2018年12月14日

【Amazon Go】、和室6畳4部屋分の超小型店!JR駅のKioskにオフィスグリコも消える?

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■レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーは12日、シアトル市内に超小型の8店舗目をオープンした。3,000店展開や空港ターミナル内への出店が現実を帯びてきた。

アマゾンゴーは、人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品などを買うことができる革新的な店舗。レジなしで決済できることでレジがなく、キャッシャーフリーとも呼ばれている。

これまでで最小となる450平方フィート(13坪)のアマゾンゴーはアマゾンゴー1号店に近いメイシーズが入ったビルの6階(300 Pine St, 6th floor, Seattle, WA 98101)にある。6畳の和室4部屋分の広さとなるアマゾンゴーは、同ビル内で働く人など関係者のみのアクセスとなっている。

営業時間もこれまでで最短となる平日の午前7時〜午後6時までの11時間のみ。土日は休みとなっている。扱い商品も朝食・昼食用のサンドウィッチなどのプリペアドフードにスナック類、飲み物と極めて限定されているのだ。

アマゾンゴーのバイスプレジデントのジャナ・ブリーニはロイターからのインタビューで超小型となるアマゾンゴーはオフィスや病院など人が多く集まるところへの出店を示唆している。

 アマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できる。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」なのだ。

店から持ち出した商品はアマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで人と商品の動きを把握し、人工知能(AI)も駆使して正確に決済する。

一方、アマゾンゴーは無人ストアではない。日本のコンビニエンスストアよりも、むしろスタッフの多さが際立っている。ゲート前にはキャッシャーフリーに慣れないお客のためにスタッフが配置し、アルコール売り場には買い物客のIDをチェックするスタッフが常駐している。1号店ではサンドウィッチやブリトーなどを調理するスタッフが10人以上もいるのだ。

最短で数秒で買い物が終わるためピーク時には商品補充が追い付かないほどになっている。そのためレジなしコンビニエンスストアはキャッシャー用スタッフが不要の代わりに補充スタッフが余計に必要となるのだ。

 ニュースサイトのブルームバーグは9月、アマゾンゴーが数年で3,000店舗展開になると報じた。内部の情報筋からの話として、アマゾンは今年末までにアマゾンゴーを10ヵ所オープンし、2019年末に大都市圏を中心に50ヵ所を展開、2021年までには3,000店舗の展開を計画しているのだ。

最近ではウォール・ストリート・ジャーナル紙が情報筋の話として、アマゾンゴーが大型店をテストすることを報じている。一方、ロイターは先週、公文書や関係筋の話として空港ターミナルにオープンする可能性があることを伝えた。

 10坪前後の店舗なら空港内や駅ターミナル内の他、オフィスビルや病院、大学キャンパス等に数年で3桁出店は可能だろう。日本でも同様な出店がされればJR駅構内のKioskにとってかわることになるかもしれない。

トップ画像:シアトル市内のメイシーズのあるビルの6階にオープンしたアマゾンゴー。同ビル内で働く人など関係者のみのアクセスに限定されている。これまでで最小となる450平方フィート(13坪)のアマゾンゴーは入り口用と出口用のゲートが1つづつしかない。扱い商品も朝食・昼食用のサンドウィッチなどのプリペアドフード(ミールキットも手前に見える)にスナック類、飲み物と極めて限定されている。  続きを読む
Posted by usretail at 02:17Comments(0)その他
2018年12月13日

【ショップライト】、グローサラント!ラウンジのようなイートインにモバイルオーダー?

181213ショップライト00
■ニューヨーク・マンハッタンから車で1時間弱のところにホテルのラウンジのようなイートインスペースを持つショップライト(178 E Hanover Ave Cedar knolls NJ 07927)がある。

ニュージャージー州グレーター・モリスタウンに2013年にオープンしたショップライト(2,200坪)はビレッジスーパーマーケットが展開しており、店内にイタリアンレストランのラ・ピアッゼラ(La Piazeetta)やイタリアン・コーヒーのラバッツァ・カフェ(Lavazza Cafe)などフードコートを取り入れた「ビレッジ・フード・ガーデン(Village Food Garden)」を持つ。

スーパーマーケット店内にウェルネスセンターがあり、ヨガやエアロビなどを定期的に行うフィットネススタジオも完備。青果コーナーには「ダイエティシャンズ・ヌーク(Dietitian's Nook)」があり、栄養士による無料カウンセリングも行っている。

母親がゆっくり買い物できるように3〜8歳の子供の預かり所「チャイルド・ラーニング・センター」では保育士も常駐しているほどだ。

早くからカーブサイド・ピックアップも導入しており、店の奥では注文品の保管用のスペースが手狭になるほど利用者も多い。カーブサイド・ピックアップ・エリアにはテスラ専用で無料の充電ステーションもある。

このスーパーはコミュニティーセンターの機能を有しながら、グローサラントとしても展開している。2017年にはグローサラントのイートインスペースを大幅に改装、ホテルのラウンジのような雰囲気になったのだ。新しくなったイートインはまさにサードプレイスという表現がふさわしい。スーパーマーケットのイートインとは思えない環境となっている。

自宅でもレストランでもないサードプレイスになる。レストランではレストランのメニューしか食べてはいけない。が、ここではスーパーの食品売り場で買ってきたものから、ビレッジ・フード・ガーデンにあるハンバーガーまで、何でも食べてもいいのだ。

イートインは椅子とテーブルを並べただけではない。イートインスペースには日光を多く取り込めるよう、屋根と壁が開閉式のサンルームとなっている。中央にはファイアプレースで暖をとれるようになっている。テーブルは折りたたみ式の伸長テーブルとなっている。

奥にはキッチンを設けており、NB食品メーカー主催でプロのシェフによる料理教室なども開催している。

イートインスペースには今年初め、地ビール等を提供するフルサービスのバー「ビン37(Bin 37)」もオープンした。バーには80インチの大型テレビが3台ありスポーツ観戦では盛り上がる。なんとすべてのテーブルには端末が置かれ、地ビールからハンバーガーまでモバイルオーダーが可能となっている。端末から注文しクレジットカードをスライドして決済すると、店内にあるフードコートから注文品を運んでもくれるのだ。将来的には端末によるモバイルオーダーをアプリにも盛り込むという。
 

このショップライトの近くには昨年7月にオープンした、3,500坪の店舗面積を持つウェグマンズ・ハノーバー店(34 Sylvan Way Hanover, NJ 07054)がある。また5分程度のところにはハンディスキャナーで買い物を行う「スキャン・イット(Scan It)」を導入したスーパー・ストップ&ショップ(245 Littleton Road Morris Plains, NJ 07950)もある。スキャン・イットのハンディスキャナーは最近、アップデートしてより使いやすくもなっている。

 流通視察でNYマンハッタンに行く場合、グローサラント研究でもこのエリアに寄るべきだ。

トップ画像:ショップライトのイートインスペース。2017年にリニューアルを行い、ホテルのラウンジのような雰囲気になっている。  続きを読む
Posted by usretail at 01:42Comments(0)スーパーマーケット
2018年12月12日

【米国流通視察】、ボーっと売り場だけ見てんじゃねえよ!店アプリ機能の体験は不可欠?

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■大手チェーンストアが提供する店アプリを使って実際に買い物を行ってみる米国流通視察が増えいる。いまやアプリを使わなければ、アメリカで流通視察を行う意味はないのだ。

スマートフォンのない生活は考えられなくなっている。スマートフォンは完全に生活の一部となっているのだ。何かあればすぐにスマートフォンをだして画面をみる。寝る直前までスマートフォンを操作し、起きてすぐにマートフォンをチェックする。動いているとき以外はスマートフォンを見ているほどだ。

買い物にもスマートフォンが使われる機会が増える。スマートフォンが使われる最大の理由は安全で便利だからだ。現金を失くしたりすれば、まず戻ってこない。クレジットカードやデビットカードも落としたりすれば悪用されるため、すぐに連絡して利用停止手続きを行わなければならない。

一方で、スマートフォンを失くしたとしても、デバイスを探すことが可能だ。しかもFBIでさえロック解除が難しいスマートフォンを、第三者が利用することはない。スマートフォンが生活のハブになるのだ。ショッピングに使われる機会が増えるのは当然の流れなのだ。

 当社のIT&オムニチャネル・ワークショップは参加者がスマートフォン・アプリを触って体験する視察研修カリキュラムだ。単に講師の実演を見るのではなく、参加者がアプリ体験する研修となっている。参加者がストアアプリを実際に使って便利な買い物を行うのだ。

例えばウォルマートでは、2,000店以上に拡大をしているカーブサイド・ピックアップの「グローサリー・ピックアップ」で、移動中の車内で参加者がチェックインを行って画面の変化を見る。ウォルマート店内では高さ5メートルにもなるピックアップタワーで参加者が操作パネルでストアアプリのバーコードをスキャンさせて実際に注文品をピックアップする。

ストアモードになったアプリを参加者がスクロールダウンしてストアモード機能を確認する。ストアモードにあるプライスチェック機能で参加者が商品バーコードをスキャンして店価格をアプリ上にだしていく。ストアモードにあるストアマップで検索する。同じくストアモードにあるARスキャナーを使って商品コンパリゾンを行う。さらに商品をスキャンしながら参加者が独自のショッピングリストをアプリ内に作っていく。

ウォルマートペイでも参加者がレジにあるQRコードを読み取って、アプリとレジを一瞬で同期させる。そして参加者がレジで商品をスキャンさせ、ペイボタンを押して決済を完了するのだ。アプリのeレシートを確認して、セービングキャッチャーの利用も参加者の手によって行う。

 視察参加者がアプリを使うのはウォルマートだけではない。サムズクラブではスキャン&ゴー・アプリを参加者が使い、ホームデポではイメージ検索、リアルタイム在庫、3D/2Dマッピングを参加者が行い、ターゲットでもカートウィールやカートウィール・ニア・ユーを使い、アプリ決済のウォレットで支払いまで参加者が行うのだ。

クローガーやクローガー傘下のスーパーではスキャン、バッグ、ゴー・アプリや端末で参加者が買い物をする。

ニューヨークでは、5番街52丁目にできた「ナイキ・ハウス・オブ・イノベーション000(Nike House of Innovaiton 000)」で参加者が「ショップ・ザ・ルック(Shop the Look)」「スキャン・ツー・トライ(Scan to Try)」などの機能をもつリテール・モードを体験するのだ。

店アプリだけではない。当社のコンサルティング・セミナーではウォルマート・アソシエイツ用のトレーニング・シュミレーター「スパークシティ(Spark City)」も参加者が体験するのだ。スパークシティはウォルマート・スーパーセンター内でのバックルームや売り場で在庫管理や商品補充、価格カードの変更等をしながら、同時に接客を行い売り場で起こる緊急事態に対処し、ポイントを得るという訓練用シュミレーターなのだ。

 デジタルリテラシーの低い、旧態依然の売り場を見て回るのは、もう視察ではない。ストアアプリを実際に使い買い物まで行うのが流通視察の定番となる。アメリカ小売業の現場で日本には無い、明らかなイノベーションを「差」を体感するのだ。

トップ画像:後藤が指導しながら参加者の一人が車内でモバイルオーダーを行う。他の参加者は動画で撮影している。  続きを読む
2018年12月11日

【リドル】、ニューヨーク市に1号店!競争激化でマンハッタン近くで卵1個2円になる?

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■ローカルチェーンのベストマーケットを買収したドイツのディスカウント・スーパーマーケット・チェーンのリドルが12日、ニューヨーク1号店をオープンする。場所はニューヨーク市スタテンアイランドにあるスタテンアイランド・モール(Staten Island Mall)。

リージョナルモールのスタテンアイランド・モールには核テナントとしてメイシーズやシアーズ、JCペニー、ヨーロッパの低価格アパレルチェーンのプライマークが入店している。同モールは最近、人気のチックフィレなどを誘致しダイニングスペースをアップグレードした「フードディストリクト(Food District)」をオープンしている。

NYマンハッタンのタイムズスクエアからは車で40分弱の距離(40キロメートル)であり、ブルックリンの南端を走るベルトパークウェイを使うとジョンFケネディ国際空港から40分程度(43キロ)となっている。

リドル・スタテン・アイランド・モール店の営業時間は午前7時〜午後10時まで。リドルは通常、午前8時〜午後9時(1/3の店舗では午後10時まで)となっており、リージョナル・ショッピングセンターへの出店で営業時間が2時間長くなっている。

 昨年6月に米国に進出したリドルUS店舗はヨーロッパで展開する店よりも広く、売場面積は約600坪だ。40年前からアメリカに進出している競合アルディに比べて2倍以上の売場となっている。

店内は余分な装飾を施さない「ノーフリル」。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がないローコストオペレーションだ。

ディスカウントを強調したリドルのヨーロッパ店舗や競合アルディとは異なり、店内でパンを焼きあげるインストア・ベーカリーの導入などディスカウントスーパーとは異なる展開も行っている。生鮮品やワイン、コーヒーなどを中心に高品質な商品を取りそろえ、オーガニックの品揃えも拡大。

商品の9割はプライベートブランドで、人工着色料やトランス脂肪酸、MSG、グルテンなどを含まないフリーフロムで訴求している。

扱い商品は食品や日用品にとどまらず、一部にナッツ類の量り売りに「ニューサプライズ(New Surprise)」と称した小型家電や家具、ファッション・アパレル等も取り扱う。なおスタッフ数は1店舗当たり50人前後。

 リドルは当初、2018年末までにニュージャージー州からジョージア州に最大100店舗まで展開する計画をたてていた。同社はまたアメリカ国内に最大600店の目標も公表していた。

しかしリドルの店舗数は現在、7州に61店舗。アメリカ進出から18か月経過しても目標の60%ほどの店舗しかオープンしていない。

アルディやウェグマンズなど競合スーパーの攻勢により集客がうまくいかず、出店中止や延期、さらには出店計画そのものの見直しに追い込まれているのだ。

一方でリドルは先月、ニューヨークとニュージャージーに展開するスーパーマーケットのベストマーケット(27店舗)を買収した。ベストマーケットはロングアイランドには24店舗あり、リドルに刷新することでニューヨーク市内に一機に店舗を増やすことになる。

リドルがニューヨークでも劣勢にさらされるのか、新たに顧客を獲得するのかが見ものとなる。  続きを読む
Posted by usretail at 02:22Comments(0)スーパーマーケット
2018年12月10日

【クローガー】、ウォルグリーンにクローガー・エクスプレス!予想という名の仮説思考?

