
■チェーンストア最大手のウォルマートは27日、食品以外で新しくデザインされた売り場を発表した。
次世代となるストアデザインはGAPなどと協業した店舗内店舗にデジタル・タッチポイントを強調した売り場となっている。
新しいプロトタイプとなっているのはウォルマート本社のあるアーカンソー州ベントンビルから南に16マイル(26キロメートル)行ったスーパーセンター・スプリングデール店(Walmart Supercenter, 4870 Elm Springs Rd, Springdale, AR 72762)だ。
ドローンを利用した店内空撮で目を引くのはGAPホーム、ジャスティス、そしてウィアアイのストア・ウィズイン・ストアのブランド展開だ。
ウォルマートは昨年5月、カジュアル小売チェーン大手のギャップ(GAP)と提携し、ホームデコレーションやインテリア雑貨等、ホームブランドを専売することを発表。
巣ごもり需要で拡大したホームグッズ市場にウォルマートはGAPの名前を冠した専売ブランドでシェアを取るのだ。
GAPがデザインしたホームデコレーションや食器などのテーブルトップ、ベッディング等のリネンを扱う「GAPホーム(GAP Home)」は約400アイテムとなっている。
デニム生地やカンブリック(薄手で軽量の綿または亜麻織物)、オーガニックコットン、ポリエステル繊維と混紡したリサイクル生地などを使ったカーテンやクッション、タオルなどが部門展開されているのだ。
ウォルマートは昨年7月、ツィーンブランドの「ジャスティス(Justtice)」との提携を発表。6歳〜12歳までの女の子に人気のアパレルブランドを昨年秋から提供している。
ジャスティスは2020年7月に倒産した、婦人服チェーンの「アン・テイラー」やプラスサイズの「レーン・ブライアント」などを傘下にするアシナ・リテール・グループのブランドだった。
「リミテッド・ツー(Limited Too)」の店名で展開していたジャスティスは2009年にアシナ・リテール・グループに買収された。
ジャスティスは2016年、北米のモールを中心に1,000店以上を展開していた人気のツィーンブランドチェーンだったのだ。
親会社の業績の悪化にともない順次、店舗を閉鎖していき破綻により2020年末には全ての店舗をスクラップにした。
同年12月にジャスティス・ブランドは、ナインウエスト(Nine West Holdings)から改名されたプレミア・ブランド・グループ(Premier Brands Group)に売却された。
ウォルマートはジャスティスとの提携により、新ストアデザインではアパレルやアクセサリー類140アイテム以上を部門化して展開しているのだ。
部門展開ではネットフリックスの人気リアリティ番組「クィア・アイ 外見も内面ステキに改造(Queer Eye)」と提携したブランドもある。
ウォルマートのクィア・アイは価格帯が70〜599ドルの家具などを中心にしたホームファーニッシングの展開となるブランド部門だ。
新ストアデザインでは買い物体験を向上するQRコードにも力を入れている。これからの顧客は店内でもスマートフォン・アプリを使って買い物を行う。
デジタル・タッチポイントを増やすことで顧客に商品情報等、いわゆる購買判断を助けることで顧客体験を改善しようとしているのだ。
エントランスにあるデジタルサイネージなども多用しながら、店内の情報接点を増やす努力をしている。
ウォルマートは2020年10月、食品売り場の刷新を図った新デザインを発表。今回の非食品売り場でのデザインと合わせ年間最大1000店をリモデルしていく。
デジタル・トランスフォーメーション(DX)になると、エンドレスアイルが強化されることで逆にウォルマート店内はスッキリする印象となるようだ。
トップ画像:新しくなる売り場にはGAPホームと協業したブランド展開もある。以下の画像も見るとわかるのだが、全体的に地味な印象をうけるのだが...
ドローンによる空撮のショート動画。




