2017年01月22日

【受講生の声】、研修後のウェビナーでパワーアップ!地殻変動を感じ血流がフル回転?

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■ウェビナー(Webinar)とはウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語であり、インターネット上で行なわれるウェブカンファレンスだ。米国視察の研修後にウェビナーを取り入れることで、復習になるばかりでなく、研修に参加できなかった人にも大きな刺激になるので効果が高い。当社のウェビナー「スカイプ・コンサルティング・セッション」では、日本とアメリカをつなぎ、表やグラフの資料の他、画像やビデオも共有できるのでリアルタイムを実感できる。視察後の店舗にどんな変化が起こっているのか、ITを使った新たな戦略、ネットからリアルへのO2Oの事例など、すぐにシェアできるので実りが多い。一方的、アメリカの成功事例などを基に課題を明らかにし、クライアントに解決策を示したうえで、彼らと質疑応答をしながらその発展を助けていく...マイクロソフトが提供するP2P技術を利用したインターネット電話サービスのスカイプを導入すれば初期投資がほとんどかからないのでコストパフォーマンスにも優れている。
 スカイプ・コンサルティング・セッションは大きく分けて3つのパートになっている。一つ目は米国視察セミナーの復習や解説の補足だ。現地では会場の都合や日程で、どうしても時間が足りないことが往々にしてある。参加者はセミナーで覚えたことを忘れてしまうことあるので大事なところは強調するように何度も解説を加えていく。記憶を風化させないようにするのだ。二つ目は視察後の変化だ。アメリカ小売業は常に刻々と変化し、毎年そのスピードも加速している。数ヶ月の経過でも大きな変化を目の当たりにする。リアルタイムにキャッチアップするのだ。アマゾン攻略でIT投資が盛んになる中、特に売り場に現れない「地殻変動」のスピードが著しい。スマートフォン・アプリにもお客に便利な機能が次々と追加されていく。アプリのアップデートは毎日のようになされているのだ。3つ目は参加者からの質疑応答となる。素朴な疑問に答えることで心に生じたモヤモヤを解消する。これまでもそうだったようにアメリカ小売業は日本の流通業にとって未来ではあるものの、延長線上にはない。現地で起こっている事実と相いれないことも多いのだ。それを質問にして解消してもらう。成功事例から失敗事例までクイズ形式にして、その原因を考えてもらうこともある。
 当社のウェビナー「スカイプ・コンサルティング・セッション」を行うと「視察から半年経過して、自分たちが訪問したときには進出していなかった店舗や新しい業態の店舗がオープンし たりと目まぐるしく状況が変化していることに改めて驚きました」や「グローサラントという新しい状況の発展により、改めて定点観測の重要性を感じました。 来年度もぜひアメリカへ足を運び、1 年間でどれほど状況が変わるのか、グローサラントや IT・ミールソリューションについて体感したいです」、「イート・イン・スペース併設型のSMというのは米国研修でもラルフスで実際に利用しましたが、セミナーで見せてい ただいたショップライトの豪華なつくりには驚きました」等など嬉しい感想が届いている。当社の視察セミナーを受講後には「スカイプ・コンサルティング・セッション」にも参加してもらいたい。
 今日は視察セミナーで衝撃を受けた「セミナー受講生の声」を中心に掲載する。また一部にスカイプ・コンサルティング・セッション受講生の声もアップデートする。  続きを読む
2017年01月21日

【モバイルオーダー】、外食チェーンでアプリ経由注文も異なる!優雅で麗しい方式とは?

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■スターバックスのアプリ経由の注文サービス「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」は、同社の国内売上の8%を占めるにいたっている。スターバックスのモバイルオーダー&ペイは予め課金しておいたギフトカード(プリペイドカード)を同アプリに登録し、お店に行く前にアプリ経由でコーヒー等の注文と決済をしておくことで、お店ではレジ行列に並ばず注文した商品をすぐ受け取れるサービス。注文の決済完了と同時に、お店の端末から自動的にレシートがプリントアウトされ、バリスタがカップに貼ってコーヒーなどを準備する。同社ではモバイルオーダー&ペイからの注文やモバイルからの一括注文が増えたことで、店内のPOSレジ処理が10%減少し、オペレーションが効率化していると分析している。モバイルオーダー&ペイがスターバックスの業績に大きなプラスの影響を与えている。スターバックスだけでなく、昨年6月から2,000店舗でモバイルオーダーの「チックフィレ・ワン(Chick-Fil-A One)」を始めたチックフィレでもファミリー客から高評価を得ていることを明かしている。2年まえからモバイルオーダーを展開しているタコベルでも客単価が20%増加することを公表している。すでにチポトレやピザハット、パネラブレッド、パパジョーンズ、ブレイズピザ、シェイクシャックなどの大手外食チェーンはモバイルオーダーを展開している。
 モバイルオーダーはアプリ経由で注文しお店で受け取るのだが、チェーン毎に2つの点で異なっている。一つは決済方式、そしてもう一つは受け取り方法だ。決済方式はスターバックスやチックフィレのように金額をチャージしたギフトカード(プリペイドカード)から支払うプリペイドカード方式と、チポトレやタコベルなど注文ごとにアプリに登録したクレジットカードから支払う方法がある。モバイルオーダーでは注文だけ行い決済は店で行うピザハットの方式もある。なおスターバックスのプリペイドカード方式では残高が10ドル以下になれば自動的に課金できる自動リロード(Auto Reload)機能が付随している。受け取り方法は3つあり、スターバックスでは注文・決済直後に店にオーダーが入る方式、チックフィレは注文・決済後、店に入って通知することでオーダーが入る方式、チポトレやピザハットでは時間を指定してピックアップする方式がある。時間指定も時間がくればそのまま受け取れるピザハットやシェイクシャックの方式と、チポトレやブレイズピザのように店のレジで告げるアナログ・チェックイン方式もある。モバイルオーダーでもチェーン毎に微妙に方式が異なるのだ。
 モバイルオーダーで受け取り時間を指定するシェイクシャックでは、指定時間に遅れれば熱々のハンバーガーも冷たくなってしまう。スターバックスでも注文後すぐにドリンクを用意するため、遅れることがあればドリンクの味も変わる可能性もある。ブレイズピザでは行列に並ぶ必要ないが、割り込むようにレジに行ってモバイル注文をチェックインするので、知らない客からは冷たい視線を浴びることもある。今のところ、スマートでベストなモバイルオーダーはチックフィレ・ワンだ。

トップ画像:自分で好きなトッピングを乗せられるファストカジュアルピザチェーンのブレイズピザ。大人気で出店著しく昨年だけで68ヵ所にオープンし、現在は170店以上となっている。ブレイズピザの売上高は2015年に1億ドルを突破し、2016年は1.86億ドルと前年比84%の増加だ。  続きを読む
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2017年01月20日

【サムズクラブ】、スキャン&ゴーで購入したアイパッドプロを返品!また買い物したい?

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■ウォルマート傘下のメンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブでは全店でスキャン&ゴーを展開している。スキャン&ゴーは、スマートフォンにダウンロードしたアプリでお客自身が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。使い方はサムズクラブのスキャン&ゴーのアプリをダウンロード。アプリを起動後に会員番号を撮影などで入力し、事前にクレジットカード情報も登録しておく。サムズクラブではアプリを開いて購入する商品のバーコードをスキャンしていく。買い物が終われば、アプリ上で「チェックアウト(決済)」を行う。外へ出る前のレシートチェックでは、出口にいるチェッカー係りにアプリ上にあるバーコードを見せスキャンするだけとなる。その後はチェッカーがカート内の商品を1品毎チェックして確認する。レシートはeレシートでアプリ上に保管されることになる。
 スキャン&ゴーで買物した商品の返品はどうなるのだろうか?これを確認するため昨年11月初めに購入したアップルのアイパッド・プロ(32GB)を実際に返品してみた。購入価格は588ドルで税金が52.92ドル。その他に電子廃棄物料金(Electronic Waste Fee)として3ドルがチャージされていたので合計で643.92ドルとなる。返品はクリスマス直後の12月26日に行った。サムズクラブではカスタマーサービスに行き順番を待って返品。スタッフから返品理由を聞かれるも「気に入らなかった(I don't like it)」と返答した。スタッフは商品確認を行い、スマートフォンにあるeレシートのバーコードをスキャンし、自分のクレジットカードを端末に差し込んでクレジットバックで返品完了となった。返品額は電子廃棄物料金の3ドルを引いた640.92ドルだった。スキャン&ゴーのアプリ上に返品のeレシートなどは現れず、購入したときのeレシート自体にも変化はない。サムズクラブからはクレジットバックの証明となるペーパーレシートを渡された。時間にして5分程度でストレスはなかった。
 スキャン&ゴーでレジを素通りの買物で、返品も比較的スムーズな流れなのでサムズクラブで買物したいと思わせるものだった。

トップ画像:サムズクラブで返品したアップルのアイパッド・プロ(32GB)。返品額では最大となる640ドル。日本では不具合でもない限りアイパッドを「気に入らない」という理由だけで返品はできない。が、アメリカではできてしまうのだ。  続きを読む
2017年01月19日

【シェイクシャック】、モバイルオーダー!日本の超繁盛店にこそアプリ経由注文は必要?

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■ファストカジュアル・ハンバーガーチェーンのシェイクシャックは先月12日、ほぼ全店でのモバイル・オーダーの展開を始めた。モバイル・オーダーとはスマートフォン・アプリ経由で、注文と決済を事前に済ませておくことで混雑時のレジ行列に並ぶことなく商品を受け取れるサービス。コーヒーチェーンのスターバックスやチキン・サンドウィッチチェーンのチックフィレなど一部の外食チェーンがすでに全店で展開している。シェイクシャックでは全店展開の2ヵ月前にニューヨーク市内のミッドタウン・イースト店でテスト展開を始めていた。シェイクシャックのモバイルオーダーの使い方はアプリをダウンロード後に最寄りのシェイクシャック店でのピックアップ時間(15分毎)を指定する。ハンバーガー等のメニューを選択し、チェックアウトをタップして決済する。受け渡しの準備ができると、テキストメッセージで通知される仕組みだ。決済はアプリに事前登録しておいたクレジットカードから支払うことになる。
 シェイクシャックで12月27日、実際にモバイル・オーダーを行ってみた。場所は昨年10月にオープンしたロサンゼルス3号店となるハリウッド店。シェイクシャック・アプリを起動すると「シャックに新方式(A New Way to Shack)」とあり「オーダーナウ(Order Now)」をタップすると最寄り店のロケーションとそれぞれのピックアップ時間が表示される。ピックアップ時間は現在から30分以降の表示で15分毎だ。該当する店のピックアップ時間(12:45)を選ぶとメニュー選択に画面が移る。メニュー画面はハンバーガーやフライ、飲み物等の緑色アイコンを動かして注文していく。今回、選択したのはシャックバーガー(シングル5.55ドル)とフライズ(2.99ドル)、飲み物(スモール2.35ドル)だ。ハンバーガーの注文ではレタスやトマト、チーズなどの構成物を抜くカスタマイズも可能だ。飲み物では氷抜きのオーダーもできるようになっている。チェックアウトをタップするとアドオン(追加)の画面となり、デザートが現れた。クレジットカードなど支払い情報を登録後、注文確認をタップすることで注文完了となる。
 ハリウッド大通りにあるシェイクシャック・ハリウッド店に到着したのは12時40分。ランチ時でもあり、店内から屋外までお客で一杯だ。注文のレジ前行列にも20人近くが並んでいたほどの盛況だ。レジ行列には並ばず、時間潰しに店内撮影などしていたらピックアップ予定時間の3分後には「ピックアップの用意ができました」とテキストメッセージが入ってきた。ピックアップ窓口にはすでに注文品が用意されてあり、スマートフォンに映るオーダーをスタッフに見せると笑顔で渡してくれた。長い行列に並ぶことなく、レジ待ちもなく、全くストレスなくスムーズ且つ快適に食事ができた。
 モバイルオーダーは始まったばかりだが、1年もしないうちにレジ注文をスキップして先に席に着く客が増えてくるだろう。
 
トップ画像:シェイクシャック・ハリウッド店。ハリウッド大通りの歩道には有名人の名前が入った☆型プレートのハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(Hollywood Walk of Fame)が見える。  続きを読む
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2017年01月18日

【ウォルマート】、アマゾンに続けとばかりに雇用創出を発表!次期大統領のお尻にキス?

