2021年09月22日

【ドローン宅配】、もう3年目!ガールスカウトクッキーも空輸で「花の里」の元女将は?

210922ガールスカウトクッキー@ドローン00
■ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンがIT大手アルファベットの関連企業と提携し無人機(ドローン)宅配を開始して来月で2年が経過する。

ドローン宅配によるラスト・ワン・マイルで民間初の試みであり、空輸宅配の成功事例となった事例だ。

ドローンを使った宅配を今も行っているのは人口2.2万人のバージニア州クリスチャンズバーグ地区。

ウォルグリーンが2019年10月18日、ドローンを使いコリバー家にウォルグリーン・セレクトの「咳止め風邪パック(Cough/Cold Pack)」を届けた。これが全米で初の事例となったのだ。

その後もドローン宅配はウォルグリーン以外の地元のお店にも拡大し、ローカルのベーカリーショップやコーヒーショップからの宅配も開始。

 ドローンを使って昨年4月から宅配を開始したのはローカル・ベーカリーショップの「モッキンバードカフェ&ベーカリー(Mockingbird Cafe & Bakery)」だ。

モッキンバードカフェでは注文単価が通常時の倍近くになり、人気のクロワッサンやマフィン、アーモンド・マカロンが文字通り飛ぶように売れていた。

同店のオーナーのドナ・スピークスさんはドローン宅配で大盛況となり「超素晴らしいボーナス」と語った。

コロナ禍による外出禁止令によりモッキンバードカフェのあるクリスチャンズバーグ・ダウンタウンに人がいなくなり、4人の従業員を解雇しメニューを半分に縮小したという。

ドローン宅配を開始後、パートタイムとして娘に入ってもらってケーキなどを焼いているのだ。ドローン宅配を始めたことでフル生産モードに戻ったのだ。

 同じくドローン宅配を始めたコーヒーショップ「ブラフ・コーヒー(Brugh Coffee)」でも、人気のコールドブリューコーヒーが通常時の店売りの倍になった。ローカルショップにとってドローン宅配が思いがけずライフラインになっている。

ドローン宅配により、注文やお持ち帰りでお客が店に入ってきたり、接触する機会はなくなる。利用者にとってもドローン宅配はありがたい。

外出による感染リスクにさらされずに済むだけでなく、無人宅配なので配達員が運んだり直接の手渡しもなく安心なのだ。また宅配手数料が今も無料となっているのも注文が絶えない要因だ。

飲食店以外でも、子どもたちのために図書館から絵本等を宅配するサービスも開始した。

 今年4月には地元のガールスカウトがクッキー販売でドローンを利用した。

ガールスカウトでは資金集めに毎年1月〜4月までクッキーを販売しているのだが、コロナの影響でスーパー等で行っている販売が制限され50%にまで落ち込んでいた。そこでクリスチャンズバーグのガールスカウトはモバイルオーダーの注文にドローン宅配を始めたのだ。

 ウイングのドローン宅配では6マイル(約9.6キロメートル)の範囲を往復可能となっており、時速は最大70マイル(約112キロメートル)。運搬可能重量は3ポンド(約1.5キログラム)までだ。

ドローン宅配の利用はウィング専用アプリから注文することになる。

利用者から注文を受け取ると、近くサービスセンターからドローンが離陸する。送りて側が指定したゾーンの上空23フィート(約7メートル)でホバリング中、ドローンが降ろしたケーブルに取っ手のついた注文品を入れる専用パッケージをスタッフが引っ掛ける。

ドローンはケーブルを引き上げ、機体の下に注文品を収納する。その後は150フィート(45メートル)まで上昇し、時速65マイル(時速100キロメートル)で利用者宅まで届けるのだ。

利用者宅ではバックヤード(裏庭)もしくはフロントパスウェイ(玄関前の通路脇)の上空に留まりながら、ケーブルを地面まで降ろして注文品を届ける。

ドローン宅配では注文から注文品が届くまで数分間となっているのだ。コロナ禍で多くの店が影響をうける中、ドローン宅配であらたな機会が広がっている。

 バージニア工科大学がクリスチャンズバーグの住民に昨年秋実施した調査によると、ドローン宅配を87%が好意的に見ていることがわかっている。すでに利用した人を含めて9割となる89%の住民がドローン宅配を使ってみたいとも回答しているのだ。

時期や場所など明かしていないがウィングでは近日中、ドローン宅配の他地域での拡大を発表するとしている。

 ウィングは8月、オーストラリアのローガンシティ等で行っているドローン宅配を含めて宅配実績が10万件に上ったことを発表した。

大学キャンパスで拡大するロボット出前と同じようにドローン宅配もコロナを追い風に拡大しそうだ。

トップ画像:バージニア州クリスチャンズバーグ地区では2019年10月からドローン宅配を行っている。今年4月にはガールスカウトクッキーもドローンを使って宅配を行ったのだ。


ガールスカウトでは資金集めに毎年1月〜4月までクッキーを販売しているのだが、コロナの影響でスーパー等で行っている販売が制限され50%にまで落ち込んでいた。そこでクリスチャンズバーグのガールスカウトはモバイルオーダーの注文にドローン宅配を始めたのだ。  続きを読む
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2021年09月21日

【クーラースクリーン】、700店に拡大!ガッキーから「おつかれ生です」と癒やされたら?

210921クーラースクリーン
■デジタルディスプレイ搭載のリーチインクーラー「クーラー・スクリーン(Cooler Screens)」が30都市にある700店舗に拡大している。

スタートアップのクーラー・スクリーンが15日、1万枚以上のパネルを700ヶ所の店舗に設置したと発表したのだ。

クーラー・スクリーンは飲み物やアイスクリームなど冷蔵・冷凍した状態のまま商品を陳列することができるリーチインショーケースのガラス扉部分をデジタルディスプレイにしたもの。

リーチインクーラーに置かれているミネラルウォーターやビール、アイスクリーム、冷凍食品などの商品をデジタル表示する。

デジタルスクリーンでは商品の並びを入れ替えることができ、コマーシャル等のイメージ動画や価格もリアルタイムで変更可能だ。

 デジタルスクリーンを搭載したリーチインは2017年にシカゴで創業したクーラースクリーンが開発。

クーラースクリーンの共同創業者にはドラッグストアチェーン大手ウォルグリーンのCEOだったグレゴリー・ワッソン氏も名を連ねている。

ウォルグリーンでは2019年初頭からシカゴやシアトル郊外の6店舗でクーラースクリーンのテストを開始。利用者から好評だったことからシカゴ市内の50店舗にクーラー・スクリーンを導入した。

飲料水の売上でも導入店と非導入店では50〜100%の売上が異なっていることもあり、ウォルグリーンに追加・導入する予定だった。

だが昨年のパンデミックの影響でクーラースクリーンの生産が遅れ、実際には100ヶ所程度の導入となっていた。

一方で、今年1月にジャイアント・イーグルの傘下でペンシルベニア州ピッツバーグを中心に展開するコンビニエンスストア「ゲットゴー・カフェ&マーケット(GetGo Cafe + Market)」が一部の店舗で導入。

広告ビジネスサイトのアドウィーク(Adweek)によると、コンビニエンスストア以外ではチェーンストア最大手のウォルマートやスーパーマーケットチェーン最大手のクローガーが契約している。

さらにウォルグリーンと競合するドラッグストアチェーンのCVSも店舗内にクーラースクリーンを導入する計画なのだ。

クーラー・スクリーンでは急ピッチで設置店を拡大していることで7,700万人の目に触れていると報じている。

 スマート・リーチインとも言えるクーラー・スクリーンにはカメラやセンサーも内蔵したIoT仕様となっているのも特徴だ。

顔認識システムから誰がどの商品を見て、何に手を伸ばしたが分析できるようになっているのだ。顔認証のAI分析から顧客の性別や年齢が判断でき広告などのマーケティングに生かせるという。

例えば飲料メーカーが若い女性向けにテレビコマーシャルなどのキャンペーンを行ったとき、宣伝活動の効果の有無を確認できるのだ。

デジタルスクリーンの表示で、コカ・コーラ社のスプライトをペプシコ社のマウンテンデューを並べることで売上の違いを調べることも可能となる。

また年配の女性は他の曜日に比べて特定の曜日の夜にアイスクリームを購入する傾向が多くなるなども分かるのだ。

さらにアイリス(眼の虹彩)トラッキングでリーチインの扉を開いたあとの顧客の目の動きも分析可能となる。

視線をトラッキングすることで、特定の商品でユーザーの視線がとまる「アイキャッチング」となる商品の多寡からキャンペーン効果もわかるのだ。

クーラー・スクリーンはデジタル広告業界で「広告の新ラストマイル(the new last mile of advertising)」とも呼ばれている。スマートフォンやタブレット、パソコン等を日常的に使わないどころかテレビも見ない、いわゆる「オフライン・ショッパー(offline shoppers)」が一定数いることで、デジタル広告は彼らにリーチできない歴史的な課題を抱えている。

店頭にあるクーラー・スクリーンならオフライン・ショッパーもデジタル広告に触れ、この課題が解決できるのだ。

 クーラースクリーンには世界最大の食品・飲料メーカーのネスレやコナグラ・フーズ、ミラークアーズなど100社以上がパートナーシップを結んでいる。

クーラースクリーンは昨年10月、シリーズCラウンドで8,000万ドル(約83億円)以上を調達したことを発表し、累計では1億ドル(約103億円)以上の調達となっているのだ。

 クーラースクリーンは今年末までに2,500ヶ所に設置を計画しており、様々なチェーンストアで見かけることになりそうだ。

トップ画像:ウォルグリーンに設置されているクーラー・スクリーン。デジタルディスプレイで遠くからでも注意をひく。一方で問題点も指摘されている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。クーラースクリーンについて否定的な動画がTikTokにアップされました。ユーチューバーのガス・ジョンソン氏がウォルグリーンのクーラースクリーンをバックに「中を覗き込めたガラスのドアの代りにスクリーンを設置するのを良いアイディアだとしていますが、コレ、必要ですか?」と問いているのです。意味のないアップグレードだとするインフルエンサーの不満に「ウォルグリーンはスタッフに時給15ドルを払わないのに、高いお金をだしてHDスクリーンを設置している」との同意する声や「(中を確認するためドアの開け閉めが減ることで)冷凍・冷蔵の電力で節約している」等とする環境配慮、さらに「値引きラベルや価格ラベルをいちいち変更せずボタン一発でできる」などと多くの賛否が巻き起こっています。クーラースクリーンはまだ初期の段階にあるため、その良さを活かしきれていないから賛否が起こっているのだと思います。中にある飲料品などをHDスクリーンで単に映しているだけではないのですね。  続きを読む
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2021年09月20日

【出前ロボット】、ロサンゼルス国際空港ではマックのダブチをアシスタント型が運ぶ!?

210920ジータ@ロサンゼルス国際空港00

■サンドイッチやコーヒー等を運搬する出前ロボットが大学キャンパス内で増えているが、フード・デリバリー・ロボットを導入する空港も増えつつある。

アメリカ西海岸の主要な玄関口となっているロサンゼルス国際空港で今月からフード・デリバリー・ロボットが稼働し始めたのだ。

旅行客の時間を節約し空港内レストランの行列を緩和、人同士の接触機会を減らす。

フィラデルフィア国際空港でも今年2月から始まっているのは、お客から受けた注文を空港内の指定の場所に配達スタッフが徒歩で運ぶオプションにアシスタント型ロボットを導入したもの。

ここで使われるロボットは、ボストンにあるスタートアップのピアッジオ・ファスト・フォワード(Piaggio Fast Foward)が開発した二輪ロボットの「ジータ(Gita)」だ。

ジータは最大40ポンド(約18キログラム)までの注文品を運ぶことができる、四角いクーラーボックスに似たロボット。

1回の充電で20マイル(約32キロメートル)稼働でき、最大で時速6マイル(時速10キロメートル)で走行する。

ジータにはカメラとセンサーを内蔵しており、光センサーとブルーツースを利用してスタッフについてまわることができる。

キャンパス内で働く独立型の出前ロボットとは異なりジータは自立走行はできず、配達スタッフに先導されて走行するだけとなる。

ただジータの上部にある蓋を開けてお客自身が注文品を取り出すこともでき、スタッフと全く接触せずに注文品を受け取れることも可能となっている。

ジータを利用した注文は専用アプリなどを介して注文する。手数料は2.99ドル。

なおロサンゼルス国際空港ではジータを「ナムナム(NomNom)」と呼んでいる。いまのところロサンゼルス空港では数台のみの稼働となっており、評判が良ければ台数も増やしていく。

直近ではシアトル国際空港にもジータが稼働を開始しており、ミネアポリス・セントポール国際空港やサンディエゴ国際空港、ジョンFケネディ国際空港などテスト展開を含めれば7つの空港で導入されているという。

 大学キャンパス内の出前ロボット市場は成長段階に差し掛かっている。ロシアのIT企業大手のヤンデックス(Yandex)とアメリカのフードデリバリー大手のグラブハブ(GrubHub)は先月19日、オハイオ州立大学で自動運転ロボットによる配達を行うことを発表した。

ヤンデックスの自動運転ロボット「ローバー(Rover)」は、学部生・大学院生合わせて60,000人を超える、全米最大規模の大学キャンパスで出前サービスを行っているのだ。

キャンパス内のロボット出前で先行するスターシップ・テクノロジー(Starship Technologies)も23日から運用が開始となるネバダ大学リノ校 (University of Nevada, Reno)の他、イリノイ大学(University of Illinois Chicago)にケンタッキー大学(University of Kentucky)、エンブリーリドル航空大学(Embry?Riddle Aeronautical University)のそれぞれのキャンパス内でもロボットによる出前を開始。

自動走行ロボットを使った注文件数が累計で100万回を今年1月に突破したスターシップは2019年1月、バージニア州フェアファックスにあるジョージ・メイソン大学(George Mason University)からキャンパス内の出前サービスを開始した。

現在までにパデュー大学 (Purdue University)やカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学アーバイン校(University of California Irvine)などマンモス校や有名大学キャンパス内での運用実績を誇っている。

ロボット開発のスタートアップのキウイボット(Kiwibot)も8月初めからニューメキシコ州立大学(New Mexico State University)で運用を開始した。

キウイボットはニューメキシコ州立大学の30台に加え、ロサンゼルス国際空港近くにあるロヨラ・メリーマウント大学(Loyola Marymount University)に10台、ワシントン州のゴンザーガ大学(Gonzaga University)でも10台の出前ロボットを配置。

キウイボットのオンデマンド・デリバリーはカリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley)やデンバー大学(University of Denver)のキャンパスの他、ロサンゼルス近郊サンタモニカ地区でも実績を積んでいる。

 キャンパス内や空港内、観光地に出前ロボットが拡大することで、日本からアメリカに久々にやってくる人はロボットの多さに驚くかもしれない。

トップ画像:ジータは最大40ポンド(約18キログラム)までの注文品を運ぶことができる、四角いクーラーボックスに似たロボットだ。1回の充電で20マイル(約32キロメートル)稼働でき、最大で時速6マイル(時速10キロメートル)で走行する。ジータにはカメラとセンサーを内蔵しており、光センサーとブルーツースを利用してスタッフについてまわることができる。キャンパス内で働く独立型の出前ロボットとは異なりジータは自立走行はできず、配達スタッフに先導されて走行するだけとなる。


ロサンゼルス国際空港ではジータを「ナムナム(NomNom)」と呼んでいる。ナムナムは配達スタッフの忠実なアシスタントに見え、親近感をもって旅行客に受け入れられているようだ。  続きを読む
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2021年09月19日

【ウォルマート】、サブスクのプラス会員数が1年で3,200万人!成長加速は処方箋割引?

