2018年10月16日

【シアーズ】、老舗企業が破たん!サイコパスCEOでアマゾンが原因ではないという説?

シアーズ@サウスコーストプラザSC

■赤字経営に陥っていたシアーズは15日、連邦破産法11条の適用を申請し事実上倒産した。ネット通販の台頭やディスカウンターの影響を一部に挙げているものの、CEOの放漫経営により業績が悪化したとの見方が占めている。

シアーズとKマートは今後、破産申請で裁判所の管理下に置かれ、店舗売却や負債の圧縮、レイオフ等に取り組みながら事業継続を模索する。

裁判所に提出された文書によると、会長兼CEOのエディ・ランパート氏はCEO職を退き、ランパート氏に代わりCFOやCDO(Chief Digital Officer)など現職の3人の役員で構成する独立委員会が再生業務の指揮をとる。ランパート氏は経営の一線から退くも、会長職にはとどまる。またシアーズは今月10日、企業のファイナンスや事業の立て直し等を専門にするコンサルティング会社M-IIIパートナーズのマネジングディレクター、モーシン・メグジ氏を会社再建の責任者に任命しており、3人の役員とともの企業再建を進める。

シアーズによると、年末までに不採算店舗142店の閉鎖を行う計画でスクラップされる店舗は来月中にも明かされる。資産の売却やリストラを進めながら、優良店舗を絞っていく。また、Kマートなど傘下店舗のほとんどの売却を検討しており、一方でランパート氏のヘッジファンドが入札で買収する可能性があるとしている。

リストラを進めながらも残ったシアーズやKマートの店舗は通常通り営業し、従業員に給与を支払うとしている。また継続して店舗営業ができるよう、仕入先と対応を協議を行っている。

アメリカ国内の店舗数は現在、687店で半年前の1,000店近くから店舗スクラップで大幅に減少。従業員数も2月時点の約9万人から6.8万人に減少している。なおシアーズとKマートが合併した2005年には国内に約3,500店を展開していた。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログで3日前にも書きましたが、もう一度強調しておきます。シアーズそしてKマートはアマゾンなどネット通販の台頭やディスカウント店の攻勢で客を奪われ、低迷したのではありません。ネットでのショッピングにデリバリーやピックアップ等、買い物の仕方なども激変していますが、それも真の原因ではありません。巨大化しすぎたがゆえに身動きが取れなくなったわけでもありません。買い物客がシアーズやKマートに行きたくなくなったのです。10年前から両者をウォッチしていれば専門家やコンサルタント、流通エキスパートでなくてもわかります。今回のシアーズ破たんのニュースでネットでコメントする人が大勢いると思いますが、アマゾンなどの競合店や時代の変化を破たん理由に挙げる人がいたら、彼らはエセです。シアーズやKマートの現場、つまり売り場に行っていないことがわかります。店に行って現場を見れば破たん理由は子供でも分かります。

⇒お客にも選ぶ権利はあります。どんなに安くても古びた店舗にはいきたくありません。質問しようにもスタッフがいない店には買い物したくありません。例えばロングビーチにあるシアーズに行くとフロアがシミだらけです。歩いてみると床がでこぼこになっていることもわかります。でもワックス等で研磨しているため床はピカピカです。フロアだけみても店舗の劣化がひどい有様です。修繕するお金がないため、現場スタッフがなんとか研磨して見栄えを維持していることがわかります。近くにあるKマートでは入店直後、お客もいないばかりかスタッフも見えなかったのでゾッとした経験もあります。天井には雨漏りのあとが残っていました。5,000坪のスーパーKマートでは、広すぎて使わなくなった売り場をカーテンで仕切っていました。全米有数のショッピングセンターであるサウス・コースト・プラザにシアーズがありますが、店内は70年〜80年代のままです。狭くて古いエスカレーターが今でも動いています。  続きを読む
2018年10月15日

【年末商戦】、店アプリが小売りの成長を支える!視察では、売り場見るより、店アプリ?

181015IT&オムニチャネルワークショップmoza
■全米小売業協会(NRF)は3日、今年の年末商戦期(11月〜12月期)の小売売上高が前年比4.3%〜4.8%増となるとの予測を発表した。売上高は7,174.5億〜7,208.5億ドル(80.4兆〜8.7兆円)との範囲。なおNRFの小売売上高は自動車やガソリン、レストランなど外食の売上高は除いている。昨年実績の5.3%増は下回っているものの、過去5年間の平均となる3.9%増を超える成長となる。

NRF社長でCEOのマシュー・シェイ氏は好景気や高い消費者信頼感に支えられ、今年の年末商戦の伸びは堅調だと説明。同氏はまた「エスカレートする米中貿易戦争のインパクト・リスクの懸念もあるが、雇用や賃金の伸び、安定した物価の伸び、純資産の拡大などで景気を加速させる」との楽観的な見方を示した。

他の調査機関でも年末商戦の好調さを裏付けている。調査会社アリックスパートナーズでは比較的控えめな3.1%〜4.1%の増加とみており、調査会社PwCでは前年同期比5%の増加、調査会社デロイトは5.0%〜5.6%と軒並み高い成長予測だ。

一方、オンライン売上高は今年も好調だ。NRFは11月〜12月期のオンライン売上高予測をまだ発表していないが、最も低い成長予測となる調査会社フォレスターでも前年比13.5%増と、二桁の増加を見込んでいる。インターネット・リテーラーで15.5%の増加、eマーケッターで16.2%の増加だ。デロイトでは17%〜22%増という高い予想をしている。11月1日〜1月31日のオンライン売上高は1,280億〜1,340億ドル(14.3兆〜15.0兆円)と見込んでいるのだ。

年末商戦での買い物がリアル店舗からオンラインストアへの移行がさらに進むことになる。特にドラマティックな変化はスマートフォンによる買い物が増えることだ。

エリクソンが昨年冬に行った調査ではスマートフォン経由で週に1回以上の買い物をする人が43%に上った。エリクソンでは向こう3年で拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などが広く浸透し、バーチャルアシスタントがより洗練されることで、スマートフォンでの買い物が急増すると予想している。

より最近発表された調査結果では消費者が店アプリをより満足、よく使っている実態が明らかになっている。ファイナンシャル・サービスのシンクロニーの調査によると、3分の2以上にあたる67%の人が店アプリをダウンロードしている。平均して4つの店アプリを常時使っており、昨年の2つから2倍に増えている。1,255人を対象にした調査では実に83%が店アプリに満足しているのだ。

また50%がアプリを通じてeクーポンなどを使用、60%がアプリ経由で商品検索を行っているのだ。また49%が実際にアプリでショッピングもおこなっている。

シンクロニーに昨年買収されたモバイルアプリ開発のGPショッパーCMO、マヤ・ミハイロフ氏は「今日の厳しい競争環境下では店にとってモバイル・アプリはよくあるITの一部分ではなく、自分たちの店ブランドと連動する不可欠なツールになっています」と指摘している。

彼女はまた「店アプリは店の内外でパーソナライズ(自分用にカスタマイズ)した体験や簡単な決済を提供しています」と語っている。シンクロニーでは77%の人がクレジットカードの機能を持ったアプリが役立っていると答えている。

 年店アプリによる買い物が増えることでオンライン売上を押し上げ、結果的に年末商戦の小売成長を支えることになるのだ。

トップ画像:当社のIT&オムニチャネル・ワークショップ。ターゲットでカートウィールやウォレットなどターゲットのアプリ機能を説明している。この後、実際に買い物をする。便利なアプリ機能に参加者は驚く、感動する。ウォルマートでも店アプリを使い、ディスカウンターでもポジショニングの違いを確認する。  続きを読む
2018年10月14日

【アマゾン】、ホールフーズのカーブサイド・ピックアップを拡大!売り場に答えはない?

181014ホールフーズ@プライムナウ
■ネット通販最大手のアマゾンは10日、傘下の自然食品チェーン大手ホールフーズ・マーケットで生鮮品などをピックアップできるプライム会員向けサービス「カーブサイド・グローサリー・ピックアップ(Curbside Grocery Pickup from Whole Foods Market)」を10都市に拡大したことを発表した。

カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

今年8月、カリフォルニア州サクラメントとバージニア州バージニアビーチのホールフーズで始まったカーブサイド・ピックアップは、35ドル以上の買い物であれば注文から1時間後のピックアップで手数料無料、30分後のスピードピックアップは手数料が4.99ドルとなる。35ドル以下の場合は1.99ドルの手数料がかかる。

対象商品はホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品などほぼすべての商品。商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じとなっており、全店で展開しているプライム会員向け値引きプログラムも適用する。カーブサイド・ピックアップはプライムナウのアプリから行う。なおアマゾンのスマートスピーカー「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」経由での音声注文も可能となっている。

今回拡大した10都市はミシガン州デトロイト、アナーバー、フロリダ州ジャクソンビル、オーランド、タンパ、ウィスコンシン州ミルォーキー、マディソン、ネブラスカ州オマハ、オクラホマ州セントルイス、タルサとなっている。ホールフーズは先月、テキサス州フォートワース、ジョージア州ケネソー、バージニア州リッチモンドに展開する店舗でのカーブサイド・ピックアップを始めたことを発表している。

 一方、カーブサイド・ピックアップより半年先に始めた、ホールフーズから短時間で宅配する「プライムナウ(Prime Now)」の対象地域が53都市になったことも発表した。

最短1時間で宅配するプライムナウは、年会費119ドル(月額12.99ドル)のプライム会員のみが利用できる有料のサービス。プライムナウでは、1回当たり35ドル以上の買い物をすることで2時間以内の宅配が無料となる。また、手数料7.99ドルを支払えば、1時間以内でのスピード宅配の利用も可能だ。

対象商品はカーブサイド・ピックアップと同様、ホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品などほぼすべての商品。商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じとなっている。プライムナウ宅配は、全店で展開しているプライム会員向け値引きプログラムも適用可能となっている。

ホールフーズのプライムナウは今年2月、ホールフーズ本社のあるテキサス州オースティンにダラス、バージニア州バージニアビーチ、オハイオ州シンシナティの4つの地域にある店舗開始された。3月には対象地域をカリフォルニア州サンフランシスコとジョージア州アタランタも追加した。4月はロサンゼルスとロサンゼルス郊外のオレンジ郡でも同サービスを開始し、4月末にはコロラド州デンバー、カリフォルニア州サクラメント、サンディエゴも追加した。その後も毎月のように対象地域を拡大しており53都市で展開するホールフーズからプライムナウの利用が可能となったのだ。

 なおホールフーズは現在、アメリカ国内に470店以上を展開している。  続きを読む
Posted by usretail at 00:53Comments(0)スーパーマーケット
2018年10月13日

【モール】、シアーズ倒産でリーマンショック時の空洞化がさらに!ECが原因ではない?

