2017年12月05日

【CVS】、薬局チェーンが保険会社を買収!食品スーパーを買収したアマゾンへの対策?

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■ドラッグストアチェーンのCVSヘルスは3日、医療保険会社のエトナを690億ドル(約7.8兆円)で買収することを発表した。これによりコンビニのように点在する薬局チェーンから医療クリニックに、医療保険サービスまで展開する垂直統合したヘルスケア業界の巨大企業が誕生する。製薬会社への価格交渉力を高めるとともに、処方箋販売などヘルスケア業界への参入が報じられているアマゾンに対抗するのが狙い。CVSによると同社はエトナ株を1株207ドルで取得するという。現金145ドルと残りは株式で充当する。1株207ドルとなる株価はCVSがエトナを買収すると報じられた前日の株価に29%のプレミアムとなる。これにより2017年中に明らかになった企業買収で最大規模となる。なお買収完了は2018年の下半期(7月〜12月期)との予定としている。CVSのCEOラリー・メルロ氏とエトナCEOマーク・バートリーニ氏は4日に行われたCNBCのインタビューで、両社が統合されることで、薬価だけでなく医療サービス全てのコストが低減されると説明した。
 CVSはアメリカ国内に9,700店(ターゲット内1,670ヵ所の薬局を含む)を持ち、簡易医療所となる「ミニッツ・クリニック(MinuteClinic)」を店内など1,100ヵ所に展開している。CVSはウォルグリーン並ぶ2大ドラッグストアチェーンであり、店内にはドライブスルーを併設した薬局に、食品や生活必需品も販売。デジタル画像の現像などのサービスを拡充するとともに独自のモバイル決済システム「CVSペイ(CVS Pay)」も展開し、アメリカでドラッグストアチェーンはコンビニエンスストアに近い役割を担っている。CVSは最近、ネットで注文した商品を当日に店の前の駐車場で受け取れる「カーブサイド・ピックアップ(Curbside Pickup)」も開始している。またアマゾンで現金で買い物ができるアマゾン・キャッシュ(Amazon Cash)も今年4月より全店で始めている。CVSの小売薬局部門の売上高は720億ドルとなっている。一方の医療保険3位となるエトナは規模を拡大するため、2015年7月に同業で4位となるヒューマナの買収計画を発表した。しかし、市場の寡占化が進むことで競争が減り、結果的に消費者の利益につながらないとして独占禁止当局から承認を得られず計画を断念。2010年に成立した医療保険制度改革(オバマケア)によって健康状態の悪い加入者が増えたことで利益率が低下していた。エトナ保険への加入者数は2,200万人。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はコンサルタントであり、コンサルティングを生業にしています。時にクライアントからの要望で、ホテルやレストランの予約、バスチャーターの手配まで行うことがあります。クライアントにとってのメリットは、クライアントの業種や視察日程を基に、利便性に優れ、アクセスのよい滞在先ホテルを手配することでコンサルティングセミナーの内容を最適化できることです。例えば、クライアントが食品関係者なら、ホテルは全部屋にフルキッチンのついたスイート型ホテルを提案します。アメリカでトレンドになっているミールキットを調理するためです。また毎晩、メンバーが集まって反省会を行うようなクライアントなら、事務局の部屋をセミスイートにアップグレードするよう提案します。誰でもアクセスできる広い部屋があれば、ビールや酒の肴をもって集まり、コンサルティングセミナーから学んだことを互いにアウトプットできるのです。

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 薬局チェーンと保険会社の統合でこれまでなかった価値を提案できるのです。最適化されたサービスを垂直提供することで、アマゾン対策にもなります。ホールフーズを買収したアマゾンの脅威は、ヘルスケア業界にも未曾有の変化を及ぼしつつあるのです。