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■ウォルマートは17日、新規出店や改装等で新たに1万人の雇用を国内に創出することを発表した。アメリカ国内で雇用増を重視するトランプ次期大統領にアピールする狙いがあるとみられている。民間企業でアメリカ最大の雇用主である同社は現在、150万人近くの従業員を抱えている。ウォルマートが2017年度中、1万人の雇用を進めるのはウォルマートやサムズクラブの59ヵ所の新規出店や店舗改装・移転にオンラインストア部門など。建設や改装に携わる人についても2.4万人の雇用が生まれると明かしている。同社はピックアップグローサリー増設の他、店舗やディストリビューションセンターの新規出店や改装などに68億ドルの設備投資を計画している。一方、従業員の削減や事業再編も進めており、事情を知る関係者が明らかにしたところによると、今月末までに本社人員を約1,000人減らす見通しだ。レイオフは主に人事部が対象となり、一部や配置転換になるとみられている。アーカンソー州ベントビルにあるウォルマート本社には1.8万人が働いている。
 ウォルマートは一昨年、本社従業員450人の解雇をしており、昨年初めには国内154店舗の閉鎖と約1万人の異動やレイオフも発表している。昨年9月にはバックオフィス業務などで約7,000人の雇用も削減している。ウォルマートによると、解雇の対象となった従業員の多くが社内の別のポジションで再雇用されている。なお、ウォルマートの競合でネット通販最大手のアマゾンは12日、来年半ばまでの1年半に国内で10万人以上を新たに雇用すると発表している。  続きを読む
2017年01月17日

【ウェグマンズ】、創業100周年ぁ91店目にバーガーバーでグローサラントが更に進化?

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■昨年で創業から100年を迎えたウェグマンズは昨年9月、メリーランド州ボルチモアに91店舗目となる新店をオープンした。また11月にもバージニア州シャーロッツビルに92店舗目をオープンした。3,050坪となるメリーランド州ボルチモアのウェグマンズ・オーウィングス・ミルズ店にはイートインのマーケットカフェにバーガーバー(The Burgar Bar)の5号店目が導入されている。スーパーマーケットにレストランを導入するグローサラントの進化だ。グローサラントはスーパーマーケットを意味するグローサリーとレストランを合わせた造語であり、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売し、スーパーマーケット店内でも食事を提供する業態なのだ。ウェグマンズはスーパーマーケット店内に「マーケットカフェ(Market Cafe)」の他、「バーガーバー(The Bugar Bar)」や「パブ(The Pub)」「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」「シーフードバー(Seafood Bar)」の5つのブランドを展開し、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」を持っている。マーケットカフェは全店に、バーガーバーはニューヨークのピッツフォード旗艦店を含め5店舗、パブは92店舗目となるシャーロッツビルなど12ヵ所、アモーレ・イタリアンは本社のあるロチェスター店に1ヵ所、シーフードバーはバージニアにオープンした新店3ヵ所にそれぞれ店内に出店している。ウェグマンズのグローサラントは、スーパーマーケットの新鮮な素材をプロのシェフが料理することでブランドにしている業態なのだ。また、スーパーマーケット内の片隅にテーブルとイスを並べた簡素なダイニングではなく、グローサラントでは家族や友人と食事がとれるラウンジのような空間を提供している。ウェグマンズのアモーレ・イタリアン・レストランやパブ、スタンドアローンのネクストドアはフルサービスとなり、落ち着いて快適に食事ができるのだ。また、カジュアル・ダイニングのバーガーバーがあるピッツフォード旗艦店では、マーケットカフェとはインテリアも異なっている。徐々にお客からの信頼を得ているウェグマンズのグローサラント業態は全店に広がりそうだ。
 今日はウェグマンズ・ピッツフォード旗艦店にあるバーガーバー1号店から一部画像を紹介する。

トップ画像:ウェグマンズ・ピッツフォード旗艦店の隣にあるバーガーバー1号店。ウェグマンズはスーパーマーケット店内に「マーケットカフェ(Market Cafe)」の他、「パブ(The Pub)」「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」「シーフードバー(Seafood Bar)」の5つのブランドを展開し、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」を持っている。  続きを読む
2017年01月16日

【ショッピングセンター】、空室率は横ばい!モールウォーキングが静かに拡大している?

170116ショッピングセンター空室率推移グラフ
■全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、昨年第4四半期(10月〜12月期)のモール空室率は7.8%だった。7.8%だった前期から横ばい。前年同期からも横ばいとなっている。モールの空室率は2011年第3四半期(7月〜9月期)にピークとなる9.4%を記録。過去最悪の水準から5年が経過しているものの景気後退期前の空室率5%〜6%のレベルにはいまだに達していない。一方、ネイバーフッドSCとコミュニティSCなどを含めたストリップセンターの空室率は9.9%となり、前期から横ばいだった。10.0%だった前年同期から0.1ポイント減少している。ストリップセンターの空室率は2011年第2四半期から3期連続して11.0%を記録した。空室率ピークから5年近く経過しているが、モールと同様に景気後退前の7%の水準までまだ程遠い状況が続いている。
 ショッピングセンターの空室率が高止まりとなっている原因は買い物の主戦場がオンラインに移っているためだ。消費者がショッピングセンターに行かなくなっているのだ。リアル店舗をモニターし分析する調査会社リテールネクストによると、小売店の客数は48ヶ月連続して減少している。リアル店の売上高(自動車販売やガソリンスタンド、メンバーシップホールセールクラブは除く)も36ヶ月連続して減少となっているのだ。お客はどんどん店に行かなくなり、逆にネットで買物するようになっている。特に70年代〜80年代頃、モールを中心にショッピングセンターが作られ過ぎたことも空室率が高止まりする要因になっている。またリージョナルショッピングセンターで核テナントとなっているデパートメントストアが十分にネット対応できていないことも問題だ。2011年からオムニチャネル化を推進しているメイシーズは、昨年の11月・12月期の既存店・売上高前年同期比が2.7%の減少だったことを発表した。同時に68ヵ所の店舗を閉鎖することも明らかにした。シアーズも昨年末の惨敗を受け150店舗の追加閉鎖を発表した。閉鎖の内訳はシアーズ42店とKマート108店。シアーズは昨年末もシアーズ17店舗とKマート34店舗の閉鎖を発表していた。90年代に800店近くをモールで展開していたアパレルチェーンのリミテッドも250店全店を閉鎖した。
 モールに核テナントで出店しているJCペニーも一部店舗の閉鎖を検討していると報じられており、モールの空室率の改善には程遠い状況だ。

トップ画像:ショッピングセンター空室率推移グラフ。第4四半期(10月〜12月期)のモール(RSC)空室率は7.9%と前期から横ばいだった。一方、ネイバーフッドSCとコミュニティSCなどを含めたストリップセンターの空室率は9.9%となり、こちらも横ばいだ。買い物の主戦場がリアルからネットに移り、今後さらに閉店する店も増える気配でショッピングセンターの空室率は改善がなかなか進まない。  続きを読む
2017年01月15日

【年末商戦】、予想を上回る4.0%増!陶酔の中で「消えてくリアル、増えゆくネット」?

170115ファイヤーワークス
■全米小売業協会(NRF)は13日、昨年11月〜12月期の年末商戦が当初の予想を超えて好調だったことを発表した。NRFが商務省のデータを基に推計したところによると、年末商戦の小売売上高は前年同期比4.0%増となる6,583億ドル(約75兆円)だった。小売売上高は自動車やガソリン、レストランなどの外食を除いている。NRFが昨年10月に発表した6,558億ドル(前年同期比3.6%)の予想上回った。オンラインストアが引き続き好調で売上高は12.6%増となる1,170億ドル(約12兆円)。こちらも当初7%〜10%増の予想値上限(1,170億ドル)を上回った。NRFのCEOマシュー・シェイ氏は「小売は景気を映し出しており、個々の企業では一部に低迷も見られるものの小売業全体では堅調な年末商戦だった。」と述べている。老舗デパートメントストアのメイシーズは4日、年末商戦となる11月と12月期の既存店・売上高前年同期比が2.7%の減少だったことを発表、68ヵ所の店舗閉鎖と1万人規模のレイオフも公表した。メイシーズの発表の翌日にはシアーズが11月〜12月期の既存店ベースで12%〜13%の減少だったことを明かし、150店におよぶ店舗閉鎖と同社PBで老舗工具ブランド「クラフトマン(Craftsman)」の売却を発表した。また1990年代、グループ全体では5,600店を展開していたアパレルチェーンのリミテッドも残っていた約250店の店舗閉鎖を行った。一方、ネット通販最大手のアマゾンは昨年末、年末商戦が過去最高を記録したと発表している。
 NRFの発表に先立ち、調査会社コンルミノ(Conlumino)が3日に発表した年末商戦動向によると小売売上高は全体で前年同期比3.8%増となり、2011年からは伸び率が最大となった。またマスターカード・アドバイザーズの小売調査部門スペンディングパルスが発表したデータでも前年同期比4.0%の増加だった。同調査によるとオンライン売上高が同19%の増加としている。アドビ・デジタル・インサイトが5日発表した推計でも、11月と12月期のオンライン売上高は同社予想を上回る917億ドル(約11兆円)となり同11%増だった。調査会社コムスコアでもオンライン売上高が一昨年の年末商戦に比べて12%の増加だったと報告している。アドビによると年末商戦の61日間中、1日のオンライン売上高が10億ドル(約1,170億円)を突破した日数は57日となった。特にモバイル経由の売上伸長が著しく、前年同期比23%の増加で売上高は284億ドル(約3.3兆円)だ。スマートフォン経由の売上は193億ドル(2.3兆円)にも上っているという。
 NRFでは商品カテゴリー別ストアの年末商戦動向も発表しており、それによるとデパートメントストアが7.0%減と最大の落ち込みとなり、家電店(Electronics and appliances stores)が2.3%減、スポーツ用品店(Sporting goods stores)が1.7%減、日用雑貨店(general merchandise stores )が1.5%減と不振だった半面、衣料品・アクセサリー店(clothing and accessories stores)は2.5%増、住宅建材店(building materials and supplies stores)は4.5%増、家具店(Furniture and home furnishings stores)は4.8%増、健康・パーソナルケア店(health and personal care stores)は6.7%増と堅調だった。

トップ画像:花火(ファイヤーワークス)。予想を超えた年末商戦期に花火の画像を選んだのには理由がある。近所の花火は音がうるさいばかりで、まったく綺麗でない。しかしニューイヤーで陶酔している輩が増えている。「強気相場は陶酔の中で消える」?  続きを読む
2017年01月14日

【アマゾン】、プライム会員限定で還元率5%のクレジットカード!後藤も取り込まれる?

