
■全米が好むファストフード店に今年、イン&アウト・バーガーを抑えてチキンサンドイッチのチックフィレとなったことが分かった。
調査会社マーケット・フォース・インフォメーションが約7,600人の米国人を対象に行った調査によると、ファストフード店の総合評価(Fast Food )でチックフィレが79%を獲得し、昨年1位だったイン&アウト(73%)を退けたのだ。
ファストフード店の調査では品質やスピード、バリュー、健康食オプション、クリンリネス、接客(フレンドリーさ)、店構え(店のアピール)、雰囲気の項目で決定した。
約2,400店を展開するチックフィレが接客の良さやクリンリネスで1位(82%)となり、イン&アウトとの差を開けた。
2018年の売上高が104.6億ドル(約1.1兆円)となるチックフィレは、日曜日を定休日にしている極めてユニークなファストフード・チェーンだ。
敬虔なクリスチャンである創業者のアイディアでチックフィレでは1946年の創業から毎週日曜日を休みにしている。日曜日は教会に行くか、もしくは家族とゆっくり休んでもらいたいというのが創業者の考えなのだ。
チックフィレが仮に日曜日を営業した場合、日曜日だけでも売上高は年間10億ドル以上(約1,080億円)に達するとみられている。
チックフィレはモバイルオーダーも早くから全店で行っている。モバイルオーダー「チックフィレ・ワン(Chick-fil-a One)」などデジタルによる事前注文は2018年の初めでは全体の6%だけだったが現在では20%となっている。
アプリのアップデートも行っており、最近では利用者が注文した店とは異なる店に行った場合でも、注文を取り消すことなく場所の変更が可能となった。この新たな機能は3週間で3万回利用されたという。
チックフィレ・ワンは昨年もロイヤリティプログラムが大幅にアップデートした。それまで円グラフに似た図形によるリワード訴求からポイントに変換されたのだ。リワード商品は150ポイントで無料となるチョコレートクッキーやソフトクリーム等のデザートから、1,500ポイントで無料となるスパイシー・サウスウエスト・サラダの食事まで、32種類も用意されている。
また獲得ポイントに応じて「レギュラー会員(Chick-fil-A One)」「シルバー会員(Chick-fil-A One Silver)」「レッド会員(Chick-fil-A One Red)」と3種類のランクに分けている。1,000ポイントでシルバー会員になれ、レッド会員は5,000ポイント以上となっている。また1ドル毎にレギュラー会員は10ポイント、シルバー会員は11ポイント、レッド会員は12ポイントと、ランクが上がるごとにポイントが貯まるスピードが早くなる。
なおマーケット・フォース・インフォメーションではハンバーガー(Burgers)やサンドイッチ(Sandwich)、メキシカン(Mexican)、ピザ(Pizza)、チキン(Chicken)の部門別によるファストフード店のランキングも発表。
ハンバーガー部門ではイン&アウトがバリュー、クリンリネス、接客、店構えの項目でトップとなった。一方、マクドナルドは品質や接客でワースト1となっており、他の項目でも下位にランクしている。なおシェイクシャックは国内の店舗数が144店と少ないためランキングに上がっていない。
日本人によく知られているKFCはチキン部門で品質やバリューで最下位となり、他の項目もワースト2に甘んじている。
