2022年01月28日

【ウォルマート】、新しい売り場を発表!地味すぎて草はカスタマイゼーションが要因?

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■チェーンストア最大手のウォルマートは27日、食品以外で新しくデザインされた売り場を発表した。

次世代となるストアデザインはGAPなどと協業した店舗内店舗にデジタル・タッチポイントを強調した売り場となっている。

新しいプロトタイプとなっているのはウォルマート本社のあるアーカンソー州ベントンビルから南に16マイル(26キロメートル)行ったスーパーセンター・スプリングデール店(Walmart Supercenter, 4870 Elm Springs Rd, Springdale, AR 72762)だ。

ドローンを利用した店内空撮で目を引くのはGAPホーム、ジャスティス、そしてウィアアイのストア・ウィズイン・ストアのブランド展開だ。

ウォルマートは昨年5月、カジュアル小売チェーン大手のギャップ(GAP)と提携し、ホームデコレーションやインテリア雑貨等、ホームブランドを専売することを発表。

巣ごもり需要で拡大したホームグッズ市場にウォルマートはGAPの名前を冠した専売ブランドでシェアを取るのだ。

GAPがデザインしたホームデコレーションや食器などのテーブルトップ、ベッディング等のリネンを扱う「GAPホーム(GAP Home)」は約400アイテムとなっている。

デニム生地やカンブリック(薄手で軽量の綿または亜麻織物)、オーガニックコットン、ポリエステル繊維と混紡したリサイクル生地などを使ったカーテンやクッション、タオルなどが部門展開されているのだ。

ウォルマートは昨年7月、ツィーンブランドの「ジャスティス(Justtice)」との提携を発表。6歳〜12歳までの女の子に人気のアパレルブランドを昨年秋から提供している。

ジャスティスは2020年7月に倒産した、婦人服チェーンの「アン・テイラー」やプラスサイズの「レーン・ブライアント」などを傘下にするアシナ・リテール・グループのブランドだった。

「リミテッド・ツー(Limited Too)」の店名で展開していたジャスティスは2009年にアシナ・リテール・グループに買収された。

ジャスティスは2016年、北米のモールを中心に1,000店以上を展開していた人気のツィーンブランドチェーンだったのだ。

親会社の業績の悪化にともない順次、店舗を閉鎖していき破綻により2020年末には全ての店舗をスクラップにした。

同年12月にジャスティス・ブランドは、ナインウエスト(Nine West Holdings)から改名されたプレミア・ブランド・グループ(Premier Brands Group)に売却された。

ウォルマートはジャスティスとの提携により、新ストアデザインではアパレルやアクセサリー類140アイテム以上を部門化して展開しているのだ。

 部門展開ではネットフリックスの人気リアリティ番組「クィア・アイ 外見も内面ステキに改造(Queer Eye)」と提携したブランドもある。

ウォルマートのクィア・アイは価格帯が70〜599ドルの家具などを中心にしたホームファーニッシングの展開となるブランド部門だ。

 新ストアデザインでは買い物体験を向上するQRコードにも力を入れている。これからの顧客は店内でもスマートフォン・アプリを使って買い物を行う。

デジタル・タッチポイントを増やすことで顧客に商品情報等、いわゆる購買判断を助けることで顧客体験を改善しようとしているのだ。

エントランスにあるデジタルサイネージなども多用しながら、店内の情報接点を増やす努力をしている。

 ウォルマートは2020年10月、食品売り場の刷新を図った新デザインを発表。今回の非食品売り場でのデザインと合わせ年間最大1000店をリモデルしていく。

 デジタル・トランスフォーメーション(DX)になると、エンドレスアイルが強化されることで逆にウォルマート店内はスッキリする印象となるようだ。

トップ画像:新しくなる売り場にはGAPホームと協業したブランド展開もある。以下の画像も見るとわかるのだが、全体的に地味な印象をうけるのだが...


ドローンによる空撮のショート動画。
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ウォルマートの改装店舗はサイネージやPOPをブルーを基調にし、これまで以上にシンプルでクリーンなものになっている。

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部門展開ではネットフリックスの人気リアリティ番組「クィア・アイ 外見も内面ステキに改造(Queer Eye)」と提携したブランドもある。ウォルマートのクィア・アイは価格帯が70〜599ドルの家具などを中心にしたホームファーニッシングの展開となるブランド部門だ。

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子供服ではツィーンブランドのジャスティスと提携した売り場もある。子供服売り場も地味すぎるぐらいだ。

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デジタルサイネージで強調しているのはやはりサブスクの「ウォルマート・プラス(Walmart +)」だ。ウォルマート・プラスの特典にはスキャン&ゴーも含まれている。

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結局、今の消費者はネットを活用して買い物するため売り場にハデさは必要ないのだ。言い換えればカスタマイゼーションが必要なのはストアアプリであり、POP等の情報を減らした売り場は地味すぎるぐらいスッキリすることになる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォルマートのストアデザインは「地味すぎて草」という感じです。ウォルマートの改装店舗はサイネージやPOPをブルーを基調にし、これまで以上にシンプルでクリーンなものにしています。ネットで一般的にリンクの文字が青文字となっていることもあり部門を示すサイネージにも見やすいブルー系を取りいれています。空港ターミナルが採用しているウェイファインディングシステム(Wayfinding System)を売り場に応用しているのですが、やっぱり地味な印象です。オムニチャネル化が進む店舗では楽しさや情報の提供よりも、買いやすさが優先されるからでしょう。今の消費者の多くが情報等をネットで得ているので必要以上なPOPはかえって邪魔でしかありません。日本でもウォルマートのようにストアアプリが洗練されてくれば、売り場やディスプレイ商品、商品パッケージ等の「見て!見て!」感の満載な情報過多からスッキリしたものになるはずです。顧客にとってカスタマイズされるのはアプリになるからです。
 つまりこれからの売り場は最大公約数的なものになるため不要なものが削ぎ落とされていくということです。売り場では見えないところでカスタマイゼーションが進んでいるとも言えます。
この記事へのコメント
全くその通リです。POP邪魔、貼るのが面倒
Posted by Homes at 2022年01月30日 12:36