■全米に1,4万店以上を展開するハンバーガーチェーン最大手のマクドナルドがスマートフォンから注文して店でピックアップするテストを行っている。ジョージア州コロンバス地区の22店舗で行われている「マックディ・オーダリング(
McD Ordering)」は、スマートフォン・アプリから注文し、店内もしくは指定されたパーキングで受け取るモバイルオーダーだ。ユーザーは注文専用のアプリ「モバイル・オーダリング(
Mobile Ordering)」をダウンロードしユーザー名とパスワードを登録する。登録確認後に「朝食メニュー」もしくは「ランチ・ディナーメニュー」からメニューを選択。注文確定後はクレジットカード(もしくはデビットカード)から支払うことになる。受け取りはピックアップ専用駐車スペース「モバイル・オーダリング・ステーション(Mobile Ordering Station)」に車を駐め、そこにあるQRコードをスキャンすると決済が完了し同時に調理が始まる。スタッフが商品を駐車場まで届ける仕組みとなっている。店内ピックアップは、レジにあるQRコードをスキャニングすることでレジで商品を受け取ることになる。いずれの場合も手数料などはかからない。
マクドナルドは現在、モバイルオーダーについての宣伝を行っていないため1日の利用客数は10人程度となっている。ファストフードのカーブサイドピックアップは、スマートフォン操作に慣れている若い層に受けると見られており、今後、需要が増すと期待されている。

「マックディ・オーダリング(McD Ordering)」のアプリ解説。ユーザーはiOSもしくはアンドロイド用のモバイル・オーダリング・アプリをダウンロードし、ユーザー名とパスワード、名前を登録しておく。注文のピックアップは、専用駐車場にて受け取る場合はカーブサイド・チェックイン(Curbside Check-in)か、店内ピックアップはインストア・チェックイン(In Store Check-in)となる。

専用駐車場もしくはレジにあるQRコードをスキャンすると決済完了となり、調理が始まる。カーブサイド・ピックアップではスタッフが駐車場まで商品を運んでくれる。店内ピックアップは注文番号が表示されて受け取りとなる。

「マックディ・オーダリング」アプリのインターフェイス。注文は白抜き文字の赤いボタンをタップして始める。下には新商品やお値打ち商品、クーポンなどの「プロモーション(PROMOTIONS)」、頻繁に注文するメニューを保存できる「お気に入り(MY FAVORITES)」、注文品の「カート(BASKET)」、そして「アカウント管理(MORE)」が並んでいる。中央画像:注文ボタンをタップすると「ランチ・ディナーメニュー」「朝食メニュー」からメニューを選択することになる。右画像はランチ・ディナーメニューでタップしながら商品を選んでいく。「お気に入り(MY FAVORITES)」や「注文履歴(RECENTS)」からも選択可能だ。

ビッグマックにポテトと飲み物をオーダーした事例。商品の右には価格とカロリーも表示される。カロリーと価格の部分を左にスライドすると削除ボタンが現れる。ベーコンやピクルスなど具材を増量したカスタマイズメニューはカロリーはアップデートされない。チェックアウトで注文確定画面(中央画像)となる。ここで「お気に入り(MY FAVORITES)」に追加することも可能だ。最後にクレジットカードもしくはデビッドカード、アーチカード(マクドナルドのギフトカード)情報を入力する。

ベーコンハバネロランチ・クォーターパウンダーバーガーの具材オプション事例。ソースやリーフレタス、トマト、ベーコンなど具材の増量や減量などトッピングを細かく指定できることで、客単価アップにつながる。また、右画像にあるように、パンの種類を変えたり、半分に切ってもらうオプションもある。
受け取りは、ピックアップ専用駐車スペース「モバイル・オーダリング・ステーション(Mobile Ordering Station)」に車を駐め、そこにあるQRコードをスキャンすると決済が完了し同時に調理が始まる。スタッフが商品を駐車場まで届けてくれるため、ドライブスルーでの不便さ(長い行列や悪天候時のオーダーなど)は解消できる。スマートフォン操作に慣れている若い世代には受けるだろう。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォルマートのドライブスルー専用スーパーマーケット「ドライブ」の記事の中で、後藤は「例えば、これに続いてガソリンスタンド併設型とか、マクドナルド(マックカフェ?)などファストフード併設型などのテスト展開も可能です」と書きました。ドライブスルー専用スーパーに外食チェーンを併設するなら、注文オプションにカーブサイド・ピックアップのあるファストフード店が適当です。ウォルマートはスーパーセンター内にマクドナルドを展開していますから、ドライブにマックを併設することは十分に考えられます。ドライブの成功と多店舗展開、カーブサイドピックアップの拡大普及が必要なため、5年〜10年先になるかもしれません。ただ、ファストフード店のカーブサイドピックアップは今後、広がっていく可能性はあります。
14年5月9日 -
【ウォルマート】、ドライブスルー専用スーパーが承認!企業は投資・テスト・スピード?
⇒車から出ないドライブスルーも注文には窓を開けなければなりません。大雨や雪、暑い日など窓を開けたくない時もあるでしょう。風の強い日やアクセントの強い人など、なかなかオーダーが通らないこともあるかもしれません。ドライブスルーが混んでいることもあります。一方で、生まれた時から携帯があるようなミレニアム世代など若い層は、スマートフォンの操作に慣れています。上記のアプリ画像にあるように、頻繁に注文するメニューは「お気に入り(MY FAVORITES)」に保存できますので注文も簡単になります。若い層を中心にカーブサイド・ピックアップが普及するのではと思っています。店側にしてもオーダーミスが減りますから、コスト削減も期待できると思います。リーフレタスやトマト、ベーコンなどのトッピング具材の追加・増量オプションを細かく指定できることで、客単価アップにつながるのです。
こういった利便性からファストフードのカーブサイド・ピックアップの普及は意外に早いと予想しています。そうなるとスーパーマーケットのデリにも影響を与えますね。
Posted by usretail at 03:38│
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