2016年06月01日

【ベストバイ】、ECが24%伸びて実店舗も踏ん張った!将来的にはVRでも踏ん張れる?

160601ベストバイ
■ベストバイが24日に発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は、店舗スクラップや物価下落で減収となったが増収となった。売上高は84.4億ドルと前年同期の85.6億ドルから1.4%の減少。大型店13店舗とスタンドアローンのベストバイ・モバイルをスクラップしたことで売上が下がった。純利益は2.29億ドルと前年同期の1.29億ドルから78%の増加となった。粗利益率はコントロールされた販促戦略や非ブランドネームのモバイル在庫を減らしたこと、利幅の高いアプライアンスが好調だったことで粗利益率は前年同期の23.7%から25.4%と1.7%増加した。一般販売管理費率は前年同期の20.6%から20.7%とほぼ横ばいとなり、営業利益率は1.0%から4.4%に大幅にアップしている。既存店・売上高前年同期比はほぼ横ばいとなる0.1%の微減。前年同期は同0.6%の増加だった。オンライン売上高は同23.9%の増加となり、売上高に占めるオンライン売上は前年同期の8.5%から10.6%に増加した。ベストバイのオンライン売上高は8.32億ドルとなっている。
 売上全体の9割を占めるアメリカ国内の売上高は、店舗スクラップにより前年同期の78.9億ドルから78.3億ドルと0.3%減少した。国内の既存店ベースはほぼ横ばいとなる0.1%の微減となった。商品カテゴリー別では売上の47%を占めるコンピューターとモバイルフォン(Computing and Mobile Phones)が、スマートフォンとタブレットの不振で既存店ベースで3.5%減少した。売上全体の6%占めるエンターティメントが既存店ベースで11.6%の減少になった他、全体の5%を占めるサービスもギークスクワッドの料金を一部値上げしたことが影響し10.7%の減少となった。一方で大型4Kテレビを含むコンシューマーエレクトロニクス(全体の33%)が5.6%の増加となった。4Kテレビの販売価格は30%も下落したが、ホームシアターやウェアラブルが売上増に寄与した。また、全体の9%を占める白物家電の既存店ベースも14.3%の増加となり、住宅市場の好況で22四半期連続して前年を上回った。

トップ画像:ベストバイでは成長カテゴリーとなった白物家電売場の「パシフィックセールス・キッチン&ホーム」。直近の決算では、全体の9%を占める白物家電の国内既存店ベースが14.3%の増加となり、住宅市場の好況で22四半期連続して前年を上回った。  続きを読む
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2016年05月31日

【スポーツオーソリティ】、全店閉鎖へ!多店舗展開=成長のチェーンストア原則が崩壊?

160531スポーツオーソリティ
■スポーツ専門店チェーンのスポーツオーソリティは25日、全店で閉店セールを始めた。同社は3月に連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請後、一部店舗の閉鎖や本社スタッフを含めた人員削減などのリストラを進めながら売却先を模索していた。買い手先が見つからなかったことで事業継続を断念し清算に踏み切った。すでに全463店で10%〜30%オフとなるセールを行っており、段階的に値引き率を上げ、8月末までに全店を閉鎖する。同社CEOのマイケル・フォス氏は25日、閉店セールを前に「大変残念なことですが、8月末までに全店を閉鎖します」とし「スポーツオーソリティのチームを代表して、長い間にわたり当社をご愛顧いただいたことを感謝いたします。お客様やそのご家族にご奉仕できたことを大変うれしく思っております」と声明文を発表した。
 スポーツオーソリティ1号店は1973年、フロリダ州フォートローダーデール地区にオープン。1990年にはKマートの傘下企業になるも、その5年後にはスピンオフを行っている。店舗数でディックス・スポーティング・グッズ(現在は約600店)より150店ほど上回っていた10年前、スポーツオーソリティは投資会社レオナルド・グリーン&パートナーズに買収された。最近ではアスレジャー(アスレチック:競技とレジャー:余暇を掛け合わせた造語で、フィットネスクラブやヨガスタジオで着るスポーツウェアを、普段着として着用するスタイル)のトレンドに乗り損ねた他、オムニチャネル化の流れにも後れを取り、ウォルマートやアマゾンなどの競合にシェアを奪われ、売上が低迷していた。
 なおスポーツオーソリティは2003年、ガートスポーツ(Gart Sports)と統合したことで、同社の創業はガートスポーツが2001年に合併したオッシュマンズ・スポーティング・グッズ(Oshman's Sporting Good)の1919年となっている。

トップ画像:25日から閉店セール(GOING OUT OF BUSINESS!)を行っているスポーツオーソリティ。全463店で10%〜30%オフとなるセールを始めており、段階的に値引き率を上げ、8月末までに全店を閉鎖する。  続きを読む
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2016年05月30日

【アルタ】、既存店ベースが15.2%増と再び桁はずれの成長!いつの時代も成功者は例外?


■美容品とサロンチェーンのアルタ・サロン・コスメティックス&フレグランスは26日、再び最も高い成長率を示した第1四半期(2月〜4月)決算を発表した。売上高はポイントカードのアルタメイト・リワード(ULTAmate Rewards)プログラムや新商品の発売が奏功し、前年同期の8.7億ドルから23.7%増加し10.7億ドルとなった。純利益は前年同期から37.4%増加し9,200万ドルだった。人員増により一般販売管理費率が前年から0.2%増加し22.4%となったものの、PBの好調さや値引き販売を抑えたことで粗利益率が前年同期の34.9%から36.4%と1.5%も増加した。また営業利益率は前年同期の12.4%から13.7%に上昇し純利益を押し上げた。実店舗とEコマースを合わせた既存店・売上高前年同期比は二桁増となる15.2%の増加となった。前年同期は11.4%の増加だった。既存店ベースが前年実績から二桁の増加となるのは6四半期連続であり、15.2%の増加は過去10年間では最大となっている。既存店ベースの大幅増は「アルタメイト・リワード(ULTAmate Rewards)」会員の増加(前年同期比25%増)が起因している。現在の加入者は1,940万人となっている。既存店ベースの内訳は客数が11.0%増加し、客単価が4.2%の増加となっている。Eコマース売上は前年同期比38.8%の増加となっており、Eコマースを含まない既存店ベース14.3%増に寄与した形だ。売上に占めるECの割合は6%。小売の既存店ベースの内訳は客数が10.5%増加し、客単価が3.8%の増加。ヘアカットやカラーリング、ブローなどサロンの既存店ベースは7.7%増となった。
 アルタは現在、48州に886店を展開している。

トップ動画:今年の母の日に向けたキャンペーン「ママを可愛く大事にする(Pamper Her with Pretty)」の動画。女性をちょっぴり泣かせる動画は、再生回数が100万回を超えている。アルタは女性の心をつかむのが実に上手い。  続きを読む
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2016年05月29日

【ホールフーズ】、新コンセプトの365がオープン!CEOが後藤と歴史的ツーショット?

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■ホールフーズは5月25日、ロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に新コンセプトストア「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」1号店をオープンした。365バイ・ホールフーズ・マーケットは20代〜30代のミレニアム層をターゲットに低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマットだ。この1号店の後には、7月14日にオレゴン州レイクオスウィーゴ地区に2号店、8月にワシントン州ベルビュー地区に3店目をオープンする計画となっている。この3店の他にカリフォルニア州サンタモニカやサンフランシスコなど10ヵ所に出店し、カリフォルニア州ロングビーチ店やノースハリウッド店など既存店舗からの改装を含む6ヵ所で新たにリース契約を結んだことを明かしている。新コンセプトとなる小型フォーマットは現在までに20店舗近くの出店が計画されているのだ。
 ホールフーズの2015年度の売上高は154億ドル(約1.7兆円)。店舗数はアメリカ国内(42州)と海外(カナダとイギリス)で450店近くになっている。世界最大のオーガニック・スーパーマーケットは、国内だけでも1,200店を目標としている。ただ、従来のフォーマットでは、人件費が高くコスト高となり富裕層以外での地域の出店は困難なのだ。そこで考え出されたのが、デリや精肉、シーフードなどの対面サービスを止め、店内装飾を極度に省略されたフォーマットだ。生産性や利便性を高めるだけでなく、若い人が集まる都心部でも出店しやすいように、従来のものより店舗サイズを小ぶりにした新フォーマットが考えだされた。対面販売等のスタッフ人員を減らしただけでなく365バイ・ホールフーズ・マーケットは、すべてのプライスカードにデジタル電子棚札(Electronic Shelf Label)を使用し、ホットデリのオーダーはタブレットを導入、ワインコーナーでも専任のワインスタッフを置かずタブレット端末で顧客自らリサーチするようなコスト減の設計も施している。また果物や野菜の半数近くを非オーガニックにし、CPG(Consumer Package Goods:消費者向けの包装された商品)の大半を同社のPB「365」にして低価格を実現している。
 低価格だけではミレニアム層の集客が難しい。365では、自分好みのブレンド茶を選択して淹れる自販機「ティーボット(teaBot)」、コーヒーやワイン、地ビールまで販売するバー「アレグロ・コーヒー(Allegro Coffee)」、ファストカジュアル・スタイルでビーガンを提供する「バイ・クロエ(by Chloe)」が店内に加えられている。ニューヨーク生まれのバイ・クロエは、スーパーマーケット業界でトレンドとなっている「グローサラント(grocerant)」で導入されている。グローサラントとは、スーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語。レストランのような高品質のプリペアドミールを販売し店内で食事を提供することことだ。HEBやウェグマンズ、ハイヴィーなどはスーパーマーケット内に独立したレストランを展開している。人気シェフのクロエ・コスカレリ氏が立ち上げたバイ・クロエもホールフーズとコラボし365に出店しているのだ。
 全米が注目する中でオープンした365は、今後もグローサラントのトレンドを踏襲し、人気シェフがプロデュースしたレストランを続々投入するようになっている。

トップ画像:部屋全体の温度を下げたチルドルーム(365では「ベジ・バレー:Veg Valleyと呼んでいる」)の前で談笑するホールフーズ・マーケットCEOのウォルター・ロブ氏。同社創業者のジョン・マッキーと共にホールフーズを指揮しているトップであり、リーダーだ。この後、後藤は彼にインタビューするのだが、相当気に入られたようで世界最大のオーガニックスーパーマーケットのトップと前代未聞の「歴史的ツーショット」を撮ることになる!  続きを読む
2016年05月28日

【ホールフーズ】、新コンセプトの365がオープン!視察中に突然「後藤先生!」と挨拶?

