2019年11月15日

【サムズクラブ】、Eコマース物流センターの一角にレジなし店をオープン!も中途半端?

191115スキャン&ゴー@サムズクラブ
■ウォルマート傘下でメンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブは先月17日、フロリダ州タンパ地区にレジのない店舗を物流センター内にオープンした。

サムズクラブのオンラインストア専用のフルフィルメントセンターは、もともとサムズクラブだったところ。

ウォルマートは2018年1月、不採算店となるサムズクラブ63店舗の閉鎖を発表。一部の店舗跡地にフルフィルメントセンターを開設することも明かした。

サムズクラブ・サウスタンパ店はリストラ策の一環として2018年1月に閉鎖され、同年9月にはEコマース専用の物流センターとしてオープンした。

サムズクラブは先月、1.6万〜1.8万アイテムを扱うフルフィルメントセンターの一角にサムズクラブを再オープンしたのだ。

この店舗ではサムズクラブ会員はレジがないためサムズクラブ・アプリにある「スキャン&ゴー(Scan & Go)」で商品をスキャンし、アプリ内で決済を行う。

店を出る際、決済後に表示されるQRコードをチェッカーの端末にスキャンさせ、商品を確認して店をでる。

なお物流センター内のサムズクラブはテスト展開であり、扱い品目は人気商品の2,000アイテムに限定している。

生鮮品や冷凍・冷蔵食品などはなく食品は加工品のみとなっているのだ。

サムズクラブ・サウスタンパ店では会員からのフィードバックを基に品揃えは変えていくとしている。

サムズクラブでは3年前となる2016年9月、「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を全店に導入した。

昨年11月にはテキサス州ダラス郊外でスキャン&ゴーをフューチャーしたキャッシャーレスの「サムズクラブ・ナウ(Sam's Club Now)」をオープンしている。

 セルフスキャニングシステムはスーパーマーケットなど大手チェーンストアを中心に導入事例が相次いでいる。

ミシガン州を中心に中西部6州にスーパーセンターなど246店を展開するマイヤーは今年9月、スキャンしながら買い物を行う「ショップ&スキャン(Shop & Scan)」の全店導入を完了した。

同様なモバイルテクノロジーをテスト導入している事例にはHEBの「HEBゴー(HEB Go)」、スパルタンナッシュの「チェックアウト・ナウ(Check Out Now)」、ウェグマンズの「ウェグマンズ・スキャン(Wegmans SCAN)」、ジャイアント・イーグルの「スキャン・ペイ&ゴー(Scan Pay & Go)」などがある。

東部を中心に2,000店近くのスーパーを展開するアホールド・デレーズUSAもスキャンしながら買い物を行う「スキャンイット(SCAN IT!)」を傘下のストップ&ショップなどに追加導入することを発表した。

ストップ&ショップでは早くからハンドヘルド・タイプのスキャニングシステムを導入しているが、モバイルアプリと同様に多くの店舗での展開を視野に入れているのだ。

またスーパー以外ではセブンイレブンの「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」やダラーゼネラルの「DGゴー(DG Go)」などのテスト事例もある。

 物流センターの一角にスキャニングシステムを導入したレジなし店は興味深いところだが、サムズクラブ・ナウと同様に課題は限定された品揃えのようだ。

トップ画像:サムズクラブのスキャン&ゴーで買い物をする当社IT&オムニチャネル・ワークショップの参加者。  続きを読む
2019年11月14日

【アルバートソンズ】、ミールキットのサブスク中止!プライベートブランド展開を強化?

00191114プレイテッド@アルバートソンズ
■セーフウェイやボンズを傘下に展開するスーパーマーケット・チェーンのアルバートソンズは12日、2年前に買収したミールキットの「プレイテッド(Plated)」のサブスクリプションサービスを中止することを発表した。

プレイテッドは今後、アルバートソンズのプライベートブランドとして販売される。

ミールキットは料理がすぐに調理できるよう、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料のみがセットされたもの。

食材を洗ったり皮をむく手間もなく同封レシピに従って調理すれば20分程度で食事を楽しめる。

少しだけ手間をかけながらも時短で調理できるミールキットは、惣菜などの出来合いの食品より後ろめたさがないので忙しい主婦に人気になっている。

ミールキットは通常、オンライン販売によるサブスクリプション(購入定額プラン)の形をとっており、3食分(1食二人分)が入ったパッケージなど、まとめて宅配される。

まとめて購入しなければならないサブスクリプションは、注文単価が50ドル以上となってしまう。

ミールキット利用者は2018年、オンラインやオフライン(実店舗での購入)を合わせて前年から36%の増加となった。23%の世帯は向こう半年以内にミールキットを購入する予定とあり、今後も成長するとみている。

2018年のミールキットはオンライン販売によるサブスクリプションが大半を占めていたが、大手スーパーマーケットチェーンから中小の食品スーパーまで販売を拡大することで成長の軸が小売店に移っていくと予測されている。

アルバートソンズは2017年9月、ミールキット・サブスクリプションサービス業者のプレイテッドを2億ドルで買収した。アルバートソンズはプレイテッドを店頭での販売を拡大。

カーブサイド・ピックアップサービスや宅配サービスのネットスーパー販売でプレイテッドは1点から購入できることで、まとめて購入しなければならないサブスクリプションサービスのメリットが薄れていた。

またアルバートソンズはプライベートブランドを強化していることで、プレイテッドを「オー・オーガニック(O Organic)」などの自社ブランドに組み込み競争力を高める。

アルバートソンズでは2017年、PB売上は23%だったが2019年には25.3%と増加している。

 食品スーパーでのミールキット販売が拡大する一方でオンライン販売は成長が難しくなっている。調査会社のニールセンではサブスクリプション販売による「割高な価格」3日分等まとめて送られてくることにより献立の「柔軟性の欠如」、大半を破棄しなければならない「過剰な梱包」を挙げている。  続きを読む
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2019年11月13日

【アマゾン】、ロサンゼルス郊外の食品スーパー1号店は物流機能を持つハイブリッド!?

191113アマゾン食品スーパー1号店@ウッドランドヒルズ
■ネット通販最大手のアマゾンは11日、新ブランドの食品スーパー1号店をロサンゼルス郊外に出店することを明らかにした。

場所はウォール・ストリート・ジャーナルなど一部メディアは先月初め報じたウッドランドヒルズ。

ウッドランドヒルズの出店予定地(6245 Topanga Canyon Blvd Woodland Hills, CA 91367)はすでにファサードも完成しており、オープン間近となっている。

アマゾンの求人サイトには「ウッドランドヒルズにアマゾンの食品スーパー1号店(Amazon’s first grocery store in Woodland Hills)」とゾーンリーダーなどスタッフ4件の募集案内が掲示されている。

アマゾンによると新食品スーパーはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットは別の店になるという。

アマゾンは新スーパーの店名や価格帯、品揃えなどの詳細は明らかにしていない。

35,000平方フィート(約980坪)となる店舗にはレジなしコンビニエンスストアのアマゾン・ゴーの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」技術を採用せず、通常のチェックアウトレジを導入する。

トイザらスの跡地を使った店舗は隣にシティバンクやオフィスデポ、AT&Tストアが入居する、道路沿いのネイバーフッド型ショッピングセンター。

ウォール・ストリート・ジャーナルでは内部情報に詳しい人の話として、アマゾンが2万〜4万平方フィート(560坪〜1,120坪)のテナント出店を狙いシカゴやフィラデルフィア、ニューヨーク、ニュージャージーでもネイバーフッド型ショッピングセンターのロケーション・ハンティングを行っている。

 一方、アマゾンはワシントン州シアトル市内に従来のアマゾン・ゴーより広い売り場を持つ「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」を導入した店舗をオープンする。

IT系メディアのギークワイアが報じたことによると、アマゾンゴーの巨大店はシアトル・ダウンタウン東側、キャピトルヒル地区にある店舗。

今年7月には当局への許可申請でアマゾン・ゴーと思われる店舗と噂されていた。

アマゾンはギークワイアに対して「アマゾン・ゴーのチームがキャピタルヒルにある店舗内でテストを行っています」と認めたのだ。それ以上の詳細は明らかにしていない。

アマゾン・ゴー・キャピトルヒル店はアパートの一階部分となる場所(600 E. Pike St., Seattle WA 98122)。

キャピトル店の面積は10,400平方フィート(約300坪)で、売り場は7,000平方フィート(約200坪)もある。

アマゾンゴーは最も広い面積でも2,300平方フィート(64坪)しかなく、多くが50坪以下となっている。

アマゾンゴーの3〜4倍の広さを持つ小売店の設計図面には入り口にアマゾンゴーのようなチェックイン用のゲートが見え、出口にも同様なゲートが設置されている。

店内には従来の小売店にあるようなチェックアウトレーンは描かれていないため、レジなし店舗とみられている。

図面からアルコール販売も予定していることがわかっている。拡大された売り場にネットスーパー用(宅配もしくはカーブサイド・ピックアップ)の一時保管スペースも取られているため、食品スーパーに近い業態であると予想されている。

 ITの巨人が生鮮品販売にもプレゼンスを増やしてきていることで競合スーパーは戦々恐々だ。

トップ画像:ウッドランドヒルズにオープン予定のアマゾン食品スーパー1号店。ファサードはすでに完成している。  続きを読む
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2019年11月12日

【食品スーパー】、母親の前でキッズを喜ばせろ!人生100年時代のスーパーマーケット?

191112キッズクラブ@ホールフーズ
■アメリカの食品スーパーでは買い物中に子供がぐずらないように様々な工夫を行っている。

最も一般的なのはキッズ用の無料となる果物だ。多くのスーパーでは青果コーナーでバナナやタンジェリン(みかん)を子供に無料で配布している。

買い物に飽きた子供が母親に不満を言わせないように口封じとなる食品を与えるのだ。果物なので栄養も申し分なく母親も子供に勧められるというわけだ。

日本のスーパーでもお目にかかるのはキッズ用の小型ショッピングカート。「買い物特訓中(Shopper in training)」と掲げられたミニカートを子供は押して歩く。母親のマネをしたい女の子やママに協力したい男の子がすすんで商品を運ぶ姿が微笑ましい。

41州に488店を展開するトレーダージョーズが行っているのは、ぬいぐるみを使ったハイド&シークのかくれんぼだ。トレーダージョーズでは各店でメインキャラクターとなるサルやペンギン、熊などの人形やぬいぐるみを売り場に隠している。

子供が什器や商品の上に置かれたぬいぐるみを見つけてクルーに報告するとキャンディを無料進呈している。ぬいぐるみは子供が母親を見上げた先にあり、天井付近など高いところに置かれているのが特徴だ。

 子供を楽しませる売り場といえばスチューレオナード。ニューヨークなどに7店舗を展開するスチューレオナードではワンウェイコントロールされた売り場に、歌ったり踊ったりする人形やぬいぐるみがある。

子供の視線の先となる天井には、音楽を演奏したり、陽気に踊る人形で子供たちをワクワクさせ、大人も楽しみながら買い物ができるように工夫されている。

今年9月にオープンしたスチューレオナード・パラマス店では、同店のアプリに拡張現実のAR(Augmented Reality)技術を使った「マジック・バーン・ドア(Stew’s Magic Barn Doors)」機能が付加されている(他の店の利用は2020年から)。

店内にある赤いドアをカメラで映すとARでキッズ用にゲームなどを楽しめるようになっているのだ。ARゲームをクリアするとカウベルを与えられ、全ゲームのカウベルを集めるとアイスクリームが無料進呈されるという。

 ホールフーズ・マーケットやウェグマンズ、セントラル・マーケットなどでは子供用のクッキングクラスを行っている。無料のものから有料のものまで店や場所によって様々だが、気軽に親子で参加して楽しめる内容になっている。

ホールフーズでは地域によっては低学年フィールドトリップ用に店内ツアーを提供しているところもある。果物などを無料で提供し正しい食事などについての食育を青果コーナーでおこなっているのだ。

 共通するのは食品スーパーがコミュニティで重要な役割を担っているという自負だ。単に集客を目的としたエンターテイメントではなく、地域住民の役に立つことで地域に還元するのが狙いなのだ。

トップ画像:ホールフーズでもキッズにバナナやりんごなどの果物を無料進呈している。  続きを読む
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2019年11月11日

【モバイルオーダー】、レジ待ち時間の減少だけでない!スマホで注文は景気を拡大する?