170113アマゾン・リワード・ビザ・シグナチャー・クレジットカード
■ネット通販最大手のアマゾンは11日、買い物時の還元率が5%となるプライム会員限定のクレジットカード「アマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Prime Rewards Visa Signature Card)」を発表した。JPモルガン・チェースが発行する同ビザカードはアマゾンで使った金額の5%が還元される他、レストランやガソリンスタンド、ドラッグストアでの利用は2%還元、その他での買い物は1%が還元される。プラスティック製でなく金属仕様でグレーとなる同カードは還元額に期限や上限はない。また海外旅行などの国外の利用については外国為替の手数料も無料となる。クレジットカード詐欺などによる被害の補償に、VISAが提供する旅行保険や24時間365日のコンシェルジュサービスもあるという。カードの年会費は無料。これまでプライム会員限定に提供されていた「アマゾン・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Rewards Visa Signature Card)」は自動的に新カードの特典にアップグレードされ、新しいカードも送られる。なお非プライム会員の場合(メタル仕様もカードの色はブルー)は、特典内容も外国為替手数料が無料となる一方でアマゾンでの利用が3%、レストランなどは2%、その他は1%の還元と抑えられている。
 小売りチェーンのカードではコストコの「シティ・ビザ・エニーウェア(Citi Visa Anywhere)」カードがあり、コストコや同オンラインストアでの買い物は2%還元となるキャッシュバック、ガソリンスタンンドは4%還元、レストラン3%還元、その他の利用では1%還元となっている。ターゲットの自社クレジット&デビッドカードとなる「レッドカード(REDcard)」では5%のディスカウントに、返品期間30日分の延長、送料無料などの特典がある。

トップ画像:プライム会員限定のクレジットカード「アマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Prime Rewards Visa Signature Card)」(グレー)と非プライム会員のブルーカード。コストはかかるが、どうせならプライム(PRIME)の文字を金色にして、非プライム会員カードとの違いを明確にしてもらいたかった。  続きを読む
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2017年01月13日

【ウォルマート】、アンドロイド版スキャン&ゴー発表!拡大すれば莫大な影響力となる?

170113ウォルマート・スキャン&ゴー
■ウォルマートは9日、アンドロイド・アプリの「ウォルマート・スキャン&ゴー(Walmart Scan & Go)」を発表した。アイフォン・アプリのウォルマート・スキャン&ゴーは既に提供されている。スキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客自身が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。ウォルマート傘下のメンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブは昨年10月、同システムの「サムズクラブ・スキャン&ゴー(Sam's Club Scan & Go)」を全店に導入した。使い方はサムズクラブのスキャン&ゴーのアプリをダウンロード。アプリを起動後に会員番号を撮影などで入力し、事前にクレジットカード情報も登録しておく。サムズクラブではアプリを開いて購入する商品のバーコードをスキャンしていく。買い物が終われば、アプリ上で「チェックアウト(決済)」を行う。外へ出る前のレシートチェックでは、出口にいるチェッカーにアプリ上にあるバーコードを見せスキャンするだけ。その後はチェッカーがカート内の商品を1品毎チェックして確認する。レシートはeレシートでアプリ上に保管されることになる。
 サムズクラブ・スキャン&ゴーはサムズクラブの全655店で利用可能だが、ウォルマート・スキャン&ゴーは現在、アーカンソー州ロジャースにあるスーパーセンター1店のみでの利用となる。ウォルマートは2011年9月、旧バージョンとなるスキャン&ゴーを開始、スーパーセンターやサムズクラブなど200店まで導入を拡大したが3年後にテストを終了した。ウォルマートは2015年からスキャン&ゴーのテストを再開し、サムズクラブでは徐々に拡大しながら昨年10月に全店での導入にいたっている。なお旧バージョンとなるスキャン&ゴーは、セルフチェックアウトレジで決済する必要があったが、新しいスキャン&ゴーではアプリにクレジットカード情報も登録しておくことでアプリ上での決済が可能となっている。そのため、セルフチェックアウトレジさえ素通りが可能となるのだ。
 ゲームチェンジャーと言われるスキャン&ゴーがウォルマートでも拡大されるのかを業界は注視している。

トップ画像:ウォルマート・スキャン&ゴーのアプリ。スキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客自身が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。事前にクレジットカード情報もアプリ登録しておくことで、決済はアプリ上でできる。スーパーセンターのレジを素通り可能となる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。サムズクラブにスキャン&ゴーが導入されて以降、サムズクラブで頻繁に買物をするようになりました。喩えると、スキャン&ゴーを使った買い物は「近所の倉庫に品物を取りに行く」という感じです。商品バーコードをスキャンしてワンタップ決済です。レジを素通りするので、お店で買物をしたという印象が残らないのです。熱々のロテッサリーチキン(チキンの丸焼き)は売り場でスキャンした後に保温バックに入れそのまま持って帰ります。レジを素通りできるので保温バックから出すことはありません。スキャン&ゴーは後藤が経験した中でも、最大のショッピング革命といってもいいほどの衝撃です。で、スキャン&ゴーでもっと買い物をしたいと思うのですが、メンバーシップ・ホールセール・クラブ業態は商品アイテムが絞られ多くが大量パッケージで販売しているため、買いたくても買えないのです。それでもサムズクラブで買わなかったものまで買っています。  続きを読む
2017年01月12日

【クローガー】、人気地ビールを缶詰にして販売!スーパーも販売できるクラウラーとは?

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■ビール醸造者協会(Brewers Association)によると、地ビール(クラフトビール)醸造所は2016年12月、5,000社を突破した。地ビール人気で地域のビール醸造所が次々に生まれているのだ。しかし、ほとんどが中小にも満たない零細企業。零細では莫大な設備投資となる缶詰めや瓶詰めでの卸はできず、タップ(ビールサーバー)が必要なビール樽でしか提供できない。そのためスーパーマーケットなどが店内にタップルームを設け、タップで販売する機会が増えている。こういったタップルームでは生ビールの量り売り「グラウラー(Growler)」サービスもある。グラウラーとは量り売り用のビールのガラス瓶を意味する。グラウラーサービスは32オンス(0.9リットル)もしくは64オンス(1.9リットル)瓶にビールを入れてもらうサービスだ。飲み終わって空になった瓶は洗い、グラウラー・サービスに持っていくと継ぎ足してもらえる。ホールフーズが一部のタップルームで2006年からグラウラー・サービスを始めた。ここ数年の地ビールブームで、グラウラー・サービスを店内に導入する大手スーパーマーケットチェーンが増えている。レアな地ビールを提供することで競合との差別化になり、地元業者のビールを販売することで地域支援にもつながる。なにより売上高にも貢献する。こういったことが背景となりスーパーマーケットでのグラウラーサービスが増加しているのだ。
 スーパーマーケット最大手のクローガーが、グラウラー・サービスにガラス瓶ではなくアルミニウム缶「クラウラー(Crowler)」にして販売するテストを始めている。テネシー州メンフィスにあるクローガーでは、ビールタップから注がれた缶に蓋をし密封して販売しているのだ。空になったガラス瓶グラウラーはお客が洗わなければならない。洗い方が雑だと新しく注いでもらってもビールの味が変わってしまう。ガラス瓶のように継ぎ足して使う再利用はできないが、アルミニウム缶のクラウラーだと洗浄する面倒もない。缶なので落とし割れるということもない。アルミニウム缶を密封するクラウラーを発明したのはコロラド州ロングモントにある地ビール醸造所「オスカー・ブルース・ブリュワリー(Oskar Blues Brewery)」。3,900ドルのアルミニウム缶密封装置はビールの他にコーヒー豆も密封して販売できるそうだ。なおクラウラーで密封された缶ならビールの味は半年以上変わらないという。クラウラーでの販売は簡単で、地ビールを密封した無地の缶にクローガーのラベルを貼るだけだ。ラベルにはマジックペンでビール名が書かれている。今のところアルミニウム缶は32オンス(0.9リットル)のみとなっている。料金は地ビール(32オンス)価格だけで、クラウラーにする手数料などはない。
 持ち帰りやすいクラウラーが増えると、スーパーマーケット内で地ビールを販売する動きがさらに加速するだろう。

トップ画像:地ビールを注いでその場で密封されたクラウラー。クローガーのラベルが貼ってある。ラベルが安っぽいのが玉に瑕だ。  続きを読む
2017年01月11日

【hhグレッグ】、年末商戦の既存店ベースが22%減少の大惨劇!トップが守りに入った?

171111hhグレッグ
■家電チェーンのhhグレッグ96日、第3四半期(10月〜12月期)の決算速報値を発表した。12月31日までの3ヶ月間の売上高は4.53億ドルと前年の5.93億ドルから24%の大幅な減少となった。既存店・売上高前年同期比は22%減と前年同期と同様に二桁減となった。カテゴリー別の既存店ベースでは売上全体の6割近くを占めるアプライアンス(白物家電)が9%減少となった。売上全体の3割を占めるコンシューマー・エレクトロニクス(民生機器:テレビやパソコン、タブレットなど)は39%の大幅な減少となった。また、全体の5%程度となるホーム商品(家具やマットレスなど)が4%の減少となった。昨年の8月から同社CEOに就任したボブ・リーズベック氏は厳しい結果となったことを認め「年末商戦中は重要なカテゴリーとなるコンシューマー・エレクトロニクスが特に競合から影響で低迷に見舞われました。年末商戦はコンシューマー・エレクトロニクスが競争が厳しかったのです。同カテゴリーでも低価格帯商品を減らし競合しないよう戦略的な決断をしています。今後はアプライアンスとホーム商品を軸にしながら、コンシューマー・エレクトロニクスは高価格帯商品にフォーカスします」と述べている。
 hhグレッグが昨年11月に発表した第2四半期(7月〜9月期)では売上高が4.54億ドルと前年同期比6.6%の減少だった。同社の減収は2013年の7月〜9月期から13四半期連続となる。純損益は約1,800万ドルの赤字で、2014年1月〜3月期から11四半期連続の赤字となっている。既存店・売上高前年同期比は6.4%の減少で、13四半期連続の減少だ。カテゴリー別ではアプライアンスが5.7%の増加、コンシューマー・エレクトロニクスが25.1%の減少、ホーム商品が0.7%の減少だった。hhグレッグは第3四半期決算を1月26日に発表する。1955年創業のHHグレッグは昨年、ウィスコンシン州に展開していた全5店にシカゴ郊外の1店を閉鎖しており、現在は東部や中西部など19州に20州に220店を展開している。同社はまた高額アプライアンス専門店のファインライン(Fine Lines)も一部で展開している。

トップ画像:年末商戦の既存店ベースが22%の大幅減となったhhグレッグ。客数が落ちても何もしなかった理由は、3年間赤字が続く企業に財務一筋の人がトップになったから?  続きを読む
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2017年01月10日

【IoT】、ターゲットのショールームが改装で一時閉鎖!バズワードでも売れれば正義?

