
■ネット通販最大手のアマゾンは18日、ロサンゼルス郊外に全米で22店舗目となる食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」をオープンした。
ロサンゼルスでは9店舗目となるアマゾン・フレッシュ・セリトス店はキャッシャーフリー「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」にフルサービスレジもあるハイブリッド型だ。
ジャスト・ウォークアウトは、南カリフォルニアで初となる店舗だ。
セリトス地区はロサンゼルスの中心地から南東に車で30分の距離にあり、ロサンゼルス国際空港からは東に25分程度だ。
アマゾン・フレッシュ・セリトス店があるのはベーカリーカフェチェーンのパネラ・ブレッドに回転寿司のくら寿司、牛角などのレストランが集まる「ランドマーク・スクエア(Landmark Square)」内にある。
道を挟んだ場所にはメイシーズやノードストローム、ディックス・スポーティング・グッズを核とするリージョナルモールがあり、近くにはターゲットも見える。
競合店には車で東に3分の距離にアルディ、5分の場所にスプラウツ・ファーマーズ・マーケットがある。
最新店はフリーウェイに近い場所にあることでアマゾン・フレッシュ・ロングビーチから車で10分の距離だ。
アマゾン・フレッシュ・セリトス店はフルサービスレジとジャスト・ウォークアウトを合体させたハイブリッド型で、売り場へのエントランスゲートは2つある。
フルサービスのレジを通って従来どおりの買い物を行う「トラディショナル・ショッピング(Traditional Shoppingu)」用の1ゲートと「スキャンして入店(Scan to Enter)」と掲げられたジャスト・ウォークアウト用の5つのゲートだ。
トラディショナル・ショッピング用ゲートではそのまま入店できる一方、ジャスト・ウォークアウト用ゲートではアプリにクレジットカード(デビットカード)、手のひらの3種類で入店する。
アプリはアマゾン・ゴーの入店と同様にアマゾン・アプリから利用者アカウントと紐付いたQRコードを表示させ、スキャンして入店する。カード入店はゲートでカード挿入して入店する。
生体認証デバイス「アマゾン・ワン(Amazon One)」による入店は、事前にクレジットカードと手のひらを登録しておくことで、入店用QRコードの代わりに手のひらでゲートがオープンするのだ。
セリトス店がオープンした18日、筆者は手のひらで入店し実際に生鮮品等の買い物をおこなった。
到着したのはオープンの30分前。すでに入り口から200メートル以上の長い行列がある上に地元テレビ局数社も取材に訪れており、ジャスト・ウォークアウトの注目の高さが伺えた。
道路の歩道にまで伸びた行列に並ぶと長い行列ができている理由が分かる。オープン直前、アマゾンは行列客にギフトカードを進呈しているのだ。
ギフトカードの金額は5〜100ドルとランダムでゲット後に行列から立ち去る人も何人か見かけた。
南カリフォルニアではジャスト・ウォークアウトを導入した店舗が初ということで、複数のスタッフが行列客にアマゾン・アプリ上でQRコードの出し方を説明していた。
しかしエントランスでは、ほとんどのお客が従来どおりの買い物を行うトラディショナルのゲートから入店していた。
セリトス地区の住民には事前に10ドル20ドルのクーポンが配布されており、それを使うために買い物に来ていたのだ。
10組中1組以下しかジャスト・ウォークアウトでの買い物客はいなかった。ハイブリッド型の売り場配置はアマゾン・フレッシュとほとんど変わらない。
一方で青果コーナーには量り売りは一切ない。個数売りとなっており、野菜を果物を手にしてビニール袋に入れていく。
気になったのはブロッコリーだ。1個99セントとなっているブロッコリーは大きさがマチマチなのだ。小さいものに比べて大きいのになると3倍の大きさにもなる。
スタッフにも確認したのだが、サイズが大きく異なっても99セントなのだ。
1本15セントのバナナも、房はビニール袋に入っており、残りは1本1本で販売していた。
精肉・デリの対面コーナーでの量り売りでは、注文すると質量を測りステッカーをプリントアウト。包装紙に貼った後、お客にわたす直前にスキャンしていた。これでジャスト・ウォークアウト客が手にとったことになるようだ。
退店時のゲートをでる際、クーポンがある場合はクーポンを先にスキャンして手のひら(もしくはアプリのQRコード)をスキャンして出ていく。
今日はハイブリッド型アマゾン・フレッシュのジャスト・ウォークアウトで買い物してみて分かったことを画像とともにお伝えする。
トップ画像:ジャスト・ウォークアウトとフルサービスのレジがあるハイブリッド型アマゾン・フレッシュ・セリトス店。南カリフォルニアでは初となるジャスト・ウォークアウトを導入した店舗だ。