191111モバイルオーダー
■スマートフォンからの事前注文に対応するスターバックスの新業態「スターバックス・ピックアップ(Starbucks Pickup)」が5日、ニューヨーク・マンハッタンのペンシルバニア・プラザにオープンした。

スターバックス・ピックアップはバリスタがコーヒーを淹れる厨房を含めても1,000平方フィート(約30坪)しかない。

当初はモバイルオーダー&ペイのみの対応としていたが、全米で拡大しつつある「キャッシュレス禁止」やウォークイン客が混乱しないようにレジ対応も行っている。

レジ上にあるメニューボードやクロワッサン等のペイストリーを入れたショーケースなどは置かれない。一方、調理の進捗を表示するデジタル・ステータス・ボードは導入する。

スターバックスのモバイルオーダーをフューチャーした新業態はボストンやシカゴ、ロサンゼルスにも出店が計画されている。

47州に約2,400店を展開するチキン・サンドウィッチ・チェーンのチックフィレは先月、モバイルオーダーしたメニューをテーブルに運ぶサービスを開始した。

チックフィレの「ダイン・イン・モバイル・オーダリング(Dine-In Mobile Ordering)」は専用アプリの「チックフィレ・ワン(Chick-Fil-A One)」からメニューを事前注文し、店舗内のテーブルにある番号でテーブルサービスを行う。

注文の仕方はアプリを起動後、モバイルオーダーを行い、受け取りオプションにある「ダイン・イン(dine-in)」を選択。店に到着したらスマートフォンでテーブルにある番号札を軽くタッチする。専用アプリがテーブル番号を認識して、事前注文した料理がテーブルに運ばれてくる仕組みだ。

 モバイルオーダーはスターバックスやチックフィレの他、マクドナルドなどのファストフード等や3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)大手の外食チェーンが導入している。またディズニーやユニバーサル・スタジオなどのテーマパーク内のレストランに拡大している。

大手映画館チェーンの売店にも導入され、最近ではNBA(プロバスケットボールリーグ)、MLB(メジャーリーグベースボール)、MLS(メジャーリーグサッカー)などのスポーツ観戦のアリーナやスタジアムでも続々とスマートフォンによる事前注文を採用している。

先に全店に導入を済ませている外食チェーンでは売上の一部がモバイルオーダー経由になっている。例えばスターバックスではすでに16%がモバイルからの注文となり、チックフィレも約20%がモバイルアプリからの注文だ。

 アメリカでのモバイルオーダーの急拡大を日本ではその背景をレジ待ち時間の短縮だと指摘する人が多い。

確かにスマートフォンからの事前注文はレジ待ち行列を緩和し、注文の聞き取りミスや勘違いによるヒューマンエラーを回避できる。

その結果、クレームが減少し顧客ロイヤリティが高まる。スタッフもより調理に集中できることで、店内オペレーションの合理化も図れるメリットがある。

最大のメリットは客単価の上昇なのだ。

これはモバイルオーダーを使ってみるまでは分からない。なぜなら注文のボトルネックが明確になるからだ。注文のボトルネックとは他者を慮ることを意味する。

他者に迷惑になると、カスタマイズな細かい注文がこれまでできなかった。

しかしモバイルオーダーでボトルネックを意識することなくカスタマイズ注文が可能となる。

つまり店側はトッピングやサイドメニューなどの有料のアドオン・オプションを増やしておくだけで客単価が上がることを意味するのだ。

 モバイルオーダーは単にレジ待ち時間を減少させるだけではない。客単価の上昇に比例して売上が伸び、ひいては景気を拡大することになる。

景気を拡大するモバイルオーダーは税収の増加を意味する。小さな飲食店でもモバイルオーダーを導入できるように政府は直ちに策を練るべきなのだ。

トップ画像:当社のIT&オムニチャネルワークショップでモバイルオーダーする参加者。モバイル体験によって、モバイルオーダーでなぜ客単価が上昇するのか腹に落ちることになる。  続きを読む
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2019年11月10日

【大量閉鎖】、年末も店舗スクラップ!ビッグストアを作っても豊かなくらしにはならず?

191110閉鎖店@モール
■年末商戦が近づいても大量閉店のニュースは続いている。調査会社のコアサイト・リサーチによると、11月8日までに発表されたアメリカ国内の閉鎖店舗数はトータルで9,000店を上った。

昨年1年間で閉鎖となった5,864店を超えただけでなく、2017年の店舗閉鎖8,139店をはるかに凌ぐペースで大量閉店が起きているのだ。

コアサイト・リサーチでは今年の店舗閉鎖数が1.2万店との予想をしている一方、今年末までに店舗閉鎖が1万店を超える可能性も否定できない。

直近では、苦境にあえぐシアーズが残りの店舗の3分の1となる96店舗の閉鎖を発表した。シアーズ51店舗とKマート45店舗を閉鎖し、182店舗のチェーンストアとなる。

マタニティファッション大手チェーンのデスティネーション・マタニティが先月21日、連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻した。

デスティネーション・マタニティは今年2月時点で国内に458店舗を展開し、メイシーズなどでもマタニティ用アパレルを展開していた。同社の計画によると201店舗を閉鎖する。

連邦破産法11条の適用申請を行い倒産したファストファッション大手のフォーエバー21は88店舗を閉鎖する。当初計画されていた閉鎖店舗数より少ないがアマゾンの影響による店舗閉鎖は加速する可能性がある。

8月に経営破綻した高級ファッションのバーニーズ・ニューヨークも国内に残す予定だった7店をすべて閉鎖するのだ。

ドラッグストアチェーンのCVSも今月6日、不採算店22店舗の閉鎖を発表した。CVSでは今年初めに46店舗を閉鎖している。

 全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、第3四半期(7月〜9月期)のモール空室率は前期から0.1ポイント上昇し9.4%となった。

9.4%のモール空室率は前年同期の9.1%から0.3ポイント上昇したことになる。モール空室率ではピークとなった2011年第3四半期(7月〜9月期)以来となり、8年ぶりの高さ。

モール空室率はリーマンショック後、2011年第3四半期(7月〜9月期)に最高となる9.4%を記録、それ以降は緩慢な回復基調にあった。これがアマゾン・エフェクトで店舗閉鎖が相次ぎ、2016年から反転し空室が増えている状況にある。しかもモール空室率の上昇トレンドはまだ終わりそうにない。

 スイスの金融グループUBSはEコマースのシェアが伸びることで2026年までにアメリカ国内の7.5万店が閉店するとの試算を発表。UBSの予想ではオンラインストアのシェアが1ポイント上昇する毎に8,000〜8,500店が閉鎖となる。

実店舗を閉鎖に追い込むのはECマーケットで圧倒的なシェアを誇るアマゾン。アマゾンなどのEコマースサイトが売り上げ全体の16%から2026年には25%になる。それまでに最大で7.5万店と閉鎖となるとみられている。

トップ画像:「乞うご期待(Stay Tuned)」となっているモールの空きテナント。残念ながらモールには以前ほどの期待はできない。  続きを読む
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2019年11月09日

【クローガー】、スキャン、バッグ、ゴー中止?ウォルマートと同じく本当の理由は万引!

191109スキャン、バッグ、ゴー端末@ラルフス
■全米最大手スーパーマーケットチェーンのクローガーは、ラルフスなど傘下のスーパーマーケットで導入しているセルフスキャニング端末「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」を中止している。

スキャン、バッグ、ゴー(SBG)は、店内にあるスキャニング端末で商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。

スキャニング端末のバーコードを読み込ませることで、端末とレジを同期させ簡単に会計ができる。

買い物をしながら商品をそのままエコバッグに詰め込み、商品の合計金額の確認も常に可能だ。

スキャニング端末だけでなく、モバイル・アプリの「スキャン、バッグ、ゴー(SBG:Scan, Bag, Go)」もスマートフォンにダウンロードして使用できるようになっている。

それが先週あたりからシアトル郊外のQFCやフレッドマイアーでスキャン、バッグ、ゴーのアプリが使えなくなっているのだ。

またロサンゼルス郊外にあるラルフス・レドンドビーチ店ではアプリでエラー表示される他、端末も撤去されている。

ストアマネージャーによると不具合の多さからのスキャン、バッグ、ゴーを中断とした。

クローガーのパブリック・リレーションに問い合わせてはいるが、正式な発表はまだおこなっていない。

クローガーは傘下のスーパーなど400店舗でSBGを拡大していた。

 ミシガン州を中心に中西部6州にスーパーセンターなど246店を展開するマイヤーは9月、スキャンしながら買い物を行う「ショップ&スキャン(Shop & Scan)」の全店導入が完了したことを発表。

セルフスキャニングシステムを全店に導入したチェーンストアはサムズクラブに続いて2番目となる。

ウォルマート傘下のサムズクラブでは3年前となる2016年9月、「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を全店に導入。

サムズクラブのスキャン&ゴーは、事前にアプリに登録したクレジットカードで決済が可能となっているため、店のレジと同期する必要はないシステムだ。

店を出る際、決済後に表示されるQRコードをチェッカーの端末にスキャンさせ、商品を確認して店をでる。スキャン&ゴーで成功しているサムズクラブは、スキャン&ゴーをフューチャーした、文字通りレジがない小型店「サムズクラブ・ナウ(Sam's Club Now)」をダラス近郊に出店している。

またセブンイレブンは店内で商品バーコードをスキャン後、支払いはアプリ上でアップルペイやグーグルペイ、クレジットカード、デビットカードで決済を行う「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」をニューヨーク市内でも行っている。

他にも約1.5万店を出店するダラーゼネラルの「DGゴー(DG Go)」、ミシガン州で140店展開するスーパーのスパルタンナッシュの「チェックアウト・ナウ(Check Out Now)」、ニューヨーク州を中心に100店舗を展開するウェグマンズの「ウェグマンズ・スキャン(Wegmans SCAN)」、ペンシルベニア州を中心に460店を展開するジャイアント・イーグルの「スキャン・ペイ&ゴー(Scan Pay & Go)」、テキサス州などに約400店舗のスーパーを展開するHEBの「HEBゴー(HEB Go)」など大手チェーンや食品スーパーが実証実験を行っている。

セルフスキャニングシステムを10年前から導入しているストップ&ショップの「スキャン・イット(Scan It)」の事例もある。

 一方で、ウォルマートはスーパーセンターなど125店舗で行っていた「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を2018年5月に中止した。

ウォルマート元役員の話によると、スキャン&ゴーで40アイテムしかスキャンしていないのに100アイテムの商品を持ち出そうとしたお客の事例を挙げ、撤退の原因が万引であったと認めたのだ

。これはウォルマートに限った話ではないだろう。チェック体制がしっかりできていないと、高額な霜降り肉などをスキャンを意図的にスルーすることもあるのだ。

 クローガーのスキャン、バッグ、ゴーの中止も表向きには不具合を理由にしているが、万引が背景にあったことは否定できない。  続きを読む
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2019年11月08日

【コンシューマーレポート】、食品スーパー特集記事4!アマゾンフレッシュはなぜ拡大?

191108コンシューマーレポート00
■消費者団体専門誌のコンシューマーレポート8月号は、スーパーマーケットなど96社の総合評価ランキングを含め9ページに渡って食品スーパーについて特集している。

記事のタイトルは「食品ショッピングの素晴らしい新世界(The Brave New World of Grocery Shopping)」。

サブタイトルは「消費者は宅配やカーブサイド・ピックアップ、アプリで時間をお金を節約する新しい方法を得た。未だに売り場で買い物を好む消費者に向けてスーパーは自らをデスティネーション(目的地)に変換しようとしている」とつけている。

1936年から発行している月刊誌は消費者にとって食品スーパーのあり方が変わってきていることを示唆しているのだ。

4回目は宅配サービスについての記事「食品の買い物代行で他人を信用できますか?(Can You Trust a Stranger to Shop for Your Food?)」の続きをアップする。

宅配手数料を下げるディスカウントや販促(Discounts and promotions reduced delivery pricing)
私達は販促を利用したり、最低注文に合わせることでお金を節約しました。

ヒント:会員制の無料体験や季節割引を活用すること。インスタカート・エクスプレスやフレッシュディレクト・デリバリーパス、シプツは年間で会員になっておくと、月会員や非会員以上に節約可能だ。

最低注文(一般的に35ドル)以上の注文で宅配手数料は避けること。

アプリを使って販促を検索し宅配に利用すること。クローガーから宅配するインスタカートのようにネットスーパーと宅配業者が異なれば、クローガーのリワード会員情報をインスタカートのアプリで入力することで最大のディスカウントを受けられます。

宅配時間には柔軟にすること。一部のサービスには宅配日や宅配時間枠によってディスカウントがあったり、逆に高額になったりする。

ピーポッド宅配の通常2時間枠を5時間30分枠にすれば4ドル節約可能だ。

高くつく宅配商品(Delivered items can cost more)

独立したデリバリーサービスであるインスタカートは取引のあるお店では店内の値段より宅配商品の値段が高いこともあると話している。

一方、ウォルマートは宅配もカーブサイド・ピックアップも商品は店の価格と同じとしている。

コストコ会員はインスタカート・エクスプレスの年会費99ドルを払わなくても35ドル以上の注文なら生鮮品の宅配がある。

しかし、昨年末に実施した買い物実験では、コストコ会員にもかかわらず、宅配された鮭の切り身やブルーベリー、アボカド、卵、ミルク、有名なロティサリーチキンは店の値段より平均して31%も高かったのだ。

アマゾンプライムナウはアマゾンフレッシュを打ち負かす(Amazon Prime Now Beat AmazonFresh)

注文時、アマゾンフレッシュだけがすべての商品で自分たちが求めていた丁度のサイズが揃っていたように見えた。

ただビーツを注文したにもかかわらず、アマゾンフレッシュでは事前の連絡もないまま、宅配時も説明もなく、グリーンサラダに代替していた。

プライム会員の年会費119ドル(学生は59ドル)のプライムナウ(35ドル以上の注文で宅配手数料が無料)では、そのような問題はなかった。

プライムナウは数十の都市で展開しており、アマゾンが親会社となるホールフーズ・マーケットから宅配される。

プライムナウでは住んでいる場所にもよるが、他のローカル店やレストランからの宅配サービスもある。

アマゾンフレッシュは15都市のみでプライム会員に加えて月額14.99ドルかかる。アマゾンフレッシュは35ドル以上の注文で宅配無料となる。アマゾンフレッシュはアマゾンの倉庫からの宅配となっているが、一部にホールフーズのマークが入ったコンテナのサラダもあった。

コンシューマーレポート誌のサービスランキングでアマゾンフレッシュはワーストワンとなっており、価格についても低評価だった。

ヒント:ホールフーズ・マーケットからの宅配ではトップ評価のプライムナウを使うこと。  続きを読む
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2019年11月07日

【コンシューマーレポート】、食品スーパー特集記事3!食品買物代行を信用できますか?

