
■ネットフリックスのオリジナル番組「KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜」がアメリカで大反響を起こしている。
この番組では片付けコンサルタントとして世界に名をはせる「こんまり」こと近藤麻理恵さんが、問題を抱えるカップルやファミリーの自宅を訪れ、片付けとともに心の整理をしていく。
彼女のインスタグラムは番組が始まる直前、フォロワーが70万程度だった。現在までにフォロワーは4倍強の300万近くにも膨れ上がっている。
番組が紹介している、「心がときめくもの(spark joy)」だけを手元に残すという近藤麻理恵さんの片づけ法「コンマリ・メソッド(KonMari Method)」は広くアメリカでも知られるようになっているのだ。
コンマリ・メソッドの大ブームでアメリカ人の消費行動にも影響を与えている。片づけで利用される商品が売れているのだ。
調査会社NPDグループのデータによると、ファイルとファイル収納グッズの売り上げは3%のアップとなった。梱包関連の商品カテゴリーでは7%も増加した。
ファイル収納グッズでは小物を整理して入れることができるプラスティック製の透明の引き出し(stackable file drawers )が17%の増加と大きくアップした。前年は1%の増加にとどまっていたことからコンマリ・メソッドからアメリカ人が使いだしたことがわかるだろう。同じようにファイル用の段ボール箱も急に売れ出しているのだ。
コンマリ・メソッドの大人気で最も恩恵を受けているチェーンストアがある。
整理・収納の専門店のコンテナストアだ。コンテナストアは店名の通り、ありとあらゆるものを収納する「入れ物・コンテナ(Container)」を扱う店だ。コンマリ・メソッドで集客がアップした。
コンテナストア2月5日に発表した第3四半期(10〜12月期)決算によると、既存店・売上高前期比は0.8%の減少だった。
既存ベースが1%近くも減少していたのだが、ネットフリックスのリアルティ番組が1月1日公開後、売上が急増。コンテナストアの1月期は前年同月比でなのと9.4%も増加したのだ。
企業の決算発表では通常、直近の月売上を発表しないのだが、異例となる10%近いアップに公表に踏み切ったのだ。
コンマリ・メソッドの人気は中古市場にも波及している。不要となった衣類などを買い取って販売するスレッドアップ(ThredUp)では1月、買い取りが平均より80%も増加した。
コンマリ・メソッドのスパークジョイは片づけられなかった人だけではなく、お店にもときめきをもたらせているのだ。