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■ホールフーズは5月25日、ロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に新コンセプトストア「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」1号店をオープンした。365バイ・ホールフーズ・マーケットは20代〜30代のミレニアム層をターゲットに低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマットだ。営業時間は毎日、朝8時〜夜10時まで。780坪の店舗で働くスタッフは約100名と報じられており、ホールフーズの通常店の250人〜500人よりも人員を圧縮している。人件費削減のアイディアは新フォーマットの至るところで見ることができる。365には精肉やシーフードの店内加工がなく、対面販売がない。精肉やシーフードはすべて真空パックのプリパッケージで販売されている。輸入チーズ等をカットしてくれるフルサービスのチーズ・ショップや店内でパンやケーキを焼き上げるインストア・ベーカリーも365には導入していない。燻製肉などを販売するBBQコーナーのスモークハウスや対面のデリコーナーもない。一方で365はホットドッグやピザなど、あつあつのプリペアドミールを調理し提供しているが、オーダーをとるスタッフはおらず店内のタブレット端末から注文するようになっている。通常のホールフーズにあるワインコーナーではワインの専任スタッフがオススメのワインなどを案内するのだが、365ではお客がワイン専用のタブレット端末を使ってリサーチするようになっている。さらに、365にあるすべてのプライスカードは電子棚札(Electronic Shelf Label)を使用している。表示価格はデジタルですべて一元管理されており、セール等で値下げした商品のプライスカードを張り替える手間が生じないのだ。
 人件費を大幅に削減したことで365はホールフーズにない低価格を実現している。例えば、鶏を1羽まるごと回転させながらあぶり焼きした熱々のロティサリ・チキンは通常のホールフーズでは8.99ドルだが、365では8ドルと価格を抑えている。またホールフーズで2.99ドルで売られているパン一斤は365で1.99ドルだ。312グラムのオーガニック・ブルーベリーが365で2.50ドルと、通常のホールフーズでは見かけない低価格で訴求できている。クッキーは通常のホールフーズで1ポンド(450グラム)当たり10.99ドル〜11.99ドルの量り売りだが、365では1個65セント(10個で5ドル)となっている。
 365バイ・ホールフーズ・マーケットは経済的に余裕のない若い層に向けたスーパーとして20店舗近くの出店が計画されている。

トップ画像:365バイ・ホールフーズ・マーケットのグランドオープニングから数時間は駐車場に入るにも時間がかかるほど盛況だった。今年3月にオープンしたばかりのアーバインの新店と365を比較した画像をアップする。  続きを読む
2016年05月27日

【ホールフーズ】、新コンセプトの365がオープン!中継車5〜6台とメディアも大注目?

160527ホールフーズ36500
■ホールフーズは5月25日、ロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に新コンセプトストア「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」1号店をオープンした。365バイ・ホールフーズ・マーケットは20代〜30代のミレニアム層をターゲットに低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマット。1号店のオープン後には、7月14日にオレゴン州レイクオスウィーゴ地区、8月にワシントン州ベルビューにオープンを予定している。ロサンゼルス・ダウンタウンから15分弱の距離にある1号店は平均的なホールフーズのサイズ(約1,200坪)より小ぶりとなる780坪。ホールフーズのオーガニック等の食料品の他、自分好みのブレンド茶を選択して淹れる自販機「ティーボット(teaBot)」、コーヒーやワイン、地ビールまで販売するバー「アレグロ・コーヒー(Allegro Coffee)」、ファストカジュアル・スタイルでビーガンを提供する「バイ・クロエ(by Chloe)」が店内に加えられている。
 365がこれまでのホールフーズ・マーケットと最も異なる点は低価格を訴求していることだ。特に一部の野菜や果物では非オーガニックを導入し、同社の割高なイメージからつけられたニックネーム「ホール・ペイチェック(Whole Paycheck:給料の大半が高額なオーガニック食品に使われるという意)」を払拭している。例えばバナナはオーガニック・バナナが1本29セントになっており、隣にある非オーガニック・バナナは1本19セントで販売している。スケールで確認したところ1ポンド当たり50セント前後となり、1ポンド当たり50セント〜60セントで販売している大手スーパーやウォルマートよりも安い。精肉では家畜の飼育方法で牛肉や豚肉、鶏肉を格付けする「家畜飼育5段階評価・格付けシステム(The 5-Step Animal Welfare Rating)」でステップ1となる真空パックのリブアイステーキも1ポンド当たり9.99ドルだ。ディスカウントスーパーのアルディではUSDAのチョイス・グレードでリブアイステーキが1ポンド当たり9.79ドルとなっていることからも365の価格競争力が分かる。シーフードでは養殖サーモンが1ポンド当たり6.99ドルとなり、他の大手チェーンやコストコと比べても安い。1ダースのオーガニック卵はホールフーズの3.79ドルやパビリオンの3.69ドルより安く、ラルフスやトレーダージョーズと同じ2.99ドルだ。365が極めて努力して低価格にしているのは牛乳だ。1ガロン(3.79リットル)が2.49ドルとなり、ホールフーズ(3.49ドル)やターゲット(3.09ドル)、トレーダージョーズ(2.99ドル)より安く、2.45ドルのアルディより4セントだけ高い。
 365を低価格で抑えている理由は人件費の削減にある。精肉ブッチャーなど店内加工を極力省いたり、価格表示にデジタル電子棚札(Electronic Shelf Label)を使用、ワインなどのPOPはタブレット端末で代用等、これまで培ったエブリデーローコストオペレーションのノウハウを隅々にまで行き渡らせている。
 365バイ・ホールフーズ・マーケットはカリフォルニア州サンタモニカやサンフランシスコなど10ヵ所に出店する他、カリフォルニア州ロングビーチ店やノースハリウッド店など既存店舗からの改装を含む6ヵ所で新たにリース契約を結んだことを明かしており、今のところ19店舗の出店計画となっている。

トップ画像:ロサンゼルス・ダウンタウンから15分弱の距離にオープンした365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)。ラルフスの跡地だ。ホールフーズの新店は全米から注目が集まっており、テレビ局やラジオ局、専門誌の記者までメディア関係者が多数詰め掛けていた。今日から数日に分けて365の店内画像等をアップしていく。  続きを読む
2016年05月26日

【ウォルグリーン】、歩いてゲットの健康ポイント!80日間毎日5キロ歩いて5ドル引き?

160522フィットビット
■ドラッグストアチェーンのウォルグリーンには「バランス・リワード・プログラム(Balance Rewards Program)」というポイントカードがある。ウォルグリーンで化粧品やキャンディ、大衆薬などのフロントエンド商品を購入すると1ドル毎に10ポイントがつき、処方箋薬の購入では30日分で100ポイント、90日分で300ポイントがつき、ウォルグリーンで予防接種を受けたときも100ポイントが進呈される。ポイント還元は1,000ポイントで1ドル引きとなり、5,000ポイントたまると5ドル引きと千単位で1ドルが還元される。さらに18,000ポイントで20ドルオフ、3万ポイントで35ドル引き、最大となる4万ポイントでは50ドル引きとなる。ウォルグリーンでは、歩くだけでポイントがもらえる「バランスリワード・フォー・ヘルシーチョイス(Balance Rewards for healthy choices)」プログラムもある。バランスリワード・フォー・ヘルシーチョイスは、ユーザーのアカウントでウォーキングやジョギングなど歩数や走行距離、体重等を記録しながら、同時にポイントを得るプログラムだ。このプログラムは現在、市場に出ているリストバンド型やクリップ型など様々なアクティビティ・トラッカー(活動量計)とシンクできるようになっている。活動量計とシンクさせるのは簡単だ。フィットネス・トラッカーとアプリなどをセットアップし、登録後にウォルグリーンのアカウントでシンクさせる活動量計ブランドを選択するだけとなる。バランスリワード・フォー・ヘルシーチョイスでは、ポイントをためることを習慣化を促すような工夫もされている。目標となる体重などを入力すると250ポイント、活動量計のアプリとシンクさせると250ポイントが進呈されるのだ。そして実際にウォーキングなど行うと距離がポイントとして毎日加算される。1マイル毎(約1.6キロメートル)に20ポイントがつくことになる。
 歩数距離だけで5ドルのディスカウントを得ようと思ったら、250マイル(約400キロメートル)を歩く必要がある。毎日5キロ歩いて80日間で5ドル引きを得られるなら、文字通り健康的な節約となるのだ。

トップ画像:歩数や睡眠などのデータを記録するリストバンド型活動量計のフィットビット(fitbit)。フィットビットは世界で最もシェアの高い活動量計だ。運動することでポイントを得られるウォルグリーンのバランスリワード・フォー・ヘルシーチョイスは、フィットビットなど様々なデバイスとシンクできるようになっている。さて、後藤はどれだけ貯まったか?