191107コンシューマーレポート00
■消費者団体専門誌のコンシューマーレポート8月号は、スーパーマーケットなど96社の総合評価ランキングを含め9ページに渡って食品スーパーについて特集している。

記事のタイトルは「食品ショッピングの素晴らしい新世界(The Brave New World of Grocery Shopping)」。サブタイトルは「消費者は宅配やカーブサイド・ピックアップ、アプリで時間をお金を節約する新しい方法を得た。

未だに売り場で買い物を好む消費者に向けてスーパーは自らをデスティネーション(目的地)に変換しようとしている」とつけている。

1936年から発行している月刊誌は消費者にとって食品スーパーのあり方が変わってきていることを示唆しているのだ。

3回目からは宅配サービスについての記事「食品の買い物代行で他人を信用できますか?(Can You Trust a Stranger to Shop for Your Food?)」をアップする

アプリ経由の注文によるネットスーパーの成長を考えると、我々には確かめたかったことがあった。まったく傷のないポテトや宝石のようなチェリー、販売期限に十分に余裕のある乳製品などを選んで宅配されているのか?また生鮮品はちゃんと時間通りの宅配されるのか?しっかりと包装されているのか?などだ。

シプツやプライム・ナウ、インスタカート、ピーポッド、フレッシュディレクト、アマゾン・フレッシュ、ウォルマート(ウォルマートの宅配業者はドアダッシュ)の限定された評価を行ったのだ。

4月中旬、コンシューマーレポートのスタッフがニューヨークやニュージャージー、カリフォルニアで生鮮品を宅配注文した。

全14件の注文には皮なし骨なし鶏の胸肉、牛ひき肉、パン、牛乳、卵、デリでスライスされたアメリカンチーズ、さらに果物やサラダ、缶づめや瓶詰め食品、重くてかさばる塩素系漂白剤も1缶も含まれている。

デリバリー時間枠から10分以上外れて到着した宅配は1件もなかった。宅配の到着と同時に 生鮮品の温度をチェックし、食品の状態を検査し、販売期限も確認、梱包の仕方も注目したのだ。わかったことは...

生鮮品は安全な温度範囲にあった(Perishables seemed to be within safe temperature ranges)

鶏肉と牛肉は到着時、内部温度が2〜13℃の間であった。チーズや卵、ミルクの表面温度は4〜15℃であった。

農務省が推奨するのは生鮮品は2時間の買い物で5℃(外の気温が32℃のときは1時間)だ。

ヒント:宅配では食品がどれほどの時間に4℃以上であったかがわからないためコンシューマーレポート誌の食品安全調査のマネージャーは「宅配を受け取る人が必ずいるようにし、到着後できるだけすぐに冷蔵庫に入れるべきだ」と語っている。

食品のほとんどは新鮮だった(The food was fresh,for the most part)

イチゴやぶどう、バナナ サラダ、たまごの多くは新鮮で良い状態で受け取れた。しかしバナナやいちご、ぶどうは一部につぶれたり、若干の茶色い斑点があり、いちごの容器が漏れた状態もしくは不足しているように見えた。

ピーポッドの箱に入ったぶどうには白いカビがあった。コメントを求めたがピーポッドは返答していない。

ウォルマートから4月23日に届いたたまごパックの販売期限は3月22日であった(卵は一般的に3〜5週間は冷蔵可能)。ウォルマートもコメントに返答はなかった。

ヒント:ネットスーパー・サービス・ランキングを参考に注文。満足でなければ全ネットスーパーが提供している返金や交換、クレジットバック等の是正を求めること。

梱包クオリティは様々(Packaging quality varied)

フレッシュディレクトはバナナを気泡緩衝材で包んでいたり、バスタソースの瓶はペーパーストロー(緩衝材)でくるまっていたりと食品を最も詰め物をしていた。

フレッシュディレクトは編まれたビニール袋にハンドルをつけて頑丈な状態で食品を宅配していた。

限られたデータから分析すると、宅配ボックスやバッグでは食品の温度と相関関係がなかったことがわかった。

一方で、ネットスーパーの一部には牛肉と鶏肉をそれぞれのプラスチックバッグに入れて漏れや二次汚染を防止するようなことはしていなかった。

ヒント:注文時の備考欄を使ったり、買い物代行スタッフとのテキストメッセージやチャットで食品の個別の仕方を指定すること。  続きを読む
Posted by usretail at 01:32Comments(0)スーパーマーケット
2019年11月06日

【コンシューマーレポート】、食品スーパー特集記事アップ2!96社のランキングは必見?

191106コンシューマーレポート00
■消費者団体専門誌のコンシューマーレポート8月号は、スーパーマーケットなど96社の総合評価ランキングを含め9ページに渡って食品スーパーについて特集している。

記事のタイトルは「食品ショッピングの素晴らしい新世界(The Brave New World of Grocery Shopping)」。

サブタイトルは「消費者は宅配やカーブサイド・ピックアップ、アプリで時間をお金を節約する新しい方法を得た。未だに売り場で買い物を好む消費者に向けてスーパーは自らをデスティネーション(目的地)に変換しようとしている」とつけている。

1936年から発行している月刊誌は消費者にとって食品スーパーのあり方が変わってきていることを示唆しているのだ。今回はいくつかに分けて歴史的な記事の翻訳をアップする。

より早い買い物(Speedier Shopping)

消費者は時間を節約するツールやプログラムを店内でも多く見つけている。クローガーの一部の店舗やサムズクラブでは顧客がカートに商品を入れる前にアプリでスキャンする。

そうして事前にスマートフォンにアップロードした決済方法でチェックアウトすべてを素通りする。

アマゾンはコンビニエンスストアのアマゾンゴーのテストを終え、4州に12店舗を展開している。

消費者は決済方法とリンクしたアプリをアクティベートする。アプリが彼らの動きと選択を追跡し、支払いを終えることで、彼らはそそくさと店をあとにする。

キャッシャーを必要としないどころか、バーコードをスキャンすることもないのだ。

食品アプリは人々の買い物をスピーディにまた健康的に食事ができるよう進化している。たとえば「アウト・オブ・ミルク・グローサリー・リスト(The Out of Milk Grocery List)」というアプリでは自宅で商品のバーコードをスキャンすると商品がリストに載り、店でリストを使えるにようになる。

クローガーのオプトアップ(OptUP)プログラムはアプリで利用者に飽和脂肪酸や糖分など低い食物に向かわせる。

コンシューマーレポート誌のグローサリーアプリについての最新の消費者体験によると、リストを作成したりマネージしたり、クーポンやディスカウントの使用、店内検索やナビゲーション、ショッピングプランなどのアプリ機能に概ね満足しているとの結果がでているのだ。

売り場の冒険(Adventure in the Aisles)

ぶらぶら店内を見て回ったり、食べたり散財する来店客に効率化したショッピングを提供しようとしている。

そういった戦略でうまく行っているのは、コンシューマーレポート誌の96のスーパーを対象にしたランキングの上位にみられる。

テキサスを地盤にするセントラル・マーケットや東部のウェグマンズ、オハイオ州やシカゴに展開するヘイネンズ、南カリフォルニアのゲルソンズ、ニューイングランドのマーケット・バスケット、全米に展開するトレーダージョーズの6つのスーパーが全体的な満足度でトップとなった。

彼らはインストア・エクスペリエンスが満たされることに集中しているのだ。

 クリーブランドのダウンタウンにあるヘイネンズは、ステンドグラスドーム天井のある銀行をリノベーションしているのだが、高級感のある昼食場所であり、仕事の後の一杯などの憩いの場になっている。

10店舗を展開するセントラル・マーケットは「食へこだわり」を標語に顧客は料理教室や健康イベント、チョコレートやチリをテーマにした催しに参加できる他、カフェテリアでライブミュージックを聞きながらプレイペアド・フードの食事も可能だ。

「味や品質は他と比べても最高」と語るのはドン・レブサメン。彼はダラスの自宅から近いセントラル・マーケットのトルティーヤが大好物だ。

甘さと利便さをパーフェクトに合わせたのは多分、ゲルソンズが11店舗で行っているシップン・ショップ(Sip ‘n’ Shop)だろう。お客は店内のワインバーでくつろぐ一方で、代わりにスタッフが手数料なく買い物をするのだ。

ときにプライベートブランド(PB)の品質がお客をお店に呼び込む。「PBはナショナルブランド(NB)が作られている同じ工場で生産され、似たような原料や作り方でもNBより20〜25%安い」と小売の専門家は証言する。

それでもPBのユニークさでお客を引っ張るのだ。例えばセントラル・マーケットのフェイスブックではココナッツジンジャーやチリペパーピーカンなど少量生産のアイスクリームが激賞されている。

フードショッピングの未来(The Future of Food Shopping)

楽しさと効率性の調和が未来のスーパーマーケット・デザインに情報を与えるのだというのは食品スーパーのコンサルタントだ。

展示品を除いて棚が倉庫型のバックルームに撤去されるので、新しい店は今の店より小さくなるとも彼は述べている。

お客が店内をウロウロして地産の生鮮品やローカルで生産したベーカリー、プリペアドミールを味見する。その間にロボットが事前に注文されていた商品をピックして梱包する。アルディが先駆者であると彼は指摘した。

アルディが展開する2,000店は小型店舗で、手頃な価格のプライベートブランド商品を提供している。
最近では生鮮品を40%も増やしたのだ。

ジャイアント・フード・ストアやハイヴィー、パブリクスでも昨年、同様な小型店をオープンしている。

新モデルだとランパート氏は言う。顧客のニーズを満たし顧客のバリューにあった店舗を展開することで消費者との関係を築いている。それがこれからの買い物の仕方なのだ。

トップ画像:コンシューマーレポート誌8月号は約7.5万人の読者を対象にアンケート調査したスーパーマーケットの総合評価ランキング(2ページ分)。96社のランキングは3ページにわたっている。  続きを読む
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2019年11月05日

【コンシューマーレポート】、食品スーパーの特集をアップ!買い物の仕方の変化を記事?

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■消費者団体専門誌のコンシューマーレポート8月号は、スーパーマーケットなど96社の総合評価ランキングを含め9ページに渡って食品スーパーについて特集している。記事のタイトルは「食品ショッピングの素晴らしい新世界(The Brave New World of Grocery Shopping)」。

サブタイトルは「消費者は宅配やカーブサイド・ピックアップ、アプリで時間をお金を節約する新しい方法を得た。未だに売り場で買い物を好む消費者に向けてスーパーは自らをデスティネーション(目的地)に変換しようとしている」とつけている。

1936年から発行している月刊誌は消費者にとって食品スーパーのあり方が変わってきていることを示唆しているのだ。今回はいくつかに分けて歴史的な記事の翻訳をアップする。

アラバマ州トラスズビルに住むミッシェル・スミスさんには一度に3世帯分の食品を購入することは珍しいことではない。

夫と自分のために食品を買いだめする一方で、10マイル(16キロメートル)離れて暮らす義理の母のために買い物したり、学生で末娘が住むアパートの冷蔵庫に健康的な食品が入っているようにしているのだ。

スミスさんの離れ業ツールはシプツ。ターゲットや他の店などにアプリから注文できるオンデマンド買い物代行・宅配サービスだ。年会費99ドルの価値はあります、と彼女はいう。というのも他のことを行える時間が得られるから。

 オクラホマ州バートルズビルのデル・クラークさんはウォルマートのグローサリーピックアップ・サービスを利用して手数料を払わず無料で買い物時間を短縮している。

スマートフォンから1週間に2回注文している彼はテキストメッセージで「用意ができました」を待った後、注文品をウォルマート・スタッフが車に載せてくれる専用スペースへ車を走らせる。

「店に入って買う気がなかったものを買ったり、移動された商品を見つけようとしたりすることに比べて、グローサリーピックアップは時間とお金の節約担っています」と彼は言う。

ライフスタイルの変化(Changing Lifestyles)

アメリカ人の食品の買い方は目まぐるしく変化している。あまりに急激なため、週1の買い物は牛乳のように期限切れになっているかもしれないのだ。

過去1年間だけでもアルディやカブフーズ、フードライオン、プライスチョッパー、パブリクス、シュナックス、トプス、ウェグマンズなどの食品スーパーでは顧客のために食品を遠隔で注文でき、カーブサイドでピックアップできる機会を広げた。

ウォルマートにターゲット、ホールフーズもクリック&コレクト・バージョンであるサービスを拡大している。

 生鮮品の宅配サービスも拡大している。ウォルマートは年末までに同サービスを2倍となる1,600店に拡大する計画だ。

ウォルマートは自社スタッフを使って注文品を店内でピッキングし、提携しているドアダッシュやポストメイツ、スキップカートが宅配する。

ターゲットは2017年末に買収した宅配サービスのシプツを使って宅配させている。

75都市に住むアマゾン・プライム会員はホールフーズ・マーケットから最短1時間で生鮮品をゲットできるようになった。

コストコ会員もオンデマンド買い物代行&宅配サービスのインスタカートで当日宅配サービスのオプションをもったのだ。

 食品の新たな買い物方法に需要があるのは明らかなのだ。グーグルで「食品 宅配(grocery delivery)」の検索ワードは2018年5月から2019年5月に40%近くも伸びた。

同時に「グローサリー・ピックアップ(grocery pickup)」は6倍近くにも達している。

コンシューマーレポートの読者を対象にし2018年夏に行った調査では7%のみが宅配サービスを利用していると回答、16%がやってみたいとのことだ。

ターゲットのシプツ買収はその可能性を後押しする。というのも同誌としては初となる食品宅配サービスの総合評価で、コンシューマーレポート読者はシプツを6社中でトップに評価したのだ(51ページ参照)。続く...  続きを読む
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2019年11月04日

【Amazon Go】、アマゾンが認めた!Goより広いレジなしの食品スーパーがオープン間近?

