2018年03月13日

【アプリ】、オムニチャネルショッパーは全体の7%だが売上に占める割合は27%になる!

180313オムニチェネルショッパー
■オムニチャネル化で成功しているチェーンストアには共通項がある。スマートフォンなどのモバイルで、顧客に買い物に便利なアプリを提供しているのだ。ウォルマートでは自社アプリに決済機能の「ウォルマート・ペイ」に競合店のセール価格と比較して差額分を次回の買い物で値引きする「セービング・キャッチャー」、頻繁に購入する商品を簡単に再注文できる「リオーダー・ナウ」に「スキャン&ゴー」「ショッピングリスト」「モバイル・エクスプレス・リターン」など便利な機能が次々に追加されている。最近では5,000坪以上となる売り場での買い物を容易にするため店内マップを用いた新アプリ機能「ストア・アシスタント(Store Assistant)」を組み込んでいる。ウォルマートだけでなく、ホームセンターのホームデポでも「イメージ検索」「リアルタイム在庫」「3Dマッピング」など買い物に便利なアプリ機能を揃えている。アプリ機能の充実を急ぐには理由がある。モバイル・アプリ経由でのECが増えていくからだ。
 ECマーケティング企業のクリテオは6日、北米小売企業のアプリについての分析結果を発表した。Eコマース取引における2017年第4四半期のデバイス環境の比率は、モバイル・アプリ経由の売上が44%でシェアトップとなり、次いでデスクトップPC経由の33%、モバイル・ウェブ経由の23%だった。また、コンバージョン率はアプリが21%、モバイルウェブが6%となっており、アプリが3倍以上高いコンバージョン率となっていることが明らかになった。小売アプリをスマートフォンにわざわざダウンロードして利用するロイヤリティの高い顧客である要因がある一方で、アプリ機能の便利さや使いやすさでコンバージョン率が上がっていることも否定できないのだ。デスクトップPC経由の購入の26%が、買い物前にモバイルで閲覧・検討していることも分かった。クリテオはオムニチャネルショッパーについての分析も明らかにしている。オンラインでもオフラインでも買い物をするオムニチャネルショッパーは全体の7%に過ぎないが、売上に占める割合は27%となっているのだ。
 オムニチャネル成功企業はアプリに便利な機能を付加することで、オムニチャネルショッパーが増えると同時に売上が増加することを意識しているのだ。
180313オムニチャネルショッパー円グラフ
オンラインでもオフラインでも買い物をするオムニチャネルショッパーは全体の7%に過ぎないが、売上に占める割合は27%となっている。

18年2月10日 - 【アプリ】、スマートフォン経由の売上が急伸!モバイルコマースのシェアはたった4%?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社ではオムニチャネル・ワークショップを行うので、参加者は20名以下の少人数制にしています。当ブログで何度も強調していますが、アメリカ流通業の最先端を学ぶには、アプリを使った買い物体験をしなければなりません。売場を見て回って、店長にお話しを聞くような視察手法では、小売の最新事例を観察できません。アメリカでは買い物するためお客が店に来るという前提が崩れているのです。アプリで買い物をするのです。それは大手チェーンストアによる設備投資にも現れています。新規出店よりアプリ開発などIT投資に傾いているのです。なぜなら消費者は実際に売場に行く前にアプリを使っているからです。アプリ上で決済するだけではありません。商品情報や価格をリサーチするだけでなく、自分のライフスタイルにあった都合のよい買い方を行うということです。言い方を換えればアプリが売り場になっているのですね。
 お客が売り場で行うことを、アプリ機能に盛り込むお店が顧客から支持を得るということです。一方、現場ではアナログな接客がこれまで以上に重要になってくるのです。