ウォルグリーンには「バランス・リワード・プログラム(Balance Rewards Program)」がある。商品を購入すると1ドル毎に10ポイントが進呈されるのだ。処方箋薬の購入や予防接種を受けたときもボーナスポイントが進呈される。歩くだけでポイントがもらえる「バランスリワード・フォー・ヘルシーチョイス(Balance Rewards for healthy choices)」プログラムもある。活動量計とシンクさせると1マイル毎(約1.6キロメートル)に20ポイントが得られるのだ。  続きを読む
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2016年05月25日

【家電売上高ランキング】、アマゾンが遂に2位!日本の量販店もアマゾンに駆逐される?

160525ネブラスカファニチャーマート
■電化製品流通専門誌の「トゥワイス(TWICE)」誌は、2015年コンシューマー・エレクトロニクス(CE:民生機器)売上げトップ100企業ランキングを発表した。
 民生機器売上の8割近く占めるトップ100企業の売上高合計は1,360.2億ドルとなり、前年の1,303.8億ドル(修正)から4.3%の増加となった。100社中48社は前年からマイナスとなり、13社は二桁の落ち込みとなった。特に下落幅が大きかったのは昨年2月に経営破綻したラジオシャック。前年から45%の落ち込みでランクも前年の10位から14位に落とした。ランキング上位で目立った落ち込みはシアーズだ。ラジオシャックが大幅に下落したことでランキングは13位から12位に上がったものの、売上高は前年から16%減少した。ランキングから圏外に落ちてしまった企業もある。昨年、ニューヨークとサンフランシスコの2店舗を残して全てスクラップしたソニーストアは圏外となった。また昨年に発表されたランキングでは34位から53位と順位を落としていたバーンズ&ノーブルもヌック不振で圏外となった。また創業者を亡くし廃業したポールズTVも圏外になった。一方、前年からプラスとなったのは100社中39社。最大の上げ幅となったのはネブラスカファニチャーマート。前年から49.7%の増加(順位は36位から28位)は、テキサス州ダラス郊外に全米でも最大規模の店舗をオープンしたことで売上を押し上げた形だ。次に目立った増加となったのはシンプリーマック。店舗数を46店舗から76店舗に拡大したことが売上増の要因となっている。100店舗近くとなったマイクロソフトストアも店舗数の増加で売上を14%押し上げた。順位も27位から23位に挙げている。
 1位から10位までのランキングでは1位がCE売上高309.0億ドルのベストバイ。オムニチャネル化の推進等で3.8%増となっている。10年以上に亘り2位につけていたウォルマートを蹴落としアマゾンが遂に2位に躍進した。成長率は28.1%となり、売上高は230.1億ドル。3位に落ちたウォルマートは前年比2.6%増の221.9億ドルだった。4位は順位不動のアップルで前年から4.3%増の129.1億ドル。5位も昨年と同じターゲットで前年比1%減の売上高56.2億ドルだった。6位もかわらずコストコで前年比7.5%増の55.5億ドル。7位も前年から変わらずゲームストップ。約4,000店の展開で43.5億ドル(前年比2.3%減)だ。8位はITやAV機器のオンラインストアのニューエッグ(Newegg.com)。1%増加となる25.8億ドルの売上でランキングは変わっていない。デルは前年比3.2%増となる25.1億ドルで前年の11位から9位となっている。10位はサムズクラブで前年比2%減となる24.7億ドルだった。

トップ画像:昨年5月にテキサス州ダラスにオープンしたネブラスカ・ファニチャー・マート。北米では最大となる家具店だが、家電製品も販売している。ネブラスカ・ファニチャーマートは巨大店をオープンしたことで家電販売ランキングで100社中、最大の伸びとなった。しかし、歴史的な躍進はアマゾンだ。アマゾンはウォルマートを抜き2位となった。20%以上の成長率が続けば来年の売上高はトップのベストバイも抜いてしまうことになる。  続きを読む
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2016年05月24日

【ホームデポ&ロウズ】、温暖な気候にプロ顧客の集客、オムニチャネル化で好調さ維持!

160524プロサービス@ホームデポ
■ホームデポが17日に発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は、天候に恵まれ、プロ売上が伸びたことで増収増益となった。純利益は前年同期の15.8億ドルから14.2%増加し18.0億ドルだった。売上高は前年同期比9.0%となる227.6億ドル。既存店・売上高前年同期比は客数が4.1%増、客単価が2.4%増加し6.5%の増加となった。国内の既存店ベースは7.4%増となっている。プロの集客が伸び高額品の売れ行きが好調で900ドル以上の決済処理が9.5%の増加となった。商品カテゴリーでは温暖な気候だったため造園・ガーデニングが伸び、建材やツール、白物家電も好調だった。なおオンライン売上は21.5%の成長だった。オンライン売上の40%がネットで注文しお店でピックアップの「ボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)」となっており、既存店売上に貢献した。なお一部店舗で始めている、オンラインで注文し店から現場に配達する「ボドフス(BODFS:Buy Online Deliver From Store)」が予想を超えた反響だったという。

ホームデポ第1四半期(2〜4月期)
総売上・前年同期比: 9.0%増
純利益・前年同期比: 14.2%増
既存店・売上高前年同期比: 6.5%増
店舗数:2,275店(海外店含む)

160524ロウズ
■ロウズが18日発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は、天候に恵まれオムニチャネル化が集客に起因したことで既存店ベースが大幅に伸びた。純利益は31.4%増となる8.84億ドルだった。前年同期は6.73億ドルだった。売上高は152.3億ドルで前年同期比7.8%の増加となった。既存店・売上高前年同期比は客数が5.1%増加、客単価も2.2%の増加で7.3%の増加となった。国内の既存店ベースは7.5%の増加だった。建材やペイント、ガーデニングが好調だったことに加え、オムニチャネル化が進みプロ事業への強化が集客に貢献した。Eコマース売上は前年同期比23.5%の増加だった。なおロウズは2月、カナダで500店舗展開を行っている同業ロナ(RONA)を32億カナダドルのキャッシュで買収した。

ロウズ第1四半期(2月〜4月期)
総売上・前年同期比: 7.8%増
純利益・前年同期比: 31.4%増
既存店・売上高前年同期比: 7.3%増
店舗数:1,860店(海外店含む)  続きを読む
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2016年05月23日

【ターゲット】、ファーマシー売却で減収減益!トイレ方針に反発した不買運動で株価暴落?

160523ターゲット
■ターゲットが18日発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は店舗内にあるファーマーシー部門をドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスに売却したことで、減収減益となった。売上高は前年同期比5.4%減となる162.0億ドル。純利益は6.32億ドルと前年同期の6.35億ドルから0.4%の減少となった。粗利益率は利幅の薄いファーマシー部門を売却したことで改善し、前年同期の30.4%から30.9%に0.5%アップした。一方、純利益でもファーマシー部門で発生していたコストがなくなり19.9%から19.4%に減少した。本業の儲けを示す営業利益率は前年同期の3.8%と変わっていない。既存店・売上高前年同期比は、重点カテゴリーとしている「ファッション(Style)」「ベビー(Baby)」「キッズ(Kids)」「健康(Wellness)」が牽引し、客数が0.3%増に客単価も0.9%増加して1.2%の増加となった。オンライン売上は前年同期比23%の増加。Eコマース売上高は全体の3.5%となっている(前年同期は2.8%)。なお、レッドカード使用の買い物は全体の23.4%に達した。
 ターゲットは19日、LA25(LA25)と名付けられたテストプログラムで一部店舗で改装が完了したことを発表した。LA25はロサンゼルス郊外にあるターゲット25ヵ所で全米の店舗で実施されていたテスト事例を集中して試すというもの。テスト内容は様々であり、オンラインで注文した商品を店でピックアップするボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)の改善版や新たなレイアウト、地域市場に合わせた3,000〜4,000品目の商品展開、スターバックスカフェへの改装、カスタムメイドのサンドウィッチチェーン「ウィッチ・ウィッチ(Which Wich Superior Sandwiches)」やヘルシーフードのファストカジュアル・レストラン「フレッシー(Freshii)」の導入、生鮮食品売り場のアップデート、新技術を使った事務作業の簡素化などがある。
 ターゲットは国内に1,793店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が278店、1,400坪〜4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,505店となり、ターゲット・エクスプレスと呼ばれていた1,400坪以下の小型店は10店舗となっている。  続きを読む
2016年05月22日

【ウォルマート】、予想外な売上増も1,000万品目を超えたEコマースの成長率は鈍化!?

