2020年12月17日

【Amazon Go】、久々の新店はシアトルで27店舗目!新規出店が大幅に減少した理由とは?

201217アマゾンゴー
■ネット通販最大手のアマゾンは、シアトル市内にレジなしコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」を新規出店する。

レジなし食品スーパーのアマゾンゴー・グローサリー(Amazon Go Grocery)を2店舗オープンしているが、アマゾン・ゴーは今年に入ってシアトルに1店舗のみのオープンにとどまっているのだ。

キャッシャーフリーもしくはキャッシャーレスとも呼ばれるアマゾンゴーの「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out:JWO)」は、人工知能(AI)やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的なシステム。

お客は商品を手にとって出ていくだけで、代金は自動的に口座に請求される仕組みだ。レジ不要でレジ待ちの時間がなくなり、ストレスフリーで買い物ができる。

 シアトル市内では7ヶ所目となるアマゾン・ゴーはシアトル一の観光名所でもあるパイク・プレイス・マーケットから徒歩で5分と近距離にある四番街(フォース・アベニュー)の通り沿いだ(1423 4th Ave. Seattle WA 98101)。

2016年に閉店したオフィス・デポの1,475平方フィート(41坪)に入店したアマゾン・ゴーは、日本人観光客もよく宿泊するシェラトンホテルから徒歩で4分、ヒルトンホテルからも5分と極めて近い。徒歩圏内にはウォルグリーンやターゲットもあり視察でも多くの流通業者が訪れそうだ。

一方でアマゾンはアマゾン・ゴーを今年1店舗のみしか新規にオープンしていない。シアトル7ヶ所目のオープンが来年になれば今年はパンデミック以降で1店舗のみのオープンにとどまったことになる。

2年前、ブルームバーグが取材した内部関係者の話として「2019年末に大都市圏を中心に50ヵ所を展開し、2021年までには3,000店舗の展開を計画している」と報じられていた。

アマゾン・ゴーは現在までにシカゴに7店舗、ニューヨークに8店舗(1店は臨時休業中)、サンフランシスコに5店舗、シアトルに6店舗(1店舗は休店)の合計26店舗の展開となっている。

ただアマゾンはレジなし食品スーパーのアマゾンゴー・グローサリーを2店舗をオープンしている。シアトル・キャピトルヒル地区にあるアパート一階部分(600 E. Pike St., Seattle WA 98122)に今年2月にオープンしたアマゾンゴー・グローサリー1号店、そして9月シアトル郊外のレドモンド地区(2010 148th Ave NE, Redmond, WA 98052)にオープンした2号店だ。

 アマゾンが提供しているレジなし技術のJWOはすでにニューヨーク・マンハッタンから近いニュージャージー州ニューアーク・リバティ空港の売店に導入されている。

ユナイテッド航空専用のターミナルCにあるCIBOエクスプレス・グルメ・マーケット2ヶ所でレジなしで買い物ができるのだ。

サンドイッチやサラダなどの軽食、お菓子などのスナック類、飲み物を揃えるCIBOエクスプレスでは入り口でクレジットカードをスワイプしてから店内に入ることになる。

アマゾンゴーと同様にお客が商品棚や冷蔵庫から商品を取るとJWOシステムにより買い物行動が認識されるのだ。

手にとった商品は自動的にお客の「ヴァーチャル・カート」に入ることになる。客が商品を棚などに戻した場合、このカートから商品が削除される。

お客が店をでると持ち出した商品の代金が自動的にクレジットカードに課金されるのだ。

CIBOエクスプレスは搭乗ゲート近くにあることから、旅行客がフライトを乗り継ぐときや搭乗まで時間がないときなどに、レジなしショッピングは重宝されるのだ。

JWOを導入したCIBOエクスプレスはニューヨーク市クイーンズにあるラガーディア空港内でも展開されるという。

 アマゾンでは非接触の生体認証デバイス「アマゾン・ワン(Amazon One)」をアマゾン・ゴーやアマゾンゴー・グローサリー、他のアマゾンのリアル店舗に拡大している。

アマゾンが開発した手のひら認証のアマゾン・ワンは、手のひらをかざすことで決済を終えるというもの。

シアトル市内にあるアマゾンゴー1号店とアマゾンのメインキャンパスがあるサウス・レイク・ユニオンにあるアマゾンゴー3号店にアマゾン・ワンを導入しており、最近ではアマゾンゴー・グローサリー2号店にも導入している。

シアトル市内にあるショッピングセンターの「ユニバーシティ・ビレッジ(Univercity Village)」にある「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」1号店とシアトル・タコマ国際空港近くにあるモール「ウエストフィールドサウスセンター(Westfield Southcenter)」の「アマゾン4スターストア(Amazon 4star Store)」にも支払いオプションとして導入された。

 シアトル市内で7ヶ所目となるアマゾンゴーにも手のひらで入店したあと買い物ができるアマゾン・ワンの導入も見込まれている。

トップ画像:現在も休業状態となっているアマゾンゴー・ロックフェラープラザ店。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾンゴーの全てがビジネス街にあるためレジなしコンビニは今年、パンデミックの影響をモロに受けたことになります。リモートワークが拡大しオフィスまで来る人が減っているためオフィス街でのコンビニ需要が落ちているのです。夏前でもアマゾンゴーの25店舗中、5店舗は休業のままでした。いまもニューヨーク・ロックフェラープラザ内とシアトル市内メイシーズビル内のアマゾンゴーは休店です。レジなし技術でジャスト・ウォークアウトのライセンス提供も当初の予想ほど響いていません。で、ワクチン接種が増えてコロナ終息間近でもリモートワークが根付いていればアマゾンゴーの売上の回復はすぐに見込めません。アマゾンゴーの新規出店が増えてくるのは来年からですが、しばらくはアマゾン・フレッシュのオープンのほうがニュースにでそうです。リモートワークやリモートクラスが浸透するのと同様、ネットスーパー需要の拡大でアマゾン・フレッシュは雨後の筍のように各地にでてきます。