
■グーグルは現在、サンフランシスコの一部ベイエリア限定で、オンラインで注文した商品を当日に宅配する「グーグル・ショッピング・エクスプレス(Google Shopping Express)」のテストを行っている。グーグル・ショッピング・エクスプレスは、スタッフがターゲットやトイザらスなどパートナーとなるチェーンストアに行き、注文商品を買い物して当日に届けるサービスだ。これは買い物代行サービスであり、アナログ的な「お使い」サービスだ。現在は6ヶ月間のテスト展開期間中であるため、サービス料金は無料。実際の料金はいまのところ未定となっている。
すでに同じような「お使い」サービスを提供している「インスタカート(Instacart)」がある。インスタカートでは、サービス地区をサンフランシスコ、マウンテンビュー、パロアルトの3つのエリアに限定。お店はセーフウェイ、トレーダージョーズ、ホールフーズ、コストコ(サンフランシスコ地区のみ)に絞っており、インスタカートはスーパーマーケットの買い物代行サービスを提供している。サービス時間は朝10時〜夜9時まで。利用料金は注文から3時間以内の配達で3.99ドル(注文の合計金額が35ドル以上)、1時間以内では14.99ドル(35ドル以上)となっている。個々の注文に利用料金がかかならない年間サービス料99ドル(35ドル以上)もある。ユーザーはスマートフォン・アプリやインスタカートのサイトで、4つのうち一つのお店をセレクトし、生鮮品等の食料品を選んで注文する。スマートフォンで連絡を受けたスタッフが実際にこのスーパーへ行き、注文商品を購入する。そして、その足でユーザーのもとへ配達するのだ。インスタカートは昨年の8月からサービスを開始しており、このような買い物代行「お使い」ビジネスが成り立つのか注目されている。
トップ画像:インスタカートではセーフウェイ、トレーダージョーズ、ホールフーズ、コストコ(サンフランシスコ地区のみ)での買い物代行サービスを提供している。左上のオレンジ色のタグ(白抜きで「トレーダージョーズ」とある)で店を選び、商品を注文していく。欠品の場合はスタッフからユーザーに連絡が入り、代替品等を聞いてくる場合があるという。きわめてアナログ的なビジネスモデルだ