191104アマゾン・ゴー巨大店
■ネット通販最大手のアマゾンが、通常のアマゾンゴーより広い売り場を持つアマゾンゴーをオープンすることを認めた。

IT系メディアのギークワイアが報じたことによると、アマゾンゴーの巨大店はシアトル・ダウンタウン東側、キャピトルヒル地区にある店舗。今年7月には当局への許可申請でアマゾン・ゴーと思われる店舗と噂されていた。

アマゾンはギークワイアに対して「アマゾン・ゴーのチームがキャピタルヒルにある店舗内でテストを行っています」と認めたのだ。それ以上の詳細は明らかにしていない。

アマゾン・ゴー・キャピトルヒル店はアパートの一階部分となる場所(600 E. Pike St., Seattle WA 98122)にある。

近くには昨年10月にオープンしたばかりのホールフーズ・マーケット・マディソンブロードウェイ店(1001 Broadway, Seattle, WA 98122)があり、そこから北西へ徒歩7分の距離(約500メートル)となっている。

また約2年前にオープンしたスターバックス・リザーブ・ロースタリー&テイスティングルーム(1124 Pike St, Seattle, WA 98101)から東へ徒歩で4分程度の距離だ。

キャピトル店の面積は10,400平方フィート(約300坪)で、売り場は7,000平方フィート(約200坪)もある。アマゾンゴーは最も広い面積でも2,300平方フィート(64坪)しかなく、多くが50坪以下となっている。

アマゾンゴーの3〜4倍の広さを持つ小売店の設計図面には入り口にアマゾンゴーのようなチェックイン用のゲートが見え、出口にも同様なゲートが設置されている。

店内には従来の小売店にあるようなチェックアウトレーンは描かれていないため、レジなし店舗とみられている。図面からアルコール販売も予定していることがわかっている。

 キャッシャーフリーとも呼ばれるアマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」となっている。

入店と同時に天井に設置されたカメラやセンサーによって利用者の行動が追跡される。棚にも重量センサーが装備され、商品を手に取る行動もトラッキングするようにもなっている。店から持ち出した商品はアマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。

カメラやセンサーで得たデータから商品の動きを把握し、人工知能(AI)のディープラーニングを駆使して正確に決済する。

アマゾンゴーはシアトルやシカゴ、サンフランシスコ、ニューヨークに16店舗あり、シアトルには4店舗を展開している。すべての店舗がビジネスマンが利用することを目的に街の中心にあるのも特徴だ。

 一方、ウォール・ストリート・ジャーナルなど一部メディアは先月初め、アマゾンが年末までに食品スーパーをオープンすると報じた。ロサンゼルス郊外のウッドランドヒルズやスタジオシティ、アーバインなど10ヶ所以上で食品スーパーの出店でのリース契約を済まし、年内のオープンを目標に一部には着工もしているというのだ。

実際、ウッドランドヒルズの出店予定地(6245 Topanga Canyon Blvd Woodland Hills, CA 91367)ではファサードが完成しており、12月末までのオープンが真実味を帯びてきている。プリペアドフードを調理するためのキッチンも備えると申請されている同店舗はトイザらスの跡地。

35,000平方フィート(約980坪)となる店舗の隣にはシティバンクやオフィスデポ、AT&Tストアが入居しており、道路沿いにあるネイバーフッド型ショッピングセンターとなっている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルでは内部情報に詳しい人の話として、アマゾンが2万〜4万平方フィート(560坪〜1,120坪)のテナント出店を狙いシカゴやフィラデルフィア、ニューヨーク、ニュージャージーでもネイバーフッド型ショッピングセンターのロケーション・ハンティングを行っているというのだ。

いまのところアマゾンゴーのようなレジなし店舗になるかはわかっていない。

トップ画像:シアトルのアマゾン・ゴー巨大店は現在、ウィンドウをシールドで覆っており店内を見れないようになっている。早ければ今月中にも通常のアマゾン・ゴーの4倍となる新店がオープンすることになるのだ。なお上階はアパートになっている。  続きを読む
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2019年11月03日

【スプラウツ・ファーマーズ・マーケット】、来年は出店数を減速!地殻変動はアプリで?

191103スプラウツ・ファーマーズ・マーケット
■スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは来年度、出店速度を減速し、より広くなった店舗レイアウトを見直す。

スプラウツの新規出店数は2016年は36店舗、2017年は32店舗、2018年度は30店舗だった。

今年度の出店数は28店となっているが、来年は20店舗の出店に抑えるとしている。

年間出店数で30%近い減少となるのは2018年度から出店している新フォーマットが建設するのに複雑で稼働させるのにはよりコスト高になるため。

新店の建設費用は4年間で40%も増加している。同社CEOに今年6月就任したジャック・シンクレア氏は第3四半期発表で「(新フォーマットは)若干大きすぎると思っています」と述べている。

そのため2021年以降の店舗ではファーマーズ・マーケットのイメージで売り場のサイズを圧縮するという。

レイアウトなどの詳細は明らかにしていないが2021年には年間30店舗前後での出店に戻すのだ。

 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットが発表した第3四半期(7月〜9月期)決算では、新店効果で売上高が前年同期比8.4%増となる14.4億ドルだった。

一方、純利益は出店コストや宅配サービスのIT投資、医療費の負担等が増え30.0%減となる2,626万ドルとなった。

既存店・売上高前年同期比は1.5%の増加。客単価は増えたものの客数は減少した。スプラウツの既存店ベースは50期連続して前年を上回っている。

ネットスーパー展開ではオンデマンド買い物代行&宅配サービスのインスタカートと提携した宅配サービスが急成長しており、前年同期比200%の増加だった。

スプラウツは以前、宅配サービスでの客単価が80ドル近くとなっていることを明らかにしている。

一方、ネット注文した生鮮品等を指定された駐車スペースにて受け取るクリック&コレクト(カーブサイド・ピックアップ)はテスト展開中であり、初期段階の結果では宅配ほど人気はないという。ただしテストは継続する方針だ。

 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは780坪〜840坪の売り場にオーガニック青果の生鮮品やバルク商品(ナッツ類の量り売り)、ビタミンを含むサプリメントなど18,900sku(プライベートブランドは約2,400品目)を販売する自然食品スーパー。

売り場の中心に位置する青果は売上高の4分の1となる26%占め、青果を含む生鮮品は全体の60%近くを占めている。プライベートブランド売上は全体の13%を占める。

店舗スタッフは80〜100名となり、ストア・マネージャーにアシスタント・マネージャー、8人の部門マネージャーと5人のアシスタント部門マネージャー、オフィススタッフ等で構成されている。

店舗数は現時点で22州に340店を展開しており、従業員数は3万人を超えている。スプラウツではアメリカ国内に約1,200店の展開が可能だとしている。  続きを読む
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2019年11月02日

【スターバックス】、新業態店が5日NYマンハッタンにオープン!レジ有りも隠してる?

191102スターバックス・オンリー@NYマンハッタン
■モバイルオーダー&ペイでの注文に対応するスターバックスの新業態「スターバックス・ピックアップ(Starbucks Pickup)」がニューヨーク・マンハッタンのペンシルベニア・ステーション上のペンシルバニア・プラザに5日、オープンすることがわかった。

通称ペン・ステーションはグランドセントラル駅と並ぶ大規模な駅であり、1日あたり600本の列車が発着し、平日で60万人以上が乗り降りする。通称ペン・プラザはペン・ステーションの上にあるビルディングでオフィスやホテルが集まる複合施設。

新業態のスターバックス・ピックアップはバリスタがコーヒーを淹れる厨房を含めても1,000平方フィート(約30坪)しかない。

スターバックスの存在を位置づけた 「第三の場所(サードプレイス)」がないため、利用客がコーヒー等をピックアップするスペースは300平方フィート(8坪)しかないのだ。

当初はレジなしで「スターバックス・ピックアップ・オンリー(Starbucks Pickup Only)」とモバイルオーダー&ペイのみの対応としていたが、全米で拡大しつつある「キャッシュレス禁止」やウォークイン客が混乱しないようにレジ対応も行うという。

ただレジ上にあるメニューボードやクロワッサン等のペイストリーを入れたショーケースなどは置かれない。一方、調理の進捗を表示するデジタル・ステータス・ボードは導入する。

なおスターバックス・ピックアップでのモバイルオーダー&ペイではスターバックス・アプリにあるメインメニューの「注文(Order)」をタップし、受け取り場所を「スターバックス・ピックアップ-ペン・プラザ(Starbucks Pickup - Penn Plaza)」と指定して注文する。

 モバイル・オーダー&ペイはレジ待ち行列を緩和し、注文の聞き取りミスや勘違いによるヒューマンエラーを回避できる。その結果、クレームが減少し顧客ロイヤリティが高まる。

スタッフもより調理に集中できることで、店内オペレーションの合理化も図れるメリットがある。スターバックス・ピックアップはレジ対応が最小に抑えられることで、バリスタはコーヒーづくりに専念でき、エスプレッソやラテもスピーディに淹れることが可能となるのだ。

またレジ待ちがなくなることで通勤途中の忙しいビジネスマンにも利用しやすくなる。

モバイルオーダーはスターバックスの他、3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)やマクドナルドなどのファストフード等の外食チェーン、さらにディズニーランドやユニバーサルスタジオのテーマパーク内レストランに大手映画館チェーンの売店、NBA(プロバスケットボールリーグ)、MLB(メジャーリーグベースボール)のアリーナやスタジアムの売店にも拡大している。

全米屈指の人気スーパーマーケットのウェグマンズでも、売り場にあるデリセクションでモバイルオーダーを展開している。

 スターバックス・ピックアップはボストンやシカゴ、ロサンゼルスにも出店が計画されている。

トップ画像:ニューヨーク・マンハッタンのペンシルベニア・ステーション上のペンシルバニア・プラザに5日、オープンするスターバックスの新業態「スターバックス・ピックアップ(Starbucks Pickup)」。画像にはレジは見えないが、全米で拡大しつつある「キャッシュレス禁止」やウォークイン客が混乱しないようにレジ対応も行う。  続きを読む
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2019年11月01日

【ウォルマート】、ネット注文で10キロ以上のビール瓶ケースもトランクに積んでくれる!

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■ウォルマートは31日、カーブサイド・ピックアップサービスでアルコール類の注文が多くの店で可能になったことを発表した。

10キロ以上にもなるビール瓶ケースも気兼ねなく注文でき、ウォルマートのネットスーパー展開で顧客層がさらに拡大する。

クリック&コレクトとも呼ばれているカーブサイド・ピックアップは、利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にてスタッフから受け取るサービス。

利用者は通常、車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

ウォルマートでは30ドル以上の注文で無料となるカーブサイド・ピックアップを「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」とのサービス名にしている。

ウォルマートの発表によるとグローサリー・ピックアップでワインやビールの注文が可能となるのは29州にあるスーパーセンターなど2,000店以上の店舗。

なおピックアップでもアルコールを受け取る際、利用者が21歳以上であることを証明できる免許証が必要となる。

ウォルマートのグローサリー・ピックアップで当日に注文品を受け取るには午前10時までの注文を行う。

注文は主にスマートフォンやタブレットにダウンロードしたウォルマート・グローサリー専用アプリから行う。

グローサリー・ピックアップの注文はまずピックアップする店や受け取る時間を選択後に注文する。生鮮品などの食品からトイレットペーパーや洗剤などの生活用品等を注文。

注文を確定する前に商品が売り切れでなかった場合の代替品の有無をそれぞれ決定する。

ピックアップでは指定した時間の前にグローサリー・ピックアップ・アプリからチェックインを行う。

利用者がチェックインをすることでグローサリー・ピックアップの専任スタッフが利用者をフォローでき、専用スペースに到着すると同時に注文品を手渡すことができるのだ。

ピックアップ時には注文品を吟味することもでき、「気に入らない」という理由でその場での返品も可能となっている。なお返品によって注文総額が30ドル以下になっても手数料やペナルティは発生しない。

 ウォルマートでは2019年度末までにグローサリー・ピックアップを米国世帯の80%をカバーできる3,100店にまで拡大する。

 アルコール販売は州法ばかりか地方自治の条例によっても制約されており、すべて同一の条件での販売にはならない。

それでも10キロを超えるビール瓶ケースをスタッフがトランクに積んでくれるため、これまで二の足を踏んでいた多くの顧客にもグローサリー・ピックアップはアピールしそうだ。

トップ画像:当社のIT&オムニチャネル・ワークショップのウォルマート・グローサリー・ピックアップで注文品を返品する参加者。「気に入らない」といってその場で返品も可能だ。返品によって注文総額が30ドル以下になっても手数料やペナルティは発生しない。  続きを読む
2019年10月31日

【クローガー】、配送キャリアサービス最大手3社と提携して、売り場への集客を高める?