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■老舗デパートメントストアのシアーズが連邦破産法11条の適用申請を検討していることが明らかになっている。15日に返済期限を迎える1.34億ドルの支払いが難しくなっているのだ。早ければ12日にも倒産をすると報じられている。一部には債権者からの圧力で企業清算の報道もでている。

一方で7年以上にわたった長期間の赤字経営やカナダ市場からの撤退、有名プライベートブランドの売却、3桁数となる国内での相次ぐ店舗スクラップで125年の歴史をもつシアーズが破たんしても誰も驚かない。むしろシアーズとKマートがショッピングセンターなどから撤退した後についての話題が一般的だ。

調査会社アッグデータによると10月1日現在、フルラインのシアーズは380店舗となっている。Kマートは7月時点で360店を展開している。仮にシアーズが企業清算ではなく企業再生の道を選んでも数百店舗の閉鎖は免れない。シアーズはリージョナル・ショッピングセンターやスーパーリージョナル・ショッピングセンターなどの大規模モールで核テナントになっている。核テナントの広い面積が空洞化すると埋め合わせが難しくなる。

 全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、第3四半期(7月〜9月期)のモール空室率は9.1%となった。9.1%の空室率は2011年第4四半期以来、約7年ぶりの高さだ。前期の8.6%から0.5ポイント上昇し、増加幅もリーマンショック時の2008年・第1四半期の7.9%から同年第2四半期の8.4%に増加した以来だ。また前年同期の8.3%からは0.8ポイントの大幅増加となっている。

モール空室率はリーマンショック後、2011年第3四半期(7月〜9月期)にピークとなる9.4%を記録し、それ以降は緩慢な回復基調にあった。これが店舗閉鎖が相次いでいることで2016年から反転し、空室が増えているのだ。空室率の急増はモールの核テナントとなっていた老舗デパートメントストアのボントン・ストアズが4月、チャプター7(連邦倒産法第7章)で清算し256店舗をスクラップしたことや、シアーズが不振を理由に相次いで店舗閉鎖に踏み切っていることがある。

シアーズは今年だけでも傘下のKマートを含め200店近くを閉鎖した。70年前に創業したトイザラスと傘下のベビーザラスが今年6月、全735店の清算手続きを完了したことも影響している。さらにJクルーやアバークロンビー&フィッチ、ロード&テイラー等も一部閉鎖が伝えられている。

 ショッピングセンターからデパートメントストアなど集客のかなめとなる大型店が撤退することでモール集客が妨げられ、小スペースのテナントも埋まりにくくなっている。モールに人が集まらなくなっていることで、集客力を持たないアパレルチェーンが撤退する悪循環に陥っているのだ。

シアーズが倒産すれば多くのモールから撤退する。南カリフォルニアにある有名なサウスコーストプラザSCなど一部にはシアーズの撤退を歓迎する向きもある。テナントが新しく入れ替わりアップデートされている一方、シアーズ経年劣化したままだった。モールの厄介者がいなくなり、集客力のある人気モールの一等地に新たなテナントを誘致しさらに魅力をますことができるのだ。

しかし多くのショッピングセンターではシアーズ撤退後は野ざらしの状態となる。つまりリーマンショック時となっている空室率がさらに増加する可能性が高い。空きテナントが増えればリース料を下げざる得ない。頭を抱え込むモール関係者は少なくない。

 見方を変えればショッピングセンターも勝ち組・負け組がはっきりするということなのだ。
 
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。シアーズの破たん瀬戸際ニュースではっきりとしておきたいことがあります。シアーズの破たんの原因は、消費行動の変化ではありません。ネット通販の急成長やディスカウント店の攻勢に押されたわけでもありません。それは結果であって真の原因ではありません。巨大化しすぎたがゆえに身動きが取れなくなったわけでもありません。現場となる売り場に行けば破たんの原因は子供でも分かります。なぜなら子供でも売り場に行きたくなくなるからです。経年劣化がひどく、買い物をしたいという気持ちにならない売り場です。小売業の失敗事例にもならないほどの稚拙な原因なのですね。後藤は2年前にKマートに行ったのが最後でした。Kマートに行った後(冗談抜きで)塩で身体を清めたかったです。もうなくなりましたがスーパーKマートでは、店内撮影するのをためらってしまうほどでした。スタッフに注意されるからではなく、得体のしれないものが写りそうだっただからです。  続きを読む
2018年10月12日

【チックフィレ】、最新モバイル店!イートインもドライブスルーもなくキャッシュレス?

181012チックフィレモバイル店
■47州に約2,300店を展開するチキン・サンドウィッチ・チェーンのチックフィレがイートインもドライブスルーももたない店舗をオープンする。1946年創業のチックフィレがテネシー州ナッシュビルとケンタッキー州ルイスビルにオープンするのは、同社のモバイルオーダーアプリ「チックフィレ・ワン(Chick-Fil-A One)」をフューチャーしたファストフード店。

新コンセプト店にはダイニングルームとなるイートインスペースを持たず、自動車に乗ったまま商品を受け取れるドライブスルーがない。新プロトタイプストアではモバイルオーダーでの注文をデリバリーやキャリーアウト(テイクアウト)、ケータリングで受ける。店内にあるレジカウンターでも注文は可能だが、決済はクレジットカードやデビットカード、チックフィレ・ワンの課金支払いなどキャッシュレス方式を採用する。

一方、建坪160坪のうち75%となる120坪がキッチンが占めるという。出店場所はハイウェイにアクセスがよく、いくつかの病院や大学が近くにある立地を選んだとしている。オープン時期は今月末を予定。

 2年前から開始したチックフィレ・ワンでは、メニューの選択方法が選んでいく方法と過去の履歴からオーダーするやり方の2種類ある。メインのメニュー・ページには「乳製品(Dairy)」や「小麦(Wheat)」など、アレルギーフィルターが備わっていることも特徴だ。メニューの選択では、お店で注文する以上にカスタマイズが可能となっている。

メニューによって、アメリカンチーズをコルビージャックチーズなどに無料で変更でき、ピクルス(無料)やレタス(15セント)、トマト(15セント)などの追加トッピングも可能となる。フライドポテトには、BBQソースやハニーマスタードなど6つのソースから最大3つ選べるようになっており、塩抜きも可能だ。コーラやアイスティー、レモネードの飲み物も「氷なし」「氷少なめ」「氷多め」まで細かく選択できるようになっている。

メニューはカートに入れて決済するのだが、利用者が店に訪れたときに「到着しました(I'm here)」をタップすることで、決済され注文が店に通るようになっている。ピックアップはレジ横にあるピックアップ・コーナーで注文品を受け取ることになる。

 なお通常のチックフィレではモバイルオーダーは「ツーゴー(Curry Out)」だが、お店によっては停めている車のところまで持ってきてくれる「カーブサイド(Curbside)」やテーブルまで持ってきてくれる「イートイン(Dine In)」も選択できるようになっている。

 モバイルオーダーはレジ待ち行列を緩和し、注文の聞き取りミスや勘違いによるヒューマンエラーを回避できることで顧客ロイヤリティが高まるメリットがある。スタッフもより調理に集中できることで、店内オペレーションの合理化も図れるのだ。

外食チェーン最大手のマクドナルドも1.4万店にモバイルオーダーを展開中だ。モバイルオーダーによる売上への影響も出始めており、スターバックスではモバイルオーダー&ペイによる売上が全体の13%を占めているのだ。全米に2,000店近くを展開しているパネラブレッドでもモバイル注文の売上が直近で20%以上に達している。

 アメリカではモバイルオーダーによるデリバリーが予想以上に拡大しており、キャッシュレス化のトレンドも進んでいる。消費行動の変化となる地殻変動により、ファストフード業界にも新たな業態が誕生する素地ができつつあるのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 01:12Comments(0)その他
2018年10月11日

【クローガー】、料理キットのホームシェフ販売開始!「やっつけミールキット」も拡大?

181011ホームシェフ・エクスプレス
■スーパーマーケット最大手のクローガーは10日、買収した料理キット業者のホームシェフ(Home Chef)のミールキットを一部店舗での販売を開始すると発表した。

ミールキットは料理がすぐに調理できるよう、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料のみがセットされたもの。食材を洗ったり皮をむく手間もなく同封レシピに従って調理すれば20分程度で高級レストラン並みの食事を楽しめる。ミールキットはサラダ油や塩など普段使う調味料に包丁やフライパンといった一般家庭にある調理器具で作れるのも特徴だ。少しだけ手間をかけながらも時短で調理できるミールキットは、惣菜などの出来合いの食品より後ろめたさがないので忙しい主婦に人気になっている。

 クローガーは今年5月、業界3位のホームシェフを2億ドルで買収した。買収には今後5年で一定の業績を上げれば最大5億ドルを支払うアーンアウト(earn-out)条項も盛り込まれている。毎月300万セットを宅配しているホームシェフの売上高は前年比150%増となる2.5億ドル。

 クローガーはイリノイ州やオハイオ州、ウィスコンシン州などのクローガーや傘下の食品スーパーでホームシェフ・ミールキットを販売する。メニューは週替わりの4種類。気に入ったメニューはホームシェフのサイトから注文できる。

またクローガーでは15分程度で調理可能なクイック・ミールキットもケンタッキー州やミシガン州、オハイオ州の店舗で販売する。時短調理の「ホームシェフ・エクスプレス(Home Chef Express)」のメニューも週替わりとなり、ホームシェフのサイトからもオーダーできる。価格は8.50ドルから。

ミールキットは通常、ネット販売によるサブスクリプション販売の形をとっており、3食分(1食二人分)が入ったパッケージなど、まとめて宅配される。

 なおクローガーには1年前から自社開発で始めたミールキット「プレップ&ペアド(Prep + Pared)」があり、ラルフスなど傘下のスーパー500店以上で販売している。来年以降にプレップ&ペアドをホームシェフに順次切り替えながら、2,800店近くある全スーパーでミールキットを販売するとしている。

 ネット注文の定期宅配から始まったミールキットは、大手の食品スーパーを中心に拡大中だ。アルバートソンズは先月、昨年買収した「プレーテッド(Plated)」のミールキットを店頭で販売すると発表。ウォルマートもスーパーセンターなど250店舗で低価格のミールキット販売を開始する。ミネアポリスを地元にするローカル・クレート(Local Crate)のミールキットを一部店舗でテスト販売していたターゲットは、カリフォルニアやミネアポリスの店舗でも販売を拡大。コストコではシェフド(Chef'd)やブルーエプロンのミールキットの取り扱いを始めている。

 フロリダのパブリクスでも一部で自社開発のミールキット販売を行っている。テキサス州の地場スーパー、HEBも自社製ミールキットの販売を行っている。HEBのアップスケール・スーパーであるセントラル・マーケットはインストア・ミールキットを販売中だ。インストア・ミールキットは、店頭販売されている食材等を店内のキッチンで下ごしらえしパックしているもの。

シアトルに11店舗あるPCCナチュラルマーケットも一部店舗でミールキット販売を始めている。中西部に235店のスーパーセンターを展開するマイヤーも2月から自社開発のミールキットの販売を開始。レジなしコンビニのアマゾンゴーを展開するアマゾンもアマゾンゴーやアマゾンフレッシュで独自のミールキットを手掛けている。ニュージャージー州のショップライトも自社ブランドでミールキットを発表している。

47州に約2,300店を展開するチキン・サンドウィッチ・チェーンのチックフィレもジョージア州アトランタ地区を中心に150店舗で販売を開始した。

 食品業界のコンサルタント企業ペンタレクトによると、ミールキット市場は昨年22億ドルに達しており、向こう5年間は毎年25〜30%の成長とみている。

トップ画像:15分程度で調理できる「ホームシェフ・エクスプレス(Home Chef Express)」。ミールキットにもさらなる時短調理のトレンドがきている。  続きを読む
Posted by usretail at 00:48Comments(0)スーパーマーケット
2018年10月10日

【ウォルマート】、清掃&つや出しロボットを導入!超低失業率だからハイテク化が進む?

181010ウォルマート・オートC
■ウォルマートは4日、スーパーセンターなど5,000坪を超える広範囲のフロアを自動で動いて、掃除と床磨きをする自立走行式ロボットを360店に導入することを発表した。床面の清掃やつや出し業務をロボットに任すことで、スタッフを接客などその他の重要な業務にあたらせる。

乗車運転も可能な「オートC(Auto-C:Automatic Cleaner)」はスタッフが掃除や研磨を実施したいエリアを入力することで自動で作業を行うロボット。ウォルマートによるとオートCを78店舗でテスト導入しており、スタッフが2時間かけて行ってきた床磨きの仕事を行っている。

ウォルマート・ブログにアップされた動画では店内にあるバーコードを読み取りながら清掃や床磨きを実施する様子が映されている。オートCは乗車運転も可能なため、自動運転時には運転席に人が乗らないように黄色いラインでブロックするようにも配慮される。一方でウォルマートはロボットをスタッフを置き換えるようなことはないと強調している。

 ウォルマートは最近、ロボットの導入に積極的だ。ロサンゼルス郊外にあるウォルマートでは在庫チェック・ロボットのテストを行っている。ロサンゼルス近郊バーバンク店など4店舗で導入されているのはボサノバ・ロボティクス社(Bossa Nova Robotics)が開発した売り場を回り、棚をスキャンするシェルフ・スキャニング・ロボット。

AI(人工知能)やスキャニングセンサーを搭載した約1.8メートルの高さのロボットが自動で通路を進みながら、商品棚に光をあて、欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどを1つ1つ念入りにチェックしていく。

同ロボットには、多くの自動運転車に搭載している「ライダー(LiDAR:Laser Imaging Detection and Ranging)」を使っており、棚や陳列物、障害物などにぶつからず移動できるという。買い物客など人を察知するとスキャニングも一時停止する。棚をスキャンしたデータはリアルタイムにクラウドに送って解析し、管理者にアラートやリコメンドを提供するとしている。

 ウォルマートは8月、ロボット物流企業のアラート・イノベーション(Alert Innovation)と提携し、カーブサイド・ピックアップ・サービス専用のフルフィルメントセンターをスーパーセンターでテストすることを発表した。