160522ウォルマート
■ウォルマートが19日発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は、客数の増加で予想外に売上を伸ばす一方、国内店の賃金引上げやEコマース拡充に向けた積極投資などで利益を圧迫した。会員費等を含む総売上高は、約1%の増加となる1,159億ドル(前年同期は1,148.3億ドル)。純利益は30.8億ドルと前年同期の33.4億ドルから約8%減少となった。
 スーパーセンターやサムズクラブなど国内の既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は0.8%の増加となった。総売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアの既存店ベースは客単価が0.5%減少したものの客数が1.5%増加したことで1%の増加だった。これにより7四半期連続で前年を上回った。ネイバーフッドマーケットは、既存店ベース7.1%増と高い伸びを示している。メンバーシップ・ホールセールクラブのサムズクラブは、客単価が0.3%増加したものの客数が0.2%減少しことで既存店ベースは0.1%の微増にとどまった。また扱い品目が1,000万品目を超えたEコマースでは売上高が前年同期から7%の増加となった。ただ、Eコマースの成長率は昨年の第1四半期が17%増、第2四半期が16%増、第3四半期10%増、第4四半期8%増となり、成長率は鈍化している。
 なおウォルマートは、オンラインから注文し店で車から降りる必要なく生鮮品などを持ち帰れる「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」を9地域に拡大することを発表した。今月末には国内で40ヵ所近くの地域にまでの展開になるという。ウォルマートによると、ピックアップ・グローサリーの利用者の9割がリピーターで、注文商品の90%は青果や精肉等の生鮮品としている。

ウォルマート第1四半期(2月〜4月期)
総売上・前年同期比:0.9%増
純利益・前年同期比:7.8%減
既存店・売上高前年同期比:0.8%増(アメリカ国内)
ウォルマート店舗数(1月31日)
 ウォルマートUS合計:4,540店
  スーパーセンター:3,465店
  ディスカウントストア:442店
  ネイバーフッドマーケット:633店
  小型フォーマット*:34店
 サムズクラブ:655店  続きを読む
2016年05月21日

【トレーダージョーズ】、日本では考えられない!非常識すぎる返品を実際にやってみた?

160521トレーダージョーズ00
■トレーダージョーズは「私たちが試して気に入ったものです。もしお気に召さなければ返品してください。返金に煩わすような手間はありません(We Tried it. We Liked it. If you don't like it bring it back for a full no hassle refund)」と返品ポリシーが掲げられている。「不味い」「味が(自分の好みと)合わない」「期待していたほど美味しくない」「食感があまり気に入らない」「(よくわからないが)何かおかしいと思う」など、勝手で理不尽な理由でも商品を返品でき、100%お金が戻ってくるのだ。これは本当なのか?トレーダージョーズで先日、実際に返品を行ってみた。
 用意したのは半年前に購入して封開けていないブランフレーク、賞味期限が2015年10月のワサビ・マヨネーズ(3分の1程度を消費)、2014年7月に賞味期限となったマヨネーズ(未開封)、2〜3年前に購入し現在では販売中止となったハーブティ(半分以上を消費)、そして2013年12月に賞味期限となるチキンブロスの5点だ。すべてトレーダージョーズのプライベートブランド商品とはいえ、既に扱いを止めている商品や、腐っていてもおかしくない古い商品をレシートなく返品できるのかを試したのだ。
 向かったのはトレーダージョーズ・マンハッタンビーチ店。レジ横にあるカスタマーサービスにトレーダージョーズのエコバックに入った5点を持って「返品」を告げると、スタッフはエコバックから商品を出し、返品シートにアイテム番号(sku #)を記入するだけだった。期限切れの商品や販売中止商品について訊かないどころか、レシートの有無や返品理由、どこの店で購入したのかも問わなかったのだ。スタッフから告げられたのは「返品シートをレジ係りに渡して、返金をもらってください」だけだった。その間、わずか90秒。レジ係りに返品シートを渡したら、カスタマーサービスのスタッフと確認後に返金してもらった。ここでも何も聞かれず、わずか90秒で返金手続きが済んでしまった。返金総額は購入金額と同じ12.25ドル。トレーダージョーズの返品ポリシーにあるように無条件、100%の返金だったのだ。
 トレーダージョーズでは、中身が消費されていても、期限切れで腐っていても、販売中止の商品でも、レシートがなくても理由も訊かれず返品でき、100%返金できるということだ。流通視察で訪れる人には覚えていてもらいたいことである。

トップ画像:トレーダージョーズに返品した商品。半年前に購入して未開封のブランフレーク、賞味期限が2015年10月のワサビ・マヨネーズ(3分の1程度を消費)、2014年7月に賞味期限となったマヨネーズ(未開封)、2〜3年前に購入し現在では販売中止となったハーブティ(半分以上を消費)、そして2013年12月に賞味期限となるオーガニック・チキンブロスの5点だ。レシートもなく返品し100%返金できたのだ。  続きを読む
2016年05月20日

【イケア】、YouTubeチャンネルのホームツアーはコンテンツマーケティングの成功事例!

160519イケアホームツアー@ローカルニュース
■家具販売最大手のイケアは、同社のYouTubeチャンネルでリアリティ番組シリーズ「イケア・ホームツアー(Ikea Home Tour)」を放送している。3分〜5分のビフォー・アフター番組は、一般の募集から「ホームツアー・スクアッド(Home Tour Squad)」と呼ばれるイケアで働くスタッフが依頼宅に訪れて、イケア商品でお部屋のメイクオーバーを行うのだ。2014年4月の開始から、すでに30回近くの番組をアップロードしている。YouTubeチャンネルにはメインとなる番組の他、依頼主のインタビュー(感想)や商品紹介とワンポイントアドバイス、撮影の舞台裏やNG集のアウトテイクなどもあり、リアリティを増す工夫がされている。また、メイクオーバーで使われた商品はYouTubeの専用チャンネルやピンタレスト(pinterest.com/IKEAUSA/ikea-home-tour-makeovers/)で閲覧でき、ホームツアーの特設サイト(hometourseries)では商品を購入することも可能となっている。
 3シーズン目となるホームツアーの総再生回数は3,400万回に達しており、2015年秋〜2016年夏にかけてアップロードされたビデオも、690万回以上の視聴となっている。イケアの調査によると、ホームツアー視聴者の20%が4本以上のビデオを閲覧しているコアビューアーとなる。ビデオを視聴した人の94.9%は他の人にイケアを推薦しているという調査結果もあり、コンテンツとして成功事例となっているのだ。最近ではローカル局のニュース番組でもホームツアーが取り上げられている。
 イケア・ホームツアー207では、ミズーリ州カンザスシティ郊外に住む依頼者のベッドルームとクロゼットをメイクオーバーしている。3人の小さな子供をもつマーブル夫妻のベッドルームとクロゼットは衣類や靴が溢れ、整理も上手くできないような状態なのだ。マーブル家に訪れたホームツアー・スクアッドが悩みを聞きながら近くにあるイケアから収納家具を調達、メイクオーバーする。実はこの回では、ローカル局のニュース番組がライブ中継を行っていた。メイクオーバーは完了し、お披露目の直前でワクワクしているマーブル夫妻がテレビ出演となっていた。
 イケアのコンテンツがテレビでも紹介されることで視聴者が増え、商品の購入に結びついている好事例となっている。

トップ画像:ミズーリ州カンザスシティ郊外に住むマーブル夫妻にインタビューするローカル局(fox4kc)のニュースレポーター。メイクオーバーも終え、マーブル夫妻にお披露目直前でニュースレポーターも興奮気味だ。


イケア・ホームツアー207では、ミズーリ州カンザスシティ郊外に住む依頼者のベッドルームとクロゼットをメイクオーバーしている。3人の小さな子供をもつマーブル夫妻のベッドルームとクロゼットは衣類や靴が溢れ、整理・整頓も上手くできないような状態なのだ。マーブル家に訪れたホームツアー・スクアッドが悩みを聞きながら近くにあるイケアから収納家具を調達、メイクオーバーする。無論、商品すべてが無料だ。  続きを読む
2016年05月19日

【ノースゲート・ゴンザレス・マーケット】、超家族経営な中南米系スーパーマーケット?

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■国勢調査局は昨年6月、カリフォルニア州の中南米系アメリカ人の人口が1,499万人となり、白人の人口(1,492万人)を上回ったことを発表した。カリフォルニア州の中南米系は1970年、240万人程度だった。が、移民などにより急激に人口が増え、少数派だった中南米系が大多数派となったのだ。特にロサンゼルス郡では中南米系アメリカ人が490万人となりロサンゼルス郡の人口約1000万人の49%を占めるに至っている。中南米系アメリカ人の人口増に伴い、彼らを顧客にする中南米系スーパーマーケットが台頭している。ロサンゼルスにはスペリア・グローサーズ(Superior Grocers)やエル・スーパー(El Super)などがあるが、中でも中南米系から支持されているのがロサンゼルス郡、オレンジ郡、サンディエゴ郡に40店舗を展開するノースゲート・ゴンザレス・マーケット(Northgate Gonzalez Market)だ。
 ノースゲート・ゴンザレス・マーケットの創業は1980年。メキシコのハリスコ州からの移民だったミゲル・ゴンザレス・ヒメネス氏が、長男のミゲル・ゴンザレス・レイノソ氏とスーパーマーケットを開いたのが始まりだった。スーパーマーケットとはいっても安く買い取った70坪程度の食品店で、看板を変える余裕もなく以前の店名である「ノースゲート・マーケット」で営業を開始した。アナハイムにオープンした1号店はメキシコの輸入品も扱いスペイン語で買い物できると話題で、たちまち繁盛店となった。特に秘伝のレシピを使った肉料理のカルネ・アサーダやソーセージのチョリソ、豚肉のカルニータスなど、今でいうプリペアドミールが大人気だった。
 両親ばかりかレイノソ氏の兄弟12人も手伝って1号店は黒字化に成功、1986年に2号店をロサンゼルス郊外ラ・ハブラ地区にオープンした。ラルフスなど大手スーパーマーケットには言葉の壁で行きづらかった中南米系アメリカ人がラ・ハブラ店にも押し寄せた。すぐに3号店がロサンゼルス郊外ピコ・リビエラ地区に開店した。兄弟13人全員にスーパーマーケットを持たせることが創業者の夢だったものの、黒字になるまでは新しくオープンしない方針を固めながら、1年〜2年間に1出店のペースで店舗を増やしていった。両親と兄弟13人が共同オーナーとなる家族経営を堅持し、現在はレイノソ氏の孫にあたる世代を含めた血縁者25人が同社で働いている。レイノソ氏は「私たちの価格がいつも最安値というわけではありませんがフェアプライスであり正直価格です。青果や精肉のクオリティは最高なので、お客様から支持されています」と胸を張っている。
 スーパーマーケット・ニュース誌の推定ではノースゲート・ゴンザレス・マーケットの年商は約10億ドルとなっている。
 
トップ画像:中南米系アメリカ人の割合が70%を超えるノーウォーク地区にあるノースゲート・ゴンザレス・マーケット。中南米系コミュニティをしっかり押さえている超繁盛店だ。以下に一部画像をアップしているが、ロサンゼルスのスーパーマーケット視察では、必ず視察してもらいたい中南米系スーパーマーケットの代表だ。  続きを読む
2016年05月18日

【ウォルマート】、ウォルマートペイ始動!セービングキャッチャーでさらにシームレス?


