2013年05月06日

【トレーダージョーズ】、消費者団体からの警告!進んでいる企業だからやり玉にあがる?

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■コンシューマーレポート誌を発行する非営利の消費者組織コンシューマーズ・ユニオン(Consumers Union)は5日、トレーダージョーズを名指しして食の安全を促す意見広告をロサンゼルスタイムズ紙に掲載した。一面を使った見出しには「警告!トレーダージョーズは公衆衛生上の重大な危機を抑えてください!」とあり、「実態:畜産業界は国内で販売されている80%の抗生物質を使用しています。押し込められた不衛生な環境でも、家畜は成長が速く、抵抗力があるのです」と続いている。また、「畜産業界の慣例によって農家では、薬が効きにくい『超細菌(スーパーバグ:superbug)』を生み出しています。超細菌が流通する肉や環境を通じて人にも広がり、抗生物質が効きにくくなっています。トレーダージョーズに抗生物質で育った肉の販売をやめるよう私たちは要求します。進んだ企業としてトレーダージョーズは、お客様の健康のために遺伝子組み換え食品や人工着色料、トランス脂肪酸の使用をやめています。トレーダージョーズは薬なしで畜産物が健康的に育つように業界が正しい方向に導くよう次のステップをとるべきなのです」と結んでいる。
 コンシューマーズ・ユニオンは現在、食の安全を訴える「私の食べ物にはいれないで(not in my food)」キャンペーンを展開している。トレーダージョーズは抗生物質を使っていない牛肉や鶏肉を扱っているものの、一部の豚肉については除外されている。

トップ画像:2日のロサンゼルスタイムズ紙を飾った意見広告。コンシューマーズ・ユニオンが意見広告で特定企業を名指しするのは珍しい。


コンシューマーユニオンは昨年、ニューヨークのトレーダージョーズでも「私の食べ物にはいれないで(not in my food)」キャンペーン運動を行っていた。トレーダージョーズがやり玉にあがるのは、(抗生物質を使っていない牛肉や鶏肉を扱っている)健康的な食品を提供している企業だからだ。ある意味「ご愁傷様」というしかない?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本で最近、殺虫剤にも抵抗力をもつ「スーパー南京虫」が注目されています。一方、抗生物質に耐性をもった「スーパーバグ」はかなり前から指摘されていました。アメリカでも何十年も前からスーパーバグについて警告されていました。政府が動き出そうとすると、畜産業界が反発して何もできないような状態なのです。「私の食べ物にはいれないで」を行っているコンシューマーズ・ユニオンは、政府に直接働きかけるようなやり方ではなく、もっと効果的な方法で運動を推進しているのです。恰好な標的を見つけてせめる「やり玉」法です。消費者に一番近い企業を責めることです。ただし、ウォルマートのような業界の巨人を責めるのは効果的ではありません。全米にも名前が知られている中規模スーパーのトレーダージョーズというのが秀逸なのです。

⇒トレーダージョーズの約8割の商品は、自社開発のプライベートブランド(PB)商品です。PB商品の開発基準としては人工着色料や保存料、MSG(グルタミン酸ナトリウム:中華料理店で使われている化学調味料で、アレルギーを起こす人がいる)などの化学調味料の使用が禁止されています。お客からの要望が多い即席メンがPBで少ないのもこういった理由からですね。トレーダージョーズは健康的な食品を提供しているから、お客も好んで買っているわけです。つまりトレーダージョーズのお客は、食の安全に対する意識が高いのですね。意識の高いお客をもつからこそトレーダージョーズは名指しされ、やり玉にあげられているのです。トレーダージョーズが動けば畜産業界も動かざる得ません。ところで意見広告の掲載前に、コンシューマーユニオンはニューヨークの店でキャンペーン運動を行っていました。トレーダージョーズが話し合いを拒否ったからです。
 意見広告にはトレーダージョーズの電話番号が記されています。消費者を動かし、トレーダージョーズを動かし、畜産業界を動かす3ステップ・キャンペーンです(笑)。巧いですねぇ。

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