210919ウォルマート・ファーマシー00
■ドイツ銀行は14日、ウォルマートのサブスクリプション・サービス「ウォルマート・プラス(Walmart +)」の会員数が3,200万人のぼるとの予想を発表した。

1年前から始まった年間98ドル(月額12.95ドル)となるウォルマート・プラスは、アマゾン・プライムに対抗する有料のメンバーシップ・プログラム。

スーパーセンターにある食品や日用品などを対象に無制限で無料で当日宅配を受けられる他、ガソリン割引や店内での買い物時で利用者が商品バーコードを専用アプリでスキャンしながら決済を終える「スキャン&ゴー(Scan & Go)」も特典となっている。

ドイツ銀行の調査によるとウォルマート・プラスは遅い成長が加速していく転換点を迎えている。

6月と7月の調査対象では25%がプラス会員に加入しており、その前の月が19%だったことからプラス会員になる人が増えていると予測しているのだ。

一方で競合サブスクリプションとなるアマゾン・プライムは57%となっている。

両サブスクは多くの部分で被っており、年会費98ドル(月額12.95ドル)のウォルマート・プラス会員の86%は、年会費119ドル(月額12.99ドル)のアマゾン・プライムに加入している。

会員属性も似通っておりウォルマート・プラス会員の61%は年収5万ドル(約550万円)以上で、アマゾン・プライムはそれが63%となる。

ウォルマート・プラス会員の33%は年収が10万ドル(約1,100万円)以上に達しており、アマゾン・プライムも28%が同じく高所得者レベルとなっているのだ。

 昨年9月にローンチしたウォルマート・プラスは3ヶ月後には配送無料の条件にしていた購入額35ドル以上を撤廃した。

今年6月には処方薬の割引特典を提供すると発表。ウォルマートの薬局で処方薬を購入すると一部の処方薬が無料となるほか、その他数千種類の処方薬が最大85%引き、平均65%引きで購入できるのだ。

ドイツ銀行の調査ではウォルマート・プラスの加入者が6月以降で伸びていることで処方箋のディスカウント特典が奏功しているのだ。

つまり生活習慣病やアレルギー、精神疾患などで日常的に処方薬を服用している人にとっては、ウォルマート・プラスの処方薬割引は大きなメリットとなり広くアピールしていることになる。

 テック業界ニュースサイトのリコード(Recode)が入手した内部資料によると、ウォルマートの役員はパブリクスやターゲット、アルバートソンズ、さらにはインスタカートに対して相当な焦りを感じていることを明らかにしていた。

100ページに及ぶ市場分析はコンペ前に行った2月の説明会でウォルマートが広告代理店各社に配布した資料。

資料にあるスライドには「成長の原動力であった食品で、我々のシェアが急速に失われている」とあり、その横にはパブリクスやアルバートソンズ、ターゲットなどの競合企業のロゴが並び、競合店が伸長しながらウォルマートが縮小している統計も記載されていた。

食品についての別のスライドには「ウォルマートは(他社を)リードしておらず、品質価値をプラスしなければならない」と掲載していたのだ。またウォルマート・プラスについても、更新率は上向いているものの改善の余地がまだあると指摘されていた。

 調査会社コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(Consumer Intelligence Research Partners:CIRP)によるとアマゾン・プライム会員数は1.42億人と見ており、ウォルマートがサブスク会員数でアマゾンを脅かす存在になるのはまだ時間がかかると見ている。

ただし、サブスク料金の安さや今後増えると予想されるサブスク特典によって、アマゾンはうかうかしていられないのだ。

4,700店以上あるリアル店舗を生かした店舗網で、スピード宅配の対象地域の拡大もアマゾンにとっては脅威となる。

ウォルマートは1月、ロボット物流のマイクロ・フルフィルメントセンター(Micro-Fulfillment Center:MFC)を本格的に拡大していくことを発表した。

 顧客体験の向上によって、小売業界のサブスク勢力図も大きく変化することになりそうだ。

トップ画像:ウォルマート・ファーマシー。ウォルマートは6月、ウォルマート・プラスで処方薬の割引特典を提供すると発表。プラス会員がウォルマートの薬局で処方薬を購入すると一部の処方薬が無料となるほか、その他数千種類の処方薬が最大85%引き、平均65%引きで購入できるのだ。これが奏功し、プラス会員数が急増した?  続きを読む
2021年09月18日

【ネットスーパー】、コロナ感染の再拡大で再び利用増!もアマゾン・フレッシュに課題?

210918アマゾン・フレッシュ
■アメリカでの新型コロナウイルス感染症による死者が国民の500人に1人に達した。ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、9月14日時点の米国での新型コロナによる死者は663.913人。

アメリカの人口は国勢調査局の2020年4月時点の数値で3億3,140万人となっており、米国の総人口でみると500人に1人の割合で新型コロナによって死亡した計算になる。

ワシントン・ポストの集計によると85歳以上のアメリカ人では35人に1人が亡くなっている。また人種別では先住民系が一番高く、ヒスパニック系、黒人、白人の順で死亡する割合が高くなっているという。

新型コロナウイルスのデルタ変異株が猛威を振るう中、ニューヨーク・タイムズ紙が集計したデータでも、1週間平均の1日当たりの新規感染者数が9月以降、15万人前後で推移しているのだ。

1週間平均の1日あたりの死亡者数も9月に入って1,000人以上となり、直近の16日には2,000人弱にまで増えている。新規感染者数・死亡者数ともに今年1月、2月の時点に再び近づきつつあるのだ。

8月から再び急拡大しだしたコロナ感染によりネットスーパーの利用も増加している。

 調査会社ブリック・ミーツ・クリック(Brick Meets Click)が14日に発表した推計によると8月のネットスーパーを含む食品ECの売上高は86億ドル(約9,460億円)となり67億ドル(約7,370億円)となった7月に比べて28.4%も増加した。

82億ドル(約9,020億円)だった前年同月と比べると約5%の増加となる。ブ

リック・ミーツ・クリックが8月29日、30日にかけて成人1,806人を対象にした調査によるとカーブサイド・ピックアップやボピス、宅配サービスのネットスーパー売上高は8月、66億ドル(約7,260億円)だった。

前月の53億ドル(約5,830億円)から24.5%の増加となり、前年同月比では15.8%の増加だ。

またフェデックスやUPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)にUSPS(郵便公社)などの食品配達では20億ドル(約2,200億円)となり、14億ドル(約1,540億円)となった7月から42.9%の増加。一方で前年同月比では20%の減少だった。

長期的にみてスーパーから生鮮食品を注文できるネットスーパーでの利用が増えているのだ。

ブリック・ミーツ・クリックによると1年前に比べてネットスーパーは買い物頻度と客単価は落ちているという。つまりネットスーパーの売上高を8月、押し上げたのは新規ユーザーが増えてということなのだ。

ネットスーパーの内訳もカーブサイド・ピックアップは前年から50%近くも上昇した。宅配サービスも30%近くの増加だ。

 コロナ感染の再拡大で再びネットスーパーも拡大しているということになる。しかし課題もある。食品スーパーの売り場でピッカーが倉庫のようにピッキングすると売り物によっては欠品などが生じるのだ。

ネット通販最大手のアマゾンは、同社が開発した食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」1号店を一般に公開して17日で1年経過した。

現時点でアマゾン・フレッシュは18店舗まで増えている。アマゾン・フレッシュはネットスーパーに注力しているものの、野菜や果物など青果売り場では常に品薄状態となっている。

ネットスーパーの急増でピッカーが朝からピッキングするため、商品によってはソールドアウト状態なのだ。そのため店に来る客にとっては、買いにくい食品スーパーなのだ。

アマゾン・フレッシュは今も欠品に悩まされているのは直近で視察していても明らかだ。

 ネットスーパーは定着しているが、アマゾンのネットスーパー展開では課題が持ち越されたままの状態だ。

トップ画像:アマゾン・フレッシュの青果売り場。歯抜けのように欠品が目立ってしまっている。  続きを読む
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2021年09月17日

【ウォルマート】、同社初は3都市で行う自動運転車による宅配テストのプロジェクト!?

210917アルゴAI@ウォルマート00
■チェーンストア最大手のウォルマートは15日、自動運転車による宅配サービスのテストを3都市で開始することを発表した。

自動運転車による宅配サービスのテストは珍しくないが、一度に3ヶ所の地域で同様のテストを行うのは大手チェーンストアでは初となる。

ウォルマートと提携するのは2018年から自動運転車のテストで協力している自動車大手フォード・モーター、そして自動運転技術開発のスタートアップの「アルゴAI(Argo AI)」だ。

自動運転技術を搭載したハイブリッド車「エスケープ」を使って3社が年内にテストを行うのはテキサス州オースチン、フロリダ州マイアミ、ワシントンDCとなる。

テスト内容の詳細は明かされていないが、ウォルマートのネットスーパー展開でラスト・ワン・マイルに自動運転車を使い、配送ルートの効率化や人件費の抑制につなげるのが目的となりそうだ。

またアルゴAIの戦略担当バイスプレジデントであるシンシア・クォン氏がインタビューで語ったところによると、人口密度の高い3都市で宅配テストを実施することで、他社の試験プログラムと差別化できるとしている。

このテストで利用者は通常通りにウォルマート・アプリを介してネット注文する。生鮮品等の注文品をエスケープのトランクに積み、利用者宅まで運ぶ。到着通知を受けた利用者が、利用者宅前に停まった車のトランクから注文品を取り出すことになる。

なおウォルマートでは自動運転車によるテストを複数のプロジェクトですでに行っている。

ウォルマートは3年前、アリゾナ州フェニックスでアルファベット傘下の「ウェイモ(Waymo)」と提携した送迎サービスのテストを開始することを発表。

当時、顧客はネット注文した商品を自宅に迎えに来るウェイモの自動運転車に乗ってウォルマートに取りに行くとしていた。ウェイモは今年、サンフランシスコ市内の一部地域でロボタクシーのテストを開始している。

2年前にはスタートアップ企業「ユーデルブ(Udelv)」と提携し、自動運転バン「ニュートン(Newton)」による配達サービスの実証実験をアリゾナ州サプライズ地区で実施。

同じくスタートアップ企業「ニューロ(Nuro)」と提携した自動運転車のR2を使ってテストをテキサス州ヒューストンでおこなっている。

ニューロはドライバーレスの実証実験の認可をカリフォルニア州、アリゾナ州、テキサス州の各当局から取得。商業用宅配での展開が可能となったことで利用者に宅配手数料を請求できるという。

ウォルマートは今年、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の傘下「クルーズ(Cruise)」と提携した自動運転車両による配達のテストも行うと報じられた。

ラスト・ワン・マイル以外ではBtoBのミドルマイル物流でも自動運転車を応用し、自動運転車開発の「ガティック(Gatik)」と提携した中距離の無人輸送も実験中だ。

このテストではフォード・トランジット350HDをマルチ温度管理のトラックに改造し、スーパーセンターからピックアップ拠点の約20マイル(32キロメートル)輸送を行っている。

将来的には自動運転トラックが複数のピックアップ拠点を巡回しながら注文品を届けるのだ。

ネットスーパーの空輸展開にもウォルマートは積極的であり、ドローンによる複数のプロジェクトが進行中となっている。

空輸宅配ではスタートアップの「フライトレックス(Flytrex)」や「ドローンアップ(DroneUp)」と提携しており、ヘリコプター型とは異なるモーターグライダーに似た小型飛行機になるテストも「ジップライン(Zipline)」と提携して行っている。

 ウォルマートは今年2月、今年度(2022年)の設備投資額に140億ドル(約1.5兆円)近くを投じる方針を示した。

ウォルマートはこれまでにないほどサプライチェーンや自動化などEコマース等へ投資し、国内にある4,700店以上の店舗網を生かしたシームレスなオムニチャネル化を実現すると宣言したのだ。

ウォルマートの設備投資額は2021年1月期で103.0億ドルだった。そこから40%も設備投資を増やしながらラスト・ワン・マイルなどの開発に充てることになる。  続きを読む
2021年09月16日

【クローガー】、最短30分の超速宅配をローンチ!CFCにハブ&スポーク方式と矛盾も?

210916インスタカート@クローガー・デリバリー・ナウ
■35州に2,700店以上の食品スーパーを展開するスーパーマーケット最大手チェーンのクローガーは14日、注文から最短30分で宅配するスピード宅配を開始することを発表した。

生鮮品などを注文から10〜15分で超速で宅配するスタートアップがニューヨーク等を中心に拡大しているが、大手食品スーパーがこの動きを牽制する。

「クローガー・デリバリー・ナウ(Kroger Delivery NOW)」はオンデマンド買い物代行&宅配サービスのインスタカートと提携したサービス。

生鮮品など2.5万アイテムを対象に、クローガーや傘下のスーパーなどからスピード宅配する。

その利便性から「バーチャル・コンビニエンスストア」とも呼んでいるスピード宅配はクローガーのホームページやインスタカートの「コンビニエンス・ハブ(Convenience Hub)を介して注文することになる。

主要都市に住む利用者なら1年365日、24時間対応で宅配されるという。

なおクローガーを介した注文手数料は明らかにされていないが、インスタカートのサブスクリプション「インスタカート・エクスプレス(Instacart Express)」会員なら10ドル以上の買い物で無料となっている。

インスタカートでは今年5月、クローガーやセーフウェイ、スプラウツ・ファーマーズ・マーケットの一部食品スーパーからスピード宅配サービス「プライオリティ・デリバリー(Priority Delivery)」を開始した。

注文から最短30分で宅配されるプライオリティ・デリバリーは5月のローンチ時から150%以上も成長しており、対象地域では20%近くがスピード宅配を選択されているのだ。

ニューヨーク市では電動アシスト自転車を使って食品を15分以内に配達する「フリッジ・ノー・モア(Fridge No More)」やドイツ資本で食品や日用品を10分で配達する「ゴリラス(Gorillas)」が拡大中だ。

他にもウルトラファスト宅配の「ゴーパフ(GoPuff)」や「ゲッター(Getir)」が資金調達を進めながら国内の配達所の展開を模索している。

クローガーやインスタカートはネットスーパーでも数年もしないうちに超速スピードの宅配市場が急成長すると見ているのだ。

クローガーにはまた別の目標もある。ネットスーパー展開を数年で現在から2倍の規模に拡大することを目指しているのだ。

クローガーでは昨年、コロナ禍によるステイホームの影響でネットスーパーを含むEコマース売上高が100億ドル(約1.1兆円)以上に上った。

対象世帯数が最大5,000万世帯となるクローガー・デリバリー・ナウを拡大していくことで、2023年末までにデジタル売上高を200億ドルと据えているのだ。

 一方でクローガーのネットスーパー物流展開では、超速宅配とは矛盾もしている。

クローガーはネットスーパー専用倉庫「カスタマー・フルフィルメントセンター(Customer Fulfillment Center:CFC)」を拡大中だ。

イギリスのネットスーパー最大手のオカド(Ocado)と提携した建設したロボット物流はオハイオ州モンロー地区とフロリダ州グローブランド地区ですでに稼働している。

クローガーのCFCは他にもジョージア州フォレストパークの37.5万平方フィート(1.05万坪)CFC、テキサス州ダラスの35万平方フィート(9,800坪)CFC、ウィスコンシン州プレザント・プレイリーの35万平方フィート(9,800坪)CFCを建設中だ。

クローガーは昨年1月、6ヶ所目となるメリーランド州フレデリックの35万平方フィート(9,800坪)CFCを発表。

ミシガン州ラムルスに最小となる13.5万平方フィート(3,780坪)CFC建設を明かしている。

今年1月にはアリゾナ州フェニックスに20万平方フィート(5,600坪)CFCを建てることを発表した。

これらとは別に2022年〜2023年にも最大6ヶ所のCFCを着工し、オープンするとしている。

巨大CFCは生鮮品から日用品まで数万品目の在庫を保管・処理する能力を持ち、最新の人工知能(AI)やロボティクスの技術を活用しながら24時間稼働するのだ。

50アイテムを最短で3分でピッキングするロボットが最大1,000台以上が稼働することになる。また配送準備を完了するまでに掛かる時間は5分程度となっている。

例えばフロリダ州のネットスーパーでは、車輪やプロペラなどの中心部となるハブ(hub)と、車輪の中心軸と輪を繋ぐ棒のスポーク(spoke)から命名された「ハブ&スポーク方式」での宅配展開となる。

グローブランドCFCがハブとなり、南西70マイル(約110キロメートル)のタンパ地区にスポークとなる受け取り専用拠点を設けながら、グローブランドCFCから配達することになる。

またジャクソンビル地区でも、既存店のハリスティーターとは別にピックアップ専用拠点を設けてスポーク化するという。

モンローCFCはオハイオ州にケンタッキー州やインディアナ州のネットスーパー注文まで対応している。

つまり売り場でピッキングして宅配することに比べCFCでは欠品はないものの、ハブ&スポーク方式によって注文から宅配までのスピードがどうしても遅くなるのだ。

 クローガーがスピード宅配を行うことでCFCとは別にスーパーに小型の物流施設を併設(もしくは売り場に内包)するMFC展開も示唆されることになる。

クローガーはネットスーパー物流もハイブリッドにしていく可能性があるのだ。  続きを読む
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2021年09月15日

【アマゾン】、手のひらでフェスへ!グッズ販売も生体認証で転売目的の買い占めを抑制?