191031クローガー
■日本ではコンビニで宅急便の持ち込みや受取りができるが、アメリカではスーパーマーケット最大手チェーンがこれを行うかもしれない。

ニュースメディアのビジネスインサイダーは30日、食品スーパー最大手チェーンのクローガーが年内に配送キャリアサービス大手の宅配便を顧客に受け渡すテストを始めると報じた。

クローガーが出荷サービスを検討・交渉しているのはUPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)、FedEx(フェデックス)、USPS(郵便局)の3社。

「クローガー・パッケージ・サービス(Kroger Package Services)」は2019年中、傘下のスーパーなど220店で荷受けや受け渡しを始めるというのだ。

クローガー・パッケージ・サービスはスーパーマーケット内の一角にでき、顧客がピックアップするまで宅急便を預かったり、荷物を発送する際の荷受け拠点となる。

こういったサービスはオフィススーパーストアのステープルズとユナイテッド・パーセル・サービスと組んだ事例や、同じくオフィススーパーストアのオフィス・デポとオフィスマックスがフェデックスと郵便局と提携したサービスなどがある。

配送キャリアサービス大手3社とパートナーシップを結んだチェーンストアはないのだ。

アメリカでは昨年だけでも小包など125億件の配達があり、ネット通販の拡大で前年から8%近くも増加した。

その一方で受け取りが留守の場合、多くが置き配となる。置き配では盗難の被害が後を絶たない。玄関に置き配された宅配物を盗む輩を「ポーチ・パイレーツ(Porch Pirates:ポーチとは玄関の意味で『玄関盗賊』)」と呼ばれ、Eコマースの隆盛にともない年々深刻になっているのだ。

保険の見積もりを行うインシュランスクォーツ(InsuranceQuotes)のレポートではアメリカで2,300万人が宅配盗難の被害にあっていると報告している。

家電品など高額な商品を扱う家電量販店のベストバイではボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)で店売上を増やしている。

利用者がベストバイでネット注文品を受け取る際についで購入を行い、店売上に寄与している事例もあるのだ。

 クローガー・パッケージ・サービスでは競合アマゾンの荷受けをする場合もあり、間接的に競合を助けることになる。

が、カーブサイド・ピックアップや宅配サービスの拡大で売り場にお客が来ない傾向となっているため、集客のためにやらざる得ない方向になっているのだ。
 
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。クローガーの直近となる第2四半期では売上高が281.7億ドルで前年同期の280.1億ドルから0.6%の増加でした。純利益は2.97億ドルで前年同期の5.08億ドルから42%も減少しています。既存店ベースは2.2%の増加で、カーブサイド・ピックアップなどを含めたEコマースは31%の増加でした。アマゾンやウォルマートなどネットスーパーの展開を拡大・強化していることでクローガーも追随しています。宅配サービスなどEコマース売上が増えると売り場でお客が買い物をしなくなり、店への集客が難しくなってきます。ドラッグストアチェーンのライト・エイドはアマゾン・ロッカーだけでなく、アマゾンの注文品を手渡すロッカーを展開。これに続いて栄養関連製品を販売を手掛けるGNC、小規模の薬局を組織化しているヘルス・マート(Health Mart)、デパートメントストアチェーンのステージ・ストア(Stage Stores)の3社が同サービスを導入しています。  続きを読む
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2019年10月30日

【アマゾンフレッシュ】、月額14.99ドルを廃止!当社のワークショップで露見した課題?

191030アマゾンフレッシュ
■ネット通販最大手のアマゾンは29日、生鮮食料品宅配サービス「アマゾンフレッシュ(Amazon Fresh)」の2時間宅配で月額の会員費を廃止することを発表した。宅配サービスを強化・拡大しているウォルマートに対抗する。

2007年にシアトルから拡大したアマゾンフレッシュの利用には、年会費119ドルのアマゾン・プライム会員が月額14.99ドルを支払ってアマゾン・フレッシュ会員になる必要があった。

最低注文額は35ドル以上(ニューヨークなど一部には50ドル以上)となり、最低注文額を下回ると1件につき4.99ドルがかかる。

アマゾンフレッシュの1時間のスピード宅配では4.99〜7.99ドルが別にチャージされる。

フルフィルメントセンターから宅配されるアマゾンフレッシュは今年8月、テキサス州ヒューストン、ミネソタ州ミネアポリス、アリゾナ州フェニックスにも拡大し、ロサンゼルスやサンディエゴ、ネバダ州ラスベガスを含め18都市での展開となっている。

アマゾンフレッシュはワシントン州シアトルにカーブサイド・ピックアップ専用のアマゾンフレッシュ・ピックアップを2ヶ所稼働している。

 一方、アマゾンにはアマゾンフレッシュとは別に傘下の自然食品チェーン大手ホールフーズ・マーケットから宅配するサービス「プライムナウ(Prime Now)」も行っている。

最短1時間で宅配するプライムナウは、年会費119ドル(月額12.99ドル)のプライム会員が利用できるサービス。

プライムナウでは、1回当たり35ドル以上の買い物をすることで2時間以内の宅配が無料となる。また、手数料7.99ドルを支払えば、1時間以内のスピード宅配の利用も可能だ。

対象商品はホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品などほぼすべての商品。商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じとなっている。プライムナウはプライム会員向け値引きプログラムも適用可能となっている。

プライムナウによるホールフーズからの宅配サービスは現在、88都市でも展開している。

またプライムナウには「カーブサイド・グローサリー・ピックアップ(Curbside Grocery Pickup from Whole Foods Market)」サービスもある。

プライムナウのカーブサイド・ピックアップは、35ドル以上の買い物であれば注文から1時間後のピックアップで手数料無料、30分後のスピードピックアップは手数料が4.99ドルとなる。35ドル以下の場合は1.99ドルの手数料がかかる。

対象商品はプライムナウの宅配サービスと同様にホールフーズが扱う商品全般となる。また価格は店頭価格やセール価格も同じでプライム会員向け値引きプログラムも適用する。プライムナウによるカーブサイド・ピックアップは30都市にあるホールフーズで行われている。

 ウォルマートは9月、一部地域でテスト展開を行っていた食品宅配サービスのサブスクリプション「デリバリー・アンリミテッド(Delivery Unlimited)」を1,400店に拡大することを発表した。

1回の宅配手数料が通常9.95ドルかかるところをデリバリー・アンリミテッドでは年会費(もしくは月会費)で無制限に注文できる定額宅配サービスだ。

デリバリー・アンリミテッドの年会費は98ドル、1ヶ月のプランでは12.95ドルとなっている。1回の最低注文額が30ドルとなるデリバリー・アンリミテッドでは月に2回以上の注文でもとが取れることになる。

 アマゾンはアマゾンフレッシュをプライムナウとほぼ同額に合わせることで宅配サービスのサブスクを始めたウォルマートに対抗していくのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 00:41Comments(0)Eコマース
2019年10月29日

【アマゾン】、これが食品スーパー!LA郊外のウッドランドヒルズにオープンするのは?

191029アマゾン?
■ウォール・ストリート・ジャーナルなど一部メディアは今月初め、アマゾンが年末までに食品スーパーをオープンすると報じた。

ロサンゼルス郊外のウッドランドヒルズやスタジオシティ、アーバインなど10ヶ所以上で食品スーパーの出店でのリース契約を済まし、年内のオープンを目標に一部には着工もしているというのだ。

実際、ウッドランドヒルズの出店予定地(6245 Topanga Canyon Blvd Woodland Hills, CA 91367)ではファサードも完成しており、12月末までのオープンが真実味を帯びてきている。

プリペアドフードを調理するためのキッチンも備えると申請されている同店舗はトイザらスの跡地だ。35,000平方フィート(約980坪)となる店舗の隣にはシティバンクやオフィスデポ、AT&Tストアが入居しており、道路沿いにあるネイバーフッド型ショッピングセンターとなっている。

ウォール・ストリート・ジャーナルでは内部情報に詳しい人の話として、アマゾンが2万〜4万平方フィート(560坪〜1,120坪)のテナント出店を狙いシカゴやフィラデルフィア、ニューヨーク、ニュージャージーでもネイバーフッド型ショッピングセンターのロケーション・ハンティングを行っているというのだ。

いまのところアマゾンゴーのようなレジなし店舗になるかはわかっていないが可能性はある。

 一方、アマゾン・ゴーの新規出店は期待されたより緩慢な状態となっている。アマゾン・ゴー最新店で16店目となるアマゾンゴーはシアトル・ダウンタウンの東にあるファーストヒルに9月14日にオープンしている。

15店目と14店目は8月、ニューヨークとサンフランシスコにそれぞれオープンした。13店目となるアマゾンゴーは6月、ニューヨーク市マンハッタンのミッドタウン・パーク街に開店している。

12店目はニューヨークのロウアー・マンハッタンにあるブルックフィールド・プレイス内に5月にオープンしたアマゾン・ゴーだ。11店舗目となるアマゾンゴーは4月にオープンしたサンフランシスコ市内の店舗となっている。

ここのところ、ほぼ1ヶ月に1店舗の割合での出店となっているのだ。これは内部の情報筋からの話としてブルームバーグが昨年伝えた出店戦略から程遠い。

同メディアニュースでは、アマゾンは2019年末にアマゾン・ゴーを大都市圏を中心に50ヵ所を展開し、2021年までには3,000店舗の展開を計画していると報じた。

カミングスーン(オープン間近)となっているシカゴの2店舗を加えても今年は20店舗に届かないのだ。

しかし、ウォール・ストリート・ジャーナルが伝える大型店をアマゾン・ゴーの拡大店とすれば、20店舗以上となる。

 キャッシャーフリーとも呼ばれるアマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。QRコードでチェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」となる。

入店と同時に天井に設置されたカメラやセンサーによって利用者の行動が追跡される。棚にも重量センサーが装備され、商品を手に取る行動もトラッキングするようにもなっている。店から持ち出した商品はアマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。

カメラやセンサーで得たデータから商品の動きを把握し、人工知能(AI)のディープラーニングを駆使して正確に決済する。

アマゾン・ゴーは30〜50坪で程度で、すべての店舗がビジネスマンが利用することを目的に街の中心にあるのも特徴だ。

 郊外型の店舗が食品スーパーでアマゾン・ゴーのような最先端のテクノロジーを導入されるのか?もう少しでこの謎が判明することになる。

トップ画像:アマゾンが食品スーパー?を建設している店舗。ファサードは完成しているが、ガラス張りの正面は白い膜で覆っている。工事が休みとなる週末に視察したのだが、セキュリティが外観さえ撮らせないようにしっかり見張っていたのが印象的だ。  続きを読む
2019年10月28日

【年末商戦】、やはりオンラインストア!ギフトカードは実店のマーケティング・ツール?

191028ギフトカード@ターゲット
■全米小売業協会(NRF)は24日、年末商戦(11月〜12月期)中にオンラインストアが実店舗をおさえて最も人気の購入先となるデータを発表した。

オンラインストアがデパートメントストアやディスカウントストアなどを上回ったのは2017年の調査から続いている傾向だ。

調査会社プロスパー・インサイツ&アナリティクスが10月1日〜10日に消費者7,307人を対象に行った調査では年末商戦の買い物をオンラインストアで計画しているとした人は56%に上った。

次にデパートメントストアの53%、ディスカウントストアは51%の順になっている。またスーパーマーケットは44%、アパレルストア34%、家電店23%となっている。

オンラインストアで買い物する消費者の92%は送料無料を使うとしており、次にネットで購入した商品を店で受け取るボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)を利用するとした48%となっている。

当日宅配を選ぶとした人は16%に上っており、2015年の調査から2倍の伸びとなっている。特に18〜24歳の若い層では32%が当日宅配を選択しているのだ。

クリスマス・プレゼントで最も人気なのはギフトカードだ。ギフトカードは59%が貰いたいプレゼントとしており、プレゼントの人気順位でも13年連続してトップとなっている。次に衣類&アクセサリーの52%の順位は変わらない。

NRFによると年末商戦中の一人当たり支出予定額は1,047.83ドルと、前年の1,007.24ドルから4%の増加となっている。小売売上高は7,279億〜7,307億ドル(78兆円前後)の範囲で、前年比3.8%〜4.2%増となるとの予測だ。なおNRFの小売売上高は自動車やガソリン、レストランなど外食の売上高は除いている。

11月〜12月期の小売売上高は昨年実績の3.7%増を上回り、過去5年間の平均となる3.5%増を超える成長となる。NRF社長でCEOのマシュー・シェイ氏は貿易問題や金利の動向、政治問題を背景とした減速が明確に確認されているものの「米国経済は成長し消費支出は成長の主要な原動力だ」との楽観的な見方を示している。

11月のブラックフライデー(感謝祭日の翌日金曜日)から本格化する年末商戦は2013年以降で最短となるが、他の調査機関でも好調さを裏付けている。

調査会社アリックスパートナーズでは比較的堅調な3.8%〜4.2%の増加とみており、コアサイト・リサーチの予測は4%増、調査会社デロイトでは4.5%〜5.0%と比較的高い成長予測だ。

オンライン売上高は今年も好調に変わりない。NRFは11月〜12月期のオンライン売上高予測を1,626億〜1,669億ドルと前年から11%〜14%の増加と見ており、昨年実績の1,465億ドルを超えるとの発表だ。Eコマース売上の二桁増は他の調査機関による予測でも同じだ。デロイトでは14%〜16%の増加とし、セールスフォースでも13%の増加と予想している。

どの調査をみても、年末商戦での買い物はリアル店舗からオンラインストアへの移行がさらに進むことを浮き彫りにしている。

 今週のハロウィンを終えると大手チェーンストアを中心にアメリカ小売業界は一気に年末商戦の光景に突入する。オンラインを併用したオムニチャネル化を進めていないと来年早々に大量閉店の憂き目にあうのだ。

トップ画像:ターゲットのギフトカードコーナーでカードを選んでいる祖母と孫。クリスマス・プレゼントで人気のギフトカードはリアル店にとって集客ツールになっているのだ。  続きを読む
2019年10月27日

【ウェグマンズ】、ブルックリン店がオープン!地下鉄で名門ブルーノートもよっちゃえ?

