【メーシーズ】、好Q1!ストア・ツー・ドアに広大な靴フロアはショールーミング対策?

■メーシーズは9日、第1四半期(2月〜4月期)決算で増収増益となったことを発表した。純利益は前年同期の1.31億ドルから38%増加して1.81億ドルとなった。総売上高は前年同期の58.9億ドルから4.3%増加して61.4億ドルだった。既存店・売上高前年同期比は4.4%の増加となった。メーシーズ・コムやブルーミングデールズ・コムのオンラインストアも好調で売上高は前年同期比33.7%増加となった。オンラインストアとの競合により販促が増えたことで粗利益率は前年同期の39.1%から38.8%に減少した。同社によると、価格帯でJCペニーと競合する地域のメーシーズが特に好調だったという。
メーシーズ第1四半期(2月〜4月期)
総売上・前年同期比: 4.3%増
純利益・前年同期比: 38.1%増
既存店・売上高前年同期比: 4.4%増
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。最近の小売バズワード(流行語)に「オムニ・チャネル小売り(Omni-channel retailing)」があります。オムニチャネルとは直訳では全販路という意味で、オンラインストアでも実店舗でもお客につなぎ目を感じさせずに買物を提供できるというものです。例えば、オンラインストアで購入したものを同系列の実店舗で返品したり、実店舗でサイズや種類がないものを同系列のオンラインストアから自宅へ送ってもらうということなどです。これに果敢に挑戦している企業が、メーシーズです。昨年のクリスマス商戦では、メーシーズ・コムで売り切れとなった商品を店舗在庫から探して送るという「ストア・ツー・ドア(Store-to-Door)」ことを23店舗でテストしていました。これにより、オンラインストアの機会損失を防げるわけです。
⇒過剰在庫となっている商品をオンラインストアに回すことで、店舗での不要なマークダウンも抑えることが可能となります。メーシーズでは現在、80店で行っているストア・ツー・ドアを今秋までに、全840店のうち300店近くに広げるとしています。ただ、店舗のバックルームをシッピング倉庫にし、在庫探しや箱詰めのスタッフを使う人海戦術に頼るわけですから店舗の負担は増えます。ちなみにノードストロームではいち早くストア・ツードアを行っているのです。まぁ、ストア・ツー・ドアはいうは安しなんですが...シームレス(つなぎ目なし)ということでは、今年中に全店WiFi化となります。一方でオンラインストアにはできないこともメーシーズは行っています。例えば靴。服と違って靴は個人にぴったりあうサイズでないと返品となります。実際に履いてみないことには靴は購入されません。
⇒靴のオンラインストアではザッポス・コムが知られていますが、返品率もきわめて高くなっています。つまり靴販売はショールーミングがされにくい商品のひとつなのですね。で、メーシーズのニューヨークにある旗艦店では、世界最大の靴売り場にアップグレード改装中です。この改装費は4億ドル!だとか。で、靴の売り場面積はトータルで約1,700坪以上となり、30万ペアを揃えるとしています。また、ゆっくりと買物をしてもらうため、コーヒー、シャンパン、チョコレートを提供するバーも併設されるのです。改装オープンは今秋を予定しています。メーシーズはデジタル・マネキンの導入も模索しています。いわゆる動画によるデジタル・サイネージの一種です。時間によってコンテンツ(服やモデル、バックミュージックなど)を変化させることで売上を最大化しようと模索しているのです。
「ショールーミング対策にはメーシーズに学べ!」となるかもしれません。
Posted by usretail at 04:01│
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