181210クローガー・エクスプレス
■食品スーパー最大手のクローガーとドラッグストア大手チェーンのウォルグリーンは4日、ウォルグリーンの店内でクローガーの食品を販売を開始する。両社は10月、業種・業態の垣根を超えたオムニチャネル戦略のテストを始めることを明かしていた。

今回の発表ではウォルグリーンが本社を置くケンタッキー州内の13店舗でクローガーのPB商品や生鮮食品などをテスト販売する。

ウォルグリーン店内の1/3となる4,000平方フィート(110坪)を使った「クローガー・エクスプレス(Kroger Express)」では、青果や精肉などの生鮮品に乳製品、冷凍食品を扱い、クローガーのプライベートブランド「シンプル・ツルース(Simple Truth)」から大手メーカー品まで2,300品目を揃える。

クローガー・エクスプレスの商品はクローガーのPOSデータ分析マーケティング部門「84.51°」が選んでおり、今年5月に買収したミールキット業者のミールキット「ホームシェフ(Home Chef)」も含まれるという。

ミールキットは料理がすぐに調理できるよう、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料のみがセットされたもの。食材を洗ったり皮をむく手間もなく同封レシピに従って調理すれば20分程度で高級レストラン並みの食事を楽しめる。

この発表と同時にシカゴにあるウォルグリーンの65店舗で15分程度で調理可能なクイック・ミールキット「ホームシェフ・エクスプレス(Home Chef Express)」も扱うことも公表した。時短調理のホームシェフ・エクスプレスはメニューが週替わりで、クローガー傘下でシカゴで展開するマリアノスの一部店舗でも販売している価格は8.50ドルから。

 10月に両社が発表したクロス・オムニチャネル・リテーリングは、クローガーの「グローサリー・ピックアップ」で注文した生鮮品などをウォルグリーンの店舗で渡すというもの。

グローサリー・ピックアップ(旧サービス名はクリックリスト)はネットで注文した商品を店の駐車場で受け取れるサービス。「カーブサイド・ピックアップ(Curbside Pickup)」や「クリック&コレクト(Click & Collect)」とも呼ばれ、小売最大手のウォルマートからテキサス州で展開するHEB、中西部のハイビーなど、大手チェーンから地方の中小スーパーまで行っている。

今回のテストはクローガー・エクスプレスのテスト店と同じく、ケンタッキー州北部にあるウォルグリーン13店舗で行うという。

 なおクローガーが6日に発表した第3四半期(8〜10月期)では売上高が276.7億ドルと前年同期比0.3%の減少だった。クローガー傘下のコンビニエンスストア「ターキー・ヒル・ミニット・マーケッツ(Turkey Hill Minit Markets)」や「クイック・ショップ(Kwik Shop)」等を今年2月、イギリスのEGグループに売却したことで減収となった。

一方、ガソリン売上や売却したコンビニエンスストアの売上、買収したホームシェフの売上を除いた場合、1.7%の増収となる。純利益は3.17億ドルと約20%の減益だった。

既存店・売上高前年同期比は1.6%の増加。グローサリー・ピックアップなどデジタルを介した売上は前年同期比60%の増加となった。  続きを読む
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2018年12月09日

【ウォルマート】、ポスター・絵画ECを買収!日本のチェーンストア理論はすでに崩壊?


■ウォルマートがネット通販分野での投資を再加速している。ウォルマートは6日、世界最大のポスター・絵画オンラインショップ「アート・コム(Art.com)」を買収したことを発表した。買収額は明らかにされていない。

CNBCによると、1998年創業のアート・コムの年間売上高は3億ドル(約340億円)以上。

アート・コムの取扱商品にはアートプリントやインクジェットプリンターで印刷されたジクレープリント、限定版などの印刷商品があり、200種類以上のカスタムフレーミングサービスにキャンバス・プリント、パネル加工、ラミネート加工などの付帯サービスも提供している。傘下のオールポスターズ・コム(Allposters.com)ではポスターの他、ウォールステッカーやTシャツ、ブリキ看板、タペストリーなども充実している。

またアート・コムのアプリでは、ARシュミレーター「アートビュー(ArtView)」を使うことで選択したポスターや絵画をスクリーン上に映る部屋の壁に重ねて確認することも可能だ。なおアート・コムでは100%保証もあり、絵画が気に入らなければ返品も可能だ。

ウォルマートでは買収後もアート・コムをウォルマート・コムに統合せず、独立したオンラインショップとして運営していく。一方でウォルマート・コムやジェット、オンライン家具販売のヘイニードル(ジェットが2016年2月に買収)で順次取り扱うことになるという。

 ウォルマートは2016年8月、ジェットを3.3億ドルで買収した。その直後、ウォルマート・グローバルEコマースのトップにジェット創業者でCEOのマーク・ローリィ氏が就任。

ウォルマートの傘下となったジェットは靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ&レトロ風レディース・ファッションブランドの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」を買収した。

ボノボスの共同創業者であるアンディ・ダン氏は現在、ローリィ氏の直属の部下で買収したブランドを監督する立場となっている。

今年10月にはプラスサイズブランドの「エロクイ(Eloquii)」とランジェリーのオンライン販売を手掛ける「ベア・ネセシティーズ(Bare Necessities)」をそれぞれ買収した。同じ時期にカー用品販売大手の「アドバンス・オート・パーツ(Advance Auto Parts)」との提携も発表している。

 ウォルマートはオンラインストアの買収等で商品点数を拡大しながらディストネーションストアとしてアマゾンに対抗しているのだ。

トップ動画:ウォルマートが買収したポスター・絵画のEC企業、アート・コムのアプリ機能「アートビュー(ArtView)」ARシュミレーター。選択したポスターや絵画をスクリーン上に映る部屋の壁に重ねて確認する。  続きを読む
2018年12月08日

【Amazon Go】、空港ターミナルのショップにゴー!アマゾンゴーの仕組みも開示される?

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■レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーが空港ターミナルの免税店の隣にオープンするかもしれない。ロイター通信が空港の公文書や関係筋の話として報じた。

全米で第2位の旅客数を誇るロサンゼルス国際空港の技術幹部の職員が6月27日、「アマゾンゴーの幹部が面談を依頼していますが興味はありますか?」とのメールを空港内ショップ・レストランを管轄する空港コンセッション担当者に宛てていた。このコンセッション担当者が「イエス、サンキュー」と回答していることが公文書で明らかになったのだ。

シリコンバレーにあるサンノゼ国際空港でもアマゾンが空港の担当者に打ち合わせを打診をしたことが明らかになっており、空港ターミナルへのアマゾンゴー出店の可能性が取りざたされている。アマゾンは6月のミーティングでアマゾンゴーについてプレゼンし、空港ITマネージャーは「アマゾンゴーの技術を空港に導入することを楽しみにしています」と書いているのだ。

ただ空港ターミナルへの出店では競争入札プロセスがあるため、これ以上の情報は開示されていない。

空港側もアマゾンに打診している。ダラス・フォートワース国際空港のコンセッション・マネージャーは9月、アマゾンゴーのバイス・プレジデント宛に「アマゾンゴー空港1号店」として業務提携を提案した。アマゾンゴー空港ターミナル出店について、アマゾンと空港は両者ともコメントを控えている。

 アマゾンゴーは、人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品などを買うことができる革新的な店舗。レジなしで決済できることでレジがなく、キャッシャーフリーとも呼ばれている。

アマゾンゴーは現在、シアトルやシカゴ、サンフランシスコに7店舗を展開している。

アマゾンゴーにはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」なのだ。

店から持ち出した商品はアマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで人と商品の動きを把握し、人工知能(AI)も駆使して正確に決済する。

ニュースサイトのブルームバーグは9月、アマゾンゴーが数年で3,000店舗展開になると報じた。内部の情報筋からの話として、アマゾンは今年末までにアマゾンゴーを10ヵ所オープンし、2019年末に大都市圏を中心に50ヵ所を展開、2021年までには3,000店舗の展開を計画している。

また最近ではウォール・ストリート・ジャーナル紙が情報筋の話として、アマゾンゴーが大型店をテストすることを報じている。

 キャッシャーフリーのアマゾンゴーが空港ターミナルにオープンすれば、搭乗まで時間のない旅行社にとって朗報だ。レジで立ち止まることなく数秒間で買い物が終わるため、ノンストップでの買い物が可能となるのだ。

一方でアマゾンにとっては痛しかゆしかもしれない。アメリカ合衆国運輸省のデータによると、旅客数トップ12ヶ所の空港では昨年、3.5億人が利用した。旅客の多い空港ターミナルへの出店はアマゾンゴーの知名度を大幅に上げることになる。

しかし、警備の厳しい空港への出店は人工知能やコンピューターヴィジョン、センサーを使ったアマゾンゴーのITシステムを開示しなければならないことにもなる。

アマゾンゴーでは人気商品が数秒で欠品する可能性もあるため、商品補充でさらにスタッフが必要となる。レジ係はいないが人件費過多となるのだ。

 アマゾンゴーの空港ターミナル出店は、テスト展開を超えた、いわば「かけ」でもあるのだ。  続きを読む
2018年12月07日

【ウォルマート】、店内でシームレスサービスを開始!タッチスクリーン端末がなぜ失敗?


■ウォルマートではスタッフが売り場などで清算を行うモバイルシステム「チェックアウト・ウィズ・ミー(Check Out With Me)」を行っている。手早く手軽に清算を行うことで年末商戦時のストレスを緩和するためのサービスだ。

チェックアウト・ウィズ・ミーは、クレジットカード読み取り端末やプリンタなどのブルートゥース機器を携帯した専用スタッフがレジ以外の売り場で会計を行うシステム。

利用方法は「チェックアウト・ウィズ・ミー」の文字が入ったマークを肩から斜め掛けにした専用スタッフに声をかける。購入したい商品のバーコードを読み取らせた後、クレジットカードを渡して清算するだけ。スタッフが携行するプリンタからペーパー・レシートを受け取り、売り場からレジを通らずそのまま商品をもって帰れるのだ。電子レシートでも受け取ることが可能だ。

チェックアウト・ウィズ・ミーは今年4月、芝生や園芸資材などのガーデニング用品を販売するガーデンセンターで開始。造園用の腐葉土や花壇用の石やレンガなど、大きくて重い商品をレジに運ばなくてもその場で会計ができることで買い物の利便性が向上している。

先月からガーデニング部門以外の売り場にも拡大したチェックアウト・ウィズ・ミーは、テレビや家具などの大型商品の販売に役立てられている。

 ストレスフリーの同サービスに加えてウォルマートは欠品などに対応した新たな「オーダー&ペイ・オンライン・インストア(Order and Pay Online In-Store)」を開始した。

年末商戦後も続けるオーダー&ペイ・オンライン・インストアは気に入った種類・サイズや好みのカラーがなかったり、欲しい商品が売り切れていた場合、顧客に代わってスタッフが端末のアプリからウォルマート・コムに注文するサービスだ。

注文後はバーコードが記載した注文用紙をプリントアウト(もしくはメールやテキストメッセージ)し、レジで現金やカード、ウォルマートペイ等で支払うだけ。受け取りは宅配か、送料が無料となるストアピックアップを選択できる。35ドル以上の注文では「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」で送料無料となる。

一方のストアピックアップでは、ネット注文した商品を店舗で受け取るピックアップ専用の自販機「ピックアップタワー(Pickup Tower)」でも受け取りが可能だ。高さ約5メートルのピックアップタワーは、近づくと自動的に操作パネルがオープンし、送られてきたバーコードをかざすと5〜10秒で注文品が出てくる。

オーダー&ペイ・オンライン・インストアの対象商品はウォルマートが扱う商品となっており、業者が販売するウォルマート・マーケットプレイスは対象外となる。今後はマーケットプレイスの商品も対象となっていくという。

 米国小売業では買い物の仕方に急激な変化が起きている。店内で行うシームレスなショッピングでウォルマートはアマゾンに追撃する。

トップ動画:ウォルマートが始めたシームレスショッピング「オーダー&ペイ・オンライン・インストア(Order and Pay Online In-Store)」のPR動画。欲しい商品が売り切れていた場合、顧客に代わってスタッフが端末のアプリからウォルマート・コムに注文するサービスだ。  続きを読む
2018年12月06日

【イケア】、NYマンハッタンに新コンセプトで超小型のプランニング・スタジオを出店!