210915アマゾン・ワン@フェス入場
■ネット通販最大手のアマゾンは14日、非接触の生体認証「アマゾン・ワン(Amazon One)」をコンサート会場のデジタルチケットのオプションとして導入したことを発表した。

入場の際に提示する、スマートフォン・アプリのQRコードの代りに手のひら認証が用いられることになる。

アマゾンはオンラインチケット販売プラットフォームのAXS(AXS)と提携してアマゾン・ワンをコロラド州デンバーにある「レッドロック野外劇場(Red Rocks Amphitheatre)」の認証デバイスに搭載した。

手のひら認証・決済はアマゾンのレビューで星4つ以上を獲得した商品を中心に扱う「アマゾン4スター(Amazon 4-star)」、書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」などアマゾン傘下のリアル店舗で利用されており、社外では初の導入となる。

アマゾンのリアル店舗では支払い時にクレジットカードなどを出す必要なく手のひらで決済ができるのだ。

ライブコンサートや音楽フェス、スポーツ観戦などの入場際に用いられるアマゾン・ワンは、事前に利用者の手のひらを登録しておく必要がある。

AXSのモバイルIDと紐付けておくことで、レッドロック野外劇場に入るときスマートフォンやチケットを取り出すことなく、端末に手のひらをかざすだけで身元認証ができることになる。

AXSと提携していることでアマゾン・ワンは、ロサンゼルスのステイプルズ・センターやラスベガスのT-モバイル・アリーナにも導入されると見込まれている。

コンタクトフリーでストレスフリーなバイオメトリクス認証がライブコンサートや音楽フェス、スポーツなどで幅広く導入されることになるのだ。

 アマゾン・ワンは現在までにアマゾン4スターやアマゾン・ブックス、ホールフーズ・マーケットなど58ヶ所に導入されている。

今年6月にシアトル郊外ベルビュー地区ファクトリアにオープンした食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」にもアマゾン・ワンが使われている。

アマゾンゴーやアマゾン・フレッシュ・ファクトリア店では手のひらをゲートにあるデバイスにかざすとゲートが開き買い物ができ、有人レジを通らずに決済可能となっている。

ロサンゼルス郊外に近日中にオープンとなるアマゾン・フレッシュ・セリトス店とラハブラ店にもアマゾン・ワンにレジなし技術の「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」を導入した店舗になる。

また来年にはワシントンDCグローバー・パーク地区とロサンゼルス郊外シャーマン・オークス地区にアマゾン・ワンとジャスト・ウォークアウトを導入したホールフーズもオープン予定だ。

 一方でアマゾンはアマゾン・ワンの利用を介して顧客情報を不当に入手することも懸念されている。

超党派からなる上院議員3名が先月、アマゾンCEOのアンディ・ジャシー氏に質問状を送ったことが明らかになったのだ。

IT大手による生体認証決済システムでプライバシーが守られ、健全な競争が保たれるのかについて連邦議会議員が懸念を表明した。

8月12日に送られた書簡には「拡大途上にあるアマゾン・ワンは、利用者のプライバシーや生体データの使われ方で、重大な疑義を投げかけている」とし「もう一つ憂慮すべきは(顧客の生体認証を扱うことで)様々なマーケットでアマゾンの競争上の優位性を盤石にし競合を圧倒することだ」と記されている。

質問状ではアマゾンにアマゾン・ワンの利用者数の詳細に生体情報の入手やそのセキュリティ慣行などの開示を求めている他、手のひら認証を顔認識や声紋認証にも紐付けるかについても問うている。アマゾンはいまのところ、これらの質問には応じていない。

 アマゾンの技術がコンサートホールやライブ会場で導入されれば、手のひら認証でライブ・フェス会場に入場し、レジなし売店で飲み物を買え、アーティストグッズも手のひらで購入できるようになるかもしれない。  続きを読む
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2021年09月14日

【ネットスーパー】、新鮮さを2倍返金保証!オムニチャネル客は生涯価値が最大化する?

219814カーブサイド・ピックアップ@ストップ&ショップ
■アメリカ小売業界を語る上で返品制度は不可欠となる商習慣だ。返品制度は「100%満足度保証(100% Satisfaction Gurantee)」と言われ、商品が気に入らなければ100%返金するという制度だ。

100%満足度保証を謳っているチェーンストアや多くのお店では、購入した商品について返品期間内であれば、理由を問わず、使用済みでも、消耗していても返品・返金に応じてくれる。

日本にあまり馴染みのない100%満足度保証は、国や地方自治が命令して行っていることではなく各企業が独自で行っている。

こういった「無条件返品」は100年以上の歴史があり、返品コストは利益に盛り込んでいる。全米小売業協会(NRF)が2017年に発表したデータによると返品率は11%に達した。

返品率が8%だった2015年の調査から3ポイントもアップしていた。また2017年の年末商戦の返品率は13%にも上るとの試算が出されていた。

Eコマースの隆盛により年々、返品率は上がっているものの小売業界にとってはいわば必須になっている。

なぜなら顧客の生涯価値を最大化できるからだ。

顧客の生涯価値とは、一人の消費者が生涯を通じて、顧客となったお店で買い物をしてくれる総計金額。

気に入らない商品があって返金しても顧客の生涯価値からすればわずかな金額でしかない。逆にわずかな金額さえ返金を惜しんでしまったら、莫大になる生涯価値を失うことになるのだ。

顧客の生涯価値を最大化できるために100%満足度保証がある。

100%満足度保証を過去に200%満足度保証にする企業があった。購入したモノが気に入らなければ2倍にして返金するという戦略的なキャンペーンだ。

チェーンストア最大手のウォルマートは生鮮品を扱うスーパーセンターを積極的に出店していった1990年代後半から2000年代初頭にかけて、精肉やデリを対象に200%満足度保証を行っていた。

安売りのイメージが強かったウォルマートは当時、肉好きのアメリカ人から「値段が安いものは、それ相応の品質なので良いものではない」と購入を敬遠されていたからだ。

競合していたディスカウント倉庫型スーパーのフード4レスも対応して200%満足度保証を行っていた。

コストコと同業のメンバーシップ・ホールセール・クラブでウォルマート傘下のサムズクラブも野菜や果物を対象に200%満足度保証を一時期行っていた。

 ネットスーパーが盛り上がりをみせる中、新鮮さを売りにするため東部に展開する食品スーパーが生鮮品を対象に200%満足度保証を開始した。

ニューヨークやニュージャージー州などに400店以上を展開するストップ&ショップは生鮮三品を中心にした「フレッシュネス保証(Freshness Guarantee)」を始めた。

ストップ&ショップのフレッシュネス保証は青果・精肉・鮮魚に乳製品、ベーカリー、デリ、花を対象に満足がいかなければ価格を2倍にして返金するというものだ。

ストップ&ショップのお店で購入した場合、フレッシュネス保証の有効期間が30日以内となっている。

購入から30日以内であれば、ストップ&ショップに商品とレシートを持っていけば現金なら現金、クレジットカードならクレカと支払い方法に応じて200%で返金される。レシートを紛失した場合はストアクレジットになるという。

カーブサイド・ピックアップや宅配サービスなどのネットスーパーの場合、有効期限は7日間となる。ネットスーパーでは、ストップ&ショップのカスタマー・ケア・センターに連絡して返金を受けることになるのだ。

 トレーダージョーズなど一部のスーパーを除き、アメリカではネットスーパー展開に積極的だ。店での購入にネットスーパーを併用するオムニチャネルショッパーは客単価が最大化するというデータがある。

ストップ&ショップは返金額を2倍にしてもオムニチャネルショッパーを顧客にしたいのだ。  続きを読む
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2021年09月13日

【ファミリーマート】、無人店舗を1,000店に!持続的イノベーションではガラパゴス化?


■日本経済新聞は11日、日本のファミリーマートが2024年までに店員を介さずに無人で決済できるコンビニエンスストアを1,000店に拡大することを報じた。

ファミリーマートの無人店舗は天井や棚に設置されたカメラやセンサーで利用者の行動を追跡し、AIが買い物行動を分析する。商品を持って店を出る前に、セルフレジで決済を行う必要がある。

セルフレジでは商品名と金額が自動的にモニターに表示され、電子マネーや現金で支払う仕組みとなる。支払いが確認できなければゲートが開かず出られないようになっている。

商品バーコード読み取る必要はなく、事前にスマートフォンに専用アプリをダウンロードしたり、売場に出入りする際のスキャニングや生体認証なども必要ない。

無人店舗といっても商品補充など商品管理のスタッフが駐在する。セルフレジでもリモートで監視するようになっておりアルコール販売で利用者の年齢確認も行う。店舗への同時入場者が10人程度と制限されるようだ。

こういった店員を介さずに自動的に決済が行える店舗はアメリカが先行しているものの、「無人店舗(unmanned store)」ではなく「レジなし店(cashierless store)」という言い方となる。

レジなし店といえばアマゾンのレジなしコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」だ。

2018年1月から一般公開されたアマゾンゴーは商品を手にとって店を出るだけで、代金は自動的に利用者のアマゾン口座に請求される仕組みだ。

ファミリーマートの無人店舗とは異なり、店を出る前に決済をする必要はない。一方で事前にスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、店に入る際にはQRコードを表示させてゲートで読み込ませて入店する。

ファミリーマートの無人店にある決済端末では画面を押す必要があるが、ジャスト・ウォークアウトでは商品以外にふれることはない。

 ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)のアマゾンゴーは一時26店舗まで増えたが22店舗に縮小している。またそのうち5店舗が現在も臨時休業状態となっている。

アマゾンが外販を始めたレジなし決済のジャスト・ウォークアウトは空港やスポーツ・アリーナ、ホテル、コンベンションセンターの売店に導入され拡大しつつある。

ニューアーク・リバティ空港の「CIBOエクスプレス」、シカゴ・ミッドウェー国際空港とダラス・ラブフィールド空港の「ハドソン・ノンストップ(Hudson Nonstop)」がアマゾンのレジなし決済システムだ。

マサチューセッツ州ボストンにあるアリーナ「TDガーデン(TD Garden)」とニューヨーク市ブルックリンにある多目的ホール「バークレイズ・センター(Barclays Center)」にもジャスト・ウォークアウト仕様の店舗がある。

ネバダ州ラスベガスにある大型カジノホテル「リゾートワールド・ラスベガス(Resort World Las Vegas)」内にも7月末、無人決済売店の「フレッドシーガル・マーケット(Fred Segal Market)」が開店した。

最近ではニューヨーク・マンハッタンにあるジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センター内の売店にもジャスト・ウォークアウトに導入された。

アマゾン以外ではスタートアップのジッピン(Zippin)がカリフォルニア州サクラメント地区にある「ゴールデン1センター(Golden 1 Center)」、コロラド州デンバーの「エンパワー・フィールド・アット・マイル・ハイ(Empower Field at Mile High)」などにレジなし売店を稼働している。

他にもAI開発のAWMフリクションレス(AWM Frictionless)と食品サービスのアラマーク(Aramark)が提携したレジなし売店がロサンゼルス郊外サンタアナ地区のアパートにある。

サン・ディエゴにあるイースト・ビレッジ地区の高級アパートでもスタートアップのアクセル・ロボティクス(Accel Robotics)が開発したレジなしコンビニがオープンしているのだ。

 レジなし店の動向で注目されるのがアマゾン・フレッシュだろう。

アマゾンは今年6月、シアトル郊外にジャスト・ウォークアウトのハイブリッド型をオープンさせた。

レジなしスーパーでは、シアトル市内のアマゾンゴー・グローサリーやワシントンDCのアマゾン・フレッシュがある。

これらは小型店となるが、ワシントン州でシアトル郊外のベルビュー地区のアマゾン・フレッシュは25,000平方フィート(約700坪)となり、これまでにないほど大型となっている。

しかもアマゾン・フレッシュ・ファクトリア店はレジなしとフルサービスレジと同居しているハイブリッド型だ。

ファクトリア店に似たハイブリッド型のアマゾン・フレッシュはロサンゼルス郊外のラハブラとセリトスにオープン予定となっている。

また最近ではアマゾン傘下で自然食品スーパーのホールフーズ・マーケットに、レジなし店が来年早々オープンするとアマゾンが発表した。

 レジなしでも先行するアメリカ流通では、アマゾンのおかげで様々な店舗にキャッシャーレスが拡大しつつあるのだ。  続きを読む
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2021年09月12日

【ベストバイ】、テスト店は物流倉庫に設けるバーチャルストア!テスト展開は自己否定?

210912ベストバイ
■ウォルマートは先週、ニューヨーク州ロチェスターにあるスーパーセンターに同社では全米初となるゴーストキッチンをオープンした。

「ゴーストレストラン」「クラウドキッチン」「クラウドレストラン」「バーチャルレストラン」等とも呼ばれているゴースト・キッチンはイートインスペースを持たずデリバリーやテイクアウトに特化したシェア型厨房のことだ。

一つのキッチンでピザや寿司、中華にサンドイッチなど複数のレストランブランドのメニューを調理するのが特徴だ。

非接触の出前やツーゴー需要が急増し、ゴースト・キッチンが飲食業界のトレンドとなっている。先月もスーパーマーケット最大手チェーンのクローガーがゴースト・キッチンのスタートアップと提携して傘下の食品スーパー内にゴースト・キッチンを導入することを発表した。

ゴーストキッチンは大手チェーンストアの店舗内での出店が出始めている。一方、ゴーストキッチンではないがバーチャルストアを展開しようとする動きがある。

家電量販店チェーンのベストバイはバーチャルストアのテストを行うのだ。ベストバイはお客が来ない、つまり売り場のないバーチャルな店舗を作るという。

場所はEコマース用の物流センターとなるフルフィルメントセンター内だ。

ベストバイはバーチャルストアをEコマース専用の配送センターに作り、販売スタッフやギークスクワッドのスタッフを配置する。

大手ベンダーからも専任のスタッフを召喚し、顧客から製品等の質問に対応する。

ズームやグーグルミートなどのウェッブ会議ツールを使ってスクリーンをシェアしながら、製品のデモンストレーションまで紹介できるようにするのだ。

もしくはベストバイの店舗内で顧客が製品のバーコードをスキャンすることで、バーチャルストアにアクセスでき、その製品に詳しいスタッフがコンタクトフリーで接客対応できるようになるかもしれない。

顧客がネットを介して購入するとバーチャルストアのあるフルフィルメントセンターから発送するか、もしくは最寄りのベストバイから送ることになる。

ベストバイはまた、店舗フォーマットをいくつかに分けてテストも行う予定だ。5,000平方フィート(約140坪)の小型フォーマットで新規出店し、既存店を15,000平方フィート(420坪)、25,000平方フィート(700坪)、35,000平方フィート(980坪)の3タイプに改装していることを明かしている。

テキサス州ヒューストン地区にあるベストバイではゲーム機、ヘッドフォン、フィットネスを中心にした品揃えにギークスクワッドを配置した売り場をテストしている。

ベストバイではコロナ終息後も消費者のネットを中心にした購買行動が維持されると予想している。そのため本社近くにあるベストバイ4店舗を改装した。

店頭在庫を少なく売り場を圧縮しながら倉庫を併設、屋根付きのカーブサイド・ピックアップやネット利用客が自由にピックアップできるロッカーを導入した店舗をテストしているのだ。

ベストバイは電動アシスト自転車や電動スクーター、電動モペッドの専用ページを開設し、一部の店舗でもこれらの製品の取り扱いを始める。

 ベストバイの第2四半期(5月〜7月)の既存店ベースは前年同期比で20.8%の増加だった。売上の9割以上を占める国内の売上は110.1億ドルとなり前年同期比で同20.6%の増加となった。

なおベストバイでは昨年、6月22日までほとんどの店舗で完全予約制となるアポオンリーの接客販売だった。

そのため前年同期の過半数は、多くがネットで購入して宅配もしくはカーブサイド・ピックアップの利用に限られていた。

これにより前年同期のEコマース売上高は242%の記録的な増加となった。

一方、今年5月〜7月期のEコマース売上高は同28.1%の減少だった。

国内のオンライン売上高は前年同期に53.1%に膨れ上がっていたが、直近では31.7%に縮小している。

なお2年前のオンライン売上高は全体の16%だった。Eコマースに占めるボピスやカーブサイド・ピックアップの割合は42%となっている。

 ベストバイではEコマースが収縮したことを一時的と見ていることもあり、バーチャルストアなどのテスト展開でDX時代の新たな店作りを行うのだ。  続きを読む
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2021年09月11日

【Amazon Fresh】、これは凄い!売り場に応じてダッシュカートがセール品を自動表示?

