2012年06月11日

【ディックス】、スポーツ専門店チェーンは「ショールーミング化」の影響を受けにくい?

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■全米最大のスポーツ専門店チェーンはスポーツ・オーソリティと思われている方もいるかもしれない。実際には全米トップのスポーツ専門店チェーンはディックス・スポーティング・グッズ(Dick's Sporting Goods)だ。スポーツ・オーソリティはアメリカ国内45州に約450店を展開し、推定売上高は34.1億ドル。一方のディックスは、30州に81店を展開するゴルフ専門店のゴルフ・ギャラクシー(Golf Galaxy)と合わせて、43州に561店舗を展開している。1948年創業のディックス2011年度の売上高は、前年比7.0%増の52.1億ドル。純利益も前年度から45.0%増加し2.64億ドルと、3年連続・増収増益を達成している。粗利益率はセール回数を減らしたことで前年の29.7%から30.6%と約1%増加し、販管比率はコスト削減を徹底したことで前年の23.2%から22.0%に1.2%も減少しているのだ。既存店・売上高前年比は2.0%増(前年は7.2%増)とプラスを維持している。
 ディックスのプロトタイプ店の面積は約1,400坪で売り場が83%を占め、バックルームが17%となっている。売上の約3割が衣料品となり、2割がランニングシューズなどのフットウェア、そして残り5割がスポーツ器具やフィットネス器具、ハンティングや釣などのアウトドア用具、ゴルフ用品などとなっている。店舗内では5つの部門別にくくられたショップ・イン・ショップでの販売だ。営業時間は月曜日〜土曜日で9時〜9時30分、日曜日が10時〜7時となっている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォーキング時に履いているランニングシューズが古くなってきたので、買い換えようと思っています。品揃えが圧倒的でも、アマゾン・コムなどオンラインストアで購入する気にはなれません。お店まで出向き、シューズを実際に履いて歩いてみないと靴擦れが心配なのです。視察研修時にディックスやスポーツ・オーソリティに行く機会はあるのですが、納得いくまで試し履きする時間がないのですね。でもシューズを買いにわざわざ出かけていく、まとまった時間もないし...で、黒くなっていくランニングショーズを見ながら、ふと「スポーツ専門店はショールーミング化の影響を受けにくいのかなぁ?」と思いました。で、調べてみました。スポーツ・オーソリティは未公開なのでわかりませんが、ディックスは上場しているので数字が公開されています。

⇒注意した点は粗利益率。2012年度(2012年1月28日まで)の粗利益率は上記にあるように30.6%と前年の29.7%から約1%も増えています。27.6%だった一昨年度から比べると3%も増加しています。セールを減らしたことで粗利が上昇したということです。つまりオンラインストアとの競合状態にないということでしょう。少なくともテレビと違って、スポーツ用品は身体にフィットするかどうかや使い心地などが買い手の基準です。テレビは同じ品番では品質が均一ですが、シューズなどは微妙に異なっています。また、スポーツ用品の単価もテレビと違って高くないので、オンラインストアと価格差があっても気にならない程度なのですね。親が子供と連れ立ってディックスやスポーツオーソリティに行けば、そこで一式揃えようとしますから、そういった点でもスポーツ専門店はショールーミング化なりにくいでしょうね。
 そういえば...ディックスの返品期間は90日間もあり、ディックスのオンラインストアで購入したものをお店に返品可能です。一方でスポーツオーソリティではそれはできないようです。


ディックスのオモロ・コマーシャル。


こちらはちょっとじーんとくるディックスの「父の日」コマーシャル。
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