181206イケア@バーバンク
■世界最大手の家具チェーンのイケアが新コンセプトストアでニューヨーク・マンハッタンに初出店する。3日に発表されたプレスリリースによると「イケア・プランニング・スタジオ(IKEA Planning Studio)」は2019年春のオープン予定。

場所は3番街沿いのイースト59thストリートとイースト60thストリートとなるアッパーイーストサイド(999 Third Avenue, NY, NY 10022)だ。3番街を挟んで正面にはメイシーズ傘下で高級デパートメントストアのブルーミングデールズがあり、近くにはホームセンター最大手のホームデポや家具・インテリア販売のイーセンアーレンも位置する。

イケア・プランニング・スタジオは小型店であり広さは17,530平方フィート(490坪)。郊外立地で8,000坪以上となるイケアの16分の1以下のサイズとなっている。

イケア・プランニング・スタジオの詳細は明らかにされていないが、イケアの主力ターゲットとするニューファミリー層ではなく、若い人向けに都市部での生活のニーズに対応した店舗となる。重量のある家具を車で持ち帰る従来型店と異なり、キャリーアウトを少なくしたデリバリー中心の店舗となる。

なおイケアは1年前、便利屋などの紹介サービスのタスクラビット(TaskRabbit)を買収しており、組み立て式家具を顧客に代わって組み立てる人を紹介するサービスも同小型店で展開すると予想されている。

またイケア・プランニング・スタジオは500坪弱とスケールダウンした店舗であることから、店内レストランなど飲食スペースは省かれる。プレスリリースではブルックリンやロングアイランド、ニュージャージー州パラマス等にあるイケアの補完店との位置づけとしている。

イケアは最近、クリック&コレクト(ネットで注文して店でピックアップ)サービスも拡大しており、小型店ではオムニチャネルで最適化を図ったコンセプトになるともみられている。

イケアは先月21日、広報や人事など事務職を中心に7,500人をリストラすると発表。同時にニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコなど主要都市に30店を新規出店し、デリバリーやITに投資しながら今後2年間で1万1,500人分の雇用を生み出す計画を明かした。

都市部に展開する30店舗の先駆けとなるのが、マンハッタンにオープン予定のイケア・プランニング・スタジオとみられている。

 スーパーマーケット業界では「アマゾン」「ミレニアル」がキーワードになっており、デリバリーやカーブサイド・ピックアップなど、消費者の買い物の仕方の変化への対応に追われている。いまや家具販売でさえ購買行動の急激な変化に対応せざるえない状況になっているのだ。

トップ画像:ロサンゼルス・ダウンタウンから北へ15キロにあるバーバンク地区に昨年2月にオープンしたイケア。売り場面積は約1.3万坪だ。マンハッタンに来春にもオープンするイケア・プランニング・スタジオは500坪弱となる。  続きを読む
2018年12月05日

【Amazon Go】、大型店を計画!キャッシャーフリーは量り売りに欠品の問題解決が優先?

181205アマゾンゴー
■レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーの大型店がオープンする可能性がある。ウォール・ストリート・ジャーナル紙が情報筋の話として明らかにした。アマゾンゴーは、人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品などを買うことができる革新的な店舗。レジなしで決済できることでレジがなく、キャッシャーフリーとも呼ばれている。アマゾンゴーは現在、シアトルやシカゴ、サンフランシスコに7店舗を展開している。現行の店舗は最大64坪と狭く、センサーやカメラを設置した天井は低くなっている。逆に、広い売り場で天井が高い、一般的なスーパーではアマゾンゴーのようなキャッシャーフリーの展開が難しいのだ。そのため、アマゾンが買収したホールフーズ・マーケットなど、大型店への導入には時間がかかる見込みだとウォール・ストリート・ジャーナル紙の情報筋は語っている。なおアマゾンゴーの大型店についてアマゾンの広報担当者に回答を求めたが、コメントは拒否されたとしている。
 アマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」なのだ。店から持ち出した商品はアマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで人と商品の動きを把握し、人工知能(AI)も駆使して正確に決済する。一方、アマゾンゴーは無人ストアではない。日本のコンビニエンスストアよりも、むしろスタッフの多さが際立っている。ゲート前にはキャッシャーフリーに慣れないお客のためにスタッフが配置し、アルコール売り場には買い物客のIDをチェックするスタッフが常駐している。1号店ではサンドウィッチやブリトーなどを調理するスタッフが10人以上もいるのだ。なお最短で数秒で買い物が終わるためピーク時には商品補充が追い付かないほどになっている。そのためレジなしコンビニエンスストアはキャッシャー用スタッフが不要の代わりに補充スタッフが余計に必要となるのだ。
 アマゾンゴーが正式に発表されたのは2016年12月。1号店のオープン当初はアマゾン社員のみの利用に限られ、一般への公開は翌年の初頭と明かされていた。技術的な問題が生じていたことから一般公開を延期。結局、社員に向けたテストは1年以上続けられ、一般公開となったのは今年の1月22日だった。50坪の1号店の一般公開からおよそ半年となる8月27日、2号店がシアトル市内の36階建てのオフィスビル「マディソンセンター(Madison Centre)」にオープン。また9月に入って、アマゾンのメインキャンパスがあるサウス・レイク・ユニオン地区に3号店(59坪)がオープンした。9月17日にはシカゴ市内に56坪の広さとなる4号店目がオープンしている。10月8日にはシカゴ市内に5号店目がオープンし、これまでで最も狭い34坪の面積となる。アマゾンゴーの6号店目は10月23日、カリフォルニア州サンフランシスコ市内のフィナンシャル地区に64坪でオープン。11月27日には7号店目となるシカゴ3店舗目(48坪)がオープンしている。営業は平日の朝6時〜7時にオープンし、閉店は午後7時〜9時となっている。シアトルにある1号店と3号店以外は土・日は休み。
 ニュースサイトのブルームバーグは9月、アマゾンゴーが数年で3,000店舗展開になると報じた。内部の情報筋からの話として、アマゾンは今年末までにアマゾンゴーを10ヵ所オープンし、2019年末に大都市圏を中心に50ヵ所を展開、2021年までには3,000店舗の展開を計画している。  続きを読む
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2018年12月04日

【流通視察】、ウォルマートで行うべき10のコトをアップデート!食事をしない外食視察?

181204ウォルマートペイ@ウォルマート
■日本から流通視察が後を絶たない。しかし多くが売り場をみて回るだけとなっている。20年〜30年前と変わらない旧態依然の米国流通視察となっているのだ。アメリカ小売業は今、アマゾンの台頭でITに投資をしオムニチャネル化を進めている。特に店アプリの進化には目を見張るものがある。しかし、それに気づいていない日本の業界関係者がほとんどだ。

見えるところでしか変化を追わない。分かりやすい売り場での変動しか目に入らない。Eコマースでのショッピングが毎年のように増えている。オムニチャネル化が進み、チャネルシフトが加速し、売り場が一つのチャネルでしかなくなってきているのだ。

「木を見て森を見ず」の状態になっている。しかも限定したチャネルを見るだけで、買い物は行わない。モバイル決済が進んでいるが、実際の買い物も行わないためキャッシャーレス化やキャッシュレス化の現実も見ないことになる。例えれば人気のレストランでホールを見るだけで食事をしないようなものだ。有名レストランを見て回るが、食事をしない外食視察となっている。

 ウォルマートは最近、ウォルマート・アプリにあるストアモードを強化している。ウォルマートに行くとウォルマート・アプリが「ストア・アシスタント(Store Assistant)」のストアモードになる。GPSによりアプリの画面が自動的にストアモードに切り替わるのだ。

ストアモードとは利用者が店内に入るとGPSによりアプリの画面が自動的に変わり、その店舗で提供している各種サービスから営業時間などの店舗情報、リアルタイム混雑状況、店内にある商品のプライスチェッカー機能が使えるモードのことだ。

ウォルマートはストアモードの店舗情報に店内マップも導入した。ウォルマート店内でお客からの最も多い問い合わせは、探している商品の売り場だ。ストアモードでストアマップを表示させ、利用者が商品名やカテゴリーを入力することで店内の在庫場所をマップ内で示す。マップにはカスタマーサービスやトイレなども表示され、5,000坪以上のスーパーセンターでもスタッフに場所を聞く手間はなくなるのだ。

ストアモードにAR(Augmented Reality:拡張現実)技術を応用した機能がアップデートされた。新たに加わった機能はARスキャナーだ。ARスキャナーを使うと前にスキャンした商品の価格を比べれるだけでなく、レビュー数や5ツ星評価などでも比較が可能となる。プライスチェッカーによる単純な価格表示よりも商品比較が容易なのだ。

 ウォルマート・アプリの便利な機能はストアモードにとどまらない。「買い物リスト(Lists)」「リオーダー(Reorder)」「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」「セービング・キャッチャー(Savings Catcher)」「イージー・リターン(Easy Return)」とシームレスな買い物となる機能が満載している。

来年度までに3,100店に拡大するカーブサイド・ピックアップの「ウォルマート・ピックアップ・グローサリー」や巨大自販機のような「ピックアップタワー」もアプリの利用が不可欠となる。つまりウォルマートの売り場をみるだけでは全く意味がなくなってきているのだ。

ウォルマートはアプリ開発を加速し毎日の買い物に役立てているため、アプリを使った買い物の仕方を学ばなければウォルマートを知ることにはならない。当社のIT&オムニチャネル・ワークショップではオムニチャネル・ショッピングを行い、変化する買い物の仕方を探っている。今日はウォルマートで行っているIT&オムニチャネル・ワークショップのカリキュラムを挙げる。

.Εルマートに向かいながら車内でウォルマート・グローサリー用アプリで「チェックイン」して、ウォルマートのスタッフが顧客の居場所をフォローをしている様子を解説する。

▲丱垢鬟ーブサイド・ピックアップの場所に向かわせ、スタッフから生鮮品などの注文品を直接受け取る。代替品の増加により、ウォルマートがテストを行う最新型の物流センターについて触れる。

E垢帽圓前にウォルマート・アプリを見せ、入店後にアプリ画面がストアモードになっていることを確認する。ストアモードのストアマップで商品検索をかける。さらにARスキャナーを使い商品比較を行う。

ぅ好肇▲癲璽匹らピックアップ用のバーコードを表示させ、参加者にピックアップタワーで注文品をピックアップ。

ゥΕルマート・アプリにあるリストを使って、商品をスキャンさせてショッピングリスト機能を学習する。リストにあるチェックマークをつけてみる。

視察&買い物後にセルフチェックアウトレジにてウォルマート・ペイを使って決済を行う。

Х荳儻紊魯察璽咼鵐哀ャッチャーを行い、ウォルマートのロイヤリティプログラムを分析。

┘▲廛蠅陵歴となったeレシートを操作しイージーリターン(返品手続き)を行い、リファンド&ノーリターン(返品せずに返金手続き)を行ってみる。

アプリを使ったマネー部門の「エクスプレス・マネー・サービス(Express Money Service)」を解説。

スタッフが清算を行うモバイルシステム「チェックアウト・ウィズ・ミー(Check Out With Me)」で実際に買い物を行う。またファーマシーの「ファーマシー・エクスプレス・ピックアップ(Phamacy Express Pickup)」を説明する。

IT&オムニチャネル・ワークショップのカリキュラムはウォルマートだけでない。ホームデポやターゲット、クローガー、他の大手チェーンストアから外食チェーンでもアプリを使った実習を行う。またコンサルティングセミナーの休憩時や移動等の隙間時間にはウォルマートのトレーニング用シュミレーター「スパークシティ」も行ってもらう。  続きを読む
2018年12月03日

【スパークシティ】、ウォルマート研修センターで使っているシュミレーターをチェック!

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■ウォルマート・アソシエイツ用のトレーニング・シュミレーター「スパークシティ(Spark City)」では毎日、バックルームで他のアソシエイツと一緒に「ギブ・ミー・ア・W!〜」と叫ぶウォルマート・チアから始まる。

頭上にクエスチョンマークがついたルイスからバックルームでの仕事内容を確認するのだ。自分が担当するビン(Bin:売り場からオーバーストック等で商品が戻ってきて一時保管する場所)にグリーンのアイコンとブルーのアイコンの商品があるので、それらをタップしてスキャンしていく。

滑車にケースが載ったグリーンのアイコンは「インベントリー・オーバーストック(Inventory Overstock)」で、スクリーンの右側に現れる端末で「スキャン・イット・ナウ(Scan It Now)」をタップする。

シュミレーターの在庫管理では計算が必要になってくる。端末に表示される「セールス・フロア(Sales Floor)」から「ケースパック(Case Pack)」を引いた数が「シェルフキャップ(Shelf Cap)」より少ない場合は「ホームシェルフを調査(Investigate Home Shelf)」をタップ、多い場合は「ビンに置く(Place in bin)」をタップする。

例えば「セールスフロア16、ケースパック10、シェルフキャップ20」なら「16 - 10 < 20」でホームシェルフを調査、逆に「セールスフロア38、ケースパック10、シェルフキャップ20」なら「38 - 10 > 20」となりビンに置くを選択するのだ。ビンに置く、で正解となれば、OSCAとセールスでポイントとなる。

次にビンにある商品のブルーのアイコンをタップすると端末が表示され同様にスキャンする。「ビンからとる(Pick from bin)」もしくは「ビンに置いておく(Leave in bin)」から選ぶのだ。正しい判断によってOSCAとセールスでポイントとなる。

すべてのストックをスキャンし終えると、スクリーン右下にあるストアマップをタップして売り場に向かう。

 売り場では複数のタスクを行いながら接客もしていく。ポイントとしてそれぞれのタスクでのルーチンにお客様対応(10フットルール:自分から半径3メートル以内に入ったお客様には、こちらから挨拶をして『何をお探しですか?』と声をかける規定)し、緊急となるスピル対処(spill:飲み物等がこぼれてフロアが濡れている状態:お客が転倒し訴訟になりやすい)を行っていく。

売り場では、頻繁に起こらないもののスピル対処(1日に最大でも2回程度)が通常のタスク以上に重要になってくる。

キャラクターにカートを持った客が近づいてくと挨拶のアイコン(10フットルール)が客の頭上に表示される。すぐにタップして10フットルール対応を行いCFFのポイントを稼ぐのだ。KPIでのポイントが得られると「+CFF」となる。

シュミレーターでは売り場での各タスクの終了直後、10フットルール対応が求められる傾向にある。

10フットルール対応の他に、商品の場所を尋ねてくる、CFFで重要なクエスチョン・アイコンの客が現れることがある。クエスチョン・アイコンをタップすると「商品のある場所にお連れする」か「売り場方向を示す」の2択となる。

通常は「商品のある場所にお連れする」を選択するが、緊急となるスピル対応の直前では「売り場方向を示す」を選ぶ。やむを得ないが、スピル対応がおくれて客が転倒するなどKPIの落ち込みを防ぐようにする。

また喫緊タスクはスピルだけでなく、万引き犯の応対もある。まれに緊急課題が同時に起こることもあるが、スピル対応を最優先しながら、クエスチョン・アイコン客や10フットルール対応で接客し、万引き犯に応対する。CFFのKPIの維持に努めるのだ。

売り場の各種タスクにはバックルームからのグリーン・アイコン「ホームシェルフを調査(Investigate Home Shelf)」、ビンから取った商品を売り場に戻すブルーアイコンの「ストックピックス(Stock Picks)」がある。

さらにイエローアイコンでびっくりマーク「雑務(Misc. Tasks)」、薄い青色の「セクションワーク(Section Work)」、アシスタントマネージャーからの指示となる「ASM(ASM)」、カートにアイコンで「リストック(Go Back)」、各売り場の「ストック(Fill Outs)」、各エンド陳列にある端末アイコンの「スキャン(Scan Features)」、そしてプライス・アイコンの「価格変更(Change Prices)」となる。

それぞれのタスクは時間の長さが異なるため、時間を見ながらタスクを選ぶことも業務の一環だ。タスクは持ち越されることもあり、その場合、一日遅れ(1D)、二日遅れ(2D)とタスクアイコンにつけられる。

 スパークシティはゲームというよりシュミレターであり、小売りの現場を理解するには適度なトレーニングツールなのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 01:51Comments(0)アプリ
2018年12月02日

【ニューヨーク日程】、流通IT最前線のマンハッタンとその周辺で効率的に視察する4!

