【アマゾンゴー】、実際に視察して気づいた注意点!人数が多いと10万円以上を立て替え?
■ネット通販最大手のアマゾンは先月22日、シアトル市内でレジなしのコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」を一般向けにオープンした。50坪程度のアマゾンゴー(2131 7th Ave Seattle, Washington)は人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的な店舗だ。アマゾンゴーには2月12日〜14日まで計4回(そのうち一回は6人グループで入店)、視察(買い物)をする機会に恵まれたので数回に分けてレポートを行う。
アマゾンゴーの入店にはアマゾンゴー・アプリのダウンロードが必要だ。アプリからアマゾンのアカウントにログインする。登録しているクレジットカードとアプリを紐付けることで入店時の認証で、アプリのQRコードをかざせば入店できる仕組みだ。1月22日のオープン当日には100人以上が並び入場制限もあったようだが、一度も並ぶこともなくすんなりと入れた。店の外には複数のスタッフがいてオレンジ色のエコバッグを渡してくれる。なお14日の開店前に行ったとき、アマゾンゴー専用バッグは店の外に無造作に置かれており(スタッフはいない)、好きなだけ持っていけるようになっていた。自動改札機のようなゲート前にもスタッフが一人いて、利用客が入店で混乱しないようアシスタントの役割を担っていた。アマゾンゴーで様々な質問をしたが、意外と気軽に応えてくれた。入店して気づくのは、レジがないせいか広く感じる。天井にはカメラやセンサーがぎっしり備え付けられていて、若干、圧迫感を感じた。特徴的なのは品揃えだ。サンドウィッチやチョコレートなどのキャンディや菓子、飲み物、サラダ、ヨーグルトなどの乳製品、一部ベーカリー、卵、ピザなど冷凍食品、アイスクリーム、ワインなどのアルコールはあるが、果物(一部にパックされた果物とカットフルーツはある)や野菜、お肉(一部パック売りのみ)などの生鮮品が少ない。コンビニといえばコーヒーだが、ホットコーヒーは販売していない。またアマゾンゴーでは量り売りを行っていないのだ。一般的なコンビニにあるような文具や雑誌、新聞、市販薬品、キッチン用品に、ティッシュやペーパータオルのような消耗品は扱っていない。アマゾンゴーオリジナルのマグカップと水筒以外はすべて食品だ。ブランドはサンドウィッチやサラダを除いて、扱う商品の多くがNB(ナショナルブランド)だが、ホールフーズのPB(プライベートブランド)「365」やパネラブレッドのスープなども販売していた。アマゾンのミールキットやワイン以外、ほとんどが10ドル以下の商品が占めている。したがってシステムの不具合等で買い物を認識しなくとも、大きな損失にはならないと感じた。
トップ画像:1月22日に一般にも公開されたアマゾンゴー。店の外には複数のスタッフがいてオレンジ色のエコバッグを無料で渡してくれる。
14日の開店(朝7時)前に行ったとき、アマゾンゴー専用バッグは店の外に無造作に置かれており(開店前でスタッフはいない)、好きなだけ持っていけるようになっていた。いつまでエコバッグの無料提供をつづけるのだろう?
アマゾンゴーの入店にはアマゾンゴー・アプリのダウンロードが必要だ。アプリからアマゾンのアカウントにログインする。登録しているクレジットカードとアプリを紐付けることで入店時の認証で、アプリのQRコードをかざせば入店できる仕組みだ。
1月22日のオープン当日には100人以上が並び入場制限もあったようだが、4回の視察では一度も並ぶこともなくすんなりと入れた。入店して気づくのは、レジがないせいか広く感じる。天井にはカメラやセンサーがぎっしり備え付けられていて(どうしても気になるせいか)、若干、圧迫感を感じた。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はアマゾンゴーで計4回、買い物をしました。アマゾンゴーのファーストインプレッションは買い物後の違和感。「外に出ていくだけでショッピング(Just Walk Out Shopping)」は革新的且つ超未来的で違和感です。一方、品揃えがまだ不十分な印象も感じました。一般的なコンビニ同様、果物や野菜、お肉の生鮮品があまりありません。朝食を求めて朝7時の開店にも訪れましたがバナナもなく、温かいコーヒーもありませんでした。テスト展開なので仕方がないですね。でもカメラやセンサーで買い物を認識するシステムは本当に驚き。ところで今回はクライアントの5人と一緒に買い物を行いました(大人数のグループでも入店はOKとのこと)。後藤のアマゾン・アカウントを使いアマゾンゴーのアプリにあるバーコードを1回1回ゲートにかざして、一人づつ入ってもらったのです。結局、6人全員で36アイテムを購入しました。誰も万引きにはなりませんでしたが、約150ドルは私の立て替えになりました。
アマゾンゴーのオリジナルのマグカップや水筒、チョコレートがあるので例えば、大型バス1台分(40人以上)のグループで視察・買い物すれば1,000ドル(約11万円)以上は立て替えることになります(笑)。レジなしなのに現金がわんさかの皮肉な状態...当ブログで何度も強調しているように参加者は20名以下ですね。
Posted by usretail at 03:44│
Comments(1)
バス視察なら、学ぶついでにアカウントも登録すればいいだけでしょう