170110ターゲット・オープンハウス
■ターゲットは先月26日、サンフランシスコにあるIoT体験型ショールーム「ターゲット・オープンハウス(Target Open House)」を改装するため一時休業することを発表した。顧客からのフィードバックを基にショールームをアップデートし、IoTをより身近に分かりやすいスペースにするのが目的。改装後の再オープンは2月10日としている。IoTとは「モノのインターネット(Internet of Things)」を意味し、コネクテッドホーム(Connected Home)やコネクテッド製品(Connected Device)などを総じて「スマート家電」と訳されることがある。ターゲットは2015年7月、サンフランシスコ市内メトレオンにオープンハウスを開設、コネクテッド・ホーム製品などスマート家電を販売・展示していた。以前のオープンハウスは2つのセクションに分かれ、リビングルームやベッドルームなどいくつかの部屋に分かれ透明のアクリル壁で仕切られたデモンストレーション・モデルルームと、タッチスクリーンのテーブルに商品を並べたショールームで構成されていた。アップデートされるオープンハウスでは「ガレージ(Garage)」と呼ばれるスペースで開発段階や発売前の製品をデモンストレーション展示する。ガレージでは試演用に毎月、16製品が並べられるという。透明のアクリル壁で仕切られたデモンストレーション・モデルルームも、よりパーソナルに製品がつながるよう効果的にアップデートされる。オープンハウスはフレキシブルなスペースも設けられ、コミュニティイベントにも対応していく。IoT製品は70品目が並べられ、A/Bテストや顧客からのフィードバックなどのデータを製品開発者となるパートナーに還元していく。
 大手チェーンストアによるIoTショールームではシアーズがカリフォルニア州サンブルーノ地区にあるショップス・アット・タンフォラン(The Shops at Tan Foran)SCのシアーズの家電売り場で全米最大の112坪で展開している。ベストバイも昨年8月、ミネソタ州ミネアポリス・セントポールのモール・オブ・アメリカに期間限定でIoT体験型ショールーム「テック・ホーム(Tech Home)」をオープンしていた。

トップ画像:サンフランシスコにあるIoT体験型ショールーム「ターゲット・オープンハウス(Target Open House)」。  続きを読む
2017年01月09日

【オンラインストア】、12月15日から19日に買物ピークが移動?ラストマイルでアマゾン!

170109ショッピングセンター
■昨年の感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数をついに上回る結果となった。全米小売業協会が11月末に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億人を突破したと推計する一方で、実店舗の客数は1億人に満たなかった。オンラインでの買い物客数は前年同期から4.2%増となる550万人増え、実店舗は3.7%減の300万人減少だ。週末4日間にオンラインと実店舗で買い物をした総数は1億5,400万人と推計しており、前年同期の1億5,100万人を上回っている。買い物の主戦場がリアル店からオンラインストアに移っていることを浮き彫りにした。すでに年末商戦の結果を発表している大手チェーンストアは苦境を伝えている。メイシーズの11月と12月期の既存店・売上高前年同期比は2.7%の減少、コールズは同2.1%減、JCペニーも同0.8%減、書籍チェーンのバーンズ&ノーブルは同9.1%減、シアーズとKマートは同12%〜13%減と発表している。年末商戦の不振によりメイシーズは68店の閉鎖と1万人のリストラを発表し、シアーズも150店の追加閉鎖に工具ブランドの売却、アパレルチェーンのリミテッドは全店閉鎖と対応に追われている。
 マスターカード・アドバイザーズの小売調査部門スペンディングパルスが公表した年末商戦動向によると、小売売上高は全体で前年比4.0%の増加となった。大手チェーンストアが年末商戦の低迷を公表する一方で、意外に高い数字となっているが、オンライン売上が全体を押し上げているのだ。同調査によるとオンライン売上が前年同期比で19%の増加なのだ。別の調査となるアドビ・デジタル・インサイトが5日発表した推計によると、11月と12月期のオンライン売上高は同社予想を上回る917億ドル(約11兆円)となり前年同期比11%増となった。調査会社コムスコアでもオンライン売上高が一昨年の年末商戦に比べて12%の増加だったと報告している。アドビによると年末商戦の61日間中、10億ドル(約1,170億円)を突破した日数は57日となった。特にモバイル経由の売上伸長が著しく、前年同期比23%の増加で売上高は284億ドル(約3.3兆円)だ。スマートフォン経由の売上は193億ドル(2.3兆円)にも上っている。昨年の年末商戦で過去最高と発表したアマゾンでもオンライン注文の72%以上はモバイル経由だ。またアマゾン・アプリを使った買い物は世界で56%も増加した。アマゾンは圧倒的な強さを見せつけているのだ。
 アマゾンの強さはモバイルだけではない。ラストマイルを改善していることもアマゾンの存在感が大きくなっている。調査会社スライス・インテリジェンスでは、アマゾンの売上ピークが以前の12月15日から昨年は12月19日になったと発表した。オンライン売上に占めるアマゾン売上は12月18日が47.8%、19日が49.2%、20日が48.2%となっている。しかも25日のクリスマスでもアマゾンのオンライン売上シェアは46.1%になる。これは2日間宅配のプライム会員が増え、会員限定の最短1時間のスピード宅配「プライムナウ(Prime Now)」の利用者が増えていることも要因だ。ラストマイルが短縮されていることで、アマゾンでの買い物が増える傾向となっているのだ。
 買い物の主戦場はリアルからオンラインに移り、顧客との距離を短縮しているアマゾンが年末商戦でも独り勝ちという様相を呈している。言い換えればアマゾンの宅配スピードがリアル店からお客を奪っているのだ。  続きを読む
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2017年01月08日

【リミテッド】、全250店が閉鎖!小売の地殻変動で地形も変化しリアル店が沈んでいく?

170108リミテッド
■アパレルチェーンのリミテッドは6日、モールなどに展開する250店近くの全店を閉鎖すると発表した。同社はH&Mやザラなどのファーストファッションに押され、アマゾンなどオンラインストアにもシェアを奪われ売上が低迷していた。昨年末には一部店舗が店じまいセールを始め、現在は多くの店でマネキンなどの什器セールも行っている。全店閉鎖は8日に行われ、正従業員約800人を含む4,000人がレイオフとなる。なおリミテッドのオンラインストアは現在、全品50%オフとなるセールが行わている。サイトのカスタマーサービスには「これはさよならではありません...(This isn’t goodbye…」のタイトルで「残念ながらリミテッド全店を閉鎖いたします。が、さよならではありません。ご愛顧いただいているリミテッドファッションは、24時間ワンクリックのオンラインストアでご利用いただけます」と掲載しており、オンライン専売ストアとして続けていくことを示唆している。
 リミテッドの創業は1963年。創業者レズリー・ウェクスナー氏の手腕により1969年には5店舗展開にも関わらずニューヨーク証券取引所に上場を果たした。1980年代からエクスプレスやエクスプレス・フォー・メン(のちにストラクチャーに改名)、バス&ボディ・ワークスなどの姉妹ブランドのチェーンストアを次々に出店しながら1985年までに全米で2,500店を展開するチェーンストアに成長した。同時にビクトリアズ・シークレットやレーン・ブライアント、アバークロンビー&フィッチなど次々に買収していった。90年代に入ってリミテッドだけでも800店近くを展開するブランドになり、グループ全体では5,600店で展開する、婦人服チェーンでは全米最大となった。一方でリセッションや急成長による歪で成長が減速し低迷、1995年から1999年にはリミテッドやエクスプレスなど750店以上を閉鎖した。またアバークロンビー&フィッチや子供服のリミテッド・ツーなどのスピンオフ(事業分離)を行った。2002年には社名をリミテッド・ブランド(Limited Brands)に変更。リミテッドは2007年、投資企業のサン・キャピタル・パートナーズに売却された。売却時のリミテッドの店舗数は251店だった。なおビクトリアズ・シークレットやバス&ボディ・ワークスを展開するリミテッド・ブランドも現在は社名をLブランズ(L Brands)に変更している。
 メイシーズは4日、68店の閉鎖と1万人のリストラを発表しており、翌日5日にはシアーズが150店の店舗閉鎖と同社PBで老舗工具ブランドの売却を発表したばかりだった。  続きを読む
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2017年01月07日

【シアーズ】、店舗閉鎖に老舗ブランドも売却!アップルがiPhoneを売却するようなもの?

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■シアーズ・ホールディングスは5日、150店におよぶ大規模な店舗閉鎖と同社PBで老舗工具ブランド「クラフトマン(Craftsman)」の売却を発表した。シアーズは5年以上にわたって赤字が続いており、資産売却により莫大な負債を返却しながら事業再建を図る。今回閉鎖するのはシアーズ42店とKマート108店で、今後数ヶ月間で閉店するという。同社は先月28日もシアーズ17店舗とKマート34店舗の閉鎖を発表したばかり。なお、これら店舗閉鎖による人員削減数などは発表していない。シアーズは過去5年間、店舗の閉鎖や売却、傘下企業のスピンオフなどを行ったことで2,000店以上減少させている。一方、シアーズのクラフトマンは工業・家庭用の電動工具メーカーのスタンレー・ブラック&デッカーに売却する。シアーズは売却取引の完了後、スタンレー・ブラック&デッカーに5.25億ドルを受け取り、さらに完了から3年後に2.5億を追加で得る。シアーズはまた15年間にわたってクラフトマンの売上の一部を毎年受け取ることになる。シアーズは売却後も同ブランドの販売をシアーズやKマート、オンラインストアで継続する。
 シアーズは1927年(昭和2年)、マリオン・クラフトマン・ツール社(Marion-Craftsman Tool Company)から500ドルで商標を購入し、商標登録を行ったされている。2年後となる1929年にはシアーズカタログに初めて掲載された。電動工具などの人気により1940年代からシアーズの売上を支える代表ブランドになっていった。調査会社スティーブンソンのトラックライン調査によると、クラフトマンは工具市場で大きなシェアを誇っており昨年9月時点で工具(hand tools and accessories)が26.6%、ポータブル電動工具が8.3%(portable power tool)のシェアとなっている。ただ、シアーズの苦境によりクラフトマンシェアも低迷、過去4年間で6%近くシェアを落としている。なおクラフトマンの売上90%はシアーズやKマートからで、10%はハードウェアストアのエースハードウェアやコストコからとなっている。シアーズはクラフトマンと同じく独自ブランドでカーバッテリーの「ダイハード(Diehard)」や白物家電の「ケンモア(Kenmore)」も売却の可能性も検討している。
 シアーズが5日に発表した11月12月の既存店・売上高前年同月比は12%〜13%の減少だった。

トップ画像:Kマート・ロングビーチ店。昨年9月に訪れたとき(平日の午後)お客は数人程度だった。Kマートの店舗閉鎖リストにKマート・ロングビーチ店は含まれていない。つまりここよりもお客が入っていないKマートがあるということだ。Kマートは小売業界のケガレチ?  続きを読む
2017年01月06日

【メイシーズ】、68店閉鎖に1万人リストラ!オムニチャネル成功と勘違いした理由とは?