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■ターゲットではアプリを使ったショッピングを行ってみる。ターゲット・アプリにある「ウォレット(Wallet)」「カートウィール(Cartwheel)」「カートウィール・ニア・ユー(Cartwheel near You)」を使った買い物を行う。

モバイル決済システムのウォレットは、ウォルマート・ペイのようにスマートフォン・アプリにカード情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行う。ターゲットによると他の決済に比べて最大4倍の速さで支払いが完了するしている。

対象となる利用者はターゲットの自社カード「レッドカード(REDcard)」の保有者だ。レッドカードによる支払いで5%引きとなる。またアプリ機能のカートウィールとの併用も可能。1回のスキャニングでカートウィールのクーポン値引きにレッドカードの5%オフ、決済まで完了するとしている。

使い方はターゲット・アプリを起動後、メニューからウォレットを選択する。タッチIDで本人認証を行ってQRコードを表示させ、レジのスキャナーで読み込ませるだけだ。レッドカードやカートウィールの情報もレジに同期するようになる。

リアル店舗のみ使用可能となるカートウィールはターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受けることができるアプリだ。値引き対象となる多くの商品が「アーチャーファーム(Archer Farms)」「アップ&アップ(Up & Up)」などターゲットのプライベートブランド(PB)商品で、多くが5%〜10%の値引きとなっている。

値引き期間も短いものでは「当日1日のみ」から、最大1ヶ月以上にも及ぶ長期間のものもある。ユーザーは購入したい商品をタップしてリストに加えていくだけ。カートウィールは期限内であれば同一商品の値引きを何度も受けられることも人気の秘密となっている。

ターゲットではビーコン(Beacon)とブルートゥース(Bluetooth)技術を応用し店内でカートウィールの対象商品を店内マップで示す「カートウィール・ニア・ユー(CartWheel near you)」を始めている。

ストアマップで自分の居場所が示され、近くにあるカートウィール対象商品も表示されるのだ。カートウィールの値引き商品を店内で探す手間が省けることになる。アプリでのショッピングを行いながら、レジに並ばなくても売り場でお客が精算することができる「スキップ・ザ・ライン(Skip the Line)」チェックアウトも確認する。

繁忙期に携帯端末をもつスタッフが、クレジットカードでの支払いに対応するのだ。主にブラックフライデーセールなど、混雑する家電売り場で行っている。

 ターゲットのあとはアマゾンが四つ星以上の評価を獲得した商品を販売する新店「アマゾン4スター(Amazon 4-Star)」を視察する。アマゾン4スターは、同社のウェブサイトの5つ星評価で星4つ以上の評価を受けた商品を中心にそろえたお店。

約110坪の広さとなる新店には各種のデバイスやガジェット、家電製品、キッチン用品、ホーム用品、おもちゃ、書籍、ゲームなどがあり、扱い商品の星評価の平均が4.4となっている。商品価格はデジタル表示となる電子棚札が使用されており、商品名に星評価数やレビュー数も記載され、価格はプライム非会員のリスト価格とプライム会員用のディスカウント価格を表示している。

アマゾンのリアル書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」にもあるように、商品棚にはカスタマーレビューも付されている。高評価の商品以外でもベストセラーや人気急上昇中の新商品などを扱い「最もほしい物リストに入れられた商品(Most-Wished-For)」、ニューヨーク市内からの注文が頻繁な「ニューヨークシティ・トレンド商品(Trending Around NYC)」「よく一緒に購入される商品(Frequently Bought Together)」などネット通販ならではのカテゴリー分けもされている。

 この日最後となるのが5番街52丁目にできた「ナイキ・ハウス・オブ・イノベーション000(Nike House of Innovaiton 000)」だ。未来の小売店をコンセプトにした新旗艦店は6階建てで総面積が約1,900坪(68,000平方フィート)。商品のカスタマイズや専門スタッフによるコンサルティングの他、ナイキ・アプリのストアモードによる、利便性の高いショッピングを提供している。

ストアモードを「リテールモード(Retail Mode)」としているナイキ・アプリには「ショップ・ザ・ルック(Shop the Look)」「スキャン・ツー・トライ(Scan to Try)」「インスタント・チェックアウト(Instant Checkout)」の機能がある。

ショップ・ザ・ルックは、マネキンの足元にあるQRコードをスキャンすることで、マネキンが着用しているそれぞれの商品情報を入手できる機能だ。スキャン・ツー・トライは店頭商品のバーコードをスキャンし、自分に合うサイズの在庫を確認し、スタッフにアイテムを試着室に送るよう依頼ができる機能だ。またショップ・ザ・ルックから商品を選択し、スキャン・ツー・トライで試着室に送ることも可能になる。

インスタント・チャックアウトは、レジ行列に並ぶことなく購入できるモバイル・チェックアウト機能だ。ストアモードで商品バーコードをスキャンしてカートに入れアップルペイ等で決済を行う。各フロアにはインスタント・チェックアウト専用に不要となったハンガーを預けるボックス什器があり、そこでバッグもピックして商品をバッグに入れて店を出ることになる。

ストアモードなどアプリ機能を利用するためにはアプリをダウンロードして「ナイキプラス会員(Nike Plus Member)」に登録する必要がある。

 そのほか、アプリからネット注文してロッカーでピックアップできる「リザーブ・ピックアップ(Reserve Pickup)」やナイキプラス会員専用のコンサルティングスペースの「ナイキ・エキスパート・スタジオ(Nike Expert Studio)」、真っ白で無地のスニーカー「ノイズ・キャンセリング・コレクション(Noise Cancelling collection)」から自分の好みにカスタマイズできるDIYフロアなど革新的な売り場が満載となっている。アプリを使った店舗視察でこの日の視察日程を終了する。

トップ画像:5番街52丁目にオープンした「ナイキ・ハウス・オブ・イノベーション000(Nike House of Innovaiton 000)」。未来の小売店をコンセプトにした新旗艦店は6階建てで総面積が約1,900坪(68,000平方フィート)だ。下の画像でもわかるように買い物にはアプリが必須となる。言い換えれば、ナイキ・ハウス・オブ・イノベーションではアプリがなければ買い物を楽しめないのだ。  続きを読む
2018年12月01日

【ニューヨーク日程】、流通IT最前線のマンハッタンとその周辺で効率的に視察する3!

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■イータリーのコンセプト「買う/食べる/学ぶ」をイータリーNYダウンタウンで確認後にはウエストフィールド・ワールドトレードセンター、ブルックフィールド・プレース、ル・ディストリクトは歩きながらの移動となる。途中にはナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアムもあるので寄ってみることも可能だ。

ウェストフィールド ワールドトレードセンター は、マンハッタン最大のショッピングセンターだ。2016年8月にオープンしたモールにはアップルストアやバナナリパブリック、H&M、ヒューゴボス、フォーエバー21などの主要なチェーンストアがテナントになっているものの、一部にはまだ埋まっていないエリアもある。

買い物の仕方が変わりモールでの集客が難しくなっているのだ。素晴らしいデザインの建築であるオキュラスはこのモールの見どころだが、かえってリース料の高さを浮き彫りにしテナントが入りにくい。全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、第3四半期(7月〜9月期)のモール空室率は9.1%となった。

9.1%の空室率は2011年第4四半期以来、約7年ぶりの高さだ。ブルックフィールド・プレイスも視察しながら、アマゾンエフェクトや地殻変動を考える。

 ブルックフィールド・プレイスではレジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーを視察する。アマゾンゴーは、人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的な店舗。レジなしで決済できることでレジがなく、キャッシャーフリーとも呼ばれている。

アマゾンゴーにはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけで、アマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで人と商品の動きを把握し、人工知能(AI)も駆使して正確に決済する。

アマゾンゴーでは視察するだけでなく、実際に買い物を行う。日本では非常識な買い方をやってみる。買い物袋を使わず、万引き犯のようにポケットに商品を入れるのだ。アマゾンゴーで人気の「チキン・バインミー・サンドウィッチ(Chicken Banh Mi)」がおススメだ。翌日の朝食用にハーフサイズを棚から取って直接ポケットに入れてしまう。罪悪感、背徳感、うしろめたさを感じたらあなたは正常だ。この感情が一生の思い出にもなるほどの強い刺激となり、未来の店舗を考えることになる。

キャッシャーフリーストアのメリット、デメリットを考えるのだ。買い物するだけでなくスタッフ数から品揃え、欠品状況なども最低限、確認しておく。ゲートから出た直後からレシートが送られてくるまでの時差も観察する。アマゾンゴーのあとはフレンチをテーマにしたフードホール&フードマーケットのル・ディストリクトだ。ここは時間が許す限りゆっくりと散策しながら視察する。

 次はトライベッカ地区にオープンしたターゲットのフレキシブル・フォーマット。以前までは「シティ・ターゲット」などと呼ばれていた小型フォーマットとなる1,260坪タイプだ。ギリシャヨーグルトのチョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)が導入されているので実際に人気メニューをオーダーしてみる。

ヨーグルトにパイナップルやトーストしたココナッツ・フレーク、砕いたヘーゼルナッツにミントを添え、アガベシロップをかけた「トースト・ココナッツ&パイナップル(Toasted Coconuts + Pineapple)」だ。

もしくはプレイン・ヨーグルトにブルーベリー、チア、ひまわりの種、クルミ、カボチャにアガベ・シロップがかかっている「ブルーベリー・パワー・ヨーグルト(Blueberry and power)」もいい。一息後、ここのターゲットではアプリを使って買い物を試みる(続く)。  続きを読む
2018年11月30日

【ニューヨーク日程】、流通IT最前線のマンハッタンとその周辺で効率的に視察する2!

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■スチュー・レオナード・イーストメドウ店はワンウェイでコントロールされアイテム数2,200品目は、他の店舗と同じだ。2016年1月にオープンしたファーミングデール店より通路を広くとっているのが特徴だ。

エントランスからアイスクリームショップとコーヒーショップを通過し、スチューレオナード名物のアップル・サイダー・ドーナツを出来立てで提供するドーナツマシーンがある。

ベーグルを含むベーカリーセクションから青果コーナー、スチューレオナードの前身である酪農店の歴史を伝えるデイリー、天井から巨大ロブスターが見下ろすシーフードコーナーにスチューレオナードの看板商品のロブスターロール、アジア系の料理も充実しているホット&コールド・デリには客寄せ商品の人気ケトルチップス(釜揚げチップ)が大量に置かれている。スチュー・レオナードでは看板商品のロブスターロールを味わってみる。

 次に行くべき店は東海岸では初となるホールフーズ・マーケット365だ。7店舗目となる365はニューヨーク市ブルックリンのフォートグリーン地区(292 Ashland Place Brooklyn, NY 11217)にあり、スチューレオナードから28マイル(45キロメートル)。時間によっては1時間以上もかかる可能がある。

ホールフーズ・マーケット365は、20代〜30代のミレニアル層をターゲットに低価格で訴求する小型フォーマット。同社の割高なイメージからつけられたニックネーム「ホール・ペイチェック(Whole Paycheck:給料の大半が高額なオーガニック食品に使われるという意)」を払拭するため、一部の野菜や果物に非オーガニックを導入。

通常2.5万〜3万品目の品揃えであるホールフーズに対して365は7,000〜8,000品目と商品を絞り込み、プライベートブランド(PB)の比率もホールフーズの10%に対して365は40%にPBを増やし、お値打ち感を演出している。

人件費を抑えるため、精肉ブッチャーなど店内加工を省きシーフードや精肉はプリパッケージのみとなっている他、デジタル電子棚札(Electronic Shelf Label)の導入やタブレット端末によるワイン説明など、これまで培ったエブリデー・ロー・コスト・オペレーションのノウハウを隅々にまで行き渡らせている。

この365には1916年創業のユダヤ系ベーカリー「オーワシャーズ・ベーカリー(Orwasher's Bakery)」が入店しており「ニューヨーク市で最も美味いバゲット」で2位にランクインした名店だ。バケットとは小麦粉と塩、水、イーストのみで作られる細長いフランスパンの一種。こちらも味見はしておきたい。

 ホールフーズ365のあとはブルックリン橋を通ってマンハッタンに入る。バッテリーパークに行って、ハドソンリバー越しに自由の女神やエリス島を見る。一息入れてから移動車でイータリーNYCダウンタウンに向かう。

イータリーNYCからウエストフィールド・ワールドトレードセンター、ブルックフィールド・プレース、ル・ディストリクトは歩きながらの移動となる。途中にはナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアムもあるので寄ってみることも可能だ。

イタリア食材を楽しめるレストランとマーケットのイータリーがニューヨーク・マンハッタンのフラットアイロン地区に1号店(1,400坪)をオープンしたのが2010年。2013年にはシカゴ市内にアメリカ2号店(1,800坪)がオープンしている。アメリカ3号店(ニューヨーク2号店)となるイータリーNYCダウンタウンは2016年8月、ウエストフィールド・4ワールドトレードセンターの3階に1,300坪でオープンした(続く)。  続きを読む
2018年11月29日

【ニューヨーク日程】、流通IT最前線のマンハッタンとその周辺で効率的に視察する1!

