2019年06月11日

【パブリクス】、セルフスキャニング!さいふを忘れても平気なサザエさんの時代になる?

190611パブリクス
■フロリダ州などに1,218年を展開するスーパーマーケットチェーンのパブリクスがストアアプリでスキャンしながら買い物を行うシステムを導入する。

レジ待ちやレジ会計の時間を短縮することで顧客満足度を高める決済システムは、お客がスマートフォンに専用アプリをダウンロードして、商品のバーコードをスキャンしながらレジで決済する。

セルフでスキャンするシステムは、ウォルマート傘下のサムズクラブが「スキャン&ゴー(Scan & Go)」、クローガーも「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Gag, Go)」などで行なっている。

パブリクスがフロリダの地元紙に明かしたことによると、アイフォン用にiOSでアプリをローンチ後、アンドロイド系スマートフォン用のアプリも展開する。対象店やハンドヘルド端末の有無など詳細は明かしていない。

 レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーのオープン以来、大手チェーンストアにセルフスキャニングシステムを導入する事例が相次いでいる。

ウォルマート傘下のサムズクラブは2016年10月にスキャン&ゴーを全店に導入し、スキャン&ゴーをフューチャーした小型店「サムズクラブ・ナウ(Sam's Club Now)」をダラス近郊に出店している。

スーパーマーケットチェーンで全米最大となるクローガーは「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Gag, Go:SBG)」を傘下のスーパーなど400ヶ所以上に拡大中だ。クローガーのSBGは、SBGの専用アプリか店内にあるスキャニング端末のハンドヘルドで商品をスキャニングしていく。

約1.5万店を展開するダラーストアのダラーゼネラルもスキャンしながら買い物を行う「DGゴー(DG Go)」のテストを行っている。

ペンシルバニア州を中心に200ヵ所以上のスーパーマーケットを展開するジャイアント・イーグルも「スキャン・ペイ&ゴー(Scan Pay & Go)」のテストを一部で始めている。

モバイルチェックアウトでは10年前から導入しているストップ&ショップの専用アプリとスキャニング端末の「スキャン・イット(Scan It)」事例もある。ストップ&ショップではスキャン・イットを最近、アップデートし使いやすさの向上を図っている。

テキサス州などに約400店舗のスーパーを展開するHEBはキャッシュレスのアプリ決済サービス「HEBゴー(HEB Go)」を20店舗近くでテスト展開している。

ダラスではコンビニエンスストアのセブンイレブンも一部店舗でアプリ決済の「スキャン&ペイ(Scan & Pay)」をテスト。

ミシガン州で140店展開するスーパーのスパルタンナッシュもアプリ決済「チェックアウト・ナウ(Check Out Now)」を2店でテスト中だ。

ミシガン州を中心に中西部6州にスーパーセンターなど約240店を展開するマイヤーもスキャンしながら買い物を行う「ショップ&スキャン(Shop & Scan)」をシカゴの店舗でも開始した。

東部に99店を展開するウェグマンズも最近、「ウェグマンズ・スキャン(Wegmans SCAN)」のテストを開始した。

ウォルマートは1年前に125店舗のスーパーセンターで行っていた「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を中止したが、カナダ・トロント地区に先月末オープンしたスーパーセンターで同システム復活させている。

 アプリによるセルフスキャニング決済をパブリクスも導入することで、大手スーパーマーケットチェーンの大半がフィンテックでも競争することになるのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。30年ぶりにサザエさんを見たとき「これは再放送か?」と疑いました。磯野家の風景が以前と何も変わっていないのです。キャラクターの年齢はともかく、いまだに磯野家では黒電話に家具調ブラウン管テレビです。キッチンには電子レンジさえなかったような...磯野家の時代設定は1970年代の昭和です。アニメなので時代のズレも気にならないのかもしれませんが、「生まれたときからスマートフォン世代」には磯野家の黒電話はどう映るのでしょうか?5G時代でも「買物しようと街まで出かけたが、さいふを忘れて愉快なサザエさん♪」と歌われるのでしょうか。アニメですから気にはなりませんが先日、ちょっと衝撃的な動画を見る機会がありました。某流通誌のオンラインメディアに流通視察に関しての記事を執筆する際、参考までに他社が行っている米国流通視察を調べました。研修後に参加者が4〜5人のグループに分かれて発表する動画を見たのですが、これが衝撃でした。まさにサザエさん...
⇒一言でいえば日米の売り場比較。スーパーマーケットの視察ですが、品数や品揃え、スタッフのフレンドリーさ、POP等などの違い。ごく最近、視察されていたようです。仮に10年前の動画だとしても信じてしまうようなプレゼンでした。批判するつもりはありませんが「アメリカまで来てこれかよ!」とツッコミを入れたくなるような内容です。これは参加者が悪いのではありません。企画したコンサルタントに問題があります。流通ITなどのイノベーションを全く勉強していません。したがって流通イノベーションはスルー。一方、当社のIT&オムニチャネル・ワークショップに参加すると「研修で学んだことを明日から仕事に生かしたい」なんて言葉はでてきません。アメリカの流通現場で起きている大変革は「仕事に生かせる」ほど生易しいものではないからです。当社のクライアントの中にはグループで数兆円企業となるトップやCEOがいます。スキャンしながら買い物を行うスマホアプリなどを体験すると彼らは腕を組んで考え込んでしまいます。
 「さいふを忘れても平気なサザエさん」の時代です。アメリカ視察も令和時代に合わせてアップデートしないと参加者離れを起こしますよ。