
■銃乱射事件が後を経たないアメリカで急に売れ始めたものがある。
大手チェーンストアでは9月からの新学期に向けてバック・ツー・スクール・セールが盛況になっているが、オフィスマックスやオフィスデポ、ウォルマートなどは銃弾の貫通を防ぐ防弾仕様のリュックサック(バックパック)が人気となっているのだ。
防弾バックパック(Bulletproof Backpack)は、防弾チョッキや防弾ベストで使用されている素材をバックパックにしている。
装備調達基準としてNIJ規格(NIJ Standards)があるが、防弾パックパックにはライフル対応のレベル3Aが採用されている。
通常のバックパックの価格は10〜60ドルだが、防弾バックパックは120〜200ドルで、高いものには500ドルにも上っている。
防弾バックパックは通常より1ポンド(約450グラム)重くなるもの、テストで44マグナムを5回撃ち込んでも貫通しなかったという。
防弾バックパックが売れ出したのは先週末に起こったテキサス州エルパソやオハイオ州デイトンの銃乱射事件が要因だ。
サバイバルをテーマにしたオンラインショップのレディ・ツー・ゴー・サバイバル・コム(ReadyToGoSurvival.com)では、1ヵ月に300個ほど売れていた防弾バックパックがここ数日で300個も売れたという。
防弾バックパックを扱うチェーンストアでも一部にソールドアウトになった店もあると報告されている。
子供の安全を守るという意味では必要なのだが、文房具やノートなど学校用品に混じって防弾バックパックが並んでいるは複雑な気持ちになる。
新学期商戦で防弾バックパックが販売されていることに「これは普通ではない(This shouldn’t be normal)」と非難する女性議員もいる。
バックパックなどにキャラクター・ライセンス・ビジネスを行う企業にとっても問題だ。
通常のバックパックへのライセンシングだと思っていたら、キャラクターが防弾バックパックに使用されていたならイメージを棄損することになる。
仮にスヌーピーやセサミストリートのエルモ、ハローキティのピンクのバックパック、可愛らしいアンパンマンのバックパックが防弾仕様であれば消費者にゆがんだイメージを与えかねない。
銃乱射事件が起こるたびに防弾バックパックを子供に持たせるかどうかは親にとっては悩ましい課題となる。
トップ画像:防弾バックパックのArmorMeのイメージ画像。考えたくもないが、頻繁に起こる銃乱射事件に親も考えなければならない?