181129タイムズスクエアNY
■キャッシャーフリーのコンビニエンスストアのアマゾンゴーがニューヨーク市内にオープンする。ニューヨーク・マンハッタンには、先日オープンしたばかりの「4ツ星」以上の評価を得た商品のみを扱うリアル店舗の「アマゾン4スターストア」もある。アマゾンのリアル店舗ではアマゾン・ブックストアも2店舗展開しており、アマゾン傘下となったホールフーズ・マーケットは10店舗もあるのだ。

ニューヨーク市はアマゾンのリアル店舗展開を研究するにはうってつけの場所となっており今後、日本からの流通視察団が増えることも予想される。レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的な店舗を含め、食品スーパーやコンビニエンスストアのトップや役員、関係者、さらに食品メーカーやIT関係者もニューヨークに視察にやってくる。

一方でアマゾンゴーを見学したり、買い物するだけではもったいない。ニューヨーク市やその周辺にはITを駆使した店舗やオムニチャネルで最新事例となるチェーンストア、アプリ決済などフィンテックを導入した店など他にも視察すべき事例はあるのだ。

当ブログではこれまでシアトルやロサンゼルスで最先端の流通ITを効率的に視察する日程を紹介したが、今回はニューヨークの日程を数回に分けて案内する。

 ニューヨークで最先端のIT流通を学ぶには必ず現地の専門家を同行させることだ。

例えばウォルマートでウォルマートペイやセービングキャッチャーを利用する場合、ウォルマート・アプリをスマートフォンにダウンロードしておく必要がある。ターゲットではターゲットのクレジットカードであるレッドカードを所有していないとフィンテックを利用した買い物もできない。

オープンしたばかりのハイテク旗艦店「ナイキ・ハウス・オブ・イノベーション000(Nike House of Innovaiton 000)」はアプリをダウンロードして「ナイキプラス会員(Nike Plus Member)」に登録する必要がある。ナイキの「ショップ・ザ・ルック(Shop the Look)」「スキャン・ツー・トライ(Scan to Try)」「インスタント・チェックアウト(Instant Checkout)」はすべてアプリで行うのだ。

モバイルオーダーなどオムニチャネルな買い物を普段から行っていないと効果的なワークショップ(実演講習)も難しい。せっかくニューヨークまで来て単に買い物をするだけではもったいない。オムニチャネルの成功事例や失敗事例、改善事例を把握し、さらに将来の展望まで精通している専門家の指導が不可欠になる。

専門家やコンサルタントを名乗る人を安易に採用せず、事前のリサーチに時間や労力をどれほどかけているかをヒアリングしてから判断すべきだろう。

また参加人数は20名以下とする。スマートフォン・アプリ等を実際に使って買い物したり、レジでのワークショップもあるため、少人数であるほどいい。しっかりした学びは投資となるからだ。

アマゾンは2017年、研究開発費に226億ドル(約2.4兆円)を投資した。少々割高になろうともインパクトのある学びをえるためには投資を惜しまないことだ。

 ジョンFケネディ国際空港(JFK)に降り立ったら、まずは近場の視察場所を目標にする。初日から時差ボケを吹き飛ばすには歩いて食べて考えを巡らせることが一番だ。JFKから車で30分程度(約30キロメートル)の距離にあるスチューレオナードの新店に向かう。

スチューレオナードは1店舗当たり全米一の売り上げを誇るスーパーマーケットとして、ギネスブックにも登録されている。。現在の店舗数は5店舗あり、1号店のコネチカット州ノーウォーク店は2,900坪、1991年にオープンしたコネチカット州ダンバリー店は3,600坪、1999年にオープンしたニューヨーク州ヨンカーズは3,400坪、2007年にオープンしたコネチカット州ニューイントン店は3,200坪となる。

一方、2016年にオープンしたロングアイランド州ファーミングデール店は1,700坪と小さい。JFKに最も近い場所にある、2017年夏にオープンしたイーストメドウ店も1,960坪とスチュー・レオナードでは小型だ。スチュー・レオナード・イーストメドウ店(1897 Front St., East Meadow, NY 11554)の迷路のようなワンウェイ通路をカートを押しながら視察する。

13時間前後のフライトのあとは、様々なからくり人形や動物で目を楽しませ、コーヒーを片手に試食のサンプリングで味覚を刺激する。長距離フライトの疲れも癒され、気持ちがリフレッシュされるのだ(続く)  続きを読む
2018年11月28日

【ウォルマート】、イージーリターン!返品せずとも返金OKでタダで商品をもってける?!

181128ウォルマート・イージーリターンでマカロニ&チーズが0円
■アメリカ小売業の寛大な返品について日本でも広く知られるようになった。アメリカではほとんどのチェーンストアや多くのお店が、購入した商品について返品期間内であれば、理由を問わず、使用済みでも、消耗していても返品・返金に応じてくれるのだ。

この「100%満足度保証」では、商品に満足できなければ自由に返品でき、お客にはまったく損をさせない。一方、日本では「お客様の勝手な都合による返品」は全く応じない。未使用・未開封の場合に限り返金または交換に応じるといった店がほとんどだ。

日本では購入後のリスクはお客が背負っている。アメリカではリスクはお客ではなくお店のほうが負っているのだ。

アメリカの「無条件返品」は100年以上の歴史があり、返品コストは利益に盛り込んでいる。全米小売業協会(NRF)が昨年、発表したデータによると昨年の返品率は11%に達した。返品率が8%だった2015年の調査から3ポイントもアップしているのだ。また昨年の11月〜12月のクリスマス商戦期中の返品率は13%にも上るとの試算が出されている。

アメリカでは返品が良い悪いではなく必要不可欠なのだ。したがって返品を減らすことも重要だが、返品でのコストを下げ、お客にもストレスを感じないようにすることも大切になってくる。

ウォルマートではアプリを使ったユニークなストレスフリー返品を行っている。

eレシートを使った返品は、利用者が事前にウォルマート・アプリ上で返品処理を行うことで返品スピードを早める方法だ。ウォルマートでモバイル決済の「ウォルマート・ペイ(Walmart Pay)」で購入した商品やオンラインストアのウォルマート・コムで購入した商品が対象となる。

イージーリターン(モバイル・エクスプレス・リターン)は、購入した商品の中から返品したい商品をアプリ上で選択しておく。ウォルマートのお店では、カスタマーサービスにあるモバイル客専用に設けた「モバイル・エクスプレス・レーン」のデスクで、アプリを使いQRコードをスキャンする。

アプリとレジの同期後、返品する商品のスタッフ確認で完了となる。返品完了はアプリ上でも確認でき、早ければ翌日中には顧客のアカウントやクレジットカードに返金される。

さらに驚くべき返品方式がウォルマートにある。食料品や洗剤などの日用品、化粧品など一部商品を対象にお店に返品しなくても返金するサービスを行っているのだ。

イージーリターンと同じくウォルマート・アプリにあるeレシートから返品したい商品を選択すると「返品する必要はありません(No need to return it)」と表示され、同時に返金もされるのだ。つまりウォルマートの店内で購入直後にこの返品手続きを行えば、実質的に0円で商品を持ち帰れることになる。

 週客1.4億人となるウォルマートでは返品後に破棄するような食品等は、返品利用者に自由にしてもらうほうが安上がりとなるのだ。

トップ画像:当社IT&オムニチャネルワークショップにてウォルマート・イージーリターン事例。ウォルマートでは食料品や洗剤などの日用品、化粧品など一部商品を対象に店に返品しなくても返金するサービスを行っている。マカロニ&チーズが購入後、イージーリターンで返品すると「返品する必要はありません(No need to return it)」と表示され、同時に返金もされた。返品せずとも返金OKでタダで商品をもってける?  続きを読む
2018年11月27日

【ターゲット】、値引き品をブルーツースでマッピングするカートウィール・ニア・ユー!

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■リアル店舗のみ使用可能となるカートウィールはターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受けることができるアプリだ。

値引き対象となる多くの商品が「アーチャーファーム(Archer Farms)」「アップ&アップ(Up & Up)」などターゲットのプライベートブランド(PB)商品で、多くが5%〜10%の値引きとなっている。これまでの年末商戦では毎日1アイテムの玩具が50%オフとなる販促も行っていた。値引き期間も短いものでは当日1日のみから、最大1ヶ月以上にも及ぶ長期間のものもある。

ユーザーは購入したい商品をタップしてリストに加え(初回は11アイテムまで)、購入時にお店のレジでバーコード(スマートフォンもしくはプリントアウトで提示)をスキャンし値引きを受ける仕組みとなる。

カートウィールは期限内であれば同一商品の値引きを何度も受けられることも人気の秘密となっている。一方で売り場を熟知している人でもターゲットの広い店内に散らばるカートウィールの値引き商品を探すのは大変だ。この課題に対処した機能をターゲットはアプリに付加している。
 
「カートウィール・ニア・ユー(Cartwheel Near You)」はビーコン(Beacon)とブルートゥース(Bluetooth)技術を応用し店内でカートウィールの対象商品を店内マップで示すアプリ機能だ。

使い方は店内でターゲット・アプリを起動し、カートウィール・ニア・ユーを開くと店内マップが表示される。ターゲットの店内マップに利用者が青い点となって居場所がわかるようになっているのだ。

利用者の周囲にはカートウィールの値引き商品が緑色のカートマークとなってマップ上で示される。マップの下にはカートウィール対象商品の画像と商品名、アイル(売り場の通路)番号が記されており、見つけやすいようになっているのだ。

利用者が動いてもマップ上のカートウィール商品は動かず表示されたままとなっているため探しやすい。リフレッシュ・ボタンをタップしない限り、カートウィール商品が新たに表示されないのだ。カートウィール商品が見つかればカートに入れてレジで精算する。

レジではアプリにバーコードを表示させてスキャンさせればレジとアプリが同期。カートウィールで値引きされた分を会計するだけとなる。

 ターゲットのモバイル決済システム「ウォレット(Wallet)」を利用すると、一度のスキャニングでカートウィール商品の値引きから決済、さらに5%の値引きまで行えるようになっている。なおウォレットは今のところ、ターゲットの自社カード「レッドカード(REDcard)」の保有者のみが利用可能だ。

トップ画像:当社のIT&オムニチャネル・ワークショップで行っている「カートウィール・ニア・ユー(CartWheel near you)」。カートウィール・ニア・ユーはビーコン(Beacon)とブルートゥース(Bluetooth)技術を応用し店内でカートウィールの対象商品を店内マップで示す。  続きを読む
2018年11月26日

【スパークシティ】、入手困難!ウォルマート研修センターで使うシュミレーターは必須?

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■ウォルマートが先月、一般公開したシュミレーションアプリ「スパークシティ(Spark City)」が話題だ。スパークシティはウォルマート・スーパーセンター内でのバックルームや売り場で在庫管理や商品補充、価格カードの変更等をしながら、同時に接客を行い売り場で起こる緊急事態に対処し、ポイントを得るというもの。スパークシティはウォルマートの部門マネージャーが毎日行っている業務をシュミレーターにしたのだ。

アイチューンズでは10月20日時点で89件のレビューがついており、5ツ星評価では4.3と高評価だ。カスタマーレビューには「このゲームは自分の仕事を最も正確に且つ驚くほど楽しくしたガチのシュミレーターだ」「日々の業務や作業中に上司から別の指示を受けたりと間違いなくドンピシャだ」とウォルマート・アソシエイツ(従業員)と思われる人からコメントがついており、「わたくしはウォルマートでなくターゲットで働いていますが、このゲームは小売店での働き方をいかに的確に行っているかを証言できます」など絶賛するレビューもあるほど。

スパークシティはウォルマートがもつ200ヶ所の研修センターでも使用されているリアルなシュミレーターなのだ。ウォルマートは「店舗スタッフにベータ版を試してもらいフィードバックを得てスパークシティを開発しました」と胸を張る。一般公開しているものの、スパークシティは新人に向けたトレーニングで使用する。シュミレーター訓練による技能向上ではインストラクターからフィードバックを行い、グループディスカッションなどで問題解決も図るようにデザインされているのだ。

 スパークシティはプレイヤーがアソシエイツになって在庫指標の「OSCA(on shelf customer availability)」にカスタマーサービス指標の「CFF(clean fast friendly)」そして売上の「セールス(Sales)」の3つのKPIを向上させ、維持することが目標となる。なおOSCAは91%、CFFは95%、セールスは-10%からスタートする。10月20日時点で各KPIの最高ポイントはOSCAが98%、CFFが102%、セールスは+10%となっている。

ポイントを得られると「+OSCA」「+CFF」「+セールス」と表示され、ガッツポーズを決めるキャラクターの頭上に紙吹雪が舞い、ごく短いファンファーレが鳴る。逆にポイントが減ると各KPIにマイナスがついての表示だ。さらに大きなマイナスKPIの場合、左側に赤いマークで「スピル対応を見逃す」「万引き犯が(商品を盗んで)店を出る」、10フットルールを怠った「客を無視」などの理由が現れる。

1日の就業時間は午前7時〜午後4時まで。午前11時から1時間のランチタイムをはさんだ8時間となる。

 頭の上にウォルマートの黄色いコーポレートロゴが回っているのがキャラクターだ。キャラクターの動かし方はフロアをタップするとウォルマート・ロゴ(オレンジ色)が表示され、その方向に向かうことになる。

タスクのアイコンをタップするとキャラクターがその業務に従事する。また画面をピンチイン・ピンチアウトでバックルームや売り場を拡大・縮小し、2本の指を動かすことで3Dとなる売り場のアングルの変更も可能となる。

ゲームはキャラクターの「性別」や「ヘアスタイル」「スキンカラーや顔」「シャツ」「ズボン」の選択から始める。次に担当部門を選ぶのだが、10月20日時点では加工食品など「グローサリー・ドライ・グッズ(Grocery Dry Goods)」だけとなっている。

スパークシティは実際に研修でも使用しているため、今後は「園芸部門(Lawn & Garden)」など他の部門も選択できるようになるという。ドライグローサリーを選択すると、部門マネージャーでは先輩キャラクターとなるシンシアがゲーム内容を説明するのだ(続く)。

トップ画像:スパークシティのスクリーンショット。スパークシティはプレイヤーがウォルマート・アソシエイツになって在庫指標の「OSCA(on shelf customer availability)」にカスタマーサービス指標の「CFF(clean fast friendly)」そして売上の「セールス(Sales)」の3つのKPIを向上させ、維持することが目標だ。毎日のタスクをこなしながら、想定外に起こるスピル(spill:飲み物等がこぼれてフロアが濡れている状態:お客が転倒し訴訟になりやすい)等に対応する。  続きを読む
2018年11月25日

【インスタカート】、買い物代行ショッパーの業務内容!勝者は戦略をYouTubeでシェア?