テスト場所はニューハンプシャー州セイラムにあるスーパーセンター。スーパーセンター・セイラム店を560坪増床し、小型カートのようなロボット「アルファボット(Alphabot)」が動き回る物流倉庫を導入する。同システムでは、倉庫内で複数台のアルファボットが注文品をピッキング、4つのピックステーションに運ぶ。ピックステーションでは、カーブサイド・ピックアップ用のドライブスルーで利用者に渡せるようにスタッフが仕分けを行う。

ロボット物流倉庫のオープン日は明らかにされていないが、今年末までに稼働させるとしている。

 ウォルマートで最も導入が進んでいるロボットはピックアップタワーだ。高さ16フィート(約5メートル)幅8フィート(2.4メートル)のピックアップタワーは最大300箱(箱の大きさは60cmx40傳40僂泙如砲涼輅孤覆諒殕が可能。

ネット注文時にピックアップタワーでの受け取りを選択すると、ピックアップ専用のバーコードが届く。操作はピックアップタワーに近づくと、操作パネルが自動的にオープンし、送られてきたバーコードをかざすと5〜10秒で注文品が出てくる仕組みだ。

ウォルマートは昨年からピックアップタワーの導入を開始、ウォルマート・スーパーセンターなど200ヵ所にすでに導入している。ニューヨーク・マンハッタンから近距離にあるニュージャージー州セコーカスにあるウォルマート・スーパーセンターなど、一部の店舗では需要の多さからピックアップタワーを2台導入している事例もある。なお700店でピックアップタワーが展開されると、アメリカ人の約40%が利用可能となる。

 これらのロボット導入に対応するためウォルマートは従業員トレーニングにバーチャル・リアリティ(VR)ヘッドセットの利用を開始した。今月には、17,000台に及ぶスタンドアローン(単体)型VRヘッドセット「オキュラスゴー(Oculsu Go)」をサムズクラブを除く全店(4,700店以上)に配布。オキュラスゴーはスーパーセンターに4台、ネイバーフッドマーケットやディスカウントストアには2台づつを送られる。ウォルマートは昨年、ソフトウエア企業ストライバーラボ(STRIVR Labs)と提携し、同社の200あるトレーニングセンター「ウォルマート・アカデミー(Walmart Academy)」に仮想現実によるトレーニングを開始した。

 ウォルマートは今後も様々なロボットを導入するだろうが、スタッフには仮想現実でロボットの操作を慣れさせるのだ。

トップ画像:ウォルマート・スーパーセンターなど360店で導入する床面清掃&つや出しロボットの「オートC(Auto-C:Automatic Cleaner)」。


オートCの動画では店内にあるバーコードを読み取りながら清掃や床磨きを実施する様子が映されている。乗車運転も可能なため、自動運転時には運転席に人が乗らないように黄色いラインでブロックするようにも配慮される。一方でウォルマートはロボットをスタッフを置き換えるようなことはないと強調している。  続きを読む
2018年10月09日

【Amazon Go】、シカゴに5号店目オープン!シカゴに近日公開の6号店に英国にも出店?

181009アマゾンゴー2号店
■3,000店舗展開と報じられたレジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーは8日、5号店目をシカゴ市内にオープンした。

アマゾンゴーは、人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的な店舗。レジなしで決済できることでレジがなく、キャッシャーフリーとも呼ばれている。アマゾンゴーは現在、ワシントン州シアトル市内の3店舗とシカゴ市内に1店舗ある。

今回オープンした5号店目はシカゴ初出店となる4号店目(113 S Franklin St, Chicago, IL 60606)から3ブロック東にあるオフィスビルの1階(144 S Clark St, Ste 100, Chicago, IL 60603)。広さは34坪(1,200sqft)となり、これまで最小だったアマゾンゴー2号店40坪(1,450sqft)よりさらに狭い店舗となっている。

プレスリリースなどの正式な発表はないが「アマゾンゴー(Amazon Go)」のサイトにはこれまでと同様、地図とともに5号店の情報が掲載されている。

5号店目の営業時間は月曜〜金曜日の平日は朝6時〜夜9時となっている。周辺のオフィス客をターゲットにしているため4号店と同じように土・日は定休日となっている。また商品についてもターゲット客を意識し「朝食、ランチ、ディナー、スナック(Breakfast, Lunch, Dinner, Snacks)」と4号店と同様な品揃えで、アルコールや卵やミルクなどのステープル食品の販売はない。

サイトには「近日公開(Coming Soon)」として6号店目の住所も明らかにしている。6号店目もシカゴ市内(500 W Madison St, Chicago, IL 60661)で4号店、5号店から比較的近距離にある。

 アマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」で、アマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで人と商品の動きを把握し、人工知能(AI)も駆使して正確に決済する。

アマゾンゴーは無人ストアではない。日本のコンビニエンスストアよりも、むしろスタッフの多さが際立っている。ゲート前にはキャッシャーフリーに慣れないお客のためにスタッフが配置し、1号店にあるアルコール売り場には買い物客のIDをチェックするスタッフが常駐している。1号店ではサンドウィッチやブリトーなどを調理するスタッフが10人以上もいるのだ。

なお最短で数秒で買い物が終わるためピーク時には商品補充が追い付かないほどになっている。そのためレジなしコンビニエンスストアはキャッシャー用スタッフが不要の代わりに補充スタッフが余計に必要となるのだ。

 アマゾンゴーが正式に発表されたのは2016年12月。1号店のオープン当初はアマゾン社員のみの利用に限られ、一般への公開は翌年の初頭と明かされていた。技術的な問題が生じていたことから一般公開を延期された。結局、社員に向けたテストは1年以上続けられ、一般公開となったのは今年の1月22日だった。

50坪の1号店の一般公開からおよそ半年となる8月27日、2号店がシアトル市内の36階建てのオフィスビル「マディソンセンター(Madison Centre)」にオープン。また9月に入って、アマゾンのメインキャンパスがあるサウス・レイク・ユニオン地区に3号店がオープンした。1号店から北東に徒歩10分程度の距離(約800メートル)3号店は、アマゾンゴーでは最大となる59坪(2,100sqft.)だ。56坪(2,000sqft)の広さとなる4号店目は9月17日にオープンしている。

 ニュースサイトのブルームバーグは先月19日、アマゾンゴー(Amazon Go)が数年で3,000店舗展開になると報じた。内部の情報筋からの話として、アマゾンは今年末までにアマゾンゴーを10ヵ所オープンし、2019年末に大都市圏を中心に50ヵ所を展開、2021年までには3,000店舗の展開を計画している。なおブルームバーグはアマゾンゴーの3,000店舗展開についてアマゾンの広報担当者に回答を求めたが、コメントは拒否されたとしている。

またイギリスのサンデータイムズは8日、アマゾンが100坪(4,000sqft)〜140坪(5,000sqft)の小売りスペースを多数探していることを報じた。アマゾンゴーのトレードマークをイギリスでも取得しており、海外にも出店するのではないかとの観測記事となっている。

トップ画像:36階建てのオフィスビル「マディソンセンター(Madison Centre)」にオープンしたアマゾンゴー2号店。  続きを読む
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2018年10月08日

【ウォルマート】、ピックアップ専用のウォルマート・インターネット・ピックアップ!?

181008ウォルマートピックアップ@シカゴ(予想図
■ウォルマートは来春にもシカゴ郊外に生鮮品など食品のピックアップ専用の施設「ウォルマート・インターネット・ピックアップ(Walmart Internet Pickup)」をオープンすることが明らかになった。

 シカゴのゾーニング局に提出された資料によると、ピックアップ専用施設はシカゴの中心地から北に24キロメートルの距離にあるリンカーンウッド地区。計画では2013年まで食品スーパーのドミニクスがあった場所(6850 McCormick Blvd, Lincolnwood, IL 60712)にオープンする。

約1,200坪のウォルマート・ピックアップは「ドライブアップ・ストア(drive-up store)」「クリック&コレクト(click & Collect)」とも呼ばれ、利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービスストアだ。

 店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる「ダークストア(dark store)」と屋外に通り抜け可能なドライブスルーレーンと専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点だ。

ウォルマート・ピックアップは非食品の注文についても受け取れるようになっている。ダークストアだが建物内の入り口付近にピックアップ専用カウンターにピックアップタワー設置の可能性もある。

 設計図によると、ウォルマート・ピックアップの前に片側6レーンとなる計12のドライブスルー用レーンがあり、ワンウェイで注文品を受け取ることになる。建物の側面にも12の専用駐車スペースが備えられており、スタッフが運んできた注文品をデリバリーできるようにもなっている。また周辺にも補助となる駐車スペースが設置されている。

資料によると、営業時間は午前7時〜午後9時までの14時間。ウォルマート・ピックアップには30〜40人のスタッフが働き、ピックアップ件数は1時間当たり平均で180件、1日のピックアップ件数は1,960件と想定している。

 ウォルマートは2014年9月、アーカンソー州ベントンビルにダークストアとなるドライブスルー専用「ウォルマート・ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」をオープンしている。

ウォルマートは昨年、オクラホマ州オクラホマシティのスーパーセンターの駐車場に生鮮品などの食品を自動でピックアップできる施設を設置した。自販機のような巨大装置は高さ5〜6メートル、横幅が10メートル以上、奥行き3メートル前後となりピックアップ窓口が2つついている施設だ。

ウォルマートはまた、テキサス州シャーマン地区にあるスーパーセンターの一角でも、巨大ピックアップ装置のテストを開始した。このピックアップ施設は横幅が40メートル近くあり、5つの窓口でピックアップできるようになっている。装置にあるタッチパネルでメールで受け取ったQRコードなどをスキャンさせると扉が開き、青色の専用ボックスに入った注文品を受け取ることができる。冷凍食品やアイスクリームなどの冷凍品は蓋のついた専用ボックスからピックアップするようにもなっている。

 ウォルマートが先月発表したところによると、生鮮品など食品ピックアップは現在、スーパーセンターなど2,000ヶ所以上に展開している。2019年1月末までに430地域にあるスーパーセンター等、2,140ヶ所を目標としている。一方、ポストメイトやデリブと提携したデリバリー宅配も約50の地域に拡大している。

トップ画像:ウォルマート・インターネット・ピックアップ(通称はウォルマート・ピックアップ)の完成予想図。ウォルマート・ピックアップの前に片側6レーンとなる計12のドライブスルー用レーンがあり、ワンウェイでカノピー(屋根)の下で注文品を受け取ることになる。  続きを読む
2018年10月07日

【モール】、アマゾン効果でリーマンショック時の空洞化!米国SCにラーメン博物館も?

181007ショッピングセンター空室率推移
■デパートメントストア等の核テナントの撤退でショッピングセンターの空洞化が進んでいる。全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、第3四半期(7月〜9月期)のモール空室率は9.1%となった。

9.1%の空室率は2011年第4四半期以来、約7年ぶりの高さ。前期の8.6%から0.5ポイント上昇し、増加幅もリーマンショック時の2008年第1四半期の7.9%から同年第2四半期の8.4%に増加した以来だ。また前年同期の8.3%からは0.8ポイントの上昇となっている。

モール空室率はリーマンショック後、2011年第3四半期(7月〜9月期)にピークとなる9.4%を記録し、それ以降は緩慢な回復基調にあった。これが店舗閉鎖が相次いでいることで2016年から反転し、空室が増えているのだ。

今回の急増はモールの核テナントとなっていた老舗デパートメントストアのボントン・ストアズが4月、チャプター7(連邦倒産法第7章)で清算し256店舗をスクラップしたことや、シアーズが不振を理由に相次いで店舗閉鎖に踏み切っていることがある。シアーズは今年だけでも傘下のKマートを含め200店近くを閉鎖した。

70年前に創業したトイザラスと傘下のベビーザラスが今年6月、全735店の清算手続きを完了したことも影響している。さらにJクルーやアバークロンビー&フィッチ、ロード&テイラー等も一部閉鎖が伝えられている。

モールからデパートメントストアなどの大型店が撤退することで集客が妨げられ、小スペースのテナントも埋まりにくくなっている。さらにモール集客の低迷でアパレルチェーンも閉店や倒産が余儀なくされている悪循環に陥っているのだ。

アマゾンなどのオンラインストアで買い物する消費者が増え、またそれを助長するようにモールから大型店が撤退することで、「小売の地殻変動」がショッピングセンターの空室率を悪化させている。

 一方、ネイバーフッドSCとコミュニティSCなどを含めたストリップセンターの空室率は10.2%だった。前期から横ばいとなっており、10.0%だった前年同期から0.2ポイントの増加だった。

 アメリカの失業率は9月、3.7%と8月の3.9%を下回り、1969年12月以来の低水準となった。ダウ工業株30種平均は3日、過去最高値を更新した。アメリカの景気は好調さを保っているが、ショッピングセンターは「アマゾンエフェクト」で引き続き低迷している。

スイス金融大手のクレディ・スイスのレポートによると、2022年には現在の1,100ヶ所あるショッピングセンターのうち、およそ25%が閉鎖するとの見込みだ。

「小売の地殻変動」は当分、終わりそうもない。

トップ画像:ショッピングセンター空室率の推移グラフ(2007年〜)。第3四半期(7月〜9月期)のモール空室率は9.1%となった。9.1%の空室率は2011年第4四半期以来、約7年ぶりの高さ。前期の8.6%から0.5ポイント上昇し、増加幅もリーマンショック時の2008年第1四半期の7.9%から同年第2四半期の8.4%に増加以来だ。また前年同期の8.3%からは0.8ポイントの上昇となっている。アマゾンエフェクトによりボントン、シアーズ、トイザらスなど大型店が相次ぐ閉鎖した。「小売の地殻変動」でモールの空洞化が進んでいることを浮き彫りにしている。  続きを読む
2018年10月06日

【Amazon 4-Star Store】、もうすぐ4ツ星2号店がオープン!出店が加速する理由とは?

