2018年08月09日

【ホールフーズ】、カーブサイド・ピックアップを始動!アマゾンフレッシュPUは閉鎖?

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■アマゾンは8日、傘下のホールフーズ・マーケットでプライム会員向けにカーブサイド・ピックアップを始めることを発表した。

カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。カーブサイド・ピックアップは、大手チェーンストアではウォルマートが生鮮品など「ウォルマート・グローサリー」で行っており、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト」というサービス名で拡大している。

ホールフーズでは年会費119ドル(月額12.99ドル)のプライム会員に限定して、カリフォルニア州サクラメントとバージニア州バージニアビーチで開始する。

ピックアップ手数料は35ドル以上の買い物であれば、注文から1時間後のピックアップで無料、30分のピックアップは手数料が4.99ドルとなる。35ドル以下の場合は1.99ドルの手数料がかかる。対象商品はホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品などほぼすべての商品。

商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じとなっており、全店で展開しているプライム会員向け値引きプログラムも適用する。カーブサイド・ピックアップはプライムナウのアプリから行う。なおアマゾンのスマートスピーカー「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」経由で、音声でも注文は可能となっている。

 カーブサイド・ピックアップは、大手チェーンストアでは競合ウォルマートが1,800店で行っており、年内までに2,200店舗展開を目指している。スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト(Clicklist)」というサービス名で傘下のスーパー等1,300店以上で拡大を継続している。

ターゲットも「ドライブ・アップ(Drive Up)」を25州の800店舗以上で展開している。テキサス州の地場スーパーのHEBや中西部のハイヴィー、ミシガン州などに展開するスーパーセンターのマイヤーでは二桁の店舗でカーブサイドを行っている。特にHEBではカーブサイド・ピックアップの利便性を高めた新店も開発しており、同サービスがさらに拡大することが期待されている。

 ホールフーズでは最短1時間で宅配するプライムナウをニューヨークやロサンゼルスなど24都市で行っている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ホールフーズがカーブサイド・ピックアップを始めれば、アマゾンのドライブスルー専用スーパーのアマゾンフレッシュ・ピックアップ(Amazon Fresh Pickup)はいつスクラップされてもおかしくない状況となります。フレッシュPUは、店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点です。プライム会員が利用でき、さらに毎月14.99ドル支払うと注文から最短15分でピックアップできます。その他に手数料はなく最低注文金額の条件もありません。フレッシュPUはシアトル市内のスターバックス本社(ソードー地区)とバラード地区の2ヵ所あります。フレッシュPUの問題点はダークストアであることです。倉庫だからお客は入れません。なので客側からすれば生鮮品など選べない不便があるのです。利用者からすれば、たまには自分の目で生鮮品を選びたいのです。

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ソードー地区にある。アマゾンフレッシュピックアップ。倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点だ。

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受け付けでも商品をピックアップできるようになっている。当社のIT&オムニチャネル・ワークショップでは注文から15分でピックアップ実演を行った。

⇒したがってアマゾンフレッシュPUの利用者は少ないです。実際、訪れてみると分かりますが、他のスーパーに比べて利用者が極端に少ないのです。朝から午後にかけては車が1台停まっているかいないかぐらいの来店数です。一方で倉庫と言えども、食品スーパーのように生鮮品はいつも揃えておかなければなりません。先日の視察ではフレッシュPUでアプリから注文を行って15分後にピックアップするワークショップを行いました。で、いつも注文しているブラックベリーがありませんでした。多分、利用者が少なく廃棄ロスが大量に出るということで品揃えを絞っているのでしょう。赤字の上に利用者離れを起こします。で、シアトルにあるホールフーズでカーブサイド・ピックアップ・サービスが始まれば、ダークストアとなるアマゾンフレッシュPUを利用しなくなるでしょう。ホールフーズは品数が多いし買い慣れてます。昨年5月に始めたばかりのアマゾンフレッシュPUに存在価値が薄れますから、早ければ年内中にスクラップです。
 アマゾンフレッシュPU閉鎖後は、受付のところにアマゾンロッカーを並べてピックアップ拠点にするかもしれません。それはそれで楽しみです。