
■ウォルマートは6日、独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」をウォルマート全店に拡大したことを発表した。ウォルマートペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行う。ウォルマートは5月、自社開発の決済システムをテキサス州とアーカンソー州、オクラホマ州で開始した。その後もウォルマートペイを拡大し、先月30日には国内店舗数の8割近くでの展開となった。ウォルマートペイは全店展開によりサムズクラブを除くスーパーセンターやネイバーフッドマーケット約4,600店での使用が可能となる。ウォルマートによると、ウォルマートペイのリピート率は88%で、5人中4人となる約8割の利用者がレコメンドしている。ウォルマートペイは決済後に利用者から評価を5ツ星で尋ねているが、4人中3人(約75%)が5ツ星と高く評価しているという。
ウォルマート・ペイはウォルマートのアプリ機能の一つ。アップルiOSやグーグル・アンドロイドでの利用が可能となっている。登録できるのは、主要なクレジットカードやデビットカードの他、プリペイドカードとなるギフトカードにも対応している。ウォルマートペイの使い方は、レジでウォルマートのアプリを開き、ウォルマートペイを選択、カメラを起動してQRコードを読み込ませることで決済完了となる。eレシートが自動的にアプリに送られることで、レシートをスキャニングする手間が無くなるため、セービングキャッチャー機能をワンタップで利用可能となる。セービングキャッチャーは競合店のセール価格に合わせて差額分を返金するアプリ機能。ウォルマートはアップルのアップルペイやグーグルのアンドロイドペイ、サムスンのサムスンペイなど他のモバイル決済システムには対応していない。またウォルマートペイはウォルマート以外のお店では利用不可となっている。
なお、ウォルマートは小売企業で構成するコンソーシアムのマーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(Merchant Customer Exchange:MCX)に加盟し、モバイル決済システム「カレンシー(CurrentC)」をサポートしていたが、カレンシーは6月28日をもってサービスを終了している。
トップ画像:ウォルマートのセルフチェックレジ。近所のウォルマートでウォルマートペイを実際に使ってみたらアップルペイ以上に感動した!?
ウォルマートペイのセットアップは、ウォルマートアプリからメインメニューにあるアップルペイをタップして行っていく。手間がかかるのはクレジットカードを登録するときに名前や住所、電話番号、カード情報を手入力でしなければならないことだ。またQRコードをスキャンする際に求められる4桁のパスコードも予め登録しておかなければならない。
ウォルマートでウォルマートペイを使用する場合は、ウォルマートアプリを起動し、メインメニューからウォルマートペイを選択する。タッチIDの指紋認証(もしくは4桁のパスコード)でカメラを起動し、レジ・スクリーンに映っているQRコードをスキャンする。スマートフォンとレジがつながった後に商品をスキャンしていく。

今回は商品4点を購入(22.60ドル)。商品をスキャン後に、スクリーンにある「終了しました(I'm done)」をタッチすると決済処理が始まる。意外だったのはこの処理に10秒程度待たされたことだ。もうちょっと早くプロセッシングしてもらいたいと思う。
電子決済が完了するとスマートフォンに「お支払いありがとうございました」と表示される。「セービングキャッチャーにレシートを送る(Submit Receipt to Savings Catcher)」をタップするだけで、ペーパーレシートをスキャニングする手間も無く、セービングキャッチャー機能を利用できるのだ。購入した商品が画像と共にeレシートで表示される(アップルペイではこのようなeレシートはない)。スクリーン下に「返品は簡単です(Returns are easy)」とあるが、商品を返品する時はこの下に表示されているバーコードで処理が可能となる。eレシートなので、紙レシートを失くすこともなくなるのだ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォルマートペイは約4,600店のウォルマートでしか使えません。一方でアップルペイはホールフーズをはじめ大手チェーンストアで利用可能です。ウォルマートペイでカード情報の登録は手入力で手間がかかりますが、アップルペイはカードを撮影することですぐに使えます。モバイル決済時はアップルペイは手間もかからず素早いです。それでも後藤はウォルマートペイの便利さに感動しました。ウォルマートペイではeレシートになっていることで、セービングキャッチャーの使い勝手が格段に向上しているのです。以前のように、紙レシートのバーコードもしくはQRコードを読み込ませる手間が必要ないのです。ワンタップでセービングキャッチャーを利用できるので、スキャンし忘れることもありません。「買い物→セービングキャッチャー」がまさにシームレスなんですね。ウォルマートペイを使えば使うほどセービングキャッチャーを使う人が急増すると思いました。
16年2月8日 -
【ウォルマート】、実証!セービングキャッチャーは時期と地域と商品で効果も劇的変化?
⇒ウォルマートのセービングキャッチャーは、リワード(報酬)といえるだけの機能を持っています。競合店のセール価格に合わせて差額分を払い戻すので、ウォルマートで今後も購入しようとするロイヤリティが高まるのです。独立記念日やサンクスギビング、ニューイヤーなど祝日前に販促を強化する時期に、競合状態が激しい地域でセービングキャッチャーを使うと差額分が増え、顧客が感じるリワード感が大きくなるのです。一方でアップルペイは手間もかからず多くの店で使え素早く決済もできるのですが、セービングキャッチャーのような報酬がありません。アップルペイに比べたらウォルマートペイは劣りますが、それでも決済の時には意外とスムーズに感じました。なによりセービングキャッチャーを簡単に利用できるのは、生活者としてウォルマートペイの利用価値が大きいと感じるのです。ただ、客層が違うのでアップルペイとウォルマートペイは競合するとは思えません。
セミナー参加者にはウォルマートで買い物をしてもらい「ウォルマートペイ→セービングキャッチャー」を体験してもらいます。大手チェーンストアのトップや役員も「アメリカはここまで進んでいるのか!」と感動します。
セービングキャッチャーが近所のボンズとアルバートソンズでセールになったキャンベルスープ缶(1.29ドル)を見つけた。ウォルマートで1.98ドルで購入していたので、差額分69セントのバックとなった。ウォルマートペイからワンタップのセービングキャッチャー機能で簡単に節約でき、シームレスな報酬体系をリアルに感じた。これは感激だ。
Posted by usretail at 02:56│
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