180928アマゾン4スター
■アマゾンは先月末、ニューヨーク市内に四つ星以上の評価を獲得した商品を販売する新店「アマゾン4スター(Amazon 4-Star)」をオープンしたが、すでに2号店のオープンが明らかとなっている。

サンノゼ・マーキュリー・ニュースやバークレーの地元紙のバークレーサイドが報じたところによると、サンフランシスコ郊外バークレーのクレイト&バレルの跡地(1785 Fourth St, Berkeley, CA 94710)となる建物のファサードにアマゾン4スターストアの店名が設置された。

インテリアやキッチン用品などの売れ残り品や製造中止品、破損品などを扱っていたクレイト&バレル・アウトレット(Crate and Barrel Outlet)は今年3月末に閉店。4月にはバークレーサイドが匿名による関係者の話として同場所にアマゾンが入店すると報じていた。

アマゾン4スター・バークレー店のオープン時期などは明らかにされていない。

 アマゾン4スターは、同社のウェブサイトの5つ星評価で星4つ以上の評価を受けた商品を中心にそろえたお店。約110坪の広さとなる新店には各種のデバイスやガジェット、家電製品、キッチン用品、ホーム用品、おもちゃ、書籍、ゲームなどがあり、扱い商品の星評価の平均が4.4となっている。

商品価格はデジタル表示となる電子棚札が使用されており、商品名に星評価数やレビュー数も記載され、価格はプライム非会員のリスト価格とプライム会員用のディスカウント価格を表示している。アマゾンのリアル書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」にもあるように、商品棚にはカスタマーレビューも付されている。

 高評価の商品以外でもベストセラーや人気急上昇中の新商品などを扱い「最もほしい物リストに入れられた商品(Most-Wished-For)」、ニューヨーク市内からの注文が頻繁な「ニューヨークシティ・トレンド商品(Trending Around NYC)」「よく一緒に購入される商品(Frequently Bought Together)」などネット通販ならではのカテゴリー分けもされている。

アマゾン4スターはアマゾンゴーのようなキャッシャーフリーストアではない。一方、アマゾン・ブックスと同様に現金での支払いが不可となる、キャッシュレスストアとなっている。営業時間は月〜土が午前10時〜午後9時となっており、日曜日は午前11時〜午後8時まで。

 アマゾン4スターストアはアマゾンゴーほど出店コストがかからず、アマゾンブックスよりも内装が簡素で、年末商戦に向けて売上が立ちやすいこともあり、他にもオープンする可能性がある。  続きを読む
Posted by usretail at 01:06Comments(0)Eコマース
2018年10月05日

【ウォルグリーン】、化粧品サンプル定期購入でEC企業バークボックスと戦略的コラボ!

181005バーチボックス@ウォルグリーン
■ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンは4日、化粧品サンプルの定期購入サービスのバーチボックス(Birchbox)と戦略的提携を行うことを発表した。ウォルグリーンはバーチボックスに出資し、新たな顧客開拓を進める。

バーチボックスはヘアケア、スキンケア、化粧品などのサンプルを月額10ドルから定期便として送るサブスクリプション企業。送付したサンプルを気に入った利用者が、バーチボックスのサイトでフルサイズのビューティ商品を購入することで利益をあげるビジネスモデルだ。

今回の提携では、ウォルグリーンはシカゴやダラス、ロサンゼルス、マイアミ、ミネアポリス、ニューヨークにある11店舗でバーチボックスの専用スペースを導入してテストを行う。10坪〜30坪となるバーチボック部門は通常のドラッグストアでは扱っていないインディ系のビューティ商品からハイエンドな化粧品まで販売する。

バーチボックス部門には同社でトレーニングを受けたウォルグリーンのビューティコンサルタントがアドバイスなども行うという。ウォルグリーンは同社のサイトにもバーチボックス特設サイトを設ける。ドラッグストアとEC企業のコラボレーションとなるテストは今年末もしくは来年初めに開始する。

 ウォルグリーンは2日前、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーとも提携し、業種・業態の垣根を超えたオムニチャネル戦略のテストを始めることを発表した。食品スーパーとの実験は、クローガーの「グローサリー・ピックアップ」で注文した生鮮品などをウォルグリーンの店舗で渡すというもの。グローサリー・ピックアップ(旧サービス名はクリックリスト)はネットで注文した商品を店の駐車場で受け取れるサービス。

「カーブサイド・ピックアップ(Curbside Pickup)」や「クリック&コレクト(Click & Collect)」とも呼ばれ、小売最大手のウォルマートからテキサス州で展開するHEB、中西部のハイビーなど、大手チェーンから地方の中小スーパーまで行われている。今回のテストはケンタッキー州北部にあるウォルグリーン13店舗で開始する。同サービスを展開するウォルグリーンの店舗ではクローガーのプライベートブランド「シンプル・ツルース(Simple Truth)」も扱う。

 アマゾンは今年7月、オンライン調剤薬局のピルパックを買収した。危機感を覚えるウォルグリーンは様々な企業とコラボすることで、ヘルスケア市場へも参入するアマゾンに対抗する手段を模索するのだ。

トップ画像:ウォルグリーン11店舗にテスト導入されるバーチボックス部門の予想図。  続きを読む
Posted by usretail at 01:02Comments(0)ドラッグストア
2018年10月04日

【ウォルマート】、プラスサイズのエロクイ買収!ライフスタイルブランドにイメチェン?

181004エロクイ
■ウォルマートは2日、プラスサイズブランドの「エロクイ(Eloquii)」を買収したことを発表した。急成長しているプライサイズブランドを傘下におさめウォルマートはオシャレなぽっちゃりファッション市場での拡大を目指す。買収額は発表していないが、関係者からの1億ドルとの話もある。

エロクイは2011年、ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)」などを擁するリミテッド・ブランズ(Limited Brands、現在はL Brands)の1ブランドとしてスタート。店舗オープンも18ヶ月後には閉店となった。2014年には顧客からの強い要望によりECショップで復活し、2017年3月にはバージニア州アーリントン地区にあるペンタゴンモール(Pentagon Mall)にオープンさせ、現在までにシカゴやヒューストンのショッピングセンターに5店舗を展開している。

エロクイはサイズ14〜28の婦人服や下着などのランジェリーの他、シューズやバッグなどのアクセサリーなどをそろえる。スタッフ数は約100人となる。

 ウォルマートeコマースのデジタルコンシューマーブランド部門シニア・バイス・プレジデントのアンディ・ダン氏はウォルマートのブログで「他店にないユニークな品ぞろえを持つEC発の消費者と直結するビジネスモデル・ブランドのポートフォリオを充実させるための戦略です」と買収理由を記している。

同氏はまた「トレンドを押さえた高いファッション性で知られるエロクイはmサイズ14以上の女性のためにデザインされた素晴らしいアパレルを展開するブランドです。アメリカ人の18〜65歳の女性の半数以上のサイズは14以上となっており、ベーシックなアイテムだけでなく、自分の個性を表現できるトレンドなアイテムも求められています。その一方でプラスサイズ市場はこれまでないがしろにされてきました。(エロクイを拡大することにより)このお客様をもっと大切に扱うべきだと思います」と自信をのぞかせている。

 ウォルマートは一昨年の8月には3.3億ドルのジェットを買収し、ジェット創業者でCEOのマーク・ローリィ氏がウォルマート・グローバルEコマースのトップに就任している。ウォルマートの傘下となったジェットはその後、靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ&レトロ風レディース・ファッションブランドの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」を買収している。

ボノボスの共同創業者であるアンディ・ダン氏は現在、ローリィ氏の直属の部下で買収したブランドを監督する立場となっている  続きを読む
2018年10月03日

【クローガー&ウォルグリーン】、アマゾンエフェクトでクロスオムニチャネルを実験!?

181003クリックリスト@クローガー
■食品スーパー最大手のクローガーとドラッグストア大手チェーンのウォルグリーンは共同で2日、業種・業態の垣根を超えたオムニチャネル戦略のテストを始めることを発表した。スーパーマーケットとドラッグストアが手を結ぶことでアマゾンに対抗する新たな手段を模索する。

クロス・オムニチャネル・リテーリングは、クローガーの「グローサリー・ピックアップ」で注文した生鮮品などをウォルグリーンの店舗で渡すというもの。

グローサリー・ピックアップ(旧サービス名はクリックリスト)はネットで注文した商品を店の駐車場で受け取れるサービス。「カーブサイド・ピックアップ(Curbside Pickup)」や「クリック&コレクト(Click & Collect)」とも呼ばれ、小売最大手のウォルマートからテキサス州で展開するHEB、中西部のハイビーなど、大手チェーンから地方の中小スーパーまで行っている。

今回のテストはケンタッキー州北部にあるウォルグリーン13店舗で行うという。同店舗ではクローガーのプライベートブランド「シンプル・ツルース(Simple Truth)」も扱う。2012年に発表されたシンプル・ツルースは20億ドル近くを売り上げ、ナチュラル&オーガニック・ブランドでは全米最大となっている。

クローガーCEOのロドニー・マクマレン氏は「クローガーとウォルグリーンのコラボレーションのテストは食品の買い物の仕方の利便性を改め、再定義するものです」と語っている。一方のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスCEOのステファノ・ペッシーナ氏も「変化する顧客ニーズに対応し、買い物体験で差別化することで進化し続けていきます」と述べている。

 なおクローガー・グローサリー・ピックアップで対象となる商品は生鮮品など約4万品目。利用者は翌日の午前8時〜午後9時まで1時毎のピックアップ時間を指定して受け取ることになる。ピックアップは指定されたパーキングスポットに車を停め、そこに記載されている電話番号に連絡すれば、スタッフが商品をもってきてトランクに詰めてくれるのだ。

グローサリー・ピックアップの注文手数料は4.95〜6.95ドル。初回から3回までの注文手数料は無料となっている。グローサリー・ピックアップはクローガー傘下のスーパーなど1,300店以上で展開している。

ウォルグリーンでピックアップできるクローガーのグローサリー・ピックアップでは手数料などの詳細は明らかにされていない。

 ネット通販最大手のアマゾンが自然食品スーパー大手のホールフーズを買収し1年以上経過した。宅配やカーブサイド・ピックアップなどオムニチャネル化を進める食品スーパーが急増しているが、今後は異業種とのコラボも増えてくる可能性がある。アマゾンエフェクトは競合店の戦略にも大きなインパクトを及ぼしているのだ。

トップ画像:グローサリー・ピックアップ(旧サービス名はクリックリスト)で商品をピッキングするピッカー。ウォルグリーンと戦略的アライアンスを組むクローガーはグローサリー・ピックアップで注文した生鮮品などをウォルグリーンの店舗で渡すというもの。クロス・オムニチャネルもアマゾンエフェクトの産物だ。  続きを読む
Posted by usretail at 00:44Comments(0)スーパーマーケット
2018年10月02日

【セービング・キャッチャー】、紙レシートからの機能が不可!ウォルマートペイは上昇?

