2019年07月13日

【HEB】、地方の食品スーパーもドライバーレス自動運転車による宅配テストを開始!?

190713HEBニュートン
■今年の上半期、ウォルマートやクローガーなど大手チェーンストアによる自動運転車を使った宅配サービスの話題が集中した。

地方のスーパーもラストワンマイルの自動運転配送サービスのテストを始める。

テキサスとメキシコに約400店を展開するスーパーマーケットチェーンのHEBが10日、自動運転車スタートアップの「ユーデルブ(Udelv)」と提携し宅配サービス実証実験を開始することを発表した。

サンアントニオ近郊にあるHEBオルモスパーク店で今年末までに開始されるテストは、特定の場所でシステムが全てを操作する「自動運転レベル4」となる自動運転車「ニュートン(Newton)」を使ったもの。

最大速度が時速60マイル(時速約100キロメートル)で400平方マイル(1,000平方キロメートル)圏内の走行が可能な第二世代ニュートンには、温度管理されたロッカーのような収納スペースが複数設けられており、最大32件の注文を配達することが可能。

バン仕様のニュートンは一般道から高速道路まで走行して利用者宅に注文品を届ける。ニュートンが到着したところで利用者がアプリを操作し、ドアを開いて商品を受け取るのだ。

テストのフェーズ1ではドライバーが搭乗しニュートンのパフォーマンスをチェックする。うまくいけばドライバーレスでの実験も行われるという。

 自動運転車による宅配サービスのテストはウォルマートがユーデルブと提携しニュートンを使ったテストを行っている他、スーパーマーケット・チェーン最大手のクローガーがスタートアップ企業「ニューロ(Nuro)」のR1を使ったヒューストンでのテスト展開がある。

ニューヨークなどで展開するスーパーマーケットチェーンのストップ&ショップもボストンで自動運転の無人・移動コンビニカーを使った実証実験も行っている。

小売店以外ではアマゾンがシアトル郊外でテストを行っている配達ロボット「アマゾン・スカウト(Amazon Scout)」の事例から、スタートアップ企業が大学のキャンパス内で行っている試験事例もある。

ロボット開発のスタートアップのスターシップテクノロジー(Starship Technologies)の宅配ロボットはヴァージニア州ジョージ・メイソン大学のキャンパス内でピザやコーヒーを配達。

カリフォルニア州ストックトンのパシフィック大学キャンパスでは、ペプシコの菓子や飲み物を移動して販売するロボット「スナックボット(snackbot)」のサービスを行っている。

カリフォルニア大学バークレー校でも昨年からキャンパス内でスタートアップ企業のキウイ(Kiwi)が開発した小型デリバリーロボットを稼働させている。

 HEBではカーブサイド・ピックアップの「HEBカーブサイド(HEB Curbside)」と宅配の「HEBホームデリバリー(HEB Home Delivery)」のネットスーパーを年末までに200店まで拡大する。

アプリを使ってスキャンしながら買い物して決済するHEBゴー(HEB Go)のテストもサンアントニオやオースティンの店舗で行っている。

HEBは先月末、オースティン郊外にデジタル・イノベーション・ラボのオフィスをオープンした。デジタル・イノベーション・ラボはHEBのデジタルチームのワークスペースになる他、昨年春に買収したオンデマンド買物代行・宅配サービス企業の「フェイバー・デリバリー(Favor Delibery)」の新本社にもなる。

2013年創業のフェイバー・デリバリーはオースティンを本拠地にテキサス州内にある約50地域でレストランから宅配するスタートアップ。買収から3か月後となる5月には、HEBが新設した最高デジタル責任者(Chief Digital Officer)の役職にフェイバー・デリバリーの社長兼CEOのジャグ・バス氏が就任している。

なお1905年創業のHEBでは、113年の歴史の中でフェイバーが初の買収となった。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は日本の流通業者のITリテラシーの低さに危機感を覚えています。アメリカ小売業界ではIT武装に多額の投資を行い、様々なテストを行いながら買い物の利便性を高める工夫に余念がありません。当社のIT&オムニチャネル・ワークショップでデジタルシフト化するアメリカ流通の世界最新・最先端事例を実際に体験しながら、流通イノベーションを学んでもらっています。当社のクライアントの多くはIT企業やコンサルタント企業で、流通業界ではITリテラシーが高くて年齢も比較的若い傾向です。先日、某流通誌のオンラインメディアに米国流通視察に関しての記事を執筆しました。参考までに同業他社が行っている視察セミナーを徹底して調べたのですが、まぁ、驚くことばかり。ITを使った買い物をしないばかりか、ストアアプリなど最先端の流通ITについては全く触れていないのです。アメリカでは地方スーパーもデジタルシフトを加速しているのに本当に情けなく感じます。
 だからこそ後藤にコンサルティング依頼が絶えないのです...が、今から備えておかないとITオンチな流通企業は淘汰されるでしょうね。
この記事へのコメント
テスラ モデル3が自動運転車100万台を目指しているから、もう少ししたらなんかのサービスが始まるかも
Posted by    at 2019年07月13日 10:50