2017年02月23日

【ホームデポ】、店から工務店にスピード配達で売上も加速!アプリが店の役割を果たす?

170223ホームデポ
■ホームデポが21日に発表した第4四半期(8月〜10月期)決算は、プロ売上が伸びオンライン売上が店舗売上に貢献したことで増収増益となった。純利益は前年同期の14.7億ドルから18.6%増加し17.4億ドルだった。売上高は前年同期比5.8%増となる222.1億ドル。粗利益率は34.0%と前年同期の34.1%から0.1ポイント下がったが、一般販売管理費率を含む経費率は前年同期の21.9%から20.8%と0.8ポイント圧縮したことで利益が拡大した。本業の儲けを示す営業利益率は13.2%と前年同期の12.2%から1.0ポイント伸長した。既存店・売上高前年同期比は客数が2.8%増加、客単価も2.9%増加し5.8%の増加となった。国内の既存店ベースは12月の既存店が8.0%と大きく伸びたことで6.3%の増加となっている。引き続きプロ集客が売上をけん引しており、高額品や買上点数が伸びていることで売上の20%を占める900ドル以上の決済処理が11.6%の増加となった。商品カテゴリーで特に好調だったのは既存店で二桁増となったフロアリングに工具類。また、アプライアンス(白物家電)や建材、アウトドア・ガーデン、照明、配管も牽引した。売上全体の5.9%を占めるEコマース売上は前年同期から19.0%の増加だった。オンライン売上の45%がネットで注文しお店でピックアップの「ボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)」となっており、既存店ベースの成長に寄与した。ホームデポではオンラインで注文し店から現場に配達する「ボドフス(BODFS:Buy Online Deliver From Store)」を全店に展開しており、こちらもプロ売上に貢献した。ホームデポではカナダとメキシコの海外店も好調を維持しており、カナダの既存店ベースは21四半期連続、メキシコは同53四半期連続で前年を上回っている。
 通年ベースでは売上高が前年比6.9%増となる946.0億ドル、純利益は同13.5%増となる79.6億ドルだった。既存店・売上高前年比は5.6%増で、国内の既存店ベースは6.2%増だった。

ホームデポ第4四半期(11月〜1月期)
総売上・前年同期比:5.8%増
純利益・前年同期比: 18.6%増
既存店・売上高前年同期比: 5.8%増(国内は6.3%)
店舗数:2,278店(海外店含む)  続きを読む
Posted by usretail at 03:18Comments(0)TrackBack(0)ホームセンター
2017年02月22日

【ウォルマート】、実を結ぶ「出店控えてIT投資」!スキャン&ゴーを視察しないと損?

170222サムズクラブ
■ウォルマートが21日発表した第4四半期(11月〜1月期)決算は、国内店舗の既存店ベースが過去4年間で最大となる伸びを示した。会員費等を含む総売上高は1.0%増となる1,309.4億ドル。食品デフレや為替変動の影響を受けたことで市場予想を越えなかった。純利益は前年同期比17.9%の大幅減となる37.6億ドルとなった。人件費などを含む一般販売管理費が前年同期から3.7%も増加したことで、営業利益も同6.6%の減少と利益が圧迫された形だ。
 売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアなどウォルマートUSの売上高は837.5億ドルと前年同期比2.8%の増加だった。ウォルマートUSの既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は1.8%の増加となった。1.8%の増加は2.2%増となった2012年5月〜7月期以来となる。これによりウォルマートUSの既存店ベースは10四半期連続で前年を上回ったことになる。内訳は客単価が0.4%増加し、客数は9四半期連続プラスとなる1.4%の増加となった。700店の展開となっているネイバーフッドマーケットの勢いも衰えておらず、同フォーマットの既存店ベースは5.3%の増加となった。また取扱品目数が3,500万品目に達しているEコマースは売上高が前年同期比29%増となり、前期の同21%増から成長が一段と加速した。また、スキャン&ゴーを昨年9月末、全店に展開したサムズクラブの既存店ベース(ガソリン売上除外)も2.4%の増加となった。サムズクラブの既存店ベースのプラスは4四半期連続で、2.4%の増加は過去4年間で最も高い伸びとなった。内訳は客単価と客数がそれぞれ1.2%の増加となった。
 通年では総売上高が4,858.7億ドル(会員費等含む)となり、前年の4,821.億ドルから0.8%の増加となった。純利益は前年の146.9億ドルから7.2%減少し136.4億ドルだった。国内既存店ベースは1.3%の増加となった。ウォルマートUSは1.4%の増加、サムズクラブは1.1%の増加だった。

ウォルマート第4四半期(11月〜1月期)
総売上・前年同期比:1.0%増
純利益・前年同期比:17.9%減
既存店・売上高前年同期比:1.9%増(アメリカ国内)
ウォルマート店舗数(17年1月31日)
 アメリカ国内店舗数:5,332店
  スーパーセンター:3,522店
  ネイバーフッドマーケット:699店
  ディスカウントストア:415店
  小型店など:36店
 サムズクラブ:660店

 海外店:6,363店

 総店舗数:11,695店

トップ画像:ウォルマート傘下でメンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブ。コストコと同じ業態だ。サムズクラブは昨年9月末、スキャン&ゴーを全店に展開したことで、既存店ベースは2.4%の増加となった。2.4%の増加は過去4年間で最も高い伸び。客単価と客数がそれぞれ1.2%の増加とバランスのとれた成長だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォルマートは現在、「出店控えてIT投資」の姿勢です。新規出店を大幅に減速する一方で、この1年間でジェット(jet.com)やシューバイ(shoebuy.com)、ムースジョー(moosejaw)を買収しています。マーケットプレイスを含めたウォルマート・コムの取扱品目数も3,500万品目と急増しています。メンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブでは昨年9月末、スキャン&ゴーをサムズクラブ全店に展開しました。これらウォルマートのIT投資がリアル店舗集客に実を結んでいるのです。ウォルマートUSでは、オンラインで購入して店でピックアップのボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)が前年同期比で27%の増加となっています。Eコマース売上が前年同期比で29%増加するだけでなく、オンラインからオフラインのリアル店舗の誘導が上手くいっているのです。結果、ウォルマートUSは既存店ベースで過去4年間で最大の伸びとなっているのです。  続きを読む
2017年02月21日

【イケア】、ほしい物リスト!出家祝いのリクエストは守護霊インタビューで化学的に聞け?

170221イケア・ギフト・レジストリー・アプリ
■家具販売大手のイケアは13日、「ギフト・レジストリー(IKEA Gift Registry)」を始めたことを発表した。ギフト・レジストリーとは結婚や出産などで、親戚や友人などお祝いを贈ってくれる人たちに、自分たちの欲しい商品リストを送り、その中から予算内で贈りたい商品を買ってもらうシステム。受け手側は、事前に商品を選択しリクエストリストを作成する。メーシーズなどのデパートメントストアやターゲット、家庭用品を扱うベッド・バス&ビヨンドでは結婚祝いのウエディング・レジストリーがあり、ベビーザラスでは出産を祝うベビー・レジストリーが用意されている。受け手側は自分たちの欲しい品物がもらえ、プレゼントの重複も避けられる。贈り手側は、プレゼント選びに悩む必要がなく、予算に限りがある人も予算内で贈れるので便利なのだ。店側にも、プレゼントのダブりによる返品を抑えるメリットがある。つまり受け手も贈り手もお店にもウィン・ウィン・ウィンになるのだ。日本ではアマゾンなどのオンラインストアでギフト・レジストリーに似た「ほしい物リスト」や「ウィッシュリスト」「おねだりリスト」が作れるようになっている。
 イケアのギフト・レジストリーは「結婚(Wedding)」「出産(New Baby)」「新築(New Home)」の他、大学入学や卒業の「他のお祝いイベント(Other Special Event)」で登録できるようになっている。お祝いの商品リストは各店舗で作成できる他、ホームページ内にあるギフト・レジストリー(Gift Registry)やスマートフォン・アプリからも作れる。アプリによる商品リストの作成では、商品番号の入力や商品バーコードのスキャニングにカメラ撮影からも可能となっている。ウェッブ内のギフト・レジストリーでは商品リスト作成で参考にできるよう「人気商品トップ20(Top 20 Picks)」やイケアがすすめる「赤ちゃんに安心な商品(Baby-Proofing Basics)」「新学期商品(Back to College Classics)」などと挙げている。商品リストには、贈り手側にとって予算オーバーな商品も予算内で支払える「チップイン(Chip In)」機能もついている。チップインでは例えば、1,000ドルのソファーに200ドル分だけ支払うことが可能となるのだ。また1,000ドルに達しなくても、合計分がギフトカードで贈られる仕組みとなる。
 イケアのギフト・レジストリーはアメリカ国内に限られているが、いずれ日本のイケアにもお目見えしそうだ。

トップ画像:イケア・ギフト・レジストリー(IKEA Gift Registry)アプリ。イケアのギフト・レジストリーは「結婚(Wedding)」「出産(New Baby)」「新築(New Home)」の他、大学入学や卒業の「他のお祝いイベント(Other Special Event)」で登録できるようになっている。アプリによるギフトレジストリーの作成では、商品番号の入力や商品バーコードのスキャニングにカメラ撮影からも可能だ。  続きを読む
2017年02月20日

【Eコマース】、今年はスマートフォン経由で買い物!オムニチャネル化でやるべきこと?

170220モバイル
■商務省の国勢調査局が17日に発表した統計資料によると、2016年のEコマース売上高は3,949億ドル(約44.7兆円)となり前年から15.1%の増加だった。小売全体では前年比で2.9%の増加となり、Eコマース売上の成長が際立った。またEコマース売上は小売全体の8.1%を占め、前年の7.3%からシェアの伸ばした。このデータに先立って全米小売業協会(NRF)が8日発表したデータによると、今年のEコマース売上は前年比8%〜12%の増加と予想している。Eコマースは小売全体(ガソリンや車販売、レストランなどを除く)の成長率予想となる3.7%〜4.2%増から最大で4倍近く成長すると見られているのだ。Eコマースで特に期待されているのは、モバイル経由での売上だ。昨年のブラックフライデーではオンライン売上が前年比21.6%増となる33.4億ドルとなった。一方、スマートフォンやタブレットなどのモバイル経由のオンライン売上は前年から33%増となり、ブラックフライデーだけでも12億ドルとなり、記録的な伸びとなった。特に今年はスマートフォン経由での売上が期待されている。調査会社フォレスタリサーチが昨年10月に74社を対象に行った調査によると、68%がスマートフォン経由での売上を伸ばすためスマートフォン向けに投資を増やすと回答している。スマートフォンの投資項目で開発や強化が見込まれるのは「ブラウジングや商品検索(50%)」「モバイル決済オプション(47%)」「商品もしくは店舗レビュー(46%)」「モバイルに特化した行動を誘引するアクションを含むメール(45%)」「実店舗のロケーションや営業時間、店へのアクセス(41%)」となっている。
 スマートフォン経由の売上が今年はさらに伸長すると予想され、小売業にとって今年はモバイル関連の改善が最優先事項であるのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 03:39Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2017年02月19日

【グローサラント】、米国スーパーマーケット業界のブルーオーシャン戦略に最新事例は!

