2018年10月11日

【クローガー】、料理キットのホームシェフ販売開始!「やっつけミールキット」も拡大?

181011ホームシェフ・エクスプレス
■スーパーマーケット最大手のクローガーは10日、買収した料理キット業者のホームシェフ(Home Chef)のミールキットを一部店舗での販売を開始すると発表した。

ミールキットは料理がすぐに調理できるよう、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料のみがセットされたもの。食材を洗ったり皮をむく手間もなく同封レシピに従って調理すれば20分程度で高級レストラン並みの食事を楽しめる。ミールキットはサラダ油や塩など普段使う調味料に包丁やフライパンといった一般家庭にある調理器具で作れるのも特徴だ。少しだけ手間をかけながらも時短で調理できるミールキットは、惣菜などの出来合いの食品より後ろめたさがないので忙しい主婦に人気になっている。

 クローガーは今年5月、業界3位のホームシェフを2億ドルで買収した。買収には今後5年で一定の業績を上げれば最大5億ドルを支払うアーンアウト(earn-out)条項も盛り込まれている。毎月300万セットを宅配しているホームシェフの売上高は前年比150%増となる2.5億ドル。

 クローガーはイリノイ州やオハイオ州、ウィスコンシン州などのクローガーや傘下の食品スーパーでホームシェフ・ミールキットを販売する。メニューは週替わりの4種類。気に入ったメニューはホームシェフのサイトから注文できる。

またクローガーでは15分程度で調理可能なクイック・ミールキットもケンタッキー州やミシガン州、オハイオ州の店舗で販売する。時短調理の「ホームシェフ・エクスプレス(Home Chef Express)」のメニューも週替わりとなり、ホームシェフのサイトからもオーダーできる。価格は8.50ドルから。

ミールキットは通常、ネット販売によるサブスクリプション販売の形をとっており、3食分(1食二人分)が入ったパッケージなど、まとめて宅配される。

 なおクローガーには1年前から自社開発で始めたミールキット「プレップ&ペアド(Prep + Pared)」があり、ラルフスなど傘下のスーパー500店以上で販売している。来年以降にプレップ&ペアドをホームシェフに順次切り替えながら、2,800店近くある全スーパーでミールキットを販売するとしている。

 ネット注文の定期宅配から始まったミールキットは、大手の食品スーパーを中心に拡大中だ。アルバートソンズは先月、昨年買収した「プレーテッド(Plated)」のミールキットを店頭で販売すると発表。ウォルマートもスーパーセンターなど250店舗で低価格のミールキット販売を開始する。ミネアポリスを地元にするローカル・クレート(Local Crate)のミールキットを一部店舗でテスト販売していたターゲットは、カリフォルニアやミネアポリスの店舗でも販売を拡大。コストコではシェフド(Chef'd)やブルーエプロンのミールキットの取り扱いを始めている。

 フロリダのパブリクスでも一部で自社開発のミールキット販売を行っている。テキサス州の地場スーパー、HEBも自社製ミールキットの販売を行っている。HEBのアップスケール・スーパーであるセントラル・マーケットはインストア・ミールキットを販売中だ。インストア・ミールキットは、店頭販売されている食材等を店内のキッチンで下ごしらえしパックしているもの。

シアトルに11店舗あるPCCナチュラルマーケットも一部店舗でミールキット販売を始めている。中西部に235店のスーパーセンターを展開するマイヤーも2月から自社開発のミールキットの販売を開始。レジなしコンビニのアマゾンゴーを展開するアマゾンもアマゾンゴーやアマゾンフレッシュで独自のミールキットを手掛けている。ニュージャージー州のショップライトも自社ブランドでミールキットを発表している。

47州に約2,300店を展開するチキン・サンドウィッチ・チェーンのチックフィレもジョージア州アトランタ地区を中心に150店舗で販売を開始した。

 食品業界のコンサルタント企業ペンタレクトによると、ミールキット市場は昨年22億ドルに達しており、向こう5年間は毎年25〜30%の成長とみている。

トップ画像:15分程度で調理できる「ホームシェフ・エクスプレス(Home Chef Express)」。ミールキットにもさらなる時短調理のトレンドがきている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、日清ラ王の「魚介だし香る」豚骨醤油ラーメンをいただきました。フライパンひとつでつくるタンメンで、野菜やお肉を炒めたところに水を入れて煮立て、麺とスープを入れて調理するのです。野菜の出汁がよく出て、バツグンに美味い!思わず「また、こうてきてぇ〜」とリクエストしました(笑)。いつものようにエントリー記事とは関係ない話ですみません。機会があれば試してくださいね。で、日本では料理キット、調理キットと呼ばれるミールキットの市場は拡大に伴って競争も増えてきます。多くが「他が始めたからウチも」という戦略なしのやりっぱなしではないかと思います。毎度おなじみのミールキット・メニューが並んでいたら買い手のことを考えていない証。手を変え、品を変えながら、独自の人気レシピを作らなければミールキットは売れません。最近、クローガーの「プレップ&ペアド」を見かけるたびに「またか!」と思います。同じメニューにあきあきしています。
 週替わりなら購入する気になりますね。ホームシェフ・エクスプレスのような「やっつけミールキット」は忙しい主婦にありがたいはずですからレシピさえ良ければ拡大します。