170106メイシーズ
■老舗デパートメントストアのメイシーズは4日、昨年8月に発表した本体デパートメントストア100店舗閉鎖で、68ヵ所の店舗を明らかにした。好調なオンラインストアに投資を向け、オムニチャネル戦略をさらに集中する。メイシーズが今春中にも閉鎖を予定しているのは1957年オープンのミシガン州ハーパーウッズ店(従業員数121名)や2006年にオープンしたカリフォルニア州シミバレーにあるメンズ・ホーム・キッズ店(105名)の65店舗。カリフォルニア州ノースハリウッド店(105名)など3店舗は昨年中に閉鎖しているという。店舗閉鎖でメイシーズ本体の店舗数は660店となる。人事では店舗スクラップに伴い販売スタッフなど約5,300人が影響をうけ、そのうち3,900人がリストラ対象となる。また店舗閉鎖によるリストラとは別に、メイシーズはマネジメントの合理化で中間管理職など6,200人を解雇する。63店舗の閉鎖で売上高5.75億ドルが減少、第4四半期(11月〜1月期)中の店舗スクラップによるコスト負担を2.5億ドル計上する。メイシーズは不採算店の閉鎖で年間5.5億ドルのコストを節約できるとしており、2.5億ドルはオンラインストアなどIT投資に向ける。メイシーズはまた年末商戦となる11月と12月期の既存店・売上高前年同期比が2.7%の減少だったことを発表した。サングラスハットなど店舗内店舗のライセンス事業を含めた既存店ベースは2.1%減だった。第4四半期(11月〜1月期)の既存店ベースが前年を下回れば8四半期連続の減少となる。
 一方、メイシーズは2年前に買収した高級美容・スキンケア用品スパチェーンのブルーマーキュリーの展開を急ぎ、新たに50店舗を追加出店する。ブルーマーキュリーはスタンドアローン展開の他にメイシーズで店舗内店舗の出店も行っている。同社はまた処分品や返品などを扱うオフプライス業態「メイシーズ・バックステージ(Macy's Backstage)」も50店舗を新規出店する。平均店舗面積が840坪となるメイシーズ・バックステージは婦人服や紳士服、子供服、下着、靴、アクセサリー、ジュエリー、ホームファーニッシング(小型家具や室内装飾品)などを扱い通常価格の20%〜80%オフで提供する業態。

トップ画像:メイシーズ旗艦店のNYヘラルドスクエア店。メイシーズのオンラインストアは二桁成長しているが、店舗売上は低迷している。メイシーズではO2Oなどオムニチャネル戦略が上手くいっていない。オムニチャネル化が失敗している理由はメイシーズの旗艦店を見てもわかるのだ。  続きを読む
2017年01月05日

【コンシューマーレポート】、メガネ店の満足度でオンライン勢が躍進!アマゾンも参入?

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■コンシューマーレポート誌2月号では約9万人を対象にアンケートを行ったメガネ店の満足度調査を明らかにした。メガネ店の満足度指数は、100点となる「完璧に満足(completely satisfied)」から、80点の「とても満足している(very satisfied)」、60点の「まぁまぁ(fairly well satisfied)」を基準にして評価しており、「フレームとレンズ品質」「フレーム品揃え」「フィット調整ケア」「スタッフの専門知識」「フォローアップ・サービス」の5つの項目別にも評価がある。さらに価格で選んだパーセンテージや不満のパーセンテージでも評価している。
 最高位をつけたのは、満足度指数で88点を獲得したコストコ・オプティカル。フレームとレンズの価格(中央値)が184ドルとランキングの中ではほぼ平均的な価格となったが、「フォローアップサービス」が特に高く「品質」「フィット調整」「スタッフ知識」も高かった。「品揃え」の評価が低い。2位は87点となったローカルの独立系メガネ店だ。価格は414ドルと極めて高いものの項目別の評価では「品質」「フィット調整ケア」「知識」「サービス」が極めて高く、「品揃え」も高い評価だった。価格で選んだとするパーセンテージは6%しかなく、独立系メガネ店は高くても信頼できるという点で選ばれているようだ。3位はオンライン専売ストアで起業し現在は国内に46ヵ所のショールームを展開するワービーパーカー。満足度指数は86点で価格は141ドルとなり、コストコよりも安い。ワービーパーカーは5つの項目別評価もすべて高くなっている。4位は86点の眼科医(private doctor's office)だ。価格は396ドルと高かったが「フィット調整ケア」「知識」「サービス」が特に高い評価となり、独立系メガネ店と同様に信頼から選ばれていることがわかる。なお、価格から眼科医を選んだとする人は2%しかいなかった。5位はオンライン専売ストアのゼニ・オプティカル(Zenni Optical)。価格はランキング対象となった39社中、最も安い69ドルとなり、満足度指数は85点だった。「品質」「品揃え」「フィット調整ケア」が普通となり、オンライン専売ストアなので「サービス」は悪かったが、価格で選んだ人が39社中、最も多い94%となった。
 大手チェーンストアではサムズクラブが83点をつけ9位となった。またウォルマートも83点で10位となっている。メガネ市場で圧倒的な売上高を誇るイタリアのルクソティカ傘下のターゲット・オプティカルは18位(81点)で価格は268ドル、同傘下のレンズクラフターズは20位(80点)で369ドルだった。オンライン専売ストアは8位(84点、85ドル)にアイバイディレクト(EyeBuyDirect)、12位(82点、91ドル)の39ダラーグラス(39DollarGlasses)とワービーパーカーを含めて4社が上位に入っている。

トップ画像:サンディエゴ郊外のユニバーシティ・タウン・センターSCにあるワービーパーカー。メガネ通販でショールーム展開も行っているワービーパーカー(Warby Parker)は、同社のショールーム展開(現在は国内46ヵ所)を最大1,000ヵ所に拡大する計画を描いている。なお、メガネ専門誌ビジョン・マンデーによると、ワービーパーカーの2015年の売上高は推定1.1億ドルとなっている。同誌の売上高ランキングでも13位と存在感を示している。  続きを読む
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2017年01月04日

【カスタマーレビュー】、ホームデポは投稿者を格付け!バインやシーズのエリート会員?

170104ホームデポ・コントリビューターバッジ
■ネット通販最大手のアマゾンは昨年末、カスタマーレビューで認証購入者以外のレビュー数制限の措置を始めた。カスタマーレビューには投稿者が実際にアマゾンで購入したことを示す「Amazonで購入(Verified Purchase)」の認証マークが記載されている。今回の方針から、非認証の投稿者による投稿レビューは週5件のみと制限されるのだ。非購入者のカスタマーレビューを制限することで、アマゾンはレビュークォリティの向上を図ろうとしている。同社はレビューの信頼・信用度を上げるためガイドラインの更新の他、様々な機能を追加している。投稿者の購入/非購入や星数別に並び替えるフィルタリング機能にレビュー内検索、カスタマーQ&A、動画や画像の投稿など、アマゾンのカスタマーレビューは使いやすくなっているのだ。このアマゾンのカスタマーレビューに倣って、大手チェーンストアのカスタマーレビューも著しく向上している。
 家電量販店のベストバイでは、カスタマーレビューをもとに製品の長所(Pros)/短所(Cons)を割り出し、それぞれを数値化している。ホームセンター最大手ホームデポでは冷蔵庫等の白物家電レビューでは総合的な5ツ星評価の他に「機能(Features)」「省エネ(Energy efficiency )」「品質(Quality)」「価格(value)」に分けた評価も記載されている。またホームデポでは投稿者に「ホームデポ・コントリビューター・バッジ(Home Depot Contributor Badges)」を与え、「ナンバー1コントリビューター(#1 Contributor)」〜「トップ1000コントリビューター(Top 1000 Contributor)」「趣味がDIY(DIY)」「専門家(Expert)」「業者(Pro)」と投稿者を格付けしているのもユニークだ。家庭用品小売り大手ウィリアムズ・ソノマは、包丁などナイフのカスタマーレビューに投稿者を初心者〜上級者、プロフェッショナルと分ける「能力レベル(Ability level)」や「所有期間(Has owned product for)」「使用頻度(Uses product)」などの投稿者欄が追加されている。デパートメントストアのメイシーズでは投稿者の性別や年齢層、購入頻度、購入チャネルも表示されている。メイシーズの靴のカスタマーレビューでは実際のサイズより「大きい/小さい(Rns Small/Large)」「狭い/広い(Runs Narrow/Wide)」「土踏まずサポートあり/なし(Arch Support)」の評価もバーで示すことができるようになっている。
 ショッピング時の検索ではカスタマーレビューが参考にされることが多い。買い物の主戦場がリアルからネットに移っている一方、スタマーレビューの使いやすさの向上がさらに図られることになる。

トップ画像:ホームデポの「ホームデポ・コントリビューター・バッジ(Home Depot Contributor Badges)」。ホームデポではカスタマーレビュー投稿者を「ナンバー1コントリビューター(#1 Contributor)」〜「トップ1000コントリビューター(Top 1000 Contributor)」「趣味がDIY(DIY)」「専門家(Expert)」「業者(Pro)」などと格付けしている。  続きを読む
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2017年01月03日

【ウォルグリーン】、インストアプリントアウト!オムニチャネル拡大には〇〇〇フリー?

170103フォト@ウォルグリーン
■年末から年始にかけてパーティや旅行など、何かと撮影をする機会が増える。クリスマスパーティに忘年会、初詣に新年会等、気づけばスマホは風景がや友達との自撮り画像などで一杯となる。人と会ったときに画像を見せるとき、スマホの画面よりは厳選した画像を印刷して写真の形でパラパラと見せるほうがシェアしやすい。さらにフォトブックにすれば、写真を整理する手間も省け何冊も同じものを作ることができる。パーティなどの画像をフォトブックにして参加者に渡すのも楽しい。子供の写真をまとめたフォトブックも両親に渡せば何より喜ばれるだろう。さらにその中の珠玉の一枚やベストショットを、木枠にキャンバス記事を巻きフレームをつけたキャンバスプリントにして贈ることもできるだろう。キャンバス生地に画像をプリントしたキャンバスプリントは、写真が絵画のような雰囲気に仕上がるため部屋のインテリアになる。奇跡の一枚があればカレンダーポスターにして贈るのいいだろう。
 ウォルグリーンのフォトキオスクセンター(Walgreens Photo)ではプリントアウトで様々なフォトサービス提供している。ウォルグリーン・アプリを使うとスマホに保存した画像を直接お店に送り、最短1時間でプリントアウトを受け取ることができるのだ。インストア・プリントアウトの料金は6x4インチ(152.4x101.6ミリメートル)で29セント、7x5インチ(177.8x127ミリ)が2.49ドル、10x8インチ(254x203.2ミリ)が3.99ドルとなっている。ポスター仕様の料金は11x14インチ(27.94x35.56cm)が10.99ドル、16x20インチ(41x50cm)が15.99ドル、20x30インチ(50x57cm)が23.99ドル、特大サイズの24x36(61x92僉砲29.99ドルだ。ポスターには壁に直接貼ることができるシール仕様のものもあり、料金はそれぞれ4ドル〜16ドルほど高くなっている。厚さ1.3ミリの半光沢仕様のボードプリントは11x14インチで14.99ドル、16x20インチで24.99ドル、20x30インチで34.99ドルとなっている。ベストショット1枚〜12枚を選んでカレンダーポスターは11.99ドルからある。ユニークなプリントアウトとなるキャンバスプリントでは、10x8インチの29.99ドルからあり当日ピックアップが可能だ。冷蔵庫やデスクに画像を貼って飾るマグネット仕様のプリントアウトは4x4(10x10cm)で6.99ドルだ。
 ウォルグリーンに関わらずフォトサービスで最も力が入っているのはフォトブックだ。ウォルグリーンでは「旅行(Travel)」「結婚式(Wedding)」「ベビー(Baby)」「誕生日会(Birthday)」「日常(Everyday)」「季節(Seasonal)」のオケージョンに合わせたフォトブックに見開きの中央がフラットになるレイフラットブックなどもあり、当日ピックアップが可能な24.99ドル(1ページ最大15枚、15ページ)のフォトブックもある。なおウォルグリーンはプリントアウトサービスでも気に入らなければ100%返金する保証も謳っている。
 昨年はアマゾンがネットプリントサービス「アマゾン・プリント(Amazon Prints)」を開始しており、プリントアウトサービス市場の戦いが激化している。安さやスピード、画質だけでなく様々な付加価値も求められるようになってきているのだ。

トップ画像:ウォルグリーンのフォトキオスクサービス。参加者が手にしているのはニューヨーク・ヤンキースタジアムの集合写真。視察中に撮影した画像を選びスマホ経由で視察先のウォルグリーンでプリントアウトサービスを実践した。

170103絵葉書@ウォルグリーンアプリ
オムニチャネル学習ではウォルグリーン・フォトのテンプレートから絵葉書を作ったりもする。アメリカではふらっと立ち寄れるドラッグストアでプリントアウトサービスができ、スマホから直接送れるのだ。ではプリントアウトでもオムニチャネル化が進んでいる理由とは?  続きを読む
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2017年01月02日

【店舗閉鎖】、2017年も相次ぐ店舗スクラップ!800店を展開していたリミテッドも限界?

