2018年03月12日

【ターゲット】、カーブサイドピックアップのドライブアップを年内中に1,000店に拡大!

180312ドライブ・アップ@ターゲット
■ターゲットは6日、カーブサイド・ピックアップ・サービスの「ドライブ・アップ(Drive Up)」を年内中に1,000店に拡大することを発表した。カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。カーブサイド・ピックアップは、大手チェーンストアでは競合ウォルマートが生鮮品などを対象に「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」で行っており、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト(Clicklist)」というサービス名で傘下のスーパー等1,000店以上に拡大している。ミネアポリス・セントポールに展開するターゲット50店舗で始めたドライブ・アップは、ターゲット専用アプリからの注文のみに対応。今のところドライブ・アップはiOSのみで、アンドロイドにも今後、対応するとしている。
 ドライブ・アップの使い方はターゲットのアプリを起動後、ドライブ・アップを行う店を選択し、好みの商品を注文する。決済画面で受け取り方法をドライブ・アップに選び、受け取り時間を指定する。注文品の準備完了で通知が届くようになっている。お店ではドライブ・アップと指定された専用の駐車スペースに車を停め、「到着しました(I'm here)」ボタンをタップすると、スタッフが注文品を持ってきてくれる仕組みだ。アプリに表示されたバーコードをスタッフが端末でスキャンすることで受け取り完了となる。なおドライブ・アップの注文品は2日間、保管される。2日以上超えても取りに来ない場合、注文は自動的にキャンセル扱いとなる。ドライブ・アップに手数料やキャンセル・チャージはない。ターゲットによると昨年の10月から始めたテスト展開では、ドライブ・アップにより10%近く注文が増えた。またドライブ・アップ利用者の半数が再び同サービスを利用したという。
 ターゲットはまた買収したオンデマンド買物代行・宅配サービスのシプツ(shipt)による当日宅配サービスの拡大も行う。ミネアポリス郊外などのターゲットで今月初めから開始した当日宅配は440店舗に広がっており、今後はニューヨーク市やボストン、シカゴ、サンフランシスコなど大都市圏のターゲットにも展開する。ターゲットはシプツを5.5億ドル(約620億円)で買収後、今年中に約半数で当日宅配サービスを開始すると発表。2018年の年末商戦までにほぼすべての店舗で当日配送を可能にすると宣言していた。

トップ画像:ヒューストン郊外のターゲットにあるドライブ・アップ専用スペース。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォルマートのカーブサイド・ピックアップは昨年末、1,100店まで拡大しています。2,000店舗展開まで時間の問題です。スーパー最大手のクローガーのクリックリストも昨年末には1,000店を突破しました。傘下のスーパーを含めて2,000店での展開はそれほど時間はかからないでしょう。競合店に遅れて、ターゲットが同サービスとなるドライブアップを年内までに1,000店で展開です。テキサスのHEBや中西部のハイビー、スーパーセンターのマイアーもカーブサイド・ピックアップを拡大中。フロリダのパブリクスも遅れてキャッチアップです。それほど遠い将来でもない時期に、1万店近くの食品スーパー等で、カーブサイド・ピックアップが行われるようになると予想できます。生鮮品のような毎日の買い物にカーブサイド・ピックアップという買い物オプションがニューノーマルになるのです。零細スーパーでさえもこの流れには逆らえません。
 売り場には現れない、消費構造の変化となる「地殻変動」はカーブサイド・ピックアップがニューノーマルの後でも続きます。