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■オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートは8月、クローガーとの提携を拡大したことを発表した。全米最大のスーパーマーケットチェーンとのパートナーシップ拡大で、インスタカートは米国全世帯の70%以上が利用できるようになっている。

インスタカートは昨年11月にクローガーと一部店舗での提携を行い、南カリフォルニアに展開するクローガー傘下のラルフスで宅配サービスのテストを開始した。翌月にはワシントン州ピュージェットサウンドやオレゴン州ポートランドのQFCでも始められた。今年3月にはサービス対象店を一機に拡大し、45ヵ所のマーケットにあるクローガーやクローガー傘下のスーパーマーケット872店舗で宅配を開始した。今回発表されたクローガーとの提携拡大で75ヵ所のマーケットでインスタカートが使えるようになり、クローガー系列の食品スーパー1,600店以上で最短1時間の宅配利用が可能となる。

サンフランシスコで2012年に創業したインスタカートはクローガーだけでなく、アルバートソンズ、コストコ、アホールド、パブリクス、HEBなど北米で展開する大手食品スーパー8社と契約、ウェグマンズやプライスチョッパーなど中堅食品スーパーとの提携も増え中小の食品スーパー300社以上と契約を結んでいる。

インスタカートは現在、北米市場の300ヵ所以上の地域で営業し、宅配サービスが成熟した地域では食品マーケットシェア10%に迫ろうとしている。インスタカートは10月、新たに6億ドルの資金を調達し、累計の資金調達額は16億ドルに達しっている。従業員数は600人となり買い物代行と宅配を行うショッパーは6万人にもなっているのだ。

 インスタカートのショッパーとはどんな仕事なのだろうか?

インスタカート・ショッパーになるには、インスタカートの採用サイトで個人情報等を登録する必要がある。同時に登録サイトからインスタカート・ショッパー専用アプリをダウンロードしておく。

応募者の背景調査を行うバッググラウンドチェックが始まり、審査が通れば通知とともに郵便でショッパー用のデビットカードが送られてくる。専用アプリにアカウント情報を登録し、お客がショッパーの顔を確認できるようにポートレートも撮影しておく。

支払い時に必要なデビットカードをアクティベートし、専用アプリで勤務時間を指定すると設定が完了となる。

勤務の30分前にインスタカートからテキストメッセージが届き、勤務時間の確認と色分けされたマップ図による宅配対象エリア「ゾーン(Zone)」」の確認が求められる。勤務時にはショッパーがゾーン内にいることも要求される。勤務が始まるとテキストで買い物をするお店と届け先などの顧客情報が届く。店や顧客先をマップで確認後、注文を承認して店に向かう。

店に到着した後、買い物開始のボタンをタップして、注文した商品が並ぶ買い物リストを見ながら買い物をしていくのだ。買い物リストの下には経過時間と買い物を終わらせる目標時間が表示される。買い物リストは最も早く買い物を終わらせるよう売り場順に並んでいるのだ。該当する商品を見つけて「アイテム発見」ボタンをタップし、商品バーコードをスキャンしていく。

商品が異なればアラートがあり容量の異なる商品のピッキングでもやり直すことになる。ピッキングした商品が正しければ複数の注文の場合、数量分の商品をカートに入れてアプリ上でも数量を入力し確定していく。

ピッキング後は注文リストから商品が削除される。欠品には欠品ボタンをタップし、顧客が提示した代替品を購入する。代替品がなければショッパーが自分の裁量で選ぶか、顧客に連絡をして代替品を購入する。

ピッキングを完了後、カードを使ってレジで会計を済ませる。決済後はレシートは買い物袋には入れず、レシートのバーコードを専用アプリで読み込む。宅配を開始し、必要なら顧客とテキストメッセージで連絡するのだ。

 スピーディなショッピングに顧客からの満足度が高いエリート・ショッパーとなるトップ25%にはボーナスが支払われる。またスケジュール時間もエリートには優先されることになるのだ。

ホールフーズ・マーケットで買い物をするインスタカート・ショッパー。  続きを読む
2018年11月24日

【サムズクラブ】、スキャン&ゴー・アプリの評価はパーフェクト!アマゾンゴーより上?

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■レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーに行く人は後を絶たない。アメリカにはアマゾンゴーとは異なるモバイルチェックアウトを導入し、大成功している企業がある。

ウォルマート傘下のメンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブでは全店で「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を展開している。スキャン&ゴーは、スマートフォンにダウンロードしたアプリでお客自身が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステムだ。

使い方はサムズクラブのスキャン&ゴーのアプリをダウンロード。アプリを起動後に会員番号を撮影などで入力し、クレジットカード情報も登録しておく。サムズクラブでスキャン&ゴーで買い物するときは、アプリを開いて購入する商品のバーコードをスキャンしていくだけだ。スキャンした商品は商品画像と商品名、数量がカートに入る。

商品バーコードのスキャニングによる認識はスムーズでスピードも速い。仮にバーコードを読み間違いしてもリストにある商品を左へスライドすれば、赤色の「削除(Remove)」ボタンが現れるので、それをタップするだけで簡単に削除できる。同じ商品を複数購入する場合では、リストに入った商品をタップすると数量を入力できる。また買い物途中で消費税込みの合計金額の確認も可能だ。予算内の買い物にも便利になっている。

買い物が終われば、アプリ上で「チェックアウト(決済)」を行う。レジを素通りできるため、売り場でも商品を買い物袋に入れることが可能だ。あつあつのロテッサリーチキンから、冷たいアイスクリームもその場で保冷バッグに入れることができるのだ。

外へ出る前のレシートチェックでは、出口にいるチェッカー係りにアプリ上にあるQRコードをスキャンするだけとなる。チェッカーがもつ端末スクリーンに購入した商品が映し出されるため、チェッカーがカート内の商品を1品毎確認する。なおレシートはeレシートでアプリ上に保管されることになる。eレシートが履歴として残るため、返品も容易だ。

 ジャスト・ウォーク・アウトのアマゾンゴーは、入店時にアプリにあるQRコードをゲートでスキャンするだけで、あとは商品を持って出ていくだけだ。アマゾンゴーの課題は店からでた直後に買い物金額を確認できない点だ。レシートが届くまで最大1時間の時差が生じる。買い物中も合計金額の確認はできない。

一方、サムズクラブは商品のバーコードをスキャンする必要があるが、買い物途中でも消費税を含んだ合計金額を確認できる。 最先端の流通を体験するにはアマゾンゴーだけでなく、サムズクラブのスキャン&ゴーで買い物すべきだ。

トップ画像:サムズクラブでスキャン&ゴーで買い物するときは、アプリを開いて購入する商品のバーコードをスキャンしていくだけだ。  続きを読む
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2018年11月23日

【置き配】、トラップボックスで商売上々!配達物の盗難対策に散弾銃暴発もアマゾン効果?


■2018年も10ヵ月が過ぎ、もうすぐ年末商戦だ。アメリカの景気を反映し今年の年末商戦も忙しくなる。特にEコマースの売れ行きは好調と予想されている。しかしECには問題がある。問題になっているのは置き配による盗難だ。アメリカの宅配便では受け手が不在の場合、玄関などドアの前に置きっぱなしとなる置き配が一般的なのだ。

ネット通販の利用者が増えて置き配も増えると盗難も増える傾向になる。保険の見積もりを行うインシュランスクォーツ(InsuranceQuotes)のレポートではアメリカで2,300万人が宅配盗難の被害にあっていると報告している。玄関に置き配された宅配物を盗む輩を「ポーチ・パイレーツ(Porch Pirates:ポーチとは玄関の意味で『玄関盗賊』)」と呼び、ECの隆盛にともない年々深刻になっているのだ。

 ポーチ・パイレーツ対策としてアマゾンは昨年10月、配達員が留守宅のスマートドアを開けて宅配するサービスを始めることを発表した。不在時でも配達員が屋内に注文品を届けることで再配達を減らし、置き配による盗難被害を解消する目的だ。不在宅に届ける配達員の様子もスマートフォンから監視カメラの映像を見ることも可能だ。

またアマゾンは今年4月、利用者の車を宅配ボックス代りにするサービスを開始した。プライム会員のみ利用可能な「アマゾン・キー・インカー・デリバリー(Amazon Key In-Car Delivery)」は、配達員が自動車のトランクを開けて宅配するサービスだ。しかしどちらのサービスもコストがかかる。車を宅配ボックス代りにするサービスでは車種が一部に限られている。

 ストアピックアップをしようにもECの場合、ピックアップ先がない。アマゾンはアマゾンロッカーを展開しているが、年末商戦はいつもいっぱいとなる。結局、配達で置き配になってしまう。自衛手段として玄関にセキュリティカメラを設置する人もいる。しかしカメラで撮影しても変装して盗むのだ。

 このポーチ・パイレーツ問題を商売にした人がいる。ワシントン州タコマ市に住むジェレミー・バローさんは相次ぐ置き配の盗難に頭を悩ませていた。バローさんは「仕事に出かけて家に戻ってくると、来ているはずの宅配物がないのです。セキュリティカメラで撮影した映像を確認すると宅配物は盗まれていたのです」と語る。

そこでバローさんはポーチ・パイレーツにリベンジを思いついた。宅配物の箱を持ち上げると、大型ショットガン(散弾銃)が暴発するというフェイクボックスだ。散弾銃用の雷管(起爆装置)を設置した重石に底の抜けた段ボール箱を載せて置く。起爆装置にはスイッチ代わりになるケーブルが段ボールとつながっており、箱を持ち上げるとスイッチが入って暴発するというもの。不意に目の前ですさまじい暴発音を聞くため泥棒が驚いて逃げ出すのだ。

早速、バローさんはフェイクボックスの仕掛けて撮影。後で映像を確認すると爆発にびっくりしたポーチ・パイレーツがほうほうのていで逃げ出す様子が映し出されていた。この話がテレビで紹介されるとバローさんのもとに「あの装置を売ってくれ」との注文が舞い込むようになったのだ。

これでバローさんはオンライン上に「ブランク・ボックス(The Blank Box)」を立ち上げ、ポーチパイレーツ撃退フェイクボックスを販売するようになった。

1発暴発用60ドル、2発暴発90ドルと安くはないが、リベンジしたい人が全米にいてバローさんの商売は上々だという。これもアマゾン効果かもしれない。

トップ動画:相次ぐ置き配の盗難に頭を悩ませていたジェレミー・バローさんが発明したフェイクボックスを報じるニュース動画。散弾銃の暴発音に驚いて逃げ出す泥棒の姿が笑える。  続きを読む
2018年11月22日

【ベストバイ】、家電量販店大手もスマホ決済!コンサルタントが考えた便利な付加機能?

