2018年08月11日

【アルディ】、ベジーヌードルにキヌアで店舗アップデート!カーブサイドピックアップ?

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■ディスカウントスーパーマーケットのアルディは9日、生鮮品を含む取り扱い品目の増加など成長戦略のアップデートを発表した。35州に1,800店以上を展開するアルディは、ミドルやアッパーミドル層をターゲットに郊外に新規出店を加速、2,500店舗展開にする計画を打ち立てている。

アップデートされた成長戦略では来年度、取り扱い品目を20%増やし、特に生鮮品を強化する。冷蔵庫を増設しキヌアボウルやコンブチャ、ストロベリーケフィアなど新たな商品を投入し生鮮品を40%増やすという。新規商品にはベジーヌードルやベジーバーガー、ミートレス・ホットドッグ&ソーセージに、既に導入しているアーモンドやココナッツの代替乳などを含め健康的なプライベートブランド商品も拡充する。

なお商品の9割がプライベートブランドを占めるアルディでは、健康的な原料で作られた食品PB「シンプリーネーチャー(Simply Nature)」やグルテンフリー食品PB「ライブGフリー(Live G Free)」、グルメ食品PB「スペシャリー・セレクト(Specially Selected)」、ベジーバーガーのPB「アース・グロウン(Earth Grown)」、抗生物質や成長ホルモンを非投与で動物由来成分未使用に加え100%植物性飼料で育てたチキンや七面鳥の「ネバ―・エニー(Never Any!)」、安全で健康的な原料にこだわったベビーフードやベビー用品PB「リトル・ジャーニー(Little Journey)」を展開している。

 アルディの店舗面積は400坪前後。1,500アイテムと絞られた商品の90%はプライベートブランド(PB)となっている。アルディのPBは同等のNB商品と比べて最大60%も安い。低価格を実現できるのは特徴的なローコスト・オペレーションにある。

アルディではテレビやラジオを使った広告を一切行っていない。店舗建物も簡素で、店内インテリアは実質本位で余分な装飾はしないノーフリル(no-frills)だ。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がない。対面のデリ・コーナーもなく、袋詰めのスタッフもいない。

アルディの平均的な営業時間は朝9時〜夜9時。一方、24時間営業のウォルマート・スーパーセンターや、最大18時間営業(早朝6時〜深夜0時)となる競合スーパーよりアルディの営業時間は短い。アルディは12時間営業で人件費をおさえているのだ。

ショッピングカートは25セントのレンタル式(デポジットで返却時に返金)になっているため、ショッピングカートの盗難コストが減少し、駐車場に無造作に放置されたショッピングカートをスタッフがあつめる手間も省ける。ショッピングバスケットはないため、お客はエコバッグで代用する。なお、買い物袋は10セント(紙袋)、15セント(エコ)、79セント(保温・保冷用エコバッグ)の有料となっている。

 アトランタやシカゴ、ロサンゼルスなどではオンデマンド買物代行・宅配サービスのインスタカートと提携し宅配のテストを行っている。一部報道によるとアルディでは時期や場所などの詳細は明らかにしていないがカーブサイド・ピックアップも始めるとしている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。誤解を恐れずに書けば、食品スーパーはいつまでもお爺さん、おばあさんなど年配者だけ相手に商売をしていてはダメになります。残念ながら彼らは近いうちにお店に来なくなるからです。現実的に病気になったり亡くなったりする客層です(ゴメンナサイ)。よく来てくれているからと追いかけていると新しい価値観を持ったお客が離れていきます。アメリカのスーパーでもこれまでのように50歳代後半〜70歳前半(1946年〜1964年生まれ)のベビーブーマーから20歳〜30歳のミレニアル層に客層をシフトしています。テキサスを地盤にするHEBでは社長のスコット・マクレランド氏が最近の講演会で「気にしていることはアマゾンとミレニアル」と語っていました。日本も同じです。食品を中心に消費欲旺盛な、小さな子供をもつ母親(辻ちゃんとか?)世代も今後、にこるんやみちょぱに移っていきます。ディスカウントスーパーも今の価値観に合わせないと存在価値そのものが割り引かれます。
 ところでアルディがデリバリーを拡大しカーブサイド・ピックアップを始める一方、ECをやらないことを断言しているトレーダージョーズはどうするのかがとても楽しみです。

18年6月20日 - 【トレーダージョーズ】、毎年30〜35店を新規出店!EC非参戦は「実店こそブランド」?