2017年08月12日

【コストコ】、ギフト・レジストリー開始!新婚旅行にディズニークルーズラインを贈る?

170812コストコ
■大手チェーンストアやオンラインストアには「ギフト・レジストリー(Gift Registry) 」サービスがある。ギフト・レジストリーとは結婚や出産で親戚や友人などお祝いを贈ってくれる人たちに、自分たちの欲しい商品リストを送り、その中から予算内で贈りたい商品を選んでもらうシステムだ。いわば、お祝いをもらう立場の人が作った「欲しいものリスト (wish list) 」だ。受け手側は、事前に商品を選択し、商品リストを作成する。贈り手側とのやりとりはすべてお店側が行う。お祝いをもらう立場の人は、自分たちの欲しいモノが得られるしギフトの重複も避けられる。贈り手側もギフト選択に悩むことはない。予算ある贈り手も予算内でギフトを考えられる。お店には無駄な値引きをする必要はなく、返品などを抑えるメリットがある。つまり受け手も贈り手も販売もウィン・ウィンになる合理的なシステムなのだ。メンバーシップ・ホールセール・クラブがギフトレジストリーを始めた。
 会員制倉庫型販売のコストコはギフトレジストリーのプラットフォームサイトである「マイ・レジストリー(MyRegistry.com)」と提携して同サービスを始めた。「コストコ・レジストリー(Costco Registry)」は結婚祝いや出産祝い、その他のお祝いでコストコや同社のオンラインストアが扱う商品を対象にギフト・レジストリーを作成できるサービス。食品や家電製品ばかりでなく指輪もギフトレジストリーに追加でき、コストコが会員に提供している豪華大型客船によるクルーズ旅行なども利用可能だ。大人気のディズニー・クルーズラインや世界最大規模となるロイヤル・カリビアン・クルーズの旅行が追加でき、格安価格で贈れるのだ。またお祝いに最大1,000ドルまで現金を贈れる「キャッシュ・ギフト・レジストリー(cash-gift registry)」もある。裕福な叔父や叔母は現金を何度も送れることになるのだ。コストコ・レジストリーは非会員でもレジストリーを作成でき、ギフトを贈る側も会員である必要はない。つまりギフトレジストリーでは家具や調理器具など、誰でもコストコ価格を享受できることになるのだ。
 今のところアメリカ国内のみのサービスだが、来月26店舗目がオープンする日本でもコストコは近いうちにギフトレジストリーを始めるかもしれない。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本には年長者を敬う文化があります。人生を長く生きられていることでご意見番としても扱われることもあります。ただ、それによる弊害もあります。時代にそぐわなくなった古い価値観を若い世代に押し付けることがあります。日本でギフト・レジストリーが根付かないのは影響力のある年長者たちが、お祝いされる側が事前にギフトを選んでおくということにネガティブなイメージをもつからだと思っています。戦後のモノのない時代に育った人たちからすれば、それは「厚かましい」行為と見えてしまうのかもしれません。お金を持った年長者が減少しライフスタイルが変化することで、こういった考えがいずれ古くなる可能性はあります。「日本で大量パッケージ販売は根付かない」と言われたコストコはすでに25店舗の展開です。日本ではネガティブにみられることの多いギフト・レジストリーもコストコが日本で始めれば、そういった価値観が変わる可能性は十分に考えられます。
 ハロウィンの盛り上がりを見ると、より便利で合理的なギフト・レジストリーは(戦後生まれの減少で)普及も早いと思うのですが...新婚旅行のお祝いで、姪っ子がねだるディズニークルーズラインを贈る日がきますかね?