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■家電量販店最大手のベストバイがモバイル決済サービス「ベストバイ・ペイ(Best Buy Pay)」を導入している。ベストバイ・ペイはクレジットカードやデビットカードをベストバイ・アプリに登録しておくことで使用できる。一度登録してしまえば使い方は簡単で、会計時にレジに表示されるQRコードをアプリで読み取るだけ。事前に登録したカードで決済処理が行われる。いわゆるキャッシュレスのモバイル決済サービスであり、レジで財布やカードを出し入れすることなく素早く買い物ができるのだ。

決済機能付きのストアアプリを利用したスマホ決済はウォルマートでも「ウォルマート・ペイ(Walmart Pay)」で行っている。ウォルマート・ペイを使うことで競合店との商品差額をキャッシュバックする「セービング・キャッチャー(Savings Catcher)」機能もワンタップで簡単に利用できるようになる。

ターゲットも自社発行のクレジットカード「レッドカード(Red Card)」を対象にした「ウォレット(Wallet)」というモバイル決済機能がある。「スマートフォン1つでどこでも簡単に」「キャッシュやカードより便利」のスマホ決済に加えて「レッドカードでの買い物で5%引き」となるため、ウォレットの利用も増加傾向だ。

 ベストバイではベストバイペイ以外にもストアアプリに新たなストアモード機能を加えている。ストアモードとは最近、大手チェーンストアなどがアプリに取り入れている機能であり、利用者が店に行くと店での買い物が便利になるようアプリ画面を自動的に変更する。

ベストバイのストアモードでは、アプリのショッピングカートにある商品で店の在庫数を示す。利用者の多くはメモ代わりに、興味のある製品や購入したい商品をショッピングカートに入れておく傾向がある。カートにある商品をストアモードによりその場で確認もしくは即座に購入できるようリマインドしているのだ

。ネット購入して店でピックアップする場合、ベストバイではアプリに「オン・マイ・ウェイ(On My Way)」機能を追加している。顧客の居場所をフォローすることで店に到着と同時に商品を渡すことができるのだ。ベストバイではネット購入の40%が店でのピックアップとなっている。

 ベストバイは20日、第3四半期(8月〜10月期)を発表し増収増益に加え既存店ベースの好調を維持した。売上高は前年同期に比べて大型店19店舗とショッピングモールに展開するベストバイ・モバイル287店がそれぞれ減少したものの2.9%の増加となる95.9億ドルだった。純利益は2.77億ドルと同15.9%の増加となった。既存店ベースは4.3%の増加だった。

売上全体の9割を占めるアメリカ国内の売上高は前年同期比3.1%増となる87.6億ドルだった。国内の既存店ベースは4.3%の増加だった。これにより7四半期連続して前年を上回った。スマートフォンやゲーム、アプライアンス、ウェアラブル、ヘッドホン、スマートホームが牽引した。

一方、国内のEコマース売上は前年同期比で12.6%の増加だった。

商品カテゴリー別の既存店売上前年同期比では売上の47%を占める「コンピューターとモバイルフォン(Computing and Mobile Phones)」が3.1%の増加だった。売上全体の31%を占める、大型4Kテレビなどの「コンシューマーエレクトロニクス(Consumer Electronics)」は3.7%の増加だった。

売上全体の11%の「アプライアンス(Appliances)」は、好調な住宅市場と競合のhhグレッグが清算、シアーズの店舗閉鎖をうけて8.4%の増加だった。また全体の6%となる「エンターティメント(Entertainment)」はトイザラスの企業清算がプラスになり、12.4%の増加となった。売上の5%となる「サービス(Services)」は1.9%の増加だった。  続きを読む
Posted by usretail at 02:27Comments(1)家電専門店
2018年11月21日

【ターゲット】、トイザラスの消滅で客数が急増!カートウィールの集客増も利益が棄損?

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■ターゲットが20日に発表した第3四半期(8月〜10月期)では、トイザラスの企業清算で既存店ベースが再び記録的な伸びとなった。

売上高は前年同期比5.6%増となる178.2億ドルだった。純利益は6.22億ドルと同30.2%の増加となった。Eコマースの売上増に伴い粗利益率は前年同期の29.6%から28.7%と0.9ポイント減少。一般販売管理費率は22.1%と横ばいだった。

既存店・売上高前年同期比は5.1%の増加だった。トイザラスやベビーザラスの閉鎖による客数アップに加え、キャッチアップしているオムニチャネル化も店売上に貢献した。既存店ベースの内訳は客単価が0.2%の減少となったものの、客数が5.3%の増加となった。

けん引したカテゴリーは玩具・ベビー、ビューティ商品だった。特におもちゃは既存店ベースで20%の増加となった。

Eコマースも49%の増加と好調を維持した。これにより8月〜10月期では売上高の6%がEコマース売上となっている。買収したシプツによる当日宅配店の拡大や、ネット注文して店舗の専用駐車スペースで受け取るサービス「ドライブ・アップ(Drive Up)」などの拡大が寄与している。

ターゲットは国内に1,846店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が273店(前期から1店減少、前年同期から3店減少)、1,400坪〜4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,505店(前期から3店増加、前年同期から3店減少)となっている。

「フレキシブル・フォーマット(flexible format)」と呼ばれている1,400坪以下の小型店は前期から9店舗増やし68店舗となった。都市に展開するフレキシブル・フォーマットは前年同期(44店)から20店以上増えたことになる。

 ターゲットでは年末商戦に向け玩具販売を強化、取扱品目数を増やし売り場も拡大している。トイザラスやベビーザラスが消滅したことで、新規客を開拓する。ターゲットでは専売品などあらなた玩具を2,500アイテム増やす。また500店以上で玩具売り場を増床し、100ヶ所の店舗では玩具売り場のレイアウトを刷新、巨大展示やデモンストレーション玩具などもそろえたリノベーションも着手している。

年末商戦の販促では2日間シッピングの送料無料を行っている。12月22日までとなるターゲットの「無料2日間シッピング(Free 2-Day Shipping)」では、対象商品が数十万アイテムとなっている。ターゲットの2日間シッピングは同社のクレジットカード(もしくはデビッドカード)である「レッドカード(RedCard)」保有者なら送料無料となる。またレッドカードで購入すると5%の値引きとなる。レッドカード非保有者も35ドル以上の注文で送料無料となっている。その他に「ドライブアップ」「リストック」「シプツ当日宅配」「オーダーピックアップ」も年末商戦に向けて拡大中だ。

トップ画像:2年前に立ち上げた子供服ブランドのキャット&ジャック(Cat & Jack)。  続きを読む
2018年11月20日

【ブラックフライデー】、1億6,400万人が買い物!次のトレンドは便利なストアアプリ?

181120ターゲット@感謝祭日ブラックフライデーセール
■全米小売業協会(NRF)が16日に発表した調査結果によると、ブラックフライデーを含む木曜日〜月曜日にかけて買い物に出かけたり、オンラインで買物をする予定のある人は今年、1億6,400万人になる見通しだ。

ここ数年、大手チェーンストアなどがブラックフライデーセールを感謝祭日の夕方から前倒しで始めていることが定着しており、感謝祭日となる22日(木曜日)に買い物をするとした人は21%となっており、約3,400万人がターキーデーから買い物を始めるのだ。ブラックフライデーとなる金曜日に買い物を予定している人は71%で、約1.16億人が買い物をする。

地元の中小小売店での買い物を奨励する「スモール・ビジネス・サタデー」では41%となる約6,700万人、日曜日は20%の3,200万人に上る。NRFではサイバーマンデーについても調査しており、買い物を予定している人はおよそ7,500万人になり、全体の46%となっている。

 ブラックフライデーは年末商戦の開始日だが、NRFでは今年の年末商戦期(11月〜12月期)の小売売上高が前年比4.3%〜4.8%増となるとの予測を発表している。売上高は7,174.5億〜7,208.5億ドル(80.4兆〜8.7兆円)との範囲。なおNRFの小売売上高は自動車やガソリン、レストランなど外食の売上高は除いている。

昨年実績の5.3%増は下回っているものの、過去5年間の平均となる3.9%増を超える成長となる。NRF社長でCEOのマシュー・シェイ氏は好景気や高い消費者信頼感に支えられ、今年の年末商戦の伸びは堅調だと説明。同氏はまた「エスカレートする米中貿易戦争のインパクト・リスクの懸念もあるが、雇用や賃金の伸び、安定した物価の伸び、純資産の拡大などで景気を加速させる」との楽観的な見方を示した。

 他の調査機関でも年末商戦の好調さを裏付けている。調査会社アリックスパートナーズでは比較的控えめな3.1%〜4.1%の増加とみており、調査会社PwCでは前年同期比5%の増加、調査会社デロイトは5.0%〜5.6%と軒並み高い成長予測だ。

一方、オンライン売上高は今年も好調だ。NRFは11月〜12月期のオンライン売上高予測をまだ発表していないが、最も低い成長予測となる調査会社フォレスターでも前年比13.5%増と、二桁の増加を見込んでいる。インターネット・リテーラーで15.5%の増加、eマーケッターで16.2%の増加だ。デロイトでは17%〜22%増という高い予想をしている。11月1日〜1月31日のオンライン売上高は1,280億〜1,340億ドル(14.3兆〜15.0兆円)と見込んでいるのだ。

年末商戦での買い物がリアル店舗からオンラインストアへの移行がさらに進むことになる。特にドラマティックな変化はスマートフォンによる買い物が増えることだ。

 エリクソンが昨年冬に行った調査ではスマートフォン経由で週に1回以上の買い物をする人が43%に上った。エリクソンでは向こう3年で拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などが広く浸透し、バーチャルアシスタントがより洗練されることで、スマートフォンでの買い物が急増すると予想している。

より最近発表された調査結果では消費者が店アプリをより満足、よく使っている実態が明らかになっている。ファイナンシャル・サービスのシンクロニーの調査によると、3分の2以上にあたる67%の人が店アプリをダウンロードしている。平均して4つの店アプリを常時使っており、昨年の2つから2倍に増えている。1,255人を対象にした調査では実に83%が店アプリに満足しているのだ。

また50%がアプリを通じてeクーポンなどを使用、60%がアプリ経由で商品検索を行っているのだ。49%が実際にアプリでショッピングもおこなっている。

シンクロニーに昨年買収されたモバイルアプリ開発のGPショッパーCMO、マヤ・ミハイロフ氏は「今日の厳しい競争環境下では店にとってモバイル・アプリはよくあるITの一部分ではなく、自分たちの店ブランドと連動する不可欠なツールになっています」と指摘している。彼女はまた「店アプリは店の内外でパーソナライズ(自分用にカスタマイズ)した体験や簡単な決済を提供しています」と語っている。シンクロニーでは77%の人がクレジットカードの機能を持ったアプリが役立っていると答えている。

 今年のブラックフライデーセールでは多くのチェーンストアがストアアプリでオファーやプロモーションを展開している。店アプリでは目玉商品の店内在庫を示すストアマップなど、買い物に便利な機能が拡大している。ストアアプリが買い物ツールとしてスマートフォンに数多くダウンロードされ定着していくことになるだろう。

トップ画像:感謝祭日の午後6時から始まったターゲットのブラックフライデーセール。  続きを読む
2018年11月19日

【アホールド・デレーズ】、ストップ&ショップでMFC!店内MFCはトレンドになる!

181119カーブサイド・ピックアップ@ストップ&ショップ
■フードライオンやジャイアントなど約2,000店の食品スーパーを展開するアホールド・デレーズUSAは13日、宅配やカーブサイド・ピックアップ用に小型フルフィルメントセンターを店内で稼働することを発表した。急拡大するオムニチャネル化にミニロボット物流で対応する。

投資家を集めたミーティングで発表されたのは、フルフィルメントセンター開発を手掛けるテイクオフ・テクノロジーと提携し、店内に開設する物流施設「マイクロ・フルフィルメントセンター(MFC:Micro Fullfilment Center)」だ。アホールド・デレーズは来年1月にもコネチカット州ウィンザー地区にあるストップ&ショップで340坪程度のオートメーション化されたMFCを稼働する。

MFCの導入コストは最小で300万(約3.3億円)ドル。ミニ・ロボット・スーパーマーケットとも呼ばれる店内MFCでは1.5万アイテムを扱い、20人のスタッフが働く。宅配サービスやカーブサイド・ピックアップサービスではピッキングで1アイテム60秒かかっていた時間をロボット物流では6秒程度に短縮する。ストップ&ショップでは1週間に4,000件のネット注文を処理できるとしている。

ネット経由で注文された商品は、このMFCからピッカーに運ばれ、梱包されたのちにカーブサイド・ピックアップで渡されるか、デリバリーで宅配されることになる。テイクオフ・テクノロジーはマイアミを中心に34店舗を展開する中南米系スーパーのセダノス(Sedano's)と提携しており、今月初めにはアルバートソンズとも提携したばかりだ。

アホールド・デレーズでは2019年度中にハナフォードなど600ヶ所でカーブサイド・ピックアップサービスを展開する計画。2020年までには同社の65%の顧客が宅配やカーブサイド・ピックアップを利用できるとしている。

 スーパーマーケット業界でマイクロ・フルフィルメントセンターはトレンドになりつつある。ウォルマートは8月、ロボット物流企業のアラート・イノベーション(Alert Innovation)と提携し、カーブサイド・ピックアップ・サービス専用のフルフィルメントセンターをスーパーセンターでテストすることを発表した。場所はニューハンプシャー州セイラムにあるスーパーセンター。

スーパーセンター・セイラム店を560坪増床し、小型カートのようなロボット「アルファボット(Alphabot)」が動き回る物流倉庫を導入する。このシステムでは、倉庫内で複数台のアルファボットが注文品をピッキング、4つのピックステーションに運ぶ。ピックステーションでは、カーブサイド・ピックアップ用のドライブスルーで利用者に渡せるようにスタッフが仕分けを行う。ロボット物流倉庫のオープン日は明らかにされていないが、今年末までに稼働させるとしている。

なおウォルマートではカーブサイド・ピックアップを利用した宅配サービスも拡大中だ。ウォルマートの宅配サービスは、カーブサイド・ピックアップでピッキングした注文品を、宅配サービス企業のドライバーに渡して宅配する。

ロボット物流も加速している。スーパーマーケット・チェーン最大手のクローガーは5月、イギリスのネット専業スーパー最大手のオカド・グループと提携したことを発表した。クローガーはオカドのロボット物流システムを同社のロジスティクスに導入し、ネットスーパーの効率化を図る。

オカドの独自技術「オカド・スマート・プラットフォーム」ではオンライン注文や決済、ピッキングからシッピングなどの配送管理などを含む。この提携によりクローガーは今年、アメリカ国内にロボットを導入したフルフィルメントセンター(ネット注文対応の物流倉庫)を3ヵ所建設するほか、今後3年で20ヵ所まで増やす計画。

詳細は明かされていないが、クローガーは新物流倉庫でそれぞれ600人を新たに雇用すると公表しているため、完全自動化となる倉庫を作るわけではない。倉庫内を動き回って生鮮品等をピックアップし、梱包等を担当するシッピング・スタッフにまで運ぶ、ピッキングロボットの導入と見られている。

 アマゾンがホールフーズを買収して以来、宅配やカーブサイド・ピックアップサービスを導入するスーパーが急増した。来年には店内などにMFCを開設する事例が増えることになるだろう。  続きを読む
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2018年11月18日

【ナイキ】、NY旗艦店ハウス・オブ・イノベーション!スニーカー芸人もストアモード?

