
■国勢調査局は先月13日、2015年のアメリカの家計所得の伸びが統計開始以来最大となったことを発表した。アメリカ経済がようやく景気後退から回復し、低中所得者にも景気の恩恵が及びつつあることが浮き彫りとなった。同調査局が発表した「2015年アメリカの所得と貧困(Income and Poverty in the United States: 2015)」によると、2015年の世帯年収の中央値(物価上昇を除く実質ベース)は5万6,516ドル(約630万円)と、前年比5.2%増加した。5%の増加率は過去50年で最大となり、高所得者層と低所得者層の所得格差もわずかながら和らいだ。また世帯年収が上昇したのは2007年以来8年ぶりとなる。所得の伸びはアメリカ経済が堅調な成長を続けてきたことや、企業による賃金引き上げの動きが出ていることが影響したとみられる。世帯年収象を反映し貧困者数は4,310万人と前年から350万人減少、貧困率は13.5%と前年の14.8%から1.3ポイント低下した。アメリカの貧困率は2010年のピーク後に低下が続いており、2015年の低下は1999年以来の大きさとなった。人種別世帯年収もすべての人種で前年より増加した。アジア人は前年から3.7%増加して77,166ドル、白人は4.4%の増加で62,950ドル、南米系は6.1%増加して45,149ドル、黒人は4.1%増加して36,898ドルだった。なお人種別の貧困率では黒人が24.1%と突出しているものの、貧困率は前年から2.1ポイント減少している。
トップ画像:人種別の所得収入推移。2015年の世帯年収の中央値(物価上昇を除く実質ベース)は5万6,516ドル(約630万円)と、前年比5.2%増加した。5%の増加率は過去50年で最大となり、高所得者層と低所得者層の所得格差もわずかながら和らいだ。
