2017年01月11日

【hhグレッグ】、年末商戦の既存店ベースが22%減少の大惨劇!トップが守りに入った?

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■家電チェーンのhhグレッグ96日、第3四半期(10月〜12月期)の決算速報値を発表した。12月31日までの3ヶ月間の売上高は4.53億ドルと前年の5.93億ドルから24%の大幅な減少となった。既存店・売上高前年同期比は22%減と前年同期と同様に二桁減となった。カテゴリー別の既存店ベースでは売上全体の6割近くを占めるアプライアンス(白物家電)が9%減少となった。売上全体の3割を占めるコンシューマー・エレクトロニクス(民生機器:テレビやパソコン、タブレットなど)は39%の大幅な減少となった。また、全体の5%程度となるホーム商品(家具やマットレスなど)が4%の減少となった。昨年の8月から同社CEOに就任したボブ・リーズベック氏は厳しい結果となったことを認め「年末商戦中は重要なカテゴリーとなるコンシューマー・エレクトロニクスが特に競合から影響で低迷に見舞われました。年末商戦はコンシューマー・エレクトロニクスが競争が厳しかったのです。同カテゴリーでも低価格帯商品を減らし競合しないよう戦略的な決断をしています。今後はアプライアンスとホーム商品を軸にしながら、コンシューマー・エレクトロニクスは高価格帯商品にフォーカスします」と述べている。
 hhグレッグが昨年11月に発表した第2四半期(7月〜9月期)では売上高が4.54億ドルと前年同期比6.6%の減少だった。同社の減収は2013年の7月〜9月期から13四半期連続となる。純損益は約1,800万ドルの赤字で、2014年1月〜3月期から11四半期連続の赤字となっている。既存店・売上高前年同期比は6.4%の減少で、13四半期連続の減少だ。カテゴリー別ではアプライアンスが5.7%の増加、コンシューマー・エレクトロニクスが25.1%の減少、ホーム商品が0.7%の減少だった。hhグレッグは第3四半期決算を1月26日に発表する。1955年創業のHHグレッグは昨年、ウィスコンシン州に展開していた全5店にシカゴ郊外の1店を閉鎖しており、現在は東部や中西部など19州に20州に220店を展開している。同社はまた高額アプライアンス専門店のファインライン(Fine Lines)も一部で展開している。

トップ画像:年末商戦の既存店ベースが22%の大幅減となったhhグレッグ。客数が落ちても何もしなかった理由は、3年間赤字が続く企業に財務一筋の人がトップになったから?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。hhグレッグは昨年のブラックフライデーセールで感謝祭日は休みにして、翌日の金曜日朝7時からのオープンにしました。前年は感謝祭日の午後4時からドアバスターにしていたのです。hhグレッグは昨年、感謝祭日の木曜日のを休みにする一方でベストバイは感謝祭日の午後5時からセールを始めていました。営業時間が短くなったことはありますが、それでもhhグレッグの既存店ベースが22%の減少というのはブラックフライデーセールの営業時間短縮という原因ではかたずけられない問題です。テレビやパソコン、タブレットなどのカテゴリー「コンシューマー・エレクトロニクス」の既存店ベースは約40%減!これは、もう大惨事といえる落ち込みです。CEOは毎日、店売上の報告を受けているはずですから、これだけの落ち込みを早くから気づいているはずです。昨年の8月にCEOに就任したばかりといえトップは何をしていたのか?と疑問符がつきます。

⇒CEOボブ・リーズベック氏は2014年、企業の資金調達・運用といった財務面と経理面の最高責任者となるCFO(チーフ・ファイナンシャル・オフィサー)としてhhグレッグに招かれています。彼は前職、また前々職でもCFOでした。財務・経理一筋できた人が11四半期連続で赤字となっている企業のトップになれば、客のことには目がいきません。本能的に黒字化に舵を切ろうとしますから、赤字覚悟の思い切ったセール等をやる発想はないのでしょう。今まで企業のナンバー2、3の立場だったこともあり、客数が落ちているにもかかわらず(競合大手ベストバイが感謝祭日午後からセールを始めても)「感謝祭日ぐらいは休もうよ」と被雇用者の立場で決めたのかと疑います。トップが守りの姿勢になっている一方、ラストマイルがスピード化するアマゾンにお客を奪われ、オムニチャネル化を進めるベストバイにテレビなどの売上を奪われ、O2Oを進めるホームデポにアプライアンス売上をもっていかれているのです。
 これでIT投資にも積極的にならなければジリ貧状態が続きます。
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