■ウォルマートは16日、独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」を開始したことを発表した。大手小売チェーンとしては初となる自社開発のウォルマートペイはテキサス州の480店とアーカンソー州の110店で始められた。ウォルマートペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行う。同決済サービスは2015年12月に発表され、本部のあるアーカンソー州ベントンビルの一部店舗でテストが続けられていた。ウォルマート・ペイはウォルマートのアプリ機能の一つとなっており、アップルiOSやグーグル・アンドロイドでの利用が可能。登録できるのは、主要なクレジットカードやデビットカードの他、プリペイドカードとなるギフトカードにも対応している。ウォルマートペイの使い方は、レジでウォルマートのアプリを開き、ウォルマートペイを選択、カメラを起動してQRコードを読み込ませることで決済完了となる。eレシートは自動的にアプリに送られる。ウォルマートペイの使用では、ワンタップでセービングキャッチャー機能を利用可能となる。レシートをスキャニングする手間が無くなることから、同社アプリの月間アクティブユーザー数2,000万人をさらに上回るとしている。ウォルマートは6月末までにウォルマートペイの全米展開を計画している。
 ウォルマートではアップルのアップルペイやグーグルのアンドロイドペイ、サムスンのサムスンペイなど他のモバイル決済システムには対応していない。なお、ウォルマートは小売企業で構成するコンソーシアムのマーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(Merchant Customer Exchange:MCX)に加盟し、モバイル決済システム「カレンシー(CurrentC)」をサポートしている。一方で14年12月、テスト中のカレンシーでハッキングが明らかとなった。またMCXに加盟しているベストバイが昨年、アップルペイの対応を始めたことで加盟店の足並みも乱れていた。MCXは16日、カレンシーの全米展開の凍結とスタッフ30人のレイオフを発表している。

トップ動画:ウォルマート独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」の紹介動画。ウォルマートペイは単なるモバイル決済システムではなく、シームレスな買い物を行うための一つのツールであることを強調している。アップルペイなど他のモバイル決済システムと最も異なるポイントだ。ただ、この動画のコメント欄には、アップルペイに対応しないウォルマートに対し批判が溢れている。  続きを読む
2016年05月17日

【アマゾン】、プライベートブランドで食品を販売?諸刃の剣も後藤はパンケーキで決める!

160517アマゾン・ベーシック@アマゾンブックストア
■ウォール・ストリート・ジャーナル紙は15日、ネット通販最大手のアマゾンが食品や日用品、家庭用品のプライベートブランド(PB)を発売すると伝えた。事情に詳しい複数の関係者によると、プライベートブランドの生鮮食品販売にも乗り出す。既に商標登録も終えており、アマゾンのPBの名称は「ハッピー・ベリー(Happy Belly)」「ウィキッドリー・プライム(Wickedly Prime)」「プレスト!(Presto!)」「ママ・ベア(Mama Bear)」となるとみられている。これらのブランドでナッツやスパイス類、お茶、コーヒー、ベビーフード、ビタミン製品のほか紙おむつや洗濯洗剤などの日用品も扱う。発売時期は早ければ今月末もしくは来月初めになるとしている。新たなPBは、4,000万人〜5,000万人と言われるプライム会員に向けた限定販売になる可能性もある。アマゾンは2009年にプライベートブランド「アマゾン・ベーシック(Amazon Basics)」を発売しており、現在はパソコン・アクササリーやオフィス用品などを中心に収納用品やキッチン用品、ペット用品、リネン、パティオまで拡大している。900アイテムとなるアマゾン・ベーシックはプライム会員以外でも購入は可能となっている。アマゾンは今年に入って、オリジナルのファッションブランドも発売を始めている。紳士服の「フランクリン・テイラード(Franklin Tailored)」や婦人服の「ジェームズ&エリン(James & Erin)」、キッズの「スカウト+ロウ(Scout + Ro)」など7つのブランドでアイテム数は約1,800にも上っている。一方でアマゾンはプライベートブランド販売で失敗もしている。同社は2014年12月、プライム会員向けプライベートブランド「アマゾン・エレメンツ(Amazon Elements)」の販売を始めたが、発売から48日後にはベビー用おむつの販売を中止した。ベビー用ワイプは現在も継続販売しているものの、ベビー用おむつの販売は再開していない。中止理由は明かされなかったが、商品に欠陥があったといわれている。
 なお、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1年前にもアマゾンがミルクやシリアル、ベビーフードなど食品のプライベートブランドを立ち上げると報じていた。

トップ画像:シアトルにあるアマゾン・ブックストアで販売されているプライベートブランド「アマゾン・ベーシック(Amazon Basics)」。2009年に発売となったアマゾンのオリジナルブランドはパソコン・アクササリーやオフィス用品などを中心に収納用品やキッチン用品、ペット用品、リネン、パティオまで拡大している。  続きを読む
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2016年05月16日

【ターゲット】、NYトライベッカの新店内にギリシャヨーグルトのチョバーニ・カフェ!

160516チョバーニカフェ@ターゲット
■ターゲットは11日、今年秋にオープン予定となっているニューヨーク・マンハッタンの店舗にギリシャヨーグルトのチョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)を導入することを発表した。ターゲットの新店(255 Greenwich Street)はロウアー・マンハッタンのトライベッカ地区で、ワールド・トレード・センター駅から2ブロック北に位置する。2階層となる新店は通常より小型となる1,260坪のアーバン型「フレキシブル・フォーマット」で、チョバーニ直営のカフェは1階に入るという。チョバーニ・カフェでは、フルーツなどをトッピングしたギリシャヨーグルトの他、ナチュラル素材にこだわったサンドウィッチやスープ、コーヒー、デザートも販売する予定。ギリシャヨーグルトブームの火付け役となったチョバーニにとって、ターゲット内のチョバーニ・カフェは2012年にニューヨーク・ソーホー地区にオープンした「チョバーニ・ソーホー・カフェ(Chobani Soho Cafe)」の2号店目となる。
 ターゲットは新店や改装店などでインストア・カフェのテストを行っている。イリノイ州シカゴの一部の店舗ではファストカジュアルでヘルシー・デリを提供する「フレッシー(Freshii)」が昨年秋から入店しており、ミネソタ州イーダイナやメープルグローブ地区のスーパーターゲットでは、ローカルで有名なイタリアンレストラン「ディアミコ&サンズ(D'AMICO & SONS)」のファストカジュアル・フォーマット「ディアミコ&サンズ・イタリアン・キッチン(D'Amico & Sons Italian Kitchen)」が導入されている。またターゲット内にある一部ピザハットではバーベキューチキンなど限定メニューをおこなっているという。
 ターゲットはヘルシーなファスト・カジュアル・レストランやカフェを導入しながら、ミレニアム世代を取り込もうとしている。

トップ画像:ニューヨーク・マンハッタンに今秋オープンするターゲットのチョバーニ・カフェ予想図。  続きを読む
2016年05月15日

【ウォルマート】、IT革新を公募!IT関連投資額が1兆円もITの青田刈りまで行う?

160515ウォルマートEコマース本部
■ウォルマートは現在、ベンチャー企業に向けた小売や物流など技術革新についての公募を行っている。最終オーディションまで残ればウォルマートのIT部門で採用される。「ウォルマートテクノロジー公募オーディション(Wal-Mart Technology Open Call)」プログラムは、アーカンソー州ロジャースのコンベンションセンターで10月7日に開催される「2016年ノースウエスト・アーカンソー技術サミット(Northwest Arkansas Technology Summit)」のイベントの一つ。同プログラムはウォルマートの技術スカウト部門「ラボ415-C(Lab 415-C)」が主催し、小売やロジスティクス、ビッグデータ、セキュリティ、ソーシャルメディアでイノベーションを募集している。応募者は3分間の動画を求められており、明確な問題提起から提案されたテクノロジーによる問題解決、技術革新のユニークさ、市場価値、ウォルマートのメリットをプレゼンする。また、イノベーション概要や採用後の作業工程の節目(目標完了の計画日時)、ベネフィット、リスク査定、製品画像などもドキュメントで提出する条件となる。公募は7月22日もしくは応募数250件で締め切られる。最終的に25〜30件に絞り込まれ、10月の技術サミットでウォルマートのIT役員を前にプレゼンテーションを行う。
 調査会社IDCが発表した世界最大規模の企業10社における2015年のIT関連支出を調査したレポートによると、ウォルマートが2年連続で最もIT支出が多く、昨年は推定105億ドル(約1兆円)と抜きんでた支出額だった。なお、年間で700〜750件の技術を精査しているラボ415-Cは、創業者サム・ウォルトン氏が出店場所の調査で使っていたセスナ機名から命名されている。

トップ画像:サンフランシスコ郊外サンブルーノにあるウォルマートIT本部。  続きを読む
2016年05月14日

【ウォルグリーン】、メンタルヘルス・サービスを提供!心の健康というマインドシェア?

