2016年12月02日

【ホールフーズ】、メンドシーノファームズとコギが開店!攻めのグローサラント化進む?

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■ホールフーズは先月、ロサンゼルス郊外にある2店舗を改装しレストランとバーを導入したグローサラント業態を始めた。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパー店内でも食事を提供する業態。サウスコーストプラザ近くにあるディストリクト・アット・タスティン・レガシーSCにあるホールフーズ1,700坪店は17日、オーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーン「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」の店舗内店舗をオープンした。2005年創業のメンドシーノ・ファームズはロサンゼルスを中心に現在13店舗を展開するファストファイン・レストラン。平均店舗面積約80坪となるメンドシーノ・ファームズは1店舗当たり平均で320万ドルの売上高を誇っている。平均客単価は12.50ドル。既存店・売上高前年比は2013年が11.7%増、2014年が11.5%増、2015年の上期で10%増と高い成長率だ。同店のメニューには、有機農法(オーガニック)の餌で育てた放し飼いの鶏や、成長ホルモンや抗生物質を一切使用しない牛肉や豚肉を使用し、無農薬と地産にこだわったサンドウィッチ&サラダを10〜12ドルで提供している。ホールフーズ・タスティン店はメンドシーノ・ファームズとシーティングエリアを共有するハンガーバー(Hangar Bar)もオープンした。SC近くにある巨大な飛行船用格納庫(blimp hangar)から名付けられたハンガーバーは樽生クラフトビール(地ビール)36種類を提供している。ロサンゼルスやサンディエゴの地ビール480ml(もしくはチューリップ型ビールグラス)で6ドル〜8ドルとなる。
 ロスアンゼルス国際空港から南5キロにあるプラザ・エルセグンドSCにあるホールフーズ(1,860坪)は先月7日、「コギBBQトラック」で人気を博し、フードトラックブームの火付け役となったロイ・チョイ氏のアジア系メキシカン・フュージョン「コギ(Kogi)」の店舗内店舗をオープンした。チョイ氏はホールフーズ・ロサンゼルス・ダウンタウン旗艦店に丼モノを提供する「チェゴ!(Chego!)」をすでにオープンしており、ホールフーズでは2店舗目の出店だ。コギは人気のショートリブやスパイシーポーク、豆腐等のタコを各3.25ドル、ブリトーは各8.50ドルで提供している。また同ホールフーズにはハンガーバーと同じように36種類の樽生クラフトビールを提供する「ザ・セカンド(the 2ND)」バーも導入している。ザ・セカンドでは380ml〜470mlの地ビールを6ドル〜8ドルで提供している。
 ホールフーズでは新フォーマットとなる365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)ロサンゼルス店に、人気シェフのクロエ・コスカレリ氏のレストラン「バイ・クロエ(By Chole)」を導入、365バイ・ホールフーズ・マーケットのオレゴン州レイクオスウィーゴ店にはビーガンバーガーのファストフード店「ネクスト・レベル・バーガー(Next Level Burger)や365バイ・ホールフーズ・マーケットのワシントン州ベルビュー店には地元で人気のファストカジュアル中華「ワイルド・ジンジャー・キッチン(Wild Ginger Kitchen)」を導入している。
 今回はホールフーズ・タスティン店のメンドシーノ・ファームズとプラザ・エルセグンドSCにあるホールフーズのコギの画像を中心にアップロードする。

トップ画像:ディストリクト・アット・タスティン・レガシーSCにあるホールフーズに店舗内店舗としてオープンしたメンドシーノ・ファームズ。ホールフーズでは有名レストランをテナントとして導入するグローサラント業態を進めている。
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ホールフーズ・タスティン店にオープンしたメンドシーノ・ファームズ。オーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーンだ。2005年創業のメンドシーノ・ファームズはロサンゼルスを中心に現在13店舗を展開しており、タスティン店で14店目となる。メンドシーノ・ファームズは1店舗当たり平均で320万ドルの売上高を誇っている。平均客単価は12.50ドルだ。

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グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパー店内でも食事を提供する業態。メンドシーノ・ファームズは売り場からのエントランスもあり、140席のシーティングエリアをハンガーバーと共有している。

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SC近くにある巨大な飛行船用格納庫(blimp hangar)から名付けられたハンガーバーは樽生クラフトビール(地ビール)36種類を提供。ロサンゼルスやサンディエゴの地ビール480ml(もしくはチューリップ型ビールグラス)が6ドル〜8ドルとなっている。

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バーの裏側はガラス張りで低温で保管されているビール樽をあえて見せている。向かいにはレジがあるため、お客の目に必ず止まるようになっているのだ。ビール好きは様々な地ビールのビール樽を見て飲みたくなるのだろうか?

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こちらはホールフーズ側にある共有のイートインエリア。ガラス張りの正面にあり、明るくて気持ちが良い。奥にはハンガーバーのサインが見える。

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ロスアンゼルス国際空港から南5キロにあるプラザ・エルセグンドSCにあるホールフーズ(1,860坪)内にオープンしたアジア系メキシカン・フュージョン「コギ(Kogi)」の店舗内店舗。フードトラックブームの火付け役となった「コギBBQトラック」をホールフーズ内に展開している。こちらもコギ専用のレジがある。

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コギのシーティングエリア。以前のイートインと比べるとより広く、開放的になっているのがわかる。奥にはツーゴー・ドリンク用冷蔵ケースが見える。

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ホールフーズ・エルセグンド店の正面右側のエントランス近くにある「ザ・セカンド(the 2ND)」バー。ザ・セカンドでは380ml〜470mlの地ビール36種類を6ドル〜8ドルで提供している。

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地ビールもチェコのプルゼニ地方を発祥とするピルスナーから淡い色の大麦麦芽を使用して醸造するペールラガー、小麦を多くの割合で使用して醸造した小麦ビール、中程度かそれよりもやや高いアルコール度数をもつIPA(インディア・ペール・エール)、天然果汁もしくはフルーツ香料を加えられて造られるフルーツビールと様々だ。

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ザ・セカンドでもガラス張りで低温で保管されているビール樽を店内で見せている。視察中でもお酒に強い人はサンプラーで様々なビールを試してもらいたい。なお、バーの営業時間は平日が午前11時〜午後10時まで(土日は午前9時〜午後10時まで)。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカのスーパーでは外食でもなければ中食でもないサードプレイスのグローサラント化がじわじわと進んでいます。単に惣菜コーナーにイートイン・スペースをプラスしただけでなく、人の言の葉に上るような地元で人気のレストランを導入している事案も目立ってきました。レストランではなく有名シェフをヘッドハントするHEBのようなケースもあります。イートイン・スペースもグローサラント化を進めるスーパーによってはレストランと同等のくつろぎを提供しているところもあります。食事だけでなく、仕事帰りに一杯とスーパー内でのバー展開も珍しくありません。シカゴのマリアノスでは夕方、スーパー内のバーに生ピアノの演奏が聞けます。エントリー記事にあるホールフーズのバーでは食事も提供しています。これもグローサラントの事例であり、スーパーが新たな価値を提供する生き残り策でもあるのです。
 アメリカではスーパーマーケットは常に攻めの戦略です。日本でもグローサラント化を取り入れければ変化する消費行動に置き去りにされてしまいます。
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