170219HEBコンビニ+ワラバーガー
■アメリカのスーパーマーケット業界では店内にレストランを導入するグローサラント業態に注目が集まっている。日本ではほとんど知られていないが、英語で「grocerant(グローサラント)」と検索すると4万件近くの英文記事が上がってくるほど海外では知られた言葉なのだ。特にアメリカではグローサラント研究が著しい。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語であり、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパーマーケットの店内でも食事を提供する業態だ。スーパーマーケットが新鮮な食材を活かしたこだわりのメニューで、競合店やオンラインストアより先に顧客の胃袋を奪ってしまう戦略でもある。グローサラントのイートインは、スーパー内の一角にテーブルとイスを並べたお座なりのスペースではなく、レストランと同等のくつろぎの場となっている。外食と内食(家庭料理)の間にある中食に、スーパーがレストランでも家庭でもない第三の食事場所「サードプレイス」まで提供するのだ。
 グローサラント業態もスーパーによって3つの戦略に分けられている。一つ目が自店の人気デリを活かして延長線上として店内レストランを作る戦略がある。ニューヨークで90店以上を展開するウェグマンズや中西部で240店以上で展開するハイビーが早くからこの戦略を店内に導入している。ウェグマンズはスーパーマーケット店内に「マーケットカフェ(Market Cafe)」の他、「バーガーバー(The Bugar Bar)」や「パブ(The Pub)」「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」「シーフードバー(Seafood Bar)」の5つのブランドを展開し、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」を持っている。ハイビーは101ヵ所の店内に「マーケットグリル(Market Grille)」を展開している。クローガー傘下となったラウンディーズのマリアノスやプライス・チョッパーのマーケット・ビストロ、ショップライトも同戦略で展開している。
 二つ目は地元などで人気のレストランを店内に誘致する戦略がある。この戦略に長けているのはホールフーズ・マーケットだ。先月オープンしたニューヨーク・マンハッタンのブライアントパーク店では地元で人気のカジュアルイタリアン「フランキーズ・スプンティーノ(Frankies Spuntino)」を誘致、その隣には有名フレンチ・シェフのダニエル・ブルー氏がプロデュースした「ハーバーバー(Harbor Bar)」が入っておりオクトパスやロブスターロールなどシーフードメニューを提供している。ロサンゼルス郊外にあるタスティン店では昨年末、オーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーン「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」を改装時に導入している。ロサンゼルス国際空港近くのホールフーズでも、フードトラックブームの火付け役となったロイ・チョイ氏のアジア系メキシカン・フュージョン「コギ(Kogi)」を導入した。新フォーマットの365バイ・ホールフーズ・マーケットも人気レストランで展開しているのだ。
 三つ目が有名レストラン等で活躍するシェフをヘッドハントして、こだわり食材や人気デリから新たなメニューを創作し店内レストランで提供する戦略だ。テキサス州とメキシコに370店を展開するHEBがその戦略の代表例だろう。HEBはヒューストン地区にあった人気レストラン「ヘブン(Haven)」のシェフ、ランディ・エヴァンス氏を2015年にチーフ・エグゼティブ・シェフとして招き入れた。彼が開発したテキサスBBQを中心のメニューでHEB内にレストランを導入している。エヴァンス氏がプロデュースした料理をサンアントニオのザ・マーケット・アット・ストーンオーク(The Market at Stone Oak)にあるオークス・クロッシング(Oaks Crossing Restaurant & Bar)や同じくサンアントニオ郊外のHEBにあるスリー・ダブル・オゥ・ナイン(3 Double-O Nine Bar & Restaurant)、さらにヒューストンのHEB内にあるテーブル57(Table 57 Dining & Drinks)等で提供している。
 米国スーパーマーケット業界のブルーオーシャン戦略となるグローサラントに、最新動向が伝えられている。ハイビーでは、マーケットグリルの人気メニューを新グローサラント業態「マーケット・グリル・エクスプレス(The Market Grille Express)」 でより早くツー・ゴーできるようになっている。また同業態のカーブサイド・ピックアップでもメニューピックアップが可能だ。一方、HEBでは同社が推進するコンビニエンスストアにテキサスで人気のハンバーガーチェーン「ワッタバーガー(Whataburger)」を併設している。オースティン郊外に先月オープンしたガソリンスタンド&カーウォッシュ併設型コンビニの「HEBフュール(HEB Fuel)」では、ワッタバーガーを24時間ドライブスルーで提供している。HEBはコンビニ事業で、グローサラントのハイブリッド戦略から、地元などで人気のレストランを店内に誘致する戦略にも手を広げているともいえるのだ。グローサラント業態にはまだ開発の余地があり、スーパーマーケットはさらなるテスト展開を繰り広げることになるだろう。

トップ画像:HEBのガソリンスタンド&カーウォッシュ併設型コンビニ「HEBフュール(HEB Fuel)」では、ワッタバーガーを24時間ドライブスルーで提供している。  続きを読む
2017年02月18日

【グーグル・ホーム】、音声で大手チェーンストアに商品注文!地殻変動を目の前に出現?


■グーグルは16日、同社の音声アシスタント端末「グーグル・ホーム(Google Home)」にショッピング機能が追加したことを発表した。競合するアマゾンの音声アシスタント端末「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」の商品注文機能に対抗する。グーグル・ホームは対話型人口知能(AI)の「グーグル・アシスタント(Google Assistant)」を搭載しており、利用者との会話からAIが行動パターンなどの理解を深めて求める最適な行動をとるようになる。AIを活用していることでタスク管理だけでなく、音声から好みの音楽を再生したり照明やサーモスタットなどの家電製品を操作できるようになっている。グーグル・アシスタントを通じて「OKグーグル、ペーパータオルを注文して!(OK Google, order paper towels)」と行われるグーグル・ホームからの音声注文は、提携店に発注されて即日宅配サービスの「グーグル・エクスプレス(Google Express)」によって最短で注文当日に宅配される。グーグル・ホームの商品注文ではスマートフォンやタブレットにグーグル・ホームのアプリをダウンロードし、宛先となる住所やクレジットカードなどの登録が必要だ。注文先となるグーグル・エクスプレスの提携店はコストコやターゲット、ウォルグリーン、ステープルズ、コールズ、ペットスマート、ホールフーズ・マーケットなど全米に展開する大手チェーンストアから一部地域での展開となるレイリーズやスマート&ファイナルなどの40社以上となっている。注文金額は100ドルまでで、注文先となる提携店は地域によって異なる。またグーグル・エクスプレスも地域により当日宅配や翌日、2日もしくは3日の宅配となっている。エクスプレス会員費は年間95ドル(または月間10ドル)で会員以外の手数料は4.99ドルから。なおグーグルは4月末までグーグル・ホームからの注文では手数料を取らないとしている。
 グーグルでは「向こう数ヶ月間で新機能を追加し、他のアプリやサービスでのショッピングに対応していく」と述べている。

トップ動画:今年のスーパーボウルで流された音声アシスタント端末「グーグル・ホーム(Google Home)」のコマーシャル。「OKグーグル!」で点灯したり、音楽を流したり、天気を聞いたりしている。グーグル・ホームでトイレットペーパーやシャンプーなどの日用品を大手チェーンストア等に音声注文できるようにもなったのだ。調理中で手が汚れていたり、育児で手が離せない主婦の事情を考慮すれば、ハンズオフで簡単注文の音声アシスタント端末の需要は小さくない。  続きを読む
Posted by usretail at 04:03Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2017年02月17日

【ウォルマート】、アウトドア用品のムースジョー買収!ウォルマート前CEOの後悔とは?

170217ウォルマート
■ウォルマートは15日、アウトドア用品を実店舗やオンラインストアで販売するムースジョー(Moosejaw)を現金5,100万ドルで買収したことを発表した。1992年創業のムースジョーはミシガン州マディソンハイツに本社があり、アウトドア系の通販ショップとしては大手。パタゴニアやノースフェイスなど主要アウトドア・ブランドを取り扱い、ミシガン州など中西部に10店舗を展開している。取り扱いカテゴリーはアパレル用品からクライミングやキャンピング、ハイキングなどのアウトドアギアやアクセサリーなど。ムースジョーの従業員数は350名。ウォルマートによると過去の買収と同じようにムースジョーは今後も独立した経営を維持される。一方でムースジョーが取り扱う400のアウトドア・ブランドと12万品目に及ぶアウトドア用品はウォルマートのEコマースに加わることになる。調査会社コムスコアによるとアパレルとアクセサリーがEコマースで最大カテゴリーとなっており、今回の買収によりアウトドア・アパレルの市場拡大を目指すことになる。
 ウォルマートは先月も靴のオンラインショップ「シューバイ(ShoeBuy)」を7,000万ドルで買収したばかり。シューバイを買収したのはウォルマートが昨年8月に買収しウォルマート傘下となったジェット・コム(Jet.com)。マーク・ローリィ氏が2014年1月に立ち上げたジェット・コムはウォルマートに33億ドルで買収されている。ローリィ氏は現在、ウォルマートのグローバルeコマース部門のCEOとなっている。ウォルマートは2011年以降、Eコマースに積極的に投資しており、同社としては最大規模の買収となったジェット・コム以前では、検索エンジンの「コズミックス(Kosmix)」やソーシャル広告の「ワンライオット(OneRiot)」などIT企業15社を買収している。
 ムースジョーの買収で人気アウトドア・ブランド以外にムースジョーのソーシャルメディア戦略のノウハウを得るとみられている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のクライアントの中にはコンサルティング企業も含まれています。実は、コンサルタントやコンサルティング企業からの問い合わせが結構多いのです。で、必ずと言っていいほど同じような問い合わせの内容です。一言で言えば「『情報交換』『意見交換』しましょう」というもの。しかし、後藤はきっぱりと「私が欲しいと思うような情報や意見はありません」と、情報の等価交換をお断りしています。人が何かを得ようとすれば同等の代価が必要です。私がもつ専門情報と同じ価値のある情報を日本のコンサルタントやコンサルティング企業は持っていません。したがって情報交換はしないのです。アメリカ小売業は日本の5年〜10年先をいっています。日本の未来となるアメリカの市場で、コンサルタントとしてまた消費者として専門的な一次情報を得ているのは後藤だけです。一次情報とはニュース記事や書籍などの「人手を介した情報」ではない、ナマの現場情報のことです。  続きを読む
2017年02月16日

【リドル】、夏に米国1号店!年内100店展開にアルディとも挟み撃ちにあうスーパーは?

