2017年03月12日

【ステープルズ】、70店を閉鎖!アマゾンのダンボーが巨大化しリアル店舗を次々に破壊?

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■ラジオシャックの倒産と200店近くの閉店発表の翌日、オフィス用品の大手チェーンストアが70店舗の閉店を発表した。オフィス・スーパーストアを展開するステープルズは9日、不採算店など70店舗前後を閉鎖する計画を発表した。閉店の住所リストや解雇人数など詳細は明かしていないが、2017年度内に閉店を予定している。ステープルズは2016年に48店舗を閉鎖しており、アメリカ国内は現在1,255店舗を展開している。海外ではカナダに304店舗、オーストラリアに9店舗、ブラジルに1店舗をそれぞれ展開している。ステープルズは昨年、ドイツやオランダなどに展開するヨーロッパ事業を投資企業のサーベラス・キャピタル・マネジメントの系列会社に売却し、イギリスで展開していた107店舗も投資会社のヒルコに売却しイギリスからも撤退した。
 ステープルズが9日発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では売上高が前年同期比2.9%減となる45.6億ドルだった。最終損益は店舗閉鎖などリストラ費用がかさみ9.52億ドルの赤字(前年同期は8,600万ドルの黒字)に転落した。主力の北米小売事業の売上高は店舗閉鎖により16.5億ドルと前年同期比8.2%の減少だった。既存店・売上高前年同期比は7%減少だった。タブレットなどのモバイルやパソコン、IT周辺機器、インク・トナーが低迷し客数が減少した。通期ベースでは売上高が182.5億ドルと前年比2.8%の減少だった。純損益は前年の3.79億ドルの純利益から15.0億ドルの赤字となった。北米小売事業の売上高は66.6億ドルと前年比7.0%の減少だった。既存店・売上高前年比は5%の減少となった。
 ステープルズは2015年2月、同業のオフィスデポの60億ドル規模の買収合併を発表した。しかし連邦地裁が昨年5月、連邦取引委員会(FTC)の仮差し止め命令を認める判断を下したことでステープルズは買収を断念していた。買収失敗により当時CEOだったロン・サージェント氏が退任、9月に北米事業のトップだったシーラ・グッドマン氏がCEOに就任している。ステープルズは2017年に約70店を閉鎖する一方、向こう3年間で毎年250店のリース更新があるため、さらになる閉店も示唆している。
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ステープルズ店舗数推移グラフ(過去10年間)。ステープルズは店舗数でピークとなった2011年の1,583店から330店近くも閉鎖し現在は1,255店となっている。さらに70店の閉鎖でアメリカ国内市場のマーケットシェアは落ち込んでいく。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。今年は昨年以上に店舗閉鎖のニュースが目立ちます。1月にメイシーズが68店舗の閉鎖を発表、シアーズは本体シアーズ48店と傘下のKマート102店の計150店舗の閉鎖を発表、リミテッドもモールなどに展開する250店近くの全店を閉鎖、ティーンアパレルのウェットシールも全171店をスクラップ、2月に入ってホールフーズが9店舗閉鎖を発表し、JCペニーは140店の大規模な閉鎖、アバクロンビー&フィッチも3月に60店舗のスクラップを発表、家電チェーンのhhグレッグが、全店舗の4割にあたる88店を閉鎖、ラジオシャックは倒産して187店プラスアルファの閉店。直近では、東部や南部、中西部など26州に162店舗を展開するアウトドア用品チェーンのガンダーマウンテン(Gander Mountain)が10日に破産申請して32店舗を閉鎖です。そういえばシアーズも相変わらずの赤字&マイナス決算で、さらなる店舗閉鎖も示唆されています。
 ステープルズの70店舗閉鎖もそうですが、今年はアマゾンのダンボーが巨大化し、リアル店舗を次々に破壊しているようです。

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アマゾンのフルフィルメントセンターには日本のダンボー(ダンボー:DANBOARDはあずまきよひこの漫画作品『よつばと!』シリーズに登場する架空のロボット)が飾ってある。アマゾンはダンボーをマスコットキャラクターにしようとしているのだろうか?

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