191027ウェグマンズ・ブルックリン・ネイビーヤード
■ニューヨーク州など7州に100店舗を展開するウェグマンズが27日、ニューヨーク市内に101店舗目をオープンする。

場所はアメリカ海軍の造船施設の一大拠点だった歴史的な場所であるブルックリン・ネイビーヤード(21 Flushing Ave Brooklyn NY 11205)。

ウェグマンズ・ブルックリン・ネイビーヤード店はマンハッタンからイーストリバーを挟んだ対岸に位置している。

ミッドタウンからもアクセスが良い新ウェグマンズはイータリーNYCダウンタウンのあるウエストフィールドSCから車で20分もかからない距離となっている。

これまで、マンハッタンに最も近いウェグマンズはニュージャージー州モントベールにある約3,000坪の店舗だった。

700台の駐車スペース(他のテナントと共有)に74,000平方フィート(2,070坪)となるブルックリン・ネイビーヤード店の品目数は約7万。オーガニック食品を4,000アイテム取り揃え、輸入品を含むチーズは300種類となる。

一方、ウェグマンズの最新の店舗には「バーガーバー(Burger Bar)」を入れており、人気メニューで10ドルの「メイプル・オニオン・ハンバーガー(Maple Onion Burger)」や同じく10ドルの「サンタモニカ・ターキーバーガー(Santa Monica Turkey Burger)」などを注文に応じて調理するスタイルをとっている。

このバーガーバーでは肉の代替である植物肉の中でも革新的な存在として注目されているインポッシブル・バーガーを使った「地中海風インポッシブル・バーガー(Mediterranean Impossible Burger)」も12ドルで提供しており、余裕があれば16ドルの「ロブスターロール(Chilled Lobster Roll)」と一緒に食べてみたい。

また最新店には同社のハイテク・チーズ熟成室「チーズケーブ(cheese caves)」で熟成したチーズを販売するチーズショップも導入しており、ナチュラル・チーズ用に自動ミスティング(霧吹き)を行う特製ケースも設置。

「ドライミスト(Dry Mist)」と呼ばれる自動ミスティングは湿度90%、摂氏4度で新鮮さを保ちながらナチュラルチーズの呼吸を助ける、いわばウェッグマンズこだわりのショーケースとなっているのだ。

中2階にあるマーケットカフェのイートインにはソファを含む100席を設置しており、ゆったりと食事ができるサードスペースを提供している。同じ階にはウェグマンズで初となるスタンドアローンのバー「ワインバー(Wine Bar)」が導入されており、地ビールなどの提供も行っている。

なおウェグマンズ・ブルックリン・ネイビーヤード店にはマンハッタン・タイムズスクエア近くから地下鉄を使ってもアクセス可能だ。ブライアントパークの正面に2017年2月にオープンしたホールフーズ(1095 6th Ave, New York, NY 10036)にあるサブウェイステーションから行けるのだ。

ホールフーズ・ブライアントパーク店の六番街(6th Avenue)にある地下鉄Fラインの駅(42 Street-Bryant Park)から20分かけてヨークストリート駅(York Street)で下車。東に10分程度歩けばウェグマンズの新店に到着する。

営業時間は午前7時〜午後11時まで。

 ウェグマンズ・ブルックリン・ネイビーヤードへの出店が発表されたのは2015年5月だった。発表から4年以上が経過し、やっとのオープンとなり多くのニューヨーカーが詰めかけそうだ。  続きを読む
Posted by usretail at 00:50Comments(0)スーパーマーケット
2019年10月26日

【ウォルマート】、日本ではあり得ないイージー・リターン!心が痛むコンサルティング?

191026ウォルマート・イージー・リターン
■アメリカ小売業の寛大な返品について日本でも知られるようになった。

アメリカではほとんどのチェーンストアや多くの小売店が、購入した商品について返品期間内であれば、理由を問わず、使用済みでも、ほとんどを消耗していても返品・返金に応じてくれるのだ。

返品を謳う「100%満足度保証(100% Guarantee)」では、商品に満足できなければ自由に返品でき、お客にはまったく損をさせない、リスクフリーの商慣習だ。

一方、日本では一般的に「お客様の勝手な都合による返品」は全く応じない。未使用・未開封の場合に限り返金または交換に応じるといった店がほとんどだろう。

日本では購入後のリスクはお客が背負っている。アメリカではリスクはお客ではなくお店のほうが負っているのだ。

アメリカの「無条件返品」は100年以上の歴史があり、返品コストは利益に盛り込んでいる。

全米小売業協会(NRF)が一昨年、発表したデータによると昨年の返品率は11%に達した。返品率が8%だった2015年の調査から3ポイントもアップしているのだ。

また11月〜12月のクリスマス商戦期中の返品率は13%にも上るとの試算が出されている。アメリカでは返品が良い悪いではなく必要不可欠なのだ。

したがって返品を減らすことも重要だが、返品でのオペレーション・コストを下げ、お客にもストレスを感じないようにすることも大切になってくる。

 週客数1.4億人を誇るウォルマートではアプリを使ったユニークなストレスフリー返品を行っている。

eレシートを使った返品は、利用者が事前にウォルマート・アプリ上で返品処理を行うことで返品スピードを早める方法だ。

ウォルマートでモバイル決済の「ウォルマート・ペイ(Walmart Pay)」で購入した商品やオンラインストアのウォルマート・コムで購入した商品が対象となる。

イージー・リターン(モバイル・エクスプレス・リターン)は、購入した商品の中から返品したい商品をアプリ上で選択しておく。

ウォルマートのお店では、カスタマーサービスにあるモバイル客専用に設けた「モバイル・エクスプレス・レーン」のデスクで、アプリを使いQRコードをスキャンする。

アプリとレジの同期後、返品する商品のスタッフ確認で完了となる。返品完了はアプリ上でも確認でき、早ければ翌日中には顧客のアカウントやクレジットカードに返金される。

さらに驚くべき返品方式がウォルマートにはある。食料品や洗剤などの日用品、化粧品など一部商品を対象にお店に返品しなくても返金するサービスを行っているのだ。

イージー・リターンと同じくウォルマート・アプリにあるeレシートから返品したい商品を選択すると「返品する必要はありません(No need to return it)」と表示され、同時に返金もされるのだ。

つまりウォルマートの店内で購入直後にこの返品手続きを行えば、実質的に0円で商品を持ち帰れることになる。

 膨大な買い物客が押し寄せるウォルマートでは返品後に破棄するような食品等は、返品利用者に自由にしてもらうほうが安上がりとなるのだ。

トップ画像:当社IT&オムニチャネルワークショップにてウォルマート・イージーリターン事例。ウォルマートでは食料品や洗剤などの日用品、化粧品など一部商品を対象に店に返品しなくても返金するサービスを行っている。ウォルマート・ペイでマカロニ&チーズを購入後、イージーリターンで返品するとチェックマークに「返品完了しました!(You're all set)」「返品する必要はありません(No need to return it)」と表示された。クレジットカードへの返金も完了。返品せずとも返金されタダで商品をもってけるのだ。  続きを読む
2019年10月25日

【ウォルマート】、年末商戦オンラインセールを前倒し!流通コンサルタントのあるある?

191025スキャナブル・トーイ・カタログ@ウォルマート
■ウォルマートは23日、年末商戦のオンラインセールを前倒しして開始することを発表した。年末商戦期は11月の第4木曜日となる感謝祭日の翌日金曜日から12月24日までだが今年、例年より短くなるためセールを前倒しして対応する。

25日の東部時間午前0時から始まる「アーリー・ディール・ドロップ(Early Deals Drop)」ではエレクトロニクスやゲーム、おもちゃ、ホーム、スポーティンググッズをオンラインで在庫分を大安売りする。

ハロウィンより早期となるジャンプスタートセールでは、ビジオ製55インチ4Kスマートテレビを100ドル値引きして398ドルにする他、油を使わないオイルレスフライヤーを30ドル値引きの39ドル、キッズ向けトランポリンを25ドル値引いて99ドルで提供する。

ウォルマートはまた、買い物が便利になるようデジタル化にもこれまで以上に注力する。

特設ページの「ギフトフ・ァインダー(Gift Finder)」ではプレゼントの貰い手の性別や年令(世代)、送り手の予算、贈りたい商品カテゴリーの項目を選択することでプレゼントを選んでくれるサイトだ。

11月1日に公開される「スキャナブル・トーイ・カタログ(Scannable Toy Catalog)」は、アイフォンやアイパッドなどiOSデバイスにダウンロードしたウォルマート・アプリでカタログ上のオモチャをスキャンすると簡単に買い物が可能という。

ウォルマートは昨年の年末商戦から拡大し全スーパーセンターに展開した「チェックアウト・ウィズ・ミー(Check Out With Me)」を混雑緩和で対応する。

チェックアウト・ウィズ・ミーは、クレジットカード読み取り端末やプリンタなどのブルートゥース機器を携帯した専用スタッフがレジ以外の売り場で会計を行うシステム。

利用方法は「チェックアウト・ウィズ・ミー」の文字が入ったマークを肩から斜め掛けにした専用スタッフに声をかける。購入したい商品のバーコードを読み取らせた後、クレジットカードを渡して清算するだけ。

スタッフが携行するプリンタからペーパー・レシートを受け取り、売り場からレジを通らずそのまま商品をもって帰れる。なお電子レシートでも受け取ることが可能だ。

店内サービスでは「ドットコム・ストア(DotCom Store)」もスーパーセンター全店で行っている。ドットコム・ストアは在庫切れした商品などをスタッフが代行注文するサービスだ。注文品は宅配にしたり、店内でもピックアップできる。

ウォルマートは今年、「無料翌日配達(Free NextDay Delivery)」も開始する。数十万アイテムが対象となる翌日配達では会員費等がないことがウリとなっているのだ。

ウォルマートは5月、購入額35ドル(約3800円)以上であれば、無料で翌日配達サービスが受けられる「ネクストデイ・デリバリー(NextDay Delivery)」を開始。ネバダ州ラスベガスとアリゾナ州フェニックスから始めた翌日配達サービスは南カリフォルニアなど40〜50都市に拡大している。年末までに対象地域はアメリカ国内の4分の3近くに達するという。

対象となる商品は洗剤やオムツなどの家庭用品に家電、玩具、パッケージ食品などネット注文の頻度が高い22万品目となる。

 ウォルマートは大安売りだけでなく11月から「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」や「アナと雪の女王2」などの人気映画に合わせた店内イベントも開催する。

例年通りサンタクロースの撮影会も11月9日、12月7日に行う。

トップ画像:11月1日に公開される「スキャナブル・トーイ・カタログ(Scannable Toy Catalog)」は、アイフォンやアイパッドなどiOSデバイスにダウンロードしたウォルマート・アプリでカタログ上のオモチャをスキャンすると簡単に買い物が可能という。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、アイフォン11プロ・マックスを購入しました。アイフォン6プラスから3台目の3代目アイフォンブラザーズ(だから?)。ご存知の通り、スマートフォンを持つまで後藤は携帯電話を所有したことがありませんでした。スマートフォンの時代になり、コンサルティングのワークショップや調査で頻繁に使うので購入するようになったのです。ただ最近はバッテリーの消耗が激しくなっているように感じます。ウォルマートでワークショップを行うと移動中からストアアプリを使うことになります。店内でもずーっと使い続けるため電池の減りが速くバッテリーの劣化も加速します。大手チェーンではアプリ機能を年々、増やしていますからバッテリー持ちがいいのが必要となるのです。で、コンシューマー・レポート誌のスマートフォン・ランキングでアイフォン11プロ・マックスがトップになったことを発表。バッテリー持続時間の長さとカメラ品質の向上で1位となった同機種を迷わず購入したのです。  続きを読む
2019年10月24日

【アマゾン】、チェーンストアと提携しボピス拠点を拡大!地殻変動で藁にも縋る新現象?

191024アマゾン・ハブ・カウンター@ストア
■ネット通販最大手のアマゾンは23日、GNCなど大手チェーンストアなど提携して店内で注文品を手渡しするサービス「アマゾン・ハブ・カウンター(Amazon Hub Counter)」を拡大することを発表した。

繁忙期となる年末商戦に向け、アマゾンロッカー以外にボピス拠点(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)を増やし利便性を高める。一方、提携するチェーンストアはピックアップに来る客足を増やせるメリットがある。

今回新たに提携されたのはサプリメントなどなどの健康および栄養関連製品を販売を手掛けるGNC、小規模の薬局を組織化しているヘルス・マート(Health Mart)、デパートメントストアチェーンのステージ・ストア(Stage Stores)の3社。

アマゾンはこの提携により当日や翌日配達、2日間配達などで1,500ヶ所のピックアップ用カウンターを増やすことになる。

アマゾンは今年6月、ドラッグストアチェーンのライトエイドとも提携している。

利用者は注文時に自宅のジップコード(郵便番号)から利用可能なボピス拠点を選択する。提携先店舗のカウンターに注文品が届くと利用者は通知を受け取り、メールにあるバーコードをスキャンし注文品を受け取ることになる。

なおカウンターでは注文品を14日間保管が可能という。

アマゾンからの注文品の受け取りでは、キャンパス内や学生街などに展開するピックアップ拠点に加え、アマゾンのリアル書店のアマゾン・ブックス・ストアの一部にアマゾン子会社のホールフーズ・マーケット、コンビニエンスストアのセブンイレブン、アパレル・ディスカウンターのステインマートなど数千ヶ所に導入されているアマゾンロッカーがある事例がある。

アマゾンロッカーはスペースの都合から注文品を3日間のみの保管にとどめている。またアマゾンロッカーは最近、一部の大規模アパートメントにも導入されている。

アマゾンの宅配サービスには配達員が留守宅のスマートドアを開けて宅配するサービス「アマゾン・キー・インホーム(Key In-home Delivery)」や利用者の車を宅配ボックス代りにするサービス「アマゾン・キー・イン・カー・デリバリー(Amazon Key In-Car Delivery)」、配達員が自宅のガレージ扉を開けて宅配するサービス「アマゾン・キー・インガレージ・デリバリー(Amazon Key In-Garage Delivery)」がある。

 デパートメントストアのコールズは今年4月、約1,150店でアマゾン専用の返品カウンター等を設置すると発表。集客の増加によりコールズでは返品カウンターをほぼ全店での展開にしている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のIT&オムニチャネル・ワークショップではネットで注文した商品を店やロッカーで受け取る体験を行っています。実際に受け取ってみないと細かなことが分からないことがあります。例えばアマゾン・ロッカーではスマートフォンでバーコードを表示させてスキャンして読み取らせて注文品をピックアップします。スキャン後に勢いよく、いきなりロッカーの扉が開くので、場所によっては(軽くですが)頭にぶつかる可能性があります(実際、頭に当たりかけて参加者が驚いたことも)。またロッカーに注文品を保管できるのは3日間のみです。時間的制約があるため、ワークショップでロッカーを使う準備には気を使って注文しなければなりません。見方を変えればネット注文が増えるプライムデーやサイバーマンデーではすぐに一杯になるということです。年々、ネット注文が増加している年末商戦では数千ヶ所に増やしてもロッカーは満杯で使えないことが頻繁に起こります。  続きを読む
Posted by usretail at 00:39Comments(0)Eコマース
2019年10月23日

【ブラックフライデーvsサイバーマンデー】、セールはサイバーマンデーが人気で圧倒!

