2014年06月26日

【食品フォーマット】、スプラウツなどは12%増!モノ余りな生活をさらに豊かにできる?

140626スプラウツ・ファーマーズ・マーケット
■コンサルティング企業のウィラード・ビショップ社は31日、「2014年食品小売業の未来報告(The Future of Food Retailing Report)」を発表した。1983年から続いている年次報告書によると、伝統的なスーパーマーケットは年々、マーケットシェアを落としている。セーフウェイなど「従来型スーパーマーケット(Traditional Supermarkets)」を含む「伝統的な食品フォーマット(Total Traditional Grocery)」の2013年の売上高は5,228億ドルだった。伝統的な食品フォーマットのマーケットシェアは前年の46.5%から2013年は46.0%に減少した。その中でも「従来型スーパーマーケット(Traditional Supermarkets)」は前年の39.8%から39.1%とシェアを減少させており、予想では2018年に36.2%まで落ち込むとしている。一方、スーパーセンターやメンバーシップ・ホールセール・クラブ(MWC)、ダラーストアなどを含む「非伝統的な食品フォーマット(Total Non-Traditional Grocery)」は前年の38.6%から39.0%に上昇、2018年には40.1%のマーケットシェアを見込んでいる。ウォルマートやマイヤーなどのスーパーセンターのマーケットシェアは前年の17.3%から2013年は17.6%に上昇し、5年後には19.4%になると試算している。2013年から2018年までの年平均成長率予想では、スプラウツ・ファーマーズ・マーケットやフレッシュマーケットなどの「フレッシュフォーマット(Fresh Format)」が最も伸び、毎年12.1%で増加するとみらている。次いで食品と消耗品を含む「Eコマース(E-Commerce)」が毎年、9.5%増の予想。また、アルディやトレーダージョーズなどの「リミテッド・アソートメント・ストア(Limited Assortment Store)」の同5.9%増、「ダラーストア(Dollar Store)」の同4.1%増、「メンバーシップ・ホールセール・クラブ(Membership Wholesale Club)」の同3.5%増となっている。「従来型スーパーマーケット(Traditional Supermarkets)」は毎年、0.4%しか伸びず、5年間の食品物価上昇率を考慮すると、実質的にはマイナス成長と予想している。

トップ画像:スプラウツ・ファーマーズ・マーケット。スプラウツなどの「フレッシュフォーマット(Fresh Format)」は年率12%で成長すると見らている。
140625食品フォーマット別・年平均成長率予想(2013年〜2018年)
2013年から2018年までの年平均成長率予想では、スプラウツ・ファーマーズ・マーケットやフレッシュマーケットなどの「フレッシュフォーマット(Fresh Format)」が最も伸び、毎年12.1%で増加するとみらている。一方で「従来型スーパーマーケット(Traditional Supermarkets)」は毎年、0.4%しか伸びず、5年間の食品物価上昇率を考慮すると、実質的にはマイナス成長との予想だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。視察研修の移動中、あえて遠回りして参加者に車窓からあるものを見せたりします。あるものとはトランクルーム。日本でトランクルームと呼ばれているレンタル倉庫ビジネスのは、アメリカではセルフストレージ(Self-Storage)と呼んでいます。モノが溢れかえるあまり、アメリカでは倉庫を借りる人が少なくないのです。日本に比べてアメリカでセルフストレージがどれくらい多いかというと、日本の約2,000ヶ所に対してアメリカは5万ヶ所以上もあるのです(セルフストレージ市場統計:Self-storage market statistics)。一人あたりの利用可能なレンタル倉庫面積ではアメリカは日本の250倍!近くもあるのです。ご存知の通り、アメリカの住宅は日本より広いです。家にはパントリー(食品貯蔵庫)やガレージもついていて収納には困ること無いはずなのに、倉庫をレンタルする人は圧倒的に多いのです。

140626セルフストレージ統計2012年
セルフストレージ市場統計(2012年)。レンタル倉庫のセルフストレージは日本の約2,000ヶ所に対してアメリカは5万ヶ所以上もあるのだ(Total number of self-storage facilities)。一人あたりの利用可能なレンタル倉庫面積(Average rentable square footage per person)ではアメリカは日本の250倍!近くもある。アメリカでは倉庫を借りなければならないほど家の中にモノが溢れかえっているといえる。「大衆の生活を豊かにさせる」という目的でアメリカに進出したらどうなるか?

⇒倉庫を借りなければならないほど家の中にモノが溢れかえっているのです。大通りに連なるセルフストレージの建物を見て、モノで溢れかえっているアメリカ市場に「大衆的な住まいの豊かさ」を目指して進出すればどうなるか、を考えてもらうのです。もう十分なほど物質的に豊かなのにもかかわらず、小さなお店や小規模チェーンがコモディティな商品を並べて果たして売れるのか?を考えてもらうのです。当然、何の特徴もないモノは今の世の中、安くしたって売れません。ネットでもモノを買える時代に、こういったお店が「大衆の生活を豊かにさせる」という役目はもうないのです。食品でも同じことです。コンベンショナルスーパーマーケットはある意味、大衆向けスーパーです。モノもなく流通も十分に機能していない時代なら需要はありました。が、モノ余りで趣味・嗜好・ライフスタイルが明確化している時代には、だんだんと合わなくなってきているのですね。
 日本では、とりたてて特徴のない店をチェーン展開している企業っていまだに少なくないのですよ。

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