2020年02月13日

【ベッドバス&ビヨンド】、優良チェーンストア客離れが止まらず!出店のツケはいくら?

200213ベッドバス&ビヨンド
■低迷するホームファーニッシング最大手のベッドバス&ビヨンドが11日、第4四半期(12月〜2月期)のアップデートを行った。

昨年の12月から今年1月までの2ヶ月間では既存店・売上高前年同期比が5.4%の減少となった。

5.4%減の要因として来店客数の減少と在庫管理の問題、頻繁なディスカウントを挙げている。

オンライン売上は前年同期比で20%増加となったものの、店舗のみの集客でみると既存店ベースは11%の大幅減となった。

特にサイバーマンデーウィークでは前年と比べて既存店が13%の落ち込みを記録した。

粗利益率は販促活動と値下げ商品の増加により3ポイント下落する一方、一般販売管理費率は3.9ポイントの増加だった。

ベッドバス&ビヨンドCEOのマーク・トリットン氏は「事業を安定化させるため我々は来店客数の減少に事業運営の課題により短期間の痛みを経験している」と述べた。なおトリットン氏は昨年11月、ターゲットの役員からCEOに就任したばかりだ。

2月分を含めたベッドバス&ビヨンドの第4四半期決算は4月に発表予定。

 今年1月に発表された第3四半期(9月〜11月)決算では赤字に既存店ベースの大幅減となった。売上高は27.6億ドルとなり前年同期の30.3億ドルから8.3%の減少となった。

純利益は前年同期の2,400万ドルの黒字から3,860万ドルの損失となり、3期続けての赤字。粗利益率は33.1%となり前年同期比と横ばい。一方、一般販売管理費率は店舗閉鎖などリストラの費用が増していることで前年同期の33.1%から33.8%に増加した。

既存店・売上高前年同期比は8.3%の減少だった。既存店ベースは11四半期連続して前年を下回っており、8.3%の減少は過去最悪を記録した。

第4四半期でも既存店ベースの大幅な落ち込みが予想され、12四半期連続して減少が確実視されている。

 ベッドバス&ビヨンドは昨年末、60店舗の閉鎖を発表。また今年1月には保有不動産の一部を不動産投資会社に2.5億ドルで売却したことを発表した。売却で得た資金を負債返済や事業再建に充当。

ベッドバス&ビヨンドはディストリビューションセンターや店舗、事務所などの保有物件をオーク・ストリート・リアル・エステート・キャピタルに売却したという。なお手放した店舗等は賃貸契約を結んだリースバックを行いそのまま営業を続けている。

。同社は今年1月時点で米国(50州)やカナダに1,524店を展開。店舗数の内訳はベッドバス&ビヨンドが981店舗、2012年に買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットは278店舗、バイバイベビーは126店舗、クリスマスツリーショップは81店舗、ハーマン・フェース・バリューは55店舗、た2016年6月に買収した、家具や室内装飾品のワン・キングス・レーン(One Kings Lane)の実店舗も2店舗ある。

 昨年は多くのチェーンストアが店舗を大幅に縮小したが今年はついにベッドバス&ビヨンドも大鉈を振るうのだ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤のコンサルティングでは典型的なオムニチャネル化の失敗事例としてベッドバス&ビヨンドを挙げています。素晴らしい売り場を展開しているにもかかわらず店舗の客数が減少という、これまでのチェーンストアのケーススタディでなかったことが起きています。ベッドバス&ビヨンドがオムニチャネル化で典型的な失敗となっているのは、店舗数の売上が下がっている一方でオンラインの売上が伸びているからです。絵に描いたような失敗原因とは、店舗を増やすことを優先し、オムニチャネル化の努力を怠ったことです。出店という種を蒔いてしまったところ店舗集客数の減少という失敗の芽が大きくなり、店舗を刈り取る直前といったところ。船に穴が開いているのに船荷を積んでしまっていたのです。小学生でも分かることが分からなかったのはバカの壁となる思い込みです。チェーンストア理論で大成功したことで前のCEOは見えるものが見えなくなってしまったのです。
 ここからはベッドバス&ビヨンドがどこまで店舗数を減らせばいいのかということになってきますが...ツケは大きいと思います。