160514ウォルグリーン
■ドラッグストアチェーンのウォルグリーンは10日、心の病に悩む人や家族の向けてメンタルヘルスのコンテンツサイトをオープンした。NPOでメンタルヘルスの無料診断を行っているメンタル・ヘルス・アメリカ(HMA:Mental Health America)と提携した同社の特設サイト(Walgreens.com/mentalhealth)では、心の病の診断やメンタルヘルス関連の情報、専門家やセラピストとのビデオチャット、地域の医療施設の紹介などを提供している。心の病の診断ではHMAに直接アクセスされ、鬱や不安障害、躁状態と鬱状態の病相を繰り返す双極性障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、11歳〜17歳の若年の心的障害、小児の心的障害、薬物中毒の障害、12歳〜35歳の精神疾患、職場のストレスによる心的障害などに分け、各症状に関する設問にYes-No形式で答えていく診断ツールがある。ビデオチャットでは、オンデマンド遠隔医療サービスのMDライブ(MDLive)の姉妹サイトであるブレイクスルー(Breakthrough)が1,000人以上の専門家やセラピストを紹介している。ビデオチャットは有料となっており、精神科医や心のケア扱うセラピストのアポによって費用も様々となっている。
 アメリカでは5人に一人の割合で毎年、なんらかの心の病を患うとされており、ウォルグリーンでは2017年までに300万人が同社のメンタルヘルスサイトを利用することを目標にしている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日行ったトップとエグゼクティブ向けの「最新!リアルとネットが融合するオムニチャネル戦略セミナー」では、オムニチャネル・リテーリング戦略をどの程度理解できているかがわかる質問をしました。それは「どの小売店もいつでも、どこでも、顧客が好きな時に注文ができ、好きな時に都合のよい場所で注文したモノを受け取ることができるようになったら、どの店を選ぶだろうか?」というものです。オムニチャネル・リテーリングはあくまでもツールであって、目的ではありません。つまり誰もが同じようなツールを使うことができるようになったとき、オムニチャネルで差別化ができなくなったとき、顧客はどこのお店で買うようになるのか?を問うことで目的を確認してもらっているのです。言い換えればオムニチャネル・リテーリングのしっかりしたビジョンを描いてもらうのです。何事もゴールから逆算して考えないことには、正しい手順を踏むことはできません。  続きを読む
Posted by usretail at 03:22Comments(0)TrackBack(0)ドラッグストア
2016年05月13日

【メイシーズ】、EC伸びても既存店減Q1!優秀なコンサルタントに出された課題とは?

160513メイシーズ
■メイシーズが11日に発表した第1四半期(2月〜4月期)では、全体的に消費意欲が低下しているや海外客の減少で、減収減益に加えて既存店ベースもリーマンショック以来の下げ幅となった。売上高は昨年、41店舗閉鎖したことを受け57.5億ドルと前年同期の62.3億ドルから7.4%の減少となった。純利益は1.16億ドルと前年同期の1.93億ドルから40%も減少した。粗利益率は39.1%と前年同期の39.0%から0.1%増加したものの、一般販売管理費率がリストラやオムニチャネル推進により34.1%と前年同期(32.4%)から1.7%も増加した。経費増で利益を圧迫したことで本業の儲けを示す営業利益率は前年の6.6%から4.8%に減少した。既存店・売上高前年同期比は客単価が0.9%増加したものの客数が7%下がり、6.1%の減少となった。既存店ベースの減少は5四半期連続で、6%を超える下げ幅はリーマンショック以来。宝石やドレス、フレグランスなどが売り上げを支えたが、ハンドバッグや婦人靴、子供服などが不振だった。なお、Eコマースは二桁成長を維持しているという。
 メイシーズでは改善策として、現在6店のオフプライス業態「バックステージ」を今年度中に新たに9ヵ所オープンする。高級美容・スキンケア用品スパチェーンのブルーマーキュリーをメイシーズ店内に22ヵ所設けるほか、店内でテストしているジュエリーストア350ヵ所まで増やす。新ブランドとして、エルトンジョンとレディガガとコラボしたファッションブランド「ラブ・ブレイブリー(Love Bravery)」の他、スノーボードとスケートボードなどXゲームのメダリスト、ショーン・ホワイトと提携した紳士服ブランド「WHTスペース(WHT Space)」の発売も予定している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ここのところ、コンサルタントから同じ相談を受けることが増えています。同じ相談とはオムニチャネル・リテーリングについてです。共通するのが、オムニチャネルにあまり理解していないのです。一つの背景にあるのはメイシーズの低迷でしょう。数年前、メイシーズはオムニチャネルの成功事例として日本で紹介されました。メイシーズをオムニチャネルの先駆者や成功事例として扱った記事は、現地の事情に精通していない人が書いたのです。当時はEコマースの成長と共に既存店ベースも高い増加を示していたため、オムニチャネルが上手くいっていると勘違いしてしまったのです。しかし、既存店ベースをグラフに取ると分かるのですが、成長が鈍化するどころか最近は前年を下回っている状態が続いています。メイシーズをオムニチャネル化の成功事例として紹介していたコンサルタントが「???」と迷路に迷い込んでしまったのです。  続きを読む
2016年05月12日

【ステープルズ】、オフィスデポ買収断念!2度目の破談でご縁がない上にスリム化続く?

160512ステープルズ
■オフィススーパーストア最大手のステープルズは10日、同業で第2位のオフィスデポとの買収を断念することを発表した。買収の仮差し止め命令が、連邦地裁によって出されたことを受け、同社は60億ドル規模の買収計画を取りやめた。ステープルズは16日に買収契約を解除することにより、オフィスデポに2.5億ドルの違約金を支払うことになる。
 ステープルズは昨年2月、63億ドルでオフィスデポを買収することを発表。この買収を巡っては株主から同意が得られたものの、連邦取引委員会(FTC)が昨年12月に公正な競争を妨害すると地裁に提訴していた。仮指し止め命令を出した連邦地裁判事のエメット・サリバン氏は「買収合併が大規模BtoB市場での事務用品販売と流通において、競争を著しく阻害する合理的な可能性を原告側が証明した」と判断理由を述べている。原告でFTCディレクターのデビー・フェインスタイン氏は「仮指し止めとなった今回の決定はオフィスサプライ市場で法人顧客側に大きなニュースをもたらしました。買収合併により両社の競争がなくなることで事務用品を購入する大企業に高価格と低サービスをもたらしていた可能性があったのです」と語った。一方、ステープルズCEOのロナルド・サージェント氏は「事務用品市場を正確に把握しておらず、また事実関係の証明に程遠いにもかかわらずFTCの申し立てが了承され、大変失望している」と述べた。
 ステープルズが今年2月に発表した通期決算では、80店舗近く閉鎖したことで売上高が前年比6%減の210.6億ドルだった。純利益は180%増となる3.80億ドルだった。内訳は北米の店舗とオンライン売上は前年比8.7%減の95.4億ドル、北米の法人売上は同1.1%増加の83.6億ドルだった。海外事業部の売上高は同16%減の31.6億ドルだった。なお北米店舗約1,600店の既存店・売上高前年比は4%の減少だった。
 オフィスデポが1月に発表した通期決算では、180店を閉鎖したことで売上高が前年比10%減となる144.9億ドルだった。純利益は前年の3.54億ドルの赤字から800万ドルの黒字となった。セグメント別では北米小売事業部が前年比8%減の60億ドル、北米ビジネスソリューション事業部が同5%減となる57.1億ドル、海外事業部が同18%減の27.7億ドルだった。北米小売の既存店・売上高前年比は横ばいだった。

トップ画像:ステープルズが10年ほど前から発売している人気商品の「イージーボタン(Easy Button)」。ボタンを押すと「That was easy(簡単だ!)」と喋る。2度目となるオフィスデポの縁談が破談となった今、ステープルズCEOのロナルド・サージェント氏も狂ったように押すしかない?  続きを読む
2016年05月11日

【HEB】、本社のサンアントニオで宅配サービス!将来はグローサラントE出前もあり?

160511HEB@サンアントニオ
■テキサス州とメキシコに370店を展開するスーパーマーケットのHEBは9日、本社のあるサンアントニオ地区で生鮮品などの当日配送を行うことを発表した。最短1時間の宅配はオンデマンド買物代行・宅配サービスのシプツ(shipt)とインスタカートと提携して始める。サンアントニオ地区のHEBで今月12日からインスタカート、25日からシプツがそれぞれ宅配を始め、HEBセントラルマーケットからも宅配が可能となる。なお、インスタカートとは昨年9月にHEBと提携しており、オースティンとヒューストンにあるHEBとセントラルマーケットで宅配サービスを始めている。インスタカートはホールフーズとも提携しており、HEBやホールフーズの他にはコストコやペトコ、トータル・ワイン&モアなどからも宅配を行っている。インスタカートは19か所の都市で展開中。一方、大手スーパーマーケットチェーンとは初の提携となるシプツは、1都市1スーパーマーケットと買い物先を絞って展開している(本部のあるアラバマ州バーミンガムはパブリクスとウエスターン・マーケット)。シプツはフロリダ州やジョージア州などのパブリクスの他、ノースカロライナ州ローリーのハリスティーターやオハイオ州コロンバスのクローガーなど、すでに25都市で宅配を行っている。
 HEBはまた、スーパーセンター業態HEBプラス!でカーブサイドピックアップを行う。日程などの詳細は明らかにされていないがサンアントニオの1店のみでのテスト展開となる。なおHEBは昨年11月、同社のオンラインストアで、生鮮品以外の食品やペットフード、健康・美容、キッチン、家電、日用品など5万アイテムのオンライン販売も開始している。

トップ画像:サンアントニオのHEBザ・マーケット・アット・ストーンオーク(The Market at Stone Oak)。この店にはオークス・クロッシング(Oaks Crossing Restaurant & Bar)のレストランがあり、グローサラントを展開しているのだ。宅配を拡大しているHEBでは、いずれグローサラントE出前もありだろう。  続きを読む
2016年05月10日

【ターゲット】、LA25の店内画像!カスタマーサービスがオーダーピックアップになる?

