2016年06月06日

【ウォルマート】、倉庫の在庫管理にドローン!東京ドーム2倍のDCを60分でカタログ化?

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■ウォルマートは4日、ディストリビューションセンター内で小型の無人航空機ドローンを使った新たな在庫管理手法を明らかにした。ドローン利用による省人化で、倉庫・物流作業の安全性と効率性を高める。ドローンを使用した在庫管理のデモンストレーションは株主総会の前日、アーカンソー州フェイエットビルのディストリビューションセンターで行われた。メディアに披露されたのは、カメラとセンサーを内蔵した約1メートル四方のサイズのドローン。在庫管理ドローンは、東京ドームの2倍強となる3.4万坪の倉庫内をプログラミングされた通路内の飛行ルートで飛びながら、1秒間に30枚の在庫を撮影し自動的に倉庫内のエアー・トラフィック・コントロール(航空交通管制官)に画像データを送信するという。送信された在庫データはリアルタイムでコンピューター制御マップに反映する。マップ上では在庫の保管場所が正しければ緑色を示し、スロット(保管棚)に在庫がなければ青色、商品が誤った保管場所にあれば赤色を示す。ウォルマートによると、在庫管理用にカスタマイズされたドローンを利用することで、2人がかりで1ヶ月かかっていた作業を最短で1時間に短縮できる。また、危険を伴う10メートル以上の高所での作業やリフトを使っても困難だった作業も無人で行えることで、効率性ばかりか安全性も高められると強調している。ドローンを使った在庫管理システムの開発は初期段階にあり、稼働には最大9ヶ月間が必要としている。
 ウォルマートはディストリビューションセンター(DC)をアメリカ国内に190ヵ所展開しており、1DC当たり100〜150店の物流を担っている。なお、同社は昨年10月、ドローンを使った屋外飛行実験の許可を連邦航空局(FAA)に申請している。
15年10月28日 - 【ウォルマート】、ドローンの試験飛行を当局に申請!宅配より敷地内物流に利用したい?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ラストマイルでのドローン宅配はまだ先になりそうですが、物流の一部となる在庫管理にドローンは早く使えそうです。ただ、当初想定されていたRFIDを使ったものではなく、画像撮影による在庫認識です。RFIDが不要なら、手っ取り早く始められ、即座のコストカットも可能です。で、ドローンが撮影する在庫品の画像データから、倉庫内の在庫をコンピューター上でマッピングして文字通りカタログ(商品目録)化するというもの。2人がかりで1ヶ月間かかっていた作業を、複数のドローンを使うことで1時間に短縮できるとなれば大幅に人時を削減でき画期的なオペレーションとなります。開発がまだ初期段階とされる在庫管理システムをあえてメディアに披露したことは、物流のIT化に遅れを取っている焦りがあるのかもしれません。ウォルマートはメディアを通じてアマゾンよりIT化が進んでいるイメージを世間に受け付けたいのでしょう。
 それでもドローンを使って、東京ドームの2倍以上あるディストリビューションセンター内を60分程度でカタログ化できれば凄いことです。
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