210911ダッシュカート@アマゾン・フレッシュ
■アマゾンの食品スーパーにあるハイテクカートが買い物の利便性を高めるようアップデートされている。

アマゾンが開発した「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」はアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットとは別事業のコンベンショナル食品スーパーだ。

ホールフーズが扱わない一般的な食品を扱い、スマートカートの「ダッシュカート(Dash Cart)」で利便性を向上しながらボピスなどのオムニチャネルに対応する。

アマゾン・フレッシュは一般的なフルサービスのレジをもち、スマートショッピングカート「アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)」も20台ほど導入している。

ダッシュカートはコンピュータービジョンを内蔵した4つのカメラに重量センサー、タッチスクリーンを搭載した世界最先端となるショッピングカートだ。

ダッシュカートを利用することでレジ行列に並ぶことなく買い物ができ、買い物中も常に合計金額を確認できるようになっている。

アマゾン・ダッシュカートのサイトにあるFAQには「ダッシュカートはコンピュータービジョン・アルゴリズムとセンサー・フュージョンの両方を組み合わせて使うことでカートに入れる商品を認識します(The cart uses a combination of computer vision algorithms and sensor fusion to identify items you put in the cart)」と表記されている。

 使い方はアマゾン・アプリからアマゾン・フレッシュのQRコード表示させ、ダッシュカートのスキャナーで読み込ませれば利用者のアカウントとダッシュカートが紐付き買い物ができるようになっている。

アレクサで作成しておいた買い物リスト(ショッピングリスト)もカートの10インチ・スクリーンの右側に表示される。あとは商品をカートに入れることで商品バーコードを読み取って商品を認識する。

カートに商品を入れバーコードを読み込むと軽いチャイム音とともにカートのライトが白く光り、スクリーン上のショッピングカートに商品名や数量、価格が表示される。

一方、カートが商品を認識できなければ、「ピッピッピッ」のビープ音にオレンジ色に光り、カート内カメラで撮影した商品画像(撮影できない場合もある)と「認識できませんでした(We didn't Catch That)」がスクリーン表示される。

認識できなかった場合、再び商品バーコードをカートにあるカメラに向けてゆっくり入れることで認識される。

それでも認識できない場合、スクリーンに「青果(Produce)」「バーコードアイテム(Barcode Item)」、かばんやバッグなどの「個人の所有物(Personal Item)」をタップしマニュアル入力していく。

 野菜や果物などの量り売りではスクリーン上にある「商品コードを押す(Add PLU Item)」をタップし、カートに入れると自動的に質量を量り、価格を表示する。

カートから商品を出すと逆に「何を取り出しましたか?(What did you remove?)」にカートリストが表示され、そこから選ぶことになるのだ。

買い物が終了すればダッシュカート専用の通路「アマゾン・ダッシュカート・レーン(Amazon Dash Cart Lane)」を通るとスクリーンが緑色に変わり「完了しました(You're all set)」とともに合計金額が表示され同時にメールでeレシートが届くようになっている。

なおワインやビールなどのアルコール類を購入していると、ダッシュカート・レーンでID(身分証明証)をチェックされることになる。

 ダッシュカートに追加された機能はセール品の表示だ。

アマゾン・フレッシュの価格戦略は1号店のオープン時からバナナ(1本15セント)やフランスパン(89セント)、ロテサリーチキン(4.97ドル)、ピザスライス(1.79ドル)、ホールピザ(8.99ドル)を定番のセール品にしている。

その一方、毎週のチラシに掲載されるセール品もある。これらをダッシュカートのディスプレイに表示したのだ。

画面右下にショッピングリストの「アレクサ・リスト(Alexa List)」とクーポンをスキャンする「クーポン(Coupons)」に最近、「セール品(Deals)」が追加された。

このセール品のボタンを押すと売り場に応じて近くにあるセール品が表示される。セール品の画像と価格が売り場ごとに自動的に変わるのだ。

またセール品をカートに入れると、そのセール品の画像の上に緑色の白抜きでチェックマークと「カートに入っています(Deals in cart)」が表示される。

紙のチラシやアプリでセール品を確認せずとも、スクリーンに自動表示されるので時間も手間もかからない。セール品の買い忘れを防ぐこともできるのだ。

 今後はダッシュカートは手ブレ認証の「アマゾン・ワン(Amazon One)」の搭載も期待されており、ますますアマゾン・フレッシュでの買い物が便利に進化していく。

トップ画像:アマゾン・フレッシュのハイテクカート「ダッシュカート(Dash Cart)」。左側はカートに入っている商品(画像)と数量(質量)があり、その下にはアイテム数と合計金額が表示されている。画面右下にショッピングリストの「アレクサ・リスト(Alexa List)」とクーポンをスキャンする「クーポン(Coupons)」のマークに「セール品(Deals)」が追加された。


これは凄い!ダッシュカートを押して歩くと、売り場ごとにセール品の画像と価格が自動的に変わる。セール品をカートに入れると、そのセール品の画像の上に緑色の白抜きでチェックマークと「カートに入っています(Deals in cart)」が表示される。紙のチラシやアプリでセール品を確認せずとも、スクリーンに自動表示されるので時間も手間もかからない。セール品の買い忘れを防ぐこともできるのだ。  続きを読む
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2021年09月10日

【ウォルマート】、メディア大手と提携!本当の豊かさをコンテンツで意識に植え付ける?

210910ウォルマート(メレディス)
■チェーンストア最大手のウォルマートは8日、雑誌やテレビ局、ウェブサイト、ラジオ局を所有するメディア・コングロマリットのメレディス・コーポレーションと提携したことを発表した。

膨大なコンテンツを持つ巨大メディア企業と組むことで、ウォルマートはネットスーパー展開で可能な限りシームレスで便利なものにしていく。

メレディスの出版物の読者数は1億2,000万人以上に上り、「ベター・ホームズ・アンド・ガーデンズ(Better Homes and Gardens)」や「フード・アンド・ワイン(Food & Wine)」などの有料発行部数は4,000万部以上、「オールレシピ(allrecipes.com)」などウェブサイトのユニーク・ビジター数は月間で1億3,500万人近くになる。

メレディスのテレビ局の番組は、アメリカ国内の11%の世帯に配信されているという。

メレディスとのパートナーシップによりウォルマートはAIなショッパブル・コンテンツを最大化でき、献立作りから食材の提供までシームレスにできるようになる。

レシピに基づく料理に必要な食材を注文できたり、逆に余っている食材からレシピの検索ができるだけではない。

ほうれん草やピーマン嫌いな子供に向けたレシピから食育コンテンツまで提供でき、TikTokによるレシピ動画、グーグル・スマートスピーカーを使った音声・画像によるレシピインストラクションまで幅広くコンテンツを使えるのだ。

 ウォルマートは現在、インタラクティブ・コンテンツ制作のスタートアップ「エコ(Eko)」と提携してショッパブルレシピ動画「ウォルマート・クックショップ(Walmart Cookshop)」を展開している。

いわゆるレシピ動画のクックショップは必要な材料をウォルマートのネットスーパーを介して簡単に購入できるようになっているのだ。

ウォルマートのショッパブルレシピは2年前からレシピ動画のテイスティ・アプリと提携してシームレスなショッピングを行っている。

クックショップではセレブシェフのジェイミー・オリバー氏や女優のソフィア・ベルガラ氏、歌手のパティ・ラベル氏、ブロガーでインフルエンサーのレー・ドラモンド氏など40歳以上の有名人を起用しているのが特徴だ。

クックショップの動画は双方向コンテンツになっていることで動画の初めに「キッズ向け」「家族用」「パーティセッティング」など1つの動画でも3〜4の選択肢があり、用途に合わせて選べるようになっている。

例えばジェイミー・オリバー氏のベジタブルピザでは「新しいレシピをトライします(Try new recipes)」「キッズ向け(Good stuff for kids)」「ゼロから調理(Cook from scratch)」から選択する。

「ゼロから調理」を選択するとオリバー氏がウォルマート・プライベートブランドの「中力粉(All-purpose flour)」「グルテンフリー小麦粉(Gluten free flour)」の両方を手にもち、どちらかを選択するように促すのだ。

中力粉を選ぶとオリバー氏はそれに従ってレシピを紹介していく。

動画を見ながら材料をショッピングリストに加えることができ、宅配やカーブサイド・ピックアップで注文できるようになる。

動画を見ながらネット注文すると最短1時間でレシピ動画の調理を始めることができるというわけだ。

 こういったショッパブルレシピ動画もメレディスのもつ莫大なコンテンツでさらに詳細な分類を提供できるようになる。

食事やレシピアイディアも無限大に広がっていくだけでなく、利用者のライフスタイルや健康にも細かく対応できるようになる。

ウォルマートは自社内の広告事業を刷新しオムニチャネル化に合わせてメディア売上を拡大している。

クローズド・ループ・オムニチャネルでもメレディスのコンテンツを生かした広告の最適化を図れるのだ。

トップ画像:メディア企業のメレディスと組むことでウォルマートは膨大なショッパブル・コンテンツで献立作りから買い物、音声・動画によるレシピ案内、さらに食育までシームレスな体験を提供できるようになる。  続きを読む
2021年09月09日

【アマゾン】、ついにレジなしホールフーズ・マーケット登場!現金払いにセルフレジも?

210909ジャスト・ウォークアウト@アマゾンゴー
■ネット通販最大手のアマゾンの傘下で、自然食品スーパーのホールフーズ・マーケットに、レジなし店が登場する。

アマゾンが8日に同社のブログで明らかにしたところによると、「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」と呼ばれるレジなし決済技術を導入したホールフーズが来年初めオープンする。

キャッシャーフリーもしくはキャッシャーレスとも呼ばれるジャスト・ウォークアウトは、人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的なシステムだ。

お客は商品を手にとって出ていくだけで、代金は自動的に口座に請求される仕組み。レジ不要でレジ待ちの時間がなくなり、ストレスフリーで買い物ができるメリットがある。

同技術を導入した店舗ではコンタクトフリーで買い物ができ、コロナ禍で人との接触機会を減らす対策としても注目されている。

ジャスト・ウォークアウトを導入するホールフーズは、ワシントンDCグローバー・パーク地区とロサンゼルス郊外シャーマン・オークス地区の2店舗だ。

約500店舗を展開するホールフーズにとってキャッシャーレス技術の店舗は初となる。

なおワシントンDCグローバー・パーク地区で現在、改装中で臨時休業をとるホールフーズ(2323 Wisconsin Ave NW, Washington, DC 20007)があり、シャーマン・オークス地区の3店のうち1店舗(12905 Riverside Dr, Sherman Oaks, CA 91423)が同じく臨時休業となっている。

これらの改装店舗にジャスト・ウォークアウトが導入されると見られている。

 ジャスト・ウォークアウトを導入するホールフーズではオプションとして、キャッシュ払いもできるようにセルフチェックアウトも設置する。フルサービス・レジの有無については明らかにしていない。

ジャスト・ウォークアウトでは、非接触の生体認証デバイス「アマゾン・ワン(Amazon One)」による入店も可能となる。

 したがってジャスト・ウォークアウトのホールフーズは、アマゾンがシアトル郊外ベルビュー地区に今年6月オープンしたアマゾン・フレッシュ・ファクトリア店と似た形となりそうだ。

つまり売り場の前に2種類のゲートが用意されることになる。ジャスト・ウォークアウト専用ゲートとセルフ・チェックアウト・レジ用のゲートだ。

ジャスト・ウォークアウト用ゲートでは、モバイルアプリにクレジットカード(もしくはデビットカード)、手のひらの3種類で入店する。

モバイルアプリはアマゾン・ゴーの入店と同様にアマゾン・アプリから利用者アカウントと紐付いたQRコードを表示させ、ゲートでスキャンして入店する。

カード入店はゲートでクレジットカード等を挿入して入店する。

アマゾン・ワンによる入店は、事前にクレジットカード(もしくはアマゾン・アカウント)と手のひらを登録しておくことで、入店用QRコードの代わりに手のひらをかざして入店する。

これらの仕様を導入しているハイブリッド型のアマゾン・フレッシュでは、退店時にも出口用ゲートでスキャンが必要となっている。

アマゾン・ゴーでは出口ゲートを通るだけだったが、アマゾン・フレッシュ・ファクトリア店では「スキャンして退店(Scan to Exit)」ゲートでQRコードや手のひらを再びスキャンしなければならない。

ジャスト・ウォークアウトの文字通りに「立ち去る」だけではないのだ。

 ホールフーズ・マーケットがアマゾンに買収されたのは2017年。翌年1月にはアマゾン・ゴーが一般公開された。

アマゾンがレジなし技術をホールフーズに導入することは当初から予測されていたが、4年というタイムラグを経て実現することになるのだ。

トップ画像:アマゾン・ゴーのジャスト・ウォークアウト。  続きを読む
Posted by usretail at 01:34Comments(0)スーパーマーケット
2021年09月08日

【Amazon Fresh】、ドライブスルーでピックアップ!食品スーパーもファストフード店へ?

210908カーブサイド・ピックアップ@アマゾン・フレッシュ
■ネット通販最大手のアマゾンはレジなし決済技術を導入したスーパーなど様々な「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」をオープンしている。

フロリダ州に建設中のアマゾン・フレッシュは、アマゾンにとってドライブスルーを持った最初のアマゾン・フレッシュになりそうだ。

アマゾンが開発したアマゾン・フレッシュはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットとは別事業のコンベンショナル食品スーパー。

ホールフーズが扱わない一般的な食品を扱い、ハイテクショッピングカートで利便性を向上しながらボピスなどのオムニチャネルに対応する。

地元紙が伝えたところによるとマイアミ郊外のボカラトン地区に建設中のアマゾン・フレッシュには既存の18店舗とは異なり、店の側面にドライブスルーのレーンを持っている。

屋根のついたワンレーンの先にはネットスーパー専用の出入り口がある。

従来のアマゾン・フレッシュではカーブサイド・ピックアップ専用と表示された駐車スペース(10台前後)に車を停め、注文品をトランクに積む。

35,000平方フィート(980坪)となるアマゾン・フレッシュ・ボカラトン店では、ピックアップ用にワンウェイで侵入し、ネットスーパー専用の出入り口の前に車を横付けする形で停めるとスタッフが注文品をトランクに積めることになる。

車の後ろに回り込む必要がないため、素早く注文品を積めることが可能だ。またドライブスルーには屋根がついていることから、ハリケーンなどの風や雨が強い悪天候でもスムーズに車にアクセスできる。

カーブサイド・ピックアップが混雑する時間帯では、ドライブスルー・レーンに車の行列ができ、1台がボトルネックとなり若干の遅延を発生させる課題もありそうだ。

なおアマゾン・フレッシュには「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(Amazon Fresh Pickup)」というダークストアがある。

ダークストアとは店の中で買い物ができるインストア・ショッピング(売り場)はなく倉庫に専用の駐車スペースがついた、宅配サービスやカーブサイド・ピックアップに特化したネットスーパー専用のフルフィルメントセンター。

アマゾンは2017年、シアトル市内に2ヶ所アマゾンフレッシュ・ピックアップをオープンし現在も稼働中だ。

ファストフード店にあるようなワンウェイのドライブスルーではなく、専用の駐車スペースに停めておくと注文品が運ばれる仕組みだ。

 ドライブスルーはファストフード店とってコロナ禍のセーフティネットになっているばかりか、成長戦略となっている。

マクドナルドの一部店舗ではドライブスルー売上が全体の7割を占めるところもあり、ドライブスルーレーンを増やす施策を打ち出している。

マクドナルドやバーガーキング、シェイクシャックなどのプロトタイプ店はドライブスルーをマルチレーンにすることで売上を飛躍的に伸ばそうとしているのだ。

モバイルアプリで注文し、注文品をドライブスルーでピックアップするトレンドは、ファストフード店だけでなく食品スーパーにも広がる可能性がある。

 ネットスーパー市場の拡大により、アマゾンは食品スーパーにも専用のドライブスルーをテストすることになる。

トップ画像:アマゾン・フレッシュ・ロングビーチ店のカーブサイド・ピックアップでネット注文品をトランクに積み込む宅配業者。炎天下や雨や雪の日ではワンレーンで屋根のついたドライブスルーのほうが作業がやりやすいだろう。  続きを読む
Posted by usretail at 01:37Comments(0)スーパーマーケット
2021年09月07日

【グラバンゴー】、コンビニに新たなレジなし!DXも万引き家族ならアナログ悪用する?

