
■マクドナルドは今年3月、年末までに国内の約1.4万店にモバイル・オーダー&ペイを導入すると発表した。モバイル・オーダーはスマートフォンのアプリ経由で、注文と決済を事前に済ませておくことで混雑時のレジ行列に並ぶことなく商品を受け取れるサービス。レジ待ち行列を緩和し注文ミスも回避できることで顧客ロイヤリティが高まり、店内オペレーションの合理化も図れる。コーヒーチェーンのスターバックスやチキン・サンドウィッチチェーンのチックフィレなど一部の外食チェーンがすでに全店で展開している。一部のマクドナルドではモバイル・オーダーによるカーブサイド・ピックアップやデリバリー、ドライブスルーなどをすでに始めているのだ。マクドナルドのカーブサイド・ピックアップは、すでに導入しているウォルマートやスーパー最大手のクローガーなどのようにネットで注文して店の前の駐車場で注文品を受け取るサービス。車から降りることなく商品を受け取れるので、子供をもつ母親や足の悪い高齢者などに人気となっている。マクドナルドのカーブサイド・ピックアップもアプリ経由で注文した商品を指定されたパーキングで受け取ることになる。一方、マクドナルドのカーブサイド・デリバリーは、ドアダッシュ(doordash)などレストランの食事を自宅まで届けるフードデリバリー業者と提携した出前サービス。利用者スマートフォンなどネットから注文したビッグマック等をフードデリバリー業者がカーブサイド・ピックアップのパーキングで受け取り、出前を行うのだ。マクドナルドではドライブスルー客の約20%がカーブサイド・デリバリーを利用し、さらに20%がカーブサイドでピックアップすることでドライブスルー混雑による失客を防げると見込んでいる。マクドナルドは2017年、モバイル・オーダー&ペイなどのIT化や650店に及ぶ新型店舗への改装(もしくは新規出店)に約17億ドル(約1,900億円)を投じるとしている。
今日はマクドナルド・アプリのスクリーンショットを交え、モバイルオーダーの徹底解説を行う。
トップ画像:マクドナルドのカーブサイド・ピックアップはアプリから注文し店の駐車場で受け取ることができるサービス。カーブサイド・ピックアップ専用スペースに車を停め、パーキング番号をチェックインの画面(店に行くとジオフェンシング技術により画面が現れる)に入力する。1分もしないうちにスタッフが注文品の朝マックを持ってきてくれたのだ。ゆっくり選んで注文でき、レジ待ちもなく極めて快適だ。モバイルオーダーも、ドライブスルーよりカーブサイド・ピックアップが贅沢感があり、心地よいと感じた。

マクドナルドのアプリを起動して上下スクロールで画面をスライドすると「モバイルオーダー(Mobile Ordering)」が現れる。黄色のボタン「注文を始める(Start on Order)」をタップする。モバイルオーダーを横スライドすると、保存した好きな注文品の閲覧「好きな注文品を見る(See favorite Orders)」と注文履歴の閲覧「最近の注文を見る(See Recent Orders)」のボタンが現れる。

「注文を始める(Start on Order)」をタップすると、現れるのはモバイルオーダー後のピックアップ先となるマクドナルド店の住所確認だ。住所確認の他、朝食・昼食・夕食の注文をここで選択する。注文時が朝早い時間でも、ジオフェンシング技術で昼食や夕食を予約注文できるのだ(後述)。

ピックアップ先と食事時間(朝食・昼食・夕食)を選択すると次がメニュー画面となる。メニューは食事時間によって異なる。右上の赤字「フィルター(Filter)」をタップすると「350キロカロリー以下(Less Than 350 calories)」「3ドル以下($3 or less)」二つのフィルター(片方もしくは両方で)をかけたメニューから選ぶことができる。ここではトップにある「お得メニュー(Deals)」をタップ。

「お得メニュー(Deals)」のトップにあるのは、これまでの注文履歴からマックカフェメニューがポイント制になっていることがわかる。マックカフェのコーヒーやラテなどを5つ注文していけば、アイスコーヒーなどが無料となるのだ。その下には期間限定(6日間)で「チキン・サンドイッチとフレンチフライ大サイズ注文で二つ目が無料」「プレミアムバーガー1ドル引き」などがある。

