2013年12月07日

【ホームデポ】、クリスマスツリー宅配!オンデマンド送迎サービスと提携した販促テスト?

131208クリスマスツリー@ホームデポ
■ホームデポは5日、オンデマンド配車サービスのウーバー(uber)と提携しクリスマスツリーの宅配を行った。5日のみの限定となった宅配は、クリスマスツリーとなるモミの木を、注文から数分で自宅に届けるサービスだ。サービス地域はアトランタ、ボストン、ダラス、ニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィア、ワシントンDC、ロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコの10都市に限定。価格は135ドルでネットで梱包された7〜8フィート(2.1〜2.4メートル)のモミの木にクリスマスツリースタンド、ウーバーからはスカーフもプレゼントに含まれていた。今回、初めてウーバーに登録するユーザーは、オンデマンド送迎サービスの20ドル引きクーポンが進呈されたという。宅配サービスはウーバーのアプリから注文でき、時間帯は5日の午前11時〜午後8時となっていた。
 ウーバーは2010年、サンフランシスコで創業したベンチャー企業。タクシーよりも高品質のチャーターサービスを行う業者やドライバーと提携し、スマートフォンの位置情報からユーザーの近くにいる車を呼べるようにしたオンデマンド配車サービスを行っている。決済はユーザーが事前登録したクレジットカードからで、キャッシュレスな仕組みも同社の強みとなっている。
 一方のホームセンター最大手のホームデポは、クリスマスツリー用のモミの木を全米で最も多く販売している。同社では今年、昨年の250万本より12%も多い280万本のモミの木を販売すると見込んでいる。同社には有料のデリバリーサービスがあるものの、配達に数日かかることがネックとなっている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカではタクシー業界もテクノロジーの進化で大きな影響が出てきています。スマートフォンの普及でアプリを活用した、シェアライドが急成長し、彼らのビジネスを脅かしているのです。クラウドソーシングを利用し、ユーザーと一般ドライバーをマッチングさせたのがリフト(Lyft)とサイドカー(side car)です。ウーバーはハイヤー会社やプロのドライバーと提携し、空いている車両を近くのユーザーに配車するサービスです。ウーバーのアプリを起動し、拾ってもらう場所を地図上で確定し、小型車やSUVなどの車両を決めると、近くにいる車(運転手画像や名前や車種、カスタマーレビュー等)と待ち時間が表示されます。決定したら、ドライバーからの連絡を待つだけです。行き先の指定や決済、評価などがすべてアプリで完結するので、手間もかからず安心・便利で急成長しているのです。

⇒ITを活用しクラウドソーシングやマッチング配車事例で共通するのは、車を提供する側もユーザーも、それぞれレビューを残せることです。レビューとはカスタマーレビュー、つまり「お客様の声」です。クォリティの低い提供側(ドライバー)や態度の悪いユーザー(乗客)は評価が下がります。評価の低い人は誰も利用・提供しませんから、自動的に追い出される仕組みになっているのです。逆に、質のよいユーザーとドライバーしか残りませんから、自然と評判が高まるのです。提供側も利用者側からも評判がいいから、成長できるのですね。で、必要なのはサービスを知ってもらうプロモーションです。で、ウーバーは10月29日、注文に応じて子猫を宅配するサービスを行いました。宅配された子猫と15分間遊べるサービスで料金は20ドル(カップケーキを進呈も)。収益はすべて動物保護施設に寄付され、子猫が気に入れば里親になることも可能というものでした。

⇒あまりの人気で、待たされたり宅配されなかったユーザーもいて、苦情が多かったとか。ネコ好きに20ドル(15分だけなのに!)は安すぎたのかもしれません。子猫宅配の前となる7月19日にはアイスクリームトラックを配車するプロモーションを行っていました。ウーバーのアプリからオーダーすると、アイスクリームトラックがやってきて、アイスクリームコーン6つとTシャツにサングラスを提供する販促です。料金は20ドルでした。で、今回はホームデポと提携してクリスマスツリー宅配です。感謝祭が終わるとアメリカでは、普段使われていないスペースや駐車場などに、クリスマスツリー用のモミの木を販売するポップアップストアができます。ホームデポでも駐車場の一角をつかってモミの木を販売する特設会場を設けます。地域や店により7〜8フィート(2.1〜2.4メートル)は40ドル〜80ドルします。宅配料金135ドルはかなり高いです。
 子猫宅配で苦情が殺到したため、販促でも料金を高く設定したのでしょう。ホームデポにとってはいいテストになったと思います。
この記事へのトラックバックURL