170102リミテッド
■アメリカ小売業界では年初から3月まで店舗閉鎖の発表が相次ぐ時期となる。2010年から店舗閉鎖の発表は第1四半期に集中しているのだ。繁忙期となる年末商戦が終わると不採算店を閉鎖していくのだが、リアル店舗からオンラインに小売の主戦場が移行しているため、店舗閉鎖は増加気味となっている。大手チェーンストアなどはIT投資を加速しており、新規出店への投資は逆に減少している。アメリカの場合、一人当たりの小売面積が他国に比べて突出していることも店舗閉鎖につながっている。投資信託モーニングスターが10月に発表したデータによると、一人当たりの小売面積がオーストラリアの11.1平方フィート(0.31坪)、カナダの16.4平方フィート(0.46坪)に対して、アメリカは23.5平方フィート(0.66坪)となっている。リアル店舗の飽和状態が続いているのだ。飽和状態となる小売店舗を間引きするような形でも店舗閉鎖が進むのだ。
 昨年を振りかえるとメイシーズが2月〜4月期に30店以上の店舗スクラップを行った。それに続いて、JCペニーやシアーズの他、ステープルズも北米で50店舗を閉鎖、紳士服チェーンのメンズウェアハウスやジョスAバンクを展開するテイラード・ブランド(Tailored Brands)も250店の店舗スクラップ、スポーツ専門店チェーンのスポーツオーソリティが企業清算で全店(463店)閉鎖、スポーツ用品専門店チェーンのスポーツ・シャレーが47店をスクラップ、ティーン向けファッションチェーン「パックサン(PacSun)」を展開するパシフィック・サンウェア・オブ・カリフォルニア(Pacific Sunwear of California)も倒産で一部の店舗閉鎖を行った。モールを中心に出店するティーンアパレルチェーンのエアロポステールも倒産し113店の閉鎖だ。ラルフローレンも約50店舗を閉店し、フルタイム従業員の8%を削減するリストラ策を発表した。
 すでに店舗閉鎖を発表しているところがある。メイシーズは今から4か月前となる昨年8月、100店舗を閉鎖することを発表した。店舗数の15%にあたる100店舗の閉鎖は売上規模で4%を占め、160年近い歴史を持つ同社としては最大の店舗スクラップだ。既存店ベースの減少は7四半期連続続いていることで、100店舗以上の閉鎖になることも否定できない。何年にもわたり赤字を垂れ流しているシアーズも今年4月までにKマート30店、シアーズの18店を閉鎖する。毎年のように2桁〜3桁で店舗閉鎖を行っているシアーズでは2011年から店舗数は60%近くも少なくなっている。昨年末から倒産や企業清算を行うのではと見られているアパレルチェーンのリミテッドも店舗閉鎖を加速している。一部報道によると50年以上の歴史を持つアパレルチェーンは200店以上となる全店が閉鎖対象との観測だ。昨年11月には2度目となる破産を申請し海外市場からも撤退となったアメリカン・アパレルも全店閉鎖の可能性が高い。
 アマゾンの存在感が増す今年、アパレルチェーン以外に店舗閉鎖のニュースや発表が続きそうだ。  続きを読む
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2017年01月01日

【2017年】、アメリカ小売業の新展開予想!グローサラントで視察ついでの食事が増える?

170101メンドシーノ・ファームズ@ホールフーズ
■2017年(平成29年)を迎えた。昨年のアメリカ小売業はモバイルショッピングやオムニチャネル化が進み、見えにくいところで大きな変化となった。「地殻変動」による歪が、地形に「隆起」や「沈降」をもたらすように見えない変化が今年、小売の現場にさらに大きな影響を与えると予想されている。その一つがネット通販最大手アマゾンのリアル店舗展開だ。アマゾンは現在、スーパーリージョナルショッピングセンターなど大規模モールに10坪前後で展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」を32ヵ所(15州)まで拡大し、リアル書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」を3州に3店舗展開している。両店舗では自社開発のキンドルなどを販売しているのだが、年末商戦で売切れとなるほど音声アシスタント端末の「エコー」が売れていたこともあり、自社店舗の出店をさらに急ぐことも考えられる。最大で100店舗以上の拡大が予定しているポップアップストアでリアルにプレゼンスを増すことは確実なのだ。小売業以外からも注目を集めているのがアマゾン・ゴーだ。センサー技術を応用したコンビニエンスストアのアマゾン・ゴーは、お客がどの商品を選んだかを自動的に認識することで、レジ会計なく店を出られる画期的な店舗だ。早ければ今月中にもにアマゾン・ゴー1号店をオープンさせる予定だ。アマゾンはまた近日中にもドライブスルー専用スーパーもオープンする。「ドライブアップ・ストア」「クリック&コレクト」と呼ばれるドライブスルー専用スーパーは、利用者がネットで注文した生鮮食品などを車から降りずに商品を受け取るサービスストアだ。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ブラックストア」に専用の駐車スペースがついた受け渡し専用拠点だ。このドライブスルー専用スーパーは最低でも2ヵ所の展開が予定されている。さらにアマゾンはクローガーやウォルマートのようなインストア・ショッピングにカーブサイドピックアップを付けたスーパーの出店も計画している。関係者の話によると、店舗面積840坪〜1,120坪となるアマゾンのスーパーは通常のスーパーと異なり、トレーダージョーズやアルディのようにアイテム数が限定されたリミテッド・アソートメントストアとなる。店内にあるタブレットから在庫にないものも注文できるスーパーはまだ計画段階だが、早ければ今年の末にはオープンとなる。
 アマゾンの出店に神経をとがらせているのが大手チェーンストアだ。特に食品スーパー最大手のクローガーとウォルマートは、既存店舗にカーブサイド・ピックアップ・サービスの拡大を急ピッチで進めている。クローガーは「クリックリスト(Cliklist)」を最大1,200店まで増やす計画を立てている。同社は傘下の店を含めるとスーパーマーケットを35州に2,700店以上保有。約4割の店舗でクリックリストを行う計画なのだ。一方、ウォルマートは昨年末までに「グローサリー・ピックアップ」を600店まで拡大していた。なお、クローガーのクリックリストは扱い品目数が生鮮品を含め約4万品目で1回の手数料が4.95ドル〜6.95ドル(初回3回までは手数料免除)。約3万品目となるウォルマートのグローサリー・ピックアップは手数料は無料だが、1回の注文金額は30ドル以上となっている。アマゾンのスーパー出店を阻止するため、両社とも今年はさらにカーブサイドピックアップを拡大する。
 アマゾンなどのネットスーパーが増えると消費行動も変わり、リアル店での購入行動が少なくなることが予想される。食料品のピックアップで終わらせず、お客をスーパー店内まで誘導することが求められているのだ。ここ数年、スーパーマーケット業界で増えてきているのがグローサラント業態だ。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語でスーパー業界の新用語となっている。レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパー店内でも食事を提供する業態であり、レストランやファーストフードから奪われたお客を戻し、同業他社との差別化を明確にし、ネットスーパーの台頭でも来客を促す。スーパーが新鮮な食材の料理と心地よい第3の居場所「サードプレイス」を提案するのだ。東部で92店舗を展開するウェグマンズのフルサービス・レストラン「パブ(The Pub)」やカジュアル・レストランの「バーガーバー(Burger Bar)」、アイオワなど中西部8州に240店を展開するハイヴィーの「マーケットグリル(Market Grille)」、テキサス州など370店をもつHEBの「オークス・クロッシング(Oaks Crossing Restaurant & Bar)」「スリー・ダブル・オゥ・ナイン(3 Double-O Nine Bar & Restaurant)」「テーブル57(Table 57 Dining & Drinks)」、ホールフーズの「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」「コギ(Kogi)」「チェゴ!(Chego!)」、365バイ・ホールフーズ・マーケットの「バイ・クロエ(By Chole)」「ネクスト・レベル・バーガー(Next Level Burger)」「ワイルド・ジンジャー・キッチン(Wild Ginger Kitchen)」など店内に続々とオープンしている。地元レストランや有名シェフを導入・採用したグローサラント業態は今年もスーパーマーケット内で拡大するだろう。
 外食チェーンのモバイルオーダーも小売業界に影響を与えることは確実だ。モバイルオーダーはスターバックスやチックフィレ、チポトレ、パネラブレッド、ダンキンドーナツ、タコベル、ウェンディーズなどの大手チェーンで採用されている他、新興バーガーチェーンのシェイクシャックも昨年末に全店展開を始めた。外食最大手チェーンのマクドナルドも今年、テスト展開を行うという。レジに並ばずメニューを受けとれるオプションが外食チェーンに拡大すれば、消費者は小売りにも便利な買い物を求めるようになる。スーパー内で提供されているサンドイッチやピザなどのデリ注文にもモバイル化が求められるようになるのだ。ホールフーズなど一部スーパーでは店内に注文用の専用端末を導入しているが、外食チェーンに倣いスマートフォンからの注文も可能となるだろう。
 2017年はアマゾン・リアル店のマルチフォーマット化、カーブサイドピックアップ、グローサラント、モバイルオーダーで大きな進展を見ることになる。

トップ画像:ホールフーズ・アーバイン店内にオープンした「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」。  続きを読む
2016年12月31日

【2016年総括】、モバイルで小売が激変!地殻変動で小売現場も沈んだり突出したりする?

161231モバイル@ウィンコ
■2016年のアメリカ小売業年の変化はますます目視では確認できないものになった。小売の現場となる売り場では変化を見ることができない。スマートフォンなどモバイルを使ったショッピングが拡大しているからだ。感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数を上回る結果となった。全米小売業協会が11月末に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億人強、一方で実店舗の客数は1億人を割り込んだのだ。象徴的なのは、オンライン販売もスマートフォンなどモバイル経由が昨年以上に成長したことだ。モバイル経由のブラックフライデー売上高は12億ドルを記録し、スマートフォン経由の1日の売上高が初めて10億ドルを突破した。先ごろ世界で過去最高を記録したと発表したアマゾンでは、利用者の72%以上はモバイルからのアクセスだった。またアマゾン・アプリの利用は昨年から56%増えたとしている。調査機関ピューリサーチセンターが19日に発表したデータによると、アメリカの成人の79%がオンラインで買物をした。そのうち51%がスマートフォン経由で買物をしたとしているのだ。オンライン・ショッピングでも重要なるのがカスタマーレビューで82%が参考にしているとの回答だ。
 スマートフォンを使った買い物は今年、大きな展開を見ることになった。全米最大の小売業ウォルマートが独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」を全店に拡大したのだ。これによりレシートはeレシートとなりセービングキャッチャーもスマートフォンのワンタップで簡単にサービスを受けられるようになった。さらにショッピングで便利になったのはウォルマート傘下のサムズクラブが提供するセルフ・モバイル・チェックアウト・システム「スキャン&ゴー(Scan&Go)」だ。スキャン&ゴーは、お客が商品のバーコードをスキャンしアプリ上で決済することで、レジを素通りできるアプリだ。レジ行列に並ぶ必要がないといえば、外食チェーンでもスマートフォンからの注文でレジ行列を回避できるモバイルオーダーが急拡大している。モバイルオーダーはスターバックスやチックフィレ、チポトレ、パネラブレッド、ダンキンドーナツ、タコベル、ウェンディーズなどのファストフードチェーンで採用されている他、新興バーガーチェーンのシェイクシャックでも全店展開となっている。外食最大手チェーンのマクドナルドも来店、テスト展開を行う予定だ。
 モバイルを主体とした買い物の利便性向上は来年、さらに拡大し消費者に新たな豊かさの基準を提供するだろう。

トップ画像:ウィンコフーズでスマートフォンを使いながらショッピングする買い物客。  続きを読む
2016年12月30日

【アマゾン】、空飛ぶ倉庫!野外フェスに空中倉庫からドローンで推しメンTシャツ配達?

