2016年09月20日

【HEB】、フリーフロムPB発表!情報不透明では豊洲の空洞みたく謎肉祭も謎に臭い?


■アメリカのスーパーマーケットではPOPに「〇〇フリー」と書かれていることを目にする。「グルテン・フリー(gluten-free)」「ラクトース・フリー(lactose-free)」「抗生物質フリー(antibiotic-free)」「ホルモン剤フリー(hormone-free)」などだ。これらはヘルス&ウェルネスの食品分野で大きなトレンドとなっている「フリー・フロム(free-from)」食品カテゴリーなのだ。「フリー・フロム(free from)」とは「ない」「存在しない」という意味であり、フリー・フロム食品とは原材料からアレルギーの原因となる物質や、(必ずしも科学的に証明されているわけではないが)消費者から健康に悪いと思われている物質や添加物を取り除いた食品のことを指す。「非遺伝子組み換え(non-GMO)」食品もフリー・フロム食品のカテゴリーに入る。また、効率的に産卵を行わせるための狭いカゴ(ケージ:cage)を使用せず、のびのび育てた鶏の卵の「ケージ・フリー卵(cage-free egg)」もフリーフロムのトレンドなのだ。フリーフロムに地方のスーパーがプライベートブランドを発表した。
 テキサス州に約370店を展開するスーパーマーケットのHEBは甘味料や着色料など人工添加物を含んでいないPB「HEBセレクト・イングリディエンツ(H‑E‑B Select Ingredients)」を発表した。HEBセクレト・イングリディエンツは異性化糖(HFCS:high-fructose corn syrup)や人口調味料、食用色素、部分水素化油脂( partially hydrogenated oil)など200種類の添加物(NOT Included In H‑E‑B Select Ingredients)を使用せずに生産されたプライベートブランド食品。同PBのパッケージには、HEBセレクト・イングリディエンツのブランド名に目立つように緑色のチェックマークが表示される。成分表に付記された別ラベルには緑色のチェックマークがついた「使用している原料(WE USE THIS)」と赤色のバッテンマーク「使用していない原料(NOT THIS)」で表示している。HEBセクレト・イングリディエンツは現在までにギリシャヨーグルやアイスクリーム、シリアル、スナックなど350品目以上あり、今年末までには400品目まで拡大されるという。
 フリーフロムのプライベートブランドでは、スーパーマーケット最大手のクローガーの「シンプル・トゥルース(Simple Truth)」やディスカウントスーパーマーケットのアルディの「シンプリー・ネーチャー(SimplyNature)」「ライブGフリー(liveGfree)」」など増加傾向となっている。

トップ動画:甘味料や着色料など人工添加物を含んでいないHEBのプライベートブランド「HEBセレクト・イングリディエンツ(H‑E‑B Select Ingredients)」紹介コマーシャル。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日清食品は15日、カップヌードルの誕生45周年を記念して発表した「カップヌードル・ビッグ『謎肉祭』肉盛りペッパーしょうゆ」の販売を一時休止すると発表しました。謎肉祭は「謎肉」と呼ばれて親しまれてるサイコロ状の肉(味付け豚ミンチ)を通常の10倍増量したものだそうです。SNSなどを中心にクチコミになり爆発的に売れたことで生産が追い付かなくなったのです。日本のカップヌードルは本当に美味しいです。アメリカ版カップヌードルに比べてダントツに美味い。で、今後、日米カップヌードルの味の差はさらに広がります。というのもアメリカ版カップヌードルのレシピを、フリーフロムの健康志向トレンドで大幅に変更したからです。アメリカ版は20%以上塩分を減らし、人工のうまみ成分や人工香料の使用をやめました。ラーメンに欠かせない化学調味料「味の素(グルタミン酸ナトリウム:MSG)」を使わない、文字通り「MSGフリー・カップヌードル(NO ADDED MSG CUP NOODLE)」です。
⇒ホールフーズでMSGフリーのスパイシー豚骨ラーメンを食べましたが美味くありません。グルタミン酸ナトリウムをつかってないと、ラーメン独特の「コクのあるうま味」がないのです。それをごまかすために豚骨スープをスパイシーにしているのです。言い方を変えれば、それだけ日本人は味の素に慣らされているのです。理由は日本の成分表示法にあります。グルタミン酸ナトリウムなどの調味料が混ざったものは「調味料(アミノ酸ほか)」と表示できるからです。「アミノ酸」だと身体によさそうなイメージですから。日系スーパーに行き日本から輸入されたスナック類などの成分表示(英文ステッカー)と比べればよく分かります。多くの食品は「MSG(monosodium glutamate)」を含んでいます。例えばカルビーの「さやえんどう」はアメリカ版で「スナッピー・クリスプス(Snapea Crisps)」として、トレーダージョーズでも売られています。アメリカ版さやえんどうは、輸入モノと比べるとうま味が微妙に薄いのです。

⇒化学調味料を「調味料(アミノ酸ほか)」表示でOKなら、豊洲に並ぶ「情報の空洞化」問題です。消費者に知る権利や選ぶ権利が与えられていないのです。MSGが身体に悪いといっているわけではなく、知る権利・選ぶ権利が担保されていないのが問題なんですね。ところで、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、未診断やレポートされていないものまで含めると毎年、7.600万人もの人がアメリカで食中毒にかかっています。食中毒による死者は毎年、約5,000人にも上るのです。日本では食中毒で亡くなる人は毎年、数人ぐらいでしょう。食品の安全性に関しては日本が上なんですが、食品情報の透明性についてはまだまだ追いついていないのですね。情報の透明性は、クローガーやHEBのように消費者に近いスーパーマーケットが先導すべきだと思います。ただし、これにも問題があります。健康に良くても味が悪ければバツ。ホールフーズのPBの365やアルディのライブGフリーのパンケーキを試しましたが、不味かった!
 情報の透明性がないと謎肉祭も謎に臭いんですよ(出た!親父ギャグ)。豊洲の空洞が臭かったのと同じです。
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