2019年09月21日

【ウォルグリーン】、ドローン宅配のテスト開始!利用は「ポツンと一軒家」に限られる?

190921ドローン宅配@ウォルグリーン
■ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンは19日、IT大手アルファベットの関連企業と提携して無人機(ドローン)を使った宅配テストを行うことを発表した。ウォルグリーンがドローン宅配で最初のチェーンストアとなる。

ウィング・アビエーションのドローンを使った宅配実験は来月から人口2.2万人のバージニア州クリスチャンバーグで開始する。

対象商品は風邪薬・アレルギー薬などの市販薬や食品・飲料など100アイテムに絞り、ウォルグリーンの店舗から利用者宅に数分で届ける。

商品価格は店舗価格と同じで、ドローンを使った宅配手数料はテストのため無料となる。

ドローンは6マイル(約9.6キロメートル)の範囲を往復可能で、時速は最大70マイル(約112キロメートル)、運搬可能重量は3ポンド(約1.5キログラム)。

ドローン宅配では、利用者から注文を受け取ると、近くサービスセンターから離陸する。ウォルグリーンの指定されたゾーンの上空23フィート(約7メートル)でホバリングを行う。

ドローンが降ろしたケーブルに、取っ手のついた注文品を入れる専用パッケージをスタッフが引っ掛ける。

ドローンはケーブルを引き上げ、機体の下に注文品を収納する形で利用者宅まで届けるのだ。

利用者宅ではバックヤード(裏庭)もしくはフロントパスウェイ(玄関前の通路脇)の上空に留まりながら、ケーブルを地面まで降ろして注文品を届ける。つまりドローン宅配では利用者が前もってデリバリーゾーンを指定する必要があるのだ。

ドローンは長いケーブルを使うため、万が一ケーブルが木や建物と絡まった時には圧力を感知してケーブルを外して飛び去る安全機能も備えている。

なおウィングは今年4月、ドローンを使った宅配サービスについて連邦航空局(FAA)から取得していた。また同社はオーストラリアのキャンベラとフィンランドのヘルシンキでドローン宅配のテストをすでに行っている。

 一方、ネット通販最大手のアマゾンは6年前、ドローン宅配の「プライムエア(Prime Air)」を発表。実現までかなりの時間が要しながら同社は今年6月に「数ヶ月以内にテストを行う」と明かしていた。

トップ画像:ウォルグリーンから宅配するウィングアビエーションのドローン。プロペラが10以上あるので、相当ウルサイと思うのだが...
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ドローン宅配は結局、過疎地域や人里離れた場所、広大な農家、キャンプ場、災害時の救援物資の運搬など用途は限定されると思います。ドローン宅配は人権のない国で拡大できるでしょうけど...安全性が100%確保されていても、ドローン宅配は騒音やプライバシーなど解決しなければならない問題があるのです。大都市など人口密集地域ではまず無理。郊外でも地域コミュニティの自治会がプライバシーを理由に反対します。上空20〜30メートル以上とはいえ、頭上を飛ばれると鬱陶しいのです。アメリカの多くの世帯にはプールが普通にあったりします。ブンブン飛ばれると、日光浴の女性も気になるし、小さな女の子を持つ親も不快でしょう。支援活動の一環として物資が送られるのならガマンもできます。が、ソファーに座りだらだらと長時間を過ごす近所のカウチポテト等、ポテチやコーラをドローンで運ばさせていることが知られれば怒るでしょう(無精な人たちは大抵「ものぐさ」を自慢しますから)。
 緊急時や災害時以外、ドローン宅配の利用者は「ポツンと一軒家」に限られるのかなぁ...