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■ウォルマートはアプリ機能「セービング・キャッチャー(Savings Catcher)」をウォルマートペイの使用のみと限定することを発表した。これにより紙レシートを読み取った後でのセービング・キャッチャーが使えなくなる。

セービング・キャッチャーとはウォルマート価格より下回った競合店のセール価格に合わせ、差額分を次回の買い物時にディスカウントするアプリ機能。使い方はウォルマートの紙レシートにあるQRコードをウォルマート・アプリのスキャニングで読み込み、eレシートに変換。あとはセービングキャッチャーのボタンをタップすると、72時間以内に競合店の価格と比べ、eレシートに差額分を表示するのだ。

ウォルマートでは10月29日より紙レシートによるセービング・キャッチャーが対象外となる。一方、ウォルマート独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」では、引き続きセービング・キャッチャー機能を使用できる。

ウォルマートペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行うアプリ機能。アップルiOSやグーグル・アンドロイドでの利用が可能となっている。登録できるのは、主要なクレジットカードやデビットカードの他、プリペイドカードとなるギフトカードにも対応している。

ウォルマートペイの使い方は、レジでウォルマートのアプリを開き、ウォルマートペイを選択、カメラを起動してQRコードを読み込ませてレジと同期させる。商品バーコードをスキャン後に決済完了のボタンを押し買い物を終了させる。eレシートが自動的にアプリに送られることで、レシートをスキャニングする手間が無くなるため、セービングキャッチャー機能をワンタップで利用可能となる。

なおセービング・キャッチャーで比較する競合店は、買い物したウォルマートの近隣にあるクローガーやターゲット、ウォルグリーンなど大手チェーンストアが中心となる。競合店のチラシにあるセール商品と比較して差額分をユーザーのeレシートに自動的に反映させる。このセービング・キャッチャーで得た差額分はウォルマートで買い物すると自動的に差し引かれることになるのだ。

 なおアプリにeレシートが履歴として残ることで返品も素早く対応できるようになる。ウォルマートのイージー・リターン(モバイル・エクスプレス・リターン)はお客のモバイル・アプリとカスタマーサービスにある返品用のレジを同期させることで返品作業を単純化する。

使い方はアプリにあるeレシートから「返品を開始(Start a Return)」をタップ。返品する商品にチェックマークをつけると返品理由を選択するプルダウンメニューが表示される。eレシートには商品名だけでなく商品画像もあるので見つけやすい。次の確認画面から「コードをスキャン(Scan Code & Return)」をタップし、レジにあるQRコードを読み込むだけだ。

アプリとレジを同期することでレシートや商品情報等のデータが一瞬にレジにいくため、スタッフは返品について手入力する必要がない。スタッフは返品される商品を確認するだけとなる。これまでの返品では紙レシートから返品する商品を見つけて番号などを入力する手間があった。

トップ画像:セービング・キャッチャーによるマネーバック事例。ウォルマートで購入したオレンジジュースやパスタ、パンケーキが競合店のボンズの価格と比べて合計で1.37ドル高かったため、次の買い物時で1.37ドルが値引きされる。  続きを読む
2018年10月01日

【クローガー】、「クリックリスト」を変更!ブログタイトルやサービス名もシームレス?

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■スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーは25日、オンラインショッピングサービスの「クリックリスト(ClickList)」を「クローガー・グローサリー・ピックアップ(Kroger Grocery Pickup)」に変更することを発表した。

クリックリストはネットで注文した商品をお店の駐車場で受け取れるサービス。「カーブサイド・ピックアップ(Curbside Pickup)」や「クリック&コレクト(Click & Collect)」とも言われており、小売最大手のウォルマートからテキサス州で展開するHEB、中西部のハイビーなど、大手チェーンから地方の中小スーパーまで行っている。

クローガーがカーブサイド・ピックアップ・サービスを始めたのが3年前の2015年7月。本社のあるオハイオ州シンシナティ近くのクローガー・マーケットプレイスで同サービスを開始した。それから2週間後、オハイオ州レバノン地区のクローガーで「クリックリスト(ClickList)」という正式名にしてスタート。2016年7月にはテキサス州やケンタッキー州、ミシガン州など25の地域でクローガーやクローガー傘下の食品スーパー300店近くまで拡大した。2017年9月には800店以上にまで拡大し、先月には1,300ヶ所での展開となっている。

 クローガー・グローサリー・ピックアップは対象となる商品は生鮮品など約4万品目。利用者は翌日の午前8時〜午後9時まで1時毎のピックアップ時間を指定して受け取ることになる。

ピックアップは指定されたパーキングスポットに車を停め、そこに記載されている電話番号に連絡すれば、スタッフが商品をもってきてトランクに詰めてくれるのだ。グローサリー・ピックアップの注文手数料は4.95〜6.95ドル。初回から3回までの注文手数料は無料となっている。

同事業部のバイスプレジデントのマット・トンプソン氏はインタビューで「グローサリー・ピックアップの客単価は通常客より40%〜60%高い」と述べている。ロサンゼルス近郊ウエストチェスター地区にあるラルフスではグローサリー・ピックアップ100ドル分の注文で、ピッカーがピックアップするのに30分かかり、400ドル相当の注文では1時間となっている。

同店のサービス責任者のミゲル・ロペス氏は1日の注文数が16件〜36件と明かしている。グローサリー・ピックアップは一部には店売上の5%以上を占めているところもあるとみられている。

 クローガーが直近で発表した第2四半期(5月〜7月期)決算では、グローサリー・ピックアップやオンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートによる宅配などのデジタル売上は前年同期比で約50%の増加だった。クローガーによると、80%の顧客がピックアップもしくは宅配サービスの利用が可能としている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。以前、「視察研修セミナーの参加者から当ブログのタイトル『激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ』の由来を聞かれます。ブログを立ち上げるとき『後藤文俊のアメリカ小売業ブログ』など、誰もが考えそうな安易なタイトルは避けようと思いました。人はホームページやブログ、SNSなどで自分の名前を付けたがるものです。一方で他人の名前ほど覚えにくく且つ覚えようとしないものはありません。ブログ名に自分の名前を冠しても、よっぽど有名でなければ誰も覚えないものです。覚えていないワードは検索されません。覚えにくいワードも検索されません。検索されないような個人名をブログのタイトルにつけていてもそもそも検索されないのですからアクセスはありません。で、アメリカ小売業を連想しやすい店名をタイトルに含めたのです。アメリカ小売業を代表するお店といえばウォルマートです。自分の名前の代わりにウォルマートを使ったのです」と書きました。  続きを読む
Posted by usretail at 01:14Comments(0)スーパーマーケット
2018年09月30日

【ホームデポ】、当日宅配開始!他人の家も勝手にスマホ充電する若い衆が棟梁になる頃?

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■ホームセンター最大手のホームデポは26日、オンデマンドの宅配業者と提携し当日・翌日配送を開始することを発表した。スピード宅配はホームデポが昨年12月に発表した「ワン・ホームデポ(One Home Depot)」オムニチャネル戦略投資の一環。

同社は「ローディ(Roadie)」と「デリブ(Deliv)」と提携しアトランタやシカゴ、ダラスなど35都市に展開するホームデポから宅配を始める。対象商品は店内で販売されている工具やガーデニング用品、ペイント用品など2万品目。手数料は8.99ドルからとなっており、注文品の重量や大きさによって手数料が変わってくる可能性がある。

使い方はホームデポのモバイル・アプリ(もしくはサイト)の商品ページにある注文オプション「エクスプレス・デリバリー・フロム・ストア(Express Delivery from Store)」から注文する。最寄りのホームデポで注文品がピッキングされローディやデリブのドライバーに渡され宅配される。

なおオムニチャネルで成功しているホームデポではEコマース売上が直近の決算で前年同期比26%の増加だった。ネットで注文して店内のロッカーでピックアップする「ボピスロッカー(BOPIS Locker)」の設置が増えていることで、ボピスが前期の46%から47%と1ポイント増えている。

 ワン・ホームデポ戦略では物流センターなどサプライ・チェーンに12億ドル(約1,300億円)を投資することも含まれている。111億ドル(約1.2兆円)の投資となるワン・ホームデポでは、57億ドル(約6,100億円)を従来の投資に向ける一方、54億ドル(約5,800億円)はEコマースやラストワンマイルなどオムニチャネル拡充に配分する。物流投資には工事現場やオフィスに直配される7つのフルフィルメントセンターの建設の他、コンクリートや鉄、木材などの建築資材を扱うフラットベッド・ディストリービューションセンター40ヵ所を含む計170の物流センターを建設する計画もある。

サプライチェーンを拡充することで米国世帯の90%に当日もしくは1日程度で注文品が届くようにするとしている。

ホームデポは今年4月にもIT系スタッフを1,000人以上採用することを発表。大手チェーンストアが情報技術の分野で1年間に1,000人以上を雇用するのは異例である一方、IT人材を拡大しながらプロ客などのオムニチャネルショッパーに対応する。

ホームデポは既にアトランタやオースティン、ダラスにある技術系部門に2,800人の従業員を抱えている。ホームデポはEコマース等への投資により、2020年度の売上目標を1,198億ドルとしているのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。昨日は一日中、アパートの床の張り替えでバタバタしていました。シアトル出張から戻ってきて、休む暇なくデスクや本棚などの部屋の片づけに追われていました。後藤は2ベッドルーム(2バス・トイレ)に住んでいますが、比較的、家具は少ないほうだと思います。それでもフロアリング工事でモノを床に置けないので一人で大きなベッドとか動かしていたのです。工事日となった昨日は張り替え業者がすぐに仕事に取り掛かれるよう、早朝から汗だくで整理しました。で、(予想はしていましたが)業者が1時間以上遅れて到着。グァテマラ出身で今年60歳となる棟梁は大ベテランで職人さん。連れてきた若い衆は20代(こちらはアメリカ生まれの中南米系)です。フロアリングではベッドルームはカーペットですが、リビングルームやキッチン、トイレは天然木の節や木目のある流れを立体的に表現したビニール製です。この設置が結構、難しいのです。  続きを読む
Posted by usretail at 01:36Comments(0)ホームセンター
2018年09月29日

【ベッドバス&ビヨンド】、同社史上最低となる利益率に株価も記録的暴落!大量閉店も?

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■ホームファーニッシイング最大手のベッドバス&ビヨンドの利益率低下が止まらない。アマゾンやウェイフェア(Wayfair)などネット通販企業に押されクーポンの乱発が利益率を蝕んでいるのだ。

同社が26日に発表した第2四半期(6月〜8月期)決算では、売上高が29.4億ドルとなり、前年同期と横ばいだった。純利益は50%以上の大幅減となり、4,900万ドルとなった。

同社の粗利益率は33.7%となり、前年同期の36.4%から2.7ポイントも減少、前期の35.0%からも1.3ポイント下落している。33.7%の粗利益率は同社としては史上最低となっている。ベッドバス&ビヨンドでは5年前から粗利益率の低下記録を更新し続けている。粗利益率が大きく損なっている要因としてクーポン値引きなどの販促がある。

一方、一般販売管理費率は31.0%と、前年同期の30.6%から0.4ポイントの増加。経費の増加は広告費やIT経費、人件費などの上昇が背景となっている。これにより本業の儲けを示す営業利益率は1.7%となり、前年同期の3.2%から1.5ポイントの減少となった。

既存店・売上高前年同期比は0.6%の減少だった。これで既存店ベースは6四半期連続して前年を下回ったことになる。

 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに1,018店(前期から1店舗増)を展開。2012年に買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットは前期より2店舗増え281店、クリスマスツリー・ショップは前期から変わらず83店、バイバイベイビーも前期から変わらず121店、ハーモン・フェースバリュも変わらず57店となっている。

同社は一昨年6月、家具や室内装飾品を中心にフラッシュセールを行っているワン・キングス・レーン(One Kings Lane)を買収、11月にはマグカップや枕などの商品に自分の名前や模したり、個人やグループの画像を商品にデザインするオンラインストア「パーソナリゼーションモール(PersonalizaitonMall)」を約1.9億ドルで買収した。

昨年の3月には室内デコレーションのデザインサービスをオンラインで提供するデコリスト(Decorist)も買収している。デコリストはインテリア・デザインを定額料金(一部屋299ドル)で提供する企業。

 なおベッドバス&ビヨンドは4月、年内中に40店舗を閉鎖すると発表。年内にリース契約満了を迎える店舗で、更新時の再契約で好条件でなければ最大40店舗をスクラップするという。1,000店舗以上を展開するベッドバス&ビヨンドは2年で400ヵ所近くのリース契約が満了する中で、ベッドバス&ビヨンドの不採算店を中心にスクラップ化を図るとみられている。  続きを読む
2018年09月28日

【アマゾン】、4ツ星以上の高評価商品を揃えたキャッシュレスなアマゾン4スター開店!