210907グラバンゴーチェックアウトフリー@ゲットゴー
■チェックアウトフリー技術を開発するスタートアップのグラバンゴー(Grabango)は1日、ペンシルバニア州ピッツバーグ郊外のコンビニエンスストア4ヶ所にアマゾンゴーのジャストウォークアウト(Just Walk Out)より進化したチェックアウトフリー技術を追加導入したことを発表した。

グラバンゴーと提携しレジなしIT技術を既存店に導入したのは、ペンシルベニア州など5州に食品スーパー等470店以上を展開するジャイアント・イーグル。

ジャイアント・イーグルの傘下でピッツバーグ郊外のオハラ・タウンシップ地区にあるコンビニエンスストア「ゲットゴー・カフェ&マーケット(GetGo Cafe + Market)」は1年前、グラバンゴーのチェックアウトフリー技術を導入していた。

今回の導入では同じくピックバーグ郊外にある4ヶ所のゲットゴー・カフェ&マーケットに追加導入するという。

 キャッシャーフリーのアマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。

チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけのジャスト・ウォークアウトとなっている。

入店と同時に天井に設置されたカメラやセンサーによって利用者の行動が追跡される。棚にも重量センサーが装備され、商品を手に取る行動もトラッキングするようにもなっている。

店から持ち出した商品は利用者のアマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。

カメラやセンサーで得たデータから商品の動きを把握し、人工知能(AI)のディープラーニングを駆使して正確に決済する。

 一方、3,000平方フィート(約80坪)のゲットゴー・カフェ&マーケットに導入されたチェックアウトフリー技術は、アマゾンゴーにある改札口のようなゲートはない。

利用者はグラバンゴーのアプリをダウンロードし、ジャイアント・イーグルのロイヤリティカード「ジャイアント・イーグル・アドバンテージ・カード(Giant Eagle Advantage Card)」やクレジットカードやデビットカードなど情報を入力しておく。

あとはお店にそのまま入って購入したい商品をピックアップするだけだ。アマゾンゴーのようにゲートでQRコードをスキャンしてチェックインをする必要がない。

グラバンゴーでは店を出る直前にレジ近くにあるスキャナー端末でアプリのQRコードをスキャンする。決済が終了すると端末が緑色に光るようになっている。レシートは店をでると送られてくる仕組みだ。

グラバンゴーによると、ゲットゴー・カフェ&マーケットのチェックアウトフリー技術でもカメラやセンサーを店内に設置し、顔認証は使わずコンピュータービジョンやディープラーニングで利用者の動きをトラッキングしている。

グラバンゴーでは売り場の天井にカメラやセンサーなどを設置するのだが、店を閉店する必要なくチェックアウトフリー技術を導入できるとしているのだ。またトラッキング精度は99%に上っているという。

 グラバンゴーで興味深いのは、家族で買い物をするときだ。

例えば父親と子供が一緒に買い物する場合、父親が全ての商品を持ってスキャナー端末でチェックアウトする必要がある。

子供がキャンディやアイスクリームを持ったままの状態で、父親がQRコードをスキャンしても父親が手にしている商品しか決済されないことになる。

子供が持っている菓子を購入するには商品を父親に渡して父親がスキャンするか、菓子を手にする子供が父親のスマートフォンでスキャンすることになる。

 1年におよぶチェックアウトフリー技術を運用したことで、レジスタッフは約1万分(7日分)を節約できたとしている。

トップ画像:ピッツバーグ郊外オハラ・タウンシップ地区にあるコンビニエンスストア「ゲットゴー・カフェ&マーケット(GetGo Cafe + Market)」に導入されたチェックアウトフリー技術は、アマゾンゴーのようにゲートでQRコードをスキャンしてチェックインをする必要がない。グラバンゴーでは商品をピックしてお店を出る直前にレジ近くにあるスキャナーでアプリのQRコードをスキャンする仕組みとなる。万引き家族なら子供を使って悪用しそうだ。  続きを読む
Posted by usretail at 01:18Comments(0)イノベーション
2021年09月06日

【ハロウィン】、ホームデポで大人気の4m巨大ガイコツ!もワクチン接種メッセージ?

210906スケリー@ワクチン接種
■新学期商戦も終わりとなり、次のイベントに向けて秋の季節商戦が始まっている。10月31日日曜日はハロウィンだ。

子供達はこの日、好きな仮装をして暗くなってから近隣の家を回り「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ(Trick or treat:トリック・オア・トリート)」と唱えながらチョコレートやキャンディを貰う。

クリスマスに次いで子供達に人気のイベントになっている。

ハロウィンでは仮装をする人たちに注目が集まるが、クリスマスのように自宅や庭にジャック・オー・ランタン(カボチャのランターン)などを熱心に飾り付けする人もいる。

ハロウィンの飾り付けで一般的なのはカボチャやゴースト、クモ、クモの巣、魔女など。オブジェに熱心になればなるほど不気味さを感じさせ、お化け屋敷の雰囲気を醸し出す。

ホームセンターではこういったデコレーションやオブジェがハロウィン商戦に欠かせないのだ。

アメリカ国内に2,000店近くを展開するホームセンター最大手チェーンのホームデポは昨年秋、巨大なガイコツを販売した。

頭まで12フィート(約4メートル!)にもなるガイコツの巨体は、すぐにソールドアウトになるほど大人気となったのだ。

気を良くしたホームデポは今年、7月16日からオンラインで先行販売した。

ホームデポで「スケリー(Skelly)」と呼ばれる299ドルの巨大スケルトンは即座に売り切れてしまった。

人気商品を仕入れて高値をつけて売る転売屋にスケリーは目をつけられ、オークションサイトのeBayでは最大1,249ドル(約14万円)で出品されてしまっている

ホームデポでは店頭販売を9月初めから開始予定なのでまだ買えるチャンスは残っている。

LCDの目で瞬きするスケリーは今年、ドレスアップもできるようになっている。

魔女に見えるよう巨大な白髪ロン毛付きハットとマントを49.98ドルで販売しているのだ。クリスマス用にサンタクロース・コスプレも50ドルで販売している。

スケリーには仲間もでき、約4メートルのパンプキン巨人も販売されるという。

巨大ガイコツをすでに庭に飾っている人もいる。ノースカロライナ州ローリー地区に住むジェシー・ジョーンズさんもその一人だ。

ジョーンズさんの義母は昨年、新型コロナウイルスに感染し亡くなったそうだ。弁護士でもあるジョーンズさんは、14人のクライアントと一人のスタッフもコロナで亡くなったという。

そのため巨大ガイコツをハロウィン装飾とは別の意味で家の前に飾っている。

スケリーの腰には「ワクチン接種をしない?では、すぐに会うことになりますね、この間抜け!(Not Vaccinated See You Soon Idiots!)」とワクチン接種を勧めるメッセージが添えられている。

そばにお墓も設置し、そこには「トランプ大統領に耳を傾けていた(I listened to Trump)」「FOXニュースを信じていた(I got my news from FOX)」の張り紙もしてある。

なおFOX(フォックス)放送は新型ウイルス感染拡大の初期段階から問題の重大性を認めず、感染対策の行動制限に反対する立場を取ってきた保守系メディアだ。

 FOXの大物プロデューサーが新型ウイルス感染症で亡くなり、反マスク・反ワクチン運動のリーダーも先週、コロナで亡くなっている。

ホームデポの巨大ガイコツをハロウィン装飾ではなく、ワクチン接種の促進メッセージに使う人がもっと増えそうだ。

トップ画像:ホームデポで即売り切れとなった巨大ガイコツ。ガイコツの腰には「ワクチン接種をしない?では、すぐに会うことになりますね、この間抜け!」とワクチン接種を勧めるメッセージが添えられている。そばにあるお墓には「トランプ大統領に傾倒していた」「FOXニュースを信じていた」「(コロナは)虚偽ではなかった」等の張り紙もしてある。  続きを読む
Posted by usretail at 02:02Comments(1)ホームセンター
2021年09月05日

【ウォルマート】、同社で全米初となるゴーストキッチンをオープン!付加価値メニュー?

210905ゴーストキッチン@ウォルマート
■チェーンストア最大手のウォルマートは1日、ニューヨーク州ロチェスターにあるスーパーセンターに同社では全米初となるゴーストキッチンをオープンした。

モバイルオーダーなどの注文時のコンタクトフリーに出前サービスに加え、多様なメニューを提供できるテナントを導入・拡大することで食の多様化にも対応する。

「ゴーストレストラン」「クラウドキッチン」「クラウドレストラン」「バーチャルレストラン」等とも呼ばれているゴースト・キッチンはイートインスペースを持たずデリバリーやテイクアウトに特化したシェア型厨房のことだ。

一つのキッチンでピザや寿司、中華にサンドイッチなど複数のレストランブランドのメニューを調理するのが特徴だ。

非接触の出前やツーゴー需要が急増し、ゴースト・キッチンが飲食業界のトレンドとなっている。

ウォルマートが提携したのは大手外食ブランドとパートナーシップを結び、スタンドアローンやモールなどにゴーストキッチンを展開する「ゴースト・キッチン・ブランズ(Ghost Kitchen Brands)」。

カナダのオンタリオにあるウォルマート2店にはすでにゴースト・キッチン・ブランズの「ゴースト・キッチンズ」をオープンしている。4月にはケベック地区にある3店舗のウォルマートに拡大し、さらにケベックで2ヶ所追加導入している。

ゴースト・キッチン・ブランズによると今後2年でテキサス州やカリフォルニア州、イリノイ州、ジョージア州のウォルマートに最大30ヶ所出店していく。

ロチェスターにオープンしたゴースト・キッチンではホットサンドイッチの「クイズノーズ(Quiznos)」、サラダの「サラダワークス(Saladworks)」、ケーキなどデザートの「チーズケーキ・ファクトリー・ベーカリー(The Cheesecake Factory Bakery)」など25件のブランドのメニューが注文可能だ。

その他のメニューには元NBA選手シャキール・オニール氏が提供するピリ辛チキンの「シャキール・オニールのビッグチキン(Shaquille O'Neal's Big Chicken)」も含まれており、東部地区では初の展開となる。

注文は専用のモバイルアプリや店にあるタブレット端末から注文ができ、ウーバーイーツなどの宅配も可能だ。

 先月、スーパーマーケット最大手チェーンのクローガーがゴースト・キッチンのスタートアップと提携して傘下の食品スーパー内にゴースト・キッチンを導入することを発表した。

国内に2,700店以上の食品スーパーを展開するクローガーと提携したのは全米6ヶ所のゴースト・キッチンを展開する「キッチン・ユナイテッド(Kitchen United)」。

クローガーでは今秋にもロサンゼルスで展開する傘下の食品スーパー、ラルフスにキッチン・ユナイテッドのゴースト・キッチンをオープンするという。その後はハリスティーターなど、クローガー傘下で別の食品スーパーにも拡大する。

食品スーパー内のゴースト・キッチンもコンタクトフリーを実現するため注文はアプリを介したモバイルオーダーやゴースト・キッチンの受け付けにあるタブレットで対応するのだ。

テイクアウトや出前に対応するメニューはキッチン・ユナイテッドと提携する地元で人気のレストランやファストフード、複数の地域から全米に展開する大手飲食チェーンの外食ブランドを複数揃えるという。

 ゴーストキッチンは大手チェーンストアだけでなくショッピングモールも熱視線を送っており、ドライブスルーに注力するファストフードに代わって、店やモールでのテナント出店が増えそうだ。

 いずれ日本でもゴーストキッチンを大手チェーンストア内やモール内で見ることになるかも知れない。  続きを読む
2021年09月04日

【モバイル・チェックアウト】、ビッグYなど地方の中堅食品スーパーにも徐々に拡大中!


■利用者がアプリを使ってスキャンしながら買い物を行うモバイル・チェックアウトはいまや中堅のスーパーマーケットチェーンでも拡大基調にある。

マサチューセッツ州とコネチカット州に85店舗を展開するビッグYはモバイルチェックアウト「マイエキスプレス・チェックアウト・スキャン&ゴー(myExpress Checkout Scan & Go)」を30店舗に拡大する。

現在、19店舗で行われているビッグYのマイエキスプレス・チェックアウトは、専用アプリをダウンロードし、クレジットカード情報等を登録し買い物を行うモバイルチェックアウトだ。

他社のモバイル・チェックアウトのようにロイヤリティカードを紐付けた後に商品バーコードをスキャンしていくのだが、若干異なっているのは量り売りの商品の購入方法だ。

野菜や果物などの量り売りではデジタルスケールに行き、アプリに商品のPLU番号を入力し計りに商品を載せる。デジタルスケールとアプリが同期することで重量に応じた価格がアプリに表示されるのだ。

決済はアプリにあるチェックアウトボタンをタップし、レジ横のマイエキスプレス・チェックアウト専用レーンにあるQRコードを読み込む。

そうすることでクレジットカードやアップルペイなど事前に登録しておいた支払い方法で自動的に決済を終えることになる。

現金払いはなく、セルフチェックアウトレジなども通らないため他のスーパーに比べて素早く買い物を完了できるのだ。

 利用者がアプリを使ってスキャンしながら買い物を行うシステムは、ウォルマート傘下のサムズクラブが「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を全店でおこなっており、ウォルマートもサブスクリプションの「ウォルマート・プラス(Walmart +)」で会員に特典サービスとしてスキャン&ゴーを提供している。

ミシガン州を中心に中西部6州にスーパーセンターを260店近く展開するマイヤーも「ショップ&スキャン(Shop & Scan)」を全店に導入している。

最近では、コンビニエンスストア大手のセブンイレブンは7月、「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」を3,000店以上に拡大したことを発表している。

ニューヨークなど7州に106店の食品スーパーを展開するウェグマンズは、お客がスキャンしながら買い物を行う「ウェグマンズ・スキャン(Wegmans SCAN)」を約8割となる83店舗に導入済みだ。

ニュージャージー州に300店以上を展開するショップライトも「モバイル・スキャン(Mobile Scan)」を54店舗まで導入している。

スーパーマーケット最大手チェーンのクローガーも傘下のスーパー等で「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Gag, Go)」でおこなっている。

ペンシルベニア州など5州に220店近くの食品スーパーを展開するジャイアント・イーグルも「スキャン・ペイ&ゴー(Scan Pay & Go)」をテスト中だ。

コネチカット州など5州に400店以上を展開するストップ&ショップでも専用アプリとスキャニング端末の「スキャン・イット(Scan It)」でおこなっている。

ミシガン州で140店展開するスーパーマーケットのスパルタンナッシュも「チェックアウト・ナウ(Check Out Now)」をテスト中だ。

中西部ではアイオワ州など8州に250店舗近くを展開するハイヴィーも「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を実験している。

テキサス州などに約400店舗のスーパーを展開するHEBも「HEBゴー(HEB Go)」で行っている。

他にも1.8万店近くを展開するダラーストアのダラーゼネラルが「DGゴー(DG Go)」でテストを拡大中だ。

 モバイルチェックアウトの量り売りの方式では大きく分けて2種類ある。

デジタルスケールとアプリを同期させて商品をデジタル計りにのせて測っていくタイプと、デジタル計量器にバナナやキャベツなどの商品コードを入力してアイテムを置き、バーコードがついた値札ステッカーをプリントアウトして、スキャンしていくタイプだ。

この2種類とは別にAIやコンピュータービジョンなどを搭載したデジタル計量器で量り売り商品を価格を決めるシステムも登場している。

スタートアップのティリター(Tiliter)が開発した「スキャン&ゴー・スケール(Scan&Go Scale)」は量りに商品を置くだけで果物や野菜を認識して値段を表示するスマートスケール。

スマートスケールにあるスクリーンにAIが認識した商品を示し質量や価格、バーコードを表示する。

利用者はスクリーンにあるバーコードをアプリで読み込むだけとなる。商品コードを入力する必要もないため、まったくのタッチレスとなるのだ。またビニールに入っていたも果物や野菜の識別は可能だ。

すでにニューヨーク・マンハッタンにあるウエストサイド・マーケットの「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」でスキャン&ゴー・スケールが導入されテストも始まっている。

 非接触となるモバイルチェックアウトは人手不足も一部に解消できるため、100店以下となる食品チェーンでも拡大していきそうだ。

トップ動画:マサチューセッツ州とコネチカット州に85店舗を展開するビッグYの「マイエキスプレス・チェックアウト・スキャン&ゴー(myExpress Checkout Scan & Go)」のPR動画。現在、19店舗で行われているビッグYのマイエキスプレス・チェックアウトは、専用アプリをダウンロードし、クレジットカード情報等を登録し買い物を行うモバイルチェックアウトだ。  続きを読む
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2021年09月03日

【トレーダージョーズ】、典型的な顧客は年収900万円以上!お土産で話すトリビアとは?