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■レジなしコンビニを来年初めにもオープンするネット通販最大手のアマゾンが、型破りなアイデアで新たに特許を取得したことが話題となっている。米国特許商標庁(USPTO)に2年前に登録された特許出願書のタイトルは「配達用無人機を備えた空中倉庫(Airborne fulfillment center utilizing unmanned aerial vehicles for item delivery)」。概要には「空中に浮かぶフルフィルメントセンターと無人航空機を使って利用者に宅配物を届ける」というもので、上空4.5万フィート(約14キロメートル)に留まる飛行船の倉庫から、無人航空機が指定された宅配場所にいる利用者に宅配する。デリバリーの無人機が飛行船倉庫から垂直に下降することで宅配時の電力消費を抑えるとしている。また飛行船倉庫の在庫や燃料の補充には小型飛行船が使われるということだ。出願書にあるイメージ図には長いコンテナのような倉庫を持ち上げている飛行船とドローンと思われる下降する無人機、さらに補充用の小型飛行船まで描かれている。詳細な説明では例としてフットボールや野球などのスポーツ観戦イベントや野外フェスなどコンサート会場の上空に空中倉庫が留まり、イベント参加者などが注文したユニフォームや記念品などのコレクターアイテム、お土産品、食品などを届けるというもの。また飛行船が2,000フィート(約600メートル)まで下降し、イベント参加者にむけ音響や映像による広告活動も行うとしている。配達用無人機を備えた空中倉庫システムは今年4月、特許を取得していた。
 アマゾンは5日、レジ清算のないまったく新しいコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」を来年から展開することを発表した。アマゾンゴーは入店時のアプリ認証後は面倒なレジ会計がなく、商品を手に取るだけで買物の決済が完了する。逆に商品を棚に戻せばその買い物がキャンセルとなる。コンピュータービジョン(画像解析システム)やセンサーフュージョン、ディープラーニングなど自動運転車と同じAI技術を使うことで、自動購入システムによりレジが必要なくなるのだ。アマゾンゴーは50坪程度であり、サンドウィッチやサラダ、コーヒーなどの飲み物、さらにアマゾン独自のミールキットを販売するコンビニエンスストアだ。この画期的なシステムについてもアマゾンは2年前、非接触で買い物ができる店舗の特許申請を行っている。
 
トップ画像:アマゾンが2年前に米国特許商標庁(USPTO)に登録した「配達用無人機を備えた空中倉庫(Airborne fulfillment center utilizing unmanned aerial vehicles for item delivery )」のイメージ。長いコンテナのような倉庫を持ち上げている飛行船とドローンと思われる下降する無人機、さらに補充用の小型飛行船まで描かれている。  続きを読む
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2016年12月29日

【返品】、貰ったギフトも店に返すのが米国流儀!サンタからのプレゼントも返品できる?

161229返品@ウォルマート
■年末商戦のピークはすでに過ぎ去っているが、プレゼントなどの返品はまさに始まったばかりだ。クリスマス後の2〜3か月間は、あきれるほど多くの商品が返品される。ありがた迷惑なプレゼントや自分の好みに合わなかったギフト、買い物客自身が購入を後悔した商品など、お店に大量に返品が持ち込まれる。アメリカは消費大国であると同時に返品大国なのだ。人様から貰ったものでも自分に合わなかったら返品するのがアメリカの流儀といってもいい。したがってアメリカではクリスマスや誕生日などにプレゼントをするとき、ギフトレシートを添えて贈る習慣がある。ギフトレシートとは商品の返品・交換用の領収書のことで、金額は載っていない。お店に贈り物であることを伝えれば、通常の領収書とは別にもらえる。ギフトレシートには店名や返品条件、バーコードなどが記載されている。一方、ギフトレシートがなくても自由に返品できる店もある。アメリカの消費者情報誌「コンシューマーリポート」はこのほど返品に寛大なチェーンストアを掲載した。返品に最も寛大なのはノードストローム、LLビーンズ、ベッドバス&ビヨンド、コストコ、JCペニーの5社だ。コンシューマーレポート誌によると、高級デパートメントストアのノードストロームではレシートの必要はなく返品期間もない。アウトドア用品のLLビーンズでも返品期間やレシートについての条件が極めて緩い。例えば蚤の市で買った商品の返品など明らかな乱用を除いて、経年劣化した商品であっても返品は可能となる。ベッドバス&ビヨンドもベビー用品やマタニティ商品など一部カテゴリー以外は返品について寛大だ。ギフトレシートがなくても店で扱っている商品であれば返品可能となる。在庫に見つからなければ20%引いたストアクレジットになる。コストコもコンピューターや家電製品などで90日間の返品期間があるものの、返品条件は緩い。会員制なので過去履歴から確認できレシートは必要ないのだ。コンシューマーレポート誌は返品に厳しいチェーンストアも掲載している。顧客に厳しい返品ポリシーを掲げているのはフォエバー21、Kマート、シアーズ、バーンズ&ノーブル、ゲームストップなどだ。どのチェーンもレシートは必要であり、返金ではなくストアクレジットやギフトカード、交換のみの対応となっている。
 約1,000人の消費者を対象にしたコンシューマーレポート誌の調査では、42%の人がプレゼントでもらった商品をお店に返品したことがあるとしている。

トップ画像:ウォルマートのカスタマーサービスに並ぶ返品行列。  続きを読む
2016年12月28日

【アマゾン】、年末商戦が過去最高!「恋人たちのクリスマス」を流すエコーは9倍売れ?

161228アマゾン・エコー@サンディエゴ
■ネット通販最大手のアマゾンは27日、2016年の年末商戦における様々な販売記録について発表した。一方で同社はプライム会員数や販売台数などの具体的な数値は公表しない。アマゾンは2016年の年末商戦が過去最高のホリデーシーズンだったとしており、ベストセラー商品として同社が開発したスピーカータイプの音声アシスタント端末「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」や姉妹製品の「エコー・ドット(Echo Dot)」、テレビのHDMI端子に直挿しするストリーミング用端末「ファイアTVスティック(Fire TV Stick)」、タブレット「ファイアタブレット(Amazon Fire)」を挙げている。クリスマス前には品薄となっていたエコー・シリーズは昨年の年末商戦に比べて9倍も売れ、世界では百万単位の販売となった。調査会社CIRP(Consumer Intelligence Research Partners)が先月発表したデータによると、エコーは2014年の販売開始以来、アメリカで510万台が売れたという。なお180ドルのエコー(ブラック)は1月26日まで欠品となっている。年末商戦中のオンライン注文の72%以上はモバイル経由で、アマゾン・アプリを使った買い物は世界で56%も増加した。発送数も記録を塗り替えており、出品者に代わってアマゾンが注文を受け商品を発送する「フルフィルメント・バイ・アマゾン」やプライム会員への発送数だけでも世界で10億個以上となった。年末商戦中の発送でピークを迎えたのは12月19日。プライム会員数は公表されていないものの、これまでで最大となっている。調査会社コーヘン&カンパニーの推計では、プライム会員となっているアメリカ国内の世帯数が11月時点で5,000万以上としている。プライム会員限定に展開する1時間〜2時間以内で宅配するスピード配送サービス「プライムナウ(Prime Now)」で、ピークとなったのは12月23日で昨年の3倍の注文を受けたという。24日のイブの日に最も早く届けることができたのはカリフォルニア州レドンドビーチのプライム会員で注文からわずか13分だった。またプライムナウでイブに最後に届けられたのは24日午後11時59分のカリフォルニア州アーバインの会員宅。
 アマゾンでは年末商戦にかかわる100件近くのトリビアを発表しており、幾つかを取り上げるとアマゾン・エコーへの注文で最も多かったリクエスト曲はフランク・シナトラの「ジングルベル」、マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas Is You)」、ホセ・フェリシアーノ「フェリス・ナビダッド(Feliz Navidad)」。リクエストのクリスマス曲が多かった地域はシアトル、ニューヨーク、シカゴ。プライムナウで注文アイテムが最も多かった地域はテキサス州ダラス。20ヵ所のフルフィルメントセンターにあるアマゾン・ロボットは現在、4.5万台となっている。

トップ画像:サンディエゴのアマゾンブックスにあるアマゾン・エコー。画像にあるエコー(ブラック)は1月26日まで欠品状態だ。エコー・シリーズは昨年の年末商戦に比べて9倍も売れ、世界では百万単位の販売となる大ヒット商品に成長した。来年には7インチのタッチスクリーンと高性能スピーカーを搭載した上位機種が発売されるとの噂だ。  続きを読む
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2016年12月27日

【VRゲーセン】、全米最大SCにオープン!「VR PARK TOKYO」より意識しているコト?


■ミネソタ州ブルーミントン地区にある全米最大級のショッピングセンターのモール・オブ・アメリカに20日、総合アミューズメント施設「スマッシュ(Smaaash)」がオープンした。スマッシュはインド国内で6ヵ所展開しており、モール・オブ・アメリカの4階に位置するスマッシュはアメリカ1号店となる。ゲームセンターやゴーカート、VRゲーム、レストラン、バーを展開するスマッシュの広さは約1,100坪で総工費1,200万ドル(約14億円)。モール・オブ・アメリカとは9年間のリース契約を結んでいるという。スマッシュが他の総合エンターテイメント施設と異なるのはVR(仮想現実)を使ったゲームを多く取り入れているところだろう。高層ビルに取り残された猫を救出するゲーム「バーティゴ:ウォーク・ザ・プランク(Vertigo:Walk the Plank)」では、オキュラス・リフトのヘッドセットを装着した参加者が仮想現実(VR)となる高層階にかかった細い板の上を歩くというものだ。実際には数十センチの高さしかなくゲーム参加者も安全用にバンジージャンプ・ハーネスがしっかり取り付けられているのだが、地上数百メートルというVRの恐怖とグラグラした台のため参加者のほとんどが渡り切れずに落ちてしまう。落下時の周囲の風景もVRで再現されるのでよりリアルに恐怖を感じるのだ。またVRジェットコースターの「フィンガーコースター(Finger Coaster)」は参加者がタッチパネルを使いジェットコースターのコースを作成するところから始まる。最大4人まで乗れるコースターにオキュラス・リフトを装着して乗りこみ、コンピューターが仮想現実に3D再現したコースを体験するのだ。コースター自体も動くばかりか効果音や風まで再現されるため、リアルなジェットコースターの恐怖を味わえる。その他にもオキュラスリフトを装着して、リアルにも動く乗り物から敵ロボットと戦うVRゲームや立体コースを走るゴーカート、実際にボールをけってゴールを決めるサッカーゲームやホッケーゲームがある。料金はVRゲームが1回5ドル、6分間のコースを走るゴーカートは23ドル(レンタルのレーシングユニフォームが6ドル)となっており、スマッシュでゴーカートやVRゲームなどの遊び放題の1日パスは50ドルとなっている。
 スマッシュは来年、ラスベガスやマイアミ等にも出店を予定している。

トップ動画:VRジェットコースターの「フィンガーコースター(Finger Coaster)」のプロモ動画。フィンガーコースターは参加者がタッチパネルを使いジェットコースターのコースを作成するところから始まる。最大4人まで乗れるコースターにオキュラス・リフトを装着して乗りこみ、コンピューターが仮想現実に3D再現したコースを体験するのだ。コースター自体も動くばかりか効果音や風まで再現されるため、リアルなジェットコースターの恐怖を味わえる。


地元TV局が伝えるモール・オブ・アメリカにオープンした総合エンターテイメント施設「スマッシュ(Smaaash)」。TVレポーターが高層ビルに取り残された猫を救出するゲーム「バーティゴ:ウォーク・ザ・プランク(Vertigo:Walk the Plank)」に参加しているが、あまりのリアルさに相当怖がっている。ショッピングセンターはよりリアルなVRゲームを導入することで、ネットに奪われた客を奪回する。  続きを読む
2016年12月26日

【シェイクシャック】、グルテンフリーバーガー!日本のコメを米国巨大市場に売り込め?