180928アマゾン4スター
■ネット通販最大手のアマゾンが新たなコンセプトでリアル店舗をオープンした。ニューヨーク市内ソーホー地区に27日オープンした「アマゾン4スター(Amazon 4-Star)」(72 Spring Street New York, NY 10012)は、同社のウェブサイトの5つ星評価で星4つ以上の評価を受けた商品を中心にそろえたお店。

新店は各種のデバイスやガジェット、家電製品、キッチン用品、ホーム用品、おもちゃ、書籍、ゲームなどがあり、扱い商品の星評価の平均が4.4となっている。

商品価格はデジタル表示となる電子棚札が使用されており、商品名に星評価数、レビュー数が記載され、価格はプライム非会員のリスト価格とプライム会員用のディスカウント価格を表示している。

アマゾンのリアル書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」にもあるように、商品棚にはカスタマーレビューも記される。高評価の商品以外でもベストセラーや人気急上昇中の新商品などを扱い「最もほしい物リストに入れられた商品(Most-Wished-For)」、ニューヨーク市内からの注文が頻繁な「ニューヨークシティ・トレンド商品(Trending Around NYC)」「よく一緒に購入される商品(Frequently Bought Together)」などネット通販ならではのカテゴリー分けもされている。

アマゾン4スターはアマゾンゴーのようなキャッシャーフリーストアではない。一方、アマゾン・ブックスと同様に現金での支払いが不可となる、キャッシュレスとなっている。

営業時間は月〜土が午前10時〜午後9時となっており、日曜日は午前11時〜午後8時まで。

 アマゾンのリアル店舗展開は、モールなどで通路や広間にカウンターやショーケースなどで仕切って10坪程度で出店する、ブース型のキオスク「アマゾン・ポップアップ(Amazon Pop-Up」を74ヶ所(そのうちコールズには10ヶ所)あり、キンドルやエコーシリーズなどアマゾンが開発した製品を展示販売している。

アマゾン・ブックスは17店展開し、アマゾンゴーは4店、ダークストアとなるアマゾンフレッシュ・ピックアップはシアトルに2ヶ所で展開している。アマゾンが買収したホールフーズは470店で展開中だ。

トップ画像:ニューヨーク・ソーホー地区にオープンした「アマゾン4スター(Amazon 4-Star)」。同社のウェブサイトの5つ星評価で星4つ以上の評価を受けた商品を中心にそろえたお店だ。  続きを読む
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2018年09月27日

【オフィスデポ】、シェアオフィス展開!メリットあればモールもやるけどやらないのは?

180927貸しオフィス@オフィスデポ
■オフィススーパーストア最大手のステープルズは2年前、シェアオフィスのワークバー(Workbar)と提携して店内に貸しオフィスを始めた。同業のオフィスデポも店内に貸しオフィスをテスト展開している。

オフィスデポはカリフォルニア州ロスガトス地区にある店舗内でコワーキングスペースを提供している。オフィスデポ・ロスガトス店のコワーキングスペース「ワーコノミーハブ(Workonomy Hub)」の使用料は1日40ドル。月額40ドルのメンバーシップ「ホットデスク(Hot Desk)」では2日分のコワーキングスペースに30分間のコンファレンスルーム、コンファレンスルーム使用料20%オフなどがついてくる。

月額300ドルでは1ヶ月分のコワーキングスペースと2時間のコンファレンスルーム利用無料、コンファレンスルーム40%オフがついてくる。月額400ドルでは1ヶ月分の自分専用のワーキングスペースの他、4時間のコンファレンスルームの無料利用、コンファレンスルーム40%オフが付属している。なおワイヤレス・ハイスピード・インターネットによるビデオコンファレンスが可能なコンファレンスルームは1時間45ドルの使用料となっている。

またワーコノミーハブにはプライベート・オフィス・スペースもあり、こちらは月額の料金が750ドルとなっている。プライベート・オフィスのドアは施錠可能で室内にはデスクとイス、ゲスト用の椅子にファイルキャビネット、ホワイトボードが設置されている。ハイスピード・インターネットが使い放題で飲み物も一部無料だ。ワーコノミーハブの利用状況や予約はオフィスデポ専用アプリから行う。

 ステープルズは2016年6月、シェアオフィスのワークバー(Workbar)と提携してマサチューセッツ州ボストンにある3店舗の店内でワークバー・アット・ステープルズを展開している。

ステープルズのシェアオフィスは70坪〜100坪の広さでコワーキングスペースやカンファレンスルーム、プライベート電話室があり、ハイスピード・インターネットやプリンター、無料コーヒーなども提供している。

ステープルズ内のワークバーでは最大50人が利用可能。マサチューセッツ州ボストンに2009年に創業したワークバーは、ボストンやケンブリッジなどでシェアオフィス・コワーキングスペースを展開。ワークバーは1日4ドルから利用でき、月額199ドル(週7日24時間)から月40時間のプライベートオフィス利用が付いた月額599ドルなどの利用が可能だ。

一方、ワークバー・アット・ステープルズは会員制となっており月額29ドルに抑えたコミュニティ・メンバーシップから月額500ドルのプライベートオフィス・プランまで、利用者に応じて様々なプランが用意されている。

 2年経った現在もワークバー・アット・ステープルズは増えておらず、オフィス・スーパーストア内のコワーキング・スペース展開はまだ未知数といったところだろう。  続きを読む
2018年09月26日

【HEB】、これぞテキサス!地元のヒーローを大々的にローカル紙が報じる食品総選挙?

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■テキサス州に約400店を展開するローカルスーパーのHEBは5年前から地産プロモーション「プリモ・ピックス(Primo Picks)」を行っている。プリモ・ピックスは零細食品メーカーや農家などが生産・開発・加工した食品・飲料を紹介するプロモーションだ。テキサス州の地産業者の商品を主に選んでいるが、高品質なものであれば他州や海外の食品メーカーの商品も紹介している。

季節品や限定品も少なくないため、レアな商品プロモーションになることもある。プリモ・ピックスはHEBやHEBプラスでPOPをつけて訴求しており、一部にエンド陳列や試食コーナーでの訴求も導入している。すでにプリモ・ピックスは累計で約4,500アイテムになっており、HEBにとっては人気のイベント&販促品になっている。

 特に2014年から導入されたコンテスト「プリモ・ピックス・テキサスベスト(Primo Picks Quest for Texas Best)」で優勝した商品は、HEBのホットアイテムだ。テキサスベストはテキサス州内の地産業者のみに限ってノミネートができるコンテスト。

HEBでは優れた地産品を広めていくため、賞金総額7万ドル(約780万円)を拠出してコンテストを行っている。

第1回テキサスベストで優勝したのはフリオファーム(Frio Farm)の手作りバニラエッセンス。第2回となる2年前のテキサスベストはTEOジェラート(TEO Gelato)だった。第3回となる昨年のテキサスベストはテキサス州カイル地区にある50席程度の小さなレストラン「テキサス・パイ・カンパニー(Texas Pie Company)」のオリジナルのパイ生地が優勝した。同店シェフの祖母からの直伝レシピを基にしたという人気のパイ生地だ。第4回目となった昨年は乳製品を使っていないモカ・マーマレード(Mocha Marmalade)が600品目の中でグランド・プライズを勝ち取った。

そして5回目となる今年、700件の応募から勝ち残りグランド・プライズとなったのは、オースティン地区でスペインの具入りのパン、エンパナーダなどを提供するフードトラック「ンーパナダス(MmmPanadas)」。ンーパナダスは食品添加物や化学調味料は一切使用していない、20種類以上のエンパナーダを販売している。オースティン地区のホールフーズでも販売中だ。

なおコンテスト優勝者は2.5万ドル(1位は2万ドル、2位は1.5万ドル、3位は1万ドル)にトヨタのピックアップトラック、タンドラが与えられる他、HEB全店やオンラインストアで大々的に販売される。

トップ画像:HEBにある地産プロモーション「プリモ・ピックス(Primo Picks)」の試食コーナー。テキサス州の地産コンテスト「プリモ・ピックス・テキサスベスト」で優勝した食品をレシピを使って紹介している。  続きを読む
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2018年09月25日

【アプリ】、グローサリーアプリの利用者増!店アプリが売り場以上に重要になってくる?

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■野菜や果物、精肉などの生鮮品をモバイル・アプリ経由で注文できるグローサリー・アプリ(食品スーパー・アプリ)の利用が増えるとの試算が発表された。

調査会社のeマーケッターによると、インスタカートやプライムナウ、ウォルマート・グローサリーなどの食品スーパー・アプリを月に1回以上利用した人が今年、約1,800万人いる。昨年から49.6%の増加率となっている。来年は25.6%増となる2,260万人となるとの予想なのだ。グローサリーアプリの利用者は2020年には2,520万人、2021年には2,790万人、2022年には3,040万人に増えていくと予測している。

グリーサリー・アプリを後押ししているのは一つはアマゾンによるホールフーズの買収だ。IT企業が食品スーパーを買収したことで、競合となる大手チェーンストアなどがグローサリーアプリの開発に注力しているといえる。もう一つの理由は消費者がモバイル・アプリ経由で生鮮品を注文することに慣れてきている背景がある。

カーブサイドピックアップによる受け取りやデリバリー等のオプションの利便性に気付いたこともあるだろう。グローサリー・アプリでの競争が激しくなり、利便性が増していることで消費者がどんどんと使い始めているのだ。

 例えばオンデマンド買物代行・宅配サービスのインスタカートのアプリは秀逸だ。

スマートフォンにアプリをダウンロード後、ホーム画面からジップコード(郵便番号)を入力し、その地域で提携しているスーパーなどを表示させる。店の選んだ後、宅配時間(2時間以降もしくは1時間以内)を選択し、カートに商品を入れていく。青果や精肉、デリなどの商品カテゴリーから選べるほか、クーポン対象商品やプライベートブランド、牛乳や卵など人気商品からも選択可能だ。購入画面では商品、宅配希望時間、住所などを確認し、ドライバーチップ(2ドル〜)を選び、「アップルペイ」ボタンをタップして決済を完了する。

パーソナルショッパー(買い物代行スタッフ)が買い物を終わらせ宅配を開始するとアプリに通知が届き、マップ上でドライバーのトラッキングが開始される。商品が気に入らなければ返金についても寛大なところも好評だ。

2012年に創業したインスタカートはアルバートソンズやコストコ、アホールド、パブリクス、HEB、アルディなど北米で展開する大手食品スーパー10社と契約しており、中小の食品スーパー300社以上と契約を結んでいる。

 ウォルマートの「ウォルマート・グローサリー」アプリもよくできている。カーブサイド・ピックアップの利用では、お店に行く途中でチェックインのボタンを押すと利用者のトラッキングが開始される。店のカーブサイド・ピックアップ専用スペースに到着すると1〜2分もしないうちにスタッフが注文品を運んでくる。到着したことを連絡する手間がなく便利なのだ。

 食品スーパーにとってグローサリー・アプリでの展開が不可欠になってくるのだ。

トップ画像:当社のIT&オムにチャネル・ワークショップ。参加者がグローサリー・アプリ経由で生鮮品の注文を行っている。  続きを読む
Posted by usretail at 01:20Comments(0)アプリ
2018年09月24日

【ウェグマンズ】、98店目オープン!事業は成功して50点、継承後も上手くいって100点?

