2018年07月12日

【ウォルマート】、ダラス郊外スーパーセンター駐車場にGS併設型コンビニをオープン!

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■ウォルマートは11日、テキサス州ダラス郊外にあるプレイノ地区にガソリンスタンド(GS)併設型コンビニエンスストア「ウォルマート・フュール・ステーション(Walmart Fuel Station)」をオープンした。テスト展開となる約80坪のウォルマート・フュール・ステーション(6000 Coit Rd, Plano, TX 75023)は、ウォルマート・スーパーセンターの駐車場内で大通りに面した立地にとなっている。

午前5時〜午後11時の営業となるコンビニには給油ポンプ(計量機)8台に店内には卵やミルク、パンなどのステープルズ商品にサンドウィッチやコーヒー、ソーダ類などコンビニと変わらない品揃えにビールなどアルコール類のウォークイン・クーラーがあり、ウォルマート価格で提供している。なお、このコンビニはスーパーセンターの敷地内にあるものの、ネット注文した商品を受け取るなどのピックアップサービスは行っていない。同スーパーセンターにはカーブサイド・ピックアップ・サービスのウォルマート・グローサリーを行っている。

ウォルマートの広報担当によると、ダラス郊外ではアーリントン(4801 S Cooper St, Arlington, TX 76017)、レイクワース(6360 Lake Worth Blvd, Lake Worth, TX 76135)、ルイスビル(4691 TX-121, Lewisville, TX 75056)にあるスーパーセンターの駐車場にもGS併設型コンビニを年内中にオープンする。

なおウォルマートは昨年1月にテキサス州ダラス郊外のクローリー地区にあるスーパーセンターの前に24時間営業のGS併設型コンビニエンスストアをオープンしている。テキサス州ではヒューストン郊外のトンボール地区に昨年オープンしたスーパーセンター(25800 Kuykendahl Rd, Tomball, TX 77375)にも駐車場にコンビニが併設されている。

ウォルマートのコンビニエンスストア展開にはオムニチャネルの事例もある。コロラド州デンバー郊外のソーントン(1650 E 104th Ave, Thornton, CO 80233)地区にオープンしたGS併設型コンビニ「ウォルマート・ピックアップ・ウィズ・フュール(Walmart Pickup with Fuel)」では、生鮮品など食料品のピックアップ拠点となったハイブリット型だ。

ハイブリット型コンビニがユニークなのは、そのサプライチェーンにある。顧客がネット注文した生鮮品は近隣のスーパーセンターでピッキングを行い、冷蔵トラックでウォルマート・ピックアップ・ウィズ・フュールまで運び、ピックアップ専用の冷蔵ケースに保管する。つまり、スマートフォンを使って他の端末をインターネットに接続する「テザリング(Tethering)」のように、スーパーセンターがコンビニへのハブ(物流の中継地点)となっているのだ。

ウォルマートは、コンビニのような小型店をネットスーパーの物流拠点にし、一方でスーパーセンターをフルフィルメントセンターとして機能させることで、ウォルマートが掲げる「物流エコシステム」のテストを行っているのだ。

 ウォルマートではコンビニエンス事業は、宅配やカーブサイド・ピックアップ、ピックアップタワー等、シームレスな買い物の選択肢を増やす一環としており、多店舗展開には慎重な姿勢を崩していない。

 ウォルマートの小型店展開ではアリゾナ州立大学やアーカンソー州立大学のキャンパス内で80〜140坪で展開する「ウォルマート・オン・キャンパス(Wal-Mart On Campus)」などがあり、コンビニエンスストアを含め小型フォーマットは99店舗(2018年4月23日現在)に達している。

トップ画像:テキサス州ダラス郊外のクローリー地区にあるスーパーセンター駐車場内に昨年1月オープンした24時間営業のGS併設型コンビニエンスストア。コンビニの前に給油ポンプ(計量機)が8台ある。
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店内には卵やミルク、パンなどのステープルズ商品にサンドウィッチやコーヒー、ソーダ類などコンビニと変わらない品揃えでウォルマート価格で提供している。

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手前にはセブンイレブンの人気フローズンドリンク「スラーピー」に似た「アイシー(ICEE)」を98セントという低価格で提供、隣には78セントでフリードリンクだ。奥にはビールなどアルコール類のウォークイン・クーラーが見える。

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アツアツのホットドッグは100%ビーフにベーコンやスモークド・スタイルなどがあり1.28ドル。ピザは1.98ドル、各種ハンバーガーも一律3.48ドルだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。これからも徐々にではありますが、ウォルマートはガソリンスタンド(GS)併設型のコンビニエンスストアをオープンするでしょう。なぜなら買い物の利便性を高めるためです。現在はネットで何でも(しかも安く)購入できる時代ですから、わざわざ足を運んでもらうリアル店舗への集客が課題になっています。スーパーマーケット内にレストランを導入するグローサラント展開は、食品スーパーにお客を呼ぶための施策です。生鮮品でさえネットで購入して宅配してもらえるのですから、食品スーパーでさえ食品以外にも目的来店性を高める必要があるのです。ウォルマートのGS併設型コンビニもアメリカの車社会を反映して給油のついでに買い物をしてもらうというものです。5,000坪以上となるスーパーセンターでの買い物でなく、卵やミルク、パンなどの毎日必要なものを短時間で買い物できるコンビニエンス業態で提供することで、ボピスと同様に利便性を高めているのです。
 宅配やカーブサイド・ピックアップが増えれば、スーパーセンターの広い駐車場も必要ありませんから、駐車場内にコンビニを導入できるのです。

この記事へのコメント
先生! いつも拝見させて頂いております。
私は、日本で食品スーパー3社のコンサルティングをしています。移動販売・ネットスーパー・ネット通販分野です。元々マイカル出身です。本日、日経より西友を売却へ(ウオールマート)の情報が発信されました。本国の重荷なんでしょうね・・・・
Posted by 亀田和生 at 2018年07月12日 08:36