170216リドルUS
■ドイツのディスカウント・スーパーマーケット・チェーンのリドル(Lidl USA)は今夏にもアメリカ1号店をオープンし、今年中に100店を開店する予定だ。リドルUSAの本部があるバージニア州アーリントンやノースカロライナ州、サウスカロライナ州にまずは20店舗をオープンし、年末までに順次オープンし100店舗まで拡大する予定。リドルはアメリカ国内に最大600店の展開を目標としている。リドルのアメリカ進出店はヨーロッパで展開する店舗よりも広く、店舗面積は840坪〜1,000坪を計画している。売場面積も600坪以上となり、アメリカには40年前から進出している競合アルディの2倍以上の売場となる。また余分な装飾を施さない「ノーフリル」でディスカウントを強調したリドルのヨーロッパ店舗や競合アルディとは違い、ディスカウントスーパーとは異なる展開となる。生鮮品やワイン、コーヒーなどを中心に高品質な商品を取りそろえ、ハリスティーターとトレーダージョーズのハイブリッドなフォーマットになるという。またトレーダージョーズに近いフォーマットも、扱い商品は食品や日用品にとどまらず、一部に小型家電や家具、ファッションも取り扱う可能性が指摘されている。リドルのディストリビューションセンターは建設予定を含めるとバージニア州フレデリックスバーグやノースカロライナ州メバネ、メリーランド州セシル郡に展開され、東海岸では南はジョージア州から北はニュージャージー州の店舗展開を予定している。またテキサス州での展開も視野に入れている。リドルは今月に入って店舗スタッフの雇用イベントも行った。リドルはヨーロッパ27ヶ国に約1万店を展開している。
 一方、1976年にアメリカに進出した競合アルディは現在、34州に1,600店近くを展開しており、2018年までに2,000店舗の展開を目指している。アルディは8日、16億ドルを投じる国内1,300店以上のアップグレード改装計画も発表した。

トップ画像:バージニア州フレデリックスバーグ地区にオープン予定のリドル・プロトタイプストア。  続きを読む
2017年02月15日

【hhグレッグ】、3年連続の赤字に既存店が22%減!CFO一筋がトップになったから?

170215hhグレッグ
■東部や中西部など19州に220店を展開している家電チェーンのhhグレッグは先月、年末商戦を含む第3四半期(10月〜12月期)決算を発表した。12月31日までの3ヶ月間の売上高は4.53億ドルと前年の5.93億ドルから23.7%の大幅な減少となった。物流センターの統合による出荷の遅れで納品が遅れたことに加え、テレビなどのコンシューマー・エレクトロニクス製品が競合からの価格攻勢で低迷に見舞われたことが原因としている。同社の減収は2013年の7月〜9月期から14四半期連続となる。純損益は前年同期の2,700万ドルの赤字から約5,800万ドルの赤字と赤字幅が増加した。粗利益率は価格攻勢を受けた事や、コンシューマー・エレクトロニクスのカテゴリーで低価格品からの撤退したことで前年同期の26.1%から22.0%と4.1ポイントも減少した。一般販売管理費率は無料配送などがコスト負担となり19.6%から25.6%に増加した。hhグレッグでは2014年1月〜3月期から12四半期連続の赤字が続いている。既存店・売上高前年同期比は22%減と前年同期と同様に二桁減となった。既存店ベースの減少は14四半期連続となっている。カテゴリー別の既存店ベースでは売上全体の53%を占めるアプライアンス(白物家電)が4.2%の減少となった。売上の41%を占めるコンシューマー・エレクトロニクス(民生機器:テレビやパソコン、タブレットなど)は38.6%の大幅な減少となった。また、6%のホーム商品(家具やマットレスなど)が9.0%の減少となった。一方、Eコマース売上高は9ヶ月間で前年同期比16.5%の増加だった。
 なおhhグレッグは31日、本社スタッフ70人を含む従業員100人のリストラを発表した。また同社株が1ドル以上に回復しない場合、ニューヨーク証券取引所から上場廃止となる通知を受けたことも明らかにした。1955年創業のHHグレッグは昨年、ウィスコンシン州に展開していた全5店にシカゴ郊外の1店を閉鎖しており、現在は東部や中西部など19州に220店を展開している。同社はまた高額アプライアンス専門店のファインライン(Fine Lines)も一部で展開している。  続きを読む
Posted by usretail at 03:54Comments(0)TrackBack(0)家電専門店
2017年02月14日

【アマゾン】、なんと無料でIoT製品の出張デモサービスを開始!電球交換もしてくれる?

170214スマート・ホーム・コンサルテーション@アマゾン
■ネット通販最大手のアマゾンは、同社が開発したスピーカータイプの音声アシスタント端末「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」を使ったスマートホームの出張デモンストレーション・サービスを無料で行っている。アマゾンの「スマート・ホーム・コンサルテーション(Smart Home Consultation)」は、アマゾンの専門スタッフが自宅に訪問してIoT製品の実演を行うサービスだ。このサービスは週7日、午前8時〜午後8時までの時間帯となっている。アマゾンの専用ページでアポを予約すると、スマートホームの専門家が自宅に訪問し、自宅内のWiFi環境を評価して音声アシスタント端末「エコー・ドット(Echo Dot)」を使った人気のスマートホーム製品のデモを行う。実演されるスマートホーム製品には、IoT照明の「フィリップス・ヒュー(Philips Hue)」、スマートスイッチの「TPリンク(TP-link)」にスマート・サーモスタットなどの人気商品が中心となっている。また利用者が所有するスマートデバイスもつなぎ「アレクサ」指示による実演も可能だ。専門スタッフはスマートホーム製品に関する相談にも対応し、利用者のライフスタイルや要望を聞いたうえで利用者にあったIoT商品を推薦し、スマートホーム製品の買い物リストも作成する。最大45分間の出張デモサービスは、委託業者ではないアマゾン専属スタッフが行い、製品を売りこむこともないという。スマート・ホーム・コンサルテーションはプライム会員でなくても無料。ただし、デバイスの設置やセットアップ、トラブルシューティング(修理)などのサービスは別料金となっている。スマート・ホーム・コンサルテーションは現在、シアトルやポートランド、サンフランシスコ、サンディエゴ、ロサンゼルス、オレンジ郡、サンノゼで行われている。
 アマゾンは昨年、過去最高の年末商戦だったことを発表しており、ベストセラー商品としてアマゾン・エコーや姉妹製品のエコー・ドットなどを挙げていた。

トップ画像:アマゾンの「スマート・ホーム・コンサルテーション(Smart Home Consultation)」のキャプチャー画像。アマゾンは同社が開発したスピーカータイプの音声アシスタント端末「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」を使ったスマートホームの出張デモンストレーション・サービスを無料で行っている。  続きを読む
Posted by usretail at 04:40Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2017年02月13日

【パネラブレッド】、直営店のモバイル注文が24%!尻に火がつくコンサルティング2.0?

170213ブログ
■全米に2,000店近くのベーカリーカフェを展開しているパネラブレッドは7日、直営店のモバイル売上が24%に達したことを発表した。パネラブレッドは3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)を除いた大手外食チェーンで、モバイル決済を含めたモバイル注文が売上高で最大となっている。同社が3年前に発表したイニシアチブ「パネラブレッド2.0(Panera Bread 2.0)」がモバイル売上を伸ばし、業績に大きく貢献しているのだ。パネラブレッド2.0は店内の端末やスマートフォン・アプリ経由の注文などのチャネルを増やし、モバイルオーダー対応のキッチン・オペレーションにアップデートするオムニチャネル戦略。具体的には店内の端末からセルフオーダーする「ファスト・レーン・キオスク(Fast Lane Kiosk)」、アプリ経由で注文し店でピックアップするツーゴーの「ラピッド・ピックアップ(Rapid Pick-up)」、着席したテーブルからアプリ経由で注文しメニューをテーブルまで運んでもらうイートインの「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」、アプリ経由の注文でドアダッシュやポストメイトなどオンライン宅配業者が宅配する「デリバリー(Delivery)」などを提供し、店のキッチンでは急増するモバイル注文に対応できるよう「キッチン・ディスプレイ・システム(Kitchen Display System)」のアップグレードを行う。約900店展開の直営店では70%となる626店舗、約1,100店のフランチャイズ店では約10%の120店舗がパネラブレッド2.0対応となっている。直営店のモバイル売上が24%となっている一方で、デリバリーまで導入した繁盛店ではモバイル売上が35%に達しているという。なおデリバリーを導入している直営店は20%となる180店舗となっている。
 パネラブレッドが7日に発表した第4四半期(10月〜12月期)決算では売上高が前年同期比5%増となる7.27億、純利益は同2%増となる4,400万ドルだった。既存店・売上高前年同期比は0.7%増となり、直営店の既存店ベースは3.0%の増加、フランチャイズ店は同1.4%の減少だった。通期では売上高が前年比4.2%増の28.0億ドル、純利益は同2.5%減となる1.46億ドルだった。既存店ベースは2.4%増で、直営が同4.2%の増加、フランチャイズは0.7%の増加だった。

トップ画像:パネラブレッド2.0対応店にあるクレジットカード決済が可能なセルフオーダー端末「ファスト・レーン・キオスク(Fast Lane Kiosk)」。端末は5台もあり近くにはページャーやドリンクカップ、コーヒーカップが置いてある。レジに並ばなくてもゆっくりと注文できるようになっている。  続きを読む
Posted by usretail at 04:41Comments(0)TrackBack(0)その他
2017年02月12日

【ウォルマート】、スキャン&ゴー導入3店目にチョバーニ・カフェ3号店目もオープン!