食材の品質にこだわったアップグレード・サンドイッチ・メニュー「シグネチャー・クラフテッド(Signature Crafted)」から「スイートBBQベーコン・アーティザン・クリスピー(Sweet BBQ with Bacon Artisan-Crispy)」をタップすると単品とドリンクとフレンチフライのセットメニューを選択できるようになっている。

セットメニューをタップすると、カスタマイズ画面が現れる。ハンバーガーによってはトッピングのカスタマイズで価格がアップする。カスタマイズ注文は、トッピングの選択に時間がかかりレジでは難しい。モバイルオーダーではゆっくり選べるのだ。モバイルオーダーは店にとって客単価のアップとなり、利用者にとっては快適な注文となる。

先の画面で「注文を加える(Add to Order)」ボタンのタップで注文品がカートに入る。右上にあるマクドナルドのアイコンをタップすると注文確定の画面となる。下に「カードにはいつチャージされるのか(When will my card be charged)」をタップすると「お店でチェックインした時が注文の確定となりクレジットカードにチャージする」との説明だ。「支払い方法(Choose Payment Method)」でクレジットカード情報を保存し「終了(Finish)」ボタンをタップ。

注文コードのYQ75が現れ、注文品のピックアップがドライブスルー、レストラン内、カープサイドの3つあることがわかる。「了解(Got It)」のボタンをタップする。この時点でも、クレジットカードへの課金がされない状態だ。で、マクドナルドにピックアップに行く。

ピックアップするマクドナルドに行くと、ジオフェンシング技術で注文者が店の近くにいることを把握し「到着しましたね!(We see you're here!)」の画面となる。後は自分の好きなピックアップ方法(ドライブスルー、店内、カーブサイド・ピックアップ)を行う。

ドライブスルーでは、マイクに向かってモバイルオーダーと注文コードを告げる。この時点でチェックインとなりクレジットカードに課金され、窓口で注文品を渡してもらう。

店内ピックアップではジオフェンシングで画面が「イートイン(Eat In)」「テイクアウト(Take Out)」を選択できるようになる。なお、この時点で注文コードが店内ピックアップ用の注文番号(3〜4桁数字)になる。

店内ピックアップ場所のモニター画面(左上)では、注文者の注文番号が映している。モニターの左半分は「調理中(In Progress)」、右側「ご用意できました(Now Serving)」だ。右には注文端末が見える。

マクドナルドのモバイルオーダーで最も快適なのはカーブサイド・ピックアップだ。専用の駐車スペースに停めて以下にあるチェックイン画面でチェックインすればスタッフが車のところまで注文品を持ってきてくれるのだ。車から降りたり、ドライブスルーのようにマイクに向かって話す必要もなく、悪天候時には便利だ。

カーブサイド・ピックアップのチェックイン画面。専用駐車スペースにある番号を入力すると、チェックインで注文が確定され、スタッフが注文品を車のところにまで持ってきてくれる。小さな子供をもつ家族にはありがたいサービスだ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後発ということもありマクドナルドのモバイルオーダーは、よく練られていると思います。カーブサイド・ピックアップではスタッフが車のところにまで持ってきてくれるので、ドライブスルーよりも快適です。モバイルオーダーを行うことで、これまでどちらかというとマイナーだった高級メニューもアプリ上で販促が可能です。レジ注文では考える時間も許されませんから。特に子供を持つ家族ではモバイルオーダーからの注文で客単価のアップにつながります。レジで子供に注文をせかす必要がないからです。またモバイルオーダーでポイントを訴求することで、例えば新商品のプロモーションもしやすくなっています。当ブログで何度も強調しているようにモバイルオーダーは外食業界に革命をもたらします。無論、外食と胃袋戦争を繰り広げるスーパーマーケットにもデリ等でモバイルオーダーが波及していくのは必至です。
当社の「最新!リアルとネットが融合するオムニチャネル戦略コンサルティング・セミナー」では、例えば朝食をマックからモバイル・デリバリー(出前)もしてみたいと思います。
Posted by usretail at 03:22│
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