
■マクドナルドは17日、セルフレジとテーブルに食事を運ぶサービスを拡大することを発表した。マクドナルドの「ジャスト・フォー・ユー体験(Just For YouExperience)」は、ニューヨークや南カリフォルニア、フロリダの500店舗で導入している垂直型タッチパネルのセルフレジ「セルフ・オーダー・キオスク(self-order kiosk)」の導入店を増やし、着席した顧客のテーブルに食事を運ぶテーブルサービスも拡大する。これらのサービスはシアトルやサンフランシスコ、シカゴ、ボストン、ワシントンDCの店舗に拡大後、全店に導入する。また一部のメニューにはワカモレやスリラッチャ・マヨネーズなどオプションも加える。マクドナルドはスターバックスが行っているモバイル・オーダー&ペイと同様なシステムのテストも拡大する。モバイル・オーダー&ペイは注文する商品と支払いを事前にスマートフォンのアプリで済ませ、店では料金の支払いなどは行わず商品を受け取ることができるサービス。レジ待ち行列を緩和することで顧客ロイヤリティが高まり、店内オペレーションの合理化も図れる。
モバイルからの注文と決済システムはスターバックスやチックフィレ、パネラブレッドなど大手外食チェーンが既に始めており一定の成果を上げている。スターバックスによると、昨年9月から直営店全店に導入されたモバイル・オーダー&ペイは注文全体の6%を占め、今年9月には7%にも及んでいるという。繁盛店トップ3,300店のピーク時は、モバイルオーダー&ペイが10%を占め、トップ600店ではピークタイムに注文の20%がモバイルオーダー&ペイとなっている。43州に約2,000店を展開するチキン・サンドウィッチ・チェーンのチックフィレは今年6月、全店でモバイルオーダーを開始した。チックフィレのモバイルオーダーはレジ待ち行列に並んだり、注文でせかされることもないため、特に小さい子供がいる家族客に人気だ。またチックフィレのモバイルオーダーには注文メニューにアレルギー・フィルターが備わっており、食物アレルギーの子供を持つ親にとっても使いやすい注文システムとなっている。モバイルオーダーのカスタマイズにより客単価が増加する傾向も示されている。タコベルはモバイルオーダー導入により店売上が最大20%伸びたことを報告している。
マクドナルドは他社と異なりモバイル・オーダー&ペイより、セルフレジの拡大を先に行うようだ。
マクドナルドのプロモーションVR動画の「ジャスト・フォー・ユー体験(Building a better McDonald’s, Just for You) 」。パソコンで見る場合は左上のボタンをマウスで操作すると360度方向を見ることが可能だ。スマホのYouTubeアプリでこの動画を見ると、スマホの方角によって360度方向で視聴できる。グーグルカードボードではVR(バーチャルリアリティ)体験ができるそうだ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。家族で先にテーブルに座り、店員が注文を聞きに来るまで待っていた「マクドナルド初体験」エピソードがバラエティ番組で大受けしていました。瀬戸内海の離島・北木島出身でお笑いコンビ「千鳥」の大悟さんが子供の頃、船に乗ってマクドナルドに初めて行ったときのことです。ファストフード店での注文の仕方を知らなかったため、家族5人が先にテーブルに座り、注文を聞きに来るまでずっと待っていたのです。異変に気づいた父親が周囲から「おぉ〜、そーじゃった、そーじゃった、ここは頼みに行くとこじゃった」に、母親も「そーじゃ、おとう、ここは行くとこじゃ」と返答したとか。ファストフードのセルフサービスに馴染みがなかった時代の面白エピソードです。ただ、5年〜10年後にはそれほど面白い話にならないかもしれません。外食チェーンのパネラブレッドではアプリ経由でメニューを注文すると、スタッフがテーブルまで商品を運んでくれるサービスを開始しています。