170212ウォルマート・オーガスタ・パインズ店00a
■ウォルマートは15日、テキサス州ヒューストン郊外に「ウォルマート・スキャン&ゴー(Walmart Scan & Go)」を導入した店舗をオープンする。5,200坪のウォルマート・オーガスタ・パインズ店(25800 Kuykendahl Rd, Tomball, TX 77375)は、アーカンソー州ロジャースのスーパーセンター、先月オープンしたフロリダ州オーランド郊外のウォルマート・レイク・ノナ店に続く、ウォルマート・スキャン&ゴー導入3号店目となる。スキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。ウォルマート傘下でメンバーシップ・ホールセール・クラブ業態のサムズクラブは昨年10月、同システムの「サムズクラブ・スキャン&ゴー(Sam's Club Scan & Go)」を全店に導入した。使い方はサムズクラブのスキャン&ゴーのアプリをダウンロード、アプリ起動後に会員番号を撮影などで入力し、事前にクレジットカード情報も登録しておく。サムズクラブの店内では、アプリを開いて購入する商品のバーコードをスキャンしていく。買い物が終われば、アプリ上で「チェックアウト(決済)」を行う。外へ出る前のレシートチェックでは、出口にいるチェッカーにアプリ上にあるバーコードを見せスキャンするだけ。その後はチェッカーがカート内の商品を1品毎チェックして確認する。レシートはeレシートでアプリ上に保管されることになる。ウォルマート・レイク・ノナ店ではスマートフォン・アプリの他、店内に読み取り専用スキャナー(小型端末)も提供されており、商品バーコードを読み込んだ後にフルサービスレジもしくはセルフチェックアウトレジで決済するようになっている。
 ウォルマート・オーガスタ・パインズ店は28日、店内に60坪でギリシャヨーグルトの「チョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)」をオープンする。チョバーニ・カフェは2012年にニューヨーク・ソーホー地区にオープンした「チョバーニ・カフェ・ソーホー(Chobani Soho)」、NYトライベッカのターゲット内に昨年オープンした「チョバーニ・カフェ・トライベッカ(Chobani Tribeca)」に続いて3店目となり、ニューヨーク以外では初の出店となる。チョバーニ・カフェでは、フルーツなどをトッピングしたギリシャ・ヨーグルトの他、オーガニックやナチュラル素材にこだわったサンドウィッチやスープ、コーヒー、デザートも販売する。なお、レイク・ノナ店には元NBA選手のレイ・アレン氏と妻のシャノン・アレン氏が創業したファストフード店「グロウン(Grown)」が近日オープンする予定となっている。グロウンは50坪弱で、ローカル農家から仕入れたオーガニック野菜を使用し、グルテンフリーで農務省格付けのチョイスミート(最上級プライムの1つ下)のサンドウィッチなどを提供する。
 ウォルマート・オーガスタ・パインズ店は車から降りずに生鮮品等を持ち帰れる「ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」サービスの他、家電コーナーにはIoT製品を説明するタッチスクリーン式の「インタラクティブ・プロダクト・エデュケーション・テーブル(Interactive Product Education Table)」が設置される。またヒューストン地区では初となる店内診療サービス「ウォルマート・ケア・クリニック(Walmart Care Clinic)」も導入される。

トップ画像:テキサス州ヒューストン郊外のトンボーイ地区にオープンするウォルマート・オーガスタ・パインズ店(Walmart Augusta Pines)の予想図。ウォルマート・スキャン&ゴー導入3号店目にはギリシャヨーグルトの「チョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)」にオープンする。以下に挙げたウォルマート・オーガスタ・パインズ店の予想図も参考にしてほしい。  続きを読む
2017年02月11日

【コンテナストア】、年末商戦で低迷!利益維持のしわ寄せによる医療費削減なら接客は?

170211ホールフーズ
■整理・収納の専門店のコンテナストアが7日、第3四半期(10月〜12月期)決算を発表した。売上高は2.16億ドルと前年同期の2.13億ドルから1.7%の増加となった。全店で展開している高品質でアップスケールのクロゼットブランド「TCSクロゼット(TCS Closets)」が若干貢献したものの、カスタム・クロゼットのエルファ(Elpha)の海外事業が為替変動により売上が伸び悩んだ。コンテナストアは1999年にスウェーデンのワイヤーストレージ・システムのエルファを買収、エルファは売上全体の8%を占めている。純利益は前年同期の390万ドルから510万ドルと30.8%増加した。粗利益率は販促や低粗利品が増えたことで前年同期の58.9%から58.1%と0.8ポイント減少した。一方、一般販売管理費率を医療費の削減で前年同期の48.8%から46.3%と2.5ポイントも圧縮したことで、営業利益率は前年同期の4.8%から5.8%に押し上げた。既存店・売上高前年同期比は年末商戦時の客数が大幅に減少したことにで既存店ベースは3.9%の大幅減となった。これによりコンテナストアは会計年度日程を変更した第1四半期から既存店ベースは3四半期連続して前年を下回った。なお、オンラインで購入した商品をお店でピックアップする「クリック&ピックアップ(Click & Pick Up)」サービスを含めたオンライン売上高は前年同期比で1.7%の増加だった。
 コンテナストアは会員450万人をもつロイヤリティプログラムの「ポップ(POP:Perfectly Organized Perks)」の他、コンサルティングプログラム「コンテインホーム(Contained Home)」と「TCSクロゼット(TCS Closets)」の3大イニシアチブを全店で展開している。コンテナストアは現在、28州に86店を展開している。平均店舗面積は700坪、扱い品目数は約1.1万品目となる。同社は今年度中にニューメキシコ州アルバカーキで500坪となる中型サイズのテスト出店をおこなう予定。  続きを読む
2017年02月10日

【ホールフーズ】、9店閉鎖に目標1,200店展開を撤回!らしさがなくなりコア顧客離れ?

170210ホールフーズ
■ホールフーズは8日、目標としていた1,200店舗展開を棚上げし、景気後退以降初となる店舗閉鎖を発表した。同社は4年前、目標店舗数を1,200店としていたが、最近はクローガーやウォルマートなど競合店からの価格競争で売上が低迷している。9店舗に及ぶ店舗閉鎖は第2四半期(1月〜3月期)中に行い、カリフォルニア州やアリゾナ州など7州の小型店や不採算店などがスクラップされる。ホールフーズが同日に発表した第1四半期(10月〜12月期)決算は売上高が49.2億ドルと前年同期比1.8%の増加となった。競合からの競争に加え、生鮮品などの食品デフレも売上に若干影響を及ぼした。純利益は前年同期比39.5%減となる9,500万ドル。販促を増やしたことにより粗利益率が33.6%と景気後退以降では最低を記録した。一方で一般販売管理費率や店舗の移転や閉鎖などに伴う費用など経費がかさみ本業の儲けを示す営業利益率も3.5%と前年同期の5.2%から大幅に減少した。既存店・売上高前年同期比は客数が減少したことで2.4%の減少となった。ホールフーズの既存店ベースは2015年度の第4四半期から6四半期連続して前年を下回っている。ホールフーズは業績低迷を受け、2017年度通期の見通しを引き下げた。売上高は当初の2.5%増〜4.5%増を1.5%増以上とし、前期比2%減〜横ばいの範囲内に収まるとしていた既存店ベースは、最大で2.5%減になるとの予想に下方修正した。
 ホールフーズは現在、アメリカを中心にイギリスとカナダを含め469店舗を展開している。その中にはロサンゼルス近郊シルバーレイク地区やオレゴン州レイクオスウィーゴ地区などにオープンした新フォーマット「365バイ・ホールフーズ・マーケット」3店も含まれている。

トップ画像:ロサンゼルス郊外でサウスコーストプラザ近くにあるディストリクト・アット・タスティン・レガシーSCのホールフーズ(1,700坪)店。この店に昨年末、オーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーン「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」の店舗内店舗がオープンした。地元で人気のレストランを導入したグローサラント業態はいいのだが、売り場が悪くなっている。定点観測していると分かるのだが、数年前までの「ホールフーズらしさ」がなくなっているのだ。  続きを読む
2017年02月09日

【アマゾン】、ロスアンゼルス郊外の3.4万坪アマゾンFCの見学ツアーに参加してきた!

170209アマゾンFCツアー00
■ネット通販最大手のアマゾンは2日、増収増益となる第4四半期(10月〜12月期)決算を発表した。売上高が前年同期比22.4%増の437.4億ドル、純利益は55.4%増の7.49億となった。アマゾンは昨年末、2016年の年末商戦が過去最高のホリデーシーズンだったと発表しており、これを裏付けるように第4四半期の売上高は過去最高を更新した。売上高の地域セグメント別では、アメリカとカナダの北米事業が60%となり前年同期から横ばい、日本を含む海外事業32%と前年同期の33%から減少、一方クラウド事業のAWS(アマゾン・ウェッブ・サービス:Amazon Web Services)が前年同期の7%から8%に増えた。また北米事業の売上高は前年同期比22%増の262.4億ドル、海外事業の売上高は同18%増の139.7億ドルで、クラウド事業の売上高は同47%増となる35.4億ドルだった。通期では売上高が前年比27.1%増の1,359.9億ドルとなり、純利益は同298%増の23.7億ドルだった。なお、売上高が過去最高を記録したもののアマゾンの株価は史上予想に届かなかったため下落した。
 調査会社スライス・インテリジェンスが最近発表したデータによると、アマゾンは昨年のオンライン小売売上高で43%という圧倒的なシェアを占めた。

トップ画像:ロサンゼルス・ダウンタウンから東に約100キロに位置するアマゾン・フルフィルメントセンター(サンバーナディノ地区)。後藤は先日、この物流センターを見学(視察)してきた。2012年10月オープンの物流センターは第7世代となり、3.4万坪の面積だ。東京ドームの2倍以上の面積に約3,000人が働いている。なおアマゾンは6ヵ所のフルフィルメントセンター(FC)で無料の見学ツアー(Fulfillment Center Tours)を行っている。ツアー日程の1年前には参加枠が埋まってしまうほど大人気のFC見学ツアーだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は先日、アマゾン・フルフィルメントセンターの見学ツアー(Fulfillment Center Tours)に参加してきました。無料のツアーでお土産?もあるので、アメリカ国内ですごい人気なんですね。見学ツアーのスケジュールは1年以上前に発表されますが、参加枠がすぐに埋まってしまい、ウェイティングリストの状態となります。後藤が見学した場所はロサンゼルスから車で東に約1時間のところにあるにあるサンバーナディノ地区のFCです。2012年10月オープンした3.4万坪のFCです。28個分のフットボールフィールドとの説明でしたが、東京ドーム(1.4万坪)が2つ余裕で入るほどの広さと想像すれば分かりやすいでしょう。このFCの正式名は「ONT2」です。で、FC内の見学ツアーは90分程度で後藤が参加した時、参加人数は15名でした。参加者は一般人の他、企業役員と思えるような年配者グループも混じっていました。ツアーにはツアーガイド1名が引率・説明しながら、女性アシスタントが3名もつきます。  続きを読む
Posted by usretail at 04:24Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2017年02月08日

【バレンタインデー】、なぜコンサルタントが恥ずかしい演出でも動画をアップするのか?


