2018年04月15日

【スマートスピーカー】、普及率増でアマゾンエコーが断トツ!サブちゃん失職もホスト?

180415アマゾンエコー
■調査会社コムスコアによると、アマゾン・エコーなどのスマートスピーカーは昨年末に爆発的に売れたことで一気に普及率が伸びた。スマートスピーカーの入門機となるエコー・ドットとグーグル・ホームミニが30ドルに値下げしたことが要因。コムスコアでは昨年12月から今年2月までの3か月間にスマートスピーカー所有者が50%以上増加し、アメリカ国内の普及率は今年2月時点で20%と試算している。スマートスピーカー所有者の30%は複数台を所有しており、3台以上を所有する率は10.5%となっている。

スマートスピーカーを使って、ボイスショッピングを行っている人は22%に達するとの予想だ。スマートスピーカーの普及率がコムスコアのデータより高いと予想する調査もある。アメリカとイギリスの2,300人を対象にしたカンター・ライトスピードの報告では、アメリカの普及率は34%、イギリスでは31%となっている。

毎日1度はスマートスピーカーを利用するとした割合は72%に達しており、1日に何度も利用すると回答したのは46%にもなっている。

スマートスピーカーを使ったアクティビティの調査も行っており、最も多いのが「音楽・ポッドキャスト・オーディオブックを聴く」の19%となった。「タイマー・アラームのセット」「天気予報」「ネット情報の検索」で使っているのはそれぞれ15%となっている。Vコマースとも呼ばれている音声によるボイス・ショッピングでは「オンライン購入」と「食品の注文」を合わせると11%となっており、コムスコアより低い数字だ。

 アマゾンエコーやグーグル・ホームの国内シェアではアマゾンが67%、グーグルは30%となっており、コムスコア調査でもアマゾン71.9%、グーグル18.4%とアマゾンが圧倒していることが明らかになっている。

 一方、アップルが2月に発売したスマートスピーカー「ホームポッド」が不振だ。ブルームバーグが報じたところによると、内部事情に詳しい人からの話としてアップルは3月下旬までにホームポッドの販売予想を引き下げ、組み立てメーカーへの発注を削減した。

スマートスピーカー市場への参入が遅れてことに加え、ホームポッドの349ドルとなる高価格がボトルネックになっているのだ。

調査会社スライス・インテリジェンスによると、ホームポッドの販売後10週間のシェアは10%を獲得したものの、3週間後の週間シェアはわずか4%だった。アマゾンの73%やグーグル・ホームの14%のシェアに対して全く売れていないことになる。

 ホームポッド不振からスマートスピーカーの普及が低価格であったことが浮き彫りになっているのだ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ホームポッドが発売された直後、後藤は「(ホームポッドは)アマゾン・エコーに対抗するには厳しいと感じます。問題は349ドルという価格。音の良しあしとなるスピーカーとして、ホームポッドの評価は高いのです。(中略)結果的に高価格がボトルネックになってマスには受けないというのが私の見方です。スマートスピーカーを使うときは大抵『ながら』です。寝ながら、料理しながら、仕事しながらです。したがって音楽を流す場合でも音質にはそれほどこだわりません。高い金額を支払ってまで、スマートスピーカーに高音質を求めるユーザーはいないと思います。市場に遅れて参入した高額ホームポッドは、このままでは窮地になるということです」と指摘しました。エントリー記事にあるようにホームポッドは低迷しており、予想通りの展開となっています。なぜならスマートスピーカーを利用するとき、利用者の「ながら」だからです。

⇒スマートスピーカーを使うときは、他のことを「しながら」のながら利用に限定されることです。言い換えれば時間や労力の節約のために使っているのです。後藤がエコーを主に使うのは寝ている時です。寝る前にアラームをセットし、夜中に目が覚めたときに時間を確認し、まどろみながらプレイリスト(懐メロ)の音楽をランダムにかけます。ホームポッドが目指しているような、音楽などを高音質で聴くための理由では使っていないのです。スマートスピーカー利用では「音楽・ポッドキャスト・オーディオブックを聴く」が最も多い19%となっています。これは「ながら」での利用だと推測しています。BGMとしての音楽鑑賞、もしくは料理をしながらのポッドキャストやオーディオブックの利用でしょう。「ながら」利用はボイスショッピングで極めて重要なポイントになります。自宅で買い物のニーズが現れるときは、調理や洗濯などの家事に食事中、テレビ視聴、赤ちゃんの世話、人と会話している時など他のことをやっているときです。

⇒「あ、そうだ!〇〇を買っとかなきゃ」と思うときは別のことをしていて、決まって手が離せない時です。ところでアマゾンには、お気に入りの商品が少なくなったと気づいたら、ボタンを押すだけで商品を届けるアマゾン・ダッシュボタンがあります。が、商品は限定される上、ボタンを押す行動が必要です。マルチタスキングとなる「ながら」家事では、柔軟に応えられません。AI対応の柔軟さでボイスショッピング、Vコマースが大きな市場になると後藤は予想しています。当ブログで頻繁に喩えているのが、サザエさんにでてくる三河屋サブちゃんです。スマートスピーカーが、サブちゃんの代わりになるということ。今後はサブちゃん以上に注文対応(届け時間の指定から、例えばダイナミックプライシングで「〇〇ドル以下になったら注文を確定して」などの購入価格の指定まで)でスキルを上げてきますから、主婦を中心にAIショッピングが離せなくなります。常にサブちゃんが横にいてサポートする感じですかね。
 ちなみに失職したサブちゃんは、ドンペリ等をおろしていたホストクラブに就職し、カリスマになるというのが予想です。その頃、サブちゃんが住む高級マンションには、ホームポッドはありません...