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■ロサンゼルスにある一部のターゲットでは現在、LA25(LA25)と名付けられたテストプログラムで店舗改装を行っている。LA25はロサンゼルス郊外にあるターゲット25ヵ所で全米の店舗で実施されていたテスト事例を集中して試すというもの。テスト内容は様々であり、オンラインで注文した商品を店でピックアップするボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)の改善版や新たなレイアウト、地域市場に合わせた3,000〜4,000品目の商品展開、新技術を使った事務作業の簡素化などがある。ターゲットは昨年9月、同ブログラムでターゲット・モバイルやカートウィール等を説明する「デジタル・サービス・アンバサダー(digital service ambassador)」を入り口に配置するなどを発表していた。ターゲットCEOブライアン・コーネル氏は今年3月、ニューヨークで開かれた投資家を集めた会議にて「LA25が5月からその変化を目にするだろう」と話していた。
 LA25では、すでに一部改装を終えているターゲットがある。ロサンゼルス郊外でオレンジ郡タスティン地区にあるディストリクト・アット・タスティン・レガシーSC(The District at Tustin Legacy)のターゲットは、エントランス近くにあったカスタマーサービスが、オンライン注文のピックアップ用の「オーダーピックアップ(Order Pickup)」と新装され、生鮮食品売り場もPフレッシュもアップグレードされている。店内にあるインショップではスターバックスに、カスタムメイドのサンドウィッチチェーン「ウィッチ・ウィッチ(Which Wich Superior Sandwiches)」が新しくお目見えする。ビューティアドバイザーが化粧品からヘアケア、スキンケアなどお客からの質問に答える「ビューティ・コンシェルジュ」の新たなデスクを導入されているのだ。
 今日はこのターゲットの店内画像からLA25の一部をシェアしたい。

トップ画像:ロサンゼルス郊外でオレンジ郡タスティン地区にあるディストリクト・アット・タスティン・レガシーSC(The District at Tustin Legacy)のターゲットはLA25で改装が行われている。それを象徴するようにターゲットの店名に「オーダーピックアップ(Order Pickup)」の文字が掲げられている。  続きを読む
2016年05月09日

【バスプロ・ショップ・ピラミッド】、来客数が300万人!超巨大店は巨大ナマズが理由?


■テネシー州メンフィスにあるバスプロ・ショップ・ピラミッド(Bass Pro Shop at the Pyramid)は先月29日、オープンから1年で来客者数が300万人を突破したことを発表した。アウトドア・スポーツ用品専門店のバスプロ・ショップ・ピラミッドはピラミッド型イベントセンターだった建物を居抜きで改装した1.5万坪の超大型店舗。ピラミッド中央にあるガラス張りのエレベーターや28階建てに相当する高さの展望台にメンフィス・ダウンタウンやミシシッピー川を見下ろせるレストラン、12レーンのボーリング場や2トンの水を使い船を浮かべた池、2,000匹の魚が泳ぐ淡水や海水の水族館、さらには生きたアリゲーターも店の中で見ることができる。店内には、フォーブス誌の「2015年最優秀ホテル10(10 Best Hotels Of The Year 2015)」にも選ばれた103部屋の宿泊施設「ビッグ・サイプレス・ロッジ(Big Cypress Lodge)」もある。工事に4年間と1.91億ドルをかけたバスプロ・ショップ・ピラミッドは商業施設としては常識外れ。ただ、平均滞在時間が2時間と長く、他のバスプロ・ショップと比べて、実際に買い物するお客の割合(コンバージョン率)は高い。メンフィス市に提出されたデータによるとオープンから9ヶ月間の売上は4,460万ドルとなっており、最も売上高が高かったのは6月の710万ドル、売上が低かった11月でも338万ドルとなっている。
 通常の店舗でも5,000坪以上となるバスプロショップは北米に98店を展開。アウトドア用品の深い品揃えにレストランや滝のある水槽なでアメニティも充実していることでも知られている。

トップ動画:バスプロ・ショップ・ピラミッドのオープンから1年を記念して作られた動画。あまりにも規模が凄すぎて麻痺してしまう。  続きを読む
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2016年05月08日

【スプラウツ】、CEOが語ったアルディの影響!サンベルト出店にモバイル・クーポン?

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■スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは5日、第1四半期(1月〜3月期)決算を発表した。売上高は9.9億ドルと前年同期から16%の増加となった。純利益は4,620万ドルと前年同期の3,750万ドルから23%の増加となった。粗利益率は非生鮮品の売上増進により前年同期の30.1%から30.9%に増加した。一方、一般販売管理費や店舗運営コストなどの経費率は人件費や研修コストがかさみ前年同期の22.4%から23.1%と増加した。本業の儲けを示す営業利益率は前年同期の7.7%から7.8%に0.1%増加した。なお、既存店・売上高前年同期比は客数も客単価も同じ程度伸びたことで4.8%の増加となった。これにより既存店ベースは36四半期連続で前年実績を上回ったことになる。なお、CEOのアミン・マレディア氏によると、競合のアルディが南カリフォルニアに18店舗オープンし、多くがスプラウツの商圏内(2マイル:約3.2キロメートル圏内)としてるが、客層が異なり売上等の影響はまだ出ていないと決算会見のQ&Aで発言している。なお、スプラウツは1月〜3月期中に11店舗を新規オープンし、13州に231店を展開している。
 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは700坪〜800坪の売り場にオーガニック青果の生鮮品やバルク商品(ナッツ類の量り売り)、ビタミンを含むサプリメントなど16,500sku(プライベートブランドは約1,500sku)を販売する自然食品スーパー。売り場の中心に位置する青果は売上高の4分の1となる26%占め、青果を含む生鮮品は全体の50%を占めている。同社ではアメリカ国内に約1,200店の展開が可能だとしている。

トップ画像:スプラウツ・ファーマーズ・マーケットの青果部門。スプラウツは1月〜3月期中に11店舗を新規オープンし、13州に231店を展開している。下にアップしたプレゼン画像をみると、スプラウツは人口が急増するサンベルト地帯に出店しているのが分かる。  続きを読む
2016年05月07日

【ペットスマート】、ワンコ参加のギネス挑戦イベント!いずれKKもペット同伴で観戦?

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■ペットスマートは2日、アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで行われたプロ野球試合のイベントで858匹の犬が集まったことを発表した。アリゾナ・ダイヤモンドバックス対コロラド・ロッキーズの試合前に行われたギネス認定への挑戦企画「最も沢山の犬が参加したスポーツイベント(Most Dogs Attending a Sporting Event)」はギネス世界記録の公式認定員が見守る中、ペットとオーナーがグランド周辺のアンツーカを行進。世界認定とされる1,000匹には142匹届かなかったものの、前回のイベントから2倍の参加数となった。ギネス認定の挑戦企画は、メジャーリーグベースボール(MLB)とペットスマート等が主催する「バーク・アット・ザ・パーク(Bark at the Park)」のイベントの一環。バーク・アット・ザ・パークは犬と一緒に観戦できるMLBのゲームで、11回目となる今年は全米で12回開催される予定となっている。1日に行われたチェイス・フィールドのイベントではギネス挑戦企画の他、里親探しも行われていた。
 全米初のドッグフレンドリー球場となったチェイス・フィールドでは、犬と一緒に観戦できる「ペットスマート・パティオ(Petsmart Patio)」を導入している。左中間の外野席に位置するペットスマート・パティオは、テーブルと椅子4人分となるブース「ドギースウィート(Doggie Suites)」が30セット設置されている。また、試合中にペットが飽きないようインドア用ペットスマート・パーク(PetSmart Park)もあり、パティオ近くにはペットを自由に遊ばせるアウトドアの小スペースも併設されている。ダイヤモンドバックスのサンデーゲーム(全13試合)のみに開放されるペットスマート・パティオ等のパッケージ価格は160ドル。パッケージには4人分のブース席と食べ放題のホットドッグやポップコーン、ピーナッツ、チップス、ソーダ類の飲み物の他、ドッグフレンドリーなアイスクリームも含まれている。チェイス・フィールドのサンデーゲームでは一般の観戦客も共有できる犬の里親探しコーナーも設けられている。

トップ画像:地元ローカルTVで報じられたギネス認定への挑戦企画「最も沢山の犬が参加したスポーツイベント(Most Dogs Attending a Sporting Event)」。野球賭博や薬物使用でスキャンダルに見舞われている日本のプロ野球界では、ペットと一緒に観戦できる特別席やペット同伴のお楽しみイベント(ペット好きな芸能人も招待)などを導入し、イメージ回復に努めたほうがいいだろう。


全米初のドッグフレンドリー球場となったチェイス・フィールド球場の紹介動画。チェイス・フィールドにはインドア用ペットスマート・パーク(PetSmart Park)やドッグフレンドリーなアイスクリーム・スタンド、テーブルと椅子4人分となるブース「ドギー・スウィート(Doggie Suites)」のペットスマート・パティオがある。いつの日か東京ドームにもペット同伴席が導入され、ジャビット君が紹介するのだろうか?  続きを読む
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2016年05月06日

【ホールフーズ】、また客数減!ホールペイチェックなパサパサでスカスカなアヒポキ丼?