■2月14日はバレンタインデー。バレンタインデーは、女性が男性にチョコレートを贈る日として知られているが、これは日本だけの習慣だ。アメリカでは女性側からに限らず、男性からもプレゼントを贈る。バレンタインデーは愛する人、お世話になった人、愛するペットにも日頃の気持ちを伝えるという日なのだ。
 全米小売業協会(NRF)は1日、今年のバレンタインデー関連支出額が一人当たり平均で136.57ドルとなるとの試算を発表した。ピークとなった昨年の146.84ドルからは減少している。バレンタインデー支出額が全体で182億ドルとなり、こちらも昨年の197億ドルから約7%の減少となっている。アメリカのバレンタインデーでは、男性が女性よりも2倍の支出となる。男性は花やジュエリー等のプレゼントに加え、外食などで女性より多く支出することになるのだ。アメリカのバレンタインデーは男性の懐を直撃する。またアメリカのバレンタインデーは愛情関係にあるカップルだけのものではない。お世話になっている人たちに感謝を示す日でもあるのだ。NRFの調査によると、特別な人や配偶者などへプレゼントを贈る人が9割となっている一方で、子供たちや両親へも53.8%の人がプレゼントを贈り、2割の人が友達(20.2%)や子供のクラスメイトや先生(18.4%)にもプレゼントを贈っているのだ。そしてペットにも何かプレゼントをするとした人は19.9%に上っている。ペットへの支出は一人当たり平均で4ドル程度だが、昨年の調査ではバレンタインデーのペットへの総支出額は7億ドル近くにもなっていた。
 アメリカのバレンタインデーは女性から男性だけでなく様々な人が様々な人やさらには動物にもプレゼントをするため、市場としては大きくなるのだ。

トップ動画:5年前のバレンタインデーにアップした「Someone To Watch Over Me」。Kieth Jarretの「The Melody at Night, with You」のピアノアレンジだ。ピアノにはワインやバラの花束、キャンドルを飾り、壁には「The Melody at Night, with You」のアルバム・ジャケットを投影した(ちょっとやり過ぎた)。YouTubeでもバレンタインデーのプレゼントでも、オムニチャネルでも常に受け手のことを一番に考えなければならないのだ。  続きを読む
2017年02月07日

【クイックトリップ】、コンビニさえモバイルオーダー!早く始めてアプリの改善続ける?

170207クイックトリップ
■コンビニエンスストアのクイックトリップは先月初め、店内ファストフード部門のQTキッチン(QT Kitchens)にてモバイルオーダーを始めた。モバイル・オーダーとはスマートフォンのアプリ経由で、注文と決済を事前に済ませておくことで混雑時のレジ行列に並ぶことなく商品を受け取れるサービス。コーヒーチェーンのスターバックスやチキン・サンドウィッチチェーンのチックフィレなど一部の外食チェーンがすでに全店で展開している。QTキッチンのモバイルオーダーの使い方はアプリをダウンロード後に最寄りのクイックトリップ店とピックアップ時間(10分毎)を指定する。ビザやサンドウィッチ、エスプレッソ等のメニューを選択し、チェックアウトをタップして決済する。決済はお店で支払うか、アプリに登録したクレジットカードからも会計を済ませることができる。クイックトリップ広報官マイク・ソーンブルー氏は同社のモバイル・オーダーを小規模展開の初期段階としながらも競合に対応するためと明かしている。同氏は「業種・業態の境界線は曖昧になっており、コンビニ対コンビニという図式でなくなってきています」と、モバイル・オーダーを次々に始めている外食チェーンなどを意識したものと認めている。モバイル・オーダーを始めているコンビニエンスストアは、中西部を中心に2,000店近くを展開するケイシーズ・ゼネラルストアがある。ケイシーズは直近の四半期決算による声明でアプリ経由のピザ注文は10%増加し、客単価も増えていることを明かしている。またペンシルベニアなど東部に約700店を展開するコンビニエンスストアのワワも1日、一部の顧客(リワードメンバー)に向けてモバイルオーダーのテストを始めている。モバイル・オーダーを行っている外食チェーンではスタバやチックフィレの他、チポトレやピザハット、ドミノ、パネラブレッド、パパジョーンズ、ブレイズピザ、シェイクシャックなどがある。
 ガソリンスタンド併設型コンビニエンスストアのクイックトリップ(非上場)は、オクラホマ州などを中心に11州に730店を展開している。2014年から始めたQTキッチンは店内で展開するファストフード部門。ピザやホットサンドウィッチなどの作り置きではなく、お客の注文で作り始めるメイド・ツー・オーダー(Made-to-Order)を採用し全店で展開している。なおQTキッチンのカウンターにあるタッチスクリーン式の端末からも注文も受け付けている。本社があるオクラホマ州タルサ地区のクイックトリップで昨年、QTキッチンのドライブスルーのテストも始めた。クイックトリップは24時間営業だが、QTキッチンは朝6時〜夜10時までとなっている。  続きを読む
Posted by usretail at 04:34Comments(0)TrackBack(0)アプリ
2017年02月06日

【イケア】、米国で最大規模となる店舗をオープン!先着26人に800ドルのソファが無料?

170206IKEA02
■家具販売最大手のイケアは8日、ロサンゼルス近郊に同社の米国店では最大規模となる新店をオープンする。ロサンゼルス・ダウンタウンから北へ15キロにあるバーバンク地区にオープンする新店舗(805 S San Fernando Blvd. Burbank CA 91502)は約1.3万坪の面積で、敷地面積は2.7万坪にも及ぶ。東京ドームとほぼ同じ広さとなる新バーバンク店は、2月4日に閉店した旧バーバンク店(カリフォルニア1号店:6,800坪)からは2倍の面積だ(新店は1990年オープンの旧バーバンク店からはおよそ1.6キロ離れた場所)。1,700台(6台の充電ステーション含む)の駐車スペースをもつ新店は、1万品目に及ぶ家具や家庭用品を揃えており、2,200坪のショールームには家具展示スペース「ルームセット」が50ヵ所(旧店は17ヵ所)導入される予定だ。ミートボールなどスウェーデン料理を提供するレストランは600席用意され、旧店からは3倍のキャパシティとなっている。従業員数は575人。新店のオープンに際して先着26名に800ドルの「ランズクルーナ・ソファ(LANDSKRONA sofa)」を無料進呈し、100人にはアームチェア「ポエング(POANG armchair)」をプレゼントする。また、先着100名の子供にはハート型クッション「ファムニーグ・イェルタ(FAMNIG HJARTA)」をプレゼントする。
 創業が1943年となるイケアは48ヶ国に392店舗を展開しており、アメリカ国内には43店を展開している。2016年度のイケア・グループ売上高は、前年比7.1%増となる376億ドル(約4兆億円)となり過去最高を記録。また既存店・売上高前年比は4.8%の増加だった。

トップ画像:オープン前のイケア・バーバンク店の航空画像(ローカル局のニュース番組)。ロサンゼルス・ダウンタウンから北へ15キロにあるバーバンク地区にオープンする新店舗は約1.3万坪の面積で、敷地面積は2.7万坪にも及ぶ。  続きを読む
2017年02月05日

【ホールフーズ】、NYにグローサラントでプロデュース・ブッチャーの新店がオープン!

170205ホールフーズブライアントパーク店
■ホールフーズは28日、ニューヨーク市マンハッタンのブライアントパークにグローサラント業態の新店をオープンした。6番街を挟んでブライアントパークの正面にオープンしたホールフーズ(1095 6th Ave, New York, NY 10036)は468店舗目となりニューヨーク市内では11店舗の店舗だ。2階層で1,200坪となる店舗にはオーガニック青果物などの生鮮品からインストア・ベーカリーなど通常のホールフーズの品揃えにグローサラントをフューチャーした店舗となっている。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパーマーケットの店内でもくつろげるスペースを提供し、ゆっくり食事もできる業態だ。ホールフーズのグローサラント業態では、ロサンゼルス近郊にある「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」で人気シェフのクロエ・コスカレリ氏がニューヨーク・グリニッジビレッジで立ち上げたレストラン「バイ・クロエ(By Chole)」が店内に導入されている。最近改装されたロサンゼルス郊外のホールフーズ・アーバイン店では、地元で人気のあるオーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーン「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」が店内にオープンしている。
 ホールフーズ・ブライアントパーク店には、フランク・カストロノヴォ氏とフランク・ファルチネッリ氏が共同オーナーとなる「フランキーズ・スプンティーノ(Frankies Spuntino)」が導入されている。フランキーズ・スプンティーノではニューヨークで採れる食材やこだわりのオリーブオイルを中心にサラダやパスタなどのカジュアル・イタリアンを提供している。隣には有名フレンチ・シェフのダニエル・ブルー氏(Daniel Boulud)がプロデュースした「ハーバーバー(Harbor Bar)」が入っており、オイスターやロブスターテールにオクトパス、ロブスターロールなどシーフードメニューを提供している。ハーバーバーではまた、地ビールの他に樽ワイン専門プロデューサー「ゴッサムプロジェクト(Gotham Project)」のワインもタップで提供している。共有ダイニングエリアでは6番街やブライアントパークを眺められるイーティングエリアに、フランキーズ・スプンティーノではフルサービスで給仕するシーティングが設けられている。
 ホールフーズ・ブライアントパーク店で最も際立った特徴なのが、青果部門にある「プロデュース・ブッチャー(Produce Butcher)」だ。プロデュース・ブッチャーは精肉コーナーのカットサービスを青果部門に持ち込んだ革新的なサービス。お客からの要望でプロデュース・ブッチャーと呼ばれるスタッフが専用のキッチン・ブースで野菜や果物をぶつ切り、細切り、みじん切り、すりおろしなどのカットを行う。カスタマイズ・カットサービスは有料で、1ポンド(最大5ポンドまで)当たり1ドルとなっている。野菜によってはカッティングは面倒で不快だ。目にしみて涙が止まらなくなったり、手が臭くなる玉ねぎのみじん切りもプロデュース・ブッチャーにやってもらうことで、包丁やまな板を洗う手間もなくなる。手間を減らせるばかりか、自宅で廃棄するナマ野菜を減るのも主婦の見方となる。ディスポーザ(生ごみ粉砕器)でも処理できない生ごみが減らせることで、臭い思いをしなくて済むのだ。
 ホールフーズ・ブライアントパーク店には、今や英語となったオマカセを提供するスシバーや胡麻ペーストのタヒニ等を販売するカート「シート+ミル(Seed + Mill)」、ニューヨーク市では初となるデトロイト・スタイルのスクエアピザ、ユダヤ系サンドウィッチやナッシュビルスタイルのスパイシー・フライドチキン等をオーダーできる端末コーナーなどもフューチャーされている。
 ホールフーズの新店はタイムズスクエアにも近いことから、一般客以上に観光客も立ち寄り食事をすることになるだろう。


ホールフーズ・ブライアントパーク店の店内動画。フランク・カストロノヴォ氏とフランク・ファルチネッリ氏が共同オーナーとなる「フランキーズ・スプンティーノ(Frankies Spuntino)」や有名フレンチ・シェフのダニエル・ブルー氏(Daniel Boulud)がプロデュースした「ハーバーバー(Harbor Bar)」が見える。  続きを読む
2017年02月04日

【ウォルマート】、スーパーセンター敷地内にGS併設コンビニエンスストアをオープン!

