2019年11月08日

【コンシューマーレポート】、食品スーパー特集記事4!アマゾンフレッシュはなぜ拡大?

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■消費者団体専門誌のコンシューマーレポート8月号は、スーパーマーケットなど96社の総合評価ランキングを含め9ページに渡って食品スーパーについて特集している。

記事のタイトルは「食品ショッピングの素晴らしい新世界(The Brave New World of Grocery Shopping)」。

サブタイトルは「消費者は宅配やカーブサイド・ピックアップ、アプリで時間をお金を節約する新しい方法を得た。未だに売り場で買い物を好む消費者に向けてスーパーは自らをデスティネーション(目的地)に変換しようとしている」とつけている。

1936年から発行している月刊誌は消費者にとって食品スーパーのあり方が変わってきていることを示唆しているのだ。

4回目は宅配サービスについての記事「食品の買い物代行で他人を信用できますか?(Can You Trust a Stranger to Shop for Your Food?)」の続きをアップする。

宅配手数料を下げるディスカウントや販促(Discounts and promotions reduced delivery pricing)
私達は販促を利用したり、最低注文に合わせることでお金を節約しました。

ヒント:会員制の無料体験や季節割引を活用すること。インスタカート・エクスプレスやフレッシュディレクト・デリバリーパス、シプツは年間で会員になっておくと、月会員や非会員以上に節約可能だ。

最低注文(一般的に35ドル)以上の注文で宅配手数料は避けること。

アプリを使って販促を検索し宅配に利用すること。クローガーから宅配するインスタカートのようにネットスーパーと宅配業者が異なれば、クローガーのリワード会員情報をインスタカートのアプリで入力することで最大のディスカウントを受けられます。

宅配時間には柔軟にすること。一部のサービスには宅配日や宅配時間枠によってディスカウントがあったり、逆に高額になったりする。

ピーポッド宅配の通常2時間枠を5時間30分枠にすれば4ドル節約可能だ。

高くつく宅配商品(Delivered items can cost more)

独立したデリバリーサービスであるインスタカートは取引のあるお店では店内の値段より宅配商品の値段が高いこともあると話している。

一方、ウォルマートは宅配もカーブサイド・ピックアップも商品は店の価格と同じとしている。

コストコ会員はインスタカート・エクスプレスの年会費99ドルを払わなくても35ドル以上の注文なら生鮮品の宅配がある。

しかし、昨年末に実施した買い物実験では、コストコ会員にもかかわらず、宅配された鮭の切り身やブルーベリー、アボカド、卵、ミルク、有名なロティサリーチキンは店の値段より平均して31%も高かったのだ。

アマゾンプライムナウはアマゾンフレッシュを打ち負かす(Amazon Prime Now Beat AmazonFresh)

注文時、アマゾンフレッシュだけがすべての商品で自分たちが求めていた丁度のサイズが揃っていたように見えた。

ただビーツを注文したにもかかわらず、アマゾンフレッシュでは事前の連絡もないまま、宅配時も説明もなく、グリーンサラダに代替していた。

プライム会員の年会費119ドル(学生は59ドル)のプライムナウ(35ドル以上の注文で宅配手数料が無料)では、そのような問題はなかった。

プライムナウは数十の都市で展開しており、アマゾンが親会社となるホールフーズ・マーケットから宅配される。

プライムナウでは住んでいる場所にもよるが、他のローカル店やレストランからの宅配サービスもある。

アマゾンフレッシュは15都市のみでプライム会員に加えて月額14.99ドルかかる。アマゾンフレッシュは35ドル以上の注文で宅配無料となる。アマゾンフレッシュはアマゾンの倉庫からの宅配となっているが、一部にホールフーズのマークが入ったコンテナのサラダもあった。

コンシューマーレポート誌のサービスランキングでアマゾンフレッシュはワーストワンとなっており、価格についても低評価だった。

ヒント:ホールフーズ・マーケットからの宅配ではトップ評価のプライムナウを使うこと。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。文中には「アマゾンフレッシュは15都市のみ」とありますが、これは7月時点。アマゾンフレッシュは8月、テキサス州ヒューストン、ミネソタ州ミネアポリス、アリゾナ州フェニックスでも宅配を開始し、9月にはインディアナ州インディアナポリスでも始めました。したがって19都市となっています。一方、ホールフーズからの宅配となるプライムナウは5月時点で88都市で展開中で、ホールフーズの駐車場で注文品を受け取るプライムナウ・ピックアップは30都市に拡大しています。プライムナウはプライム会員の年会費119ドルで35ドル以上の注文で宅配手数料が無料となります。アマゾンフレッシュはプライム会員の年会費119ドルに月額14.99ドル(これに消費税がかかる)を支払わなければなりません(先月29日に撤廃)。で、さらに35ドル以上の注文をして手数料が無料となるのです。地理的、料金的、商品バラエティ面でもプライムナウのほうが利用しやすいのですが、なぜかアマゾンはアマゾンフレッシュも拡大しています。
 評価ではシプツがトップで79ポイント、アマゾンフレッシュは最下位の66ポイント。拡大するより先に改善する必要がありますね。