2018年02月04日

【アマゾンゴー】、ユーチューバーが万引き成功!善意で成り立つ野菜の無人販売と同じ?

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■ネット通販最大手のアマゾンは22日、シアトル市内でほぼ無人となるコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」を一般向けにオープンした。50坪程度のアマゾンゴー(2131 7th Ave Seattle, Washington)は人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができるコンビニだ。扱う商品は卵やミルク、パンなどのステープルズ商品にサンドウィッチやサラダ、コーヒーなどの飲み物、さらにアマゾン独自のミールキットやワインなど。小売業界の破壊的イノベーションとなるアマゾンゴーは、スマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入場できる仕組み。QRコードでチェックインすると、駅にある自動改札機のようにゲートが開き入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけで、アマゾン・アカウントにある利用者のクレジットカードに自動的にチャージされる。また手に取った商品を商品棚に戻すと、天井にあるカメラやセンサーが認識して、チャージされないのだ。「商品を取って外に出るだけ(Just Walk Out:ジャスト・ウォーク・アウト)」でレジ人員を必要としないが、ワイン販売では法律により年齢確認が必要となるので全くの無人運営というわけにはない。
 レジ待ち時間がないアマゾンゴーは革新的で世界中から注目を集めている。すでに一部のユーチューバーがアマゾンゴーでハッキングを試している。アマゾンゴーのハッキングとは万引きだ。アマゾンゴーの天井を埋め尽くしている、カメラやセンサーに認識されず、商品を手にもってジャスト・ウォーク・アウトするのだ。買い物として特定されなければ、商品を手にしてもチャージされることはない。アマゾン・スタッフが行動の一部始終を目にしていようが堂々と万引きできることになる。ハッキングを試みたYouTube動画「アマゾンゴーで盗みは可能か?(CAN YOU STEAL FROM AMAZON GO?!)」では全て(3点)の商品はチャージされていた。「レジなしアマゾンゴーで生理用品を盗んだ(We Stole Tampons from the Cashier-less Amazon Go Store)」では手に取った商品を別の商品棚(ワイン)に置き、それを再び手にして出る行為だ。これもチャージされていた。ただ、アマゾンゴーの返品については、返品しなくても返金可能な「オーナーシステム(Honor System:自己申告システム)」を指摘している。アプリにあるレシートから、返品する商品を選んで「取り除く(Remove)」をタップするだけで返金されるのだ。チャージされた商品を返品扱いにすることで万引きは可能となる。また「アマゾンゴーでの万引きはメチャクチャ簡単(I PROVED STEALING FROM AMAZON GO IS INSANELY EASY)」ではアマゾンゴーから6品目をもって立ち去りながらも、ペパーミント以外の5品目がチャージされてなかったことを映している。この動画をアップしたティム・プール氏は「極めてシンプルな万引き方法」をあかさないものの「どんなお店よりもアマゾンゴーでの万引きは簡単」と話している。しかもこの方法で万引きしてもアマゾンから咎められることはないと主張している。
 画像認識や深層学習の技術を駆使したアマゾンゴーは結局のところ、人の善意で運営が成り立つ野菜の無人販売と同じだったということなのだ。
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アマゾンゴー専用アプリにあるチュートリアル。アマゾンゴーの使い方となるチュートリアルでは、アマゾンゴー店内でやってはいけない行為がある。手に取った商品を他の買い物客に渡すことは禁止されているのだ。