170204ウォルマートコンビニ@ロジャー
■ウォルマートは31日、アーカンソー州ロジャースにあるスーパーセンターの敷地内にガソリンスタンド(GS)併設型コンビニエンスストアをオープンした。テスト展開となる70坪のコンビニエンスストア(4208 Pleasant Crossing Blvd, Rogers, AR 72758)はスーパーセンターの駐車場と大通りに面した立地で、以前からあったGSに食品や飲み物を販売する小型店をオープンしたもの。商品はピザやホットドッグなどのホットフードにサンドウィッチやピザ、コーヒー、ソーダ類など通常のコンビニと変わらない品揃えに、卵やミルク、パンなどのステープルズ商品もウォルマート価格で提供されている。12人のスタッフが働くコンビニエンスストアの営業時間は午前5時〜深夜0時。ガソリンスタンドは24時間営業だ。なお、このコンビニでは、グローサリーピックアップサービスのあるスーパーセンターの敷地内にあるため、ピックアップサービスは行っていない。ウォルマートは昨年、コンビニエンスストア型のピックアップ拠点「ウォルマート・ピックアップ・ウィズ・フュール(Walmart Pickup with Fuel)」をコロラド州デンバー郊外のソーントン地区とアラバマ州マディソン地区にオープンしている。GS併設コンビニエンスストアはオンライン注文のピックアップ拠点となっており、近くのスーパーセンターでピッキングした生鮮品などを冷蔵ケースに保管し利用者に手渡す仕組みだ。
 ウォルマートの小型店展開ではアリゾナ州立大学やアーカンソー州立大学のキャンパス内で80〜140坪で展開する「ウォルマート・オン・キャンパス(Wal-Mart On Campus)」がある。2011年に始動した300坪以上の「ウォルマート・エクスプレス(Walmart Express)」は昨年、全102店が閉鎖となっている。

トップ画像:ローカル局のニュース番組で紹介されたガソリンスタンド(GS)併設型コンビニエンスストア。ピックアップグローサリーを提供しているスーパーセンターの敷地内にあるため、同サービスはない。  続きを読む
2017年02月03日

【Eコマース】、実店舗破壊はまだ初期!シーラカンス化したネットスーパー黎明期HP?

170203オンライン食品市場2025年
■今年に入ってメイシーズやシアーズ、リミテッドなど多くのチェーンストアが実店舗の大量閉鎖を発表している。いうまでもなくアマゾンなどオンラインストアの影響によるものだ。ただ、Eコマースによる実店舗破壊は、まだ始まったばかりとする向きもある。調査会社コーヘン&カンパニーによると、Eコマースの成長は今年、昨年以上のペースとなる。Eコマースは2022年までに小売全体の14%に達すると予想しているのだ。同調査会社は今年の9%から5年間で14%に急伸するとしている。1月31日に発表されたレポートで同社アナリストのジョン・ブラックリッジ氏は「Eコマースによる破壊はまだ初期段階であり、我々の分析ではアパレルや自動車、食品の業種が破壊進行の初期〜中期段階にあるのだ」と指摘している。ブラックリッジ氏によると、ここ数年の実店舗の大量閉鎖もアメリカの1人当たりの小売面積は48平方フィートとなっている。カナダの13平方フィートやイギリスの22平方フィートに比べてアメリカは店舗過多となっているのだ。ネット通販最大手のアマゾンは物流倉庫をいまだに拡大中であり、フルフィルメントセンターの稼働は昨年だけでも30%も増えたという。ブラックリッジ氏はここ数年で最も早いペースと見ている。その影響から実店舗はさらに大量閉鎖に追い込まれるとしているのだ。
 Eコマースによる破壊が初期段階とされた食品業界でも同じような指摘がなされている。食品マーケティング協会(FMI:Food Marketing Institute)と調査会社ニールセンが1月30日に発表した調査レポート「デジタル化する食品ショッパー(The Digitally Engaged Food Shopper)」によると、2025年には食品支出の20%がオンライン経由となり1,000億ドルのマーケットになるのだ。スーパーマーケットで特に影響を受けるのは「センターストア・カテゴリー(Center Store Categories)」と呼ばれている店の中央に置かれている商品群だ。CPG(パッケージ商品)や美容・健康関連、日用品などの40%がオンラインで購入されることになると予想している。これらの商品はオンラインストアで定期購入となる可能性が高い。またワンプッシュで商品を簡単に注文できるボタン「アマゾン・ダッシュ・ボタン(Amazon Dash Button)」の対象商品はセンター・ストア・カテゴリーの商品だ。店内の周囲に配置されている生鮮品やデリ、冷蔵品、牛乳・チーズなど日販品など「ペリメーター・カテゴリー(Perimeter Categories)」もオンラインの影響から逃れられない。センターストア・カテゴリーのオンライン購入に慣れた消費者が、ペリメーター・カテゴリーでもオンライン購入する機会が増えるとみられている。
 新たな効率的なショッピングが普及するに伴い、古い非効率的な買い方が駆逐されていく「買物の創造的破壊」の現場をさらに多く見かけることになるのだ。

トップ画像:食品マーケティング協会(FMI:Food Marketing Institute)と調査会社ニールセンが発表したレポートによると、2025年には食品支出の20%がオンライン経由となり1,000億ドルの市場となる。実にスーパー3,900店分の売上がオンライン経由となるのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 05:18Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2017年02月02日

【ウォルマート】、送料無料2日間配送を開始し会員制プログラムのシッピングパス廃止!

170202ウォルマート・コム
■ウォルマートは31日、2年前からテストを行っていた有料会員制プログラム「シッピングパス(ShippingPass)」を廃止し、年会費無料で2日間で配送する新たなプログラムを始めた。ウォルマート・コムの200万品目以上が対象となる「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」は、35ドル以上の買い物をすれば年会費など払う必要なく2日間で配送するサービス。新サービスは家庭用品やペット用品、家電製品など日用品が中心で、プログラム対象商品には商品ページの価格欄に緑字で無料2日間シッピングと明記されている。また業者が扱うマーケットプレイスは対象外となっているものの、35ドル以上の注文にマーケットプレイス商品の他、対象商品が入っていればプログラムの対象となる。なお生鮮品などの注文は対象外となっている。2日間シッピングは午後2時までに注文を確定することで2営業日後に届けられる。一方、ウォルマートが2015年5月から始めたシッピングパスは、年会費99ドルとなるアマゾンプライムに対抗した会員制サービス。シッピングパスを開始した当初、年会費は50ドルで最低購入額等の条件なく、オンライン購入した商品を3日以内に届けていた。ウォルマートは昨年5月、シッピングパスの会員費を1ドル値下げし配送期間も2日に短縮した。7月には30日間の無料体験キャンペーンも実施していた。なおシッピングパスを廃止したことで、会員には年会費の返金を受けられるようになっている。
 ウォルマートはシッピングパスの会員数など詳細は明らかにしていない。

トップ画像:先月、ウォルマート・コムでアイポッド・タッチを購入。しかし実際に商品が届いたのは注文から10日後だった!?日本では考えられない...
 
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先月、ウォルマート・コムでアイポッド・タッチを購入しました。後藤はアマゾンプライム会員なのでアマゾンで購入しても良かったのですが、ウォルマート・コムの現状を知りたくで意図的に注文したのです。結果からいうと配送がアマゾンのレベルに達していませんでした。宅配予定日には自宅で待機していましたが、フェデックスの宅配業者から連絡もないまま本人不在となっていました。翌日も連絡もなく、誰も訪ねてくることもなく再度不在との理由で宅配なし。「ふざけるとな!」とウォルマート・コムにチャットでクレームを入れましたが「もう1日待ってくれ」との回答だったので気を取り直して待ってみることにしました。翌日、臨戦状態で待っていましたがやっぱり何の連絡も訪問もなく、サイトを見ると不在との通知。もう諦めました。で、週末をまたいだ月曜日、仕事から戻ってくるとドアの前に無造作に置かれていたのです。だめだこりゃー。  続きを読む
2017年02月01日

【スターバックス】、AIバリスタのテスト開始!モバイルオーダー不可店は淘汰される?


■コーヒーチェーン最大手のスターバックスは30日、人工知能(AI)を利用した注文アプリ機能「マイ・スターバックス・バリスタ(My Starbucks Barista)」のベータ版を発表した。またアマゾンの音声アシスタント「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」での音声注文を始めたことも明かした。チャットボット機能のマイ・スターバックス・バリスタはiOSのアプリを通じ音声認識によるチャット(もしくはテキスト入力)で注文が可能となっている。このテストはアメリカ国内の約1,000人の顧客を対象にしており、今年の夏には順次サービスを展開していく予定。アンドロイド版は今年中の発表を予定している。一方、アマゾン・エコーでの音声注文は、あらかじめ注文メニューを登録しておき「アレクサ、スタバに注文して(Alexa, order my Starbucks)」と指示することで登録したメニューを注文できるようになる。アマゾン・エコーではマイ・スターバックス・バリスタで注文できるような複雑な注文には対応していない。
 スターバックスの会員サービス「マイ・スターバックス・リワード(My Starbucks Rewards)」は会員数1,300万人を誇り、アプリ決済「モバイル・ペイメント(Mobile Payment)」は国内で27%に達している。アプリ経由のモバイル注文「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」も注文全体の7%を占めている。同社は直近の四半期でモバイルオーダー&ペイの需要過多により店売上が低迷したことを発表した。同社COOケビン・ジョンソン氏によると、モバイルオーダー&ペイがランチタイムなどのピーク時に20%以上となった国内店は1,200店にも上っている。これは前期(7月〜9月期)の600店から2倍にも増えているのだ。最も混雑する店舗では、現場がモバイルからの注文に追い付くことが難しくなっているという。モバイルオーダー&ペイの成功で、レジ待ち客が混雑を避け店を出てしまうという事態に陥っているのだ。これを受けスターバックスでは一部の繁盛店でモバイル注文の専任バリスタを1〜2人充てる対策を始めており、準備ができた時点で注文者にテキストで知らせるシステムもテスト中としている。
 
トップ動画:スターバックスがメディア用に公開した「マイ・スターバックス・バリスタ(My Starbucks Barista)」のデモンストレーション動画。マイ・スターバックス・バリスタの「何を注文なさいますか?(What would you like to order?)」の問いに、女性は「フラットホワイト(エスプレッソにきめ細やかに泡立てたスチームミルクを注いだエスプレッソ版カフェオレ)と温めたバナナブレッドをお願いします(I want a Flat White and Banana Bread warmed)」と音声で注文。AIは注文名(フラットホワイトには「カスタマイゼーションなし」とあり、バナナ・ナッツ・ブレッドは「温めた」の指示がついている)と商品価格と画像で注文を確認している。また「フラットホワイトのサイズは?(What size Flat White would you like?)」に女性は「ショート(Short)」で答えている。AIは「2番とチェリーにあるスターバックスで3〜8分で準備できます。5ドル21セントです。注文なさいますか?(It will be ready for pickup at 2nd & Cherry in 3 to 8 minutes. The total cost is $5.21. Would you like to place the order?)」に女性が「エスプレッソのショット数がダブルのマキアートで、キャラメル味の強いアップサイド・ダウンにして、カフェイン量は通常の半分に、ホイップクリームを追加したグランデ・サイズで、ぎりぎりまで注がない若干少なめ(double upside down macchiato half-decaf with room and a splash of cream in a grande cup)」と噛まずにトリッキーな注文をしている。高度で複雑な注文にも、細かい指示の入った注文「ドッピオ(ダブルショット)・エスプレッソ・マキアート(Doppio Espresso Macchiato)」で確認している。  続きを読む
Posted by usretail at 04:18Comments(0)TrackBack(0)アプリ
2017年01月31日

【スーパーボウル】、1億8,850万人が視聴!テレビ販促でOLEDやQLED、HDRもすぐ特価品?

