
■スポーツ専門店チェーンのスポーツオーソリティは破産法保護下での経営再建を断念し、全店売却による清算を行うことが明らかとなった。現在の厳しい環境では、負債総額11億ドル以上での経営再編は不可能と判断されたかたちだ。同社は2ヵ月前、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請。リストラ策として463店舗(41州)のうち、約30%にあたる最大140店を閉鎖・売却するとしていた。企業清算による全店舗売却では5月16日にオークションを行う計画となっている。競合のディックス・スポーティング・グッズなど大手チェーンなどが店舗売却に興味を示している。スポーツオーソリティの平均店舗面積は1,200坪となっている。なお、パートタイマーを含めた同社の従業員数は1.45万人。
スポーツオーソリティ1号店は1973年、フロリダ州フォートローダーデール地区にオープン。1990年にはKマートの傘下企業になるも、その5年後にはスピンオフを行っている。店舗数でディックス・スポーティング・グッズ(現在は約600店)より150店ほど上回っていた10年前、スポーツオーソリティは投資会社レオナルド・グリーン&パートナーズに買収された。最近ではアスレジャー(アスレチック:競技とレジャー:余暇を掛け合わせた造語で、フィットネスクラブやヨガスタジオで着るスポーツウェアを、普段着として着用するスタイル)のトレンドに乗り損ねた他、オムニチャネル化の流れにも後れを取り、ウォルマートやアマゾンなどの競合にシェアを奪われ、売上が低迷していた。
一時期カテゴリーキラーとして名を馳せていたスポーツオーソリティもサーキットシティやボーダーズと同じ道をただることになる。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。スポーツオーソリティは今のところ、企業清算となる連邦破産法7条の適用とされているわけではありません。ただ全店舗売却となれば、企業としては完全に終わってしまうので清算することに変わりありません。スポーツオーソリティは終わったということ。コンプUSAやシャーパーイメージなどオンライン専売ストア等にトレードマークだけ買われ、オンライン専売ストアとして復活するゾンビ事例?もあります。が、上手くいっているところはありません。ましてやスポーツオーソリティはスポーツストアですから、オンラインストアのみの展開では難しいでしょう。ところで2008年に破産、翌年に企業清算したサーキットシティがリアル店舗として戻ってきます。カムバック1号店は6月にダラス辺りにオープンするということです。同時にサーキットシティのオンラインストアも蘇ります。サーキットシティのリアル店舗は以前のような大型店ではなく、50〜100坪の小型店で計画されています。