アマゾン・フレッシュ・セリトス店には緑色の大型ショッピングカートの他に、ダッシュカートのあるアマゾン・フレッシュにはないオレンジ色の中型カートがある。

フルサービスレジとジャスト・ウォークアウトを合体させたハイブリッド型には、売り場へのエントランスゲートが2種類ある。フルサービスのレジを通って従来どおりの買い物を行う「トラディショナル・ショッピング(Traditional Shoppingu)」用のゲート1箇所と、「スキャンして入店(Scan to Enter)」と掲げられたジャスト・ウォークアウト用の5つのゲートだ。

左側の端末の丸い部分に手のひらをかざす(もしくは下部からクレジットカードを挿し込む)。アプリのQRコードで入店する場合は、右側の端末のレンズにQRコードを向けるのだ。

後藤は先月、アマゾン4スターで手のひらを登録しており、アマゾン・ワンでの入店・買い物となった。スマホなど物理的に手に持たず、手のひらをかざして入店できるのは手間もなくとても便利だ。

アマゾン・フレッシュ・セリトス店の売り場は左回りとなるが、売り場構成は他とほとんど変わらない。天井からぶら下がったカメラやセンサーの数は異常にある。精度が向上したため、以前のアマゾン・ゴーに比べればカメラ等の数が格段に減っているのがわかる。

青果コーナーにはパウンド表示の量り売りは一切ない。個数売りとなっており、そのまま野菜や果物を手にしてビニール袋に入れていくスタイルだ。いまのところジャスト・ウォークアウトでは量り売りができないのだ。スケールがないため通路が広くなり、売り場もスッキリしている。

気になったのはブロッコリーだ。1個99セントとなっているブロッコリーは大きさがマチマチなのだ。小さいものに比べて大きいのになると3倍の大きさにもなる。スタッフにも確認したのだが、サイズが大きく異なっても一つ99セントだ。

1本15セントのバナナも、軸で複数本つながっている房の場合はビニール袋に入っており、残りは1本1本の販売となっている。バナナ1本1本を並べるには結構な手間もかかるため、商品補充ではとても省人化とはいかないようだ。

天井からぶら下がっているカメラやセンサーは80〜100センチメートルで等間隔に配置されている。冷蔵・冷凍コーナーでは二重の配置になっていた。

精肉・デリの対面コーナーでの量り売りでは、注文すると質量を測りステッカーをプリントアウト。包装紙・パッケージに貼った後、お客にわたす直前に画像に映る黒い端末の下でスキャンしていた。これでジャスト・ウォークアウト客が手にとったことになるようだ。

入り口から対角線上の奥にあるカスタマーサービスで返品&ピックアップコーナー。ここでも天井にあるカメラやセンサーがお客の動きをフォローしているのだ。

カスタマーサービスの隣りにあるトイレの手前までカメラがある。トイレ内にはカメラはない。例えばトイレ内で上着を脱いだり、着替えたりしたら、お客をフォローできるのだろうか?複数人で入り(小便・大便用と分かれている)、お互いのジャケット等を交換した場合は?カートを外に置いているが、例えば単品を持って入った場合等もどうなるのか?