210903トレーダージョーズ
■アメリカでカルト的な人気を誇る食品スーパーはトレーダージョーズだ。日本人にも人気のあるトレーダー・ジョーズは530店を展開しており、従業員数は1万人を超えている。

非上場であるため売上高は非公開であるものの、推定で137億ドル(約1.5兆円)にも上ると見られている。

トレーダージョーズの典型的な顧客像が最近、調査会社によって明かされた。

ニュミレーター(Numerator)によると、トレーダージョーズの顧客は白人もしくはアジア系であり既婚者だ。年齢は25〜44歳。

典型的なトレーダージョーズ客は1年に13回トレーダージョーズに行き、買い上げ点数は15アイテムで客単価は47ドルとなる。

顧客の学歴は大卒で年収は8万ドル(約880万円)以上となっている。

興味深いのは昔も今も顧客像が変わらない点だ。トレーダージョーズの創業者、ジョー・コロンビー(Joe Coulombe)氏は今年、自伝書「トレーダージョーズになる:ビジネスのやり方と大型店を打ちのめし方(Becoming Trader Joe: How I Did Business My Way and Still Beat the Big Guys)」を発表した。

コロンビー氏は昨年、89歳でなくなったのだが、この自伝は生前中に書き上げていたのだ。

それによると1号店からトレーダージョーズ客を「高学歴も低賃金(over-educated and underpaid)」としていた。

したがって早くからニュースレター「フェアレス・フライヤー(Fealess Flyer)」を発行していた経緯がある。

トレーダージョーズでは約9割の商品がプライベートブランドであり、新商品の入れ替えも頻繁に行われている。

広告では商品画像と価格を打ち出したチラシより、ニュースレターによる商品紹介が必要となるのだ。

24ページ前後のニュースレターは基本的に文章を読むことに慣れている人が対象となる。ターゲット客は高学歴となる理由だ。

トレーダージョーズ客は現在も学歴は高い、が、明らかに低賃金ではなくなっている。

典型的な顧客像からトレーダージョーズにとって難しい課題も持ち上がってくる。

年収が高くなると忙しいため、ネットスーパーの利用が増える傾向にある。

既婚となれば家族がいるため一層、宅配サービスやカーブサイド・ピックアップを利用して時間の節約を図りたいのだ。

しかしトレーダー・ジョーズではネットスーパーをやっていないどころか、買い物代行サービス業者の出入りさえ禁止している。

トレーダージョーズには7つの指針があり、「実店舗こそブランド(The store is our brand)」というポリシーにより、パンデミックにあっても、顧客から頻繁にリクエストされてもネットスーパー展開を断り続けている。

トレーダージョーズでは年間30〜35店を新規に出店しており、ネットスーパーを展開する食品スーパーを競合にすることもある。

が、商品のほとんどをプライベートブランドが占め「実店舗こそブランド(The store is our brand)」「誠実さ(Integrity)」「商品力(Product Driven Company)」「カスタマーサービス(Wow customer service)」「非官僚主義(No bureaucracy)」「カイゼン(Kaizen)」「私たちは全米に展開する近所のスーパー(We're a national chain of neighborhood grocery stores)」のポリシーで、コストをかけてまでネットスーパーを始める理由がない。

 トレーダージョーズ客でどうしても宅配サービスを利用したい場合は、便利屋マッチングサイトの「タスクラビット(TaskRabbit)」で買い物代行してくれるタスカー(Tasker)を探すしかない。

タスカーの時給は20〜30ドルとなってしまい、インスタカートなどのオンデマンド買い物代行サービスに比べて割高なサービスになってしまう。

トレーダージョーズ客の年収が8万ドル以上となるため、一部がタスクラビットの利用となっているようだ。

 クローガーやアルバートソンズなど大手の食品スーパーチェーンは売上の20%がネットスーパーになると予想し設備投資等に積極的だ。

スーパーマーケットチェーンの顧客より、年収が高くオンラインを頻繁に利用する顧客をもつトレーダージョーズがいつまで非ネットスーパーを続けられるのかに注目が集まっている。  続きを読む
Posted by usretail at 01:46Comments(0)スーパーマーケット
2021年09月02日

【ウォルマート】、開始2年も拡大しない冷蔵庫内への宅配サービス!原因は巣ごもり?

210902ウォルマート・インホーム・デリバリー00
■ニュースサイトのブルームバーグは今年4月、ウォルマートが今年7月からジョージア州アトランタで「インホーム・デリバリー(InHome Delivery)」を展開すると報じた。

しかし同サービスは9月になってもアトランタでまだ開始されていない。

ウォルマートのインホーム・デリバリーは冷蔵・冷凍が必要な食品も留守時に配達でき、配達員が冷蔵庫に直接入れることで利便性を高めるサービス。

インホーム・デリバリーは2019年10月、ミズーリ州カンザスシティやカンザス州カンザスシティ、フロリダ州ベロビーチ、ペンシルベニア州ピッツバーグで開始した。

今年に入ってからはアーカンソー州北西部やフロリダ州パームビーチ地区でも始められている。

 インホーム・デリバリーはスマートフォン・アプリの遠隔操作でドア(もしくはガレージドア)を開錠・施錠できるレベル・ホーム(Leve Home)のスマートロックを購入する必要がある。

ウォルマート・アプリとは別にインホーム・デリバリーの専用アプリもダウンロードする。

同サービスの配達員は万が一事故を起こしたり、利用者宅に損害を与えた場合に備え、最大100万ドル(約1.1億円)が支払われる損害賠償保険にはいっている。

インホーム・デリバリーの宅配時間は午前9時〜午後6時まで。

配達員は利用者宅で専用のアプリを使ってドアを開錠する。シューズカバーに手袋・マスク姿の配達員が利用者宅に入り、注文品を冷蔵庫に詰めたり、ガレージの冷蔵庫内に置いたりするのだ。

配達員はカメラを装着しており、利用者は宅配の様子をリアルタイムでスマートフォンで確認できる他、録画(録画データの保存期間は宅配から7日間)でも専用アプリを介してチェックできることになる。

返品がある場合は配達員が持って帰ってくれるサービスも含まれており、梱包したり宛先ラベルを貼る必要はなく、ドアの近くに置いておけばOKとなっている。返品処理も翌日には完了する。

 なおパンデミックの影響で同サービスは昨年8月、コロナ対策でサービス内容を変更。ミズーリ州カンザスシティとフロリダ州ベロビーチではキッチンにある冷蔵庫に入れるサービスや一時的に中断し、家のドアの内側に注文品を置いていくだけだった。

現在は配達員の検温や手袋の着用、さらに冷蔵庫のドア等、作業後に消毒するなどの処置で再開している。

インホーム・デリバリーの利用料金は月額19.95ドル(サインアップから30日間は無料)で配達員へのチップは不要となる。

またインホーム・デリバリーには昨年9月から開始された年会費98ドル(月額12.95ドル)のサブスクリプション「ウォルマート・プラス(Walmart +)」が含まれる。

ウォルマート・プラスはスーパーセンターにある食品や日用品、オモチャ、家電品などを対象に無制限で無料で当日宅配を受けられるサブスクだ。

ウォルマート・プラスにはガソリン割引や店内での買い物時でのセルフスキャニング・チェックアウトの特典もある。

インホーム・デリバリーに加わることで自動的にウォルマート・プラス会員となるのだ。

利便性が高いインホーム・デリバリーには大きな問題がある。冷蔵庫への直配サービスはプライバシーの問題や心理的なハードルがあるのだ。

調査会社シビック・サイエンス(CivicScience)が4月19日〜21日に成人3,426人を対象に行った調査によると、10人中9人がプライバシーの問題で同サービスは不要と答えている。

調査会社アプトピア(Apptopia)はインホーム・デリバリー専用アプリのダウンロード数が鈍化していることを報じていた。

 インホーム・デリバリーの専用サイトでは、それぞれの地域で活躍する配達員の画像に名前、勤続年数や役職のプロフィールを掲載し、心理的なハードルを取り除こうと腐心している。

インホーム・デリバリーはチップが不要なので宅配を頻繁に利用する利用者には割安に映るが、知らない人を留守宅に入れることはメンタル的な障壁がまだまだ大きいと言えるようだ。

計画されているジョージア州アトランタでの展開にはまだ時間がかかりそうだ。  続きを読む
2021年09月01日

【Amazon Fresh】、アマゾンをハッキング!中華三昧をチキンラーメンの価格で買える説?

210901ダッシュカート
■ネット通販最大手のアマゾンはロサンゼルス郊外などにスーパーマーケット「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」を18店舗展開している。

アマゾン・フレッシュはシアトル郊外にあるファクトリア店を除、一般的なフルサービスのレジをもち、スマートショッピングカート「アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)」を20台前後導入している。

ダッシュカートはコンピュータービジョンを内蔵した4つのカメラに重量センサー、タッチスクリーンを搭載した世界最先端となるショッピングカートだ。

ダッシュカートを利用することでレジ行列に並ぶことなく買い物ができ、買い物中も常に合計金額を確認できるようになっている。

アマゾン・ダッシュカートのサイトにあるFAQには「ダッシュカートはコンピュータービジョン・アルゴリズムとセンサー・フュージョンの両方を組み合わせて使うことでカートに入れる商品を認識します」と表記されている。

 使い方はアマゾン・アプリからアマゾン・フレッシュのQRコード表示させ、ダッシュカートのスキャナーで読み込ませれば利用者のアカウントとダッシュカートが紐付き買い物ができるようになっている。

アレクサで作成しておいた買い物リスト(ショッピングリスト)もカートの10インチ・スクリーンの右側に表示される。あとは商品をカートに入れることで商品バーコードを読み取って商品を認識する。

カートに商品を入れバーコードを読み込むと軽いチャイム音とともにカートのライトが白く光り、スクリーン上のショッピングカートに商品名や数量、価格が表示される。

一方、カートが商品を認識できなければ、「ピッピッピッ」のビープ音にオレンジ色に光り、カート内カメラで撮影した商品画像(撮影できない場合もある)と「認識できませんでした(We didn't Catch That)」がスクリーン表示される。

認識できなかった場合、再び商品バーコードをカートにあるカメラに向けて入れることで認識される。

それでも認識できない場合、スクリーンに「青果(Produce)」「バーコードアイテム(Barcode Item)」、かばんやバッグなどの「個人の所有物(Personal Item)」をタップしマニュアル入力する。

 野菜や果物などの量り売りではスクリーン上にある「商品コードを押す(Add PLU Item)」をタップし、カートに入れると自動的に質量を量り、価格を表示する。

カートから商品を出すと逆に「何を取り出しましたか?(What did you remove?)」にカートリストが表示され、そこから選ぶことになるのだ。

買い物が終了すればダッシュカート専用の通路「アマゾン・ダッシュカート・レーン(Amazon Dash Cart Lane)」を通るとスクリーンが緑色に変わり「完了しました(You're all set)」とともに合計金額が表示され同時にメールでeレシートが届くようになっている。

なおワインやビールなどのアルコール類を購入していると、ダッシュカート・レーンでID(身分証明証)をチェックされることになる。

 世界最先端となるAIカートには弱点がある。商品バーコードを読み込むことで、商品の重さから数量を自動的に判断するときにハッキングできるのだ。

商品の重量は全く同じで、価格の異なる複数の商品をダッシュカートに入れる際に安い商品のバーコードを読み込ませる。つまり複数の商品を同時にカートに入れながら、高額な商品のバーコードを隠すのだ。

ハッキングをシーチキン缶詰にコーヒー、ヨーグルトで試してみた。

重さは同じながら、価格の異なる2つのシーチキン缶詰(99セントと1.39ドル)をダッシュカートに入れてみた。

価格が高い1.39ドルのシーチキンのバーコードを読み込ませながら(安い商品のバーコードは親指で隠す)入れると、スクリーンでは1.39ドルの缶詰の数量が2個となった2.78ドルと表示された。

5.99ドルと6.99ドルの価格の異なる2種類のコーヒーを検証した場合では価格の高いコーヒーの商品バーコードを読み込ませながらカートに入れた。そうすると、6.99ドルのコーヒーが2個と表示され、13.98ドルとなったのだ。

重さは5.3オンス(150グラム)と同じながら、ブランドも商品パッケージも全く異なるヨーグルトでも検証。

ホールフーズのプライベートブランドの365オーガニックヨーグルトは1個99セント。もう一方はシアトル発の高級ギリシャ・ヨーグルト「エレノス・グリーク・ヨーグルト(ELLENOS Real Greek Yogurt)」で2.79ドルと約3倍の価格だ。

99セントのヨーグルトのバーコードを読み込ませながら、高額なヨーグルトのバーコードを手のひらで隠しカートに入れてみた。そうするとスクリーンには0.99ドルのヨーグルトが2個となっており、1.98ドルとなったのだ。

 なお、これらはあくまでも検証であり、すぐにカートから商品を取り出し、キャンセルにしている。ハッキングによる不正購入は一切していないことを強調しておく。

 アマゾン・フレッシュが日本に進出した場合、例えば値段が一袋33円とセールで安くなったチキンラーメンと、より高額な中華三昧を買ってみる。

中華三昧のバーコードを隠しながら、チキンラーメンのバーコードを読み込ませてダッシュカートに入れるのだ。

2つの袋麺が同じ重量だった場合、ダッシュカートのスクリーンにはチキンラーメンの数量が2となり、価格は66円となる。

読み込ませるバーコードをチキンラーメンにすれば、同時に中華三昧を9個いれれば、330円にしかならない。

ダッシュカートを使えば不正購入が可能というケーススタディだ。  続きを読む
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2021年08月31日

【シード・ツー・テーブル】、ヒップホップ系やラッパーより根性がある食品スーパー!?

