
■ターゲットが16日発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は店舗内にあるファーマーシー部門をドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスに売却したことで減収となったものの、重点カテゴリー商品の牽引や経費削減が奏功し増益となった。売上高は前年同期比6.7%減となる164.4億ドル。純利益は6.08億ドルと前年同期の5.49億ドルから10.7%と大幅増加となった。粗利益率は利幅の薄いファーマシー部門を売却したことで改善し、前年同期の29.4%から30.2%と0.8ポイントアップした。一般販売管理費率は経費削減により前年同期の20.7%から20.3%圧縮し、営業利益を押し上げた形だ。既存店・売上高前年同期比は客数が1.2%減少となったが客単価が1.0%増加し、予想を上回る0.2%の減少となった。ターゲットの既存店ベースは2四半期連続前年を下回っている。前年同期は1.9%の増加。商品では重点カテゴリーとしている「ファッション(Style)」や「ベビー(Baby)」「キッズ(Kids)」「健康(Wellness)」が既存店ベースで3%の増加となり、新学期商戦も好調で新型アイフォンの発売も売上を後押しした。一方で売上全体の20%を占める食品も依然として低迷している。2四半期連続して減速していたEコマースの売上高は前年同期比26%の増加となり、再び盛り返した形だ。ターゲットのEコマース売上高は全体の3.5%となっている。5%の値引きを行っているレッドカード使用の買い物は全体の24.3%に達した。
なおターゲットは売上の持ち直し等を反映し年末商戦を含む第4四半期(11月〜1月期)の既存店ベース見通しを従来予想の2%減〜横ばいを1%減〜1%増に引き上げた。ターゲットは年末商戦に向けオモチャなどの専売商品やコレクター品販促の他、条件なしの送料無料、同社のアプリ「カートウィール」によるオモチャ1品が毎日50%引きとなるクーポン販促、競合店と価格を合わせるプライス・マッチ保証を行い客数増を狙う。
ターゲットは国内に1,800店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が278店、1,400坪〜4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,503店(前期より2店舗減)となっており、「フレキシブル・フォーマット(flexible format)」と呼ばれている1,400坪以下の小型店は前期から5店舗増やし19店舗となっている。
トップ画像:ニューヨーク市マンハッタンのトライベッカ地区にオープンしたターゲットのフレキシブル・フォーマット。以前までは「シティ・ターゲット」などと呼ばれていた小型フォーマットとなる1,260坪だ。ネットで注文した商品を店で受け取る「オーダー・ピックアップ」にギリシャヨーグルトのチョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)が導入されている。現在までにフレキシブル・フォーマットは30店近くある。2017年中にはフレキシブルフォーマットを18店オープン予定で、2018年も2店舗、2019年に1店舗と計画に入っている。

30坪のターゲット・チョバーニ・カフェはチャバーニの直営店で2012年にニューヨーク・ソーホー地区にオープンした「チョバーニ・ソーホー・カフェ(Chobani Soho Cafe)」の2号店目となる。チョバーニ・カフェでは、フルーツなどをトッピングしたギリシャヨーグルトの他、オーガニックやナチュラル素材にこだわったサンドウィッチやスープ、コーヒー、デザートも販売している。

プレイン・ヨーグルトにブルーベリー、チア、ひまわりの種、クルミ、カボチャにアガベ・シロップがかかっているブルーベリー・パワー・ヨーグルトは5.75ドル。マンゴ・シトラスのスムージー(7.50ドル)と合わせると13.25ドルで、タックスをいれて14.43ドルです。ターゲット内の軽食にしては少々高すぎるのだが、周辺住民の年収(2,200万円!)にフレキシブルに対応しているようだ。
16年10月6日 -
【ターゲット】、NYトライベッカにチョバーニ・カフェ導入のフレキシブル型がオープン!
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先週はニューヨークの視察でした。8月にワールドトレードセンター内にオープンしたイータリー、それにイータリーNY1号店の最上階にオープンしたばかりのイータリーのレストラン「バイタ」(レストランにビール醸造所)、ホールフーズの新店、プライスチョッパーのグローサラント業態マーケット・ビストロ等々を視察してきました。当社会員には調査内容や店内画像等をスカイプ・コンサルティング・セッションでシェアしますね。後藤は視察するばかりではなく実際に買い物したり、食事をしたりしています。10月にオープンしたターゲットのフレキシブル・フォーマットにも行きました。1,260坪のターゲット・トライベッカ店に導入されたギリシャヨーグルトのチョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)で、スムージーと人気のヨーグルト(ブルーベリー・パワー)をオヤツにいただきました。期待していませんでしたが、ブルーベリー・パワー・ヨーグルトが実に美味しかった!
⇒プレイン・ヨーグルトにブルーベリー、チア、ひまわりの種、クルミ、カボチャにアガベ・シロップがかかっているのです。ヘルシーなヨーグルトの価格は5.75ドル。マンゴ・シトラスのスムージー(7.50ドル)と合わせると13.25ドルで、タックスをいれて14.43ドルです。ターゲット内の軽食にしては少々高すぎると思いました。ただ、ターゲット・トラベッカ店の周辺住民の年収は20万ドル(2,200万円!)を超えているので、この店に限って言えば商圏にあっているのでしょう。ターゲットは小型店を「フレキシブル・フォーマット」と呼んでいますが、出店する地域にあわせて、柔軟に展開していくのですね。集客を期待して、地域の繁盛レストランと組んだ展開もありえます。ターゲットはフレキシブル・フォーマットを多店舗展開していきます。課題は集客。前期に比べて第3四半期(8月〜10月期)の決算は持ち直してきています。ただ既存店ベースで、客数が依然として1.2%減というのは気になるところ。
EC展開が遅れているターゲットはストアピックアップなど、年末商戦でどこまで健闘しますかね。
Posted by usretail at 03:47│
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