2015年04月15日

【ホームデポ】、仕事がデキる奴ほどヨク遊ぶ?隠し芸大会のクオリティが高杉てワロタ!


■ホームセンター最大手のホームデポはアメリカ国内に1,977店舗を展開している。同社はまたディストリビューションセンターやフルフィルメントセンター、倉庫も162ヵ所を所有している。ホームデポで働くスタッフ数は37.1万人にも上るのだ。従業員の中にはDIY以外で特別な才能を持った人もいるだろう。なんとホームデポは毎年、アメリカン・アイドルのような全米規模で行なうオーディションを社内で行っているのだ。
 「ホームデポ・スター(Home Depot Star)」は、歌や演奏、ダンスなどスタッフの隠れた才能を発掘するイベントだ。応募資格は、タレントエージェンシーやプロダクションなどと契約していない18歳以上のホームデポ従業員。パフォーマンスを披露した動画を1月末までに提出することが義務付けられている。応募者の中から4組が厳正な審査のうえで決勝者に選ばれる。決勝者はラスベガスのマンダレイベイ・アリーナで3月に行われるホームデポ・マネージャー総会に招待され、約4,000人の前でライブイベントを行うのだ。
 今年の応募動画には極めてよくできたものがある。ディズニーアニメの主題歌などをパロった「魔法の国のホームデポ(THE MAGICAL WORLD OF DEPOT)」では、ミシガン州オウォッソー店のスタッフ3人がホームデポ内でミュージカル風に「ポカホンタス」「ライオンキング」「アラジン」「アナと雪の女王」を歌うのだ。YouTubeへのアップロードから2ヶ月で26万回も再生されている。彼らはこれまで、何度か決勝者に選ばれマネージャー総会でライブを披露した強者であり、昨年のマネージャー総会ではダンサーを従え、ラップ調の曲でホームデポ店長らを大いに沸かせた。今年は余裕なのかNG集の舞台裏動画「魔法の国のホームデポ舞台裏(Behind the Scenes - The Magical World of Depot)」まで披露している。ヘタなコマーシャルより注目されているのだ。
 社内の眠っている資源を隠し芸大会で発掘する...これもアメリカのチェーンストア・クオリティだ。

トップ動画:ミシガン州オウォッソー店で働くDJチュウイ、ジョーダン・ソーヴィス、ミカイラ・マークスが出演するミュージカル風「魔法の国のホームデポ(THE MAGICAL WORLD OF DEPOT)」。社内の隠し芸大会の動画にしてはクオリティが高すぎる(笑)。

2014年の決勝動画ではDIYストアらしくホウキやバケツ、パイプなどを楽器にラップ調で仕上げている。最後は白昼夢というオチ?だ。


こちらは実際のライブパフォーマンス。舞台裏ビデオ(TOOL SHOP - Las Vegas Behind the Scenes)をみてもわかるように、プロのインストラクターを呼んでしっかりリハーサルを行っているのがわかる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。「仕事がデキる奴ほどヨク遊ぶ」かどうかはわかりません。が、仕事のデキる人は時間管理ができているので、趣味などの時間を捻出するのが上手いです。集中して仕事をする分、オフへの切り替えも早いですね。上記エントリーにある舞台裏動画を見ると、インストラクターやカメラマンなどその道のプロが指導しているのがわかります。仕事のデキる奴ほど教わり方も上手いと思います。隠し芸大会イベントにしても無論、プロフェッショナルなイベンターが介在しています。ライブリハーサルにも専門家が指導しています。これを当たり前だと思っている方も多いのですが、逆に仕事になると自分で「なんでもできる」「なんでも理解できる」と思い込んでいる方が少なくありません。専門家をつけず社員だけアメリカ流通視察を行える思っている人がいるのにはいつも驚かされます。
 会社で(社内規制されて)YouTube動画を見れない方は、自宅で見てくださいね。それにしても歌が上手い!
この記事へのトラックバックURL