2014年01月04日

【ステープルズ】、B2B&オムニチャネル戦略へ!聴診器からマネキンまで何でも揃う?


■ステープルズはオフィススーパーストアのイメージを刷新するキャンペーンを行う。同社は10年以上続いたキャッチコピー「イージー(That was Easy)」を、「もっと見つかる(Make More Happen)」に変更、オムニチャネルを生かしB2Bを拡大していく。6日から始まるテレビコマーシャルでは未来の工場を映し、ヘルメットやレンチ、防塵眼鏡、ドアサインなどステープルズ・コムでの幅広い品ぞろえを訴求している。コマーシャルの最後には、ステープルズ(Staples)の「L」の文字に、L型のゴム長靴や犬のビスケット、ペイントブラシ等にし、オフィス用品にとどまらない品揃えを示唆している。ステープルズ・コムではキャンペーン用の特設サイトを設け、ヘッドラインにはコマーシャルと同様にL文字にL型の商品を次々に映している。
 ステープルズの第3四半期(8月〜10月期)では、黒字に転換しながらも売上高は前年同期比3.8%減となる61億ドルだった。

トップ動画:ステープルズの新コマーシャル。コマーシャルのナレーションで「ステープルズでは起業に必要なものはすべてそろっています。オンラインストアでは毎日、数千にも及ぶ商品を追加しているのです。ヘルメットや防塵メガネ、工具、掃除用品、最新パソコン機器、コーヒー、ドアサイン、そして宅配用の段ボール箱まであります。事業のビッグアイディア以外は何でもそろっているのです」と語られている。
12年8月25日 - 【オフィススーパーストア】、問われる存在意義!オフィススーパーストアの未来はどこ?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。特定の分野(カテゴリー)の商品のみを豊富に品揃えして、低価格で販売するチェーンを「カテゴリーキラー」といいます。カテゴリーキラーは1980年代に生まれ、90年代に台頭しました。21世紀となってネット通販のアマゾンが成長するにつれて、かつてカテゴリーキラーと呼ばれていたコンプUSA(グッドガイズ)やサーキットシティ、ボーダーズが次々と姿を消していきました。実店舗とコスト構造が異なるオンラインストアが低価格で、しかも特定のカテゴリーに収まらない幅広い品揃えで販売したからです。カテゴリーキラーの代名詞となったトイザらスも、アマゾンやウォルマートにおされています。再建途上のベストバイもショールーミングで将来を危ぶまれるほどの時期がありました。一方で、サービスに力点を置いたペットスマートはアマゾンの影響を受けていません。

⇒ステープルズや、合併したオフィスデポとオフィスマックスもカテゴリーキラーの範疇に入ります。膨大な品揃えを誇るアマゾンの前でオフィススーパーストアも形無しです。で、ステープルズがとった戦略は「目には目を」。オンラインストアでの品揃えの拡大です。ステープルズ・コムでは現在、オフィス用品にとどまらない約30万アイテムの商品を扱っています。オフィス用品にとどまらない品揃えとは、例えば、医療クリニック用の聴診器とか医療廃棄物用のゴミ袋などです。アパレルストア用にマネキンもあります。ステープルズはオフィススーパーストアのイメージです。顧客に「ステープルズはオフィス用品」と限定されています。それを打破するため、コマーシャルやキャッチコピーでイメージを刷新するのです。で、「事業に関することなら何でも揃う」とB2Bオムニチャネル戦略を推進しているのです。
 オフィスにとどまらないカテゴリーで、オムニチャネルで提供する...ステープルズがアマゾンに出した答えです。
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