2017年07月02日

【ステープルズ】、投資ファンドが買収!女性CEOだから割安な売却にレディー・ガガ?

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■オフィススーパーストア最大手のステープルズは28日、投資ファンドのシカモア・パートナーズからの買収に合意したことを発表した。買収総額は69億ドル(約7,800億円)で1株当たり10.25ドル。買収先の資産を担保に大手金融機関から資金を借り入れて買収するレバレッジド・バイアウト(LBO)では今年最大となる。LBOを行うためシカモアはステープルズを3社に分割する計画も持ち上がっている。アマゾンやウォルマートとの競争が激しくなるなか、ステープルズは店舗スクラップや法人向けの卸売りの拡大・強化を進めていた。なおシカモアは傘下にタルボットやホット・トピック、靴のナインウエストなどを展開している。
 ステープルが先月16日に発表した第1四半期(2月〜4月期)決算では売上高が41.5憶ドルと前年同期比4.9%の減少だった。セグメント別の内訳は北米法人向け事業の売上が26.4憶ドルと前年同期比2.8%の減少。北米小売事業は店舗数の減少や既存店ベースの減少で同8.2%減となる15.1億ドルだった。北米小売事業の既存店・売上高前年同期比は6%の減少。これによりステープルズの既存店ベースは20四半期連続で前年を下回っている。通年ベースでもステープルズの売上高はピークとなった2011年度の241憶ドルから2017年度の182億ドルと落ち続けている。国内店舗数も2011年度の1,583店から2017年度の1,255店と300店以上(約20%)減少した。
 ステープルズは2015年2月、同業のオフィスデポの60億ドル規模の買収合併を発表した。しかし連邦地裁が昨年5月、連邦取引委員会(FTC)の仮差し止め命令を認める判断を下したことでステープルズは買収を断念していた。買収失敗により当時CEOだったロン・サージェント氏が退任、9月に北米事業のトップだったシーラ・グッドマン氏がCEOに就任している。ステープルズは今年3月、2017年に約70店を閉鎖を発表。向こう3年間で毎年250店のリース更新があるため、さらなる閉店も示唆していた。
170702ステープルズ店舗数推移グラフ
ステープルズ店舗数推移グラフ(過去10年間)。ステープルズは店舗数でピークとなった2011年の1,583店から330店近くも閉鎖し現在は1,255店となっている。ここからさらに70店を減らす。ステープルズの売上高もピークとなった2011年度の241憶ドルから2017年度の182億ドルと落ち続けている。四半期の既存店ベースも2012年5月〜7月期以降、連続して前年を下回っている状態だ。

12年8月25日 - 【オフィススーパーストア】、問われる存在意義!オフィススーパーストアの未来はどこ?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は5年前、当ブログで「オフィススーパーストアの未来は、きわめて暗いということでしょうか。いまのところ打開策は見当たりません」と指摘しました。そこからステープルズは毎年、店舗数を減らしています。四半期の既存店ベースも2012年5月〜7月期以降、5年間ずっと前年を下回っています。オフィススーパーストアの存在意義が薄れながら、小売の地殻変動でお先真っ暗な状態です。ステープルズはオムニチャネル化に遅れたツケとして、さらなる大量閉店となる大ナタを振るう必要があると思っています。ただ(トップが女性だからというワケではありませんが)多くの店を閉鎖し、長年勤めていたスタッフをレイオフするのは難しい。そういった点からも投資ファンドによる買収を受け入れた要因もあるでしょう。ステープルズは売上高182憶ドル(約2兆円)にもかかわらず、69億ドル(約7,800億円)の売却ですから割安な身売りとなっています。これも女性CEOだから?
 そういえば売却が発表された日に歌手のレディーガガと提携した募金機関PR動画がアップされました。これも...?


いじめ撲滅や若者の権利と平等を支援する慈善団体のPRのため歌手のレディー・ガガが、ガチなサプライズで代替教師として授業を行った動画。ステープルズは子供たちを勇気づける慈善事業でレディー・ガガと提携している。