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■ニューヨーク州など6州に97店舗を展開するウェグマンズは23日、ペンシルベニア州ランキャスター地区に98店舗目となる新店をオープンした。ペンシルベニア州では18番目の店舗となるウェグマンズ・ランキャスター店(2000 Crossings Blvd LANCASTER, PA 17601)は3,500坪を超える店舗面積に6万品目以上を持つ。

98店舗目の店舗には11ヶ所目となる「バーガーバー(Burger Bar)」を導入しており、マーケットカフェのホットデリとは別に、人気メニューの「メイプル・オニオン・ベーコン・ハンバーガー」「サンタモニカ・ターキーバーガー」などを注文に応じて調理するスタイルをとっている。バーガーバーではペンシルベニア州内で醸造した地ビールも提供している。

同社のハイテク・チーズ熟成室「チーズケーブ(cheese caves)」で熟成したチーズを販売するチーズショップには、ナチュラル・チーズ用に自動ミスティング(霧吹き)を行う特製ケースも設置。自動ミスティングは湿度90%、摂氏4度で新鮮さを保ちながらナチュラルチーズの呼吸を助ける、いわばウェッグマンズこだわりの装置となっているのだ。

マーケットカフェのイートインには300席以上を設置しており、ゆったりと食事ができるサードスペースを提供している。

フォーチュン誌の「最も働きがいのあるベスト企業100社(100 Best Companies To Work For)」で殿堂入りとなる「働きがいのあるレジェンド企業(Great Place to Work Legends)」になっているウェグマンズでは、ランキャスター店のスタッフ募集で5,000人以上の応募があったという。同店のスタッフ数は475名でスタッフトレーニングに200万ドルを投資している。

なおウェグマンズは今年4月、ボストンから西へ約30キロの距離にあるマサチューセッツ州ネイティック地区のスーパー・リージョナルショッピングセンター「ネイティック・モール(Natick Mall)」に96店舗目をオープン、6月にはバージニア州シャンティリー地区に97店舗目をオープンした。

来年春にはバージニア州バージニアビーチ地区に99店舗目をオープン予定であり、記念すべき100店舗目はノースカロライナ州ローリー地区の新店もしくはニューヨーク市内では初となるブルックリン地区のネイビーヤード店となる見込みだ。

 ウェグマンズのCEOには昨年、コリーン・ウェグマン氏(46)が就任した。2005年からCEOを務めていたコリーンの父、ダニー・ウェグマン氏(71)は会長職となっている。1916年創業のウェグマンズではコリーンが四代目のCEOとなり、同社では初の女性CEOなのだ。コリーンには妹で同社シニア・バイス・プレジデントのニコル・ウェグマン氏(43)がいる。

ウェグマンズはニューヨーク州に46店、マサチューセッツ州に6店、ニュージャージー州に9店、バージニア州に11店、メリーランド州に8店、ペンシルベニア州に18店を展開している。

トップ画像:ウェグマンズのバーガーバー。  続きを読む
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2018年09月23日

【Amazon Echo】、音声ショッピングの成長を支える大型画面の第2世代エコーショー発表!

180923エコーショー
■調査会社のデロイトによると、年末商戦を含む11月〜1月期のオンライン売上は前年同期比で17〜21%の増加となる。今年の年末商戦もEコマースが小売を牽引するのだ。別の調査では、1ヶ月で1回以上ネットショッピングする人は66%となっている。調査会社のアドタクシーでは、リアル店舗での買い物よりネットショッピングでの支出が高いとした人の割合が52%だったとの発表だ。

一方で音声ショッピングはどうだろうか。アドタクシーはアマゾンエコーやグーグルホームなどのスマートスピーカーを所有する人は全体の27%との試算だ。過去に1度でもスマートスピーカー経由で買い物したのは24%となっている。音声ショッピングはまだ初期段階となるのだ。

OC&Cストラテジー・コンサルタンツでは、アメリカとイギリスの音声ショッピングは現在の20億ドルから2022年までに400億ドル以上の市場になると強気の予想をしている。音声ショッピングの成長率はネットショッピングの成長より大幅に増加する。この著しい増加を強く後押しするのは、アマゾンエコーとOC&Cは指摘している。

アマゾンは20日、音声ショッピングの成長を支える大型ディスプレイ付のエコーショーなど新製品を発表した。

 初代エコーショーのディスプレイは7インチだったが、新エコーショーは10インチに拡大した。ブラウザにファイアフォックスの利用が可能となり、YouTubeも視聴できるようになる。エコーショー第二世代は全体のデザインも初代よりスリムになり、スピーカーも改良された。アメリカでの販売価格は230ドル、日本での価格は2万2,480円だ。発売日はアメリカが10月11日、日本では12月12日となっている。今のところ新エコーショーには「Philips Hueホワイトグラデーション シングルランプ」が1つ付属するキャンペーンも行っている。

アマゾンはまたエントリーモデルで音質が向上した第3世代「エコードット(Echo Dot)」や車載用のアレクサ端末「エコーオート(Echo Auto)」、円柱形の「エコープラス(Echo Plus)」の第2世代、エコーにつないで豊かなサウンドにしっかりした低音を楽しめるサブウーファーの「エコーサブ(Echo Sub)」、さらにエコーと連携して、音声経由で調理ができる電子レンジまで発表している。

トップ画像:日本でも発売予定となっているアマゾン・エコーショー。日本での価格は2万2,480円だ。発売日は日本で12月12日。今のところ新エコーショーには「Philips Hueホワイトグラデーション シングルランプ」が1つ付属するキャンペーンも行っている。  続きを読む
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2018年09月22日

【ウォルマート】、OJT研修にVRヘッドセット利用!馬車思考ではお店の視察が無駄?

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■ウォルマートは20日、スーパーセンターやネイバーフッドマーケットの従業員トレーニングにバーチャル・リアリティ(VR)ヘッドセットを利用することを発表した。100万人以上にもなる同社の従業員に仮想現実の没入感で実際の職務現場を疑似体験させ、実践的なトレーニングとして役立てる。

ウォルマートは10月、17,000台に及ぶスタンドアローン(単体)型VRヘッドセット「オキュラスゴー(Oculsu Go)」をサムズクラブを除く全店(4,700店以上)に配布する。オキュラスゴーはスーパーセンターに4台、ネイバーフッドマーケットやディスカウントストアには2台づつを送られる予定。

ウォルマートは昨年、ソフトウエア企業ストライバーラボ(STRIVR Labs)と提携し、同社の200あるトレーニングセンター「ウォルマート・アカデミー(Walmart Academy)」に仮想現実によるトレーニングを開始していた。

ウォルマート・アカデミーのシニア・ディレクターのアンディ・マティス氏は「VRの凄い所は学びを疑似体験できるところです」とし「ヘッドセットをして眺めると脳があたかも体験しているように感じるのです」と語っている。同氏はまた「VRトレーニングにより従業員の自信や学習記憶に10〜15%も改善しました。ほかの人の体験を眺めているだけでも記憶保持に役立ったのです」と強調した。

ウォルマートではVRトレーニングをITや共感力、コンプライアンスの3つの分野で使う計画だ。たとえばピックアップタワーもVRで疑似体験させることで、口頭で説明を聞いたり画像で見たりするより理解が早くなる具合だ。

 ネット注文した商品を店舗で受け取るピックアップ専用のピックアップタワーは高さ16フィート(約5メートル)幅8フィート(2.4メートル)で、最大300箱(箱の大きさは60cmx40傳40僂泙如砲涼輅孤覆諒殕が可能な巨大デバイス。

使い方はネット注文時にピックアップタワーでの受け取りを選択すると、ピックアップ専用のバーコードが届く。操作はピックアップタワーに近づくと、操作パネルがオープンし、送られてきたバーコードをかざすと5〜10秒で注文品が出てくる仕組みだ。

ウォルマートは昨年からピックアップタワーの導入を開始、ウォルマート・スーパーセンターなど200ヵ所にすでに導入している。ニューヨーク・マンハッタンから近距離にあるニュージャージー州セコーカスにあるウォルマート・スーパーセンターなど、一部の店舗では需要の多さからピックアップタワーを2台導入している事例もある。

ウォルマートによると、ピックアップタワーの利用件数が50万件以上に上ったことで、今年末までに500店舗に追加導入することを決めたという。700店でピックアップタワーが展開されると、アメリカ人の約40%が利用可能となる。

 VRトレーニングではIT機器が実在する以前に体験できるだけでなく、没入感により面白さが増すため学習効果が上がるのだ。ウォルマートだけでなくほかの大手チェーンストアも導入する事例が増えてくるだろう。


オキュラスゴーを使ったウォルマートのVRトレーニング紹介動画。VRトレーニングではピックアップタワーなどのIT機器が実在する以前に体験できるだけでなく、没入感により面白さが増すため学習効果が上がるのだ。  続きを読む
2018年09月21日

【Amazon Go】、2021年までに3,000店?イベント前の企業PRも競合店への刺激にはなる!

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■ニュースサイトのブルームバーグは19日、アマゾンのレジなしコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」が数年で3,000店舗展開になると報じた。

アマゾンゴーは、人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的な店舗。レジなしで決済できることでレジがなく、キャッシャーフリーとも呼ばれている。アマゾンゴーは現在、ワシントン州シアトル市内の3店舗とシカゴ市内に1店舗ある。

ブルームバーグが取材した内部関係者の話によるとアマゾンは今年の末までにアマゾンゴーを10ヵ所オープンし、2019年末に大都市圏を中心に50ヵ所を展開、2021年までには3,000店舗の展開を計画している。2020年から2021年にかけて、わずか2年間(730日)で3,000店近くを出店することは毎日4店舗のオープンとなる。ブルームバーグはアマゾンゴーの3,000店舗展開についてアマゾンの広報担当者に回答を求めたが、コメントは拒否されたとしている。

 アマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけで、アマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで人と商品の動きを把握し、人工知能(AI)も駆使して正確に決済する。

アマゾンゴーは無人ストアではない。日本のコンビニエンスストアよりも、むしろスタッフの多さが際立っている。ゲート前にはキャッシャーフリーに慣れないお客のためにスタッフが配置されることがり、1号店にあるアルコール売り場には買い物客のIDをチェックするスタッフが常駐している。サンドウィッチやブリトーなどを調理するスタッフが10人以上もいるのだ。

なお最短で数秒で買い物が終わるためピーク時には商品補充が追い付かないほどになっている。そのためレジなしコンビニエンスストアはキャッシャー用スタッフが不要の代わりに補充スタッフが余計に必要となるのだ。

 アマゾンゴーが正式に発表されたのは2016年12月。1号店のオープン当初はアマゾン社員のみの利用に限られ、一般への公開は翌年の初頭と明かされていた。技術的な問題が生じていたことから一般公開を延期された。結局、社員に向けたテストは1年以上続けられ、一般公開となったのは今年の1月22日だった。

50坪の1号店の一般公開からおよそ半年となる8月27日、40坪の2号店がシアトル市内の36階建てのオフィスビル「マディソンセンター(Madison Centre)」にオープン。また9月に入って、アマゾンのメインキャンパスがあるサウス・レイク・ユニオン地区に3号店がオープンした。1号店から北東に徒歩10分程度の距離(約800メートル)3号店は、アマゾンゴーでは最大となる59坪(2,100sqft.)だ。4号店となる店舗は今月17日、シアトル市内に56坪(2,000sqft)でオープンしている。2号店と4号店はビジネスマンを対象としているため、土・日は定休日となっている。

 アマゾンは時期を明らかにしていないが、ニューヨーク市内でもアマゾンゴーの出店を公表にしており、今年5月にはシカゴとサンフランシスコでの出店する計画を明らかにしていた。  続きを読む
2018年09月20日

【Alexa】、エコーに電子レンジなど新機種!アマゾンはアレクサで儲ける事より遍在化?

