2019年11月09日

【クローガー】、スキャン、バッグ、ゴー中止?ウォルマートと同じく本当の理由は万引!

191109スキャン、バッグ、ゴー端末@ラルフス
■全米最大手スーパーマーケットチェーンのクローガーは、ラルフスなど傘下のスーパーマーケットで導入しているセルフスキャニング端末「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」を中止している。

スキャン、バッグ、ゴー(SBG)は、店内にあるスキャニング端末で商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。

スキャニング端末のバーコードを読み込ませることで、端末とレジを同期させ簡単に会計ができる。

買い物をしながら商品をそのままエコバッグに詰め込み、商品の合計金額の確認も常に可能だ。

スキャニング端末だけでなく、モバイル・アプリの「スキャン、バッグ、ゴー(SBG:Scan, Bag, Go)」もスマートフォンにダウンロードして使用できるようになっている。

それが先週あたりからシアトル郊外のQFCやフレッドマイアーでスキャン、バッグ、ゴーのアプリが使えなくなっているのだ。

またロサンゼルス郊外にあるラルフス・レドンドビーチ店ではアプリでエラー表示される他、端末も撤去されている。

ストアマネージャーによると不具合の多さからのスキャン、バッグ、ゴーを中断とした。

クローガーのパブリック・リレーションに問い合わせてはいるが、正式な発表はまだおこなっていない。

クローガーは傘下のスーパーなど400店舗でSBGを拡大していた。

 ミシガン州を中心に中西部6州にスーパーセンターなど246店を展開するマイヤーは9月、スキャンしながら買い物を行う「ショップ&スキャン(Shop & Scan)」の全店導入が完了したことを発表。

セルフスキャニングシステムを全店に導入したチェーンストアはサムズクラブに続いて2番目となる。

ウォルマート傘下のサムズクラブでは3年前となる2016年9月、「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を全店に導入。

サムズクラブのスキャン&ゴーは、事前にアプリに登録したクレジットカードで決済が可能となっているため、店のレジと同期する必要はないシステムだ。

店を出る際、決済後に表示されるQRコードをチェッカーの端末にスキャンさせ、商品を確認して店をでる。スキャン&ゴーで成功しているサムズクラブは、スキャン&ゴーをフューチャーした、文字通りレジがない小型店「サムズクラブ・ナウ(Sam's Club Now)」をダラス近郊に出店している。

またセブンイレブンは店内で商品バーコードをスキャン後、支払いはアプリ上でアップルペイやグーグルペイ、クレジットカード、デビットカードで決済を行う「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」をニューヨーク市内でも行っている。

他にも約1.5万店を出店するダラーゼネラルの「DGゴー(DG Go)」、ミシガン州で140店展開するスーパーのスパルタンナッシュの「チェックアウト・ナウ(Check Out Now)」、ニューヨーク州を中心に100店舗を展開するウェグマンズの「ウェグマンズ・スキャン(Wegmans SCAN)」、ペンシルベニア州を中心に460店を展開するジャイアント・イーグルの「スキャン・ペイ&ゴー(Scan Pay & Go)」、テキサス州などに約400店舗のスーパーを展開するHEBの「HEBゴー(HEB Go)」など大手チェーンや食品スーパーが実証実験を行っている。

セルフスキャニングシステムを10年前から導入しているストップ&ショップの「スキャン・イット(Scan It)」の事例もある。

 一方で、ウォルマートはスーパーセンターなど125店舗で行っていた「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を2018年5月に中止した。

ウォルマート元役員の話によると、スキャン&ゴーで40アイテムしかスキャンしていないのに100アイテムの商品を持ち出そうとしたお客の事例を挙げ、撤退の原因が万引であったと認めたのだ

。これはウォルマートに限った話ではないだろう。チェック体制がしっかりできていないと、高額な霜降り肉などをスキャンを意図的にスルーすることもあるのだ。

 クローガーのスキャン、バッグ、ゴーの中止も表向きには不具合を理由にしているが、万引が背景にあったことは否定できない。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のIT&オムニチャネル・ワークショップで後藤はリハーサルを行っています。クライアントが到着する前に一通り買い物を行いIT等を確かめるのです。先日のシアトルでも前日にレンタカーを借り、レドモンドにあるQFCでガイド付きのスキャン、バッグ、ゴー(SBG)を使って買い物を行いました。エラー表示で不可に何度やってもダメ。車を走らせてSBGを行っている、近くのフレッドマイアーに急行してSBGアプリを起動しても同じ。端末はなんとかスキャンできレジと同期して買い物ができました。ロサンゼルスに戻ってラルフス・レドンドビーチ店に行くとアプリのエラーに端末は撤去。「これは!?」って店長に聞くとエントリー記事にある回答でした。不具合の理由はおかしいです。なぜならばハードウェアはアップデートによる改善は難しいですが、アプリのようなソフトはアップデートを行えるから。SBG中止の理由は間違いなく万引です。
 SBGアプリのほうは凄く使い勝手がよくなっていたので残念ですが、逆に新たな決済・買い物システムを導入することになるのでしょう。