■ホールフーズが4日に発表した第2四半期(1月〜3月期*)決算は、既存店ベースが3%のマイナスとなった。売上高は37.0億ドルと前年同期の36.5億ドルから1.3%の増加。2月にオープンしたロサンゼルス郊外ブレア店など店舗数の増加が売上高を押し上げた。一方、純利益は1.42億ドルとなり前年同期の1.58億ドルから10%の減少となった。一般販売管理費率が27.8%となり他の経費率も抑えたが、販促を頻繁に行っていることで粗利益率が35.9%から34.9%と1.0%減少した。既存店・売上高前年同期比は3.0%の減少。これにより3期連続して前年を下回った。既存店ベースの内訳は客数が2.1%の減少、客単価も0.9%の減少だった。
 ホールフーズはミレニアム世代に向けた小型店「365バイ・ホールフーズ・マーケット」の1号店をロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に5月25日にオープンし、7月14日にはオレゴン州レイクオスウィーゴ地区、8月にはワシントン州ベルビュー地区にそれぞれオープンする。また、カリフォルニア州サンタモニカやサンフランシスコなど10ヵ所に出店する他、カリフォルニア州ロングビーチ店やノースハリウッド店など既存店舗からの改装を含む6ヵ所で新たにリース契約を結んだことを明かしており、今のところ365バイ・ホールフーズ・マーケットは19店舗の出店計画となっている。
 ホールフーズは現在、イギリスとカナダ、アメリカ(42州)に446店を展開している。

トップ動画:ロサンゼルス郊外に2月にオープンしたブレア店。ビレッジ・アット・ラ・フロレスタSC(Village at La Floresta)にあるホールフーズの2階のカフェテリアから店内を撮影した。ホールフーズ・ブレア店は店内屋外のイートインスペースが極めて広く、近所の新興住宅街に住む若いファミリー層が食事をしに来るのだ。日曜日の正午あたりだったこともあり、地域の青少年スポーツの団体(女子野球?)もランチに来ていた。一方、ロサンゼルス空港近くにあるエルセグンドプラザSCのホールフーズでは客数が明らかに減少している。下の画像にあるようにホールフーズのシーフード・コーナーでは最近、ハワイのマグロ丼「アヒポキ(ahi poke)」を始めている。集客を期待できないどころか、日本だったら炎上間違いなしだ!?  続きを読む
2016年05月05日

【エアロポステール】、破産に113店閉鎖!ミレニアムにはチェーンストアも情報戦略を?

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■ティーン向けアパレルチェーンのエアロポステールは4日、連邦破産法11条を申請し倒産した。負債総額は3.9億ドル。フォエバー21やH&Mなどのファストファッションに押され、移り気な若者の嗜好に対応できず赤字が続いていた。エアロポステールは店舗数を削減し向こう6ヶ月以内に連邦破産法11条適用からの脱却を目指すとしている。再建策の一環として、アメリカ国内や海外に800店以上展開している店舗中、国内では113店舗、カナダでは41店全店の不採算店を閉鎖する。なおエアロポステールでは2013年から200店以上を閉鎖している。
 エアロポステールが先月17日に発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では、過去1年間で約50店舗をスクラップしたことにより売上高は前年同期比16.1%減となる4.98億ドルだった。純損益は2,200万ドルとなり前年の1,400万ドルから赤字幅が拡大した。Eコマースを含む既存店・売上高前年同期比は6.7%の減少。通年ベースでは売上高が150.7億ドルと前年比18.0%の減少だった。損失額は1.37億ドルにのぼり3年間連続して減収と赤字に陥っていた。また既存店・売上高前年比は8.6%の減少となり、5年連続で前年を下回っていた。同社の株価は昨年8月末から1ドルを割り先月、ニューヨーク証券取引所が上場継続不適と判断、エアロポステール株式の取引きを停止し上場廃止とした。
 アメリカ小売業界は破産法適用の申請が相次いでいる。特にティーン向けのファッション・チェーンの低迷が著しくアメリカンアパレルやウェットシール、パクサンも同法下での経営再建を目指している。一方、スポーツ専門店チェーンの「スポーツオーソリティ」は再建を断念し全店閉鎖を発表している。  続きを読む
Posted by usretail at 03:20Comments(0)TrackBack(0)アパレル専門店
2016年05月04日

【フェアウェイ】、予想通り倒産!強みだったオーガニックもコモディティ化で株式後悔?

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■破産間近と伝えられていたニューヨーク老舗スーパーマーケットのフェアウェイ・マーケット(Fairway Market)は2日、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請し倒産した。負債総額は約4億ドル。ウォルマートやコストコなどの競合がオーガニック商品を拡大・強化しているため、お客を奪われている状態にあった。なお、同社が申請した連邦破産法11条は、事前に再建計画を作成、債権者の承認を得たのちに破産手続を開始する「事前準備済・破産法11条(Pre-Packaged Chapter 11)」でり、即座の再建を狙ったものとしている。倒産後も店舗運営はこれまで通り行い、今のところ店舗閉鎖やレイオフなどリストラは行わないとしている。
 1933年に創業したフェアウェイはニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットに15店のスーパーマーケットと3店のワイン・アルコール専門店を展開。同社は全米展開を目指し2013年4月に上場を果たしたものの売上は低迷し上場後も赤字が続いていた。また売上が落ち込んでいることで、上場から半年間ほど20ドル台で推移していた株価は99%近く落ち込んでいた。フェアウェイが上場していたナスダック市場から昨年12月、株価1ドル以下が続いているため上場廃止の警告も受けていた。現在の株価は10セント前後。
 フェアウェイが2月に発表した第3四半期(10月〜12月期)では売上高が1.9億ドルと前年同期の2.1億ドルから約7%の減少となった。赤字は970万ドル。前年同期の1,100万ドルの損失からは赤字幅が縮小しているものの、上場直後の決算発表となる2013年第1四半期から11期連続で赤字が続いていた。既存店・売上高前年同期比は7.5%の減少となり、上場後では最大の下げ幅となった。既存店ベースは客単価が1%増加したものの、客数が8.5%の減少。フェアウェイの既存店ベースの減少は2013年第3四半期以来、9四半期連続で前年を下回っていた。

トップ画像:フェアウェイのオーガニック・リンゴ。フェアウェイの強さだったオーガニック商品もホールフーズやトレーダージョーズなど溢れるばかりに置かれしかも安価になってきている。オーガニックもコモディティ化が進んでおり、フェアウェイの「唯一無二のスーパー(Like No Other Market)」の意味が薄れている。  続きを読む
2016年05月03日

【スポーツオーソリティ】、全店売却で清算!消滅したサーキットシティが小型店で復活?

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■スポーツ専門店チェーンのスポーツオーソリティは破産法保護下での経営再建を断念し、全店売却による清算を行うことが明らかとなった。現在の厳しい環境では、負債総額11億ドル以上での経営再編は不可能と判断されたかたちだ。同社は2ヵ月前、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請。リストラ策として463店舗(41州)のうち、約30%にあたる最大140店を閉鎖・売却するとしていた。企業清算による全店舗売却では5月16日にオークションを行う計画となっている。競合のディックス・スポーティング・グッズなど大手チェーンなどが店舗売却に興味を示している。スポーツオーソリティの平均店舗面積は1,200坪となっている。なお、パートタイマーを含めた同社の従業員数は1.45万人。
 スポーツオーソリティ1号店は1973年、フロリダ州フォートローダーデール地区にオープン。1990年にはKマートの傘下企業になるも、その5年後にはスピンオフを行っている。店舗数でディックス・スポーティング・グッズ(現在は約600店)より150店ほど上回っていた10年前、スポーツオーソリティは投資会社レオナルド・グリーン&パートナーズに買収された。最近ではアスレジャー(アスレチック:競技とレジャー:余暇を掛け合わせた造語で、フィットネスクラブやヨガスタジオで着るスポーツウェアを、普段着として着用するスタイル)のトレンドに乗り損ねた他、オムニチャネル化の流れにも後れを取り、ウォルマートやアマゾンなどの競合にシェアを奪われ、売上が低迷していた。
 一時期カテゴリーキラーとして名を馳せていたスポーツオーソリティもサーキットシティやボーダーズと同じ道をただることになる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。スポーツオーソリティは今のところ、企業清算となる連邦破産法7条の適用とされているわけではありません。ただ全店舗売却となれば、企業としては完全に終わってしまうので清算することに変わりありません。スポーツオーソリティは終わったということ。コンプUSAやシャーパーイメージなどオンライン専売ストア等にトレードマークだけ買われ、オンライン専売ストアとして復活するゾンビ事例?もあります。が、上手くいっているところはありません。ましてやスポーツオーソリティはスポーツストアですから、オンラインストアのみの展開では難しいでしょう。ところで2008年に破産、翌年に企業清算したサーキットシティがリアル店舗として戻ってきます。カムバック1号店は6月にダラス辺りにオープンするということです。同時にサーキットシティのオンラインストアも蘇ります。サーキットシティのリアル店舗は以前のような大型店ではなく、50〜100坪の小型店で計画されています。  続きを読む
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