170131サムスンSUHD@ベストバイ
■ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の王座を決める「スーパーボウル」は2月5日、テキサス州ヒューストンで開催される。51回を迎える今年はアメリカン・カンファレンス(AFC)を勝ち抜いたニューイングランド・ペイトリオッツと、ナショナル・カンファレンス(NFC)の王者となったアトランタ・ファルコンズの対戦となる。全米最大のプロスポーツ・イベントには毎年、ファンが桁外れのお金を注ぎ込む。スーパーボウル関連の支出は財布が全開となるのだ。つまり多くの小売チェーンにとっては書き入れ時となる。全米小売業協会(NRF)の調査によると、今年は約1億8,850万人がスーパーボウルを視聴すると見ている。約7,600人を対象にした調査では、スーパーボウル関連支出額が一人当たり平均で75ドルとなり、スーパーボウルに関連する総支出額は約141億ドルと算出している。スーパーボウルを視聴するとした75%のうち、80%の人が宅配ピザやスナック類など食べ物やビールやコーラなどの飲み物に支出する。11%はチームのロゴが入ったTシャツやキャップ帽などスーパーボウル関連のグッズを購入するとしている。また8%がテレビを買うとしているのだ。これはテレビを販売する家電店や量販店にとっては、スーパーボウル直前に繁忙期を迎えることを意味する。
 ウォルマートではサムスン55インチLEDスマートTV(1080p 60Hz)を498ドルでセールにしている。1,100ドル以上も値下げしているのだ。同じくサムスン55インチLED4KスマートTV(2160p 60Hz)はリスト価格から500ドル値下げし498ドルとなっている。60インチだとサムスンLEDスマートTV(1080p 60Hz)が599ドル(オンライン価格では送料込み)となり、リスト価格から1,100ドル以上も値下げされている。50インチではビジオ製LED4Kテレビ(2160p 60Hz)が398ドルと安い。一方、ベストバイのスーパーボウルセールではLG押しとなっており、65インチLG製LED4KスマートTV(2160p 120Hz)が800ドルと安い。同セール製品は500ドルもリスト価格から下げられているのだ。またベストバイのセールではハイエンドTVも安くなっている。大画面となる65インチでは湾曲型有機ELディスプレイのLG製4KスマートTV(2160p)が3,000ドルとなり、1,000ドルの値引きだ。大画面ではアマゾンも負けてはいない。75インチでソニーXBRの4KスマートTV(1080p 120Hz)が2,490ドルとなっている。65インチではサムスンLED4KスマートTV(2160p 120Hz)が1,498ドル、55インチではサムスンLED4KスマートTV(2160p 120Hz)が698ドルだ。
 スーパーボウル販促では相変わらずテレビの値下げ率に驚くばかりだ。一方でCurved(湾曲)やOLED(有機EL)それにQLEDやHDRなど見慣れないワードで付加価値を付け、テレビの価格下落を抑えようともしている。

トップ画像:ベストバイのサムスンテレビ売場。サムスンは昨年、LEDテレビの上位モデルに量子ドット(Quantum Dot)技術を導入した「SUHDテレビ」でブランディング販売していた。SUHDもQLED、HDRは消費者から見れば同程度にしか映らないバズワードでしかない?  続きを読む
Posted by usretail at 04:52Comments(0)TrackBack(0)家電専門店
2017年01月30日

【ウォルマート】、スキャン&ゴー導入2店目!元NBA選手のグローサラントもテスト?

170130ウォルマートスキャナー
■ウォルマートは25日、フロリダ州オーランド郊外に「ウォルマート・スキャン&ゴー(Walmart Scan & Go)」を導入した店舗をオープンした。アーカンソー州ロジャースのスーパーセンターに続くウォルマート・スキャン&ゴーの2号店目はオーランド郊外レイク・ノナ地区にオープンした5,320坪のスーパーセンター。スキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。ウォルマート傘下でメンバーシップ・ホールセール・クラブ業態のサムズクラブは昨年10月、同システムの「サムズクラブ・スキャン&ゴー(Sam's Club Scan & Go)」を全店に導入した。使い方はサムズクラブのスキャン&ゴーのアプリをダウンロード、アプリ起動後に会員番号を撮影などで入力し、事前にクレジットカード情報も登録しておく。サムズクラブの店内では、アプリを開いて購入する商品のバーコードをスキャンしていく。買い物が終われば、アプリ上で「チェックアウト(決済)」を行う。外へ出る前のレシートチェックでは、出口にいるチェッカーにアプリ上にあるバーコードを見せスキャンするだけ。その後はチェッカーがカート内の商品を1品毎チェックして確認する。レシートはeレシートでアプリ上に保管されることになる。
 レイク・ノナ店のスキャン&ゴーはアイフォンにアンドロイドでも同アプリが提供されている。また商品バーコードの読み取りスキャナー(小型端末)も提供されており、こちらは商品バーコードを読み込んだ後にフルサービスレジもしくはセルフチェックアウトレジで決済するようになっている。なおバーコードの読み取り端末は一部のスーパーセンターやネイバーフッドマーケットでも導入されおり、ストップ&ショップでも5年前から「スキャン・イット(Scan It)」の導入が進んでいる。レイク・ノナ店では富裕層の多い地域性から健康に配慮したファストフード店がオープンする予定。来月中旬にオープン予定となっているのは、元NBA選手のレイ・アレン氏と妻のシャノン・アレン氏が創業した「グロウン(Grown)」。ウォルマート店内にオープンするグロウンは50坪弱で、ローカル農家から仕入れたオーガニック野菜を使用、グルテンフリーで農務省格付けのチョイスミート(最上級プライムの1つ下)のサンドウィッチなどを提供する。レイク・ナノ店のPR動画をみるとメニューにはスープやサラダの他にワインまで提供するようだ。
 レイク・ノナ店には車から降りずに生鮮品等を持ち帰れる「ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」サービスの他、家電コーナーにはIoT製品を説明するタッチスクリーン式インタラクティブ・デジタル・テーブルも導入されている。

トップ画像:アーカンソー州ロジャースのウォルマート・スーパーセンターに導入されている商品バーコードの読み取りスキャナー(小型端末)。スキャン&ゴーに専用端末でのテストを行っているのだ。  続きを読む
2017年01月29日

【ウェットシール】、171全店閉鎖!ティーン向け衣料チェーン500店売上はどこに消えた?

170129ウェットシール
■ショッピングセンターなどモールを中心に展開するティーンアパレルのウェットシールは20日、全従業員に宛てたメールで全店を閉鎖することを伝えた。同メールを手に入れた複数のメディアが報じたところによると、ウェットシールは経営存続のため必要な資本注入を得られず戦略的パートナーを見つけることができなかったため42州展開する171店を閉鎖する。ウェットシールはここ数年、H&Mやフォエバー21、ザラなどファストファッションに押され苦戦しており、消費がネットに移行しモールの客数減の対応にも苦慮していた。全店閉鎖により150人近くの本社スタッフを含む3,000人以上がリストラとなる。1962年創業のウェットシールは2年前にも全店の3分の2となる338店を閉鎖し、約3,700人を解雇することを発表していた。その直後には会社更生法11条を申請し経営破綻した。2015年4月には投資企業のヴァーサ・キャピタル・マネジメントに750万ドルで買収され、経営再建を目指していた。
 ここのところ大手チェーンストアの大規模な店舗閉鎖やリストラの発表が相次いでいる。150年の歴史を持つメイシーズが閉鎖予定の100店のうち68店を年内に閉め1万人を削減。シアーズも150店の閉鎖を決定し、PBの工具ブランド「クラフトマン(Craftsman)」の売却を発表した。1990年代にグループ全体で5,600店を展開していたアパレルチェーンのリミテッドも残っていた約250店の店舗閉鎖を発表し、9日後には経営破綻した。昨年末に2回目の連邦破産法第11条の適用を申請したティーン向けアパレルチェーンのアメリカン・アパレルは残っている110店舗の存続を目指しているものの、全店閉鎖の可能性も示唆しており今のところ不透明だ。「3A」と呼ばれるティーン向けアパレルの3大チェーンも厳しい状況に置かれている。昨年5月に経営破綻したエアロポステールにアメリカン・イーグル・アウトフィッターズも一部で店舗閉鎖を行っており、アバクロンビー&フィッチは26日、本社スタッフ150人のリストラを発表。アバクロは不採算店の閉鎖検討も伝えられている。
 アマゾンなどオンラインストアで身の回りの物を揃える若者が増え、モールなどショッピングセンターに行く機会が減っているのだ。移り気なティーンにもスピーディに対応しているファストファッションの攻勢もあり、改革が進まないティーン向けアパレルチェーンは常に後手に回っている。アメリカでは年初から3月まで店舗閉鎖の発表が相次ぐ時期だが、この様子では2月に入っても大規模閉鎖の発表が続くだろう。  続きを読む
Posted by usretail at 02:59Comments(0)TrackBack(0)アパレル専門店
2017年01月28日

【スターバックス】、急成長するモバイルオーダーに現場が対応しきれず売上が伸び悩む?