181118ナイキ新旗艦店
■スポーツ用品大手ナイキは15日、ニューヨーク・マンハッタンに同社のストアアプリをフューチャーしたハイテクの旗艦店をオープンした。

五番街52丁目にできた「ナイキ・ハウス・オブ・イノベーション000(Nike House of Innovaiton 000)」は6階建てで総面積が約1,900坪(68,000平方フィート)。未来の小売店をコンセプトにした新旗艦店では商品のカスタマイズや専門スタッフによるコンサルティングの他、ナイキ・アプリのストアモードによる、利便性の高いショッピングを提供している。利用者が店に行くとGPSにより自動的にアプリがストアモードに切り替わることで、シームレスなショッピング機能が使えるのだ。


ストアモードはその店舗で提供しているサービスから営業時間などの店舗情報、リアルタイム混雑状況、店内にある商品のプライスチェッカーが使える機能の一種。ウォルマートなど大手チェーンストアはストアマップなどの店情報を手軽に利用できることで効率的かつ効果的な買い物を実現している。

ウォルマートのストアモードにはストアアップがある。店のストアマップをアプリに表示させることでトイレの場所から探している商品の売り場まで閲覧・検索が可能だ。またストアモードにあるARスキャナーを使って商品棚にあるプライスカードをスキャンすると商品情報が表示され、他の商品と簡単に比較できるようにもなっている。

 ストアモードを「リテールモード(Retail Mode)」としているナイキ・アプリには「ショップ・ザ・ルック(Shop the Look)」「スキャン・ツー・トライ(Scan to Try)」「インスタント・チェックアウト(Instant Checkout)」の機能がある。

ショップ・ザ・ルックは、マネキンの足元にあるQRコードをスキャンすることで、マネキンが着用しているそれぞれの商品情報を入手できる機能だ。スキャン・ツー・トライは店頭商品のバーコードをスキャンし、自分に合うサイズの在庫を確認し、スタッフにアイテムを試着室に送るよう依頼ができる機能だ。

インスタント・チャックアウトは、レジ行列に並ぶことなく購入できるモバイル・チェックアウト機能だ。ストアモードで商品バーコードをスキャンしてカートに入れアップルペイ等で決済を行う。各フロアにはインスタント・チェックアウト専用に不要となったハンガーを預けるボックス什器があり、そこでバッグもピックして商品をバッグに入れて店を出ることになる。

ストアモードなどアプリ機能を利用するためにはアプリをダウンロードして「ナイキプラス会員(Nike Plus Member)」に登録する必要がある。

 新旗艦店にはアプリからネット注文してロッカーでピックアップできる「リザーブ・ピックアップ(Reserve Pickup)」やナイキプラス会員専用のコンサルティングスペースの「ナイキ・エキスパート・スタジオ(Nike Expert Studio)」、真っ白で無地のスニーカー「ノイズ・キャンセリング・コレクション(Noise Cancelling collection)」から自分の好みにカスタマイズできるDIYフロアなど革新的な売り場が満載となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、お笑いコンビ「雨上がり決死隊」のトーク番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で「スニーカー芸人」をやっていました。芸人さんに交じって俳優の佐藤隆太さんもガチなスニーカーマニアぶりを披露していました。なんと所有するスニーカーが600足!とドン引きになるほどのマニアというかヲタクです。そんなスニーカー好き、ナイキ好きには垂涎の的となる店がニューヨーク市内にオープンしました。この新旗艦店を最大限に楽しむにはナイキ・アプリのダウンロードとナイキプラス会員への登録が必須です。マニアでなくてもアメリカ小売業の最先端を視察するには店アプリが必要です。今、ストアアプリなくしてアメリカ流通業視察は始まりません。言い換えれば、売り場だけ見て回ることは、レストランに行って食事しないのと同じことです。残念ながら日本からの流通視察の多くが店や売り場を見て回るだけです。例えれば自動車の時代に、馬車を見る、旧態依然の思考です。  続きを読む
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2018年11月17日

【メイシーズ】、創業150年の老舗デパートも革命児!ストアアプリから1,100億円の売上?

181117モバイルチェックアウトカウンター@メイシーズ
■老舗デパートメントストアのメイシーズは14日、同社のストアアプリからの売上が今年10億ドル(約1,100億円)に達すると発表した。

メイシーズ・アプリ経由の売上でけん引しているのがボピスとも言われている「ボプス(BOPS:Buy Onlin Pickup in Store)」と「ボス(BOSS:Buy Online Ship to Store)」。メイシーズで二桁成長となっているEコマースはモバイルからであり、急成長を支えているのがネットで注文した商品を店の在庫からピックアップするボプスとベンダーや他のメイシーズ、物流倉庫から店に送ってピックアップするボスの二つという。

メイシーズでは実店舗展開を「フラッグシップ店(flagships)」「マグネット店(magnet stores)」「ネイバーフッド店(neighborhood stores)」の3つのセグメントに分け、通常店の5分1サイズとなるネイバーフッド店でボプスやボスを生かしたテストを行う。

メイシーズでは来年度中に4種類のネイバーフッド店のテスト出店を計画しており、すでに一部店舗で展開中のモバイルチェックアウトも小型店に導入されるとみらている。

シアトル郊外ベルビュー地区にあるメイシーズ・ベルビュースクエア店やラスベガスのメイシーズ・ファッションショー店など行っている「スキャン&ペイ(Scan & Pay)」は客がダウンロードしたメイシーズ・アプリで商品バーコードをスキャンし、決済するモバイルチェックアウトだ。

使い方はモバイルチェックアウトを導入しているメイシーズでメイシーズ・アプリを起動する。「ストアモード(Store Mode)」にある「スキャン&ペイ(Scan & Pay)」をタップし、商品バーコードをスキャンしてショッピングカートに入れる。

チェックアウトは事前に登録しておいたクレジットカードで決済を行い、モバイル・チェックアウト・カウンターでスタッフに決済の確認をしてもらう。スタッフが衣類についている防犯タグをはずし買い物バッグにいれることで買い物を終了する。

なおメイシーズでは3つのセグメント展開についての詳細を来年早々にも発表する。

 メイシーズが14日に発表した第3四半期(8月〜10月期)では売上高が2%増となる54.4億ドルだった。純利益は法人税引き下げや資産売却益で前年同期から2倍となる6,200万ドルとなった。メイシーズ店内で展開する提携業者からのコミッションを除く既存店・売上高前年同期比は3.1%の増加だった。コミッションを含めると3.3%の増加。

メイシーズではオフプライス業態のバックステージを第3四半期中、60ヶ所近くもオープンしており、メイシーズ店舗内に160ヶ所の展開となっている。

トップ画像:メイシーズのモバイル・チェックアウト・カウンター。スキャン&ペイのチェックアウトではスタッフに決済の確認をしてもらい、衣類についている防犯タグもはずしてもらう。  続きを読む
2018年11月16日

【ウォルマート】、Eコマースが43%の伸び!店アプリで客単価アップに新規客も増える?

181116グローサリーPU@ウォルマート
■ウォルマートが15日発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、Eコマースの伸びが国内の既存店ベースの成長を支えた。会員費等を含む総売上高は前年同期比1.4%増となる1,249.0億ドル。純利益は前年同期の17.1億ドルと前年同期から2.2%の減少となった。アマゾンなどEC企業との価格競争で粗利益が低下、ITへの投資、輸送コスト上昇等で利益を圧迫した。

 売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアなどウォルマートUSの売上高は806億ドルと前年同期比2.9%の増加だった。ウォルマートUSの既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は3.4%の増加となった。

これにより2014年8月〜10月期から17四半期連続で前年を上回った。内訳は客単価が2.2%増加し、客数も16四半期連続プラスとなる2.2%の増加となった。

Eコマースは売上高が前年同期比43%増となり、前期の同40%増から伸長した。Eコマースが再び伸びているのは、新たに提携したロード&テイラーの高級商品など取り扱い品目数が伸びていることに加えてカーブサイド・ピックアップのウォルマート・グローサリー・ピックアップ導入店やドアダッシュなどと提携した宅配サービスが増えたことが要因。

ウォルマートによるとウォルマート・グローサリー・ピックアップは2,100店で導入しており、宅配サービスは600店で展開中としている。

一方、サムズクラブは今年初め63店舗のスクラップを行ったものの、既存店ベース(ガソリン販売は除外)は6.2%の高い伸びとなった。客単価はタバコ販売を止めた事で3.0%の減少となったが、客数は6.2%と大幅増となった。サムズクラブの既存店ベースのプラスは11四半期連続となっている。ボピスとなるクラブピックアップを含むサムズクラブのECも32%の増加となった。

ウォルマート第3四半期(8月〜10月期)
総売上・前年同期比:1.4%増
純利益・前年同期比:2.2%減
既存店・売上高前年同期比:3.4%増(アメリカ国内)

ウォルマート店舗数(18年7月31日)
 アメリカ国内店舗数:5,358店
  スーパーセンター:3,565店
  ネイバーフッドマーケット:704店
  ディスカウントストア:393店
  小型店など:99店
  サムズクラブ:597店

 海外店:6,377店

 総店舗数:11,735店

トップ画像:ネットで注文した生鮮品等をお店の専用スペースでスタッフから受け取る「ウォルマート・グローサリー」。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォルマートの既存店ベースが17四半期連続で前年を上回っています。この成長を支えているのがEコマースなどを使ったシームレス・ショッピング。シームレス・ショッピングをサポートしているのが、使い勝手の良いストアアプリです。言い換えれば、顧客に店アプリをどんどん使わせることで売上を伸ばしています。ウォルマートのモバイル・アプリを使ってカーブサイド・ピックアップやデリバリーで買い物する既存客は点数を増やし、一方でEコマースには新規の客が増えているとウォルマートUSのCEOであるグレッグ・フォラン氏が分析しています。買いやすいアプリがあるから注文が増えるということです。例えばピックアップ・タワーを使った受け取りでは、メールで商品が店でピックアップできる通知があります。またウォルマート・アプリで店に行くとストアモード画面に変わり「注文品が来ています!(Your Oder's in!)」とでてきます。  続きを読む
2018年11月15日

【チックフィレ】、宅配サービスを1,100店展開!スーパーのデリもwhat以上にhowを学べ?

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■47州に約2,300店を展開するチキン・サンドウィッチ・チェーンのチックフィレは13日、1,100店以上の店舗からの宅配サービスを開始したことを発表した。チックフィレは1年以上前から料理宅配サービスを手掛けるドアダッシュと提携しデリバリーの実証実験を行っていた。

チックフィレの宅配サービスは、対象店舗から10分圏内で、ドアダッシュのアプリから注文を行う。11月20日まで5ドル以上の宅配注文でチキン・サンドウィッチが無料となるキャンペーンを行う。

チックフィレの宅配テストによると、病院や大学の近くにあるチックフィレの宅配売上が最も高い。このデータからイートインスペースを持たずドライブスルーもない、新プロトタイプストアをテスト展開を始めた。

「クラウドキッチン」もしくは「バーチャル・レストラン」と呼ばれている新プロトタイプではモバイルオーダーから注文を受け、デリバリーやキャリーアウト(テイクアウト)、ケータリングを行う。店内にあるレジカウンターでも注文は可能だが、決済はクレジットカードやデビットカード、チックフィレ・ワンの課金支払いなどキャッシュレス方式を採用している。一方、建坪160坪のうち75%となる120坪がキッチンが占めるという。出店場所はハイウェイにアクセスがよく、いくつかの病院や大学が近くにある立地を選んでいる。

 2年前から開始したモバイルオーダー「チックフィレ・ワン」では一部をアップデートしている。

チックフィレ・ワンからの注文は、メニューページから選んでいく方法と過去の履歴からピックするやり方の2種類ある。メニュー・ページには「乳製品(Dairy)」や「小麦(Wheat)」など、アレルギーフィルターが備わっていることも特徴だ。

メニューの選択では、お店で注文する以上にカスタマイズが可能となっている。メニューによって、アメリカンチーズをコルビージャックチーズなどに無料で変更でき、ピクルス(無料)やレタス(15セント)、トマト(15セント)などの追加トッピングも可能となる。

フライドポテトには、BBQソースやハニーマスタードなど6つのソースから最大3つ選べるようになっており、塩抜きも可能だ。コーラやアイスティー、レモネードの飲み物も「氷なし」「氷少なめ」「氷多め」まで細かく選択できるようになっている。メニューはカートに入れて決済するのだが、利用者が店に訪れたときに「到着しました(I'm here)」をタップすることで、決済され注文が店に通るようになっている。ピックアップはレジ横にあるピックアップ・コーナーで注文品を受け取ることになる。

通常のチックフィレではモバイルオーダーは「ツーゴー(Curry Out)」だが、お店によっては停めている車のところまで持ってきてくれる「カーブサイド(Curbside)」やテーブルまで持ってきてくれる「イートイン(Dine In)」も選択できるようになっている。

 今年、大幅にアップデートされたチックフィレ・ワンはリワードだ。これまでの円グラフに似た図形によるリワード訴求からポイント数に変換された。リワード商品は160ポイントで無料となるチョコレートクッキーから1,500ポイントで無料となるスパイシー・サウスウエスト・サラダなど様々だ。

また獲得ポイントに応じて「レギュラー会員(Chick-fil-A One)」「シルバー会員(Chick-fil-A One Silver)」「レッド会員(Chick-fil-A One Red)」と3種類のランクに分けている。1ドル毎にレギュラー会員は10ポイント、シルバー会員は11ポイント、レッド会員は12ポイントと、ランクが上がるごとにポイントが貯まるスピードが早くなるのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 02:10Comments(0)その他