2014年02月20日

【スーパーマーケット】、コモディティ化した大衆優先型スーパーマーケットは終わった?

140220Pフレッシュ@ターゲット
■スーパーマーケットはウォルマートやダラーストアなど他業態から侵食されていると以前から指摘されている。スーパーマーケット以外のお店で食品を購入する消費者が増えているのだ。最近の調査で、この傾向がさらに加速していることが明らかとなった。調査会社キング・リテール・ソリューションズとアリゾナ大学の研究センターが1,200人を対象に調査したところによると、77%は2013年中にスーパーマーケット以外のお店で食品を購入した。今年はさらにこの傾向が強まり、96%がスーパーマーケット以外のお見せで食品を購入すると回答した。世代別では最も若い世代となるミレニアムは57%、それに続くジェネレーションXが40%、ベビーブーマーは36%となり、若い世代ほどスーパー以外で食品を購入する傾向がある。またスーパー以外の業態別ではビッグボックス(ディスカウンター)が66%となり、コンビニエンスストアの43%、ドラッグストアの30%、ダラーストアの30%となっている。
 スーパーマーケット以外のお気に入りのお店ランキングではターゲットがトップ。ついでウォルマート、ウォルグリーン、CVS、コストコ、ダラーゼネラル、ファーマーズマーケット、ダラーツリー、セブン-イレブン、Kマートの順となっている。意外にも、高所得者層ほどスーパーマーケット以外のお店で食品を購入する傾向だ。年収が15万ドル以上の83%がターゲットやウォルマートで食品を購入し、年収2.5万ドル以下では73%となっている。スーパーマーケット以外で食品を購入する理由としては価格に利便性、そして品質の順となっている。

トップ画像:ターゲット内のプチ生鮮売り場「Pフレッシュ」。
140220スーパー以外で食品の購入先ランキング
スーパーマーケット以外で食品を購入する、お気に入りのストアランキング

14年1月24日 - 【スーパーマーケット】、2大スーパーの時代へ!上位スーパーはクローガーのみになる?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログでは以前、昨年のスーパーマーケット業界のトレンドとしては「3大スーパーの終焉」「ニッチプレーヤーの躍進」「増えるeコマース対応」をあげました。これまで3大スーパーはクローガー、セーフウェイ、スーパーバリュでした。スーパーバリュが、アルバートソンズなど傘下の店舗(877店)を売却したことで、3強ではなくなったのです。スーパーの業界再編は進んでいて、トップのクローガーはハリスティーターを買収し規模を拡大、ユカイパがテスコからフレッシュ&イージー・ネイバーフッドマーケットを買収、店舗数を増やしているスプラウツ・ファーマーズマーケットは上場し、ホールフーズの目標店舗数は1,200店に上方修正し年間に50店以上を出店しています。トレーダージョーズやアルディも店舗数を着実にのばしています。

⇒今ほどモノのない時代や、物流も機能していなかった時代に作られた大衆優先型のスーパー「コンベンショナル・スーパーマーケット(Conventional Supermarket:一般的なスーパーマーケット)」は、すでに役目を終えているのです。モノが溢れかえり、チャネルの境界が曖昧な競争の激しい今、大衆を相手にしたコンベンショナル・スーパーマーケットの生き残る道はありません。特定の層(属性やライフスタイル)に絞った店が求められているのです。特定の層に絞らなければ、どの人も満足させられない(豊かにさせられない)中途半端なお店に陥ってしまうのです。大衆優先型スーパーは、第二次世界大戦後に起こった郊外化に伴い、商品・サービスを一般の人々に広く行きたらせる最適な販路として成長できました。ネットでもモノを買える時代に、お店が大衆の生活を豊かにさせるという役目はもうないのです。

⇒今は消費者の趣味・嗜好・ライフスタイルがはっきりし、個人でも情報を発信できる時代です。国民一人ひとりがユニークさを発揮しているときに、社会の大部分を占める一般の人々を狙ったお店を作ると、お店自体がコモディティ化してしまいます。コモディティ化とは特徴やユニーク性がなく、他のものでも代替がきくことです。お店がコモディティ化すれば、なんの特徴のない店となり、競合店やオンラインストアにお客が流れやすくなります。スーパーに行くお客はそもそも食品を購入することが目的です。「私達は真のスーパーマーケットです」と主張しても、お客を満足させられないのです。特に若い層は「食品=スーパーマーケット」の固定概念がありませんから「買えればどこでもいいや」となって、スーパー以外で買い物をします。競合店やオンラインストアに真似のできない店を作る場合、客層を絞らなければ成立しないのです。
 客層を絞った店には必ずコアなお客がいます。コアなお客とは贔屓客であり、スタッフも名前まで覚えるほどに親密なお客です。コア客を他のお客と同じように大衆扱いすれば、どうなるかわかりますよね。
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