170128モバイルオーダー@スターバックス
■コーヒーチェーン最大手のスターバックスは、自らの成功の犠牲者になっているのかもしれない。同社の「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」の需要が急増し現場が対応しきれず、レジ待ち客を逃しているというのだ。同社が26日に発表した第1四半期(10月〜12月期)ではアメリカ国内の既存店・売上高前年同期比が3.0%の増加で、市場予想の4%増に届かなかった。客単価は5%の増加だったが、客数(トランザクション)が2%の減少だ。一方、一昨年9月からライセンスストアを除く全直営店に導入されたモバイルオーダー&ペイが、注文全体の7%にまで上昇した。前期の6%から1ポイントも伸び、前年同期(3%)からは4ポイントも急伸しているのだ。モバイルオーダー&ペイはアプリ内にある、金額をチャージしたギフトカード(プリペイドカード)から支払う仕組みだ。利用者はメインメニューの「注文(Order)」をタップし、フラペチーノやベーグルを選択。ピックアップまでの時間が表示された最寄りのスターバックス店を指定し、注文ボタンをタップすれば決済完了となる。
 同社COOケビン・ジョンソン氏は決算声明で「モバイルオーダー&ペイがランチタイムなどのピーク時、20%以上となった国内店は1,200店にも上っています。これは前期(7月〜9月期)の600店から2倍にも増えているのです」と語った。最も混雑する店舗では、現場がモバイルからの注文に追い付くことが難しくなっている。皮肉にもモバイルオーダー&ペイの成功で、レジ待ち客が混雑を敬遠して店を出てしまうという事態に陥っているのだ。同社CEOのハワード・シュルツ氏は「現在、この問題の解決に集中的に取り組んでいます。過去にも需要超過の問題を解決したことがあり、今回も対応できると確信しています」と述べた。すでに今週から一部の繁盛店でピーク時に、モバイル注文に対応にした専任バリスタを1人〜2人充てる対策を始めているという。また現場スタッフのルーチンワーク見直しも行っており、ドリンクの用意ができた時点で注文者にテキストメッセージで知らせるシステムもテスト中だとしている。
 スターバックスが発表した第1四半期(10月〜12月期)の売上高は前年同期比6.7%増となる57.3億ドル。純利益は同9.3%の増加となる7.52億ドルだった。増収増益となったものの、売上高が市場予想に届かなかった。これにより同社は17年度通期の売上見通しを下方修正した。なお同社のアプリ決済「モバイルペイメント(Mobile Payment)」はアメリカ国内で27%に達しており、会員サービスの「マイ・スターバックス・リワード(My Starbucks Rewards)」の会員数も国内で前年同期比16%増となる1,290万人となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、日本を代表する某企業の経営陣に向けたコンサルティングを行いました。後藤のコンサルティングは簡単に言うとクライアントと一緒に現場を視察し、企業のあるべき姿を提言するスタイルです。例えばオムニチャネル・リテーリングも実際にオムニチャネル・ショッピングを行いながら成功・失敗事例を肌で学ぶのです。アメリカは日本の5年〜10年先を行っています。見方を換えればアメリカ流通業は、私たち日本人学習者のために壮大な実験を行ってくれているのです。数々の現場事例から学べば理解も早く納得もでき、後藤のアドバイスも受け入れやすくなるのです。非常にユニークなコンサルティング・スタイルだと自負しています。先日のコンサルティングでもタイミングよく視察中にモバイルオーダーのナマの事例を見ることができました。ランチタイムにチキンサンドウィッチチェーン最大手のチックフィレでモバイルオーダーで注文しました。  続きを読む
Posted by usretail at 04:57Comments(0)TrackBack(0)その他
2017年01月27日

【アルディ】、南カリフォルニアに34店!「スーパーはエコバッグ持参」の習慣で追い風?

170127アルディ@モレノバレー
■ディスカウント・スーパーマーケットのアルディは先月15日、ロサンゼルス郊外のロングビーチ地区とサンタ・クラリタ地区にそれぞれ新規店をオープンした。また先月16日もサンディエゴ郊外のエスコンディード地区に新店をオープンした。アルディは昨年3月、南カリフォルニアのロサンゼルス郊外に8店舗をオープンしてカリフォルニア州への参入を果たした。翌月にはロサンゼルス近郊に10店舗を同時オープンし、5月にはサンディエゴ郊外などに7店舗をオープンした。6月もロサンゼルス郊外シミバレーに1店舗をオープンしたのだ。アルディは2017年1月現在、南カリフォルニアにはサンディエゴ郊外の5店舗とベーカーズフィールドの1店舗を含むと、計34店舗を展開している。まだ時期は明らかにはされていないものの、ロサンゼルス郊外のアルタディナ地区やラグナウッズ地区、ガーデングローブ地区にそれぞれオープン予定となっている。この3店を含めても37店舗だ。当初アルディは2016年末までに、南カリフォルニアに最大45店舗出店の計画を予定していた。当初の計画からは出店ペースが遅れているのだ。理由として南カリフォルニアが他州のマーケットと違いスーパーマーケットの競争が極めて厳しいことが挙げられる。食品デフレの影響も受け、南カリフォルニアのマーケットは予想以上に厳しいというのがアルディの本音なのだろう。
 アルディの店舗面積は400坪前後。1,500アイテムと絞られた商品の90%はプライベートブランド(PB)となっている。アルディのPBは同等のNB商品と比べて最大60%も安い。低価格を実現できるのは特徴的なローコスト・オペレーションにある。アルディではテレビやラジオを使った広告を一切行っていない。店舗建物も簡素で、店内インテリアは実質本位で余分な装飾はしないノーフリル(no-frills)だ。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がない。対面のデリ・コーナーもなく、袋詰めのスタッフもいない。アルディ南カリフォルニア店の営業時間は朝9時〜夜9時。一方、24時間営業のウォルマート・スーパーセンターや、最大18時間営業(早朝6時〜深夜0時)となる競合スーパーよりアルディの営業時間は短い。アルディは12時間営業で人件費をおさえているのだ。ショッピングカートは25セントのレンタル式(デポジットで返却時に返金)になっているため、ショッピングカートの盗難コストが減少し、駐車場に無造作に放置されたショッピングカートをスタッフがあつめる手間も省ける。ショッピングバスケットはないため、お客はエコバッグで代用する。なお、買い物袋は10セント(紙袋)、15セント(エコ)、79セント(保温・保冷用エコバッグ)の有料となっている。
 アルディは現在、アメリカ国内34州に1,600店近くを展開している。同社は2018年までに2,000店舗の展開を目指している。

トップ画像:アルディ・モレノバレー店。このサイトではグーグルマップのストリートビューのように上下左右の矢印(コンパスアイコン)をクリックして店内をツアーできるようになっている。画面をドラッグすると360度で見渡すことも可能だ。  続きを読む
2017年01月26日

【ターゲット】、ターゲットペイ!実践に「Why So?」「So What?」「Now What?」で成果?

170126ターゲット
■ターゲットが今年末にも独自のモバイル決済システムを行う計画があることをテクノロジー系ニュースサイトのリコード(Recode)が報じた。ニューヨークで開催された全米小売業協会のコンファレンスでターゲットCIOのマイケル・マクナマラ氏が同ニュースサイトに明らかにした。ターゲットのモバイル決済システムの詳細は明らかにされなかったが、モバイルアプリを使ったものになるという。ターゲットには独自のモバイルアプリの他、クーポンアプリのカートウィール(Cartwheel)も展開している。モバイル決済システムが、これらのアプリに一機能として搭載されることも現段階では明確ではないとしている。一方、ターゲットには自社のクレジットカードとデビッドカードの「レッドカード(REDcard)」があり、新モバイル決済システムはこれらのカードを所有しているユーザーを対象にするようだ。なお、ターゲットの実店舗やネットストアでレッドカードを使って買い物すると全品が5%のディスカウントになり、オンライン購入では送料無料の特典がつく。レッドカード利用は、すでに全体の24%に達している。
 独自のモバイル決済システムで先に展開している大手チェーンにはウォルマートだ。昨年7月に全店に拡大した「ウォルマート・ペイ(Walmart Pay)」はアプリにクレジットカードなどの情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行う。ウォルマート・ペイはウォルマートのアプリ機能の一つとなっており、アップルiOSやグーグル・アンドロイドでの利用が可能だ。登録できるのは、主要なクレジットカードやデビットカードの他、プリペイドカードとなるギフトカードにも対応している。ウォルマートペイの使い方は、レジでウォルマートのアプリを開き、ウォルマートペイを選択、カメラを起動してQRコードを読み込ませることで決済完了となる。eレシートが自動的にアプリに送られることで、レシートをスキャニングする手間が無くなるため、セービングキャッチャー機能をワンタップで利用可能となる。ウォルマートによるとウォルマート・ペイのリピート率は88%で、5人中4人となる約8割の利用者が友人などにレコメンドしている。ウォルマート・ペイは決済後に利用者から評価を5ツ星で尋ねているが、4人中3人(約75%)が5ツ星と高く評価しているという。
 ターゲットはオンラインストアでアップル・ペイを利用できるものの、リアル店ではアップル・ペイは利用不可となっている。  続きを読む
2017年01月25日

【ロウズ】、リストラ2,400人!案内ロボットも風邪でダウンでは競合との差が開くだけ?

170125ロウズ
■ホームセンター2位のロウズは24日、2,400人に及ぶレイオフを発表した。リストラ対象となるのは、各店舗のアシスタントマネージャー1人〜2人の他、ディストリビューションセンターやコンタクトセンターのリーダーシップ・ポジション37名に本社のバイスプレジデントの10%としている。今回の人員カットは、パートタイマーを含めた全従業員28.5万人の1%弱。一方、ロウズが昨年12月、株主に向けた会議で明らかにしたことによると、同社は36億ドルの設備投資を行う計画で、そのうち45%はITと新規出店に充てるとしている。ロウズは今後3年間、15〜20店舗の新規店をオープンすることで4,000人規模の雇用を行う。
 ロウズが11月に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算では、合弁事業の契約終了に伴う支払いが影響し、大幅減益となった。昨年2月に買収したカナダのロナ(RONA)の決算も含んだ純利益は前年同期比48.5%の減少となる3.79億ドル。粗利益率は前年同期の34.8%から34.4%に減少、一般販売管理費率も合弁事業からの撤退による減損処理などが響き前年同期の26.5%から29.4%と増加した。営業利益率は前年同期の8.3%から5.0%となった。売上高は157.4億ドルと前年同期から9.6%の増加。既存店・売上高前年同期比は客単価が2.2%の増加だったが、客数が0.5%の増加にとどまり、2.7%の増加となった。国内の既存店ベースは2.6%の増加だった。アプライアンスや造園等の伸びがめだったが、インテリアやキッチンなどの商品が足をひっぱった。Eコマース売上は前年同期比20%の増加となった。ロウズはアメリカ、カナダ、メキシコに2,355店を展開している。  続きを読む
Posted by usretail at 03:53Comments(0)TrackBack(0)ホームセンター