210831シード・ツー・テーブル
■ジョンズ・ホプキンス大学によると、アメリカの27日の新型コロナウイルスの感染者は32万人以上と過去最多を更新した。デルタ変異株による感染の猛威が続いており、9月からの新学期でさらなる感染拡大が懸念されている。

感染者が最多となったのは8月20日以来、1週間ぶりとなる。ワクチン接種が本格化する直前の今年1月の最多記録より2万人強多い。曜日の振れをならした7日平均でも感染患者数から入院者数、死亡者数も右肩上がりとなっている。

ニューヨーク・タイムズ紙が集計したデータでも、1週間平均の1日当たりの新規感染者数が29日、156,886人を突破している。1週間平均の1日あたりの死亡者数も21日から1,000人を超えている。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によるとコロナ感染者の99%がデルタ変異株となっている。デルタ株は従来のコロナと比べて重症化率が低いものの、ワクチン接種済みの人でも感染例が出てきている。

またワクチン接種率が低い州ほど、人口に占める入院者や死者が多い傾向にある。保健福祉省によるとコロナ感染で入院している患者数は25日、10万人を超えた。入院患者数が10万人を超えたのは今年1月以来で、約9週間前の6倍以上にもなっている。

医療関係者は、患者の多さで、再び対応が追い付かなくなりつつあると危機感を募らせている。南部の州など一部の地域では病床不足が深刻化しているのだ。

フィナンシャル・タイムズ紙がデータを集計したところ、フロリダ州では入院者数が1万人以上に上り、パンデミック発生以来の最高水準に達している。

フロリダ医院協会(FHA)によるとフロリダ州内での感染者数が1日あたり2,000人から1万人まで増えるのに昨年は2ヶ月間かかった。しかし感染力の強いデルタ株で今年はわずか30日しか要さなかったとしている。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は今月4日、新規の入院者のほぼ4人に1人はフロリダ州の人であると発言した。

フロリダ州全体で見ると人口の半数以上が2回のワクチン接種を済ませており、全米の水準と同じだ。しかし、農村などルーラル地区での接種率は著しく低くなっている。

さらにフロリダ州ではこれまで徹底した感染対策を取らずにきた背景もある。マスク着用を義務化したこともない。

フロリダ州知事のロン・デサンティス氏はマスク着用の義務化を禁止しているのだ。子どものマスク着用についてもデサンティス氏は親が基本的権利を持つとしており、学校側によるマスク着用の義務付けを禁止する州知事令をだしているほどだ。

 フロリダ州ネープルズ地区にあるスーパーマーケット「シード・ツー・テーブル・マーケット(Seed to Table Market)」は、フロリダ州知事に賛同しお客にマスク着用を強制していない。「選択の自由」という権利でマスクをしていなくても店に入れるのだ。

店内で働いている、ほとんどのスタッフもマスクを着用していない。

今年2月、NBCの特派員であるサム・ブロック氏が75,000平方フィート(約2,100坪)の店内に入ってこれに驚き、撮影しツイッターに動画をアップロードした。

ソーシャル・ディスタンスもなければ、お客とレジ係りを仕切るアクリル板もないのだ。このときNBCニュースはシード・ツー・テーブル店長のアルフィ・オークス氏にインタビューを行った。

オークス氏は「マスク着用は意味がありません。コロナウイルスで40万人以上が亡くなってもいません。あれ(コロナによる死亡者数)は全くのデタラメです」と答えたのだ。

シード・ツー・テーブルの2階はグローサラントになっておりピザやハンバーガーを提供している他、ゆっくり食事のできるイートイン・コーナーもある。地ビールやワインも飲めるバーもある。

グローサラントとはスーパーを意味するグローサリーとレストランを合わせた造語で、スーパーで売られている食材を調理してその場で食べられるスーパーマーケットの飲食業態。

同店のフェイスブックを確認すると、毎週末に開催されたパーティの様子がアップされているのだが、コロナ前のような光景を見ることができる。

ソーシャル・ディスタンスどころかビール片手に3密状態でパーティを楽しんでいるのだ。

それはフロリダで患者数が急増している現在も変わっていない。28日にアップされた店内動画では100人以上のお客やスタッフを映しているのだが、マスク着用は3人しか確認できなかった。

翌日の生バンドをいれたパーティでは90枚近くの画像がアップされているのだが、誰一人としてマスクをしていない。

 ワクチン接種やマスク着用については、人々がもつ政治的信条と大きく関連することが分かっている。

民主党支持者に比べて、共和党支持者はマスク着用を拒み、ワクチン接種をしたがらない傾向にある。つまりシード・ツー・テーブル・マーケットの顧客は、共和党支持者が圧倒しているのだ。

 アメリカの食品スーパーは、政治的信条によっても売り方が大きく異なるのだ。  続きを読む
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2021年08月30日

【メーシーズ】、デパートにシン・トイザらス!シン・水戸黄門にあの女優もCGで復活?

210830トイザラス
■老舗デパートメントストアのメーシーズは19日、ブランド管理会社WHPグローバルと提携し同社傘下のトイザらスをショップ・イン・ショップで展開することを発表した。

ここのところ衰退したチェーンを店内に部門導入する大手チェーンストアの販売戦略の事例が相次いでいるが、メーシーズもトイザらスのブランド力を借り玩具販売に乗り出す。

メーシーズはオンラインサイトにトイザらスの専用ページを設ける他、店内にトイザらスの売り場も導入する。

復活したトイザらスは2022年までに 400ヶ所以上のデパートメントストア内に店内店の形で展開する計画だ。

1948年創業のトイザらスは2017年9月に経営破綻。2018年3月にはアメリカ国内事業の清算に向け連邦破産裁判所に承認を申請した。

トイザらスは当時、事業継続を断念しベビーザラスを含む国内の全735店を閉鎖したのだ。

翌年にはトイザらスの元役員が新設したブランド管理会社のツルーキッズ(TRU Kids)が商標権を買収した。

ツルーキッズはIoTのショールームを展開するベータ(B8ta)とソフトウェア企業のリテールネクスト(RetailNext)と提携しトイザらスを同年末に2店舗オープン。

ベータのビジネスモデルを採用した新生トイザらスはニュージャージー州パラマス地区にあるウエストフィールド・ガーデン・ステート・プラザSCとテキサス州ヒューストン近郊にあるギャラリアSCで再開するもコロナ禍により今年1月に閉鎖に追い込まれた。

ツルーキッズからトイザらスの商標権を受け継いだWHPグローバルが、オンラインストアで引き継ぎで運営を続けている。

 トイザらスに限らずモールから撤退したチェーンが大手チェーンストアと手を組み、パラサイト出店する事例は他にもある。

ターゲットは23日、ウォルト・ディズニーと提携したミニ・ディズニーストアを年末までに160ヶ所新たに追加導入することを発表した。

両社が提携を発表した2019年にターゲットはショップ・イン・ショップ「ディズニーストア・アット・ターゲット(Disney store at Target)」を25ヶ所にオープン。現在までに53ヶ所で展開している。

一方、ウォルト・ディズニーは今年3月、年内中に北米に展開するディズニーストア60店を閉鎖することを発表した。

ディズニーストアは世界に約300店あり、店舗スクラップで2割にあたる店舗を閉鎖するのだ。

コロナ禍で客数減に悩むモールでの展開では、ディズニーストアのような有名ブランドも先行きが暗いのだ。単体でも集客力のあるターゲットにパラサイトのように店舗内店舗として出店することで成長を維持する戦略となる。

ターゲットにとってもブランド力のあるディズニーを店内に展開できれば売り場の付加価値となり、集客の助けとなるのだ。

なおターゲットは飲食テナントにスターバックスを導入し、薬局部門をCVSに売却し、アルタビューティと提携したショップ・イン・ショップも一部で展開している。

 店舗内店舗といかないまでも衰退したチェーンのブランドを販売するのがウォルマートだ。ウォルマートは7月、ツィーンブランドの「ジャスティス(Justtice)」と提携し、実店舗やオンラインで販売することを発表した。

ジャスティスは6歳〜12歳までの女の子に人気のアパレルブランド。

ジャスティスは昨年7月に倒産した、婦人服チェーンの「アン・テイラー」やプラスサイズの「レーン・ブライアント」などを傘下にするアシナ・リテール・グループのブランドだった。

「リミテッド・ツー(Limited Too)」の店名で展開していたジャスティスは2009年にアシナ・リテール・グループに買収された。ジャスティスは2016年、北米のモールを中心に1,000店以上も展開していた人気ブランドチェーンだったのだ。

親会社の業績の悪化にともない順次、店舗を閉鎖していき、破綻により昨年末には全ての店舗をスクラップ。ジャスティス・ブランドは昨年12月に、ナインウエスト(Nine West Holdings)から改名されたプレミア・ブランド・グループ(Premier Brands Group)に売却されたのだ。

今回の提携により、ウォルマートはジャスティス・ブランドのアパレルやアクセサリー類140アイテム以上をウォルマート・コムやウォルマート・スーパーセンター等、2,400店で販売している。

ウォルマートは6月からカジュアル小売チェーン大手のギャップ(GAP)と提携したホームデコレーションやインテリア雑貨等のホームブランドの専売も行っている。

 ショッピングモールから撤退したチェーンは、集客力のある大型店と手を結ぶ方法で復活・成長を模索していくのだ。  続きを読む
2021年08月29日

【ロボタクシー】、サンフランシスコで実験拡大!食品スーパーも無料送迎付きサービス?


■グーグル傘下の自動運転車部門ウェイモは24日、サンフランシスコ市内の一部地域で自動運転車によるテストを開始したことを発表した。

ウェイモは2018年からアリゾナ州フェニックス郊外で同テストを行っており、サンフランシスコ市内の公道での実験拡大でコマーシャルサービスへのはずみをつける。

テスト名「ウェイモ・ワン・トラステッド・テスター(Waymo One Trusted Tester)」で使用するのはスポーツタイプ多目的車(SUV)の完全電動型「ジャガーI−PACE(Jaguar I-Pace)」だ。

サンフランシスコ市内のリッチモンド地区やバーナル・ハイツ地区など住宅が多い地域でのテスト展開となる。

ジャガー・ランドローバーの電動SUVは完全自動運転車だが、運転席にはオペレーター用のドライバーが座り、予測不可能な状況等、万が一に備えてすぐにでも操作できるようにしておく。

テストの利用では、専用のウェイモ・ワン・アプリをダウンロードして参加する。乗車費用は無料となるが、ウェイモと秘密保持契約を結ぶ必要があり、乗車体験等を他者に口外したり、乗車レビューをYouTube等のソーシャルメディアに投稿したりすることは禁止となっている。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ウェイモは配車サービスの市場規模が大きい世界10都市の約半分をカバーしたい意向だ。

アナリストらの試算によると車両費にカメラやレーザーなどのハードウエアまで含めると1台当たりの費用は25万ドル(約2,750万円)になるという。

この費用を低く抑えることが可能となれば、車両メンテや拡充に必要なコストを乗車料金で賄うことができるとウェイモは考えている。

 ウェイモのロボタクシーは食品スーパーなど大手チェーンストアにとっては極めて魅力的だ。

アメリカには高齢化する団塊世代のベビーブーマーがいる。戦後世代となる1946年〜1964年生まれで最も高い年齢は今年、75歳となるのだ。

約7,300万人となるベビーブーマーは2030年、全員が65歳以上となり多くは80歳以上となるのだ。

シニア層がいくら元気でも80歳ともなれば足腰が弱くなるばかりか、視力や判断力も衰え、自動車の運転は難しくなる。

国土の広いアメリカでは車は足代わりとなっているが、ベビーブーマーも年齢が上がってくると以前のように自由に車で動き回ることもできなくなる。食品の買い物などの外出も車では難しい。

宅配サービスは年々、拡充しているものの不満も残る。お肉や野菜・果物など自分の目で見て選んで買い物したいというニーズがあるからだ。

将来的にはベビーブーマーが自分で運転する代りにウェイモのロボタクシーを使ってスーパーに行くという選択肢ができることになる。

スーパーマーケットチェーンも送迎まで提供できれば、客数が増やせることになる。したがって高齢者やハンディキャップの人に向けてロボタクシーによる「無料送迎付き」マーケティングも可能となる。

雨や雪が降らず天候が安定した地域にあるお店に限り、利用者も店から5マイル圏内(約8キロメートル)の住民に絞り、運行時間も平日の朝・昼と限定すれば、比較的早くからロボタクシーの提供ができるかもしれない。

 チェーンストア最大手のウォルマートは3年前、アリゾナ州フェニックスでウェイモと提携した送迎サービスのテストを開始することを発表。

当時、顧客はネット注文した商品を自宅に迎えに来るウェイモの自動運転車に乗ってウォルマートに取りに行くとしていた。

無人運転サービスが一般化すれば、自動運転車による宅配以外のサービスとして、高齢化した団塊世代に買い物の選択肢を提供できるのだ。

流通業界にかかわらず、ウェイモのロボタクシーに熱視線を向けられている。

トップ動画:サンフランシスコ市内で開始された「ウェイモ・ワン・トラステッド・テスター(Waymo One Trusted Tester)」のPR動画。乗車費用は無料となるが、ウェイモと秘密保持契約を結ぶ必要があり、乗車体験等を他者に口外したり、乗車レビューをYouTube等のソーシャルメディアに投稿したりすることは禁止となっている。  続きを読む
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2021年08月28日

【在庫管理ロボ】、世界初となるスーパー全店導入!1店舗で月額2,000ドルのサブスク?

210828タリー@シュナックス00
■ミズーリ州など中西部を中心に111店を展開する食品スーパーのシュナックス(Schnuks)は26日、ロボット開発のスタートアップのシンベ・ロボティクス(Simbe Robotics)の自律型棚スキャンロボット「タリー(Tally)」を全店に導入することを発表した。

スーパーマーケットチェーンがAIロボットを100店を超える全ての店に導入するのは世界初となる。

タリーは店舗内を動き回って商品在庫を確認し、陳列棚の商品補充の担当者にデータを送信する在庫管理ロボット。

約1.8メートルのタリーは売り場の通路を進みながら欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどを1つ1つ念入りにチェックしていく。

タリーが得たデータは中央のコンピューターに送信され、スタッフのスマホアプリに商品補充など適切な行動を提案するのだ。

タリーにはカメラやレーダーセンサー、スキャナーを搭載し、商品棚をスキャンしながら秒速20センチ(分速12メートル)前後の速さで移動する。

7つのカメラを持っていることで、コンピュータービジョンや機械学習を活用して1時間に1万5,000〜3万点の商品の在庫検査を行うことができるのだ。

自動運転車にある「ライダー(LiDAR:Laser Imaging Detection and Ranging)」を搭載していることで、棚や陳列物、障害物などにぶつからず移動できる。買い物客など人を察知するとスキャニングも一時停止する。

タリーはシュナックスに2017年、数店舗にテスト配置され、2018年には16店舗まで追加導入された。

そして2020年10月にはミズーリやイリノイ、インディアナにあるシュナックス62店舗にも配置されたのだ。

シュナックスではタリーの商品位置情報を顧客向けアプリに反映することで、店内レイアウトに詳しくない買い物客ばかりでなく、新人スタッフなどもリアルタイムで正確な商品の位置を見つけられるようにしているという。

なお店内を朝・昼・晩と1日2〜3回程度、スキャンしながら巡回するタリーの位置情報は、通路と棚のセクションまで表示する。

シュナックスのITインフラ開発の担当者はタリーを使うことでスタッフによるチェックより14倍も欠品を多く見つけられ、欠品率も20〜30%を抑えることができたと報告している。

ペンシルベニア州など5州に食品スーパー等、470店以上を展開するジャイアント・イーグルも3店舗でタリーを導入しテストを行っている。

なおシンベではサブスクリプションとしてタリーを提供しており、導入店舗数によって月額は1店舗当たり2,000〜4,000ドルの幅となる。

 一方、チェーンストア最大手のウォルマートは昨年末、商品棚をスキャンしながら在庫管理するロボットをスクラップしている。

ウォルマートは昨年11月、シェルフ・スキャニング・ロボットを開発するボサノバ・ロボティクス(Bossa Nova Robotics)との契約を破棄したのだ。

ウォルマートはボサノバとの契約を撤回した理由を明かしていない。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙が匿名の情報として報じたところによると、コロナ禍で増えたピッカーのほうがロボットよりも欠品や品薄等の在庫管理が効果的だとしていたのだ。

またウォルマートUSのCEOジョン・ファーナー氏が店内ロボットに対する顧客の反応についても懸念したことを伝えている。

なおボサノバのオートSは、AI(人工知能)やスキャニングセンサーを搭載したタリーと似た約1.8メートルの高さのロボット。

ウォルマートは2017年にオートSを50台テスト導入し、2019年4月には300台を追加導入。昨年1月には650台を追加導入することを発表しており、約1,000店でオートSが稼働することになっていたのだ。

 いまのところロボットには人権が適用されていないため、全店導入されるタリーは優秀、リストラされたオートSはダメロボと差別的な目で見ることもできそうだ。

トップ画像:シュナックスで商品棚をスキャンする在庫管理ロボットのタリー。スーパーマーケットチェーンがAIロボットを100店を超える全ての店に導入するのは世界初となる。  続きを読む
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2021年08月27日

【Amazon Fresh】、18店舗目はホールフーズから100m!手のひら認証のダッシュカート?

