2014年10月04日

【シアーズ】、手元流動性悪化でカナダ株を売却!会長兼CEOのエディはシアーズの癌?

141004シアーズ
■シアーズは2日、既存の株主に新株の割り当てを受ける権利を与えて行う増資(株主割当増資)でシアーズ・カナダの株式4,000株を売却し、最大3.8億ドルを調達する計画を発表した。年末商戦に向けて手元資金を確保する計画。これによりシアーズ・ホールディングスによるシアーズ・カナダ株の保有率が51%から12%に低下する。今回の株主割当増資では、既存株主に持ち株1株に対してシアーズ・カナダ株を1株10.60ドルで購入する権利が与えられる。また、同社CEO兼会長のエドワード・ランパート氏が率いるヘッジファンド、企業ESLインベストメンツが約半分を引き受ける計画という。シアーズ・カナダは過去2年間、第4四半期以外は連続して営業赤字に陥っており、国内シアーズでも9四半期連続の損失となっている。シアーズでは売上高の減少が続いていることで、手元流動性が悪化している。先月もランパート氏がもつヘッジファンドから4億ドルの短期融資を受けることを発表したばかりだ。
14年9月23日 - 【シアーズ】、資金繰り悪化で短期融資!小籠包と台湾烏龍茶でシアーズの未来を考える?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。批判や非難、苦情を書くつもりはなくても、シアーズに対しては厳しい意見となります。シアーズというよりもエドワード・ランパート氏が問題なのですね。ランパート氏がシアーズの癌であることは疑う余地はないと思います。そういえば、先週、シアーズのカナダ事業部のCEOダグラス・キャンベル氏が辞意を表明しました。ランパート氏が会長となってからCEOは長続きしていません。最終的にはランパート氏自身がCEOを兼任しています。彼がシアーズにいる限りはシアーズの再建はないでしょう。というよりも、彼は本気で再建したいと考えていないようです。カナダ事業部は10年前、健全な経営であり利益もでていました。ランパート氏がシアーズを率いるようになってから経営悪化が始まっています。で、最近は商品を販売するのではなく資産売却のみ。
 以前、シアーズの記事のタイトルに「経営者に素直な態度がなければ競合に食われっぱなし?」とつけました。が、18ヶ月経過後もランパート氏の悪あがきが止まりません。
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