191023ブラックフライデー@2009年ウォルマート
■感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間の買い物は3年前、ネットで買い物する人数がリアル店舗で買い物する人を上回った。それ以降、その差はさらに広がり今年は年末商戦中、リアルよりもネットで買い物する人が多くなるとの予想がでている。

調査機関のハリスポールとオープンXが先月発表したデータによると、感謝祭日からの4日間だけでなく1年で最も儲け時となる2ヶ月間はEコマースでの購入が過半数(53%)となるのだ。

また別の調査となるプライスウォーターハウスクーパースの「2019年ホリデー・アウトルック(Holiday Outlook 2019)」では、調査対象者の54%が年末商戦中にネットで買い物をすると回答した。

同調査ではネットでの買い物について前年は50%、2015年が42%と増加傾向にある。一方、リアル店舗での買い物については46%と回答しており、4年前の58%から減少傾向になっている。

ただ世代によってオンラインでも買い物の仕方が違っており、ベビーブーマー世代以上はPC経由でのオンラインでの買い物が36%、ミレニアル世代以下は逆に21%となっている。若い人ほどスマートフォンやタブレットを使ったネットショッピングということになるのだ。

ハリスポールとオープンXの調査でもミレニアル世代はデスクトップやノートブックよりスマートフォンなどを使ったモバイルショッピング(69%)が主流となっていた。

調査会社デロイトではさらに踏み込んだ調査結果を発表。年末商戦のセールでは、ブラックフライデーよりサイバーマンデーを期待する人が多いとの結果だ。

ブラックフライデーセールに期待するとした44%に対してサイバーマンデーのそれは53%と圧倒している。

世代別ではジェネレーションGではブラックフライデー58%に対してサイバーマンデーは65%、ミレニアルは54%対61%、ジェネレーションXは39%対49%。

ベビーブーマーは37%対47%、シニアは34%対44%と若い世代だけでなくすべての層でブラックフライデーよりサイバーマンデーセールを重視し、逆に年齢が上がるにつれて10ポイントの差が開く結果となっている。

つまりオンラインを含むリアル店舗のセールよりネットでのセールに期待しているのは、売り場が混雑するセールに行かなくて済むという利便性が要因になっていると読み取れる。

デロイトの調査では70%がスマートフォン経由で買い物をするとしている。

 年末商戦期の予想では全米小売業協会(NRF)が前年比3.8%〜4.2%増、調査会社アリックスパートナーズが同3.8%〜4.2%の増、コアサイト・リサーチは4%増、デロイトでは4.5%〜5.0%と比較的高い成長予測を出している。

オンライン売上高予測はNRFが11%〜14%、デロイトは14%〜16%の増加、セールスフォースでも13%の増加と二桁の増加だ。

 書き入れ時となる年末商戦は今後、ネット販売を売り場以上に重視しなければならなくなるのだ。

トップ画像:10年前のブラックフライデー。ウォルマートでは当時、寒空の下、店の裏にまで行列ができていた。セール行列の光景はなくなりつつある。  続きを読む
2019年10月22日

【パブリクス】、人気のパブ・サブがアパレルライン!おはぎを模したパーカーは売れる?

191022パーカー@パブリクス
■サンドイッチ・チェーンの「サブウェイ(Subway)」の社名は、地下鉄のサブウェイ(subway)から来ていない。

細長いサンドイッチは潜水艦(submarine)の形に似ていることからもともとサブマリン・サンドイッチと言われ、通常「サブ(Sub)」と略される。

サブウェイはそれにお客の好みでパンの種類や具材を決めるというウェイと合わせた造語なのだ。

サンドイッチチェーンではサブウェイが知られているが、アメリカでは地方にあるスーパーマーケットのサブがコアなファンを持つほどの人気となっている。

スーパーマーケットチェーンのパブリクスはフロリダ州を含め東南部の7つの州に1,230店舗の食品スーパーを展開している。

フロリダ州からジョージア州にかけ「スーパーのパブリクスはサブマリン・サンドイッチが美味い」と言われるほど古くから人気となっているのだ。

上手さの理由は新鮮さにあるといわれる。あまりにもパブリクスのサブマリン・サンドイッチが親しまれているため、パブリクスのパブとサブマリン・サンドイッチのサブで「パブ・サブ(Pub Sub)」と地元で呼ばれているのだ。

パブリクスのデリコーナーではランチタイム時、家族客からビジネスマンまでパブ・サブを求める長い行列ができる。

地場ではサブウェイを圧倒した人気となっており、自らをパブ・サブ・カルトファンと公言するコアな顧客も少なくない。

この声に押されたのか、パブリクスはサブマリン・サンドイッチをデザインしたアパレルラインを発表し「パブリクス・カンパニー・ストア(Publix Company Store)」で販売を開始した。

パブリクスのアパレルはTシャツ、パーカー、ラウンジパンツ、ソックス、サンダル、ウエストポーチの17種類。価格帯は9.95ドルのTシャツから29.95ドルのクッションの幅となる。

人気となるのはパブリクスのコーポレートカラーであるグリーンに、パブ・サブの定番セットを白抜き文字で表示したTシャツ(9.95ドル)だ。

Tシャツに文字で描かれたメニューとはパブ・サブの一番人気の「チキン・テンダー・サブ(Chicken Tender Sub)」に飲み物の「スィートティー(Sweet Tea)」、デザートの「スプリンクル・クッキー(Sprinkle Cookie)」だ。同じデザインではTシャツの他にパーカー(24.95ドル)もある。

パブ・サブのイメージをドットのように模したデザインのTシャツもある。

クッションはパブリクスで有名な「一つ買えば2つ目が半額や無料」となる「ボゴ(BOGO:Buy One Get One)」を表現し、「ジャスト・ドリーミング・アバウト・ボゴ(Just Dreaming About Buy 1 Get 1)」と記されている。

 アーティストやミュージシャンなどのファンにかかわらず、食品スーパーとはいえ熱心なコア顧客はお金を使いたがっているのだ。

日本にも行列ができるほど人気の惣菜を販売するスーパーは少なくない。店名に「おはぎ」を模したTシャツがあれば、購入するファンは必ずいるのだ。

トップ画像:食品スーパーのパブリクスでは人気デリのパブ・サブをアパラルラインにしている。画像にあるのはパブリクスのコーポレートカラーであるグリーンで定番セットを文字表記したパーカーだ。定番メニューはパブ・サブの一番人気の「チキン・テンダー・サブ(Chicken Tender Sub)」に飲み物の「スィートティー(Sweet Tea)」、デザートの「スプリンクル・クッキー(Sprinkle Cookie)」だ。  続きを読む
Posted by usretail at 00:40Comments(0)スーパーマーケット
2019年10月21日

【ウォルグリーン】、最初のドローン宅配が成功!宅配新時代の幕開けでもアプリが重要?

191021ドローン宅配@ウォルグリーン
■ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンは18日、IT大手アルファベットの関連企業と提携した無人機(ドローン)を使った最初の宅配を行ったことを発表した。

空輸によるラスト・ワン・マイルの成功事例となり、ドローン宅配の幕開けとなったのだ。またウォルグリーンがドローン宅配で最初のチェーンストアとなった。

ウィング・アビエーションのドローンを使った宅配が行われたのは、人口2.2万人のバージニア州クリスチャンバーグ地区だ。

届け先はこの地域に住むコリバー家で商品はウォルグリーンがセレクトした「咳止め風邪パック(Cough/Cold Pack)」。風邪のひきはじめの客を対象にした詰め合わせには人気かぜ薬のタイレノールや咳止めドロップのホールズコフ、ビタミンC、ボトルドウォーターが入っている。

ウォルグリーンのドローン宅配には他に元気な子供向けに「スナックパック(Snack Pack)」、アレルギー向けに「アレルギーパック(Allergy Pack )」、赤ちゃん向け「ベビーパック(Baby Pack)」が用意されている。

ドローン宅配の対象商品には風邪薬・アレルギー薬などの市販薬や食品・飲料など100アイテムとなっている。商品価格は店舗価格と同じで、ドローンを使った宅配手数料はテストのため無料となる。

ドローンは6マイル(約9.6キロメートル)の範囲を往復可能で、時速は最大70マイル(約112キロメートル)、運搬可能重量は3ポンド(約1.5キログラム)。

ドローン宅配はウィング専用アプリから注文することになる。

利用者から注文を受け取ると、近くサービスセンターから離陸する。ウォルグリーンの指定されたゾーンの上空23フィート(約7メートル)でホバリング中、ドローンが降ろしたケーブルに取っ手のついた注文品を入れる専用パッケージをスタッフが引っ掛ける。

ドローンはケーブルを引き上げ、機体の下に注文品を収納する形で利用者宅まで届けるのだ。利用者宅ではバックヤード(裏庭)もしくはフロントパスウェイ(玄関前の通路脇)の上空に留まりながら、ケーブルを地面まで降ろして注文品を届ける。

つまりドローン宅配では利用者が前もってデリバリーゾーンを指定する必要があるのだ。ドローンはケーブルを使うため、万が一ケーブルが木や建物と絡まった時には圧力を感知してケーブルを外して飛び去る安全機能も備えている。

ウィングは今年4月、ドローンを使った宅配サービスについて連邦航空局(FAA)から取得していた。

同社はオーストラリアのキャンベラとフィンランドのヘルシンキでドローン宅配のテストをすでに行っている。

ドローン宅配で先行するオーストラリアでは食品と風邪薬が人気で、ローカルのコーヒーショップと提携していることでホットコーヒーも人気アイテムとなっているという。

 一方、ネット通販最大手のアマゾンは6年前、ドローン宅配の「プライムエア(Prime Air)」を発表。実現までかなりの時間が要しながら同社は今年6月に「数ヶ月以内にテストを行う」と明かしていた。


ウィング・アビエーションによるドローン宅配のPR動画。サイクリング中のケガや準備中に壊れてしまった馬具、子供のバースデーケーキなど緊急事態にドローン宅配が対応している。流通ビジネスマンが注目スべき点はスマートフォン・アプリから注文しているということ。生活のあらゆる場面にスマートフォンがあり、買い物もスマートフォンアプリからというのがデフォルトなのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 00:34Comments(0)ドラッグストア
2019年10月20日

【チックフィレ】、スマホ注文でテーブルまで食事を運ぶ!人手不足に悩む外食業は必見?


