
■日本ではスターバックスやマクドナルドなど大手外食チェーンの一部で事前注文・事前支払いがやっと開始されている一方、アメリカでは生活のあらゆる局面にモバイルオーダー&ペイが浸透しつつある。
モバイル・オーダー&ペイはレジ待ち行列を緩和し、注文の聞き取りミスや勘違いによるヒューマンエラーを回避できることでクレームが減少、顧客ロイヤリティが高まる。スタッフもより調理に集中できることで、店内オペレーションの合理化も図れるメリットがある。
モバイルオーダー&ペイはスターバックスやマクドナルドの他、3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)や大手ファストフード等の外食チェーン、さらにディズニーやユニバーサル・スタジオなどのテーマパーク内のレストランに大手映画館チェーンの売店などにも拡大している。
またNBA(プロバスケットボールリーグ)、MLB(メジャーリーグベースボール)、MLS(メジャーリーグサッカー)などのスポーツ観戦のアリーナやスタジアムでもモバイルオーダー&ペイを採用しているのだ。
最近ではカリフォルニア州ロサンゼルスにある野球場、ドジャー・スタジアムがモバイルオーダー&ペイを開始することを発表した。ドジャー・スタジアムではオンデマンド・デリバリー&ピックアップサービスのポストメイツと提携。ファンはレジ行列に並ばずビールやホットドッグを購入できるようになるのだ。
ドジャー・スタジアムでは最上階のトップデッキからモバイルオーダーを開始し、来年にはすべての座席からもポストメイツ・アプリから事前注文&決済できるようにする。
使い方はポストメイツ・アプリをダウンロードしクレジットカードなどの情報登録を済ませておく。スタジアムではメニューを選んで注文し決済すると、スマートフォンにピックアップ時間が通知されるのだ。用意ができればピックアップカウンターでメニューを受け取るだけとなる。手数料は無料。
モバイルオーダー&ペイにより、レジ行列にならんでいる間に試合の大事な場面をミスするということがなくなるというわけだ。
スポーツスタジアムでは観戦チケット代以上に飲食による売上の割合が少なくない。モバイルオーダー&ペイを導入することで、サイドメニューやトッピングなどを増やすことが可能となり売上増加も見込めることになる。
客単価を増加させることができるので、あらゆる局面に応用されることになるのだ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のIT&オムニチャネル・ワークショップではランチにモバイルオーダーを行うカリキュラムがあります。その前にクライアントにモバイルオーダーのメリットを考えてもらいます。モバイルオーダーのメリットとして意外に答えられないのが客単価の増加。客単価の増加を答えられても、要因はレジ待ち行列がなくなるからという理由を挙げます。そこから更に深堀りしてサイドやトッピングなど、注文でカスタマイズが増えるから客単価が増加すると答えられる人はいません。例えばピリ辛〜超激辛ソースなどのトッピングでも5円、10円でもいいから有料にしておけば必ず客単価は増えるのです。カスタマイズ注文はこれまで、後方に並んでいる人を気にして、レジではできませんでした。モバイルオーダーでは自分好みのカスタマイズを時間を気にせずゆっくりできるようになります。これまで一部のトッピングが嫌いで注文できなかったメニューもその食材を抜きにした注文ができるのです。