210827ダッシュカート@アマゾン・フレッシュ
■ネット通販最大手のアマゾンは26日、メリーランド州チェビー・チェイス地区に18店舗目となる「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」をオープンした。

IT企業大手が開発したアマゾン・フレッシュはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットとは別事業のコンベンショナル食品スーパー。

ホールフーズが扱わない一般的な食品を扱い、ハイテクショッピングカートで利便性を向上しながらボピスなどのオムニチャネルに対応する。

ワシントン州シアトル市内にオープンした17店舗目から2週間ぶりの新店は、メリーランド州では初となるアマゾン・フレッシュだ。

アマゾン・フレッシュ・フレンドシップ・ハイツ店は、2020年1月に閉店した食品スーパーのジャイアント・フード(Giant Food)の跡地(5463 Wisconsin Ave, Chevy Chase, MD 20815)にある。

33,000平方フィート(920坪)の広さとなるフレンドシップ・ハイツ店が他のアマゾン・フレッシュと異質な店はロケーションだ。

アマゾン・フレッシュ最新店から直線距離でわずか100メートルにホールフーズがあるのだ。車で1分、徒歩でも3分程度の距離(0.1マイル=160メートル)となっている。

アマゾン・フレッシュとホールフーズが近距離にある地域は、ワシントンDCのローガンサークル地区にもある。

アマゾン・フレッシュ15店舗目(7月オープン)となるローガンサークル店(1733 14th St NW, Washington, DC 20009)と近隣のホールフーズ・マーケット(1440 P St NW, Washington, DC 20005)の距離は0.3マイル(約500メートル)となっている。

なおアマゾン・フレッシュ・ローガンサークル店はレジなし決済技術「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」を導入した7,302平方フィート(約200坪)の小型スーパー。

キャッシャーフリーもしくはキャッシャーレスとも呼ばれるジャスト・ウォークアウトは、人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的なシステム。

お客は青果品など商品を手にとって出ていくだけで、代金は自動的に口座に請求される仕組み。レジ不要でレジ待ちの時間がなくなり、ストレスフリーで買い物ができる。

ローガンサークル地区より、チェビー・チェイスではさらに近い距離関係からアマゾン・フレッシュとホールフーズで顧客を奪い合うという可能性がある。

一方、最近の調査結果からホールフーズとアマゾン・フレッシュは近距離にあってもカニバリゼーションを起こさないことも明らかになっている。

リアル店の客足をモニタリングする調査会社のプレイサーAI(Placer.ai)によると6月、アマゾン・フレッシュ6店舗で調査したところ近隣のホールフーズでも買い物するお客は7.5%〜18.1%の範囲であった。

両店で買い物するお客が最大でも5人に一人の割合でしかいないことがわかったのだ。

両店が売上の食い合いを最小化しているのは商品の違いだ。

アマゾン・フレッシュではホールフーズのプライベートブランド「365」を扱っている。しかし商品の多くがホールフーズが扱っていない、コカ・コーラやスマッカーズのいちごジャム、ケロッグのシリアル、タイド(Tide)洗濯洗剤など、一般的な食品スーパーの品揃えとなっている。

ホールフーズは素材や栄養に配慮した商品特性から立地まで富裕層客をターゲットにしているのに対してアマゾン・フレッシュは買いやすさを重視している。

したがって一部で危惧されていた顧客のバッティングが起きないのだ。

 またアマゾン・フレッシュ・フレンドシップ・ハイツ店には、オープン時から生体認証デバイス「アマゾン・ワン(Amazon One)」を導入した店舗となっている。

アマゾン・ワンを導入しているアマゾン・フレッシュは、シアトル郊外ベルビュー地区に6月にオープンしたファクトリア店がある。ファクトリア店では店内にあるゲートで手のひらをかざして入店するのだ。

事前にアマゾン・ワンで手のひらとクレジットカートを紐付けておけば、ファクトリア店ではレジを通らずに会計を済ませる「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」の買い物ができるようになっている。

ジャスト・ウォークアウトを導入していない17店舗目のシアトル店と18店舗目のフレンドシップ・ハイツ店では、レジでの支払い時に手のひら決済ができる仕様となっているのだ。

 アマゾン・フレッシュ1号店は昨年8月27日、ロサンゼルス郊外ウッドランドヒルズにソフトオープンした。

招待状をもつ住民を対象にした限定的なローンチだったが、この時からちょうど1年を迎える。

ジャスト・ウォークアウトを導入したハイブリッド型からアマゾンゴー・グローサリーのような小型店など、様々な形態のアマゾン・フレッシュがオープンしている。

さらにオープン予定は20店舗以上もあり、まだまだ目が離せない状況だ。

トップ画像:アマゾン・フレッシュにあるハイテクショッピングカートのダッシュカート。18店舗目となるアマゾン・フレッシュ・フレンドシップ・ハイツ店は手のひら認証のアマゾン・ワンを導入している。画像にあるようにダッシュカートも(モバイル・アプリのQRコードの代りに)手のひらをかざして買い物を始められるのだろうか?  続きを読む
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2021年08月26日

【ベストバイ】、EC減も増収増益・店売り増!お客様サポートの家電サブスクは需要増?

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■家電量販店チェーン最大手のベストバイが24日に発表した第2四半期(5月〜7月期)決算では店数が減少しているものの増収増益となり、既存店ベースも大幅に増加した。

Eコマースは前年同期で記録的な急進の反動で大幅減となったが、賃金上昇に政府からの給付金でベストバイの売上を支えた。

売上高は前年同期比19.6%の増加となる118.5億ドルとなった。50店舗近くも店数が多かった2年前と比較しても、売上高は24%の増加となっている。純利益は前年同期比で70%増となる7.34億ドルだった。

粗利益率はEコマース売上の減少し店売りが増加したことで前年同期の22.9%から23.7%と0.8ポイントの増加となった。一方、一般販売管理比率は前年同期の17.2%から17.0%と0.2ポイント圧縮されたことで、営業利益率は前年同期の5.7%から6.7%にも増加した。

既存店売上高前年同期比はキッチン用品等のアプライアンスやホームシアターが大きく伸び、19.6%の大幅増。国内の既存店ベースも同20.8%の増加した。

売上の9割以上を占める国内の売上は110.1億ドルとなり前年同期比20.6%の増加となった。

なおベストバイでは昨年、6月22日までほとんどの店舗で完全予約制となるアポオンリーの接客販売となっていた。

そのため前年同期の過半数日では、多くがネットで購入して宅配もしくはカーブサイド・ピックアップの利用に限られていたのだ。したがって前年同期のEコマース売上高は242%の記録的な増加となった。

一方、今年5月〜7月期のEコマース売上高は同28.1%の減少だった。国内のオンライン売上高は国内売上全体の31.7%に縮小している。

Eコマースが急進した前年同期は53.1%に膨れ上がっていた。また2年前は16%だった。

Eコマースに占めるボピスやカーブサイド・ピックアップの割合は42%となっている。

 商品カテゴリー別の既存店売上前年同期比では売上の43%を占める「コンピューターとモバイルフォン(Computing and Mobile Phones)」が11.4%の増加となった。

売上全体の31%を占める、大型4Kテレビなどの「コンシューマーエレクトロニクス(Consumer Electronics)」は27.4%の増加。

全体の16%となる白物家電の「アプライアンス(Appliances)」は31.3%の増加となった。

全体の5%となるゲーム等の「エンターティメント(Entertainment)」は36.4%の増加だった。

全体の5%となる「サービス(Services)」も、前年同期では感染予防のためインホームサービスや修理、コンサルテーションを一時的に停止していたことで今期は23.6%の二桁増だった。

 ベストバイは4月から開始した、お客様サポートのサブスクリプション・サービス「トータル・テック・サポート(Total Tech Support)」を全店に展開すると発表した。

トータル・テック・サポートは3年前に開始した「ベストバイ・ベータ(Best Buy Beta)」をアップグレードし、無制限のテクニカル・サポート等に新たな特典サービスを付加したものだ。

年会費199.99ドル(ベストバイ・クレジットカード保有者は年会費179.99ドル)のサブスクリプションでは24時間365日の無制限テクニカル・サポートをコンシェルジュサービスに格上げし、電話や店のサポート以外にもチャットやメール、ストアアプリにも対応を拡大。

修理&サポート部門のギーク・スクワットによる取り付けサービスも、トータル・テック・サポートでは49ドルしたものを無料にしている。

新たに加えられた特典には会員限定のディスカウント・オファーや現行15日〜30日間を最大60日までに延長した返品、最低購入額のない送料無料などがある。

アップルケアやアップル製品を含め製品保証もベストバイで購入した商品については2年間に延長しているのだ。

 ベストバイはまた、5,000平方フィート(約140坪)の小型フォーマットを新規出店してテストすることを発表。また既存店を15,000平方フィート(420坪)、25,000平方フィート(700坪)、35,000平方フィート(980坪)の3タイプに改装していることを明かしている。  続きを読む
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2021年08月25日

【シプツ】、キャバクラや銀座のクラブのような指名制を買い物代行のショッパーに導入!

210825プレファード・ショッパーズ@シプツ
■配車アプリのウーバーでは、重要な機能として評価システムがある。利用者がドライバーを、逆にドライバーが利用者を5つ星でレビューするのだ。

例えば5つ星評価で4.7以上になるような評価の高いドライバーは車内はクリンリネスが保たれており、運転も丁寧で、接客についてもフレンドリーだ。

評価システムにより、一部にボトルドウォーターやキャンディを無料でユーザーに配るような極めて気さくなドライバーもいる。

利用者もドライバーから評価されているため、失礼な言動をしたり、ドアを乱暴に閉めたるなどの威圧的な態度をとったり、配車をドタキャンしたりと運転手を不快な思いにさせることはない。

車内で食べ散らかしたり、嘔吐したり、ビールを飲むなどを行い、極めて評価が低くなるとユーザーもウーバーから利用を拒否されるのだ。

タクシーでは多くの場合、こういった評価システムがないため、乱暴なドライバーがいたり逆に運転手に対して傍若無人に振る舞う利用者もいたりする。

レビューがあることでドライバーサイドも利用者サイドでも無礼な人を抑制でき、お互いを尊重することができる。

この評価システムをさらに一歩進め、顧客満足度を向上させた機能を宅配業者が始めた。

 ターゲットの傘下でンデマンド買物代行・宅配サービスのしプツ(Shipt)は18日、「プレファード・ショッパーズ・リスト(The Preferred Shoppers List )」を開始したのだ。

シプツによる当日宅配は年会費99ドル(もしくは月額8.25ドル)を支払った会員のみ受けられるサービスだ。

会費以外では35ドル以下の注文で手数料が7ドルかかり、35ドル以上の注文で手数料無料となる。

また一部の商品は店頭価格からマークアップされている。最短1時間で宅配される対象商品は生鮮品などの食品や日用品、家電、玩具、ホーム関連でターゲットで扱っている5.5万品目以上となる。

ターゲット以外ではドラッグストアチェーンのCVSやペット用品チェーンのペトコ、セーフウェイ系列のスーパー等に地域の食品スーパーとも提携している。

インスタカートのショッパーと同様、シプツのショッパーも利用者の代りにお店で、注文された買い物リストを見ながら買い物をし、自分の車で利用者宅まで届けるのだ。

オンデマンド買物代行・宅配サービスでは、宅配品が届いてサービスが完了すると、時間どうりに宅配されたか、生鮮品等のピッキングは適切であったか、欠品時の代替品は利用者の意向を確認し適切であったかなどを利用者がショッパーを5つ星で評価する。

プレファード・ショッパーズ・リストでは、利用者が5つ星評価したショッパーをこのリストに載せることになる。

その利用者が次回、注文した際にそのショッパーを優先的に指名できるようになる。指名は無料となっている。

指名が増えればさらにその利用者の傾向や好み等を知ることになり、注文が増えることになる。

一方、利用者が不作法なら、ショッパー側も注文を断ることも可能だ。仮に利用者がショッパーの評価を下げたら、プレファード・ショッパーズ・リストから外されることになる。

シプツによるとミシガン州デトロイトでテストを行ったとき、利益率が上昇し、チップも増加傾向にあったという。リストに載り指名が増えることで、ショッパーのモチベーションも上昇した。

 コンシューマーレポート誌は2年前、読者アンケートから最も評判のいいオンデマンド買物代行・宅配サービスとしてシプツを挙げた。

75ポイントとなった2位のアマゾン・プライム・ナウや3位で72ポイントを付けたアホールド・デレーズ傘下のピーポッドを抑え、シプツは79ポイントだったのだ。3

,043人を対象にしたスーパーマーケットに関してのアンケート調査で4位は70ポイントとなったフレッシュディレクトとインスタカート。

シプツはショッパーの指名制を導入することで顧客満足度をさらに上げそうだ。  続きを読む
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2021年08月24日

【出前ロボット】、授業再開でキャンパス・ライフに続々導入!DXとは出会い系アプリ?

210824ヤンデックス・ローバー@OSU
■ロシアのIT企業大手のヤンデックス(Yandex)とアメリカのフードデリバリー大手のグラブハブ(GrubHub)は19日、オハイオ州立大学で自動運転ロボットによる配達を行うことを発表した。

先月から提携を開始したヤンデックスとグラブハブは、学部生・大学院生合わせて60,000人を超える、全米最大規模の大学キャンパスでロボット出前を始める。

配送ロボットを配備するのはヤンデックス自動運転部門の「ヤンデックスSDG(Yandex Self-Driving Group)」。

ヤンデックスSDGは、2017年に設立されて以来、累計で700万マイル(約1,120キロメートル)以上の自律走行を達成しており、アルファベット傘下で自動運転ロボット開発のウェイモ(Waymo)に次ぐ世界2位の走行距離を誇っている。

米国内ではミシガン州アナーバーで同社の自動運転ロボット「ローバー(Rover)」でサービスを提供している。

グラブハブは国内の約250の大学でレストランからのフードデリバリーのサービスを提供している。グラブハブはキャンパス内だけでなく、学外にある学生寮や学生アパート、学生が望む場所にもファストフードなどを宅配してくれるサービスだ。

6輪車のローバーは大きめのキャリーケースほどのサイズで、早歩きから(時速5キロメートル)からランニング(8キロメートル)ぐらいの速度で自律走行する。

走行中は歩行者や障害物を感知すると迂回したり停止し衝突を避ける。レーダーを備えており、暗い道でも移動できるという。また雨や雪での悪天候でも走行は可能となっている。

オハイオ州立大学コロンバス・キャンパスは、東京ドーム(12エーカー)の133倍となる1,600エーカー以上の広さ。

50台のローバーが秋の新学期から毎日、午前9時〜午後9時までサンドイッチやピザ、コーヒー等を出前する。

 一方、キャンパス内のロボット出前で先行するスターシップ・テクノロジー(Starship Technologies)も23日から運用が開始となるネバダ大学リノ校 (University of Nevada, Reno)の他、イリノイ大学(University of Illinois Chicago)にケンタッキー大学(University of Kentucky)、エンブリーリドル航空大学(Embry–Riddle Aeronautical University)のそれぞれのキャンパス内でもロボットによる出前を開始する。

自動走行ロボットを使った注文件数が累計で100万回を今年1月に突破したスターシップ・テクノロジーは2019年1月、バージニア州フェアファックスにあるジョージ・メイソン大学(George Mason University)からキャンパス内の出前をローンチ。

現在までにパデュー大学 (Purdue University)やカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学アーバイン校(University of California Irvine)などマンモス校や有名大学キャンパス内での運用実績を誇っている。

スターシップのデリバリーロボットは高さが約40センチメートル、横幅が30センチメートルとなる、大きめのクーラーボックスのような形状。

この出前ロボットにはカメラやセンサー、制御システム、通信機器、LED、バッテリーを搭載。時速4マイル(6キロメートル)で走行し6つの車輪で風・雨の強い日でも稼働できるようになっている。

ローバーと同様、上部にあるカバーを開けると注文品を入れるスペースが用意されており最大20ポンド(9キログラム)を運ぶことができる。

 ロボット開発のスタートアップのキウイボット(Kiwibot)も1週間前からニューメキシコ州立大学(New Mexico State University)で運用を開始した。

ニューメキシコ州立大学の30台に加え、ロサンゼルス国際空港近くにあるロヨラ・メリーマウント大学(Loyola Marymount University)に10台、ワシントン州のゴンザーガ大学(Gonzaga University)でも10台の出前ロボットを配置する。

キウイボットのオンデマンド・デリバリーはカリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley)やデンバー大学(University of Denver)のキャンパスの他、ロサンゼルス近郊サンタモニカ地区でも実績を積んでいる。

 新型コロナウイルス・デルタ株の急速な蔓延により、この秋から安全に再開されるはずだった対面授業や通常のキャンパスライフは、再び深刻な脅威にさらされている。

学生のワクチン接種率を高めながら、キャンパス内にタッチレスなロボット出前を導入に踏み切る大学は今後も増え続けると見られている。

トップ画像:ヤンデックスの出前ロボットのローバー。オハイオ州立大学の広大なキャンパスに50台のローバーを配置、新学期から毎日、午前9時〜午後9時までサンドイッチやピザ、コーヒー等を出前する。  続きを読む
Posted by usretail at 01:40Comments(0)イノベーション