161226グルテンフリーバーガー@シェイクシャック
■アメリカのスーパーマーケットではPOPに「〇〇フリー」と書かれていることを目にする。「グルテン・フリー(gluten-free)」「ラクトース・フリー(lactose-free)」「抗生物質フリー(antibiotic-free)」「ホルモン剤フリー(hormone-free)」などだ。これらはヘルス&ウェルネスの食品分野で大きなトレンドとなっている「フリー・フロム(free-from)」食品カテゴリーなのだ。「フリー・フロム(free from)」とは「ない」「存在しない」という意味であり、フリー・フロム食品とは原材料からアレルギーの原因となる物質や、必ずしも科学的に証明されているわけではないが消費者から健康に悪いと思われている物質や添加物を取り除いた食品のことを指す。「非遺伝子組み換え(non-GMO)」食品もフリー・フロム食品のカテゴリーに入る。また、最近では効率的に産卵を行わせるための狭いカゴ(ケージ:cage)を使用せず、のびのび育てた鶏の卵の「ケージ・フリーエッグ(cage-free egg)」もフリーフロムのトレンドで大手外食チェーンなどが取り入れようとしている。フリーフロムのトレンドに日本でも大人気となっているハンバーガーチェーンが参戦する。
 アメリカ16州に64店舗を展開し日本など海外にもライセンス店を展開しているシェイクシャックは19日、グルテンフリー・バーガーを発売することを発表した。同社のグルテンフリーバーガーは、小麦など麦類に含まれるたんぱく質の一種「グルテン」を含まないバンズを使用。料金は1ドル加算されるのみ。シェイクシャックでは、スタジアム店など一部の店舗を除いて国内全店で提供するとしている。グルテンフリーは当初、小麦アレルギーやグルテンが分解できず腸が炎症を起こすセリアック病、グルテン摂取で体調不良を起こすグルテン過敏症など免疫疾患を持つ人向けの食事療法として始まった。その後、ダイエットや肌の老化防止、ニキビ、便秘などの悩みにも効果があると雑誌で取り上げられ、グルテンフリー食事法を取り入れているセレブも増えたことでグルテンフリーが拡大している。一部のハンバーガーチェーンなどが提供するグルテンフリーバーガーは通常、バンズの代わりにレタスで巻いたもの。イン&アウトバーガーではアトキンス・ダイエットなど炭水化物抜きダイエットを実践している人向けにレタス巻きの「プロテインスタイル(Protein Style)」を提供している。ファイブガイズやハビットバーガーなどにもレタス巻きのグルテンフリーのメニューがある。
 競合のグルメバーガーチェーンと同様にシェイクシャックは抗生物質や成長ホルモンを使用せずに育てられた牛肉を使うなど素材に強いこだわりを持っている。  続きを読む
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2016年12月25日

【ギフトカード】、72%が額面以上の買い物!外食チェーンでは集客ツールになっている?

161225ギフトカード
■クリスマス当日に贈っても間に合うものにギフトカードがある。eギフトカードならメールで簡単に送れるのだ。ギフトカードは年末商戦で最も人気にある贈り物となっている。全米小売業協会(NRF)が11月に発表した調査によると、ギフトカードは10年連続して最も貰いたいプレゼントとなっているのだ。6割近くの人がギフトカードを欲している。ギフトカードはクリスマスプレゼントで最もよく利用され、次に誕生日や何かのお返しに贈るギフトとなっている。昨年の年末商戦では支出の18%がギフトカードに費やされており(cardcash.com)、若い人ほどギフトカードをプレゼントにする傾向にある。ギフトカードをプレゼントにすると回答した65歳以上は40%しかいなかったのに対して、25〜34歳は85%近くにも上っている。ギフトカードを貰った人の72%が額面以上の金額で買物をし、平均で20%も多く支出するのだ。つまりアマゾンの100ドルのギフトカードを贈られると貰った方は120ドルの買い物をするということだ。またギフトカードを貰うと、セールを待ってギフトカードを利用するより正規の価格で購入する確率が2.5倍も高くなる。ギフトカードを貰うとその価値も高めに見る傾向があり、ギフトカードを贈られた半数近くの人は50ドルの価値のプレゼントより25ドルのギフトカードの価値を高めに見るとしている。バーサタイルなギフトカードを販促手段に使う大手チェーンストアも少なくない。例えばメイシーズでは21日から2日間、600店以上のメイシーズで先着250人に1日のみ有効な10ドルのギフトカードを無料配布した。JCペニーでも23日に2日間有効な10ドルのギフトカードを無料配布した。クリスマス直前にお客がギフトカード10ドル分以上の買い物をすると分かっているからこそ、メイシーズもJCペニー無料配布したのだ。
 ギフトカードを使った販促には、まだ可能性があるということだろう。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログではギフトカードの7つのメリットを何度も紹介しています。7つのメリットとは第1に返品の抑制で欲しい商品をギフトカードで購入するので返品がなくなることです。第2にギフトカードの未使用で、これは店側にとっては借金の帳消しになります。例えばベストバイの100ドルのギフトカードは、ベストバイにとって100ドルの債務ですから、ギフトカードを使わないことは借金が無くなることを意味します。第3は正価での販売とは、上記エントリー記事にあるようにギフトカードで買物をするとき商品がセール等で安くなるのを待つより、正規の価格で購入することが多くなるのです。第4として新規客やリピーター客の獲得です。ベッドバス&ビヨンドに行ったことがない人がそのギフトカードを貰うと行くことになりますから。第5は額面以上の買い物で、こちらもエントリー記事にあるようにギフトカードを貰った人の72%が額面以上の金額で買物をし、平均で20%も多く支出します。  続きを読む
2016年12月24日

【クリスマスCM】、普段着姿も子供の目にはサンタクロースに映るマイアーのTVCM!

161224マイアーコマーシャル
■小売店にとって年末商戦は最大のイベントであり、テレビコマーシャルにも力が入る。大手チェーンストアなどはクリスマスシーズン中にセールやディスカウントを訴求しすぎると嫌らしくなるのでイメージ・コマーシャルが一般的になるのだ。ストーリー展開から気持ちが温かくなり、お店に好感をもつようなコマーシャルが多くなる。今年のクリスマスで注目されたコマーシャルの一つにミシガン州など中西部にスーパーセンター230店を展開するマイヤーのTVコマーシャルがある。子供たちが街でサンタクロースを見つける90秒のコマーシャルだ。普段着なので大人の目にはサンタクロースに見えないが、子供たちはサンタを発見してしまう。マイアーの店内で小さな子供が普段着のサンタクロースを見つけてクッキーを手渡すと「ノー・サンキュー」と苦笑い。子供のお母さんは白髪で白ひげのシニアに「(子供が失礼なことをして)ごめんなさいね」と言って売場を後にする。普段着のサンタはお母さんの見えないところで、子供に「ナイショね」のポーズとウィンクで返すストーリーだ。クリスマスのイメージだけに終わらず、コマーシャルの最後でマイアーの生鮮売り場を背景にしているところは上品にお店を訴求しているのだ。メイシーズ・サンクスギヴィング・デイ・パレードをベースにした90秒コマーシャル「旧友」も感動させる。子供の頃から毎年パレードに来ていた旧友が年をとり来れなくなったので、バルーンのサンタがパレードから抜け出し会いにいくストーリーだ。心がホッと温まるコマーシャル以外に、クスっとできるTVコマーシャルもある。母と子が、いつもよれよれのキャップ帽をかぶっているごみ収集員にサプライズでニット帽のプレゼントをするJCペニーのコマーシャルだ。NFLダラス・カウボーイズのニット帽なので、ごみ収集員はその上にワシントン・レッドスキンズのキャップ帽をかぶりなおすというオチだ。
 アメリカ以外で最も話題になっているコマーシャルといえばイギリスのデパートメントストア「ジョンルイス」のクリスマスコマーシャルだ。ベッドで飛び跳ねる女の子にサプライズでトランポリンのプレゼントをするのだが、女の子より先に飼い犬のほうが遊んでしまうという内容だ。アップロードから2ヶ月足らずで、このコマーシャルの再生回数は2,400万回にも上っている。ジョンルイスのコマーシャルといえば2年前の「ペンギンのモンティ(MontyThePenguin)」が有名だが、それを凌ぐほどの人気になっている。
 クリスマスは感動的なコマーシャルもいいが、皆がクスっとできるぐらいがちょうどいいのかもしれない。

トップ画像:シガン州など中西部にスーパーセンター230店を展開するマイヤーのTVコマーシャル「見える?(Do you see what I see?)」。普段着のサンタは子供にこっそりと「ナイショね」のポーズとウィンクで返すストーリーだ。


マイアーのコマーシャルは子供たちが街でサンタクロースを見つける内容だ。普段着なので大人の目にはサンタクロースに見えないが、子供たちはサンタを発見してしまう。クリスマスのイメージだけに終わらず、コマーシャルの最後でマイアーの生鮮売り場を背景にしているところは上品にお店を訴求している。


メイシーズ・サンクスギヴィング・デイ・パレードをベースにした90秒コマーシャル「旧友」も感動的だ。子供の頃から毎年パレードに来ていた旧友が年をとり来れなくなったので、バルーンのサンタがパレードから抜け出し会いにいくストーリー。


JCペニーのコマーシャルはクスっとできる内容だ。母と子がいつもよれよれのキャップ帽をかぶっているごみ収集員にサプライズでニット帽のプレゼントをする。NFLダラス・カウボーイズのニット帽なので、ごみ収集員はその上にワシントン・レッドスキンズのキャップ帽をかぶりなおすというオチだ。


イギリスのデパートメントストア「ジョンルイス」のクリスマスコマーシャル。ベッドで飛び跳ねる女の子にサプライズでトランポリンのプレゼントをするのだが、女の子より先に飼い犬のほうが遊んでしまうという内容だ。アップロードから2ヶ月足らずで、このコマーシャルの再生回数は2,400万回にも上っている。


アマゾンのキリスト教の牧師とイスラム教の指導者が互いにプレゼントを贈り合うコマーシャルも秀逸だ。キャストは本物を起用しているそうだ。  続きを読む