190704アマゾン・エコー・ショー@プライムデー
■ネット通販最大手のアマゾンが今月末のイベントでスマートスピーカーのアマゾン・エコーの新機種を発表するとの報道だ。CNBCによると、アマゾンは年末までに新たに8種類のエコーを発売する。

内部事情に詳しい関係者の話として、エコーシリーズに加わる新製品には電子レンジやアンプ、サブウーファー、さらにカーステレオなど車内ガジェットが含まれている。製品の情報については明らかではないが、内部文書によると2018年9月末に開かれるアマゾンのイベントで詳細が発表される予定という。

一方、アマゾン創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏は、エコーをさらに普及させたいとの考えだ。同社が発表した第2四半期決算の声明でベゾス氏は「お客様がどこにいてもアレクサを使用できるようにしたいと考えています。世界150ヶ国以上の数万人にも及ぶ開発者が現在、アレクサの音声サービスを使った新製品を開発しています」と述べた。

調査会社グローバル・マーケット・インサイトは、スマートスピーカーの市場が2024年までに300億ドル(約3兆円)規模にまで拡大すると予想している。

 また、調査会社コムスコアによると、アマゾン・エコーなどのスマートスピーカーは昨年末に爆発的に売れたことで一気に普及率が伸びた。入門機のエコードットとグーグル・ホームミニが30ドルに値下げしたことが要因だ。

コムスコアでは昨年12月から今年2月までの3か月間にスマートスピーカー所有者が50%以上増加し、アメリカ国内の普及率は今年2月時点で20%と試算している。スマートスピーカー所有者の30%は複数台を所有しており、3台以上を所有する率は10.5%となっている。スマートスピーカーを使って、ボイスショッピングを行っている人は22%に達するとの予想だ。

実際、アマゾンではエコーの安売りは常態化している。昨年夏に発売された最上位機種でディスプレイ搭載の「エコーショー(Echo Show)」は、230ドルから100ドル値下げして130ドルで販売中だ。
 
 アマゾンは安売りだけでなく、様々な企業や機関と連携してエコーの遍在化も進めている。今年5月、住宅建設会社最大手レナーのモデルハウスをアレクサ仕様の「アマゾン・エクスペリエンス・センター(Amazon Experience Center)」にしたことを明らかにした。今年6月にはホテルを展開する世界最大のホスピタリティ企業マリオット・インターナショナルがアマゾンと提携し、マリオット系列の一部ホテルの各部屋にエコー・ドットを導入すると発表した。

最近ではミズーリ州セントルイスにあるカトリック系の私立大学のセントルイス大学(Saint Louis University)がキャンパス内にある大学寮にエコーを導入した。セントルイス大学用にカスタマイズしたエコードット2,300台をすべての寮室に設置したのだ。エコーを病院にも導入する動きも始まっている。法律的な課題もあり病室への導入には時間がかかるものの、必要なときに看護師を呼ぶためのナースコールがエコーなどスマートスピーカーと連携し、スマートフォンともつながり、様々な動作ができるようになるかもしれない。

トップ画像:昨年夏に発売された最上位機種でディスプレイ搭載の「エコーショー(Echo Show)」は、230ドルから100ドルも値下げして130ドルで販売中だ。  続きを読む
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2018年09月19日

【アルディ】、ディスカウントスーパーも全店で宅配サービスを展開!買い物意識も変化?

180919インスタカートショッパー@アルディ
■ディスカウントスーパーマーケットのアルディは18日、オンデマンド買物代行・宅配サービスのインスタカートと提携した宅配サービスを全店に拡大することを発表した。クローガーやウォルマートなど宅配サービスで先行する競合店に追随する。

アルディは11月の感謝祭までに35州に展開する1,800店以上で、注文から最短で1時間で届く宅配サービスを展開する。これにより75都市のアルディで宅配が利用可能となるのだ。

インスタカートの手数料は注文ごとに宅配手数料を払う場合、2時間の宅配が5.99ドル(35ドル以上)、1時間宅配が7.99ドル(35ドル以上)。年会費149ドル(月額は14.99ドル)を払ってインスタカート・エクスプレス会員になると手数料は無料となる。

アルディCEOのジェイソン・ハート氏によると、インスタカートと組んだテスト展開では、注文の約20%が新規客だった。アルディは昨年8月からアトランタやシカゴ、ダラス、ロサンゼルスで宅配サービスのテストを開始していた。

アルディはまた、一部の店舗でカーブサイド・ピックアップサービスのテストを開始すると公表した。

 アマゾンがホールフーズを買収して以降、インスタカートが目覚ましい成長を遂げている。インスタカートは先月30日、クローガーとの提携を拡大したことを発表。全米最大のスーパーマーケットチェーンとのパートナーシップ拡大で、インスタカートの利用が米国全世帯の70%が利用できるようになるのだ。ウォルマート傘下のサムズクラブとの提携も開始している。

2012年に創業したインスタカートは他にもアルバートソンズやコストコ、アホールド、パブリクス、HEBなど北米で展開する大手食品スーパー8社と契約している。ウェグマンズやプライスチョッパーなど中堅食品スーパーとの提携も増え中小の食品スーパー300社以上と契約を結んでいるのだ。2014年9月から提携していたホールフーズとは関係を打ち切る一方で、プライムナウとの契約を解消したスプラウツ・ファーマーズ・マーケットとインスタカートは提携を開始。

インスタカートは現在、北米市場の300ヵ所以上の地域で営業し、宅配サービスが成熟した地域では食品マーケットシェア10%に迫ろうとしている。

 インスタカートは主にインスタカート・アプリからの注文になる。スマートフォンにアプリをダウンロード後、ホーム画面からジップコード(郵便番号)を入力し、その地域で提携しているスーパーなどを表示させる。

注意が必要なのは、店によって宅配営業時間が異なる点だ。朝8時〜夜10時のように宅配営業時間が長い店もあれば、午前11時〜午後8時のコストコのように比較的短い時間の店もある。時間によっては確認が必要なのだ。

店を決め、宅配時間(2時間以降もしくは1時間以内)を選択した後はショッピングカートに商品を入れていく商品購入となる。青果や精肉、デリなどの商品カテゴリーから選べるほか、クーポン対象の商品群、プライベートブランド群、牛乳や卵など人気商品群からも選択できるようになっている。

購入画面では商品、宅配希望時間、住所などを確認し、ドライバーチップ(2ドル〜)を選び、画面下になる「アップルペイ」ボタンをタップして決済を完了する。インスタカートのパーソナルショッパー(買い物代行スタッフ)が買い物を終わらせ宅配を開始するとアプリに通知が届き、マップ上でトラッキングも可能となる。

 インスタカートと本格的に提携し1,600店以上から宅配が可能となるクローガーに100ヵ所の都市に宅配サービスを拡大中のウォルマート、プライムナウで宅配サービスを拡大するホールフーズなど、数年もしないうちに食品スーパーからの宅配サービスが常識になるのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 01:01Comments(0)スーパーマーケット
2018年09月18日

【Amazon Go】、シカゴに4号店オープン!アマゾンゴーに行ったという観光客になるな?

180918日本人観光客@アマゾンゴー
■レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーが17日、またオープンした。今回はシアトル市内ではなくイリノイ州シカゴだ。アマゾンの本拠地以外での初のオープンとなったのはシカゴ・ダウンタウンでもビジネスエリアとして知られるループ(Loop)エリアで、オフィスビルの1階(113 S Franklin St, Chicago, IL 60606)にある。

アマゾンのキャッシャーフリーストア4店目は56坪(2,000sqft)の広さ。プレスリリースなどの正式な発表はないが「アマゾンゴー(Amazon Go)」のサイトにはこれまでと同様、地図とともに4号店の情報が掲載されている。アマゾンゴー・シカゴ店の営業時間は月曜〜金曜日の平日は朝7時〜夜8時となっている。周辺のオフィス客をターゲットにしているためかシカゴ店は土・日は定休日となっている。

また商品についてもターゲット客を意識し「朝食、ランチ、ディナー、スナック(Breakfast, Lunch, Dinner, Snacks)」で、アルコールや卵やミルクなどのステープル食品の販売はない。

 アマゾンゴーは、人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的な店舗。レジなしで決済できることでレジがなく、キャッシャーフリーとも呼ばれている。

アマゾンゴーにはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけで、アマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで人と商品の動きを把握し、人工知能(AI)も駆使して正確に決済する。

アマゾンゴーは無人ストアではない。日本のコンビニエンスストアよりも、むしろスタッフの多さが際立っている。ゲート前にはキャッシャーフリーに慣れないお客のためにスタッフが配置されることがり、1号店にあるアルコール売り場には買い物客のIDをチェックするスタッフが常駐している。サンドウィッチやブリトーなどを調理するスタッフが10人以上もいるのだ。

なお最短で数秒で買い物が終わるためピーク時には商品補充が追い付かないほどになっている。

 アマゾンゴーが正式に発表されたのは2016年12月。1号店のオープン当初はアマゾン社員のみの利用に限られ、一般への公開は翌年の初頭と明かされていた。技術的な問題が生じていたことから一般公開を延期していたのだ。関係者の話によると、当時、アマゾンゴーは混み合うとシステムがクラッシュするため入場制限を設けていた。20人以上の来店では、お客のトラッキングが困難となり、特定のお客が手に取った商品も判別できず、AIが機能不全に陥るとの話だった。結局、1年以上延期され、一般公開となったのは今年の1月22日だった。

50坪の1号店の一般公開からおよそ半年となる8月27日、40坪の2号店がシアトル市内の36階建てのオフィスビル「マディソンセンター(Madison Centre)」にオープンした。また9月に入って、アマゾンのメインキャンパスがあるサウス・レイク・ユニオン地区に3号店がオープンした。1号店から北東に徒歩10分程度の距離(約800メートル)3号店は、アマゾンゴーでは最大となる59坪(2,100sqft.)だ。

 アマゾンは時期を明らかにしていないが、ニューヨーク市内でもアマゾンゴーの出店を公表にしており、5月にはシカゴとサンフランシスコで出店する計画を明らかにしていた。

トップ画像:アマゾンゴーでツアーガイドさんから説明をうける日本人観光客。アマゾンゴーはドル箱の観光スポットなのだ。  続きを読む
2018年09月17日

【ターゲット】、最新フィンテックなどを販促!カリキュラム参考資料のお問い合わせは?

180917ターゲット広告
■ターゲットは16日、自社カードやカートウィール、当日宅配サービスの販促キャンペーン「ターゲット・ファン・ラン(Target Fun Run)」セールを始めた。

22日まで続くターゲット・ファン・ランは、自社クレジット&デビットカードの「レッドカード(RedCard)」の入会者に100ドル以上の購入で30ドルオフのク―ポンが進呈される。またレッドカードを使用して買い物をすると5%オフとなるが、さらに10%オフのオマケのディスカウントがつくという。レッドカード所有者のみが使えるモバイル決済「ウォレット(Wallet)」で購入すると、ボリューム・ディスカウントなどのクーポンも利用可能となる。

ターゲット・アプリに統合されたクーポン機能の「カートウィール(Cardwheel)」では通常5%オフとなるのだが、キャンペーン中は多くの商品が20%オフとなる。

ターゲットが昨年末に買収したオンデマンド買物代行・宅配サービスで会員制のシプツ(shipt)では年会費が50ドルオフとなる。

 実店舗のみ使用できるカートウィールはターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受けることができるアプリだ。値引き対象となる多くの商品が「アーチャーファーム(Archer Farms)」「アップ&アップ(Up & Up)」などターゲットのプライベートブランド(PB)商品で、多くが5%〜10%の値引きとなっている。年末商戦では毎日1アイテムの玩具が50%オフとなる販促も行っていた。

値引き期間も短いものでは「当日1日のみ」から、最大1ヶ月以上にも及ぶ長期間のものもある。利用者は購入したい商品をタップしてリストに加え、購入時にお店のレジでバーコード(スマートフォンもしくはプリントアウトで提示)をスキャンし値引きを受ける仕組みとなる。カートウィールは期限内であれば同一商品の値引きを何度も受けられることも人気の秘密となっている。

カートウィールのホームページによると、これまでアプリを通じて節約された総額は13億ドル以上にも及んでいる。

 モバイル決済のウォレットは、ウォルマート・ペイのようにスマートフォン・アプリにカード情報を事前に登録しておき、レジでアプリのバーコードを読み取ることで決済を行うフィンテックだ。ターゲットによると他の決済に比べて最大4倍の速さで支払いが完了する。

対象利用者がレッドカードの保有者のみとなっていることで、ウォレットを使用すると自動的に5%引きとなる。またカートウィールの併用も簡単だ。アプリとレジを同期させる1回のスキャニングでカートウィールのクーポン値引きにレッドカードの5%オフ、決済まで完了する。

使い方はターゲット・アプリを起動後、メインメニューからウォレットを選択する。タッチID等で本人認証を行ってバーコードを表示させ、レジのスキャナーで読み込ませるだけ。レジと同期することでレッドカードやカートウィールの情報も同期することになるのだ。

ターゲットのウォレットは昨年末、ターゲット全店に導入された。

 シプツによる当日宅配サービスでは、対象商品が食品や日用品、家電、玩具、ホーム関連の商品5.5万品目となっている。会員制のシプツの利用は35ドル以上の買い物の場合、手数料は無料となる(35ドル以下は7ドルの手数料)。また一部の商品は店頭価格からマークアップされているという。ターゲットは今年の年末商戦までにほぼすべての店舗で当日配送を可能にする計画を発表している。

ターゲットは昨年12月、2014年に創業したシプツを5.5億ドルで買収した。

トップ画像:ターゲットの今週の広告。「ターゲット・ファン・ラン(Target Fun Run)」ではカートウィールやウォレットなど自社アプリの販促のため多くの商品が20%オフとなっている。  続きを読む