【ベストバイ】、CEO突然の辞任!ベストバイのジレンマには破壊思考のCEOが必要?

■ベストバイは10日、CEOのブライアン・ダン氏が辞任したことを発表した。同社では後任のCEOが決まるまでの間、マイク・マイカン氏が暫定CEOを務めるという。ダン氏は、1985年に販売スタッフとしてベストバイに入社、1989年に店長となり、翌年には地区長となり様々な役員職に昇格後、2009年6月に当時のCEOであるブラッド・アンダーソン氏の後任としてCEOに就任した。同社は声明で「ブライアン・ダン氏と当社の間で経営や財務、方針などに関しての相違等はありませんでした。当社が直面している問題に対処するためには、新しいリーダーに引き継ぐときであると合意したのです」と発表、辞任が互いの合意の上であったことを強調した。
ベスト・バイが先月発表した第4四半期(12月〜2月期)決算では、海外店のリストラコストや買収費用がかさんだことで17億ドルの大幅赤字となっていた。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ハーバード・ビジネス・スクール教授のクレイトン・クリステンセン氏が著した「
イノベーションのジレンマ(The Innovator's Dilemma)」があります。このビジネス書は、知る人ぞ知る名著中の名著です。「イノベーションのジレンマ」では、豊富な事例を交えて破壊的技術革新が大企業を衰退させるというイノベーション理論を解説しています。簡単にいえば、業界トップとなった企業が顧客の意見に耳を傾け、さらに高品質の製品やサービスを追求・提供することで、かえってイノベーション(変革・革新)から退いてしまい、失敗を招くということです。最近の事例では、銀塩フィルムに固執したことでデジタル化に乗り遅れてしまったコダック社が挙げられています。大企業になったからこそ、破壊的な革新となるイノベーションが難しくなるのです。
⇒大企業ともなれば、多くの成功をつみあげて企業活動が成り立っています。イノベーションともいえるような「破壊的な革新」は、過去の成功をすべて否定し、ときには既存の効率的な経営さえも「破壊」しなければなりません。大企業だけの話に限りません。経営者の思考でも同じことがいえます。コンサルティングで私が企業のトップや経営者にアドバイスしようものなら「それはね、後藤先生、ウチのお店では(もしくは、ウチの業界では)...」と、これまで積み上げてきた実績や成功体験、業界の常識などが邪魔をして、他者の話しを素直に聞けない状況となるのです。実績や成功体験を「プライド」と言い換えてもいいかもしれませんが。過去の体験から積み上げられた思考に囚われていることにも気づかないのです。私はこれを「思考の轍」とよんでいます。真面目な人ほどその罠に陥りやすいのです。
12年3月29日 -
【ベストバイ】、赤字のQ4!マイナス成長となる薄型テレビで大型店50店をスクラップ?
⇒ベストバイは倉庫型店舗で商品のくくりを拡大したり、強化したり、変化したりで成長してきました。コンセプト�機銑献侫�ーマットなどはその典型でした。しかし、スマートフォンの出現により、ベストバイの成長がジレンマに陥ってしまったのです。ベストバイではベストバイ・モバイルの店舗を増加させ、スマートフォンの販売をさらに拡大しようとしています。一方で、スマートフォンが普及すればするほど、「ショールーミング化」が加速し、実店舗での買物が少なくなるのです。広い店舗が不要になってきます。つまり倉庫型店舗の存在意義が薄れていきます。ベストバイ創業者リチャード・シュルツ氏〜ブラッド・アンダーソン氏〜ブライアン・ダン氏の経験から積み上げた思考では、今起こっているMコマース変革に対処できないのでしょう。彼らが軸としていた倉庫型店を破壊しなければならないときがきているのです。
たたき上げのダン氏ができないような大鉈(おおなた)を振るわなければ創造はないということでしょうか。
12年4月9日 -
【スマートフォン】、普及率は47%!MコマースやTコマースが盛んになれば大型店舗は?
当ブログで2日前にも取り上げたグーグルのARメガネ「プロジェクトグラス(Project Glass)」。マイクやカメラ、スピーカー機能を装備しているARメガネは音声で操作する。スマートフォンを手元にだすこともなく、スケジュールや天気予報を確認したり、メールの送受信、交通機関の運行チェックも可能だ。このコンセプト動画では、主人公が本屋に寄るシーンがある。例えば、ベストバイで気に入った商品があったなら音声で「価格比較」と指示して、オンラインストアから同一商品もしくは類似品をより安くオーダーすることも可能となるのだ。スマートフォンによる価格比較よりもさらに簡単便利になれば、実店舗のショールーミング化は加速するだろう。
Posted by usretail at 03:31│
Comments(0)│
TrackBack(0)
この記事へのトラックバックURL