18年1月22日 - 【アマゾン】、レジなしアマゾンゴーがついに一般公開!!!一足早く店内画像をアップ?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾンゴー・アプリをダウンロードすると、アマゾンゴーの使い方となるチュートリアル動画を見ることができます。そこにアマゾンゴーの店内でやってはいけない行為があります。後藤が思いついた買い物として認識されない行為(ハッキング:万引き)がありました。手に取った商品を他の人に渡す「バケツリレー方式」です。エントリー記事にあるようにアマゾンゴーのハッキングは思った以上に簡単です。一つは「オーナーシステム(Honor System:自己申告システム)」を利用する方法。サンドウィッチを手に取ってアマゾンゴーから出ても「間違って認識された」とアプリ上レシートから、取り除けばいいだけです。で、即、返金。また商品を返品する必要もないことから、返品扱いで返金させることも可能です。ユーチューバーが指摘しているように極めて簡単な方法でも万引きは可能です。ここでは明かせませんが、近いうちにシアトルに行くので実験してみますね。
 アマゾンゴーは野菜の無人販売と同じで、人の善意で成り立つ自己申告システムだったというオチ...超ハイテクなアマゾンゴーは、日本の田舎なら大丈夫です(笑)。
この記事へのコメント
アマゾンゴーのところが「マゾンゴー」になってますよ。
Posted by 匿名希望 at 2018年02月04日 21:31
シアトルのアマゾンゴーに行って万引きの実験をなさるんですか?
何のためにやるのか不明ですが愚か者ですね。
対抗措置をアマゾンに講じさせる意図があるとしても、実験する必要はないです。
メールでアマゾンに言えばいい。
Posted by xxx2 at 2018年02月05日 14:34
初めてコメントを残させていただきます。

センサーとカメラが無数にあるため万引きをしても全て記録に残るわけですから、後々の技術の進歩で検挙されると思います。

検挙されなくても、質の悪い客だということがわかれば、質の悪い広告と質の悪い商品を見せ続けられることになるのではないでしょうか。

中国の芝麻信用などの例を見ると、Amazonで万引きをしたという事がデータとして残るのは不利です。

例えば、今後の借入金利の上昇や、賃貸住宅が借りられなくなったり、図書館でのデポジット金を取られるような、そんな社会になりつつあると思います。
Posted by 文左衛門 at 2018年02月05日 15:28
この程度の簡単なシステムの落ち度をアマゾンが認識していないとはとても考えられません。明らかに万引きをわかる行為で返金を要求したり、同じ行為を繰り返すことで、ネガティブの個人データをアマゾンに渡してしまうことになるのではないのでしょうか。アマゾンとしては、日用品の万引き額など大した金額ではなく、それよりこういった個人の行動データに大きな価値があるのでしょう。万引き行為を行って、それをハッキングとして喜んで自らさらしだすYoutuberがなぜ愚かかといえば、こういう個人のネガティブ行動傾向を、たかだか数ドル、もしくは数十ドルでアマゾン側にやすやすと売り渡している、ということでしょう。
Posted by Felix at 2018年02月08日 01:37
 普通のスーパーでの万引き動画をアップすれば明らかに犯罪ですが、アマゾン・ゴーだとその罪の意識が低下するのは法律がまだ技術に追いついていないからでしょうか。そのうち法律化されればアメリカお得意の「It's the law!」のサインが掲げられますね。ちなみにアマゾン社内ではアマゾン・ゴーの一般公開前には社員に対して出来る限り万引きを成功させてみるようにと促していました。アマゾンの真の目的はと考えると、結局のところ今回のユーチューバーの行動もアマゾンの想定内、むしろ知らない間にアマゾンの手の上で実験に使われているのではと思ってしまいます。
 ところで、指摘のオナーシステムはアメリカの返品保証の元になっているもので別に田舎の無人販売をわざわざ引き合いに出さなくてもいいのでは、と思います。いかにハイテクになっても大多数が善意の元で行動しないと社会は成り立ちません。私は2003年に初めてアマゾンで書物を買いましたが、その記念すべき最初の商品が届きませんでした。メールでまだ届かない旨を連絡したら、非常にフレンドリーな返信が来て、何の質問もなく直ぐに返金されました。勿論嘘をついて本を2冊手に入れたわけではありません。一部の悪意ある消費者のために返品保証をしていなかったら今のアマゾンは無かったでしょう。
Posted by UPIKO at 2018年02月13日 22:58