■47州に約2,400店を展開するチキン・サンドウィッチ・チェーンのチックフィレは17日、モバイルオーダーしたメニューをテーブルに運ぶサービスを開始したことを発表した。一部の店舗でテストをおこなっていたモバイルオーダーを利用した「イートイン(Dine In)」サービスを本格展開する。

チックフィレの「ダイン・イン・モバイル・オーダリング(Dine-In Mobile Ordering)」は専用アプリの「チックフィレ・ワン(Chick-Fil-A One)」からメニューを事前注文し、店舗内のテーブルにある番号でテーブルサービスを行う。

注文の仕方はアプリを起動後、モバイルオーダーを行い受け取りオプションにある「ダイン・イン(dine-in)」を選択する。店に到着したらスマートフォンでテーブルにある番号札を軽くタッチする。専用アプリがテーブル番号を認識して、事前注文した料理が運ばれてくる仕組みだ。

同サービスは昨年、フロリダ州タンパやワシントン州シアトルなど5都市にあるチックフィレ約80店舗でイートインの名称でテスト展開されており、テーブル番号をマニュアル入力する必要があった。

ダイン・インではテーブル番号をスマホでタップするだけでよく、入力間違いがなくなり、ストレスフリーに改善されたことになる。

モバイルオーダーの注文でテーブルまで運んでくれるサービスはパネラ・ブレッドが「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Oder From My Table)」というサービス名で3年前から行っている。

なおチックフィレのダイン・インはオプションとなっているため全店での展開にはならない。

 チックフィレのモバイルオーダーは2018年初め、全体の6%だけだった。現在までに20%にまで増加している。

ダインイン以外にもアプリのアップデートは継続的に行っており、利用者が注文した店とは異なる店に行った場合でも、注文を取り消すことなく場所の変更が可能となった。この機能は導入後3週間で3万回利用されたという。

チックフィレ・ワンは昨年もロイヤリティプログラムが大幅にアップデートした。それまで円グラフに似た図形によるリワード訴求からポイントに変換されたのだ。

リワード商品は150ポイントで無料となるチョコレートクッキーやソフトクリーム等のデザートから、1,500ポイントで無料となるスパイシー・サウスウエスト・サラダの食事まで、32種類も用意されている。

獲得ポイントに応じて「レギュラー会員(Chick-fil-A One)」「シルバー会員(Chick-fil-A One Silver)」「レッド会員(Chick-fil-A One Red)」と3種類のランクに分けている。1,000ポイントでシルバー会員になれ、レッド会員は5,000ポイント以上となっている。

また1ドル毎にレギュラー会員は10ポイント、シルバー会員は11ポイント、レッド会員は12ポイントと、ランクが上がるごとにポイントが貯まるスピードが早くなる。

 チックフィレ・ワンではメニュー選択で「乳製品(Dairy)」や「小麦(Wheat)」などアレルギーフィルターが当初から備わっていることも特徴だ。アレルギーを持つ子供の母親も安心して注文ができるのだ。

チックフィレのモバイルオーダーはジオフェンシング技術を搭載していることで作り立てのアツアツのメニューを提供できる。

ジオフェンシングとはモバイルオーダーで注文しても利用者が店のエリア内にいなければ注文や決済ができないようになっている機能だ。言い換えれば利用者が店内もしくは近くにいて、初めて注文・決済ができ、調理が開始するようになっているのだ。

ジオフェンシング技術ではハンバーガーチェーンのバーガーキングが競合店のマクドナルドにいるお客を狙って自社のバーガーを1セント(約1円)で購入できるキャンペーンを展開した事例もある。

 ダインインを拡大することでチックフィレではカスタマイズ注文から食後のデザートなどのアドオン注文まで客単価が伸びそうだ。

トップ動画:チックフィレ「ダイン・イン・モバイル・オーダリング(Dine-In Mobile Ordering)」のPR動画。モバイルオーダーしたメニューをテーブルにまで運んでくれるサービスだ。スマホでテーブル番号をタップすることで手入力ミスもなく、ストレスフリーとなる。  続きを読む
Posted by usretail at 00:24Comments(0)アプリ
2019年10月19日

【アホールド・デレーズUSA】、ジャイアントなど傘下スーパーにスキャンイット拡大!

191019スキャンイット@ストップ&ショップ
■東部を中心に2,000店近くのスーパーを展開するアホールド・デレーズUSAは17日、スキャンしながら買い物を行う「スキャンイット(SCAN IT!)」を傘下のストップ&ショップなど30店に追加導入することを発表した。

早くからセルフスキャニングシステムを導入しているストップ&ショップは、同テクノロジーを全店に導入したサムズクラブやマイヤーに追随する。

ストップ&ショップの姉妹店のジャイアントや小型で新業態のジャイアント・ヘアルーム・マーケット(Giant Heirloom Market)に追加導入されるスキャンイットはお客がスマートフォンにスキャンイットのアプリをダウンロードし、商品のバーコードをスキャンしながらレジで決済するシステムだ。

レジ待ちやレジ会計の時間を短縮することで顧客満足度を高めるスキャンイットはハンドヘルド端末でも利用が可能となっている。

アプリ版スキャンイットの使い方はスキャンイット・アプリをスマートフォンにダウンロードし、氏名や住所、クレジットカード情報などアカウントを登録しておく。お店ではアプリを起動し、商品バーコードをスキャンしていく。

生鮮品等の量り売りではデジタル計量器に商品コードを入力してアイテムを置き、プリントアウトした値札ステッカーのバーコードをスキャンする。

アプリ上で決済を行い、店を出る前に専用のレジでQRコードを読み込んでアプリとレジを同期し、決済確認を行う。アプリではクレジットカードやデビットカードの他、アップルペイやグーグルペイ、ペイパルでの支払いが可能だ。

一方のハンドヘルド端末ではロイヤリティーカードを読み込ませて商品バーコードや量り売りの値札ステッカーを読み込んでいく。レジではハンドヘルド端末でバーコードを読み込ませて同期させ、キャッシュやクレジットカード等で決済する。

 ハンドヘルド端末を使ったスキャンイットは100ヶ所以上のストップ&ショップに10年近く前から導入され、数年前からアプリでの利用が可能となっている。

 ウォルマート傘下のサムズクラブでは3年前となる2016年9月、「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を全店に導入。サムズクラブのスキャン&ゴーは、事前にアプリに登録したクレジットカードで決済が可能となっているため、店のレジと同期する必要はない。店を出る際、決済後に表示されるQRコードをチェッカーの端末にスキャンさせ、商品を確認して店をでる。

ミシガン州を中心に中西部6州にスーパーセンターなど246店を展開するマイヤーは先月、スキャンしながら買い物を行う「ショップ&スキャン(Shop & Scan)」の全店導入を完了した。

両者ともハンドヘルド端末によるセルフ・スキャニングシステムはなく、アプリによる展開のみとなっている。

同様なモバイルテクノロジーをテスト導入している事例にはクローガーの「スキャン、バッグ、ゴー(SBG:Scan Bag Go)」、HEBの「HEBゴー(HEB Go)」、スパルタンナッシュの「チェックアウト・ナウ(Check Out Now)」、ウェグマンズも「ウェグマンズ・スキャン(Wegmans SCAN)」、ジャイアント・イーグルの「スキャン・ペイ&ゴー(Scan Pay & Go)」などがある。

スーパー以外ではセブンイレブンの「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」、ダラーゼネラルの「DGゴー(DG Go)」などの事例もある。

 買い物オプションとしてセルフスキャニングシステムは食品スーパーを中心に続々と導入する機会が増えている。

トップ画像:ストップ&ショップでスキャンイットのハンドヘルド端末にあるバーコードをレジに読み込ませている当社IT&オムニチャネル・ワークショップの参加者。ハードも刷新していることで、使いやすさが格段に向上している。  続きを読む
Posted by usretail at 00:17Comments(0)スーパーマーケット
2019年10月18日

【ドッグスポット】、ウェグマンズに地方の食品スーパーもペットオーナーの習性を利用?

191018ドッグスポット
■日本では先日の台風19号で、一部の避難所が「ペット受け入れ不可」となり議論が巻き起こっていた。アメリカでは逆にどこにでもペットを同伴することで問題にもなっている。

日常的な問題になっているのが食品スーパーに犬を同伴する顧客だ。生鮮品などを扱う食品店では動物と一緒に買い物することは禁止されている。しかし、ダウンタウンにあるスーパーマーケットや富裕層の多い地域の食品スーパーでは若い顧客を中心に犬と一緒に買い物にやってくる。

注意しようにも「大切な家族だ」と逆ギレされSNS等で批判を拡散されることをおそれて、スタッフの多くは見て見ぬふりをする。

スーパーの入り口に注意書きのポスターを貼ったり、犬を見る目線に向けて低い立て看板を設置しても家族を同伴していると思っているペット同伴客には目に入らない。

犬を飼っている人なら視覚に必ず入るドッグハウスを入り口におくスーパーが徐々に増えている。犬小屋といっても普通の犬小屋ではなく、IoTなスマートドッグハウスだ。

スーパーマーケットチェーン最大手クローガーの傘下でワシントン州シアトル郊外に62店展開するQFCは4月、スタートアップのドッグスポット(DogSpot)のハイテク犬小屋を8店舗に置くことを発表。QFCでは現在までにドッグスポットを9店舗に導入している。

同じくワシントン州シアトルではQFCに続いて食品スーパーのニューシーズンズでもドッグスポットを導入した。

大手チェーンのスーパーマーケットであるアルバートソンズも一部でテストの開始した。34州に2,200店を展開するアルバートソンズはアイダホ州ボイジーの本社近くでドッグスポットの実証実験を行っている。

スマート犬小屋が置かれたのはアイダホ州ボイジーにあるアルバートソンズと今年3月に11万平方フィート(約3,100坪)でオープンしたメリディアン地区にあるアルバートソンズ・マーケット・ストリートの2店。

導入されるドッグスポットはアップデートバージョンとなり、120ポンド(約55キログラム)の大型犬も対応している。ドッグスポットは通常、利用料金が1分間30セントとなっているが、アルバートソンズでは最初の60分間は無料でペットオーナーに開放する。

またニューヨークなど東部に展開するストップ&ショップもドッグスポットを店に置き、同伴客にテスト対応する他、ウェグマンズでも実証実験が開始される計画だ。

 ハイテクのドッグハウスはIoT仕様で利用者がダウンロードしたアプリでドアの施錠等をコントロールする。大型犬にも余裕となる横幅76センチx奥行85センチx高さ120センチのスマート犬小屋は、室温を一定に保つエアコンを完備。

ペットオーナーが買い物中でも、ペットの様子をアプリにある「パビーカム(Puppy Cam)」からリアルタイムでモニターできるよう、室内にはカメラも装備している。

犬小屋の素材も数十人の獣医からのアドバイスで作られており、入り口のドアは飛散防止で透明の強化プラスチックを使用している。非利用時にはUV殺菌灯で室内の衛生管理も自動で行うという。

利用の仕方はアプリをダウンロード後、アカウントを設定し会員になっておく。利用時の15分前にアプリ経由で予約を入れ、ドッグスポットをキーカードもしくはアプリで開錠する。操作は基本的にアプリで行い、最大90分まで利用が可能だ。

 アメリカはいい意味でも悪い意味でも日本の5〜10年先を進んでいる。避難所でもペット同伴が当たり前になる頃、若い世代などが食品スーパーにも犬を同伴する事例が増えてくるだろう。ドッグスポットのようなIoT犬小屋が日本でも展開されることになるのだ。

トップ画像:スーパーの入り口近くに置かれているドッグスポット。ペット同伴の買い物禁止ポスターはペットオーナーの目に入らない。が、ドッグハウスなら頼まれもしないのに必ずチェックしてしまう。ドッグスポットはペットオーナーの習性を利用しているとも言えるのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 00:38Comments(0)スーパーマーケット
2019年10月17日

【リドル】、4店舗の追加オープンを発表!アルディと争うと1ダースの卵が20セント台?

191017リドル
■ディスカウント・スーパーマーケット・チェーンのリドルは15日、ニューヨーク州ロングアイランドに新たに4店舗オープンすることを発表した。

昨年買収したベストマーケットの改装オープンで、すでに発表されている4店舗の開店を合わせて来年の夏までにロングアイランドでは8店舗となる。

ローカルチェーンのベストマーケットはロングアイランドに24店舗、ニューヨークシティに2店舗、ニュージャージーに1店舗を展開していた。

リドルが今年4月に発表したベストマーケットからの改装はロングアイランドのハンティントンとバビロンで、プレインビューとセンター・モリシェズは新規出店となる。

これらの4店舗は来年初めにオープンされ、第2弾のオープンは夏頃となる予定だ。第2弾の4店舗はイーストメドウ、オークデール、パッチョーグ、レイクグローブとなっている。

アメリカには2017年6月に進出を果たしたドイツ資本のリドルは10月15日現在、バージニア州など東海岸9州に74店舗をオープンしている。リドルは世界32カ国に約10,800店を展開中だ。

 リドルUS店舗はヨーロッパで展開する店よりも広く、売場面積は約600坪だ。1976年からアメリカに進出している競合アルディに比べて2倍以上の売場となっている。

36州に1,880店を展開するディスカウントスーパーのアルディと同様、リドルも店内は余分な装飾を施さない「ノーフリル」だ。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がないローコストオペレーションとなっている。

ディスカウントを強調したリドルのヨーロッパ店舗や競合アルディとは異なり、店内でパンを焼きあげるインストア・ベーカリーの導入などディスカウントスーパーとは異なる展開も行っている。

生鮮品やワイン、コーヒーなどを中心に高品質な商品を取りそろえ、オーガニックの品揃えも拡大。商品の9割はプライベートブランドで、人工着色料やトランス脂肪酸、MSG、グルテンなどを含まないフリーフロムで訴求している。

扱い商品は食品や日用品にとどまらず、一部にナッツ類の量り売りに「ニューサプライズ(New Surprise)」と称した小型家電や家具、ファッション・アパレル等も取り扱う。スタッフ数は1店舗当たり50人前後。

リドルは専用アプリ「マイリドル(myLIDL)」でポイントカードのようなリワードプログラムも行っている。1ヵ月間に20ドル以上の買い物を3回行うと特定商品の割引などのリワードが与えられる特典がある。

使い方はマイリドルをダウンロード後、名前やクレジットカード情報などを登録しておく。支払い時にQRコードでレジとアプリを同期すれば履歴が残ることになり、リワードを受けることになる。

リワードでは例えば冷凍食品がすべて30%オフとなるなど値引き率や値引き対象商品は毎回、異なるという。

なおリドルではアプリを利用したクーポン値引きも行っている。アプリ上にあるクーポン対象商品にチェックを入れてレジとアプリを同期後に商品スキャンすれば自動的に値引きを受けられるのだ。

 リドルはアメリカ進出した当初、2018年末までにニュージャージー州からジョージア州に最大100店舗まで展開する計画をたてていた。

進出後はアルディやウェグマンズなど競合スーパーの攻勢により集客がうまくいかず、出店中止や延期、さらには出店計画そのものの見直しに追い込まれていた。結局、100店舗展開の目標は2020年末へ先送りされている。  続きを読む
Posted by usretail at 00:43Comments(0)スーパーマーケット