アルコール売り場の入り口。ジャスト・ウォークアウトを導入すると、アルコール売り場では年齢確認のためスタッフが常駐する。ここでも人手が必要で省人化とはならない。

アルコール売り場は一方通行で反対側には出口用のゲートが設置されている。逆からは入れないようになっているのだ。フルサービスレジ利用のお客には不便だろう。

アマゾンゴーにもあったセルフサービスのコーヒー自販機(タッチパネル操作)。スモールサイズは1.49ドル、レギュラーサイズは1.99ドルだ。種類はアメリカノ、カプチーノ、モカ、コルタード(牛乳で薄めたエスプレッソ)、ラテ、ホットココア、チャイの7種類。ブランドはアレグロ。

ジャスト・ウォークアウト出口用のゲートは6台。アマゾン・ゴーのジャスト・ウォークアウトとは異なり、出口ゲートでもう一度、手のひら(もしくはQRコード、クレカ)スキャンする必要がある。

出口でも25ドル以上の買い物で10ドルオフとなるクーポンを配っていた。クーポンがある場合は右端末のレンズに向けてQRコードをかざしてから、手のひら等をスキャンして出ていく。

ハイブリッド型ではジャスト・ウォークアウトとは別に4台のフルサービスレジがある。10組中1組以下しかジャスト・ウォークアウトでの買い物客はいなかったため、フルサービス・レジには長い行列ができている。セリトス地区の住民には事前に10ドル20ドルのクーポンが配布されており、それを使うために買い物に来ていたのだ。年配者が多かったこともあり、フルサービスレジで直接値引きを確認できるほうが安心だろう。

ジャスト・ウォークアウト出口から右側にはイートインコーナーがある。正面を出た屋外にもテーブルと椅子が並べてあった。

手のひら決済アマゾン・ワンの登録用の端末。アマゾン・フレッシュ・セリトス店には出口近くに2台設置されていた。ジャスト・ウォークアウトも馴染めていない南カリフォルニア住民にとって手のひら決済はレベチだろう。

ジャスト・ウォークアウト・チャレンジNO.1。バナナを1本1本取るのではなく、ビニールをかぶせるようにしてバナナを一気に3本を取ってみた。3本を購入したとなるのか?

ジャスト・ウォークアウト・チャレンジNO.2。ローマトマトをビニールをかぶせながら3個を掴んでみた。機械の目で確認できるのだろうか?

ジャスト・ウォークアウト・チャレンジNO.3。炎上覚悟でチョコレート・クロワッサンを手にした後、(行儀は悪いが)買い物しながら食べてみた。手にしたのでコンピュータービジョンはカウントしているはずだ。カートに入るか胃に収まるかの違いでしかないがこれも実験。

ジャスト・ウォークアウトでゲートを出た後、「トイレに行きたい」といったら「トラディショナル・ショッピング(Traditional Shoppingu)」用のゲートから再び入れてくれた。トイレ後に再び出る際はこちらのゲートから出るのだが、トイレに行くふりしてカートに商品をいれてもわからないだろう。仮にそれを疑われてもレシートがないから証明できない!
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾン・フレッシュ・セリトス店では22アイテムを購入しました。出口にいるスタッフにいつレシートが送信されるのかを尋ねたら「90分後か2〜3時間後」と言われました。でも午前7時33分に入店した時にメールが送られているだけ。で、お店を出てから今現在、4時間以上経過していますが、まだレシートが送られてきていません。念の為アマゾン・アカウントにアクセスして確認したら購入履歴がありました。ただし!ジャスト・ウォークアウト・チャレンジで3本しか買っていないバナナ(合計で45セント)が、房での購入(しかも4房)となって7ドルのチャージとなっていました。あわててリファンドをリクエストしたら(3本買っているにかかわらず)今度はバナナ購入全てがキャンセルとなりました。しかもレモン(1個33セント)を買ったのにライム(44セント)購入と間違っているし...何をいくつ購入したか、がすぐにわからないようではジャスト・ウォークアウトでの買い物はしません。
残念ながらジャスト・ウォークアウトの精度が向上しているとは言えませんでした。近いうちにまた実験したいと思います。

レシートで答え合わせ。バナナ3本の購入が房(2パウンド:約900グラム)での購入(しかも4房、ゴリラじゃねぇ!)になっていたので、リファンドをリクエストしたらバナナ購入自体がキャンセルとなった...罪悪感。で、レモンを購入したのに、隣にあったライムの購入になっているし...もやもや感も残る。
Posted by usretail at 06:45│
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