2014年08月14日

【ベストバイ】、CEOが「タブレットは崩壊」と認めた!サムスンもクラッシュするか?

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■調査会社IDCが先月24日に発表した調査によると、タブレットの第2四半期(4〜6月)の世界出荷台数(速報値)は4,930万台だった。出荷台数は前年同期から11%増加したものの、第1四半期(1〜3月)からは1.5%の減少となっている。シェアトップのアップル・アイパッドも出荷台数が前年同期比9.3%減の1,330万台だった。成長鈍化が鮮明となっているタブレット市場について、世界最大の家電量販店トップの発言が注目を集めている。同社CEOのヒューバート・ジョリー氏は30日、ITニュースサイトのリコード(Re/Code)のインタビューで「タブレットはブームとなり、今は崩壊している(Tablets boomed and now are crashing)」と語った。ジョリー氏によると、タブレット売上はここ数ヶ月間で急落しているというのだ。同氏は「『崩壊』は言い過ぎですが、タブレット市場は信じられない現象にあり、テクノロジーの歴史の中で短時間に巨大化したカテゴリーは他にないと思います」と述べ、「タブレットの買い替え需要に問題があります。普及が急速に進んだため、驚くほどの普及率に達し、買い替え市場となったのです。昨年のタブレットの技術革新の進み具合は、以前ほどではありませんから」と買い替えを促すほどのイノベーションがタブレットに不足していることを指摘した。同氏はまた、スマートフォンも成熟市場になり、マーケットが買い替えに移っていると説明した。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。エントリー記事にあるように、ベストバイCEOヒューバート・ジョリー氏が「タブレット市場はクラッシュしている」とインタビューに答えています。「クラッシュ(crash)」は「衝突」「破壊」「墜落」の意味があり「タブレットは死にました」とも意訳できます。売れすぎたことによる反動がまたたく間に来てしまい、まったく売れなくなって「クラッシュ」の衝撃を受けているのでしょう。ベストバイに定期的に視察していますが、タブレット売り場に最近ヒトケがなくなり急に寂しくなった印象です。「扇風機の風で飛んでいってしまうほど軽くなりました」とか「1,000年に一度の充電!(by橋本環奈)」のような、タブレットに新たなイノベーションや価値が提供されているわけではないので、2台目を買う動機が見当たらないのです。

⇒スクリーンサイズが大きくなったスマートフォンに食われているのかもしれません。食われているといえば、ベストバイの店舗内店舗「サムスン・エクスペリエンス・ショップ(Samsung Experience Shop)」も最近、閑散としています。サムスンのスマートフォンやタブレットを販売している部門です。1年前までスタッフは常に接客に追われるほど忙しそうでしたが、ここのところ平日はスタッフも暇そうにしています。以前ほどお客も多くないので、スタッフ数を減らしています。サムスンの第2四半期では営業利益が前年同期比30%減と報じられていました。私が視察した限りでは、こちらもクラッシュに近い状態になっています。一方で、ベストバイのモバイル部門はお客もいて、好調を維持しているようです。サムスン以外の安価なスマートフォン機種で集客できているのでしょう。モバイル市場は急激な普及により、部門間で競争となっているのは皮肉です。
 次世代アイパッドの噂が流れていますが、びっくりイノベーションや新たな価値提案があるでしょうか?

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ベストバイの店舗内店舗「サムスン・エクスペリエンス・ショップ(Samsung Experience Shop)」。上の2枚は4月に撮影。下の2枚は8月に入って撮ったものだ。場所はすべて異なるが、平日の午後に撮影したものだ。最近、サムスンショップのお客が減少しているようだ。サムスンもクラッシュか?
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